JPH0722581Y2 - 台車式火葬炉における台車運搬車の集塵装置 - Google Patents

台車式火葬炉における台車運搬車の集塵装置

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JPH0722581Y2
JPH0722581Y2 JP1991094357U JP9435791U JPH0722581Y2 JP H0722581 Y2 JPH0722581 Y2 JP H0722581Y2 JP 1991094357 U JP1991094357 U JP 1991094357U JP 9435791 U JP9435791 U JP 9435791U JP H0722581 Y2 JPH0722581 Y2 JP H0722581Y2
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美喜男 鳥山
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富士建設工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、収骨時に高温となった
台車から収骨時に発する熱気、飛塵を吸引する台車式火
葬炉における台車の集塵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の火葬炉の方式は、火葬場の作業員
が仮収骨し、この後に遺族が再収骨するロストル式が多
かった。近年においては遺族が直接収骨を強く欲してい
るために、台車上から直接収骨する台車式が採用されて
いる。この台車式は、台車に棺を載せた状態で火葬し、
火葬後に台車運搬車に載置した台車上の遺骨を収骨する
ものである。ところで、台車上の遺骨を収骨する際に台
車は比較的高温となって熱気があり、また収骨時に塵芥
が生じる等の遺族にあたえる不快感に問題があった。
【0003】このような問題を解決するものとして、実
公平2ー27310号公報には、収骨室内の床面に立設
された一対の収骨保護壁内に、これら収骨保護壁の上面
上部に台車の上面周囲の空気を吸込む空気吸込口を有す
る空気排出用の空道を設け、これら空道の下方には、途
中に集塵機及び排風機を有する排気管を設け、火葬後に
火葬炉から引出された台車を台車運搬車に載せ、これを
収骨室内の収骨保護壁と収骨保護壁との相互間に移動さ
せ、ついでに各排風機を作動させることにより、高温と
なった台車の上面周囲の空気が前記排風機の吸引力によ
って各収骨保護壁内の空気吸込口、空道、排気管を順次
通って外部へ排出するものが提案されている。
【0004】また、実開平3−38529号には、上部
に台車の収納室を設けた台車冷却装置と、前記収納室に
横向きに臨んで前記台車冷却装置と一体に設けた左右の
排気口と、これら左右の排気口に1本の排気ダクトを介
して接続する別体の排気装置とを備えた移動式冷却装置
が提案され、この冷却装置では、火葬炉から引出した台
車を前記台車冷却装置に載せて前室に移動し、横向きの
排気口から熱気や煤塵等を吸引した後、排気ダクトを接
続したまま炉前ホールに移動して吸引しながら収骨を行
うものである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】前記前者従来技術にお
いては、収骨室内の床面に立設された一対の収骨保護壁
の間に台車と共に台車運搬車を移動させて、収骨保護壁
の上面上部に設けた空気吸込口から熱気、塵芥を吸引す
るものであるが、このようなものにおいては一台の台車
に対して一機の台車冷却装置が必要であったため、火葬
が混んでいるときには多数機の台車冷却装置が必要とな
る。しかしながら前記収骨室は限られたスペースであり
台車冷却装置を多数機を設置することはできない。
【0006】また、後者従来技術においては、左右の横
向き排気口が1本の排気ダクトを介して排気装置に接続
されているため、収骨時における粉塵等を前記左右の排
気口から均等に吸引することができず、また、台車冷却
装置に排気ダクトを固定したまま炉前ホールまで移動し
て使用するため、各台車冷却装置ごとにそれぞれ排気ダ
クトが必要となり、さらに、排気ダクトを接続した状態
で炉前ホールにおいて収骨を行うため、火葬が混雑して
いる場合、対応することができないという問題 があっ
た。
【0007】本願考案は前記問題を解決して、収骨時の
粉塵を左右の吸引口から均等に吸引することができ、
骨室等が限られたスペースであっても火葬が混んでいる
ときに対応することができる台車式火葬炉における台車
の集塵装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、上部に台車の
収納室を設けると共に、この収納室の左右に側壁を立設
した台車運搬車と、前記左右の側壁の内側上部に設けら
れ、前記収納室に斜め下向きに臨んで設けた左右の吸引
口と、前記台車運搬車の前側左右に設けた左右の接続受
け部と、これら左右の接続受け部と前記左右の吸引口と
をそれぞれ連通し、前記左右の側壁に設けた左右のダク
ト部と、前記左右の接続受け部と着脱可能な対をなす
続部が収骨室に臨んで複数対設けられた前記台車運搬車
と別体な集塵用吸引装置とを具備したものである。
【0009】
【作用】前記構成によって、接続受け部に接続部を連結
し、そして集塵用吸引装置を作動することによって、台
車上の熱気、塵芥等が吸引口より接続受け部、接続部を
通って集塵され、火葬が終わった台車を台車運搬車に載
せ、収骨室に複数設けられ対をなす接続部に、台車運搬
車の左右の接続受け部を接続することにより、収骨室に
おいて同時に多数台の台車運搬車の吸引を行うことがで
きる。
【0010】
【実施例】次に本考案の一実施例を図を参照して説明す
る。図1及び図2において、1は自走式の台車運搬車で
あり、この台車運搬車1には駆動車輪2、車輪3が下部
に設けられ、前記駆動車輪2は操作用ハンドル4を備え
たバッテリー式の走行駆動装置5によって駆動されるよ
うになっている。また台車運搬車1の上面に棺6を載置
した台車7を案内する移動用レール8が設けられてお
り、この移動用レール8の左右両側には、内壁部9及び
外壁部10からなる左右の側壁11,11が立設して前記台車
7の収納室12が形成されると共に、この収納室12の
には台車7の出入口13が設けられている。さらに前記外
壁部10の上部には前記台車7の収納室12に斜め下向きに
臨んで左右の吸引口14,14が長手方向に複数設けられて
いる。この吸引口14には、内壁部9と外壁部10との間に
形成された第1のダクト部15が連通されており、この第
1のダクト部15の略中央に第2のダクト部16が連通して
縦設され、さらにこの第2のダクト部16の下端には前記
出入口13側に向けて第3のダクト部17が連通している。
そして第3のダクト17の端部には接続受け部たるカップ
ラー受け口18が設けられ、これにより前記左右の吸引口
14,14が、対応する台車運搬車1の前側左右のカップラ
ー受け口18,18に、前記ダクト部15,16,17を介してそ
れぞれ連通している。尚19は台車運搬車1の底部に設け
られたガイドローラ、20は台車7の下部に設けられた車
輪であり、前記移動用レール8に沿って移動できるよう
に設けられると共に、ストッパー20Aによって固定でき
るようになっている。
【0011】図3及び図4は、火葬炉設備の一実施例を
示しており、同図において21は主燃焼室22と再燃焼室23
を備えた火葬炉であり、この火葬炉21の前方には台車搬
送装置24を備えた前室25が設けられ、この前室25の前方
には開閉扉26を介してホール27が設けられている。さら
に前記ホール27の側部には収骨室28が設けられている。
また別途に残骨室29が設けられており、この残骨室29に
はフィルター30に消音器31を介して集塵用吸引装置たる
真空ブロアー32が接続され、さらに真空ブロアー32には
脱臭器33が接続されて、排気できるようになっている。
そして前記真空ブロアー32に連通したフィルター30に、
一端を接続したパイプ等の吸引路34の他端には図示しな
いホース、フレキシブルチューブ等を介して接続部たる
カップラー接続口35が複数対設けられている。このカッ
プラー接続口35は前記収骨室28の壁面などに取付けられ
ており、前記左右のカップラー受け口18,18対をなす
カップラー接続口35,35を接続すると自動的にカップラ
ー受け口18,18とカップラー接続口35,35が連通するも
のである。尚、36は前記吸引路34に接続された前室25用
の吸引ノズル、37は収骨室28用のノズルである。
【0012】次に前記構成についてその作用を説明す
る。火葬後に火葬炉21から引出された台車7を台車運搬
車1に載せ、これを収骨室28内に移動させる。そして台
車運搬車1の前側左右のカップラー受け口18,18を対を
なすカップラー接続口35に接続し、そして収骨する。こ
の際に真空ブロアー32が作動しているために台車7上の
塵芥、熱気は吸引口14に吸引される。そして吸引された
塵芥、熱気は、台車運搬車1のダクト部15、16、17を通
ってカップラー受け口18に至り、さらにカップラー接続
口35から吸引路34を通ってフィルター30に至り、該フィ
ルター30によって塵芥が除去されると共に、熱気は外部
に排出される。したがって、台車7を冷却できるために
収骨時火傷の虞がない。さらに収骨時に粉塵に伴う弊害
を防止できる。
【0013】以上のように、前記実施例においては台車
7の収納室12に臨ませて吸引口14を設け、この吸引口14
にダクト部15、16、17を介してカップラー受け口18を設
け、さらに真空ブロアー32を連通したカップラー接続口
35を収骨室28に設けて、前記カップラー受け口18をカッ
プラー接続口35に接続することによって、台車7上の遺
骨を収骨する際の熱気、塵芥を取り除くことができ、吸
引の際、左右の吸引口14,14が収納室12に対して斜め下
向きに形成されているため、その収納室12に収納した台
車7上の粉塵を良好に吸引できると共に、左右の吸引口
14,14がそれぞれ左右のダクト部15,16,17により、左
右のカップラー受け口18,18に連通しているため、それ
ら左右の吸引口14,14から粉塵を均等に吸引することが
できる。
【0014】さらに左右のカップラー受け口18,18に接
続する対をなすカップラー接続口35,35を収骨室28に
んで複数対設けたことによって、多数個のカップラー接
続口35を収骨室28に設置でき、したがって限られたスペ
ースの収骨室28であっても、同時に多数台の台車運搬車
1を収骨室28に設置でき、火葬が混んでいるときにも対
応することができる。しかも前記カップラー接続口35に
接続するフィルター30、真空ブロアー32、脱臭器33等は
火葬炉設備に設けられるものを利用することができるた
めに、建設費の低減を図ることができる。さらに従来技
術のように収骨保護壁を設ける必要がないために一層建
設費の低減を図ることができる。
【0015】尚、本考案は前記実施例に限定されるもの
ではなく、例えば台車運搬車の下部に一カ所設けられる
接続受け部に接続部をねじを利用して着脱可能に接続す
ると共に、手動弁を介して吸引できるようにしてもよ
く、また実施例では接続部を収骨室の壁に設けたが、フ
レキシブルパイプ等を介して収骨室の床に配設したり、
天井から吊り下げてもよいなど種々の変形が可能であ
る。さらに実施例では接続部に接続した集塵用吸引装置
を残骨処理用のものと併用したが、専用の集塵用吸引装
置を設けてもよく、また実施例では吸引口を複数設けた
が、内壁部の横長の吸引口を一カ所設けてもよい。
【0016】
【考案の効果】本考案は、上部に台車の収納室を設け
と共に、この収納室の左右に側壁を立設した台車運搬車
と、前記左右の側壁の内側上部に設けられ、前記収納室
斜め下向きに臨んで設けた左右の吸引口と、前記台車
運搬車の前側左右に設けた左右の接続受け部と、これら
左右の接続受け部と前記左右の吸引口とをそれぞれ連通
し、前記左右の側壁に設けた左右のダクト部と、前記左
右の接続受け部と着脱可能な対をなす接続部が収骨室に
臨んで複数対設けられた前記台車運搬車と別体な集塵用
吸引装置とを具備したものであり、収骨時の粉塵を左右
の吸気口から均等に吸引することができ、限られたスペ
ースの収骨室等であっても火葬が混んでいるときに対応
して複数の台車を同時に集塵することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す台車運搬車の正面図で
ある。
【図2】本考案の一実施例を示す台車運搬車の一部切欠
側面図である。
【図3】本考案の一実施例を示す火葬炉設備の断面図で
ある。
【図4】本考案の一実施例を示す火葬炉設備の平面図で
ある。
【符号の説明】
1 台車運搬車 7 台車11 側壁 12 収納室 14 吸引口15,16,17 ダクト部 18 カップラー受け口(接続受け部)28 収骨室 32 真空ブロアー(集塵用吸引装置) 35 カップラー接続口(接続部)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部に台車の収納室を設けると共に、こ
    の収納室の左右に側壁を立設した台車運搬車と、前記左
    右の側壁の内側上部に設けられ、前記収納室に斜め下向
    きに臨んで設けた左右の吸引口と、前記台車運搬車の前
    側左右に設けた左右の接続受け部と、これら左右の接続
    受け部と前記左右の吸引口とをそれぞれ連通し、前記左
    右の側壁に設けた左右のダクト部と、前記左右の接続受
    け部と着脱可能な対をなす接続部が収骨室に臨んで複数
    設けられた前記台車運搬車と別体な集塵用吸引装置と
    を具備したことを特徴とする台車式火葬炉における台車
    運搬車の集塵装置。
JP1991094357U 1991-11-18 1991-11-18 台車式火葬炉における台車運搬車の集塵装置 Expired - Fee Related JPH0722581Y2 (ja)

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