JPH07225929A - 回転ドラムヘッド高さ調整装置 - Google Patents

回転ドラムヘッド高さ調整装置

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JPH07225929A
JPH07225929A JP3638394A JP3638394A JPH07225929A JP H07225929 A JPH07225929 A JP H07225929A JP 3638394 A JP3638394 A JP 3638394A JP 3638394 A JP3638394 A JP 3638394A JP H07225929 A JPH07225929 A JP H07225929A
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JP
Japan
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head
arm
rotary drum
wrench
height
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JP3638394A
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Inventor
Hiroshi Katsumata
浩 勝俣
Takuji Sasaya
卓史 笹谷
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転ドラムを高速回転させた状態において
も、ヘッドチップの高さを調整できるようにした回転ド
ラムヘッド高さ調整装置を提供すること。 【構成】 ヘッドチップの設けられた中ドラム2の回転
軸とモータ10の回転軸が一致するようモータ10を配
設する。モータ10の回転動力を減速部23,25・・
を介して大歯車26に伝達することにより、大歯車26
に係合しているアーム27−1〜27−4を回動し、も
ってアーム27−1〜27−4の回動中心軸内に装着さ
れているレンチ12を回動することにより、押しネジ1
3を回動させてヘッドベース14の偏位量を調整する。
これにより、ヘッドベース14の先端に装着されたヘッ
ドチップの高さ調整を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録再生装置に備
えられた回転ドラムにおいて、回転ドラムに設けられた
ヘッドチップの高さを最適位置に調整できる回転ドラム
ヘッド高さ調整装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気記録再生装置の記録トラック幅は、
最近の技術の進歩に伴いますます狭くされるようになっ
ており、わずか約20ミクロンメートルの記録トラック
にマルチヘッドで記録する磁気記録再生装置もある。こ
のように、狭い記録トラック幅の磁気記録再生装置にお
いては、±1ミクロンメートル未満の取付誤差内にヘッ
ドチップの高さ、位置等を管理する技術が必要とされて
いる。このうちのヘッドチップの高さの調整は、回転ド
ラムのベースに対して基準となる基準面に対して行うよ
うにしているが、従来は基準面に対する調整を、ヘッド
チップ取り付け部を顕微鏡で光学的に目視しながら行っ
ていたため、調整誤差が残る可能性があった。また、回
転ドラムは回転中の実際の動作状態においては、各ヘッ
ドの静止した状態での光学的なギャップ位置と、特性上
の実効ギャップ位置との誤差、回転の面触れ、ドラムの
回転力の影響等の要因から、各ヘッドチップが実際にセ
ットして使用される状況下での最適位置と誤差が生じる
ことが多かった。
【0003】そこで、実際に回転ドラムを回転させなが
らヘッドチップの高さを調整することができる回転ドラ
ムヘッド高さ調整装置が、本件出願人により提案されて
特願平5−202122号として出願されている。この
回転ドラムヘッド高さ調整装置を図7及び図8を参照し
ながら説明するが、図7は回転ドラムヘッド高さ調整装
置を回転ドラムに装着した上面図であり、図8は回転ド
ラムヘッド高さ調整装置を回転ドラムに装着した側面の
半断面図である。
【0004】これらの図において、100は図示しない
取付部に固着されている上ドラムであり、101はヘッ
ドベース120が固着されている回転可能とされた中ド
ラムであり、102は中ドラム101を介して上ドラム
100に対向されており、上ドラム100と共に磁気テ
ープが巻付けられる下ドラムである。また、前記中ドラ
ム101には複数のヘッドチップがその周囲に設けられ
て(図示する場合は4個)おり、そのヘッドチップの高
さを調整するための押しネジ119がレンチ挿通孔11
8の下端部にそれぞれ収納されて、前記ヘッドベース1
20を押圧している。このレンチ挿通孔118の1つに
レンチ114がセットされ、その先端がレンチ挿通孔1
18内の押しネジ119に係合している。このレンチ1
14はアーム113の回動中心軸に取り付けられてお
り、このアーム113は減速機構部111により回動さ
せられるようになされている。
【0005】すなわち、アーム113の先端部には長孔
が設けられ、この長孔はスライダ112に設けられたピ
ンに係合している。また、スライダ112に設けられた
雌ねじはシャフト115の外周に形成された長ねじに螺
合しており、このシャフト115は回転自在に支持され
ていると共に、減速機構部111を構成するウォーム1
11−1とウォームホイール111−2を介してモータ
110により回転駆動されている。この構成により、モ
ータ110にスリップリング116を介して電源を供給
すると、ウォーム111−1が回転し、これに歯合され
ているウォームホイール111−2が回転されることに
よりシャフト115が回転する。すると、このシャフト
115に形成された長ねじに螺合されたスライダ112
がシャフト115の回転に伴ってシャフト115上を移
動していくようになる。この時、スライダ112に設け
られているピンがアーム113に設けられた長孔内を摺
動していきながら、アーム113を引っ張るため、スラ
イダ112の移動に伴いアーム113が回動中心軸を中
心として回動するようになる。
【0006】なお、117はヘッド高さ調整装置に対す
るカウンタウエイトであり、回転ドラムが回転された時
に平衡を保つようにするためのものである。このように
構成された回転ドラム高さ調整装置を中ドラム101に
取り付けて、高さ調整を行うヘッドチップが装着されて
いるヘッドベース120上に形成されているレンチ挿通
孔118内にレンチ114を装着するようにする。そし
て、回転ドラムを回転させながら、スリップリング11
6を介してモータ110に電源を供給すると、減速機構
部111を介してアーム113、およびレンチ114が
前記のように回動されるようになる。これにより、レン
チ114に係合している押しネジ119が回転されて、
ヘッドベース120を押圧する力が調整され、もって、
ヘッドベース120の先端に装着されているヘッドチッ
プの高さが調整されるようになる。
【0007】また、モータ110に電源の極性を選択し
て供給することにより、スライダ112を紙面の上下方
向に移動させることができ、アーム113を上方向ある
いは下方向に回動させることができるため、ヘッドチッ
プの高さを上下に調整することができるようになる。そ
して、1つのヘッドチップの調整が終了したら、レンチ
114を次のレンチ挿通孔118にセットし、上記と同
様の動作を繰り返すことにより次のヘッドチップの高さ
調整を行う。以下、順次レンチ挿通孔118にレンチ1
14をセットすることにより、すべてのヘッドチップの
高さ調整を行うようにする。そして、すべてのヘッドチ
ップの高さを調整した後は、中ドラム101から回転ド
ラムヘッド高さ調整装置を取りはずすようにする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記図
7及び図8に示した回転ドラムヘッド高さ調整装置にお
いては、モータが回転ヘッドの回転中心軸から離れた位
置に配設されているため、回転ドラムが高速回転される
とモータの回転部分が受ける遠心力が大きくなり、この
遠心力がモータ回転軸に対するラジアル、アキシャル加
重として影響し、回転力のロスにつながるようになる。
特に減速される前のモータのトルクは小さいため、極端
な場合は遠心力によりモータが停止してしまうおそれが
生じ、回転ドラムを高速回転させた状態でヘッドチップ
の高さ調整を行えなくなるという問題点があった。
【0009】そこで、本発明は回転ドラムを高速回転さ
せた状態においても、ヘッドチップの高さを調整できる
ようにした回転ドラムヘッド高さ調整装置を提供するこ
とを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の回転ドラムヘッド高さ調整装置は、モータ
よりの回転動力が、減速部を介して伝達される大歯車
と、回転ドラムに設けられているヘッドチップの高さを
調整する高さ調整ねじに係合されるレンチと、回動中心
軸に固着された前記レンチを回動させる複数本のアーム
とを備え、前記モータの回転軸と前記大歯車の回転軸
が、前記回転ドラムの回転軸にほぼ一致するよう配置さ
れており、前記アームの先端部が前記大歯車の周縁部に
係合されて、前記大歯車の回転に伴い回動可能とされ、
前記モータの回転を制御することにより、前記レンチが
前記アームにより回動されて、前記回転ドラムが回転さ
れている状態において、前記ヘッドチップの高さを調整
するようにしたものである。
【0011】また、本発明の回転ドラムヘッド高さ調整
装置は、回転ドラムに着脱自在に取り付けられるように
したものである。さらに、本発明の回転ドラムヘッド高
さ調整装置は、前記回転ドラムに複数のヘッドチップが
設けられ、該複数のヘッドチップの高さをそれぞれ調整
する複数の高さ調整ねじの位置に対応して、複数の前記
アームの回動中心軸がそれぞれ配置されており、前記レ
ンチが前記回動中心軸に装着されている1本の前記アー
ムに対し、点対称の位置に配置されている前記アームの
回動中心軸内に、レンチ用カウンタウエイトを装着する
ようにしたものである。
【0012】
【作用】本発明によれば、モータの回転軸を回転ドラム
の回転軸に一致させるようにしたため、回転ドラムを回
転させた状態において、モータが受ける遠心力が小さく
なるため、回転ドラムヘッド高さ調整装置の調整中に、
モータのトルクが小さくなったり、停止したりすること
がなくなる。このため、回転ドラムを動作中と同じよう
に高速回転させた状態でヘッドチップの高さ調整を行う
ことができるようになる。
【0013】
【実施例】本発明の回転ドラムの回転軸に対してモータ
の回転軸をほぼ一致させた構成の回転ドラムヘッド高さ
調整装置の概要を図1に示す。この図の(a)(b)に
示すように、回転ドラムは回転しない上ドラム1と下ド
ラム3、及び上ドラム1と下ドラム3とに挟まれた状態
で回転される中ドラム2とからなり、この中ドラム2の
上にヘッドチップの高さ調整を行う調整装置11が着脱
自在に取り付けられている。なお、調整装置11に回転
動力を与えるモータ10は円筒状の形状をしていると共
に、モータ回転軸10−1上にその重心が位置するよう
にされており、さらに、回転ドラムの回転軸にモータ回
転軸10−1がほぼ一致するように配設されている。ま
た、後述するように調整装置11はほぼ真円の取付板上
に配置されていると共に、その可動部分は回転ドラムの
回転軸に点対称となるよう設けられている。
【0014】図2は前記図1(b)の詳細な図であり、
半断面図とされており、図3は前記図1(a)の詳細な
図であり、さらに、図4は図2のA−A線で切断した上
面図である。次に、これらの図を参照しながら本発明の
回転ドラムヘッド高さ調整装置について説明を行う。1
は図示しない取付部に固着されている上ドラムであり、
2はヘッドベース14が固着されている回転可能な中ド
ラムであり、3は中ドラム2を介して上ドラム1に対向
しており、上ドラム1と共に磁気テープが巻付けられる
下ドラムである。また、前記中ドラム2には複数のヘッ
ドチップがその周囲に設けられて(図示する場合は4
個)おり、そのヘッドチップの高さを調整するための押
しネジ13がレンチ挿通孔19の下端部にそれぞれ収納
されて、前記ヘッドベース14を押圧している。このレ
ンチ挿通孔19の1つにレンチ12がセットされ、その
先端がレンチ挿通孔19内の押しネジ13に係合してい
る。このレンチ12はアーム27の回転軸に取り付けら
れており、このアーム27はいくつかの減速部を介して
モータ10により回動させられるようになされている。
【0015】ところで、前記モータ10と、いくつかの
減速部を含むレンチ12を回動させる駆動機構とは第1
取付板15及び第2取付板16に分散して設けられてお
り、この第1取付板15及び第2取付板16の形状は図
3及び図4に示すようにほぼ真円とされている。前記第
1取付板15及び第2取付板16に分散して設けられた
駆動機構を説明すると、モータ取付金具10−2により
第1取付板15に固着されているモータ10の回転軸1
0−1には傘歯車21が装着されており、この傘歯車2
1により回転動力の方向が90゜変えられ、回転ドラム
の回転軸に対し垂直な方向とされて、図2、図3に示す
第1シャフト22及び第4シャフト32に回転動力が伝
達されるようになる。すると、第1シャフト22及び第
4シャフト32の先端に装着されている第1減速部23
及び図示しない第4減速部33により減速されるように
なる。
【0016】以上の構成が第1取付板15に設けられて
おり、第2シャフト24及び第4シャフト34を介して
回転動力は、第1の取付板15に対向するよう配設され
た第2の取付板16に伝達される。なお、第1減速部は
第1シャフト22に装着されたウォーム23−1と第2
シャフト24に装着されたウォームホイール23−2と
からなり、第4減速部は第4シャフト32に装着された
ウォーム33−1と第5シャフト34に装着されたウォ
ームホイール33−2とから構成されている。
【0017】そして、第2シャフト24及び第4シャフ
ト34を伝達された回転動力は第2減速部25及び図示
しない第5減速部35によりさらに減速され、図4に示
す第3シャフト28及び第6シャフト38に伝達され
て、それらのシャフト28,38に装着されたウォーム
29及びウォーム39が回転されることにより、このウ
ォーム29,39に歯合している大歯車26が回動され
るようになる。この大歯車26の周縁部には4つのピン
26−1,26−2,26−3,26−4が設けられて
おり、これらのピン26−1,26−2,26−3,2
6−4はそれぞれ第1アーム27−1、第2アーム27
−2、第3アーム27−3、第4アーム27−4の先端
部に設けられている長孔27−5,27−6,27−
7,27−8にそれぞれ係合されている。
【0018】なお、第1アーム27−1と第3アーム2
7−3とは同一平面上に配置されていると共に、回転ド
ラムの回転軸に対し点対称に配置されている。また、第
2アーム27−2と第4アーム27−4とは、第1アー
ム27−1と第3アーム27−3とが配置された平面よ
り若干下の同一平面上に配置されていると共に、回転ド
ラムの回転軸に対し点対称に配置されている。このよう
に、第1アーム27−1と第3アーム27−3とが配置
された平面と、第2アーム27−2と第4アーム27−
4とが配置された平面とは、上下に2段に重なるように
配置されている。さらに、第1アーム27−1、第2ア
ーム27−2、第3アーム27−3、第4アーム27−
4の回動中心軸が、中ドラム2に装着されている4個の
ヘッドベース14にそれぞれ対応する位置となるように
されている。
【0019】また、第2減速部25は第2シャフト24
に装着されたウォーム25−1と第3シャフト28に装
着されたウォームホイール25−2とからなり、第5減
速部55は第5シャフト34に装着されたウォーム35
−1と第6シャフト38に装着されたウォームホイール
35−2とから構成されている。さらに、ウォーム29
と大歯車26とは第3減速部26を構成し、ウォーム3
9と大歯車26とは第6減速部26を構成している。
【0020】以上の構成が第2取付板16に設けられて
いるが、ここで、大歯車26がウォーム29,39によ
り回転駆動されると、前記ピン26−1,26−2,2
6−3,26−4が大歯車26の回転に伴い回転しなが
ら移動することとなり、このためピン26−1,26−
2,26−3,26−4に係合している第1アーム27
−1、第2アーム27−2、第3アーム27−3、第4
アーム27−4がレンチ挿通孔19を回動中心軸として
それぞれ回転するようになる。これにより、レンチ挿通
孔19のいずれかにセットされているレンチ12が回動
されるようになり、この結果、レンチ12に係合してい
る押しネジ13が回動されてヘッドベース14を押す押
圧力が変化される。したがって、ヘッドベース14の偏
位量が変化して、ヘッドベース14の先端に装着されて
いるヘッドチップの高さ調整が行われるようになる。
【0021】そして、ヘッドチップの高さ調整時には、
第1アーム27−1と第3アーム27−3、及び第2ア
ーム27−2と第4アーム27−4とが同様の形態で回
動されるため、第1アーム27−1ないし第4アーム2
7−4が回動されても、ヘッド高さ調整装置11の重心
位置はずれないようにされている。なお、前記第1減速
部23ないし第3減速部25及び第4減速部ないし第6
減速部35により、回転数は減速されるものの、はるか
に大きくされたトルクによりレンチ12は回動されてい
る。これは、押しネジ13を回動するには大きな回動力
を必要とし、さらに、その回動はなるべくゆっくり行う
方が精密に調整できるからであり、このために、多数の
ウォームギアや歯車を用いて何段にも渡って減速してい
るのである。
【0022】また、18はレンチ12に対するレンチ用
カウンタウエイトであり、レンチ12がセットされてい
るレンチ挿通孔19に対し点対称のレンチ挿通孔19内
に装着されるものであり、回転ドラムが回転された時に
重量バランスをとり平衡を保つようにするためのもので
ある。
【0023】このように構成された回転ドラム高さ調整
装置を中ドラム2に取り付けて、高さ調整を行うヘッド
チップが装着されているヘッドベース14上に形成され
ているレンチ挿通孔19内にレンチ12を装着するよう
にする。そして、回転ドラムを高速回転させながら、ス
リップリング17を介してモータ10に電源を供給する
と、モータ10の回転軸10−1は回転ドラムの回転軸
にほぼ一致して配設されているため、モータ10が受け
る遠心力は最小限とされる。このため、モータ10の回
転動力はほとんどロスを受けることなく、前記いくつか
の減速部を介して第1アーム27−1ないし第4アーム
27−4に伝達されて、第1アーム27−1ないし第4
アーム27−4を確実に回動することができる。従っ
て、レンチ12が回動されレンチ12に係合している押
しネジ13が回転されて、ヘッドベース14を押圧する
力が調整され、もってヘッドベース14の偏位量が変わ
り、その先端に装着されているヘッドチップの高さが調
整されるようになる。
【0024】なお、回転ドラムが高速回転している状況
下において、第1減速部ないし第6減速部における第1
シャフト22ないし第6シャフト38はアキシャル加重
及びラジアル加重等を受けて回転力がロスするが、これ
らのシャフトの自重は小さいため受ける遠心力は小さ
く、さらにトルクの大きな減速後の回転動力を伝達して
いるため前記加重を受けたことによる影響は小さくされ
ている。
【0025】次に、ヘッドチップ高さ調整時の第1アー
ム27−1ないし第4アーム27−4の回動状態の一例
を図5に示す。第1アーム27−1ないし第4アーム2
7−4が初期状態において、同図(a)の状態であった
とする。この場合は、回転中心に対し点対称にアーム2
7−1〜27−4及び駆動機構が配置されているため、
その重心は回転中心にある。そして、モータ10が回転
されてその回転動力により大歯車26が図示する矢印の
ように回転されたとすると、大歯車26の周辺に設けら
れているピン26−1〜26−4も回転して移動するよ
うになるため、ピン26−1〜26−4は第1アーム2
7−1ないし第4アーム27−4の先端に形成された長
孔27−5〜27−8内を摺動しながら、第1アーム2
7−1ないし第4アーム27−4を回動させていく。こ
の結果、回動させられた第1アーム27−1ないし第4
アーム27−4は、同図(b)に示すような状態とされ
る。
【0026】この(b)図を参照すると、第1アーム2
7−1ないし第4アーム27−4が回動されたにもかか
わらず、依然として回転中心に対し点対称に配置されて
いるため、その重心位置は回転中心にある。したがっ
て、本発明の回転ドラムヘッドチップ高さ調整装置にお
いては、ヘッドチップの高さ調整時に重心がずれること
がなくなるため、振動や騒音を発生することはほとんど
ない。
【0027】ところで、大歯車26の回転軸26−1を
大歯車26の上下に設けて、それぞれ第1取り付け板1
5と第2取り付け板16との中心部に軸支する場合は、
第1アーム27−1ないし第4アーム27−4が図5に
示す状態とされる時に、第1アーム27−1ないし第4
アーム27−4が軸26−1に接触して回動できなくな
る。これを防止するためには、図6に示すように第1ア
ーム27−1ないし第4アーム27−4にそれぞれU字
状部40−1〜40−4を設けるようにして、回転軸2
6−1を迂回するようにすればよい。また、モータ10
に電源の極性を選択して供給することにより、大歯車2
6を時計方向あるいはその逆方向に回転させることがで
き、アーム27−1〜27−4を時計方向、あるいは、
その逆方向に回動させることができるため、ヘッドチッ
プの高さを上下に調整することができるようになる。
【0028】そして、1つのヘッドチップの調整が終了
したら、レンチ12を次のレンチ挿通孔19にセット
し、上記と同様の動作を繰り返すことにより次のヘッド
チップの高さ調整を行う。以下、順次レンチ挿通孔19
にレンチ12をセットすることにより、すべてのヘッド
チップの高さ調整を行うようにする。そして、すべての
ヘッドチップの高さを調整した後は中ドラム2から回転
ドラムヘッド高さ調整装置11を取りはずすようにす
る。前記ヘッドチップの高さ調整を行う場合、回転ドラ
ムにテープを巻付けて回転動作状態とし、ヘッドチップ
がテープ上をヘリカルスキャンしている状態としてお
く。そして、高さ調整を行っているヘッドチップからの
再生信号のエンベロープが最大になるようモータ10に
電源を供給する制御回路を制御すれば、ヘッドチップの
高さを最適な高さに調整することができる。
【0029】また、レンチを回転駆動する動力を外部か
ら供給するようにすれば、モータ等の動力源及び減速部
は回転ドラムヘッド高さ調整装置に組込む必要はない。
さらに、回転ドラムは中ドラム回転型だけに限らず、プ
ロペラ回転型、上ドラム回転型のものに回転ドラムヘッ
ド高さ調整装置を取り付けても、ヘッドチップの高さ調
整を行うことができる。
【0030】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、回転ドラムが高速回転されていても、モータが受け
る遠心力を最小限とすることができるため、回転ドラム
ヘッド高さ調整装置の調整中にモータのトルクが小さく
なったり、停止したりすることがなくなる。従って、回
転ドラムが高速回転されていてもヘッドチップの高さを
確実に調整することができるようになる。また、回転ド
ラムとモータの回転軸がほぼ一致しているため、モータ
のカウンタウエイトを必要とすることがないと共に、複
数のアームが回転軸に対し点対称に配設されているた
め、ヘッドチップの高さ調整時に重心がずれることがな
くなり、高さ調整時に振動や騒音を発生することはほと
んどない。
【0031】さらに、テープを回転ドラムに装着してお
けば、ヘッドチップからの再生出力を利用して適正な高
さに調整することができる。さらにまた、実際に記録再
生装置において使用される状況下でのヘッドの高さの調
整を行うことができるようになり、ヘッドチップ高さの
位置精度を向上することができる。このため、従来約2
0ミクロンメートルが限界であったトラック幅を約10
ないし15ミクロンメートル以下とすることができ、大
幅に記録密度を向上することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転ドラムヘッド高さ調整装置を回転
ドラムに装着した概略図である。
【図2】本発明の回転ドラムヘッド高さ調整装置を回転
ドラムに装着した側面図である。
【図3】本発明の回転ドラムヘッド高さ調整装置の第1
取付板の上面図である。
【図4】本発明の回転ドラムヘッド高さ調整装置の第1
取付板の上面図である。
【図5】本発明の回転ドラムヘッド高さ調整装置の動作
状態を示す図である。
【図6】本発明の回転ドラムヘッド高さ調整装置におけ
るアームの変形例である。
【図7】従来の回転ドラムヘッド高さ調整装置の上面図
である。
【図8】従来の回転ドラムヘッド高さ調整装置の側面図
である。
【符号の説明】
2,101 中ドラム 10,110 モータ 12,114 レンチ 13,119 押しネジ 14,120 ヘッドベース 15 第1取付板 16 第2取付板 17,116 スリップリング 19,118 レンチ挿通孔 23−1,25−1,29,33−2,35−2,3
9,111−1 ウォーム 23−2,25−2,33−2,35−2,111−2
ウォームホイール 26−1〜26−4, ピン 27−1〜27−4,113 アーム 27−5〜27−8 長孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータよりの回転動力が、減速部を介して
    伝達される大歯車と、 回転ドラムに設けられているヘッドチップの高さを調整
    する高さ調整ねじに係合されるレンチと、前記レンチが
    回動中心軸に固着される複数本のアームとを備え、 前記モータの回転軸と前記大歯車の回転軸が、前記回転
    ドラムの回転軸にほぼ一致するよう配置されており、 前記アームの先端部が前記大歯車の周縁部に係合され
    て、前記大歯車の回転に伴い回動可能とされ、 前記モータの回転を制御することにより、前記レンチが
    前記アームにより回動されて、前記回転ドラムが回転さ
    れている状態において、前記ヘッドチップの高さを調整
    することを特徴とする回転ドラムヘッド高さ調整装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載された回転ドラムヘッド高
    さ調整装置が前記回転ドラムに着脱自在に取り付けられ
    ていることを特徴とする回転ドラムヘッド高さ調整装
    置。
  3. 【請求項3】前記回転ドラムに複数のヘッドチップが設
    けられ、該複数のヘッドチップの高さをそれぞれ調整す
    る複数の高さ調整ねじの位置に対応して、複数の前記ア
    ームの回動中心軸がそれぞれ配置されており、前記レン
    チが前記回動中心軸に装着されている1本の前記アーム
    に対し、点対称の位置に配置されている前記アームの回
    動中心軸内に、レンチ用カウンタウエイトを装着するこ
    とを特徴とする請求項1あるいは2記載の回転ドラムヘ
    ッド高さ調整装置。
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