JPH07226468A - リードフレームの加工方法及びリードフレーム - Google Patents

リードフレームの加工方法及びリードフレーム

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JPH07226468A
JPH07226468A JP6015375A JP1537594A JPH07226468A JP H07226468 A JPH07226468 A JP H07226468A JP 6015375 A JP6015375 A JP 6015375A JP 1537594 A JP1537594 A JP 1537594A JP H07226468 A JPH07226468 A JP H07226468A
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JP
Japan
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metal plate
plate
lead frame
processing
etching
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Application number
JP6015375A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Uno
義幸 宇野
Nobuhiko Tada
信彦 多田
Kojiro Ogata
浩二郎 緒方
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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  • ing And Chemical Polishing (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】形状精度の高い切断側壁が得られ、高品質な製
品が得られるリードフレームの加工方法、及びこの加工
方法によって製造されたリードフレームを提供する。 【構成】半導体チップの各端子と接続される多数のイン
ナーリード103、及びインナーリード103に連続す
るアウターリード104を有するリードフレーム101
を金属板1から形成する際に、まず、金属板1の両面に
捨て板3を重ねて積層体2を形成し、次に、積層体2を
一括してレーザビーム31によりレーザ切断して、イン
ナーリード103またはアウターリード104の少なく
とも一部を形成する。さらに、レーザ切断した積層体2
を一括してエッチング処理し金属板1を分離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザビームを利用し
て金属板を適宜に切り欠くことによりリードフレームを
形成するリードフレーム加工方法、及びこの加工方法に
よって製造されたリードフレームに関する。
【0002】
【従来の技術】最新の小形かつ高性能の樹脂モールド型
半導体装置(LSI)に用いられるリードフレームは、
板厚が0.1〜0.25mm、アウターリードのピッチが
0.2〜0.4mm、インナーリードのピッチが0.1〜
0.2mm、リード本数が160〜500本程度である。
この場合、リードフレームの最も微細なインナーリード
においては、板厚以下の寸法の切断溝を形成する必要が
あり、そしてインナーリードのピッチは板厚程度にしな
ければならない。
【0003】従来、薄い金属板の加工方法の主流は、プ
レス加工やエッチング加工であったが、これらプレス加
工やエッチング加工には加工限界が存在し、上記のよう
な極めて微細かつ高精度のリードフレームを製造するこ
とができない。これに対し、レーザ加工によれば、レー
ザビームを細く集光して加工することができるので、上
記のような微細かつ高精度の加工を行うことが可能であ
る。
【0004】レーザ加工をリードフレームの加工に適用
した例としては、特開平2−247089号公報に記載
のように、インナーリードの、特に微細かつ高精度の加
工が要求される先端部をレーザビームで切断するものが
ある。
【0005】また、レーザ加工を用いる加工方法ではな
いが、厚い金属板にガス溶断等の熱加工を施す場合に、
その厚い金属板の両面に捨て板を重ねて加工を行い、そ
の後、捨て板を機械的に引き剥がす方法が従来より知ら
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、プレス
加工やエッチング加工では極めて微細かつ高精度のリー
ドフレームを製造することができない。
【0007】一方、レーザ加工によれば、レーザビーム
を細く集光して加工することができるので、微細かつ高
精度のリードフレームを製造することができるが、レー
ザ加工は、細く集光したレーザビームによって金属板
(被加工材料)を急速かつ瞬時に加熱し、その加熱部分
を溶融し排除する熱加工であるため、加工に伴って溶融
物がスパッタやドロスとして金属板表面に付着する。ま
た、レーザ加工により切断した部分の側壁(以下、切断
側壁という)には溶断時に排除しきれなかった溶融物の
一部が再凝固層となって付着すると共に、その付近は溶
融状態にまで高温に加熱されるため高温酸化被膜が形成
される。上記のようなドロスやスパッタ、再凝固層や高
温酸化被膜は加工精度を損なうほか、リードフレームと
して用いた場合には、剥がれ落ちるなどして短絡等の不
具合の原因になる。
【0008】また、レーザ加工により金属板を切断する
と、切断側壁にダレが生じててしまい、製造されたリー
ドフレーム表面において平面部分が減少し切断側壁の形
状精度が悪化する。このように切断側壁の形状精度が悪
化することによって種々の不具合が生じ、品質向上を図
ることができない。例えば、半導体チップとの接続時に
行われるワイヤボンディング時にはある程度の幅を有す
る平面部分がリードには必要であるが、上記のように平
面部分が減少するとワイヤボンディングを行うことが困
難になる。
【0009】また、切断側壁に付着した再凝固層は前述
のように加工精度を損ない、また剥がれ落ちると短絡や
品質劣化の原因となるため、この再凝固層を除去するこ
とが望まれる。この再凝固層は切断後にエッチング処理
等によって除去することも考えられるが、このようなエ
ッチングを施した場合には、切断側壁のダレがますます
拡大してしまう。従って、このようにエッチング処理に
よって再凝固層を除去する場合でも、切断側壁の形状精
度が悪化し、種々の不具合が生じると共に、品質向上を
図ることができない。
【0010】特開平2−247089号公報におけるレ
ーザ加工においても上記のような問題は存在するが、こ
の従来技術では上記問題に対する対策は何ら講じられて
いない。
【0011】さらに、厚い金属板の両面に捨て板を重ね
る加工方法では、加工後に捨て板を機械的に引き剥がす
ため、厚い板ではあまり変形が問題にならないが、本発
明が対象とするような極薄い金属板に微細な加工を施す
場合にこの方法を適用した場合には、捨て板を機械的に
引き剥がす際に金属板が変形することは避けられないた
め、この方法はリードフレームの加工には全くふさわし
くない。
【0012】本発明の目的は、形状精度の高い切断側壁
が得られ、高品質な製品が得られるリードフレームの加
工方法、及びこの加工方法によって製造されたリードフ
レームを提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によれば、半導体チップの各端子と接続され
る多数のリードを有するリードフレームを金属板から形
成するリードフレームの加工方法において、前記金属板
の両面に捨て板を重ねて積層体を形成する第1の工程
と、前記積層体を一括してレーザ切断し前記リードの少
なくとも一部を形成する第2の工程と、レーザ切断した
前記積層体を一括してエッチング処理し前記金属板及び
前記捨て板を分離する第3の工程とを有すること特徴と
するリードフレームの加工方法が提供される。
【0014】上記リードフレームの加工方法において、
好ましくは、前記第1の工程における積層体の形成に際
して、前記捨て板の外側表面に耐エッチング性のレジス
ト膜を被覆する。
【0015】また、前記捨て板の材質は、好ましくは、
前記金属板よりもエッチング速度が遅い材質である。
【0016】また、上記目的を達成するため、本発明に
よれば、上記のようなリードフレームの加工方法におい
て、複数の前記金属板を積層状態に重ねると共に積層状
態に重ねた金属板の両面にさらに捨て板を重ねて積層体
を形成する第1の工程と、前記積層体を一括してレーザ
切断し前記リードの少なくとも一部を形成する第2の工
程と、レーザ切断した前記積層体を一括してエッチング
処理し各々の金属板及び捨て板に分離する第3の工程と
を有すること特徴とするリードフレームの加工方法が提
供される。
【0017】上記リードフレームの加工方法において、
好ましくは、前記第1の工程における積層体の形成に際
して、前記複数の金属板の各々の両面に予め耐エッチン
グ性のレジスト膜を被覆する。また、好ましくは、前記
捨て板の外側表面に耐エッチング性のレジスト膜を被覆
する。
【0018】また、前記捨て板の材質は、好ましくは、
前記金属板と同一であるか、または前記金属板よりもエ
ッチング速度が速い材質である。
【0019】
【作用】上記のように構成した本発明においては、第1
の工程で金属板の両面に捨て板を重ねて積層体を形成
し、この積層体を一括してレーザ切断及びエッチング処
理することにより、レーザ切断やその後のエッチング処
理によって切断側壁に生じるだれの発生範囲は捨て板の
側壁部分のみに限られる。これにより、リードフレーム
となる金属板の切断側壁はだれがなく良好な形状(以
下、このような形状を適宜ストレート形状という)とな
り、例えば、ワイヤボンディング時に必要な所定のリー
ド幅の平面部分を確保することができる。従って、不具
合が生じることなく、品質向上を図ることが可能とな
る。
【0020】また、第2の工程ではレーザ切断によって
リードの少なくとも一部を形成するため、微細かつ高精
度に加工することが可能となる。さらに、レーザ切断時
には金属板表面が捨て板によって保護されるため、金属
板表面にドロスやスパッタや高温酸化被膜が直接付着す
ることが避けられる。
【0021】また、金属板の両面に捨て板を重ねた積層
体を一括してレーザ切断することにより、切断側壁には
溶融した金属の一部が完全に除去されないで再凝固層と
して残留する。この再凝固層は、金属板と捨て板とを連
結する一種の接合部のように振る舞い、積層体は一体の
構造物のようになる。リードフレームに加工される金属
板は剛性の低い薄板であり、しかもレーザビームによっ
て微細かつ高精度に加工されており、この形状及び加工
精度を維持しながら再凝固層で連結された金属板と捨て
板を上記積層体より機械的に分離することは非常に難し
いことである。しかし、本発明では、第3の工程におい
て、レーザ切断した積層体を一括してエッチング処理す
ることによって再凝固層を溶解させ、機械的操作によら
ず非接触で金属板と捨て板を分離するため、余分な変形
やひずみを金属板に与えることがない。従って、レーザ
切断時の形状及び加工精度を損なうことなくこれを維持
できる。また、レーザ切断時に生じたドロスやスパッタ
や高温酸化被膜等も、このエッチング処理によって容易
に除去することができるが、たとえエッチング処理で充
分に除去できなくてもこれらは全て捨て板表面に付着し
ているため、捨て板と同時に廃却され金属板には不具合
が生じない。
【0022】また、積層体を構成している金属板と捨て
板とは積層状態であり、密閉状態に積み重ねられている
ため、上記エッチング処理の際に金属板と捨て板の積層
間よりエッチング液が侵入して金属板表面が余分に腐食
されることはない。さらに、金属板と捨て板と間に少々
の隙間があったとしても、極狭い隙間ではエッチング液
が劣化するために積層間の金属板表面が腐食を受けるこ
とはない。
【0023】また、第1の工程における積層体の形成に
際して、捨て板の外側表面に耐エッチング性のレジスト
膜を被覆することにより、金属板表面が捨て板とレジス
ト膜とによって確実に保護される。また、エッチング処
理の際に捨て板に生じるだれが小さくなる。
【0024】また、捨て板の材質としてエッチング速度
が金属板よりも遅いものを用いることにより、捨て板に
挟まれた金属板の切断側壁は徐々にエッチングされ、金
属板の切断側壁は良好なストレート形状となる。この場
合、エッチング処理に要する時間は長くなるが、特に一
枚の金属板を捨て板で挟んでエッチングする際には金属
板の切断側壁にむらができず有効である。
【0025】また、複数の金属板を積層状態に重ねその
両面にさらに捨て板を重ねて積層体を形成することによ
り、複数の同一形状のリードフレームを同時に加工する
ことが可能となり、リードフレームの生産速度を向上す
ることができる。さらに、レーザ切断時に切断側壁に形
成される再凝固層によって、複数の金属板及び捨て板よ
りなる積層体が一体の構造物のようになり、その剛性が
大きくなって容易に取り扱うことができる。また、積層
体としての剛性が大きくなることにより、金属板への入
熱量を大きくしても金属板は熱変形を受けにくくなり、
製品の寸法精度や品質を損なわずに切断の進行速度を速
めることが可能となる。
【0026】上記において、複数の金属板の各々の両面
に耐エッチング性のレジスト膜を被覆することにより、
積層間の各金属板表面がより確実に保護される。
【0027】また、金属板と捨て板とを同一材質とする
ことにより、両者のエッチング速度が同一になり、切断
側壁が上から下までほぼ同時にエッチングされる。従っ
て、金属板の切断側壁にむらができにくく切断側壁をス
トレート形状にしやすい。また、金属板の切断側壁にむ
らができにくいため、複数の金属板を積層状態に重ねた
積層体を加工する場合に適している。
【0028】また、捨て板の材質としてエッチング速度
が金属板よりも速いものを用いると、エッチング処理時
に捨て板が先にエッチングされてしまい、金属板が十分
に保護されないことになるため、一般にはエッチング速
度が金属板よりも速い捨て板を用いることは極力避ける
べきである。しかし、レーザ切断時に生じる溶融物の流
動性が増して再凝固層が薄くなる場合には、エッチング
処理に要する時間を短くすることができるため、捨て板
を金属板よりもエッチング速度の速い材質とすれば有利
である。この場合には、捨て板が優先的にエッチングさ
れるようなことは避けられ、捨て板によって金属板が保
護される効果は低減しない。さらに、この場合には捨て
板として安価な材料を用いることが可能となる。さら
に、再凝固層は捨て板と金属板の材質が混合されて形成
されることにより、その再凝固層のエッチング速度が速
くなり、これによって、後工程での処理時間を短縮する
ことができる。
【0029】
【実施例】本発明によるリードフレームの加工方法及び
リードフレームの一実施例について、図1から図4を参
照しながら説明する。
【0030】図2は本実施例のリードフレームの一例を
示す図である。図2において、リードフレーム101の
中央部分には、半導体チップ(図示せず)を搭載するダ
イパッド102が設けられており、このダイパッド10
2を囲むようにして多数のインナーリード103と、こ
れらインナーリード103に連続するアウターリード1
04が配設されている。これら隣合うインナーリード1
03とアウターリード104とはダムバー105により
互いに連結状に支持されている。また、ダイパッド10
2の周辺は腕102a以外は切欠き部106が設けられ
ており、この切欠き部106によりインナーリード10
3はダイパッド102と分離され、かつ隣合うインナー
リード103はこの切欠き部106によりそれぞれ分離
されている。さらにリードフレーム101の外周の外枠
部分には半導体チップの端子とインナーリード103と
の接続時の位置決め用等に位置決め穴107が設けられ
ている。尚、ダムバー105は、半導体チップのモール
ド時にレジンを堰止める役割とインナーリード103及
びアウターリード104を補強する役割を有し、モール
ド後に除去される。
【0031】上記において、インナーリード103は、
ダイパッド102の方へ収束するように延びており、そ
の先端部は半導体チップをダイパッド102に搭載した
後に行われる電気的接続を行うのに十分な幅となってい
る。従って、インナーリード103の内方における相隣
合うリード間の間隙は、特に狭く極めて微細な構造とな
っており、しかもこの部分の加工はリードフレームの加
工において最も寸法精度や清浄度が厳しい部分である。
【0032】次に、本実施例のリードフレームの加工方
法を図1、図3及び図4により説明する。但し、図1
(b)及び(c)においては、簡単のため切断すべき箇
所を一箇所とした(以下、図4(b)及び(c)、並び
に図5及び図6についても同様である)。
【0033】まず、図1(a)に示すように、リードフ
レーム101の素材となる金属板1の両面に捨て板3を
重ねて積層体2を形成する。上記金属板1としては、厚
さが0.1〜0.25mm程度の極めて薄い金属板が使用
される。また、その材質としては、42アロイ、銅合
金、SUS304ステンレス、ハステロイ等が使用され
る。
【0034】次に、図1(b)に示すように、集光レン
ズ30で集光されるレーザビーム31を用いて積層体2
を一括してレーザ切断する。即ち、積層体2にレーザビ
ーム31を照射することにより、照射された部分の金属
板1及び捨て板3を溶解し、溶融金属のほとんどをアシ
ストガスにより除去して順次切断部4を形成し、リード
フレーム101のうちの少なくとも一部を形成する。特
に、このレーザ切断によってインナーリード103やア
ウターリード104等うちの微細な部分を加工すること
が望ましい。
【0035】一方、レーザ切断によって生じた金属板1
及び捨て板3の溶融金属の一部は完全に除去されないで
再凝固層5として切断側壁6表面に残留すると共に、切
断側壁6下方にドロス7として付着する。また、レーザ
切断によって生じた溶融金属の一部はスパッタ8として
積層体2の捨て板3表面に付着する。さらに、切断部4
の切断側壁6の上部及び下部にはレーザ切断によってだ
れが生じてストレート形状とはならない。但し、このだ
れの生じる範囲は捨て板3の側壁部分のみに限られる。
【0036】尚、上記のような薄い金属板に微細かつ高
精度な加工を施すためのレーザビームとしては、パルス
状のYAGレーザが最適である。
【0037】上記のようなレーザ切断の後、積層体2を
一括してエッチング処理する。この時、図3に示すよう
に、エッチング液40をノズル41より噴出させて噴出
流42を形成し、レーザ切断後の積層体2にこの噴出流
42を吹き付ける。これにより、エッチング液40があ
る程度の高圧で切断部4に供給され、図1(c)に示す
ように再凝固層5及びドロス7が溶解除去される。ま
た、積層体2に当たった噴出流42の一部ははねかえり
流れ43として反射し、切断部4を通過した噴出流42
は貫通噴出流44として噴出する(図3参照)。また、
捨て板3表面のスパッタ8も、そのほとんどが溶解除去
される。さらに、このエッチング処理によって切断側壁
6の上部及び下部のだれは拡大するが、捨て板の厚さを
適当に選べば、このだれの生じる範囲はやはり捨て板3
の側壁部分のみに限られる。
【0038】そして、図1(d)のように金属板1を分
離し、加工が完了する。この時、再凝固層5はエッチン
グ液で溶解除去されているので、金属板1と捨て板3は
容易に分離することができる。また、分離された捨て板
3は廃却される。さらに、スパッタ8や高温酸化被膜等
も、このエッチング処理によって容易に除去されるが、
たとえエッチング処理で充分に除去できなくてもこれら
は全て捨て板3表面に付着しているため、捨て板3と同
時に廃却される。但し、図1(d)では切断側壁6の断
面形状がわかりよすいように、切断すべき箇所を複数箇
所とした。
【0039】次に、本実施例のように金属板両面に捨て
板を重ねずに、同様のレーザ切断及びエッチング処理を
する比較例について図4により説明する。この場合は、
図4(a)に示すように、エッチング処理時に金属板5
1表面が腐食されないように耐エッチング性のレジスト
膜53を金属板51表面に予め被覆しておく。そして、
図4(b)のように、集光レンズ60で集光されるレー
ザビーム61を用いて金属板51をレーザ切断し順次切
断部54を形成する。これにより、切断側壁56表面に
再凝固層55が、切断側壁56下方にドロス57が形成
され、スパッタ58がレジスト膜53表面に付着する。
また、切断部54の切断側壁56にはレーザ切断によっ
てだれが生じる。
【0040】そして、エッチング処理を施すことによ
り、図4(c)に示すように再凝固層55及びドロス5
7が溶解除去され、またレジスト膜53表面のスパッタ
58のほとんどが溶解除去される。さらに、このエッチ
ング処理により、切断側壁56のだれは拡大してストレ
ート形状とならず、金属板51の厚さが薄い場合には図
4(d)のように切断側壁56の断面は丸みを帯びた形
状となってしまう。即ち、製造されたリードフレーム表
面において平面部分が減少し形状精度が悪化することに
なる。
【0041】このように形状精度が悪化することによっ
て種々の不具合が生じ、品質向上を図ることができな
い。例えば、半導体チップとの接続時に行われるワイヤ
ボンディング時にはある程度の幅を有する平面部分がリ
ードには必要であるが、上記のように平面部分が減少す
るとワイヤボンディングを行うことが困難になる。但
し、図4(d)では切断側壁56の断面形状がわかりよ
すいように、切断すべき箇所を複数箇所とした。
【0042】これに対し、本実施例では、上記のように
金属板1の両面に捨て板3を重ねて積層体2を形成し、
この積層体2を一括してレーザ切断及びエッチング処理
するので、レーザ切断やその後のエッチング処理によっ
て切断側壁6に生じるだれの発生範囲は捨て板3の側壁
部分のみに限られる。これにより、リードフレームとな
る金属板1の切断側壁はだれがなく良好なストレート形
状となり、例えば、ワイヤボンディング時に必要な所定
のリード幅の平面部分を確保することができる。従っ
て、不具合が生じることなく、品質向上を図ることがで
きる。
【0043】また、レーザ切断を利用するので、リード
フレームを微細かつ高精度に加工することができる。さ
らに、レーザ切断時には金属板1表面が捨て板3によっ
て保護されるため、金属板1表面にドロス7やスパッタ
8や高温酸化被膜が直接付着することが避けられる。
【0044】また、再凝固層5は、金属板1と捨て板3
とを連結する一種の接合部のように振る舞うため、積層
体2は一体の構造物のようになる。リードフレームに加
工される金属板1は剛性の低い薄板であり、しかもレー
ザビームによって微細かつ高精度に加工されており、こ
の形状及び加工精度を維持しながら、再凝固層5で連結
された金属板1と捨て板3とを積層体2より機械的に分
離することは非常に難しいことである。しかし、本実施
例では、再凝固層5をエッチング液40で溶解除去し、
機械的操作によらず非接触で各々の金属板1に分離する
ので、余分な変形やひずみを金属板1に与えることがな
く、分離後もレーザ切断時の形状及び加工精度を損なわ
ずにこれを維持することができる。
【0045】また、レーザ切断時に生じたドロス7やス
パッタ8や高温酸化被膜等も、このエッチング処理によ
って容易に除去することができるが、たとえエッチング
処理で充分に除去できなくてもこれらは全て捨て板3表
面に付着しているため、捨て板3と同時に廃却され金属
板1には不具合が生じない。
【0046】また、積層体2を構成している金属板1及
び捨て板3は積層状態であり、密閉状態に積み重ねられ
ているため、エッチング処理の際に金属板1と捨て板3
との積層間よりエッチング液40が侵入して金属板1表
面が余分に腐食されることはない。さらに、金属板1と
捨て板3との間に少々の隙間があったとしても、極狭い
隙間ではエッチング液が劣化するために積層間の金属板
1表面が腐食を受けることはない。
【0047】本実施例では、捨て板3の材質としてエッ
チング速度が金属板1よりも遅いものを用いることが望
ましい。このように材質を選定することにより、捨て板
3に挟まれた金属板1の切断側壁は徐々にエッチングさ
れ、金属板1の切断側壁は良好なストレート形状とな
る。この場合、エッチング処理に要する時間は長くなる
が、特に本実施例のように一枚の金属板1を捨て板3で
挟んでエッチングする際には金属板1の切断側壁にむら
ができず有効である。この場合の金属板1及び捨て板3
の材質の例としては、金属板1にSUS304ステンレ
スを用い、捨て板3にSUS316ステンレスやSUS
310ステンレス等を用いる場合が挙げられる。
【0048】また、金属板1と捨て板3とを同一材質と
してもよい。この場合、両者のエッチング速度が同一に
なり、切断側壁6が上から下までほぼ同時にエッチング
される。従って、金属板1の切断側壁にむらができにく
くこれをストレート形状にしやすい。
【0049】以上のような本実施例によれば、金属板1
の両面に捨て板3を重ねて積層体2を形成し、この積層
体2を一括してレーザ切断及びエッチング処理するの
で、切断側壁6に生じるだれの発生範囲は捨て板3の側
壁部分のみに限られ、リードフレームとなる金属板1の
切断側壁をだれがなく良好なストレート形状とすること
ができる。従って、形状精度の高い切断側壁が得られ、
品質向上を図ることができる。また、レーザ切断を利用
するので、リードフレームを微細かつ高精度に加工する
ことができる。さらに、金属板1表面が捨て板3によっ
て保護されるため、金属板1表面にドロス7等が直接付
着することが避けられる。
【0050】また、再凝固層5をエッチング液40で溶
解除去し、機械的操作によらず非接触で各々の金属板1
に分離するので、余分な変形やひずみを金属板1に与え
ることがなく、分離後もレーザ切断時の形状及び加工精
度を維持することができる。さらに、レーザ切断に伴っ
て生じたドロス7等も容易に除去することができるが、
たとえエッチング処理で充分に除去できなくても捨て板
3と同時に廃却することができる。また、エッチング時
には金属板1と捨て板3とが密閉状態に積み重ねられて
いるので、積層間の金属板1表面が余分に腐食されるこ
とがない。
【0051】また、捨て板3の材質としてエッチング速
度が金属板1よりも遅いものを用いるので、金属板1の
切断側壁をむらのない、良好なストレート形状とするこ
とができる。
【0052】また、捨て板3と金属板1とを同一材質と
するので、切断側壁6が上から下までほぼ同時にエッチ
ングされ、金属板1の切断側壁をストレート形状にしや
すい。
【0053】さらに、以上のことにより、本実施例によ
れば、リードフレームを低コストでかつ大量に生産する
ことができる。
【0054】次に、本発明によるリードフレームの加工
方法の他の実施例について、図5により説明する。ま
ず、図5(a)に示すように、金属板11の両面に捨て
板13を重ね、さらに捨て板13の外側表面にレジスト
膜13aを被覆して積層体12を形成する。尚、予め捨
て板13の両面にレジスト膜13aを被覆しておいてか
ら金属板11を挟んで積層体を形成してもよい。
【0055】次に、図5(b)に示すように、集光レン
ズ32で集光されるレーザビーム33を用いて積層体1
2を一括してレーザ切断して切断部14を形成し、リー
ドフレームの少なくとも一部を形成する。この場合に
も、レーザ切断により生じた溶融金属の一部が再凝固層
15として切断側壁16表面に残留し、切断側壁16下
方にドロス17として付着する。また、スパッタ18が
積層体12の最外層のレジスト膜13表面に付着する。
さらに、捨て板13には図1と同様にレーザ切断によっ
てだれが生じると共に、レジスト膜13aが熱影響を受
けて劣化し、切断側壁14よりも少し後退する。
【0056】次に、図3と同様の方法で積層体12を一
括してエッチング処理することにより、図5(c)に示
すように再凝固層15及びドロス17を溶解除去する。
この時、捨て板13のだれはエッチング処理によって拡
大するが、レジスト膜13aの存在により、そのだれの
大きさは図1の場合よりも小さくなる。そして、図5
(d)のように金属板1を分離し、加工が完了する。こ
の時、再凝固層5はエッチング液で溶解除去されている
ので、金属板11と捨て板13は容易に分離することが
できる。また、分離された捨て板13はその表面に形成
されたレジスト膜13a及び残留したスパッタ18等と
共に廃却される。
【0057】以上のような本実施例によれば、図1から
図4で説明した実施例とほぼ同様の効果が得られる他、
捨て板13の外側表面に耐エッチング性のレジスト膜1
3aを被覆するので、金属板11表面が捨て板13とレ
ジスト膜13aとによって確実に保護される。また、レ
ジスト膜13aの存在により、エッチング処理の際に捨
て板13に生じるだれが小さくなる。また、捨て板13
の腐食量が減少するので、捨て板13の厚さを図1の場
合よりもある程度薄くすることができる。
【0058】次に、本発明によるリードフレームの加工
方法のさらに他の実施例について、図6により説明す
る。
【0059】まず、図6(a)に示すように、複数の金
属板21の各々の両面に予め耐エッチング性のレジスト
膜23aを被覆しておき、そのレジスト膜23aを被覆
した金属板21を複数枚(図6では3枚)積層状態に重
ねる。そして、最外層の金属板21の外側表面に捨て板
23を重ね、さらに捨て板23の外側表面にレジスト膜
23aを被覆して積層体22を形成する。尚、予め捨て
板23の両面にレジスト膜23aを被覆しておいてから
積層状態に重ねた複数の金属板21を挟んで積層体を形
成してもよい。
【0060】次に、図6(b)に示すように、集光レン
ズ34で集光されるレーザビーム35を用いて積層体2
2を一括してレーザ切断して切断部24を形成し、リー
ドフレームの少なくとも一部を形成する。この場合に
も、レーザ切断により生じた溶融金属の一部が再凝固層
25として切断側壁26表面に残留し、切断側壁26下
方にドロス27として付着する。また、スパッタ28が
積層体22の最外層のレジスト膜23a表面に付着す
る。さらに、捨て板23には図1と同様にレーザ切断に
よってだれが生じると共に、レジスト膜23aが熱影響
を受けて劣化し、切断側壁24よりも少し後退する。
【0061】次に、図3と同様の方法で積層体22を一
括してエッチング処理することにより、図6(c)に示
すように再凝固層25及びドロス27を溶解除去する。
この時、捨て板23のだれはエッチング処理によって拡
大するが、レジスト膜23aの存在により、そのだれの
大きさは図1の場合よりも小さくなる。そして、再凝固
層25はエッチング液で溶解除去されているので、各々
の金属板21はそれぞれ図6(d)のように容易に分離
することができる。さらに、各金属板21両面のレジス
ト膜23を適当な溶剤等によって溶解除去し、加工が完
了する。また、分離された捨て板23はその表面に形成
されたレジスト膜23a及び残留したスパッタ28等と
共に廃却される。
【0062】また、複数の金属板よりなる積層体を加工
する本実施例では、金属板21と捨て板23とを同一材
質とすることが望ましい。このように材質を選定するこ
とにより、両者のエッチング速度が同一になり、切断側
壁26が上から下までほぼ同時にエッチングされる。従
って、金属板21の切断側壁にむらができにくくこれを
ストレート形状にしやすい。
【0063】また、捨て板23の材質としてエッチング
速度が金属板21よりも速いものを用いると、エッチン
グ処理時に捨て板23が先にエッチングされてしまい、
金属板21が十分に保護されないことになるため、一般
にはエッチング速度が金属板21よりも速い捨て板23
を用いることは極力避けるべきである。しかし、レーザ
切断時に生じる溶融物の流動性が増して再凝固層25が
薄くなる場合には、エッチング処理に要する時間を短く
することができるため、捨て板23を金属板21よりも
エッチング速度の速い材質とすれば有利である。この場
合には、捨て板23が優先的にエッチングされるような
ことは避けられ、捨て板23によって金属板21が保護
される効果は低減しない。この場合の金属板1及び捨て
板3の材質の例としては、金属板21にSUS304ス
テンレスを用い、捨て板23に軟鋼を用いる場合が挙げ
られる。また、この場合には捨て板23として上記軟鋼
のような安価な材料を用いることが可能となる。
【0064】以上のような本実施例によれば、図4の実
施例とほぼ同様の効果が得られる他、複数の金属板21
を積層状態に重ねるので、複数の同一形状のリードフレ
ームを同時に加工することができ、リードフレームの生
産速度を向上することができる。さらに、再凝固層25
によって、複数の金属板21及び捨て板23よりなる積
層体22が一体の構造物のようになり、その剛性が大き
くなって容易に取り扱うことができる。また、積層体2
2としての剛性が大きくなるので、レーザ切断の進行速
度を速め入熱量を大きくしても金属板21は熱変形を受
けにくくなり、製品の寸法精度や品質を損なうことがな
い。
【0065】また、捨て板23と金属板21とを同一材
質とするので、切断側壁26が上から下までほぼ同時に
エッチングされ、金属板21の切断側壁をストレート形
状にしやすい。
【0066】また、レーザ切断時に生じる溶融物の流動
性が増して再凝固層25が薄くなる場合に、捨て板23
を金属板21よりもエッチング速度の速い材質とするの
で、エッチング処理に要する時間を短くすることがで
き、捨て板23として安価な材料を用いることができ
る。
【0067】尚、各金属板21の両面にレジスト膜23
aを形成することにより、積層間の各金属板21表面が
より確実に保護されるが、このレジスト膜23aは、必
ずしも形成しなくてもよい。また、捨て板23とその外
側表面のレジスト膜23aとによって金属板21表面が
確実に保護されるが、この捨て板23の外側表面のレジ
スト膜23aは必ずしも形成しなくてもよい。
【0068】また、上記3つの実施例において、レーザ
切断後には、切断側壁が再凝固層によってある程度接合
され一体形状を保つことができるが、積層体をスポット
溶接等の方法により一体的に溶接しておいてもよい。こ
のようなスポット溶接は、最終的に切除し製品とならな
い部分に施すことが望ましい。また、レーザ切断に用い
るレーザ加工装置を用いてレーザ溶接してもよい。この
場合、一台のレーザ加工装置で溶接と切断の両方を行う
ことができ、製造工程が簡単になる。
【0069】また、積層体の金属板と捨て板、または各
金属板同士を有機質接着剤で接着しておいてもよい。こ
の有機質接着剤は、レーザ切断後またはエッチング処理
後に真空加熱炉や不活性加熱炉中で溶融、分解、及び蒸
発させることにより、簡単に除去することができる。さ
らに、有機質接着剤として耐エッチング性のものを用い
れば、有機質接着剤を積層間の表面を保護するレジスト
膜として利用することもできる。
【0070】また、リードフレーム表面の端子面には半
導体チップとの接続が容易なように良導電性の銅または
銅合金、金または金合金、銀または銀合金等をメッキや
蒸着によって被覆することが多いが、本実施例では金属
板と捨て板、または金属板同士を積層状態に重ねて取り
扱うため、積層体の外面を除く積層間は保護される。従
って、金属板表面に予め上記のような被覆を施しておい
ても、それらの被覆が劣化することがなく、後工程での
作業性を改善することも可能である。
【0071】さらに、上記3つの実施例を適宜組み合わ
せてもよい。その場合には、それぞれの実施例の効果を
組み合わせた効果が得られる。
【0072】
【発明の効果】本発明によれば、金属板の両面に捨て板
を重ねた積層体を、一括してレーザ切断及びエッチング
処理するので、リードフレームとなる金属板の切断側壁
を良好なストレート形状とすることができ、形状精度の
高い切断側壁が得られ、品質向上を図ることができる。
また、レーザ切断を利用するので、リードフレームを微
細かつ高精度に加工することができる。さらに、金属板
表面が捨て板によって保護され、金属板表面にドロス等
が直接付着することが避けられる。
【0073】また、エッチング処理を用い、機械的操作
によらず非接触で各々の金属板を分離するので、レーザ
切断時の形状及び加工精度を損なわずにこれを維持する
ことができる。また、レーザ切断に伴って生じたドロス
等もエッチング処理により容易に除去することができ
る。さらに、各金属板が密閉状態に積み重ねられるの
で、積層間の金属板表面が余分に腐食されることがな
い。
【0074】また、捨て板の外側表面にレジスト膜を被
覆するので、金属板表面が捨て板とレジスト膜とによっ
て確実に保護される。また、捨て板に生じるだれを小さ
くすることができる。
【0075】また、捨て板の材質としてエッチング速度
が金属板よりも遅いものを用いるので、金属板の切断側
壁をむらのない、良好なストレート形状とすることがで
きる。
【0076】また、複数の金属板を積層状態に重ねるの
で、複数の同一形状のリードフレームを同時に加工する
ことができ、リードフレームの生産速度を向上すること
ができる。さらに、積層体の剛性が大きくなって容易に
取り扱うことができ、レーザ切断の進行速度を速めるこ
とができる。
【0077】また、複数の金属板の各々の両面にレジス
ト膜を被覆するので、積層間の各金属板表面がより確実
に保護される。
【0078】また、金属板と捨て板とを同一材質とする
ので、金属板の切断側壁をストレート形状にしやすい。
【0079】また、レーザ切断時に生じる溶融物の流動
性が増して再凝固層が薄くなる場合に、捨て板を金属板
よりもエッチング速度の速い材質とするので、エッチン
グ処理時間を短くすることができ、捨て板として安価な
材料を用いることができる。
【0080】さらに、以上のことにより、本発明によれ
ば、リードフレームを低コストでかつ大量に生産するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるリードフレームの加工
方法を示す断面図である。
【図2】図1のリードフレームの加工方法によって加工
されるリードフレームの一例を示す図である。
【図3】図1のリードフレームの加工方法のうちのエッ
チング処理を示す断面図である。
【図4】金属板両面に捨て板を重ねる図1の方法によら
ずにレーザ切断及びエッチング処理をする比較例を説明
する断面図である。
【図5】本発明の他の実施例によるリードフレームの加
工方法を示す断面図である。
【図6】本発明のさらに他の実施例によるリードフレー
ムの加工方法を示す断面図である。
【符号の説明】
1 金属板 2 積層体 3 捨て板 5 再凝固層 6 切断側壁 11 金属板 12 積層体 13 捨て板 13a レジスト膜 15 再凝固層 16 切断側壁 21 金属板 22 積層体 23 捨て板 23a レジスト膜 25 再凝固層 26 切断側壁 101 リードフレーム 103 インナーリード 104 アウターリード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 緒方 浩二郎 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体チップの各端子と接続される多数
    のリードを有するリードフレームを金属板から形成する
    リードフレームの加工方法において、 前記金属板の両面に捨て板を重ねて積層体を形成する第
    1の工程と、前記積層体を一括してレーザ切断し前記リ
    ードの少なくとも一部を形成する第2の工程と、レーザ
    切断した前記積層体を一括してエッチング処理し前記金
    属板及び前記捨て板を分離する第3の工程とを有するこ
    と特徴とするリードフレームの加工方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のリードフレームの加工方
    法において、前記第1の工程における積層体の形成に際
    して、前記捨て板の外側表面に耐エッチング性のレジス
    ト膜を被覆することを特徴とするリードフレームの加工
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のリードフレームの加工方
    法において、前記捨て板の材質は、前記金属板よりもエ
    ッチング速度が遅い材質であることを特徴とするリード
    フレームの加工方法。
  4. 【請求項4】 半導体チップの各端子と接続される多数
    のリードを有するリードフレームを金属板から形成する
    リードフレームの加工方法において、 複数の前記金属板を積層状態に重ねると共に積層状態に
    重ねた金属板の両面にさらに捨て板を重ねて積層体を形
    成する第1の工程と、前記積層体を一括してレーザ切断
    し前記リードの少なくとも一部を形成する第2の工程
    と、レーザ切断した前記積層体を一括してエッチング処
    理し各々の金属板及び捨て板に分離する第3の工程とを
    有すること特徴とするリードフレームの加工方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のリードフレームの加工方
    法において、前記第1の工程における積層体の形成に際
    して、前記複数の金属板の各々の両面に予め耐エッチン
    グ性のレジスト膜を被覆することを特徴とするリードフ
    レームの加工方法。
  6. 【請求項6】 請求項4記載のリードフレームの加工方
    法において、前記第1の工程における積層体の形成に際
    して、前記捨て板の外側表面に耐エッチング性のレジス
    ト膜を被覆することを特徴とするリードフレームの加工
    方法。
  7. 【請求項7】 請求項1または4記載のリードフレーム
    の加工方法において、前記捨て板の材質は、前記金属板
    と同一であることを特徴とするリードフレームの加工方
    法。
  8. 【請求項8】 請求項1または4記載のリードフレーム
    の加工方法において、前記捨て板の材質は、前記金属板
    よりもエッチング速度が速い材質であることを特徴とす
    るリードフレームの加工方法。
  9. 【請求項9】 請求項1から8のうちいずれか1項記載
    のリードフレームの加工方法によって製造されたリード
    フレーム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009142886A (ja) * 2007-12-18 2009-07-02 Agt:Kk レーザー穴開け加工方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009142886A (ja) * 2007-12-18 2009-07-02 Agt:Kk レーザー穴開け加工方法

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