JPH07226544A - 積層型圧電体 - Google Patents

積層型圧電体

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JPH07226544A
JPH07226544A JP6037772A JP3777294A JPH07226544A JP H07226544 A JPH07226544 A JP H07226544A JP 6037772 A JP6037772 A JP 6037772A JP 3777294 A JP3777294 A JP 3777294A JP H07226544 A JPH07226544 A JP H07226544A
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JP
Japan
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positive electrode
negative electrode
electrode surface
electrode plate
laminated
Prior art date
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Pending
Application number
JP6037772A
Other languages
English (en)
Inventor
Junji Moriwaki
淳二 森脇
Shinro Oda
真郎 織田
Akira Fujii
章 藤井
Takashi Yamamoto
孝史 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07226544A publication Critical patent/JPH07226544A/ja
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電圧印加時における全体の変位が大きく,製
作が容易で,構造が簡単な積層型圧電体を提供しようと
すること。 【構成】 片面に正極面を他面には負極面を形成してな
る圧電素子21,25を複数枚積層して積層体10を形
成し,上記圧電素子21は隣接する圧電素子25との間
に同じ極面を配置してなる。上記圧電素子21,25は
その側面に側部正電極面213と,上記側部負電極面と
を有し,かつ上記積層体10における上面と下面との間
には波形状のプラス電極板11とマイナス電極板12と
を上記積層体10に予荷重を付与するように挟持配設し
てなる。上記プラス電極板11の谷部110は上記側部
正電極面213に接触し,一方上記マイナス電極板12
の谷部は上記側部負電極面に接触している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,印加電圧に応じて伸長
する多数の圧電素子を積層することにより構成された積
層型圧電体に関する。
【0002】
【従来技術】積層型圧電体は,印加電圧に応じて伸長す
る圧電素子を多数,その伸長方向へ直列に,また各々が
電気的には並列になるように積み重ねられている。これ
により,圧電素子一個の伸長変位が小さくとも,積層型
圧電体全体としては大きな変位を得ることが可能にな
る。
【0003】図16に示すごとく,従来の積層型圧電体
9は,積層した圧電素子96,97の電気的接続に当た
って,圧電素子96と圧電素子97との間に金属製の内
部電極93,94を配置し,該内部電極93,94を,
圧電素子96,97の外方に設けた二つの外部電極9
1,92に対して,溶接等により一枚置きに接続する。
即ち,内部電極93は外部電極91に対して接続されて
おり,内部電極93の下方に圧電素子96を介在して配
置された内部電極94は外部電極92に接続されてい
る。
【0004】そして,上記外部電極91は電源の正極
に,外部電極92は負極に接続されている。よって,各
圧電素子96,97はそれぞれ上方と下方とを異種極性
を有する内部電極93,94によって挟まれる。このた
め,電源からの印加電圧の大きさによって圧電素子9
6,97は変位を生じ,積層型圧電体9全体が圧電素子
96,97の積層方向に伸長する。なお,符号99は絶
縁体である。
【0005】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記積層型圧
電体の製作に当たっては,多数の内部電極を一枚づつ外
部電極に対し接続するという工程が必要である。このた
め,上記積層型圧電体は製作には手間がかかる。上記問
題の解決のために,特開昭61−124183号には以
下の積層型圧電体が提案されている。
【0006】即ち,上記積層型圧電体は圧電素子に,印
刷により,予め一定パターンの電極面を設けたものを使
用する。上記電極パターンのために,上記圧電素子を単
に積層するだけで,正極回路と負極回路が形成され,圧
電素子が電気的に並列に接続される。なお,上記正極回
路と負極回路とには,電源から延設したリード線等を接
続することによって電圧の印加を行う。
【0007】しかし,上記積層型圧電体においても以下
の問題点が未解決である。即ち,積層型圧電体において
は,積層した各圧電素子間に隙間が存在する。従って,
実際に積層型圧電体を使用する際に,各圧電素子の変位
が上記隙間を埋めることに消費され,全体としてあまり
変位しないというおそれがある。
【0008】本発明はかかる問題点に鑑み,電圧印加時
における全体の変位が大きく,製作が容易で,構造が簡
単な積層型圧電体を提供しようとするものである。
【0009】
【課題の解決手段】本発明は,片面に正極面を他面には
負極面を形成してなる圧電素子を複数枚積層して積層体
を形成してなると共に,上記圧電素子は隣接する圧電素
子との間に同じ極面を配置してなる積層型圧電体におい
て,上記圧電素子はその側面に上記正極面に連結された
側部正電極面と,上記負極面に連結された側部負電極面
とを有し,かつ上記積層体における上面と下面との間に
は波形状のプラス電極板と,波形状のマイナス電極板と
をそれぞれ別個に,上記積層体に予荷重を付与するよう
に挟持配設してなり,また上記プラス電極板の谷部は上
記側部正電極面に接触し,一方上記マイナス電極板の谷
部は上記側部負電極面に接触していることを特徴とする
積層型圧電体にある。
【0010】本発明において最も注目すべきことは,積
層体における上面と下面との間には波形状のプラス電極
板と,波形状のマイナス電極板とをそれぞれ別個に,上
記積層体に予荷重を付与するように設けてあることにあ
る。上記圧電素子としては,例えばジルコン酸鉛,チタ
ン酸鉛を含む磁器板を使用する。また,形状は円形,多
角形等いかなるものでもかまわない。上記圧電素子に設
けられた正極面等は,例えばスクリーン印刷によって作
成されることが好ましい。この場合,まず圧電素子に対
して銀ペーストを所望の形状に印刷した後,これを乾燥
させ,次いで焼成し,電極とする。
【0011】また,上記圧電素子において,正負それぞ
れの電極面は,一定値以上の間隔をあけて設ける必要が
ある。上記間隔は積層型圧電体に印加する電圧の大きさ
によって異なる。しかし,上記印加電圧を500V程度
にする場合には,上記間隔が0.4〜0.7mm程度で
あることが好ましい。0.4mmよりも近くに正負の電
極面が存在する場合には,両者の間で絶縁破壊が生じる
おそれがある。また,0.7mmよりも遠い場合には,
正極面等の面積が小さくなるおそれがある。
【0012】また,圧電素子と圧電素子,側部正電極面
とプラス電極板及び側部負電極面とマイナス電極板との
接合部分等には,導電性接着剤を使用することができ
る。これにより,積層型圧電体の駆動時において,積層
体の分解等を防止でき,積層型圧電体全体の耐久性が増
す。上記導電性接着剤としては銀エポキシ等が好まし
い。
【0013】上記波形状のプラス電極板及びマイナス電
極板は,例えば所望の長さの板を,曲折する等により成
形することが好ましい。また,上記プラス電極板及びマ
イナス電極板は弾力性を有している。この弾力性によ
り,積層体に予荷重を与えることができる。
【0014】次に,上記積層体の最上面と最下面には,
上記プラス電極板とマイナス電極板との間に絶縁体を介
在させていることが好ましい。これにより,プラス電極
板とマイナス電極板との間を完全に絶縁することができ
る。なお,上記絶縁体としてはセラミック板,樹脂板,
絶縁コーディングを施した金属板を用いることが好まし
い。
【0015】次に,側部正電極面と側部負電極面とは圧
電素子の異なる側面に形成してあることが好ましい。こ
れにより,正電極面と負電極面との間を完全に絶縁する
ことができる。また,異なる面に配置することによっ
て,プラス電極板及びマイナス電極板の積層体に対する
配置が容易になる。プラス電極板及びマイナス電極板
は,ステンレス,リン青銅又はSK材の金属材料よりな
ることが好ましい。これらの材料はいずれも電気伝導性
と弾力性に優れている。
【0016】次に,本発明の上記構成とは異なる積層型
圧電体を示す。即ち,片面に正極面を他面には負極面を
形成してなる圧電素子を複数枚積層して積層体を形成し
てなると共に,上記圧電素子は隣接する圧電素子との間
に同じ極面を配置してなる積層型圧電体において,上記
圧電素子はその側面に上記正極面に連結された側部正電
極面と,上記負極面に連結された側部負電極面とを有
し,かつ該側部正電極面は上記負極面を形成した上記他
面側に一部分延設された補助正極面を有し,一方,上記
側部負電極面は上記正極面を形成した上記片面側に一部
分延設された補助負極面を有し,かつ上記積層体は,各
圧電素子における上記正極面,側部正電極面,補助正極
面を順次電気的に接続した正極回路を有し,また各圧電
素子における上記負極面,側部負電極面,補助負極面を
順次電気的に接続した負極回路を有しかつ,上記積層体
に対して予荷重を付与する波形状のプラス電極板と波形
状のマイナス電極板とを設け,上記プラス電極板は積層
体の最先端内に位置する正極面に,一方マイナス電極板
は積層体の最先端内に位置する負極面に接続しているこ
とを特徴とする積層型圧電体である。
【0017】上記積層型圧電体においては,プラス電極
板及びマイナス電極板が側部正電極面及び側部負電極面
と直接接触せずとも,各圧電体素子に電圧を印加するこ
とが可能である。このため,積層型圧電体の組立て等が
一層容易になる。
【0018】上記積層体,波形状のプラス電極板及びマ
イナス電極板は絶縁チューブ内に配置され,かつ積層体
の先端部には絶縁体が配置されており,一方積層体の基
端部には絶縁体を介して,上記積層体を先端部方向に押
圧する押圧部材を配置してなることが好ましい。上記押
圧部材は絶縁チューブの基端部に設けたハウジングに進
退可能に螺合したスクリュー部材であることが好まし
い。
【0019】即ち,上記プラス電極板及びマイナス電極
板はハウジングに固定され,上記スクリュー部材はハウ
ジングに対して螺合され,上記プラス電極板及びマイナ
ス電極板とスクリュー部材との間に積層体が配置されて
いる。このため,スクリュー部材をねじ込みの状態を変
化させることにより,容易に予荷重を調整することがで
きる。
【0020】
【作用及び効果】本発明の積層型圧電体においては,積
層体における上面と下面との間に,波形状のプラス電極
板及びマイナス電極板を,上記積層体に両電極板の弾性
により予荷重を付与するように設ける。また,上記両電
極板は圧電素子の各電極面を電気的に接続している。そ
のため,上記プラス電極板及びマイナス電極板に対して
電圧を印加すると,各圧電素子に設けられた正極面と負
極面との間に電位差が生じ,各圧電素子に電圧が印加さ
れる。よって,各圧電素子は上記正極面と負極面の方向
に伸び変位を生じる。この時,上記積層体に与えられた
予荷重のために,各圧電素子の間には隙間がない。この
ため,上記各圧電素子の伸び変位が効率的に積層型圧電
体全体の変位へと転換される。それ故,電圧印加時にお
ける全体の変位が大きい。
【0021】従って,本発明の積層型圧電体は外部に予
荷重を与えるための機構を持つ必要がなく,構造が簡単
である。また,予荷重を与えているプラス電極板及びマ
イナス電極板は,例えば金属板等を波状に成形するだけ
で製作可能である。しかも,予荷重を与えるために新た
に部品を設けたのではなく,積層型圧電体の構造上必須
要件である電極板に上記機能を持たせるようにしてい
る。このため,本発明は構造そのものが簡略化されてい
る。
【0022】また,上記圧電素子はその表面に正負の電
極面が印刷等により形成されている。このため,圧電素
子の積層に当たって,金属製の電極板等を共に積層する
必要もない。即ち,圧電素子のみを単に積み重ねるだけ
で積層体を構成できる。上記のごとく,本発明によれ
ば,電圧印加時における全体の変位が大きく,製作が容
易で,構造が簡単な積層型圧電体を提供することができ
る。
【0023】
【実施例】
実施例1 本発明の実施例にかかる積層型圧電体につき,図1〜図
4を用いて説明する。図1に示すごとく,本例の積層型
圧電体1は,片面に正極面を,他面には負極面を形成し
てなる圧電素子21,25を,交互に合計50枚積層し
て積層体10を形成してなる。そして,上記圧電素子2
1は隣接する圧電素子25との間に同じ極面を配置して
なる。
【0024】上記圧電素子21,25はその側面に上記
正極面に連結された側部正電極面213と,上記負極面
に連結された側部負電極面(図示略)とを有する。ま
た,上記積層体10における上面と下面との間には,波
形状のプラス電極板11と,波形状のマイナス電極板1
2とをそれぞれ別個に,上記積層体10に予荷重を付与
するように挟持配設してなる。
【0025】また,上記プラス電極板11の谷部110
は上記側部正電極面213,253に接触し,一方上記
マイナス電極板12の谷部は上記側部負電極面に接触し
ている。符号2130及び2530は上記プラス電極板
11と側部正電極面213及び253との接触部分であ
る。
【0026】更に上記積層体10の最上面及び最下面に
はそれぞれ絶縁体16が設けられてある。上記絶縁体1
6は圧電素子21,25と同形で,セラミック製であ
る。上記圧電体21,25の更に外側にはプラス電極板
11及びマイナス電極板12がそれぞれ固定された,長
方形のプラス端部板13及びマイナス端部板14が設け
られている。なお,上記プラス端部板13とマイナス端
部板14との間は約1mmの間隙が設けられている。
【0027】上記プラス電極板11及びマイナス電極板
12にはそれぞれ,積層体10の対向側面に補助電極板
110,120を有してなる。上記補助電極板は,上記
プラス電極板11及びマイナス電極板12と同様に波形
状である。そして,それぞれが上記プラス端部板13及
びマイナス端部板14に接合されている。上記プラス電
極板11及びマイナス電極板12の下方には電源15
1,152に接続するためのリード線150が設けられ
ている。なお,図1において,マイナス電極板12及び
谷部,また圧電素子21,25の側部負電極面は死角に
あたるので図示されていない。また,図1に示すごと
く,各電極板11,12,110,120は,それぞれ
対応する端部板13,14に溶接19(×印)により溶
接されている。
【0028】次に,上記圧電素子21,25について示
す。上記圧電素子21,25の各面には,図2,図3に
示すごとく,正極面211及び251,負極面212及
び252,側部正電極面213及び253,側部負電極
面214及び254が設けられてある。上記圧電素子2
1,25は図2(B),図3(B)に示す方向に順次積
層することにより,図1に示した積層体10を得る。
【0029】次に,本例における作用効果につき説明す
る。本例の積層型圧電体1において,波形状のプラス電
極板11及びマイナス電極板12が,積層体10に嵌め
込まれている。上記両電極板11,12は共にバネ同様
の弾性体である。このため,積層体10に嵌め込むだけ
で,これに上下方向の予荷重を与えることができる。ま
た,上記両電極板11,12は各圧電素子21,25の
側部正電極面213,253及び側部負電極面214,
254と接触し,これらを電気的並列に接続している。
【0030】従って,上記プラス電極板11及びマイナ
ス電極板12に対して電圧を印加すると,各圧電素子2
1,25に設けられた正極面211,251と負極面2
12,252との間に電位差が生じ,各圧電素子21,
25に電圧が印加される。よって,各圧電素子21,2
5は上記正極面211,251と負極面212,252
の方向に伸び変位を生じる。
【0031】この時,上記両電極板11,12が積層体
10に与える予荷重のために,各圧電素子21,25の
間には隙間がない。このため,上記各圧電素子21,2
5の伸び変位が効率的に積層型圧電体1全体の変位へと
転換される。なお,実際の使用に当たっては,図4に示
すごとく,積層型圧電体1の上方には絶縁体18を,周
囲には絶縁ケース19を配置する。
【0032】以上より,本例の積層型圧電体1は外部に
予荷重を与えるための機構を持つ必要がなく,構造が簡
単である。また,予荷重を与えているプラス電極板11
及びマイナス電極板12は,例えば金属板等を波状に成
形するだけで製作可能である。しかも,予荷重を与える
ために新たに部品を設けたのではなく,積層型圧電体1
の構造上必須要件である電極板に上記機能を持たせるよ
うにしている。このため,本例は構造そのものが簡略化
されている。
【0033】また,上記圧電素子21,25はその表面
に正負の電極面が印刷等により形成されている。このた
め,圧電素子21,25の積層に当たって,金属製の電
極板等を共に積層する必要もない。即ち,圧電素子2
1,25のみを単に積み重ねるだけで積層体10を製作
できる。上記のごとく,本例によれば,電圧印加時にお
ける全体の変位が大きく,製作が容易で,構造が簡単な
積層型圧電体を提供することができる。
【0034】実施例2 本例は,図5〜図11に示すごとく,実施例1とは異な
る構成の積層型圧電体3である。図5〜図7に示すごと
く,本例の積層型圧電体3は,プラス電極板31及びマ
イナス電極板32が積層体30の直行する面に位置する
よう構成されている。そして,積層体30の最上部には
プラス端部板33が設けられ,積層体30の最上部に設
けられた圧電素子45と二番目に設けられた圧電素子4
1との間にはマイナス端部板34が設けられている。
【0035】上記プラス電極板31は圧電素子41の側
部正電極面413と,上記マイナス電極板32は圧電素
子45の側部負電極面453と常時接触している。ま
た,プラス電極板31の対向する面には補助電極板31
1が,同様にマイナス電極板32の対向する面には補助
電極板321が設けられている。
【0036】次に,上記圧電素子41,45について示
す。図8及び図9に示すごとく,上記圧電素子41及び
45の各面には,正極面411及び452,負極面41
2及び451,側部正電極面413及び414,側部負
電極面453及び454が設けられている。そして,上
記圧電素子41と45は下方から上方へ順次交互に配置
され,積層体30を構成している。
【0037】図10に示すごとく,プラス電極板31及
び補助電極板311とプラス端部板33とは溶接により
接続されている。上記プラス端部板33は圧電素子4
1,45と同形状である。また,図11に示すごとく,
マイナス電極板32及び補助電極板321とマイナス端
部板34も上記プラス電極板31等と同様の状態に構成
されている。その他は,実施例1と同様である。
【0038】本例の積層型圧電体3は,プラス電極板3
1,マイナス電極板32及び補助電極板311,321
が積層型圧電体3の各面の中央に設けられている。よっ
て,圧電素子41,45を安定して保持することができ
る。このため,積層型圧電体3は駆動時の振動等により
圧電素子41,45が所定の位置から外れる等の不具合
を防止することができる。従って,本例の積層型圧電体
3は耐久性に優れている。その他は実施例1と同様の作
用効果を有する。
【0039】実施例3 本例は,図12〜図15に示すごとく,実施例1及び2
とは異なる構成を有する積層型圧電体である。図12及
び図13に示すごとく,上記積層型圧電体5は片面に正
極面61を,他面には負極面64を形成してなる圧電素
子6を50枚積層して積層体50を形成してなる。そし
て,上記圧電素子6は隣接する圧電素子60との間に同
じ極面を配置してなる。
【0040】図15に示すごとく,上記圧電素子6はそ
の側面に上記正極面61に連結された側部正電極面62
と,上記負極面64に連結された側部負電極面65とを
有し,かつ該側部正電極面62は上記負極面64を形成
した上記他面側に一部分延設された補助正極面63を有
し,一方,上記側部負電極面65は上記正極面61を形
成した上記片面側に一部分延設された補助負極面66を
有する。上記正極面61と補助負極面66との間,及び
上記負極面64と補助正極面63との間には両者の絶縁
を目的として正負離隔部67が設けられてなる。
【0041】次に,図14に示すごとく,上記積層体5
0は,各圧電素子6における上記正極面61,側部正電
極面62,補助正極面63を順次電気的に接続した正極
回路を有し,また各圧電素子6における上記負極面6
4,側部負電極面65,補助負極面66を順次電気的に
接続した負極回路を有する。上記正極回路は電源部の正
極551へ,負極回路は電源部の負極552へと接続さ
れている。
【0042】図12に示すごとく,上記積層体50に対
して予荷重を付与する波形状のプラス電極板51と波形
状のマイナス電極板52とを設けてなる。上記プラス電
極板51の上端には平面状の延長部515が設けられ,
上記延長部515が積層体50の最上端に位置する正極
面610に接続されている。一方,マイナス電極板52
の延長部525も同様に積層体の最上端に位置する負極
面640に接続されている。なお,本例のプラス電極板
51及びマイナス電極板52は圧電素子6と上記以外の
箇所で接触していない。
【0043】図12に示すごとく,上記積層体50,波
形状のプラス電極板51及びマイナス電極板52は絶縁
チューブ79内に配置され,かつ積層体50の先端部に
は絶縁体78が配置されている。一方積層体50の基端
部には絶縁体78を有して,上記積層体50を先端部方
向に押圧する押圧部材を配置してなる。上記押圧部材は
絶縁チューブ79の基端部に設けたハウジング76に,
進退可能に螺合したスクリュー77である。
【0044】上記スクリュー77はその外周に雄ネジ部
771を有してなる。上記雄ネジ部771とハウジング
内に設けられたネジ穴763が直接螺合している。ま
た,上記スクリュー77は,その下面に調整用溝773
を有する。上記調整用溝773はスクリュー77を前進
または後退させ,予荷重を調整するためのものである。
【0045】また,上記プラス電極板51及びマイナス
電極板52の下端部510,520はそれぞれ,上記ハ
ウジング76の側面に設けられた横穴761,762に
絶縁体81を介して固定されている。なお,符号80は
スクリューが所定の位置から緩まないよう設けられたハ
ウジング76の底板である。その他は,実施例1と同様
である。
【0046】本例の積層型圧電体5は,圧電素子6を単
に積層することによって,積層体50全体に正極回路と
負極回路が形成される。このため,プラス電極板51及
びマイナス電極板52が側部正電極面62及び側部負電
極面65と直接接触せずとも各圧電体素子6に電圧を印
加することが可能である。このため,積層型圧電体5の
組立て等が一層容易になる。
【0047】更に,上記プラス電極板51及びマイナス
電極板52はハウジング76に固定され,上記スクリュ
ー77はハウジング76に対して螺合されている。そし
て,上記プラス電極板51及びマイナス電極板52とス
クリュー77との間に積層体50が配置されている。こ
のため,スクリュー77をハウジング76に対する螺合
の状態を変化させることにより,容易に積層体50にか
かる予荷重を調整することができる。その他は実施例1
と同様の作用効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における積層型圧電体の斜視図。
【図2】実施例1における(A)圧電素子の三角法によ
る電極面の説明図,及び(B)圧電素子の斜視図。
【図3】実施例1における(A)圧電素子の三角法によ
る電極面の説明図,及び(B)圧電素子の斜視図。
【図4】実施例1における積層型圧電体の実際の使用状
態を示した説明図。
【図5】実施例2における積層型圧電体の部分斜視図。
【図6】実施例2における圧電素子の三角法による電極
面の説明図。
【図7】実施例2における圧電素子の三角法による電極
パターンの説明図。
【図8】実施例2における積層型圧電体の部分正面図。
【図9】実施例2における積層型圧電体の平面図。
【図10】実施例2におけるプラス電極板及び上部プラ
ス電極板の斜視図。
【図11】実施例2におけるマイナス電極板及び上部マ
イナス電極板の斜視図。
【図12】実施例3における積層型圧電体の断面図。
【図13】実施例3における積層型圧電体の積層体の展
開斜視図。
【図14】図12の断面説明図。
【図15】実施例3における圧電素子の三角法による電
極面の説明図。
【図16】従来の積層型圧電体の構造を示す説明図。
【符号の説明】
1...積層型圧電体, 10...積層体, 11...プラス電極板, 110...谷部, 12...マイナス電極板, 21...圧電素子, 211...正極面, 212...負極面, 213...側部正電極面, 214...側部負電極面, 63...補助正極面, 66...補助負極面, 79...絶縁チューブ, 76...ハウジング, 77...スクリュー,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 孝史 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 片面に正極面を他面には負極面を形成し
    てなる圧電素子を複数枚積層して積層体を形成してなる
    と共に,上記圧電素子は隣接する圧電素子との間に同じ
    極面を配置してなる積層型圧電体において,上記圧電素
    子はその側面に上記正極面に連結された側部正電極面
    と,上記負極面に連結された側部負電極面とを有し,か
    つ上記積層体における上面と下面との間には波形状のプ
    ラス電極板と,波形状のマイナス電極板とをそれぞれ別
    個に,上記積層体に予荷重を付与するように挟持配設し
    てなり,また上記プラス電極板の谷部は上記側部正電極
    面に接触し,一方上記マイナス電極板の谷部は上記側部
    負電極面に接触していることを特徴とする積層型圧電
    体。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記積層体の最上面
    と最下面には,上記プラス電極板とマイナス電極板との
    間に絶縁体を介在させていることを特徴とする積層型圧
    電体。
  3. 【請求項3】 請求項1において,側部正電極面と側部
    負電極面とは圧電素子の異なる側面に形成してあること
    を特徴とする積層型圧電体。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3において,プラス電極板及
    びマイナス電極板は,ステンレス,リン青銅又はSK材
    から選ばれる金属材料よりなることを特徴とする積層型
    圧電体。
  5. 【請求項5】 片面に正極面を他面には負極面を形成し
    てなる圧電素子を複数枚積層して積層体を形成してなる
    と共に,上記圧電素子は隣接する圧電素子との間に同じ
    極面を配置してなる積層型圧電体において,上記圧電素
    子はその側面に上記正極面に連結された側部正電極面
    と,上記負極面に連結された側部負電極面とを有し,か
    つ該側部正電極面は上記負極面を形成した上記他面側に
    一部分延設された補助正極面を有し,一方,上記側部負
    電極面は上記正極面を形成した上記片面側に一部分延設
    された補助負極面を有し,かつ上記積層体は,各圧電素
    子における上記正極面,側部正電極面,補助正極面を順
    次電気的に接続した正極回路を有し,また各圧電素子に
    おける上記負極面,側部負電極面,補助負極面を順次電
    気的に接続した負極回路を有しかつ,上記積層体に対し
    て予荷重を付与する波形状のプラス電極板と波形状のマ
    イナス電極板とを設け,上記プラス電極板は積層体の最
    先端内に位置する正極面に,一方マイナス電極板は積層
    体の最先端内に位置する負極面に接続していることを特
    徴とする積層型圧電体。
  6. 【請求項6】 請求項5において,上記積層体,波形状
    のプラス電極板及びマイナス電極板は絶縁チューブ内に
    配置され,かつ積層体の先端部には絶縁体が配置されて
    おり,一方積層体の基端部には絶縁体を介して,上記積
    層体を先端部方向に押圧する押圧部材を配置してなるこ
    とを特徴とする積層型圧電体。
  7. 【請求項7】 請求項6において,上記押圧部材は絶縁
    チューブの基端部に設けたハウジングに進退可能に螺合
    したスクリュー部材であることを特徴とする積層型圧電
    体。
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