JPH072251Y2 - 車両用サスペンション装置 - Google Patents

車両用サスペンション装置

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JPH072251Y2
JPH072251Y2 JP1988096196U JP9619688U JPH072251Y2 JP H072251 Y2 JPH072251 Y2 JP H072251Y2 JP 1988096196 U JP1988096196 U JP 1988096196U JP 9619688 U JP9619688 U JP 9619688U JP H072251 Y2 JPH072251 Y2 JP H072251Y2
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JP
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arm
suspension
support shaft
support
knuckle
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共恭 渡邉
芳彦 矢田
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Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) この考案は例えば小形バス等の車両に装着される車両用
サスペンション装置の改良に関する。
(従来の技術) 一般に、車両用のサスペンション装置として従来から第
10図に示すようなダブルウィッシュボーン型独立懸架式
のサスペンション本体aが知られている。この種のサス
ペンション装置を例えば小形バス等の車両の前輪用のサ
スペンションとして使用する場合には車体両側のサイド
フレーム間にサスペンションクロスメンバを配設し、こ
のサスペンションクロスメンバに各サスペンション構成
部品を取付けるようにしている。
また、サスペンション本体aには上,下に配設された略
A字状の一対のサスペンションアームb,cが設けられて
いる。この場合、下側のサスペンションアーム、すなわ
ちロアアームcの内端部c1はサスペンションクロスメン
バ等の車体側の固定部に連結されており、このロアアー
ムcの外端部c2は車輪側のナックル部dの下端部に連結
されている。さらに、上側のサスペンションアーム、す
なわちアッパーアームbの内端部b1は車体側に固定され
た支持ブラケットに連結されており、このアッパーアー
ムbの外端部b2はナックル部dの上部に連結されてい
る。なお、ナックル部dにはサスペンションばねを形成
する空気ばねeおよびショックアブソーバfがそれぞれ
装着されている。このショックアブソーバfの上端部は
支持ブラケットgを介して車体側に連結されている。
ところで、この種のものにあってはアッパーアームbお
よびロアアームcの外端部b2,c2をナックル部dに連結
する連結部hの構造として第11図および第12図に示すよ
うにねじブッシュiを使用した構成のものが従来から知
られている。この場合、ナックル部dには第11図に示す
ように支軸jが取付けられている。この支軸jの両端は
ナックル部dの外部側に突出されており、両突出端部の
外周面にはそれぞれねじ溝kが形成されている。さら
に、アッパーアームbおよびロアアームcの外端部b2
c2には支軸jの両突出端部の外径寸法よりも内径寸法が
大きい筒状の連結部lが設けられている。なお、両アー
ムb,cの外端部b2,c2にはナックル部dを挟む状態で一
対の連結部l,lが離間対向配置されている。そして、各
アームb,c側の連結部lと支軸jの両突出端部との間の
間隙内に筒状のねじブッシュiを介装させるようになっ
ている。また、このねじブッシュiの内周面には支軸j
の両突出端部のねじ溝kに螺合するねじ溝mが形成され
ており、このねじブッシュiと支軸jの両突出端部との
間の螺合部を介してアッパーアームbおよびロアアーム
cの外端部b2,c2が支軸jに揺動自在に支持されてい
る。さらに、このねじブッシュiの外周面には一対のリ
ング状溝n,nが形成されており、アームb,c側の連結部l
に支軸jと直交する方向に挿入された一対の抜け止めね
じo,oがこれらのリング状溝n,nに係合されてアームb,c
が抜け止めされるようになっている。
しかしながら、上記従来構成のものにあってはアッパー
アームbおよびロアアームcの外端部b2,c2に固定され
たねじブッシュiのねじ溝mと支軸jの両突出端部のね
じ溝kとの間の螺合部を介してアッパーアームbおよび
ロアアームcの外端部b2,c2が支軸jに揺動自在に支持
されていたので、アッパーアームbおよびロアアームc
の揺動動作にともない支軸jに対してアッパーアームb
およびロアアームcが螺合部に沿って軸方向に移動する
問題があった。
さらに、ねじブッシュiを介してアッパーアームbおよ
びロアアームcをナックル部d側の支軸jに揺動自在に
取付けた場合には支軸jとアッパーアームbおよびロア
アームcとの間の接合部の軸方向の長さ寸法が大きくな
り易く、大きな設置スペースが必要になる問題があるの
で、車輪qの近傍の狭い設置空間内に配設した場合に操
舵時に操舵されたタイヤがアッパーアームbおよびロア
アームc等のサスペンションアームの外端部b2,c2と干
渉するおそれがあり、設置スペース的に問題があった。
また、アッパーアームbおよびロアアームcをナックル
部d側の支軸jに取付ける場合にはねじブッシュiのね
じ込み作業等の面倒な作業が必要になるので、その作業
時間が長くなる問題があった。
さらに、アッパーアームbおよびロアアームcの外端部
b2,c2に固定されたねじブッシュiのねじ溝mと支軸j
の両突出端部のねじ溝kとの間の螺合部は錆付き易いの
で、螺合部への給脂が必要になる問題があった。そのた
め、保守・点検等の作業時にこれらの螺合部への給脂等
の作業が必要になるので、保守・点検等の作業が面倒な
ものとなる問題があった。
(考案が解決しようとする課題) 従来構成のものにあってはアッパーアームbおよびロア
アームcの揺動動作にともない支軸jに対してアッパー
アームbおよびロアアームcが螺合部に沿って軸方向に
移動する問題があるうえ、大きな設置スペースが必要に
なるとともに、アッパーアームbおよびロアアームcを
ナックル部d側の支軸jに取付ける作業時間が長くな
り、さらに保守・点検等の作業が面倒なものとなる等の
問題があった。
この考案は上記事情に着目してなされたもので、サスペ
ンションアームの揺動動作にともない支軸jに対して各
アームが軸方向に移動することを防止することができる
とともに、支軸とサスペンションアームとの取付け部を
小形化して設置スペースの縮小を図り、支軸とサスペン
ションアームとの取付け作業を容易化してその作業時間
を短縮することができ、さらに保守・点検等の作業を容
易化することができる車両用サスペンション装置を提供
することを目的とするものである。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) この考案は車輪を支持する車輪支持部材と、内輪と外輪
との間に転動部材が装着されて構成されるベアリング部
材と、同ベアリング部材を介して上記車輪支持部材に回
動自在に装着されると共に端部を上記車輪支持部材から
突出させて配置された支軸と、内端部を車体に枢着され
たサスペンションアームと、同サスペンションアームの
外端面と協動して上記支軸の端部外周面を挾持すること
により上記支軸を上記サスペンションアームの外端部に
固定するよう形成され上記サスペンションアームの外端
部に着脱可能に固定されたアームブロックとを有するも
のである。
(作用) サスペンションアームの外端部に車輪支持部材側の支軸
を固定することにより、支軸に対してサスペンションア
ームが軸方向に移動することを防止するとともに、サス
ペンションアームに対して支軸が回動することをなくし
て支軸とサスペンションアーム部分との連結部分への給
脂を不要にし、保守・点検作業を容易化する。
また、ベアリング部材を車輪支持部材と支軸との間に装
着することにより、サスペンションアームと支軸との間
に装着することにより、サスペンションアームと支軸と
の間に回動要素を配置する必要をなくし、サスペンショ
ンアームと支軸との取付け部を小形化して設置スペース
を縮小する。
さらに、ベアリング部材を介して車輪支持部材に支軸を
装着することから、車輪支持部材にベアリング部材およ
び支軸を予め組み込んだ状態で、車輪支持部材の支軸と
サスペンションアームとを連結するようにして取付け作
業が容易化し、その作業時間を短縮する。
また、サスペンションアームの外端部に着脱可能に固定
されるアームブロックとサスペンションアームの外端面
とが協動して支軸の端部外周面を挾持させることによ
り、支軸をサスペンションアームの外端部に固定し、ア
ームブロックの着脱作業を支軸の外周側から行うことが
できるようにして簡単に支軸の着脱を行うことができる
ようにしたものである。
(実施例) 以下、この考案の一実施例を第1図乃至第9図を参照し
て説明する。第1図は第2図乃至第4図に示すような例
えば小形バス等の車両の前輪側に装着されたダブルウィ
ッシュボーン型独立懸架式のサスペンション本体の要部
の概略構成を示すもので、1は車体両側のサイドフレー
ム、2は両サイドフレーム1,1間に架設されたサスペン
ションクロスメンバである。このサスペンションクロス
メンバ2の上にはエンジン本体3がエンジンマウントゴ
ム4,4を介して支持されている。
また、サスペンション本体には上,下に配設された略A
字状の一対のサスペンションアーム5,6が設けられてい
る。この場合、下側のサスペンションアーム、すなわち
ロアアーム6の内端部61はサスペンションクロスメンバ
2に連結されており、外端部62は車輪7側のナックル部
を形成するナックルサポート(車輪支持部材)8の下端
部に連結されている。さらに、このロアアーム6の外端
部62にはストラットバー9の後端部が連結されている。
このストラットバー9の前端部はサスペンションクロス
メンバ2の前方に配設されたクロスメンバ10に取付けブ
ラケット11を介して連結されている。
また、上側のサスペンションアーム、すなわちアッパー
アーム5の内端部51はサスペンションクロスメンバ2お
よびサイドフレーム1に固定された支持ブラケット12に
連結されている。さらに、このアッパーアーム5の外端
部52はナックルサポート8の上端部に連結されている。
また、13はサスペンションばねを形成するトーションバ
ーである。このトーションバー13の前端部はサスペンシ
ョンクロスメンバ2に連結されている。さらに、このト
ーションバー13の後端部はサスペンションクロスメンバ
2の後方に配設されたトランスミッションクロスメンバ
14の下方位置まで延出されている。このトランスミッシ
ョンクロスメンバ14にはトーションバー13の捩れ量を調
整して車高を調整するトーションバーアンカー部15が設
けられている。
さらに、16はショックアブソーバである。このショック
アブソーバ16の下端部はロアアーム6にショックアブソ
ーバ支持ブラケット17を介して取付けられているととも
に、上端部は支持ブラケット12に取付けられている。ま
た、18はアッパーアーム5に取付けられたリバウンドス
トッパ、19はロアアーム6に取付けられたバンプストッ
パである。なお、アッパーアーム5には第3図に示すよ
うに一対のアーム構成部材5a,5bが設けられており、こ
れらのアーム構成部材5a,5bにそれぞれリバウンドスト
ッパ18が装着されている。
一方、第5図乃至第9図はアッパーアーム5およびロア
アーム6の外端部52,62をナックルサポート8に連結す
る連結部の構造を示すものである。このナックルサポー
ト8は例えば鍛造によって形成されており、このナック
ルサポート8の上端部にアッパーアーム5の外端部52
の連結部61a、下端部にロアアーム6の外端部62との連
結部61bがそれぞれ形成されている。
また、このナックルサポート8における両サスペンショ
ンアーム(アッパーアーム5およびロアアーム6)との
上,下の連結部61a,61には第5図に示すように各アーム
5,6の支軸62がテーパローラベアリング(ベアリング部
材)63を介して回動自在に装着されている。この場合、
テーパローラベアリング63は外輪63a、内輪63bおよびこ
れらの外輪63aと内輪63bとの間に並設された複数のテー
パローラ63c…によって形成されている。
さらに、ナックルサポート8の上,下の連結部61a,61b
にはベアリング装着穴64が形成されている。このベアリ
ング装着穴64には中央に内径寸法が最も小さいストッパ
部64aが形成されている。また、このストッパ部64aの両
側にはテーパローラベアリング63の外輪63aを受けるベ
アリング受部64bが形成されており、これらのベアリン
グ受部64b,64bの外側には最も大径なシール材装着部64c
が形成されている。
また、支軸62の両端部にはナックルサポート8のベアリ
ング装着穴64の外側に突出する突出部62a,62bが形成さ
れている。この場合、支軸62の両側の突出部62a,62bは
中央部62cよりも外径寸法が小径に形成されており、支
軸62の中央部62cと両側の突出部62a,62bとの間の段差に
よってテーパローラベアリング63のプレロードを一定に
設定するためのストッパ部65,65が形成されている。さ
らに、支軸62の両突出部62a,62bの外周面にはストッパ
部65,65の近傍にねじ部66,66が形成されている。そし
て、テーパローラベアリング63の組立て時にはナックル
サポート8のベアリング装着穴64内に外輪63a、テーパ
ローラベアリング63c…および支軸62の中央部62cがそれ
ぞれ挿入された状態で支軸62の中央部62c外周面に沿っ
てテーパローラベアリング63の内輪63bおよびリング状
のカラー67,Oリング68が挿入され、続けて第6図に示す
ように支軸62の両突出部62a,62bにワッシャ69,ロックワ
ッシャ70,ナット71が順次装着されるようになってお
り、支軸62の両突出部62a,62bのねじ部66,66に螺挿され
るナット71の螺進操作にともない内輪63bがワッシャ69
側からカラー67を介して内方向に向けて押圧され、テー
パローラベアリング63に所定のプレロードが加えられる
ようになっている。
また、ベアリング装着穴64内にはグリース等の油脂が充
填された状態でオイルシール72が装着されて封止される
ようになっている。さらに、ワッシャ69の外面には係止
溝73、ナット71の外周面には複数の切欠部74…がそれぞ
れ形成されているとともに、ロックワッシャ70には略花
弁状の突片70a…およびワッシャ69の係止溝73に係止さ
れる屈曲片70bがそれぞれ形成されている。そして、ワ
ッシャ69の係止溝73にロックワッシャ70の屈曲片70bが
係止された状態で、ナット71の外周面の切欠部74…内に
適宜の位置のロックワッシャ70の突片70a…が折曲げ状
態で係合され、ナット71の緩み止めが行われるようにな
っている。また、支軸62の両突出部62a,62bの外端部外
周面には第7図に示すように略L字状に切欠された切欠
部75が形成されている。
さらに、両サスペンションアーム(アッパーアーム5お
よびロアアーム6)の外端面にはアームブロック(アー
ム固定部材)76がそれぞれ固定されている。この場合、
アッパーアーム5を形成する一対のアーム構成部材5a,5
bの外端部52,52は第8図に示すように支軸62の両側の
各突出部62a,62bの外端部と対応する位置にそれぞれ配
置されている。そして、各アーム構成部材5a,5bの外端
面には支軸62の両突出部62a,62bの切欠部75と対応する
形状(略L字状)の受部77が形成されており、この受部
77の上,下にアームブロック76の固定ボルト78がそれぞ
れ突設されている。
また、ロアアーム6の外端部62には第9図に示すように
二又状の連結端部6a,6bが形成されており、これらの連
結端部6a,6bが支軸62の両側の各突出部62a,62bの外端部
と対応する位置にそれぞれ配置されている。そして、各
連結端部6a,6bの外端面には支軸62の両突出部62a,62bの
切欠部75と対応する形状(略L字状)の受部77が形成さ
れており、この受部77の上,下にアームブロック76の固
定ボルト78がそれぞれ突設されている。
さらに、各アームブロック76には支軸62の突出部62a,62
bの外端部を受ける略半円形状の受部79が形成されてお
り、この受部79の上,下に固定ボルト78挿通用のボルト
挿通孔80,80が形成されている。そして、アッパーアー
ム5の各アーム構成部材5a,5b外端面の受部77内および
ロアアーム6の各連結端部6a,6b外端面の受部77内には
車輪7のキャンバ調整用の略L字状のスペーサ81が装着
されるようになっており、各アーム5,6側の受部77内に
スペーサ81および支軸62の突出部62a,62bが挿入され、
各アームブロック76のボルト挿通孔80,80に固定ボルト7
8がそれぞれ挿入された状態で、さらに各アームブロッ
ク76の外側からロックプレート81を介して固定ボルト78
に固定ナット83が螺合されるようになっている。なお、
84はアームブロック76を用いて各アーム5,6とナックル
サポート8とを組付け後、組幅を調整するシム、85はワ
ッシャである。
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。
すなわち、両サスペンションアーム(アッパーアーム5
およびロアアーム6)の外端部にナックルサポート8側
の支軸62が固定されるため、支軸62に対してサスペンシ
ョンアーム5,6が軸方向に移動することを防止すること
ができる。さらに、サスペンションアーム5、6に対し
て支軸62が回動することがないので、支軸62とサスペン
ションアーム5,6の部分との連結部分への給脂は不要に
なり、保守・点検作業を容易化することができる。
また、テーパローラベアリング63がナックルサポート8
と支軸62との間に装着されるため、サスペンションアー
ム5,6と支軸62との間には格別に回動要素を配置する必
要がないので、支軸62とサスペンションアーム5,6との
取付け部の小形化を図ることができる。そのため、支軸
62とサスペンションアーム5,6との取付け部の設置スペ
ースの縮小を図ることができるので、車輪7の近傍の狭
い設置空間内に配設した場合であっても操舵時に操舵さ
れたタイヤとアッパーアーム5およびロアアーム6等の
サスペンションアームの外端部52,62との干渉を防止す
ることができる。
さらに、テーパローラベアリング63の組立て時には支軸
62の両突出部62a,62bのねじ部66,66に螺挿されるナット
71の螺進操作にともない内輪63bをワッシャ69側からカ
ラー67を介して内方向に向けて押圧させ、支軸62の中央
部62cと両側の突出部62a,62bとの間の段差のストッパ部
65にワッシャ69を当接させることにより、テーパローラ
ベアリング63のプレロードを一定に設定するようにした
ので、製品毎にテーパローラベアリング63のプレロード
にばらつきが発生することを確実に防止することがで
き、テーパローラベアリング63の耐久性の向上を図るこ
とができる。
また、両サスペンションアーム(アッパーアーム5およ
びロアアーム6)をナックルサポート8に取付ける前の
ナックルサポート8の製造時に予めテーパローラベアリ
ング63をナックルサポート8に組込む作業を行なうこと
ができるので、両サスペンションアーム(アッパーアー
ム5およびロアアーム6)をナックルサポート8に取付
けるライン作業を容易化することができ、支軸62とサス
ペンションアーム5,6との取付け作業を容易化すること
ができる。
さらに、アッパーアーム5およびロアアーム6をナック
ルサポート8の支軸62にねじブッシュを介して連結した
場合のような面倒なねじブッシュのねじ込み作業を省略
することができるので、アッパーアーム5およびロアア
ーム6をナックルサポート8側に連結する作業時間を短
縮することができるとともに、給脂等の面倒な作業を省
略して保守・点検等の作業を容易化することができる。
また、アームブロック76を用いて各アーム5,6とナック
ルサポート8とを組付けた後、シム84によって各アーム
5,6とナックルサポート8との間の組幅を調整できるよ
うにしたので、各アーム5,6とナックルサポート8との
間の隙間をなくすことができる。そのため、例えば制動
時のように路面からのスラスト力がナックルサポート8
に作用した場合にナックルサポート8側から各アーム5,
6側に片当り状態でこのスラスト力が伝達されることを
防止してこのスラスト力を確実にナックルサポート8側
から各アーム5,6側に伝達させることができるので、テ
ーパローラベアリング63に路面からのスラスト力伝達さ
れることを防止することができ、テーパローラベアリン
グ63の耐久性の向上を図ることができる。
さらに、サスペンションアーム5,6の外端部に着脱可能
に固定されるアームブロック76とサスペンションアーム
5,6の外端面とが協動して支軸62の端部外周面を挾持す
ることにより支軸62をサスペンションアーム5,6の外端
部に固定するようにしているので、アームブロック76の
着脱作業を支軸62の外周側から行うことができ、簡単に
支軸62の着脱を行うことができる。
なお、この考案は上記実施例に限定されるものではな
く、この考案の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施で
きることは勿論である。
[考案の効果] この考案によればサスペンションアームの外端部に車輪
支持部材側の支軸が固定されるため、支軸に対してサス
ペンションアームが軸方向に移動することを防止するこ
とができるとともに、サスペンションアームに対して支
軸が回動することがないので支軸とサスペンションアー
ム部分との連結部分への給脂は不要になり、保守・点検
作業を容易化することができる。
また、ベアリング部材が車輪支持部材と支軸との間に装
着されるため、サスペンションアームと支軸との間には
回動要素を配置する必要がなく、サスペンションアーム
と支軸との取付け部を小形化して設置スペースを縮小で
きる。
さらに、ベアリング部材を介して車輪支持部材に支軸を
装着することから、車輪支持部材にベアリング部材およ
び支軸を予め組み込んだ状態で、車輪支持部材の支軸と
サスペンションアームとを連結すればよく、取付け作業
が容易化してその作業時間を短縮することができる。
また、サスペンションアームの外端部に着脱可能に固定
されるアームブロックとサスペンションアームの外端面
とが協動して支軸の端部外周面を挾持することにより支
軸をサスペンションアームの外端部に固定するようにし
ているので、アームブロックの着脱作業を支軸の外周側
から行うことができ、簡単に支軸の着脱を行うことがで
きる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第9図はこの考案の一実施例を示すもので、
第1図はサスペンション本体の要部を示す正面図、第2
図は前輪のサスペンション本体全体の概略構成を示す正
面図、第3図は同平面図、第4図は同側面図、第5図は
ナックルサポートへのサスペンションアームの支軸の取
付け状態を示す要部の縦断面図、第6図はナックルサポ
ートへの支軸の取付け状態を示す要部の分解斜視図、第
7図は支軸へのサスペンションアームの取付け状態を示
す要部の側面図、第8図はナックルサポートへのアッパ
ーアームの取付け状態を示す要部の分解斜視図、第9図
はナックルサポートへのロアアームの取付け状態を示す
要部の分解斜視図、第10図乃至第12図は従来例を示すも
ので、第10図はサスペンション本体の要部を示す正面
図、第11図はナックル部へのサスペンションアームの取
付け状態を示す要部の平面図、第12図は同側面図であ
る。 5……アッパーアーム、6……ロアアーム、7……車
輪、8……ナックルサポート、62……支軸、63……テー
パローラベアリング(ベアリング部材)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−22711(JP,A) 実開 昭60−134937(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車輪を支持する車輪支持部材と、 内輪と外輪との間に転動部材が装着されて構成されるベ
    アリング部材と、 同ベアリング部材を介して上記車輪支持部材に回動自在
    に装着されると共に端部を上記車輪支持部材から突出さ
    せて配置された支軸と、 内端部を車体に枢着されたサスペンションアームと、 同サスペンションアームの外端面と協動して上記支軸の
    端部外周面を挾持することにより上記支軸を上記サスペ
    ンションアームの外端部に固定するよう形成され上記サ
    スペンションアームの外端部に着脱可能に固定されたア
    ームブロックとを有することを特徴とする車両用サスペ
    ンション装置。
JP1988096196U 1988-07-20 1988-07-20 車両用サスペンション装置 Expired - Lifetime JPH072251Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988096196U JPH072251Y2 (ja) 1988-07-20 1988-07-20 車両用サスペンション装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP1988096196U JPH072251Y2 (ja) 1988-07-20 1988-07-20 車両用サスペンション装置

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JPH0217411U JPH0217411U (ja) 1990-02-05
JPH072251Y2 true JPH072251Y2 (ja) 1995-01-25

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JP1988096196U Expired - Lifetime JPH072251Y2 (ja) 1988-07-20 1988-07-20 車両用サスペンション装置

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JP (1) JPH072251Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60134937U (ja) * 1984-02-21 1985-09-07 トヨタ自動車株式会社 ゴムブツシユの取付構造

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JPH0217411U (ja) 1990-02-05

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