JPH07225277A - レーザレーダヘッド取付ブラケット - Google Patents

レーザレーダヘッド取付ブラケット

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JPH07225277A
JPH07225277A JP6037622A JP3762294A JPH07225277A JP H07225277 A JPH07225277 A JP H07225277A JP 6037622 A JP6037622 A JP 6037622A JP 3762294 A JP3762294 A JP 3762294A JP H07225277 A JPH07225277 A JP H07225277A
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JP
Japan
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plate
laser radar
radar head
angle
eccentric stud
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Application number
JP6037622A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Shirakawa
博之 白川
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レーザレーダヘッドを車両等に取り付ける場
合、その光軸調整作業を簡単且つ精度良くする。 【構成】 第1のプレート11と第2のプレート12を
仰俯角方向(上下方向)に回転可能な状態で組合わせ、
また第2のプレート12と第3のプレート13を水平方
向に回転可能な状態で組合わせ、第1及び第2のエキセ
ントリックスタッド112,115によりそれぞれ2枚
のプレートを相対的に回転させ、仰俯角及び水平角を調
整できるようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、後続車に取り付けた
レーザレーダヘッドより先行車に向けてレーザ光を照射
し、その先行車からの反射光を受光して先行車までの距
離を求める距離測定装置に関し、特にそのレーザレーダ
ヘッドを車体等に取り付けるブラケット構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来このような距離測定装置は公知であ
り、自車(後続車)から先行車までの距離が予め設定され
た値以下となり追突の危険が生じた場合に警報を発して
運転者にブレーキ等の操作を促す追突防止警報装置とし
て実用化されている。
【0003】図9は距離測定装置の動作を示した概略図
であり、1は自車(後続車)、2は自車1の前部に取り付
けられたレーザレーダヘッド、3は先行車、4は先行車
3の後部に取り付けられたリフレクタを表わし、レーザ
レーダヘッド2から先行車3の後部リフレクタ4に向け
てレーザビーム光(図中斜線部)を照射し、これがリフ
レクタ4により反射されて、再びレーザレーダヘッド2
に到達するまでの往復時間により両車両間の距離Lを計
測する。そして、上記距離Lが予め設定された値以下と
なり、追突の危険が生じた場合には、ブザー、ランプ点
滅等により運転者に警報を発し、ブレーキ操作など必要
な処置をとらせるものである。
【0004】ところで、上記装置におけるレーザ光のビ
ーム角は2°前後に設定している。これは道路の先行レ
ーン幅を3.5m、レーザレーダの最大検知距離を10
0mとして算定したものであり、かなり狭いビーム角と
なっている。従って、レーザレーダヘッド2を実際に車
両に取りつける場合には、車両の軸線とレーザレーダヘ
ッド2の光軸を厳密に一致させておかないと先行車を確
実に捕捉できなく、また他の走行レーンの先行車を誤っ
て検知してしまう問題を生じる。従って、レーザレーダ
ヘッド2を車体に取りつける場合には、レーザレーダの
光軸調整、即ち仰俯角及び水平回転角調整が可能なレー
ザレーダヘッド取付ブラケットを介して行なうのが通例
である。
【0005】図10は従来のレーザレーダヘッド取付ブ
ラケットの一例を示す斜視図であり、図において、2は
レーザレーダヘッド、23は前記ヘッド2の左右側面に
設けられたシャフト、24は前記シャフト23の前方に
設けられたボス部であり、その前面はシャフト23を中
心とする円弧面状に加工されており、その前面側にはメ
ネジ24aが加工されている。
【0006】5はレーザレーダヘッド2を車体フレーム
6に取りつけるためのブラケットであり、前記ヘッド2
のシャフト23と嵌合する穴部51、前記ボス部24と
当接するようにその当り面が円弧状に形成されたフラン
ジ52、及び車両のフレーム6に取りつけるための穴5
3が設けられている。なお、前記フランジ52には上下
方向調整用の長穴52aが開けられている。
【0007】次に、上記レーザレーダヘッドの取付方法
について説明する。まず、レーザレーダヘッド2を図の
矢印側からブラケット5に接近させ、ブラケットの穴5
1に前記ヘッド2のシャフト23を挿入嵌合させると、
前記ボス部24は円弧状のフランジ52と当接する。こ
の状態では前記ヘッド2はシャフト23を中心として上
下方向に回転させることが出来る。そこで、前記ヘッド
2の前端を手で上下させて上下傾き角が適当になったと
ころで、ボルト55によりスペーサ54を介し、フラン
ジの長穴52a及びボス部のメネジ24aを通して締め
つければ上下方向の固定が出来る。
【0008】また左右方向の調整については、ブラケッ
ト5に車体フレーム6に固定するボルト56の外径より
大きい径の穴53が開けられており、前記ヘッド2はこ
のボルト56とブラケットの穴53の隙間の範囲内で左
右方向に回転できるように構成されている。従って、ボ
ルト56を緩めた状態で前記ヘッド2を手で左右に回転
させ、適当な位置でボルト56を車両のフレーム6に完
全に締めつければ左右方向の固定ができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のレーザレーダヘ
ッド取付ブラケットは以上のように構成されていたの
で、上下方向及び左右方向の微調整が非常に行いにく
く、またレーザレーダヘッド2をブラケット5に取り付
けるためのボルト55,56を締めつける際、摩擦力に
より折角調整したレーザレーダの光軸がずれてしまい、
何度も調整作業をやり直さなければならず、結局レーザ
レーダヘッド取付け作業に多大の労力を要する問題があ
った。
【0010】また、他の調整方法としてネジの送りピッ
チを利用し、2本のネジによりそれぞれ上下及び左右方
向の調整を行うものもあるが、この方法では微調整は出
来るものの構造が相当複雑となり、小型化が図りにくく
且つコスト高になる問題があった。
【0011】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、比較的簡単な構造で、光軸調整
が確実かつ容易に行えるレーザレーダヘッドの取付ブラ
ケットを提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係るレーザレ
ーダヘッド取付ブラケットは、レーザレーダヘッドが固
定される第1のプレートと、この第1のプレートと垂直
方向に回転自在に組み合わされる第2のプレートと、こ
の第2のプレートと水平方向に回転自在に組み合わされ
る第3のプレートとの3枚のプレートにより構成され、
第1のプレート及び第2のプレートの間に第1のエキセ
ントリックスタッドを設置して前記レーザレーダヘッド
の仰俯角方向の調整を可能にすると共に、第2のプレー
ト及び第3のプレート間に第2のエキセントリックスタ
ッドを設置して前記レーザレーダヘッドの水平方向の調
整を可能にするものである。
【0013】また、レーザレーダヘッドが固定される第
1のプレートと、この第1のプレートと垂直方向に回転
自在に組み合わされる第2のプレートの少なくとも2枚
のプレートにより構成され、第1のプレート及び第2の
プレートの間にエキセントリックスタッドを設置してレ
ーザレーダヘッドの仰俯角方向の調整を可能にするもの
である。
【0014】更に、レーザレーダヘッドが固定される第
2のプレートと、この第2のプレートと水平方向に回転
自在に組み合わされる第3のプレートの少なくとも2枚
のプレートにより構成され、第2のプレート及び第3の
プレート間にエキセントリックスタッドを設置してレー
ザレーダヘッドの水平方向の調整を可能にするものであ
る。
【0015】また、仰俯角及び水平方向の角度調整後、
第1のプレートと第2のプレート、又は第2のプレート
と第3のプレートをそれぞれ固定ボルトで一体化するよ
うにする。
【0016】更に、第1のプレートと第2のプレートの
間の回転、又は第2のプレートと第3のプレートの間の
回転に対して適当な摩擦力を発生させる手段を設ける。
【0017】また、第1のプレートと第2のプレート、
又は第2のプレートと第3のプレートをそれぞれ固定ボ
ルトで締め付ける際、固定ボルトの回転力が直接前記各
プレートに作用しないようにする。
【0018】
【作用】この発明のレーザレーダヘッド取付ブラケット
によれば、第1のエキセントリックスタッドを回転させ
ることにより、レーザレーダヘッドの仰俯角方向の微調
整を可能にする。
【0019】また、第2のエキセントリックスタッドを
回転させることにより水平回転方向の微調整をも可能に
する。その結果、レーザレーダヘッドを車両等に取り付
ける場合、レーザレーダの光軸合せ作業が非常に簡単か
つ正確になる。
【0020】また、仰俯角及び水平方向の角度調整後、
各プレートをそれぞれ固定ボルトで一体化するので、仰
俯角方向または水平方向の角度調整がずれない。
【0021】更に、各プレート間の回転に対して適当な
摩擦を発生させる手段を設けることにより、エキセント
リックスタッドによる仰俯角方向または水平方向の角度
調整中もずれにくく調整作業が行い易くなると共に、固
定ボルトによるプレート固定作業中も調整がずれない。
【0022】また、固定ボルトの回転力が直接各プレー
トに作用しないようにしたので、固定ボルトの回転によ
り仰俯角方向の調整または水平方向の調整がずれなくな
る。
【0023】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1(a)は本実施例に係るレーザレーダヘッド取
付ブラケットの平面図、図1(b)はその正面図、図1
(c)は側面図、図2は底面図である。本実施例のレーザ
レーダヘッド取付ブラケットは、その基本構成部品とし
て、鋼板等をプレス加工した3枚のプレートが使用され
る。即ち、レーザレーダヘッド2を直接その上面に取り
つける第1のプレート11と、この第1のプレート11
に対し上下方向に回動自在に組み合わされレーザレーダ
ヘッド2の仰俯角(上下)方向の角度調整を可能にする
第2のプレート12と、この第2のプレート12と左右
方向に回動自在に組み合わされレーザレーダヘッド2の
左右方向の角度調整を可能にする第3のプレート13と
から構成され、上記第3のプレート13を車両のフレー
ム(図示せず)に固定するようにする。
【0024】111は、第1のプレートの側方折曲げ部
11bと第2のプレートの側方折曲げ部12bの間に設
置され、第1のプレート11を第2のプレート12に対
して上下方向に回転可能にする回転軸部であり、左右2
個設けられている。112は上下方向の角度調整を行な
うための第1のエキセントリックスタッドであり、この
頭部の溝にドライバを挿入してこれを回転させることに
より上下方向の調整を行なう。
【0025】113は前記エキセントリックスタッド1
12により所定の角度(上下方向)に調整した後、第1の
プレート11と第2のプレート12を固定するための固
定ボルトで、エキセントリックスタッド112の両側に
2個設けている。なお117はプレートであり、これは
前記固定ボルト113の締付時に上下方向の調整がずれ
るのを防止するもので、詳細は後述する。
【0026】一方、水平方向の角度調整については、ま
ず第2のプレート12と第3のプレート13を水平方向
に回転可能な状態となるようにセンタボルト114で連
結する。そして、第2のエキセントリックスタッド11
5を回転させることによりこの2枚のプレートを前記ボ
ルト114(図1(a)の点O)を中心として相対的に回転
させ、水平方向の角度調整を行う。調整完了後は、左右
2個の固定ネジ116を、軸部114を中心とした円弧
上に沿う長穴117に締め付けて、第2のプレート12
と第3のプレート13を固定する。以上のように、2つ
のエキセントリックスタッド112と115によりそれ
ぞれ上下及び左右方向の調整が可能となる。
【0027】次に、上下方向の角度調整について図5に
より詳細に説明する。図5(a)はエキセントリックスタ
ッド112の斜視図で、小径のピン部112aとこれよ
り大径の頭部112bよりなり、このピン部112aと
頭部112bは図示e1だけ偏心させてある。また、頭
部112bにはドライバで回転させることができるよう
に溝部112cを設けている。図5(b)〜(d)はこのエ
キセントリックスタッドを組込んで上下方向の角度調整
を行なう説明図であり、図5(b)に示すように第1のプ
レート11の前端部内面と、第2のプレート12の前端
部外面は回転軸部111を中心として半径RVの円弧状
に成型してある。第1のプレート11には、エキセント
リックスタッド112の頭部112bが回転可能な様に
はまり合う長穴11aが設けられており、第2のプレー
ト12には、エキセントリックスタッドのピン部112
aが回転可能に挿入される穴12aが設けられ、抜け止
めワッシャ112dを圧入して前記スタッドの脱落を防
止するようにしている。
【0028】図5(b)はエキセントリックスタッド11
2の偏心e1の方向が水平状態になるようにセットした
場合で、この状態では第1のプレート11のレーザレー
ダヘッド取付面と第2のプレート12の車両等取付面と
は平行となる。次に、図5(c)に示すようにエキセント
リックスタッド112の頭部112bをドライバで回転
させ、そのピン部112aが真下になるようにセットす
ると、第1のプレート11は第2のプレート12に対し
てエキセントリックスタッドの偏心量e1だけ押し上げ
られ上向き状態となる。逆に、エキセントリックスタッ
ドのピン部112aが真上になるようにエキセントリッ
クスタッドの頭部112bを回転させれば、図5(d)に
示すように下向き状態となる。従って、上下方向(仰俯
角方向)において、2・tan-1(e/RV)の範囲内で
レーザレーダヘッド2の角度調整が可能となる。
【0029】次に、水平方向の角度調整について図6に
より説明する。まず、図6(a)において第2のプレート
12と第3のプレート13を重ね合わせて相互に回転出
来るようにほぼ中央部をセンタボルト114により連結
し、第3のプレート13には第2のエキセントリックス
タッド115のピン部115aを回転可能に挿入し、第
2のプレート12にはこのエキセントリックスタッドの
頭部115bがはまり合う長穴121を設ける。そし
て、第2のエキセントリックスタッド115を回転させ
ることにより第2のプレート12と第3のプレート13
を相対的に回転させて水平方向の角度調整を行う。即
ち、図6(b)は図6(a)の状態から第2のエキセントリ
ックスタッド115を90゜右方向に回転させた場合
で、第2のエキセントリックスタッドのピン部115a
と頭部115bの偏心量をe2とすれば、エキセントリ
ックスタッドのピン部115aは第3のプレート13
に、頭部115bは第2のプレート12に回転自在に挿
入されているから、頭部115bは第2のプレート12
を前記偏心量e2だけ左方向に回転させることになる。
図6(c)は図6(a)の第2のエキセントリックスタッド
115を90゜左方向に回転させた場合で、この場合図
6(b)の場合とは逆に第2のプレート12を右方向に偏
心量e2だけ回転させることになる。以上の様にこの場
合も、第2のプレート12の回転半径、即ちセンターボ
ルト114と第3のプレート13に挿入されている第2
のエキセントリックスタッドのピン部115aまでの距
離をRHとすれば、水平方向の角度調整範囲は、 2・tan-1(e/RH) となる。
【0030】以上のように上下及び左右方向の調整がで
きた時点で、各プレート11,12をそれぞれ固定ボル
ト113,116で固定するのであるが、この時、折角
調整した位置がずれてしまう場合がある。これは固定ボ
ルト頭部とプレート間の摩擦により固定ボルトの回転力
がプレートに作用するために生じるものである。
【0031】次に、上記摩擦による調整ずれの対応策に
ついて説明する。まず、上下方向の場合について図7に
より説明すると、図7(a)は第2のプレート12前端部
の部分斜視図であり、図7(b)は図7(a)の平面図であ
る。また、図7(c)は図1のP−P線付近の部分正面図
であり、図7(c)はP−P線断面図である。図におい
て、第2のプレート12の前端部には、エキセントリッ
クスタッドのピン挿入穴12aに隣接した位置に一対の
切り欠き12bが設けられ、その切り欠き12bの間に
L字状の舌状部12cが形成されている。また、上記舌
状部12cの先端付近にはその周辺よりわずかに突出し
たダボ12dを設ける。そして、このような第2のプレ
ート12を第1のプレート11と当接させると、上記ダ
ボ12d部分で大きな摩擦が生じるので、この摩擦力を
固定ボルトの回転力より大きくなるよう設定すると、固
定ボルト締付時の第1のプレート11と第2のプレート
12間のずれを阻止できる。なお、この際の摩擦力は前
記切欠き12bの巾及び奥行きを変更(舌状部12cの
バネ常数変更)することにより、またダボ12dの突出
量を変更することにより適宜選定できる。
【0032】さらに本実施例では、図8(a)に示す調整
ずれ防止用プレート117を使用している。このプレー
ト117は、左右の固定ボルト113が貫通できる穴1
17aと、ほぼ中央部においてエキセントリックスタッ
ド112を回転させるドライバが挿入可能な穴117b
を開けた単純なもので、左右2本の固定ボルト113に
またがって使用しているため、固定ボルト113の締付
時にこのプレート117は回転することがなく、従って
固定ボルト締付時の回転力が第1のプレート11に作用
せず固定ボルト113の推力だけが作用するので、締付
時のずれを防止出来る。なお、図8(a)では2つの固定
ボルトにまたがるプレート117を使用したが、図8
(b)に示すように、その折曲げ端部118aが第1のプ
レート11の端部に引っ掛かり固定ボルト113を締付
けても回転力がプレートに直接伝達されない単独のプレ
ート118を使用しても良い。
【0033】次に、水平方向のずれ対策について説明す
る。図3は先に述べたセンタボルト114部の詳細図で
あり、図2におけるQ−Q線断面に相当する。図3にお
いて、第2のプレート12には深さD2の凹部が成型さ
れ、その底部にはメネジ122が加工されている。ま
た、第3のプレート13には、上述した第2のプレート
12に設けた深さD2の凹部にはまり合う突出高さD3
凸部が設けられ、その中心にはセンタボルト114が貫
通できる穴が開けられている。ここで上記凹部及び凸部
の深さをD2>D3の状態、即ち常に上記凹部と凸部の間
に隙間δが生じる状態にしておき、この状態でセンタボ
ルト114を締め付けると、第2のプレート12と第3
のプレート13は平面部Rで一定の接触力を以て当接す
ることになる。従って、第2のプレート12及び第3の
プレート13をセンタボルト114を中心として相対的
に回転させると、或る摩擦力をもって回転させることが
出来る。なお114aは調整ワッシャであり、両プレー
ト間に必要以上の摩擦が生じないようにするものであ
る。
【0034】このように上記隙間δ及び調整ワッシャ1
14aを適宜選択して、第2のプレート12及び第3の
プレート13の相対回転時の摩擦力を、固定ボルト11
6の締付時に発生する回転トルクよりも大きく、かつ第
2のエキセントリックスタッド115による回転トルク
よりも小さく設定することにより、固定時のずれを解消
することができる。
【0035】また、図3の代替として、図4に示すよう
にセンタボルト114のワッシャ114b,cの間にゴ
ム等の摩擦体120を設置し、この摩擦体120により
第2のプレート12及び第3のプレート13の相対回転
時の摩擦力を調整して、固定時のずれを防止しても良
い。更に、前述した図8(b)に示すプレート118を、
その折曲げ端部118aが第2のプレート12の端部に
引っ掛かるように取り付け、固定ボルト116により第
2のプレート12及び第3のプレート13を締付けても
その回転力がプレートに直接伝達されないように構成し
ても良い。
【0036】実施例2.上記実施例では、第1、第2及
び第3の3枚のプレートを基本構成部品とし、第1のプ
レート及び第2のプレートの間に第1のエキセントリッ
クスタッドを設置してレーザレーダヘッドの仰俯角方向
の調整を行うと共に、第2のプレート及び第3のプレー
ト間に第2のエキセントリックスタッドを設置してレー
ザレーダヘッドの水平方向の調整を行うようにしたが、
レーザレーダヘッドが固定される第1のプレートと、こ
の第1のプレートと垂直方向に回転自在に組み合わされ
る第2のプレートの2枚のプレートを基本構成部品と
し、第1のプレート及び第2のプレートの間にエキセン
トリックスタッドを設置してレーザレーダヘッドの仰俯
角方向の調整を行うものであっても良い。なお、垂直方
向の調整は別機構を設けたり、このブラケットを車体フ
レーム等に取り付ける際に上下方向に調整するようにす
れば良い。同様に、レーザレーダヘッドが固定される第
2のプレートと、この第2のプレートと水平方向に回転
自在に組み合わされる第3のプレートの2枚のプレート
を基本構成部品とし、第2のプレート及び第3のプレー
ト間にエキセントリックスタッドを設置してレーザレー
ダヘッドの水平方向の調整を行うようにしても良い。
【0037】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、第1の
エキセントリックスタッドを回転させることにより、レ
ーザレーダヘッドの仰俯角方向の微調整を可能にするこ
とができる。
【0038】また、第2のエキセントリックスタッドを
回転させることにより、水平回転方向の微調整をも可能
にする。その結果、レーザレーダヘッドを車両等に取り
付ける場合、レーザレーダの光軸合せ作業が非常に簡易
となり調整精度が良くなる。
【0039】また、第1のプレート及び第2のプレート
の前面部を互いに当接する円弧面とし、第1のエキセン
トリックスタッドの小径部を第1のプレート又は第2の
プレートのいずれか一方に、大径部をいずれか他方にそ
れぞれ回転可能な状態で挿入したことにより、装置前面
部よりドライバ等で簡単に仰俯角の調整が行える。
【0040】また、仰俯角及び水平方向の角度調整後、
各プレートをそれぞれ固定ボルトで一体化することによ
り、仰俯角方向または水平方向の角度調整がずれない。
【0041】更に、各プレート間の回転に対して適当な
摩擦を発生させる手段を設けることにより、エキセント
リックスタッドによる仰俯角方向または水平方向の角度
調整中もずれにくく調整作業が行い易くなると共に、固
定ボルトによるプレート固定作業中も調整がずれなくな
る。
【0042】また、固定ボルトの回転力が直接各プレー
トに作用しないようにしたので、固定ボルトの回転によ
り仰俯角方向の調整または水平方向の調整がずれなくな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1によるレーザレーダヘッド
取付ブラケットの平面図、正面図、及び側面図である。
【図2】実施例1によるレーザレーダヘッド取付ブラケ
ットの底面図である。
【図3】図2のQ−Q線断面図である。
【図4】同じく図2のQ−Q線断面図である。
【図5】実施例1による取付ブラケットの仰俯角調整の
説明図である。
【図6】実施例1による取付ブラケットの水平方向調整
の説明図である。
【図7】実施例1の摩擦力発生手段を示した図である。
【図8】実施例1の調整ずれを防止するための部品図で
ある。
【図9】レーザレーダの使用状態を示す図である。
【図10】従来のレーザレーダ取付ブラケットを示す斜
視図である。
【符号の説明】
11 第1のプレート 12 第2のプレート 13 第3のプレート 111 仰俯角回転軸 112 第1のエキセントリックスタッド 113 仰俯角固定ボルト 114 水平方向回転軸 115 第2のエキセントリックスタッド 116 水平角固定ボルト 117 調整ずれ防止用プレート 118 調整ずれ防止用プレート

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザレーダヘッドが固定される第1の
    プレート、この第1のプレートと垂直方向に回転自在に
    組み合わされる第2のプレート、前記第1のプレート及
    び第2のプレートの間に設置され前記レーザレーダヘッ
    ドの仰俯角方向の角度調整を行う第1のエキセントリッ
    クスタッド、前記第2のプレートと水平方向に回転自在
    に組み合わされる第3のプレート、前記第2のプレート
    及び第3のプレート間に設置され前記レーザレーダヘッ
    ドの水平回転角の調整を行う第2のエキセントリックス
    タッドを備えたレーザレーダヘッド取付ブラケット。
  2. 【請求項2】 少なくとも、レーザレーダヘッドが固定
    される第1のプレートと、この第1のプレートと垂直方
    向に回転自在に組み合わされる第2のプレートと、前記
    第1のプレート及び第2のプレートの間に設置され前記
    レーザレーダヘッドの仰俯角方向の角度調整を行うエキ
    セントリックスタッドを備えたレーザレーダヘッド取付
    ブラケット。
  3. 【請求項3】 少なくとも、レーザレーダヘッドが固定
    される第2のプレートと、この第2のプレートと水平方
    向に回転自在に組み合わされる第3のプレートと、前記
    第2のプレート及び第3のプレート間に設置され前記レ
    ーザレーダヘッドの水平回転角の調整を行うエキセント
    リックスタッドを備えたレーザレーダヘッド取付ブラケ
    ット。
  4. 【請求項4】 前記第1のプレート及び第2のプレート
    の前面部を互いに当接する円弧面とし、互いに偏心した
    小径部と大径部を有する第1のエキセントリックスタッ
    ドの小径部を第1のプレート又は第2のプレートのいず
    れか一方に、大径部をいずれか他方にそれぞれ回転可能
    な状態で挿入し、前記第1のエキセントリックスタッド
    を回転させることにより仰俯角を調整するようにした請
    求項1〜2いずれか記載のレーザレーダヘッド取付ブラ
    ケット。
  5. 【請求項5】前記仰俯角及び水平回転角調整後、前記第
    1のプレートと第2のプレート、又は第2のプレートと
    第3のプレートをそれぞれ固定ボルトで一体化するよう
    にした請求項1〜4いずれか記載のレーザレーダヘッド
    取付ブラケット。
  6. 【請求項6】前記第1のプレート及び第2のプレート間
    の回転、又は第2のプレート及び第3のプレート間の回
    転に対して適当な摩擦力を発生させるようにした請求項
    1〜5いずれか記載のレーザレーダヘッド取付ブラケッ
    ト。
  7. 【請求項7】前記第1のプレートと第2のプレート又は
    第2のプレートと第3のプレートをそれぞれ固定ボルト
    で締め付ける際、固定ボルトの回転力が直接前記各プレ
    ートに作用しないようにしたことを特徴とする請求項4
    記載のレーザレーダヘッド取付ブラケット。
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