JPH0722502A - 半導体ウエハのハンドリング装置 - Google Patents

半導体ウエハのハンドリング装置

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JPH0722502A
JPH0722502A JP16154593A JP16154593A JPH0722502A JP H0722502 A JPH0722502 A JP H0722502A JP 16154593 A JP16154593 A JP 16154593A JP 16154593 A JP16154593 A JP 16154593A JP H0722502 A JPH0722502 A JP H0722502A
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JP
Japan
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semiconductor wafer
center
hand
wafer
points
Prior art date
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Application number
JP16154593A
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English (en)
Inventor
Fumihiko Henmi
文彦 逸見
Yoshitada Hata
慶忠 畑
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Hitachi Ltd
Renesas Eastern Japan Semiconductor Inc
Original Assignee
Hitachi Tokyo Electronics Co Ltd
Hitachi Ltd
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Publication date
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Priority to JP16154593A priority Critical patent/JPH0722502A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウエハ裏面の汚染を防止し、同時にオリフラ
位置に関わらずウエハをハンドの中心位置に自動心出し
ができるハンドリング装置を得る。 【構成】 半導体ウエハのハンドリング装置において、
ハンドのアーム側把持部の両端の点が中心点になす開き
角を、ウエハのオリフラ部の両端の点がウエハの中心点
になす開き角の2倍以上とし、接触点を少なくとも両端
の点と中央部の3点に設け、ハンドの先端側把持部の両
端の点が中心点になす開き角を、ウエハのオリフラ部の
両端の点がウエハの中心点になす開き角以上とし、接触
点を少なくとも両端の2点に設け、オリフラの位置が把
持部のどの位置にあっても、ウエハを把持する際に、両
方把持部がそれぞれウエハと最初に接触する点を結んだ
線とそれぞれの点をウエハ中心点と結んだ線がなす角度
を、把持部とウエハとの摩擦角以上になるように設定し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、円形薄板状の部品を搬
送するロボットハンド(以下、単にハンドと称する)を
用いたハンドリング装置に関し、特に、信頼性の高い半
導体装置を製造するための半導体ウエハ(以下、単にウ
エハと称する)のハンドリング装置に適用して有効な技
術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体装置製造工程におけるウエ
ハは、ウエハキャリアに収納され、各工程間を搬送され
ている。
【0003】また、ウエハキャリアに収納されたウエハ
は、ハンドリング装置によって取り出され、前記ハンド
リング装置とは別装置である中心合わせ装置に渡され、
該中心合わせ装置でウエハの中心点のズレが補正され、
再びハンドリング装置により、各処理装置にセットされ
ている。
【0004】また、各処理装置で所定の処理を施された
ウエハは、ハンドリング装置によりウエハキャリアに収
納されている。
【0005】また、従来のウエハのハンドリング装置に
は、次の様なものがある。
【0006】(1)裏面接触型 ・ベルトがウエハの裏面に接触し搬送する。 ・真空吸着部がウエハの裏面に吸いつき搬送する。 ・支持台上をウエハをスライドさせ搬送する。
【0007】(2)外周部垂直自然重力支持型 ・ウエハを垂直に立てた状態で、ウエハ外周の上部及び
下部を支持して搬送する。 ・ウエハを傾斜させた状態で、ウエハ外周の下部を支持
して搬送する。
【0008】(3)ベルヌーイ・チャック型 ・ウエハを流体動圧で支持して搬送する。
【0009】(4)流体搬送型 ・ウエハを液体又は気体の流れに入れて搬送する。
【0010】また、従来のウエハの中心合わせ装置は、
ウエハの裏面を支持台で支え、ウエハの側面から複数の
円弧形状枠や、回転ローラや、垂直ピン等でウエハの側
面を押して、前記支持台上を滑らせて中心を合わせてい
る。
【0011】また、通常、ウエハ(直径が約150mm:
6インチ)は、ウエハキャリアに収納され、各工程間を
搬送されている。
【0012】ウエハキャリアはミル規格(米)に準拠
し、現在一般的な6インチ径ウエハ用キャリアでは、ウ
エハは水平に4.76mm(3/16インチ)の等間隔に
25枚重畳して収納される。
【0013】前記ウエハキャリアは、直径150±0.
2mm程度のウエハに対し、各段支持棚の溝幅は、15
3.42(±1.2)mmに作られ、0.25mmの傾き誤差
を容認される(たまたまオリフラ部分を支持する場合
は、最大約0.4mm傾くことになる)。また、格段ピッ
チの製作許容公差(±0.15mm)を加算し、ウエハ厚
0.6mmとすれば、ウエハ間の空隙は平均3.9mm、最
小3.6mm,更にオリフラ部を支えた場合の最小空隙は
約3.4mmとなっている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者は、前記従来技術を検討した結果、以下の問題点があ
ることを見出した。
【0015】従来のウエハのハンドリング装置は、ウエ
ハの中心を合わせる手段を有していない。
【0016】このため、ハンドリング装置でウエハキャ
リアから取り出したウエハを中心位置合わせ装置に渡
し、中心のズレを補正し、再び、ハンドリング装置で各
処理装置にセットしなければならない。
【0017】このように、ハンドリング動作が複雑であ
るため、ウエハが汚染され、塵が発生する。
【0018】このため、ウエハに異物が混入する。この
結果、信頼性の高い半導体装置を製造し難いという問題
があった。
【0019】また、従来のウエハのハンドリング装置
は、前述、ウエハの裏面にベルトや真空吸着部が接触す
るため、接触する部材がウエハ裏面を汚染する。また、
ハンドリング中にウエハが削れて塵が発生する。
【0020】このため、ウエハに異物が混入する。この
結果、信頼性の高い半導体装置を製造し難いという問題
があった。
【0021】また、ウエハキャリアは、ウエハを支持す
るだけで、固定する機能を有していない。このため、ウ
エハがウエハキャリアに収納されている状態は、各段で
揃っておらず、手前に引き出されたり、奥まで押しこま
れたりした状態である。
【0022】これにより、従来のハンドリング装置は、
ウエハを確実に取り出すことができず、ウエハを破壊し
てしまうことがあった。
【0023】この結果、半導体装置の歩留まりが低下す
るという問題があった。
【0024】本発明の目的は、信頼性の高い半導体装置
を製造することが可能なウエハのハンドリング装置を提
供することにある。
【0025】本発明の他の目的は、半導体装置の歩留ま
りを向上することが可能なウエハのハンドリング装置を
提供することにある。
【0026】本発明の他の目的は、ウエハの汚染を防止
することが可能な技術を提供することにある。
【0027】本発明の他の目的は、ハンドだけで半導体
ウエハの自動心出しをすることが可能な技術を提供する
ことにある。
【0028】本発明の他の目的は、ハンドだけで半導体
ウエハ把持前にウエハ位置をハンド中心線の方向に揃え
ることが可能な技術を提供することにある。
【0029】本発明の他の目的は、半導体ウエハを確実
に把持することが可能な技術を提供することにある。
【0030】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
になるであろう。
【0031】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0032】本発明の(1)の手段は、半導体ウエハの
把持動作が終了した際、半導体ウエハ外周円に相当する
円の中心位置を半導体ウエハ面と平行な面に投影した位
置に中心点を有し、その中心点を通る平面上の中心線を
ハンドの中心線とし、半導体ウエハ外周円がはまりこむ
ことができるほぼ同一直径の円の中心点を前記の中心点
と同位置とし、当該円と前記ハンドの中心線と交わる2
点の位置にそれぞれ中央部を有し、それぞれの中央部を
通りハンド中心線に対称に当該円に沿った所定の範囲を
半導体ウエハ外周部とだけ接触可能なハンド把持部(ハ
ンドフィンガとも称する)とした半導体ウエハのハンド
リング装置であって、ハンドのアーム側把持部(アーム
側フィンガ)の両端の点が中心点になす開き角を、半導
体ウエハのオリフラ部の両端の点が半導体ウエハの中心
点になす開き角の2倍以上とし、接触点を少なくとも両
端の点と中央部の3点に設け、ハンドの先端側把持部
(先端側フィンガ)の両端の点が中心点になす開き角
を、半導体ウエハのオリフラ部の両端の点が半導体ウエ
ハの中心点になす開き角以上とし、接触点を少なくとも
両端の2点に設け、オリフラの位置がハンド把持部のど
の位置にあっても、半導体ウエハを把持する際に、両方
のハンド把持部がそれぞれ半導体ウエハと実際に最初に
接触するであろう少なくともそれぞれの1箇所の点を結
んだ線と、それぞれの点を半導体ウエハ中心点と結んだ
線がなす角度を、ハンド把持部と半導体ウエハとの摩擦
角以上になるように設定したものである。
【0033】本発明の(2)の手段は、半導体ウエハの
把持動作が終了した際、半導体ウエハ外周円に相当する
円の中心位置を半導体ウエハ面と平行な面に投影した位
置に中心点を有し、その中心点を通る平面上の中心線を
ハンドの中心線とし、半導体ウエハ外周円がはまりこむ
ことができるほぼ同一直径の円の中心点を前記の中心点
と同位置とし、当該円と前記ハンドの中心線と交わる2
点の位置にそれぞれ中央部を有し、それぞれの中央部を
通りハンド中心線に対称に当該円に沿った所定の範囲を
半導体ウエハ外周部とだけ接触可能なハンド把持部とし
た半導体ウエハのハンドリング装置であって、ハンドの
アーム側フィンガ部分の両端の点が中心点になす開き角
を、半導体ウエハのオリフラ部の両端の点が半導体ウエ
ハの中心点になす開き角の2倍以上とし、それぞれの両
端から中央部に向けてオリフラの前記開き角以上移動し
た点までをハンド把持部とし、接触点を少なくとも両端
とそこから中央に向けてオリフラの前記開き角以上移動
した点の4点とし、ハンドの先端側把持部の両端の点が
中心点になす開き角を半導体ウエハのオリフラ部の両端
の点が半導体ウエハの中心点になす開き角以下とし、接
触点を少なくとも両端の2点または中央の1点とし、オ
リフラの位置がフィンガ部分のどの位置にあっても、半
導体ウエハを把持する際に、両方のハンド把持部がそれ
ぞれ半導体ウエハと実際に最初に接触するであろう少な
くともそれぞれ1箇所の点を結んだ線と、それぞれの点
を半導体ウエハの中心点と結んだ線がなす角度を、ハン
ド把持部と半導体ウエハとの摩擦角以上になるように設
定したものである。
【0034】本発明の(3)の手段は、前記(1)また
は(2)のウエハのハンドリング装置において、ハンド
のアーム側及び先端側把持部の接触部の縦断面形状をウ
エハが入り込む上部の入り口部分の面の傾斜をウエハを
把持した際のウエハ中心に向けた急傾斜面とし、その勾
配をウエハの平坦な底面の円形外周の直径に近い位置に
至るまで保ち、それよりハンド中心に向かった内部は、
アーム側、先端側共ハンド平面より同じ高さから中心に
向かった水平に近い円錐状の緩傾斜面としたものであ
る。
【0035】本発明の(4)の手段は、前記(1)また
は(2)のウエハのハンドリング装置において、ハンド
のアーム側把持部の接触部の縦断面形状をウエハ入り口
部である上部では垂直に近い内壁面とし、それぞれハン
ド平面より同じ高さから中心に向かった部分を水平に近
い円錐状の緩傾斜面にし、この把持部はハンドに固定
し、先端側の把持部の接触部の縦断面形状を入り口部で
はアーム側把持部と同様の内壁と緩傾斜面にし、この把
持部の接触部を、単数または複数個の把持部とし、ハン
ドの中心点またはアーム側把持部に向かって引かれたり
はなれたりする可動部分としたものである。
【0036】本発明の(5)の手段は、前記(1)また
は(2)のウエハのハンドリング装置において、ハンド
のアーム側把持部の接触部の縦断面形状をウエハ入り口
部である上部では垂直に近い内壁面とし、それぞれハン
ド平面より同じ高さから中心に向かった部分を水平に近
い円錐状の緩斜面にし、この把持部部分はハンドに固定
し、先端側の把持部の接触部分の縦断面形状を入り口部
ではアーム側把持部と同様の内壁と緩斜面にし、この把
持部の接触部を単数または複数個の把持部とし、ハンド
の中心部またはアーム側把持部に向かって引かれたり離
れたりすると同時に引かれる直前又は直後に引かれる方
向に対して直角に起立し、離れる時は立ち上がったまま
離れる方向に移動した後、移動最終端またはその直前に
水平に戻る構造になっている。
【0037】本発明の(6)の手段は、前記(1)また
は(3)のウエハのハンドリング装置において、アーム
側把持部の急斜面を垂直面とし、当該垂直面を先端側把
持部の高さよりウエハの厚さ以上に高くしたものであ
る。
【0038】本発明の(7)の手段は、前記(1)、
(2)、(4)、(5)の手段のうちいずれか1つのウ
エハのハンドリング装置において、アーム側把持部の高
さを先端側把持部の高さよりウエハの厚さ以上に高くし
たものである。
【0039】
【作用】上述した手段によれば、3つ以上の接触点でウ
エハを把持することにより、把持部との位置関係により
ウエハの中心点の位置を特定できるので、ウエハの中心
の位置合わせができ、ウエハキャリアから取り出したウ
エハを中心位置合わせ装置に渡し、中心のズレを補正
し、ハンドリングし、各処理装置にセットする必要が無
い。また、ウエハのハンドリングの工数が減るので、ウ
エハのハンドリング時に混入する異物が減る。これによ
り、信頼性の高い半導体装置を製造することが可能とな
る。
【0040】また、ウエハの裏面にハンドリング装置が
接触しないので、ハンドリング時にウエハが削れず、塵
が発生しない。これにより、信頼性の高い半導体装置を
製造することが可能となる。
【0041】また、前記把持部のハンドリング装置の支
持腕側の一部が、前記把持部の他の部分よりも、高さが
前記ウエハの厚さ以上に高くすることはにより、ウエハ
をウエハキャリアに押しこみ、揃えることができるの
で、ウエハを確実に把持することができる。これによ
り、ハンドリング時にウエハが破壊されないので、半導
体装置の歩留りを向上することが可能となる。
【0042】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て詳細に説明する。
【0043】なお、実施例を説明するための全図におい
て、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り
返しの説明は省略する。
【0044】(実施例1)図1は、本発明による実施例
1の引き寄せ式半導体ウエハのハンドリング装置の概略
構成を示す平面図、図2は、図1に示すY−Y線で切っ
た断面図である。
【0045】図1及び図2において、1は半導体ウエ
ハ、1Aはウエハ1のオリフラ、2はハンドリング装置
を支持するためのアームである。
【0046】また、3はウエハ1を把持するためのアー
ム2側に設けられたアーム側把持部(アーム側フィン
ガ)、4はウエハ1を把持するためのアーム側把持部3
と対向して設けられた先端側把持部(先端側フィンガ)
である。
【0047】また、5は先端側把持部4を所定の位置に
戻すためのバネ、6はバネ5により可動するピストン、
7はピストン6の動きを先端側把持部4に伝えるロッ
ド、8はピストン6を可動させるために真空引きするた
めの吸引口である。
【0048】本実施例1のウエハ1のハンドリング装置
は、図1に示すように、アーム2にアーム側把持部3及
び先端側把持部4が互いに対抗して設けられている。
【0049】前記アーム側把持部3及び先端側把持部4
は、ウエハ1の外周部と接触する3つ以上の接触点を有
している。
【0050】前記接触点は、前記ウエハ1が前記接触点
との摩擦により静止しない位置に設けられ、また、前記
接触点を移動させて、ウエハ1の位置のずれを補正する
ために、先端側把持部4を滑動させる。その詳細な構成
について図3を用いて説明する。
【0051】図3は、キヤリア内のリブSに2点で支え
られたウエハ1に対してハンドが下面に挿入された状態
を示す平面図である。
【0052】アーム側把持部3は、接触点A,B,B’
を備え、その位置は中心部にA点を、そこからオリフラ
1Aの開き角δにほぼ等しい開き角αの位置にB,B’
点を備えている。図3では、オリフラ1Aの位置は、ア
ーム側把持部3の位置に対し反時計方向に微小角回転さ
せ、両端の位置がA,B両点より上方に少しずれた状態
を示している。
【0053】先端側把持部4は、接触点C,C’を備
え、把持時に開き角αの位置に配置されており、図3の
状態ではハンド本体に入っている。
【0054】また、アーム側把持部3及び先端側把持部
4の底部には、図2に示すように、垂直壁3a,4aか
ら中央に向って緩斜面3b,4bが設けられている。そ
して、アーム側把持部3は先端側把持部4よりも高く
(ウエハ1の厚さ以上に)なっている。
【0055】すなわち、前記アーム側把持部3及び先端
側把持部4は、ウエハ1の把持動作が終了した際、ウエ
ハ1の外周円に相当する円の中心位置をウエハ面と平行
な面に投影した位置に中心点Oを有し、その中心点Oを
通る平面上の中心線をハンドの中心線とし、ウエハ1の
外周円がはまりこむことができるほぼ同一直径の円の中
心点を前記の中心点Oと同位置とし、当該円と前記ハン
ドの中心線と交わる2点の位置にそれぞれ中央部を有
し、それぞれの中央部を通りハンド中心線に対称に当該
円に沿った所定の範囲をウエハ1の外周部とだけ接触可
能なハンド把持部であって、ハンドのアーム側把持部3
の両端のB,B’点が中心点Oになす開き角2αを、ウ
エハ1のオリフラ1Aの両端の点がウエハ1の中心点O
になす開き角(オリフラ角)δの2倍以上とし、例え
ば、接触点を少なくとも両端B,B’の点と中央部Aの
3点に設け、ハンドの先端側把持部3の両端の点C,
C’が中心点Oになす開き角αを、ウエハ1のオリフラ
1Aの両端の点がウエハ1の中心点Oになす開き角δ以
上とし、接触点を少なくとも両端の2点(例えば、c,
c’点)に設け、オリフラ1Aの位置がハンド把持部の
どの位置にあっても、ウエハ1を把持する際に、両方の
アーム側把持部3及び先端側把持部4がそれぞれウエハ
1と実際に最初に接触するであろう少なくともそれぞれ
の1箇所の点(例えば、A点)を結んだ線(例えば、a
点とc点と結んだ線)と、それぞれの点をウエハ1の中
心点Oと結んだ線がなす角λを、アーム側把持部3及び
先端側把持部4とウエハ1との摩擦角以上になるように
設定されている。
【0056】次に、本実施例1のウエハのハンドリング
装置の把持動作を説明する。
【0057】本実施例1のウエハのハンドリング装置
(引き寄せ式)は、図2及び図3に示すように、真空引
きによりピストン6を可動させると、図2に示すよう
に、先端側把持部4が右に引き込まれ、ウエハ1が、図
3に示すように、上側に偏心しており、オリフラ1Aが
前記の位置にある場合を考える。
【0058】この時、先端側把持部4の接触点Cは、ウ
エハ1のC点と接触してウエハ1をアーム側把持部3の
垂直壁3aに接触させる。その瞬間、最初に接触するの
はウエハのa点とアーム側把持部3のA点となる。その
結果、挟み角λが生じ、これが摩擦角を上回ればA,C
点の両方又は一方が滑り、偏心矯正され、B’,C’点
のいずれかの点と接触し、把持が完了する。そして、キ
ャリアのリブSから離れる。
【0059】また、オリフラ1Aの位置がC,C’位置
で同様に偏心している場合は、C’,B点で挟み角λを
生ずる。あらゆるオリフラ位置への対応検討については
後述する。
【0060】このように、本実施例1のハンドリング装
置の把持動作は、吸引口8から真空引きするとバネ5の
バネ力を抗してピストン6が動き、ロッド7を介して先
端側把持部4を滑動させる。これにより、アーム側把持
部3と、先端側把持部4とでウエハ1を把持する。ま
た、真空引きを解除すると、バネ5によってもとの状態
にもどる。
【0061】ここで、本発明による半導体ウエハのハン
ドリング装置の自動偏心矯正作用の原理について本実施
例1を用いて説明する。
【0062】ウエハ1を安定かつ確実に把持するために
は、把持前のウエハ1とハンドの相対位置が違っていて
も、把持後はハンドの所定の位置にウエハ1があること
が望ましい。それには、把持動作でウエハ1の中心に移
動させる偏心矯正機能を持つことが必要である。
【0063】図4は、ウエハ1のような円形平板を円弧
部分のA,C点に力を加えて中心を移動させる原理を説
明するための図であり、ウエハ1の外周円弧部のA,C
点の2点にウエハ1の中心点Oに向かう二つの力が作用
した場合である。図5は、力の作用点の一つがオリフラ
1A部にかかったときを示す図である。
【0064】図4及び図5において、各点の力Fは分力
Fr(数1),Ft(数2)に分解され、分力Ftに対
抗する摩擦力μF(μは摩擦係数)が発生する。この合
力Feは、数3のようになり、数4の条件が満たされれ
ば、A,B点両方または一方にウエハ1と接触する部分
と滑り、または転がりによる相対変位が生じ、図5の
(a)図に示すように、中心点Oは矢印方向へ自動的に
移動して偏心矯正される。
【0065】Fは接触点A及び接触点Cから中心点Oに
向かう力、λは接触点Aと接触点Cと中心点Oとでなす
挾み角(∠OAB、∠OBA)とすると、分力FtとF
rは次式数1,2で表される。
【0066】
【数1】 Fr=F/cosλ
【0067】
【数2】 Ft=tanλ 合力Feは分力Ftと摩擦力μFの合力であり、次式数
3,数4で表される。
【0068】
【数3】 Fe=2(Ft−μF)cosλ =2(sinλ−μcosλ)F>0
【0069】
【数4】 μ<tanλ 図5の(a)図及び(b)図は、オリフラ位置に一つの
作用点が掛かった場合で、ここでは力FがF’のように
λ’だけ傾く。したがって、図5の(b)図のC点のよ
うに、矯正方向と逆方向に力Ft’が発生する場合が生
ずる。したがって、この点は動かず、A点だけが矯正作
用を生ずる。その時のFr,Ft'は次式数5,数6で
表される。
【0070】
【数5】 Fr=F'/cos(λ±λ')
【0071】
【数6】 Ft'=tan(λ±λ') 図6は、前記アーム側把持部3及び先端側把持部4がウ
エハ1の外周で偏心矯正機能を保つ限界の配置を説明す
るための図であり、(a)図,(b)図,(c)図は、それぞ
れオリフラ1Aがアーム側把持部3にある場合、(a')
図,(b')図,(c')図は、それぞれオリフラ1Aが先端
側把持部4にある場合を示している。
【0072】(a)図はオリフラ端部がアーム側把持部3
の中央部のA点と端部のB点の近くにかかった場合であ
る。前述のようにウエハが上方に偏心しているとする
と、B点は接触せず、A,C両点を結んだ線とそれぞれ
の点をウエハ1の中心点Oと線がなす挟み角λを発生さ
せる。(a')図は同様にB,C'両点で挟み角λを発生さ
せる。
【0073】前記の関係はA,B,C3点の幾何学上の
相対位置を変えない限り成立する。(b)図,(b')図
は、(a)図を反時計回りにβだけ回転させた配置であ
る。
【0074】次に、本発明による半導体ウエハのハンド
リング装置のウエハ偏心時の偏心矯正作用角の変化に伴
う修正について説明する。
【0075】図7及び図8は、ウエハ1の偏心を誇張し
て示した図であり、図7の(a),(a')図は、図6の
(a')図,(a)図に相当し、図8は図6の(c)に相当す
る。
【0076】図7及び図8からわかるように、ウエハ1
の偏心によってアーム側把持部3及び先端側把持部4の
開き角αが有効に作用しないので、その分あらかじめ開
き角αに余裕を持つ必要がある。挟み角λと摩擦角の関
係は、εを偏心修正角とすると、次式数7のようにな
る。
【0077】
【数7】 λ=α−ε ちなみに、ウエハ1の直径が6インチの場合で、計算上
ウエハ1の偏心eが3mmのとき、分力Ftと摩擦力μF
が等しくなる挾み角λは、約2.3度、8インチの場合
で約1.7度である。
【0078】次に、本発明によるウエハ偏心矯正方法と
ハンドフィンガ(アーム側把持部3及び先端側把持部
4)の薄型化について説明する。
【0079】図9は、急傾斜に矯正力によって安定した
姿勢に治まる過程を想定した図、図10は、偏心矯正可
能な最も厳しいオリフラ位置について想定した全ての図
を偏心を誇張して示したもので、図6の(a),(a')図
の場合に付いて、ウエハ1が上方の右または左に偏心し
た状態である。
【0080】ウエハ1のオリフラ1Aの開き角δを上回
る範囲にアーム側把持部3及び先端側把持部4の両把持
部を設けた場合、ウエハ外周の円弧部の一点が必ず急傾
斜面に掛かり、そこから180度の方向のx点が円弧部
でしかも緩傾斜面がそこにあれば、この2点で支えるこ
とになる。(a-1)図ではa点、(a-2)図ではc点、(a'
-1)図ではb点、(a'-2)図ではc点が急傾斜面上の高い
位置に載っている。(a-1),(a-2),(a'-2)図の場合
は、x点が緩傾斜面上にある。(a'-1)図の場合は、ア
ーム側把持部3及び先端側把持部4から外れ、c',b'
点が支持点となる。
【0081】図11は、前記の状態でウエハ1の自重が
矯正力を発生する原理を説明するための図であり、
(a)図は縦断面図、(b)図は(a)図の平面図であ
る。代表として図11の(a-1)図のa点における場合
を選んで示したものである。初期にa、x点に発生する
力を(a)図に、矯正力発生時の力を(b)図に示す。
【0082】図11の(a)図に示すウエハ重力Wは、
数8のように表される。この力により数9、数11のよ
うなQ’、Q、R、R’が発生する。そのうち、R、
R’は傾斜角を滑り降りる力に対する抵抗力を発生さ
せ、滑り降りる力Fは数11、12で表される。そこ
で、急傾斜角φが90゜に近く緩傾斜角ψが0゜に近け
れば数13に示すFの値になる。この力によって、a点
が力Fで滑り降りると、図11において(a-1)図では
c点がC点に、(a-2)図ではa点がA点に、(a'-
1)図ではc’点がC’点に、(a'-2)図ではb点がB
点に近かずき接触する。(a'-1)図の場合は、c’、
b’が接触しており、数8でウエハ重力は3点に分配さ
れ、滑り降りる力は増加するが、詳細な数式説明は省略
する。その瞬間に、図11の(b)図の力が発生し数3
と同様な数14に示す力が発生し、図9の(b)図の安
定状態に達する前に偏心矯正作用が働く。
【0083】図12は、この原理を用いたハンドフィン
ガ(アーム側把持部3及び先端側把持部4)の配置例を
示し、(a)図は平面図、(b)図は断面図である。こ
の図12は、オリフラ位置がアーム側と先端側にある場
合を重ねて示している。
【0084】
【数8】 W=W/2+W/2
【0085】
【数9】 Q=(W/2)sinφ、 Q'=
(W/2)sinψ
【0086】
【数10】 R=(W/2)cosφ、 R'=
(W/2)cosψ
【0087】
【数11】 F=(Q−μR)sinφ−(Q'+μ
R’)sinψ
【0088】
【数12】 =(W/2){(sinφ−μcosφ)
sinφ−(sinψ−μcosψ)sinψ}
【0089】
【数13】 F=(W/2)(1−μ)>0
【0090】
【数14】 F0=2(Ft−μFr)=2F(sinλ
−μcosλ)cosλ(sinλ−μcosλ)>0、
tanλ>μ (実施例2)図13は、本発明による実施例2の起伏式
半導体ウエハのハンドリング装置の概略構成を示す平面
図、図14は、図13に示すY−Y線で切った断面図、
図15は、起伏式のハンドリング装置の先端側把持部の
起伏動作を説明するための要部断面図である。
【0091】図13,図14及び図15において、9は
ロッド7と先端側把持部4を連結する連結片、10はヒ
ンズ等からなる回動軸、11は傾斜面部材である。
【0092】本実施例2のウエハ1のハンドリング装置
は、図13及び図14に示すように、アーム2にアーム
側把持部3及び先端側把持部4が互いに対抗して設けら
れている。
【0093】また、アーム側把持部3及び先端側把持部
4は、ウエハ1の外周部と接触する3つ以上の接触点を
有している。
【0094】また、前記接触点は、前記ウエハ1が前記
接触点との摩擦により静止しない位置に設けられ、ま
た、前記接触点を移動させて、ウエハの位置のずれを補
正するために、先端側把持部4を起伏し、ウエハ1に対
して接触及び離反させている。
【0095】また、アーム側把持部3は先端側把持部4
よりもウエハ1の厚さ以上に高くなっている。
【0096】本実施例2の起伏式半導体ウエハのハンド
リング装置の把持動作は、吸引口8から真空引きすると
バネ5のバネ力を抗してピストン6が動き、ロッド7
と、連結片9を介して先端側把持部4が動く。先端側把
持部4は、ハンドの傾斜面部材11が固定されているた
め、回動軸10を中心に回動し、図15の(a)図の状
態から(b)図に示すように起伏し、さらに(c)図に
示すようにウエハ1に対して近づき、接触する。これに
より、アーム側把持部3と、先端側把持部4とでウエハ
1を把持する。また、真空引きを解除すると、バネ5に
よって図15の(c)の状態から(b)図に示す状態し
なり、さらに(a)図の状態にもどる。
【0097】(実施例3)図16は、本発明による実施
例3の重力式半導体ウエハのハンドリング装置の概略構
成を示す平面図、図17は、図16に示すY−Y線で切
った断面図である。
【0098】図16及び図17において、20はアーム
側把持部3及び先端側把持部4に設けられた緩傾斜部、
21はアーム側把持部3及び先端側把持部4に設けられ
た急傾斜部である。
【0099】本実施例3のウエハ1のハンドリング装置
は、図16及び図17に示すように、アーム2にアーム
側把持部3及び先端側把持部4が互いに対抗して設けら
れている。
【0100】また、アーム側把持部3及び先端側把持部
4は、ウエハ1の外周部と接触する3つ以上の接触点を
有している。
【0101】また、前記接触点は、前記ウエハ1が前記
接触点との摩擦により静止しない位置に設けられてい
る。
【0102】また、アーム側把持部3は先端側把持部4
よりも高く、かつ、ウエハ1の厚さ以上に高くなってい
る。
【0103】また、アーム側把持部3及び先端側把持部
4に緩傾斜部20と急傾斜部21が設けられている。
【0104】本実施例3の重力式半導体ウエハのハンド
リング装置の把持動作は、まず、ウエハ1を収納したウ
エハキャリアにハンドリング装置を挿入し、この時、ア
ーム側把持部3の高くなった部分でウエハ1をウエハキ
ャリアに押し込んで揃える。
【0105】次に、ウエハ1を持ち上げる。この時、ウ
エハ1は円周部でのみ、アーム側把持部3及び先端側把
持部4と接触している。そして、ウエハ1は、急傾斜部
21上を滑り、ウエハ円周が急傾斜部21と緩傾斜部2
0との境と一致したところで静止する。これにより、ウ
エハ1の裏面に接触せずにウエハを把持することができ
る。
【0106】前述のように、アーム側把持部3及び先端
側把持部4はアーム2に固定されているので、アーム側
把持部3及び先端側把持部4と把持されたウエハ1との
位置関係により、当該ウエハ1の中心位置Oの位置を特
定することができる。つまり、ウエハ1の中心位置合わ
せができる。
【0107】これにより、本実施例3のハンドリング装
置は、実施例1、2と同様の効果を得ることができる。
【0108】また、本実施例3のハンドリング装置は、
アーム側把持部3及び先端側把持部4が可動しないの
で、構造が簡単である。このため、ハンドリング装置の
厚さは、ウエハ1を支えるための強度があれば良いの
で、本実施例3のハンドリング装置は厚さを薄くするこ
とができる。この結果、ウエハキャリアに収納されたウ
エハ間の隙間に差し入れることが可能である。
【0109】ここで、キヤリア対応時のハンドフィンガ
の寸法制限への対応について説明する。
【0110】まず、最初に一番寸法的に厳しい条件が課
せられるのが、キャリアからの出し入れである。図18
は、ウエハキャリアのミル規格(米)に準拠した6イン
チ径のウエハ用キャリアの概略構成を示す図であり、
(a)図は正面図、(b)図は(a)図のY−Y線で切
った断面面、(c)図はO印で囲んだ部分の拡大図であ
る。
【0111】図18に示すように、キャリア30の基準
面を水平に置とき、ウエハ1は水平に称呼寸法3/16
インチ(4.76mm)の等間隔に25枚重畳して収納さ
れる。
【0112】格段のウエハ支持要領は、図18に示すよ
うに、約4.6度の浅い勾配面上にウエハ1の重心Oを
通る直径の両周端が載り両端T2点で支持される。直径
150±0.2mmに作られ、0.25mmの傾き誤差を容認
される(たまたまオリフラ部分を支持する場合は、最大
約0.4mm傾くことになる)。
【0113】また、格段ピッチの製作許容公差(±0.
15mm)を加算し、ウエハ厚0.6mmとすれば、ウエハ
1間の空隙は平均3.9mm、最小3.6mm、さらに、オ
リフラ部を支えた場合の最小空隙は平均3.4mmとな
る。
【0114】また、キャリアの基面近くに、最下段ウエ
ハに対面して図のようにキャリアケージの左右両側板を
連結するビーム30aが通るので、最下段ウエハ1の出
し入れの際は、このビーム上面との間隙をハンドフイン
ガが通過するが、この空隙距離は平均3.75mm、最小
3.3mmと推計される。
【0115】前記ウエハ段間の最小間隙3.4mm、最下
端で3.3mmの挟い空間をウエハ直径にわたり通過する
ウエハ支持体(ハンド)の許される厚み(高さ)は上下
クリアランスをそれぞれ0.5mm確保するものとして2m
mそこそこの薄板状の限界寸法内に構成する必要があ
る。同様の推計を8インチウエハについて行うと、4mm
が限界寸法となる。
【0116】以上、発明者によってなされた発明を実施
例にもとづき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0117】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。 (1)ウエハの裏面に接触しないので、汚染が防止でき
る。 (2)ハンドだけでウエハの自動心出しができる。 (3)ハンドだけでウエハ把持前にウエハ位置をハンド
中心線の方向に揃えることができる。 (4)ウエハを確実に把持することができる。 (5)前記(1)乃至(4)により、信頼性の高い半導
体装置を製造することが可能となり、半導体装置の歩留
まりを向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による実施例1の引き寄せ式半導体ウ
エハのハンドリング装置の概略構成を示す平面図、
【図2】 図1に示すY−Y線で切った断面図、
【図3】 本実施例1のキヤリア内のリブに2点で支え
られたウエハに対してハンドが下面に挿入された状態を
示す平面図、
【図4】 本発明によるウエハのような円形平板を円弧
部分のA,C点に力を加えて中心を移動させる原理を説
明するための図、
【図5】 本発明による力の作用点点の一つがオリフラ
部にかかったときを示す図、
【図6】 本発明によるアーム側把持部及び先端側把持
部がウエハの外周で偏心矯正機能を保つ限界の配置を説
明するための図、
【図7】 ウエハの偏心を誇張して示した図、
【図8】 ウエハの偏心を誇張して示した図、
【図9】 矯正力によって安定した姿勢に治まる過程を
想定した図、
【図10】 偏心矯正可能な最も厳しいオリフラ位置に
ついて想定した偏心を誇張して示した図、
【図11】 本発明によるウエハの自重が矯正力を発生
する原理を説明するための図、
【図12】 本発明によるハンドフィンガ(アーム側把
持部及び先端側把持部)の配置例を示した図、
【図13】 本発明による実施例2の起伏式半導体ウエ
ハのハンドリング装置のの概略構成を示す平面図、
【図14】 図14に示すY−Y線で切った断面図、
【図15】 本実施例2の起伏式半導体ウエハのハンド
リング装置の先端側把持部の起伏動作を説明するための
要部断面図、
【図16】 本発明による実施例3の重力式半導体ウエ
ハのハンドリング装置の概略構成を示す平面図、
【図17】 図17に示すY−Y線で切った断面図、
【図18】 本発明に係るウエハキャリアのミル規格
(米)に準拠した6インチ径のウエハ用キャリアの概略
構成を示す図。
【符号の説明】
1…ウエハ、1A…オリフラ、2…アーム、3…アーム
側把持部(アーム側フィンガ)、4…先端側把持部(先
端側フィンガ)、5…バネ、7…ロッド、8…吸引口、
9…連結片、10…回動軸、11…傾斜面部材、20…
緩傾斜部、21…急傾斜部、A、B、C…接触点、F…
力、O…中心点、μ…摩擦係数、λ…挾み角、δ…オリ
フラ角。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体ウエハの把持動作が終了した際、
    半導体ウエハ外周円に相当する円の中心位置を半導体ウ
    エハ面と平行な面に投影した位置に中心点を有し、その
    中心点を通る平面上の中心線をハンドの中心線とし、半
    導体ウエハ外周円がはまりこむことができるほぼ同一直
    径の円の中心点を前記の中心点と同位置とし、当該円と
    前記ハンドの中心線と交わる2点の位置にそれぞれ中央
    部を有し、それぞれの中央部を通りハンド中心線に対称
    に当該円に沿った所定の範囲を半導体ウエハ外周部とだ
    け接触可能なハンド把持部とした半導体ウエハのハンド
    リング装置であって、ハンドのアーム側把持部の両端の
    点が中心点になす開き角を、半導体ウエハのオリフラ部
    の両端の点が半導体ウエハの中心点になす開き角の2倍
    以上とし、接触点を少なくとも両端の点と中央部の3点
    に設け、ハンドの先端側把持部の両端の点が中心点にな
    す開き角を、半導体ウエハのオリフラ部の両端の点が半
    導体ウエハの中心点になす開き角以上とし、接触点を少
    なくとも両端の2点に設け、オリフラの位置がハンド把
    持部のどの位置にあっても、半導体ウエハを把持する際
    に、両方のハンド把持部がそれぞれ半導体ウエハと実際
    に最初に接触するであろう少なくともそれぞれの1箇所
    の点を結んだ線と、それぞれの点を半導体ウエハ中心点
    と結んだ線がなす角度を、ハンド把持部と半導体ウエハ
    との摩擦角以上になるように設定したことを特徴とする
    半導体ウエハのハンドリング装置。
  2. 【請求項2】 半導体ウエハの把持動作が終了した際、
    半導体ウエハ外周円に相当する円の中心位置を半導体ウ
    エハ面と平行な面に投影した位置に中心点を有し、その
    中心点を通る平面上の中心線をハンドの中心線とし、半
    導体ウエハ外周円がはまりこむことができるほぼ同一直
    径の円の中心点を前記の中心点と同位置とし、当該円と
    前記ハンドの中心線と交わる2点の位置にそれぞれ中央
    部を有し、それぞれの中央部を通りハンド中心線に対称
    に当該円に沿った所定の範囲を半導体ウエハ外周部とだ
    け接触可能なハンド把持部とした半導体ウエハのハンド
    リング装置であって、ハンドのアーム側フィンガ部分の
    両端の点が中心点になす開き角を、半導体ウエハのオリ
    フラ部の両端の点が半導体ウエハの中心点になす開き角
    の2倍以上とし、それぞれの両端から中央部に向けてオ
    リフラの前記開き角以上移動した点までをハンド把持部
    とし、接触点を少なくとも両端とそこから中央に向けて
    オリフラの前記開き角以上移動した点の4点とし、ハン
    ドの先端側把持部の両端の点が中心点になす開き角を半
    導体ウエハのオリフラ部の両端の点が半導体ウエハの中
    心点になす開き角以下とし、接触点を少なくとも両端の
    2点または中央の1点とし、オリフラの位置がフィンガ
    部分のどの位置にあっても、半導体ウエハを把持する際
    に、両方のハンド把持部がそれぞれ半導体ウエハと実際
    に最初に接触するであろう少なくともそれぞれ1箇所の
    点を結んだ線と、それぞれの点を半導体ウエハの中心点
    と結んだ線がなす角度を、ハンド把持部と半導体ウエハ
    との摩擦角以上になるように設定したことを特徴とした
    半導体ウエハのハンドリング装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の半導体
    ウエハのハンドリング装置において、ハンドのアーム側
    及び先端側把持部の接触部の縦断面形状を半導体ウエハ
    が入り込む上部の入り口部分の面の傾斜を半導体ウエハ
    を把持した際の半導体ウエハ中心に向けた急傾斜面と
    し、その勾配を半導体ウエハの平坦な底面の円形外周の
    直径に近い位置に至るまで保ち、それよりハンド中心に
    向かった内部は、アーム側、先端側共ハンド平面より同
    じ高さから中心に向かった水平に近い円錐状の緩傾斜面
    としたことを特徴とする半導体ウエハのハンドリング装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載の半導体
    ウエハのハンドリング装置において、ハンドのアーム側
    把持部の接触部の縦断面形状を半導体ウエハ入り口部で
    ある上部では垂直に近い内壁面とし、それぞれハンド平
    面より同じ高さから中心に向かった部分を水平に近い円
    錐状の緩傾斜面にし、該アーム側把持部はハンドに固定
    し、先端側把持部の接触部の縦断面形状を入り口部では
    アーム側把持部と同様の内壁と緩傾斜面にし、該先端側
    把持部の接触部を、単数または複数個の把持部とし、ハ
    ンドの中心点またはアーム側把持部に向かって引かれた
    り離れたりする可動部分としたことを特徴とする半導体
    ウエハのハンドリング装置。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項2に記載の半導体
    ウエハのハンドリング装置において、ハンドのアーム側
    把持部の接触部の縦断面形状を半導体ウエハ入り口部で
    ある上部では垂直に近い内壁面とし、それぞれハンド平
    面より同じ高さから中心に向かった部分を水平に近い円
    錐状の緩斜面にし、該アーム側把持部はハンドに固定
    し、先端側把持部の接触部分の縦断面形状を入り口部で
    はアーム側把持部と同様の内壁と緩斜面にし、該把持部
    の接触部を単数または複数個の把持部とし、ハンドの中
    心部またはアーム側把持部に向かって引かれたり離れた
    りすると同時に引かれる直前または直後に引かれる方向
    に対して直角に起立し、離れる時は立ち上がったまま離
    れる方向に移動した後、移動最終端またはその直前に水
    平に戻る構造になっていることを特徴とする半導体ウエ
    ハのハンドリング装置。
  6. 【請求項6】 請求項1または請求項3に記載の半導体
    ウエハのハンドリング装置において、アーム側把持部の
    急斜面を垂直面とし、当該垂直面を先端側把持部の高さ
    より半導体ウエハの厚さ以上に高くしたことを特徴とす
    る半導体ウエハのハンドリング装置。
  7. 【請求項7】 請求項1、2、4、5のうちいずれか1
    項に記載の半導体ウエハのハンドリング装置において、
    アーム側把持部の高さを先端側把持部の高さより半導体
    ウエハの厚さ以上に高くしたことを特徴とする半導体ウ
    エハのハンドリング装置。
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