JPH07227077A - 同期式リニアモータ - Google Patents

同期式リニアモータ

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Publication number
JPH07227077A
JPH07227077A JP1503694A JP1503694A JPH07227077A JP H07227077 A JPH07227077 A JP H07227077A JP 1503694 A JP1503694 A JP 1503694A JP 1503694 A JP1503694 A JP 1503694A JP H07227077 A JPH07227077 A JP H07227077A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
linear motor
magnet
secondary side
moving body
pole
Prior art date
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Pending
Application number
JP1503694A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Takigawa
敏明 滝川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP1503694A priority Critical patent/JPH07227077A/ja
Publication of JPH07227077A publication Critical patent/JPH07227077A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁石の量を低減した同期式リニアモータを
提供する。 【構成】 移動体が移動範囲の両端部に位置する時、
リニアモータが移動体に固定配置された2次側と対向す
る距離と対向しない距離の比率が1:1となるようリニ
アモータをケースに固定配置すると共に、リニアモータ
と対向しない移動体の2次側の磁石配置を、N極又はS
極の磁石とこれらの磁石間に磁性体とを夫々ポールピッ
チτごとに交互に配置する。すると、2次側における磁
石と固定子鉄心との間に働く吸引力を低減させることが
でき、移動体に取付けられた車輪にかかる荷重を低減さ
せることが可能となり、車輪の損傷を低減させ、システ
ムの信頼性を向上させることができる。その結果、磁石
の量を低減できるから磁石にかかるコストの低減が可能
となり、システム全体のコストの低減を図ることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、同期式リニアモータに
関する。
【0002】
【従来の技術】図5には、同期式リニアモータを使用し
た直線往復駆動装置の断面図を示している。図におい
て、リニアモータ1は、固定子鉄心2の両側がサイドプ
レート3にてクランプされており、前記固定鉄心2には
図6に示すように駆動速度に応じたポールピッチτにて
固定子巻線4が巻装され、ケース5に固定配置されてい
る。移動体6には、図7に示すようにリニアモータ1の
固定子巻線4のポールピッチτに応じた大きさ(ポール
ピッチの2/3)を有し、固定子鉄心2と同一幅Lで任
意の厚さtに形成されたN極とS極とを有する磁石7
を、ポールピッチτごとに交互に配置した2次側8が固
定配置されて形成される。そして、この移動体6は前記
固定子鉄心2に対向して任意の空隙gを有するように車
輪9を介してケース5に支持されている。
【0003】ケース5には、移動体6のある進行方向に
対して、リニアモータ1より手前側に向かって固定子巻
線4の磁極の中心より、固定子巻線4のポールピッチτ
の整数n倍離した位置に第1のホール素子H1を固定配
置し、前記ホール素子H1より手前側に向って2/3τ
づつ離れた位置に第2・第3のホール素子H2,H3を
プレート10を介して固定配置している。前記ホール素
子H1,H2,H3は前記2次側8における磁石7の磁
極(N極・S極)を検出し、その信号に応じて図8に示
すように、制御回路11内の駆動素子11aを介してリ
ニアモータ1における固定子巻線4への通電制御を行
う。前記ホール素子H1,H2,H3は、前記磁石7と
対向した位置に固定配置されている。
【0004】前記2次側8は、前記固定子鉄心2の長さ
と固定子鉄心2の端部より、第3のホール素子H3まで
の長さと前記移動体6の移動距離Xを合わせた長さがあ
る。そして2次側8は、前記移動体6を進行方向に移動
距離X駆動した場合においても、前記ホール素子H1,
H2,H3の信号に応じて固定子鉄心2に適当な励磁状
態を作ることにより、所定の推進力を移動体6にかけ移
動体6を順方向及び逆方向へ移動させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図5に示すような直線
往復駆動装置において、移動体6をホール素子H1,H
2,H3と3個1組の信号を使用して往復駆動してお
り、移動体6における2次側8の磁石7とホール素子H
1,H2,H3を必ず対向させる必要があった(ホール
素子と磁石7とが対向しない場合、制御回路11での制
御に誤動作を生じ、移動体6の駆動に支障をきたすた
め)。そのため、移動体6の移動距離Xに対して2次側
8の長さをリニアモータ1の固定子鉄心2の端部よりホ
ール素子H3までの距離分、2次側8の長さを長くする
必要があり、本直線往復駆動装置における長手方向の長
さが長くなるとともに、磁石7の量が非常に多くなると
いう問題があった。
【0006】移動体6に固定配置された2次側8には全
域にわたり、磁石7をポールピッチτごとに取付ける必
要があり、磁石単体の値段が高いために2次側8にかか
るコスト及びシステム全体のコストが高くなるという問
題があった。
【0007】又、2次側8を長くする必要性から重量が
重くなってリニアモータ1に必要な推力を大きくする必
要があり、リニアモータ1にて生じさせるトルクを大き
くするために、固定子鉄心2の幅L又は磁石7の厚さt
を大きくしなければならないという問題があった。
【0008】或いは、リニアモータ1におけるトルク増
大のために固定子巻線4に流す電流を大きくする必要が
あり、消費電力の増大及び制御回路11における電流容
量アップに伴い、制御回路11における駆動素子11a
の容量を大きくしなければならないという問題があっ
た。本発明は、磁石の量を低減した同期式リニアモータ
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
に、移動体の往復直線駆動において、移動体が移動範囲
の両端部に位置する時、リニアモータが移動体に固定配
置された2次側と対向する距離と対向しない距離の比率
が1:1となるようにリニアモータをケースに固定配置
する。移動体が移動範囲の両端部に位置するときに、2
次側と1組の磁極検出素子(ホール素子)とが常に対向
するように進行方向に向かってリニアモータの両側に各
々1組づつ固定配置する。前記移動体が往復駆動する移
動範囲の両端部に位置する時、リニアモータと対向しな
い位置の磁石は、リニアモータと対向する位置の2次側
における磁石と同一の大きさ(幅L,長さt,長さ2/3
τ)を有し、ある磁極(例えばN極或いはS極)を有し
た磁石と、前記磁石と同一大きさを有した磁性体とをポ
ールピッチτごとに交互に配置した2次側を有する同期
式リニアモータを提供する。
【0010】
【作用】このように構成された同期式リニアモータにお
いては、2次側の磁石において、移動体が移動距離の両
端部に位置する時、リニアモータと対向する部分の磁石
により始動・停止が可能となっている。前記磁石が、リ
ニアモータの固定子鉄心と対向しない位置に移動した場
合においても、リニアモータの固定子鉄心の全長にわた
り2次側と対向していることになる。移動体が移動距離
の両端部に位置する時、リニアモータと対向しない位置
の磁石においては隣接した磁性体が前記磁石の磁束によ
り、もう一方の磁極に磁化されるから2次側としてはN
極とS極とが交互に配置された形となり、移動体が移動
距離の両端部に位置する時と同一磁力を得ることが可能
となる。これは移動体の運転特性を損なうことなく磁石
の量の低減が可能となる。
【0011】又、移動体の駆動時には、始動時よりもリ
ニアモータの固定子鉄心と2次側の磁石とが対向してい
る長さが長く得られることとなり、異常時で急に移動体
を停止させるための大きな制御力を得ることが可能とな
る。更に、移動体が往復直線駆動する際に、移動体に固
定配置された2次側の長さを移動体の移動距離と同一長
さに縮小することが可能となる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面によって説明す
る。図1には、同期式リニアモータを使用した直線往復
駆動装置の断面図を示している。図において、リニアモ
ータ1は固定子鉄心2の両側がサイドプレート3にてク
ランプされており、前記固定子鉄心2には図6に示すよ
うに駆動速度に応じたポールピッチτにて固定子巻線4
が巻装されている。移動体6aが移動範囲の両端部に位
置する時、リニアモータ1で固定子鉄心2の積層厚の1
/2が2次側8aと対向し、残りの1/2は2次側8a
と対向せず空間と対応している。即ちリニアモータ1に
おいて、固定子鉄心2と2次側8aとの対向有無の距離
の比が1:1となるように、リニアモータ1をケース5
に固定配置している。
【0013】そして移動体6aが移動範囲の両端部に位
置する時、前記固定子鉄心2と2次側8aとが対向する
位置での移動体6aの2次側8aに、リニアモータ1の
固定子巻線4のポールピッチτに応じた大きさ(ポール
ピッチの2/3)を有し、固定子鉄心2と同一幅Lで任
意の厚さtを有するN極とS極とで形成された磁石7a
をを交互に配置している(図2に示す)。一方この時の
前記固定鉄心2と2次側8aとが対向しない位置での移
動体6aの2次側8aには、リニアモータ1と対向する
前記磁石7aと同一大きさ(幅L,厚さt,長さ2/
3)で磁極(S極)を有した磁石7bと前記磁石7aと
同一大きさを有した磁性体12とを、ポールピッチτご
とに交互に固定配置する。そして、この移動体6aの2
次側8aが前記固定子鉄心2に対向し任意の空隙gを有
するように構成されており、車輪9を介してケース5に
支持されている。
【0014】ケース5には、移動体6aのある進行方向
(図1に矢視方向で示す)に対して、リニアモータ1よ
り反進行方向に(図1では向って左側)固定子巻線4の
磁極の中心より固定子巻線4のポールピッチτの整数n
1倍離した位置に第1のホール素子H1を固定配置し、
前記ホール素子H1より反進行方向に2/3τづつ離れ
た位置に第2・第3のホール素子H2,H3をプレート
10を介して固定配置している。固定子巻線4の磁極の
中心より、進行方向に向って固定子巻線4のポールピッ
チτの整数n2倍離した位置に第4ホール素子H4を固
定配置し、前記ホール素子H4より反進行方向に2/3
τづつ離れた位置に第5・第6のホール素子H5,H6
をプレート10を介して固定配置する。
【0015】そして、前記ホール素子H3を2次側8a
が通過した時点において、前記ホール素子H6とが対向
するように整数n1,n2を選定する。前記2次側8a
における磁石7の磁極(N極・S極)を検出し、前記ホ
ール素子H1〜H6(H1とH4、H2とH5、H3と
H6)の信号を合成し、2次側8aがH1〜H3又はH
4〜H6と対向する位置に存在する場合に、ホール素子
の信号に応じて図3に示すように、制御回路11及び駆
動素子11aを介してリニアモータ1における固定子巻
線4への通電制御を行う。
【0016】前記2次側8aは前記移動体6aの移動距
離Xsと同一長さを有しており、移動体6aを進行方向
に移動距離Xs駆動した場合においても、前記ホール素
子H1〜H6の信号に応じて固定子鉄心2に適当な励磁
状態を作ることにより、所定の推進力を移動体6aにか
け移動体6aを順方向及び逆方向へ移動させる。
【0017】この実施例によれば前記2次側8aは、移
動体6aが移動範囲の両端部に位置する時に、リニアモ
ータ1における固定子鉄心2と対向する部分の磁石7a
により移動体6aは始動・停止が可能となっている。図
4に示すように、磁石7bの磁極(S極)により隣接し
た磁性体12が前記磁石7bの磁束によりN極に磁化さ
れるために、2次側8aとしてはN極とS極とが交互に
配置された形となる。
【0018】すると、前記移動体6aが駆動され磁石7
aと固定子鉄心2とが対向しない位置に移動した場合に
おいても、固定子鉄心2の全長にわたり2次側8aとが
対向しているために移動体6aが移動範囲の両端部に位
置するときと同一磁力を得ることが可能となり、移動体
6aの運転特性を損なうことなく磁石7の量の低減が可
能となる。
【0019】移動体6aが往復直線駆動する際に、移動
体6aに固定配置された2次側8aの長さを移動体6a
の移動距離Xsと同一長さに縮小することが可能とな
る。また、移動体6aの駆動時には、始動時に前記固定
子鉄心2と2次側8aにおける磁石7と対向している長
さ以上の対向長さを有することになり、異常時で急に移
動体6aを停止させるための大きな制動力を得ることが
可能となる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、2次側に取付けられた
磁石の量を低減できるから磁石にかかるコストの低減が
可能となり、システム全体のコストの低減を図ることが
できる。又、2次側における磁石の量を低減できるの
で、2次側における磁石と固定子鉄心との間に働く吸引
力を低減させることができ、移動体に取付けられた車輪
にかかる荷重を低減させることが可能となり、車輪の損
傷を低減させ、システムの信頼性を向上させることがで
きる。
【0021】又、移動体に固定配置された2次側の大き
さを移動体の移動距離Xと同一長さに押えることが可能
となることにより、2次側における重量の軽量化が図れ
ると共に、移動体を駆動するために必要なリニアモータ
の推進力を小さくすることができ、リニアモータにおけ
る固定子鉄心幅又は2次側における磁石の厚さを薄くす
ることができる。そして、前記移動体をある任意の移動
距離Xを直線往復駆動するシステム全体の小形化が可能
となる。更に、移動体を急停止させたり移動体の移動方
向を反転させることが容易となり、移動体の駆動の切り
替えが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一実施例を示す構成図、
【図2】本発明による2次側の斜視図、
【図3】制御回路ブロック図、
【図4】2次側における磁力線図、
【図5】従来における一実施例を示す構成図、
【図6】リニアモータにおける固定子巻線配置図、
【図7】従来における2次側の斜視図、
【図8】従来における制御回路ブロック図。
【符号の説明】
1…リニアモータ, 2…固定子鉄心,
5:ケース, 6,6a…移動体,
7…磁石, 8,8a…2次側,
12…磁性体, τ…ポールピッチ,
t…磁石厚さ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リニアモータの固定子鉄心上を磁石を取
    付けた2次側が通過することにより、2次側を取付けて
    いる移動体を任意の距離往復駆動するシステムにおい
    て、前記移動体が移動範囲の両端部に位置する時、リニ
    アモータが移動体に固定配置された2次側と対向する距
    離と対向しない距離の比率が1:1となるようリニアモ
    ータをケースに固定配置すると共に、リニアモータと対
    向しない移動体の2次側の磁石配置を、N極又はS極の
    磁石とこれらの磁石間に磁性体とを夫々ポールピッチτ
    ごとに交互に配置したことを特徴とする同期式リニアモ
    ータ。
  2. 【請求項2】 リニアモータと対向しない移動体の2次
    側に配置させる磁石及び磁性体は、リニアモータと対向
    する位置の2次側における磁石と同一の大きさを有する
    請求項1記載の同期式リニアモータ
JP1503694A 1994-02-09 1994-02-09 同期式リニアモータ Pending JPH07227077A (ja)

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JP1503694A JPH07227077A (ja) 1994-02-09 1994-02-09 同期式リニアモータ

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JP1503694A JPH07227077A (ja) 1994-02-09 1994-02-09 同期式リニアモータ

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018064412A (ja) * 2016-10-14 2018-04-19 日立オートモティブシステムズ株式会社 リニアモータ及びリニアモータを有する圧縮機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018064412A (ja) * 2016-10-14 2018-04-19 日立オートモティブシステムズ株式会社 リニアモータ及びリニアモータを有する圧縮機
WO2018070278A1 (ja) * 2016-10-14 2018-04-19 日立オートモティブシステムズ株式会社 リニアモータ及びリニアモータを有する圧縮機

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