JPH07226185A - 管球用タングステン棒 - Google Patents

管球用タングステン棒

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Publication number
JPH07226185A
JPH07226185A JP3784094A JP3784094A JPH07226185A JP H07226185 A JPH07226185 A JP H07226185A JP 3784094 A JP3784094 A JP 3784094A JP 3784094 A JP3784094 A JP 3784094A JP H07226185 A JPH07226185 A JP H07226185A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bar
tungsten
emitter material
rod
outer peripheral
Prior art date
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Pending
Application number
JP3784094A
Other languages
English (en)
Inventor
Masashi Kitamura
正志 北村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toho Kinzoku Co Ltd
Original Assignee
Toho Kinzoku Co Ltd
Hokkai Tungsten Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toho Kinzoku Co Ltd, Hokkai Tungsten Industrial Co Ltd filed Critical Toho Kinzoku Co Ltd
Priority to JP3784094A priority Critical patent/JPH07226185A/ja
Publication of JPH07226185A publication Critical patent/JPH07226185A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ストロボ球等の放電発光球等、小型の管球の
エミッタ材支持導電棒として使用するに適した管球用タ
ングステン棒で、製造が容易で、エミッタ材が強固に所
定位置で固定されるとともに、封入部の気密性を完全に
保持できるものを提供する。 【構成】 タングステン棒1の外周面が円周方向及び長
さ方向に不連続な多数の微細な凹部2を有する平均粗さ
3〜10ミクロンの面に研磨仕上げされていることを特
徴とする管球用タングステン棒。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ストロボ球等の放電発
光球や、その他の放電管等、小型の管球のエミッタ材支
持導電棒として使用するに適した管球用タングステン棒
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】放電発光球のエミッタ材支持導電棒とし
て使用されるタングステン棒は、直径0.4〜1.2m
m、長さが1.5〜20mm程度の細く短いものが多
く、通常はセンタレス研磨機によって外周を平滑に研磨
仕上げした研磨棒が使用されている。このタングステン
棒は、中心部に通孔を設けた外径1.0〜2.5mm、
長さが1.0〜1.6mmのビ−ズ状の金属燒結体から
なるエミッタ材に挿通し、該エミッタ材をタングステン
棒の所定の位置でかしめにより固定して、放電発光球の
陰極部材とされる。
【0003】この陰極部材の上記エミッタ材固定部と反
対側の端部にはニッケル棒を溶接するとともに、別途製
造された棒状の陽極部材と一定の間隔をおいて対向させ
た形でガラス球に真空封入される。
【0004】しかしながら、上記従来の支持導電棒は、
外周面が平滑に研磨されているため、エミッタ材をかし
めても滑りやすく、一定位置に固定することが困難であ
るのみならず、放電発光球の使用時に脱落が生じる恐れ
があった。このため、従来はエミッタ材の取り付け位置
に砥石その他の工具で幅0.3〜0.5mm、深さ0.
1〜0.3mmの断面V字状乃至U字状の溝をつけ、そ
の位置でエミッタ材をかしめて位置ずれや脱落を防止し
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記支持電極棒として
使用されるタングステン研磨棒は、一般に細く短いの
で、その製造に際して多量の棒の一方の端部付近の一定
位置に一定深さの溝をつけるのは極めて困難で煩雑な作
業となっている。すなわち、一方の端部にニッケル棒を
溶接する前にタングステン研磨棒に溝をつける場合は、
溶接時に方向を揃える煩雑な整列作業が必要である。タ
ングステン研磨棒の両端部付近に溝をつけておけばこの
方向揃え作業を省略することができるが、溝つけ作業が
2倍となり、しかも、エミッタ材と反対側の溝がガラス
封入部に位置するので気密性が損なわれる恐れが生じ
る。
【0006】一方、ニッケル棒を溶接した後に溝をつけ
ることとすると、溝つけ時に方向揃え作業が必要である
とともに、溶接部が球状に膨らんでいるため、取扱が煩
わしくなる。そこで、本発明は、タングステン棒にたい
する上記溝加工を省略でき、しかもエミッタ材が強固に
所定位置で固定されるとともに、封入部の気密性を完全
に保持できる管球用タングステン棒を提供することを課
題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は次のような構成を採用した。すなわち、本
発明にかかる管球用タングステン棒は、その外周面が円
周方向及び長さ方向に不連続な多数の微細な凹部を有す
る平均粗さ3〜10ミクロンの面に研磨仕上げされてい
ることを特徴としている。
【0008】
【作用】このタングステン棒は、外周面が円周方向及び
長手方向に不連続な微細な凹部を有する平均粗さ3〜1
0ミクロンに研磨仕上げされており、エミッタ材をかし
めつけた時にこの凹凸にエミッタ材の一部が係合するの
で、エミッタ材が強固に固定される。また、外周面の凹
凸が円周方向に不連続であるので、ガラス封入部の気密
性が損なわれない。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。こ
の管球用タングステン棒の素材となるタングステン棒
は、実質的にタングステンからなるもので、公知の粉末
冶金法によって製造することができる。成分的には、微
量の他の金属元素やド−プ剤、不可避的に混入する微量
の不純物等を含んでいてもよい。通常は、タングステン
燒結体に鍛造加工や線引き加工を施して所望の線径の丸
棒とし、真直化とセンタレス研磨機による外周研磨を施
したのち、所定長さに切断して素材とする。
【0010】このタングステン丸棒からなる素材の外周
面に円周方向及び長さ方向に不連続な微細な凹部を形成
して、平均表面粗さを3〜10ミクロンとする。この凹
部は、砥石を用いて適当な条件で外周研磨することによ
って容易に形成することができる。平均表面粗さが3ミ
クロンより平滑であると、エミッタ材の固定が不十分で
あり、10ミクロンよりも粗いとガラス封入部の気密性
が低下する恐れがあるので、いずれも好ましくない。
【0011】図1は、このようにして製造された管球用
タングステン棒の外観を摸式的に表したもので、このタ
ングステン棒1の外周面には、円周方向及び長さ方向に
不連続な微細な凹部2,…がランダムに形成され、表面
粗さが3〜10ミクロンとなっている。図2乃至図4は
本発明のタングステン棒1の表面粗さを触針式表面粗さ
試験機で長手方向に沿って測定した結果を表すもので、
表面に数ミクロンの不規則な凹凸が形成されていること
がわかる。これら凹凸は、円周に沿ってリング状に連続
するものではなく、図1に示すような不連続なものであ
る。
【0012】このタングステン棒1を用いて図5に示す
ような放電発光球Vを製作した。この放電発光球Vは、
ガラス球5の両端部に陽極部材6と陰極部材7とが所定
の間隔で対向するように封入されている。陽極部材6は
平滑な外周面を持つタングステン研磨棒であり、ガラス
球の外側の部分にはニッケル棒8が溶接(パ−カション
・スポット溶接)されている。
【0013】また、陰極部材7は、本発明のタングステ
ン棒1の内側端部付近にエミッタ材10を固着したもの
をガラス球5に封入したもので、ガラス球の外側の部分
には前記陽極部材と同様にニッケル棒9が溶接されてい
る。エミッタ材10は、例えばタンタル・タングステン
(Ta−w)、タンタル・ニオブ(Ta−Nb)等の組
成を有する公知のもので、原料粉末を円筒状にプレス成
形したのち燒結して製造される。
【0014】タングステン棒1に対するエミッタ材10
の固定は、筒状のエミッタ材の中空部にタングステン棒
を挿入し、外側からかしめつけることによってなされ
る。このかしめによってエミッタ材が塑性変形し、エミ
ッタ材の内面がタングステン棒の外周面の凹凸に係合し
た状態で圧着される。このためエミッタ材がタングステ
ン棒の任意の位置で強固に固定されるのである。
【0015】一方、ガラス球への封入部にもエミッタ材
固定部と同様な凹部が形成されているが、この凹部は円
周方向にも長手方向にも不連続なもので、しかも粗さが
10ミクロン以下であるから、封入部の気密性は十分に
保たれる。
【0016】この放電発光球を、レンズ付きフィルム
(いわゆる使い捨てカメラ)のストロボ球として使用し
たところ、従来のものと同等な性能と寿命が得られた。
【0017】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の管球用タングステン棒は、外周部に円周方向及び長さ
方向に不連続な微細な凹部が多数ランダムに形成されて
いるので、エミッタ材の固着が簡単かつ確実であるとと
もに、ガラス球への封入部の気密性を十分に保持するこ
とができるようになった。上記微細な凹部は、適当な条
件で外周研磨を行なうことによりタングステン棒の全長
にわたってほぼ均等に形成することができるので、従来
のように特別に方向揃えや溝加工を行なう必要がなく、
製造工程を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の管球用タングステン棒の外観図であ
る。
【図2】表面粗さを表すグラフである。
【図3】表面粗さを表すグラフである。
【図4】表面粗さを表すグラフである。
【図5】放電発光球の断面図である。
【符号の説明】
1 タングステン棒 2 凹部 5 ガラス球 6 陽極部材 7 陰極部材 10 エミッタ材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タングステン棒の外周面が円周方向及び
    長さ方向に不連続な多数の微細な凹部を有する平均粗さ
    3〜10ミクロンの面に研磨仕上げされていることを特
    徴とする管球用タングステン棒。
JP3784094A 1994-02-09 1994-02-09 管球用タングステン棒 Pending JPH07226185A (ja)

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JP3784094A JPH07226185A (ja) 1994-02-09 1994-02-09 管球用タングステン棒

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JP3784094A JPH07226185A (ja) 1994-02-09 1994-02-09 管球用タングステン棒

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JPH07226185A true JPH07226185A (ja) 1995-08-22

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ID=12508736

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JP3784094A Pending JPH07226185A (ja) 1994-02-09 1994-02-09 管球用タングステン棒

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