JPH07224364A - 成形加工用Al−Mg系合金板の製造方法 - Google Patents

成形加工用Al−Mg系合金板の製造方法

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JPH07224364A
JPH07224364A JP3530794A JP3530794A JPH07224364A JP H07224364 A JPH07224364 A JP H07224364A JP 3530794 A JP3530794 A JP 3530794A JP 3530794 A JP3530794 A JP 3530794A JP H07224364 A JPH07224364 A JP H07224364A
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plate
based alloy
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alloy
forming
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Yoshikazu Suzuki
義和 鈴木
Mamoru Matsuo
守 松尾
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Sky Aluminium Co Ltd
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Sky Aluminium Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 成形加工時におけるSSマーク(ランダムマ
ークおよびパラレルバンド)の発生がなく、かつ延性、
成形性に優れた成形加工用Al−Mg系合金板を提供す
る。 【構成】 Mgを2〜8wt%含有するAl−Mg系合
金の圧延板に、5℃/sec以上で450〜570℃の
範囲内の温度に急速加熱して0〜180秒以下の保持後
5℃/sec以上で急速冷却する溶体化処理・焼入れを
施し、その後耐力値を30〜75N/mm2 増加させる
冷間加工を行ない、さらに250〜550℃の範囲内で
かつ溶体化処理温度より30℃以上低い温度に5℃/s
ec以上で急速加熱して0〜180秒以下の保持後5℃
/sec以上で急冷する最終焼鈍を施し、平均結晶粒径
が55μm以下でかつ150μm以上の粗大結晶粒が実
質的に存在しない最終板を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は自動車の車体外板(ボ
デイシート)あるいは電気機器の外板などに使用される
プレス成形加工用のAl−Mg系合金板の製造方法に関
し、特にプレス成形時におけるストレッチャーストレイ
ンマークが少なくかつ成形性が良好な成形加工用Al−
Mg系合金板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にAl−Mg系合金、すなわちJI
S 5182合金、5085合金などの5000番系合
金は、延性および強度に優れるところから、自動車用ボ
デイシートなどのプレス成形用板材として広く用いられ
ている。
【0003】しかしながらAl−Mg系合金について引
張試験を行なえば、応力−歪曲線上の降伏点付近で降伏
伸びが生じる場合があり、また降伏点を越えた比較的高
い歪量(例えば引張伸び2%以上)で応力−歪曲線に鋸
歯状もしくは階段状のセレーションが生じる場合があ
る。これらの応力−歪曲線上の現象は、実際のプレス成
形時においていわゆるストレッチャーストレイン(以下
SSマークと記す)の発生を招き、成形品の外観上大き
な問題となる。すなわちSSマークは、歪量の比較的低
い部位で発生する火炎状の如き不規則な帯状模様のいわ
ゆるランダムマークと、歪量の比較的高い部位で引張方
向に対し約50°をなすように発生する平行な帯状模様
のパラレルバンドとに分けられるが、前者のランダムマ
ークは、降伏点伸びに起因し、また後者のパラレルバン
ドは、応力−歪曲線上のセレーションに起因することが
知られている。
【0004】ところでAl−Mg系合金におけるSSマ
ークは、結晶粒度が微細なほど顕著に観察されるのが通
常である。そこでSSマークの解消のための方法の一つ
として、結晶粒をある程度粗大に調整する方法が従来か
ら知られている。この方法は、SSマークのうちでも特
に降伏伸びに起因するランダムマークの低減に有効とさ
れ、セレーションに起因するパラレルバンドの低減にも
ある程度は有効とされている。
【0005】またSSマークの解消のための従来の方法
としては、O材(軟質材)もしくはT4処理材に成形前
に予めスキンパス加工あるいはレベリング加工等の若干
の加工(予加工)を与えておく方法が知られており、こ
の方法はSSマークのうちでも特に降伏伸びに起因する
ランダムマークの低減に有効とされている。このように
予加工によってランダムマークの発生を抑制し得る理由
は次のように考えられる。すなわち、一般にAl−Mg
系合金中では、Mgがコットレル雰囲気を形成して転位
を固着しているため、降伏を生ぜしめるために余分な応
力を必要とする。一方、一旦ある箇所で降伏が開始され
れば、応力の増加を伴なわなくてもその箇所から雪崩的
に変形が伝播し、その結果板内で不均一な変形が急激に
生じることになる。そしてこのように応力の増加を伴な
わずに変形が急激に進むため、応力−歪曲線上で降伏伸
びがあらわれ、またその急激な変形が不均一であるた
め、成形時には火炎状等のランダムマークが発生するこ
とになる。そこで前述のような予加工によって多くの変
形帯を形成しておけば、これらの多数の変形帯が降伏の
起点として機能するため、降伏時における急激かつ不均
一な変形が生じなくなる。すなわち降伏伸びが発生しな
くなり、その結果ランダムマークも発生しなくなるので
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述のように結晶粒を
粗大に調整することによってAl−Mg系合金板のSS
マークを解消しようとする従来の方法では、結晶粒が粗
大になり過ぎれば、プレス成形によって表面に肌荒れが
発生するなどの問題が生じて、成形品として不適当とな
り、実際にはSSマークの発生を確実に防止すると同時
に肌荒れ等の発生を安定して回避することが困難なこと
が多かったのが実情である。またこの方法の場合、SS
マークのうちでもパラレルバンドの発生防止には余り有
効ではないという問題もあった。
【0007】一方、前述のように予加工を与えることに
よって降伏伸びの発生を抑制し、SSマーク特にランダ
ムマークの発生を防止する方法では、加工度の小さい予
加工でもある程度は降伏伸びを抑制することができる
が、安定して確実にランダムマークの発生を防止するこ
とは困難である。すなわち、もともとランダムマークが
発生しやすい結晶粒の微細なAl−Mg系合金板の場合
は、低加工度の予加工ではランダムマークが発生してし
まう。また低加工度の予加工では、板内の場所による元
板の厚さのわずかな変動が加工度のばらつきに大きな影
響を与えてしまい、これもランダムマークの発生を安定
かつ確実に防止し得ない一因となっている。これに対し
予加工の加工度を充分に大きくすれば、降伏伸びを確実
に解消して、ランダムマークの発生を安定して防止する
ことができるが、その反面、耐力が高くなって板の延
性、成形性が低下してしまい、そのため成形用の用途に
は不適当となってしまう問題があるから、予加工の加工
度を高くすることは避けざるを得なかったのが実情であ
る。
【0008】以上のように、予加工を適用する従来の方
法では、ランダムマークの発生を確実かつ安定して防止
することと、優れた成形性を確保することとは、同時に
両立させることができず、適正な製造条件を見出し得な
かったのが実情である。
【0009】なお、ある程度高い加工度で予加工を行な
ったAl−Mg系合金板では、充分に剛性の大きな試験
機を用いた引張試験でも、応力−歪曲線上で歪ピッチの
長い階段状のセレーションが生じやすく、このようなセ
レーションが実際の成形時においても幅の広い明瞭なパ
ラレルバンドの発生につながる場合があり、このことか
らも予加工の加工度に制約が加えられていたのが実情で
ある。
【0010】ここで、SSマークのうちパラレルバンド
に関しては、成形時における歪速度が速い場合、例えば
機械式プレスによる金型成形時において、成形速度に留
意すればパラレルバンドの発生が少なくなることが従来
から知られている。しかしながら、成形速度がより小さ
い油圧プレス機等による成形では、パラレルバンドの発
生が問題となることがあり、特に前述のような歪みピッ
チの大きい階段状セレーションが生じるような材料で
は、幅の広い明瞭なパラレルバンドの発生を免れ得なか
ったのが実情である。
【0011】この発明は以上の事情を背景としてなされ
たもので、成形加工時におけるSSマークの発生が少な
く、とりわけ降伏伸びに起因するランダムマークの発生
がほとんどないと同時に応力−歪曲線上での階段状の幅
の広いセレーションに関連する広幅のパラレルバンドの
発生もなく、しかも良好な延性、成形性を有する成形加
工用Al−Mg系合金板を製造する方法を提供すること
を目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、この発明の方法では、基本的には、Al−Mg系合
金圧延板に対して急速加熱・急速冷却による溶体化処理
・焼入れを施した後、冷間圧延もしくは繰返し曲げ加工
等によって適度の冷間加工を加え、その後、急速加熱・
急速冷却により実質的に再結晶が進行せずかつ結晶粒成
長が進行しない条件で短時間焼鈍するプロセスを適用し
ている。
【0013】具体的には、請求項1の発明の成形加工用
Al−Mg系合金板の製造方法は、必須合金成分として
Mgを2〜8wt%含有するAl−Mg系合金の圧延板
に、450〜570℃の範囲内の温度に加熱して保持な
しもしくは180秒以下の保持後5℃/sec以上の冷
却速度で急速冷却する溶体化処理・焼入れを施し、その
後耐力値を30〜75N/mm2 増加させる冷間加工を
行ない、さらに250〜550℃の範囲内でかつ溶体化
処理温度より30℃以上低い温度に5℃/sec以上の
加熱速度で急速加熱して保持なしもしくは180秒以下
の保持後5℃/sec以上の冷却速度で急冷する最終焼
鈍を施し、平均結晶粒径が55μm以下でかつ150μ
m以上の粗大結晶粒が実質的に存在しない最終板を得る
ことを特徴とするものである。
【0014】また請求項2の発明の成形加工用Al−M
g系合金板の製造方法は、請求項1の製造方法におい
て、前記Al−Mg系合金の圧延板として、Mg2〜8
wt%のほか、さらにCu0.05〜2wt%およびZ
n0.1〜2wt%のうちの1種または2種を含有し、
残部がAlおよび不可避的不純物よりなるものを用いる
こととしている。
【0015】さらに請求項3の発明の成形加工用Al−
Mg系合金板の製造方法は、請求項1の製造方法におい
て、前記Al−Mg系合金の圧延板として、Mg2〜8
wt%のほか、さらにMn0.05〜1%、Cr0.0
3〜0.3wt%、Zr0.03〜0.3wt%、V
0.03〜0.3wt%のうちの1種または2種以上を
含有し、残部がAlおよび不可避的不純物よりなるもの
を用いることとしている。
【0016】そしてまた請求項4の発明の成形加工用A
l−Mg系合金板の製造方法は、請求項1の製造方法に
おいて、Mg2〜8wt%のほか、さらにCu0.05
〜2wt%およびZn0.1〜2wt%のうちの1種ま
たは2種と、Mn0.05〜1%、Cr0.03〜0.
3wt%、Zr0.03〜0.3wt%、V0.03〜
0.3wt%のうちの1種または2種以上を含有し、残
部がAlおよび不可避的不純物よりなるものを用いるこ
ととしている。
【0017】一方請求項5の発明の成形加工用Al−M
g系合金板の製造方法は、請求項1の製造方法におい
て、前記冷間加工として、冷間圧延を適用するものであ
る。
【0018】さらに請求項6の発明の成形加工用Al−
Mg系合金板の製造方法は、請求項1の製造方法におい
て、前記冷間加工として、ローラレベラーを用いた繰返
し曲げ加工を適用するものである。
【0019】
【作用】この発明の製造方法においては、Al−Mg系
合金圧延板に対して急速加熱・急速冷却による溶体化処
理・焼入れを施した後、予加工として、耐力値が30〜
75N/mm2 上昇するような冷間加工、例えば冷間圧
延もしくはローラーレベラーによる繰返し曲げ加工を行
なう。このように耐力値の増加分が特定の範囲内となる
ように調整して予加工としての冷間加工を行なうことに
よって、降伏伸びの発生を確実に抑制して、SSマー
ク、特にランダムマークの発生を確実に防止することが
可能となり、さらに上述のような予加工としての冷間圧
延の後に、最終焼鈍として、急速加熱・急速冷却によ
り、再結晶が進行せず結晶粒成長が進行しない条件で短
時間焼鈍することによって、ランダムマーク発生防止の
効果を維持しつつ延性、成形性の向上を図るとともに、
応力−歪曲線上の歪ピッチの長い階段状セレーションに
関連する幅の広いパラレルバンドの発生を防止すること
ができるのである。
【0020】すなわち、予加工としての冷間加工を、耐
力値増加分にして30N/mm2 以上となるように行な
うことは、従来の一般的なランダムマーク発生防止のた
めに行なわれている予加工よりも格段に強い加工を与え
ることを意味し、このように耐力増加30N/mm2
上となる高加工度の冷間加工を与えることにより、降伏
伸びの発生を確実に防止し、結晶粒の微細なAl−Mg
系合金板でもランダムマークの発生を安定して防止する
ことが可能となる。一方、30N/mm2 以上の耐力増
加を伴なう大きな冷間加工を与えれば、延性、成形性の
低下が懸念されるが、適切な条件での最終焼鈍によって
上述のランダムマーク発生防止の効果は維持しながら延
性の向上を図ることができる。一方、予加工としての耐
力増加を75N/mm2 以下に抑えることにより、最終
焼鈍による延性の回復を可能ならしめると同時に、階段
状セレーションの発生を最小限に抑え、かつ仮に予加工
としての冷間加工に起因して階段状セレーションが発生
するような状態となったとしても、適切な条件の最終焼
鈍を施すことによってその階段状セレーションの発生が
抑制される。
【0021】さらにこの発明の製造方法について詳細に
説明する。
【0022】先ずこの発明で対象とする合金は、必須成
分としてMgを2〜8%含有するAl−Mg系合金であ
り、必要に応じてCu0.05〜2wt%、Zn0.1
〜2wt%の1種または2種を含有し、また必要に応じ
てMn0.05〜1wt%、Cr0.03〜0.3wt
%、Zr0.03〜0.3wt%、V0.03〜0.3
wt%のうちの1種または2種以上および不可避的不純
物を含有したものとする。
【0023】これらの必須成分および必要に応じて添加
される成分の限定理由は、次のとおりである。
【0024】Mg:Mgは、この発明で対象とする系の
アルミニウム合金において基本となる合金成分であっ
て、強度および成形性に寄与する元素である。しかしな
がら、Mgは転位を固着しSSマークの発生を引き起こ
す原因となる元素でもあり、該してMg量が多いほどS
Sマークの問題も顕著となる。ここでMgが2wt%未
満では、成形によるSSマーク発生の問題がほとんど生
じないから、この発明の方法によるSSマーク対策を講
ずる必要がなく、また強度が不充分となって自動車用ボ
デイシートなどとして不適当となる。一方、Mgが8w
t%を越えれば熱間加工性が悪くなって、製造が極度に
困難となる。このような理由から、この発明で対象とす
る合金のMg量は2〜8wt%の範囲内とした。
【0025】Cu,Zn:これらの元素は析出強化によ
って強度を向上させるに有効であるとともに、SSマー
クの抑制にも有効な元素であり、必要によりこれらの一
方または双方を添加することができる。Cuが0.05
wt%未満、Znが0.1wt%未満では上記の効果が
得られず、一方、Cu,Znがそれぞれ2wt%を越え
れば耐食性が低下してしまうから、Cuは0.05〜2
wt%、Znは0.1〜2wt%の範囲内が望ましい。
【0026】Mn,Cr,Zr,V:これらの元素は、
いずれも再結晶粒を微細化させて組織を均一化するとと
もに強度を向上させるに有効な元素であり、必要に応じ
て1種または2種以上が添加される。Mn0.05wt
%未満、Cr0.03wt%未満、Zr0.03wt%
未満、V0.03wt%未満では上述の効果が得られ
ず、一方Mnが1.0wt%を越えれば成形性が低下
し、またCr,Zr,Vがそれぞれ0.3wt%を越え
れると粗大な金属間化合物が生じてしまう。したがって
Mnは0.05〜1wt%、Cr,Zr,Vはそれぞれ
0.03〜0.3wt%の範囲内で添加することが望ま
しい。
【0027】上記の各元素のほか、通常のアルミニウム
合金には不可避的不純物としてFe,Siが含有され
る。このFe,Siはこの発明においても特に重要な元
素ではないが、それぞれ0.5wt%を越えて含有され
れば、晶出物量が増大して成形性を劣化させるから、
0.5wt%以下とすることが望ましい。
【0028】さらに上記各元素のほか、鋳塊結晶粒微細
化のためにTi、もしくはTiおよびBを添加しても良
い。ただし、初晶TiAl3 粒子の晶出を防止するため
には、Tiは0.15wt%以下とするのが望ましく、
またTiB2 粒子の生成を防止するためにBは0.01
wt%以下が望ましい。
【0029】以上のような成分組成からなるこの発明の
Al−Mg系合金圧延板の製造プロセスについて次に説
明する。
【0030】この発明において、溶体化処理前までの圧
延工程は、従来の一般的な方法その他任意の方法を適用
できる。代表的には、DC鋳造法(半連続鋳造法)によ
って鋳造した後、必要に応じて均熱処理(均質化処理)
を施してから熱間圧延し、さらに冷間圧延を行なえば良
く、また熱間圧延と冷間圧延との間もしくは冷間圧延の
中途において1回または2回以上の中間焼鈍を行なって
も良い。
【0031】以上のようにして得られた所要の板厚の圧
延板に対しては、急速冷却を伴なう溶体化処理・焼入れ
を行なう。このような溶体化処理・焼入れを行なった材
料、すなわちいわゆるT4処理材は、バッチ焼鈍材と比
較して強度と成形性とのバランスに優れ、また焼入れ時
に導入される空孔の作用によりSSマークの発生も少な
くなる。ここで、溶体化処理温度の厳密な適正値は具体
的な合金組成によって異なるが、450℃以上570℃
以下の範囲内とする必要があり、また溶体化処理温度で
の保持は180sec以内とする必要がある。溶体化処
理温度が450℃未満では合金元素の固溶が不充分とな
って強度・延性等が低下するおそがあり、一方570℃
を越えれば結晶粒が過度に粗大化して成形性の低下や成
形時の肌荒れの発生が問題となる。また溶体化処理温度
での保持時間が180secを越えれば、この場合も結
晶粒の過度の粗大化の問題が生じる。さらに焼入れ時の
冷却速度は5℃/secとする必要がある。冷却速度が
5℃/sec未満ではSSマークの発生を抑制する効果
が小さくなり、この後に予加工および焼鈍を加えて最終
板としてもSSマークが発生するおそれがある。なおこ
のような溶体化処理・焼入れは、連続焼鈍ライン(CA
L)等を用いて連続的に行なっても良いし、あるいは加
熱にソルトバス等を、冷却に水焼入れ、油焼入れ、強制
空冷等を用いてバッチ式で行なっても良い。ここで最も
好適なCALを用いた溶体化処理・焼入れを実施した場
合、一般的な加熱および冷却の速度はともに5〜30℃
/sec程度である。
【0032】上述のようにして溶体化処理・焼入れを行
なった後には、SSマーク、特にランダムマーク解消の
ために、予加工としての冷間加工を合金板の耐力値が3
0〜75N/mm2 上昇するように行なう。この冷間加
工は、マクロ的に見て板全面に均一に加工が加わるもの
である必要があり、具体的には冷間圧延あるいはローラ
ーレベラーによる繰返し曲げ加工が適している。但し、
従来の一般的な製造プロセスにおいて焼入れ等の後に歪
矯正のために行なっているスキンパスやローラーレベラ
ーによる加工は、耐力値増加が10〜20N/mm2
度に過ぎないのに対し、この発明の場合は耐力値増加が
30〜75N/mm2 である必要があり、したがって従
来の歪矯正加工の場合よりも強力に加工を加えて、積極
的に材料内に多数の変形帯を導入することが必要とな
る。ここで、耐力値の増加が30N/mm2 未満では、
最終板において充分に降伏伸びの発生を抑制してランダ
ムマークを防止する効果が得られず、一方耐力値の増加
が75N/mm2 を越えれば、その後に最終焼鈍を施し
ても延性、成形性の充分な回復を図ることができない。
さらに耐力値増加が75N/mm2 を越えるような強加
工の冷間加工では、材料は応力−歪曲線において顕著な
階段状セレーションを示すこととなり、そのため最終焼
鈍を施した後の状態でも階段状セレーションが若干残る
ことになって、広幅で明瞭なパラレルバンドが発生する
おそれがある。したがって予加工としての冷間加工にお
ける耐力増加は30〜75N/mm2 の範囲内とする必
要がある。なおこのような耐力値の増加をもたらすため
には、冷間圧延を適用する場合は、具体的な成分組成に
よっても異なるが、通常は圧延率2〜6%程度とすれば
良い。またローラーレベラーによる繰返し曲げ加工は、
外径が10〜100mmのローラーを備えたローラーレ
ベラーを用いることが適当である。
【0033】以上のような予加工としての冷間加工を行
なうことによって、既に述べたように本来降伏伸びの発
生によってランダムマークが発生しやすい微細な結晶粒
の材料(例えば平均結晶粒径が25〜30μm)の場合
でも、降伏伸びを抑制してランダムマークの解消が可能
となる。
【0034】予加工としての冷間加工の後、5℃/se
c以上の加熱速度により250℃以上550℃未満でか
つ溶体化処理温度よりも30℃以上低い温度に急速加熱
し、保持なしもしくは180sec以下の保持後、5℃
/sec以上の冷却速度で急速冷却する最終焼鈍を施
す。このような最終焼鈍を施すことによって、既に述べ
たようにその前の冷間加工による降伏伸び抑制の効果は
維持しながら、冷間加工によって低下した延性、成形性
の回復を図ることができ、また冷間加工で生じた階段状
セレーションを低減することができる。
【0035】ここで、最終焼鈍を、再結晶が大幅に進む
ような条件で行なえば、冷間加工によるSSマーク抑制
の効果が失われたり、一部で結晶粒の粗大化が生じて成
形時の肌荒れなどの問題が生じるから、最終焼鈍は再結
晶が実質的に進行せず、結晶粒の粗大化も進行しないよ
うに、前述の条件範囲内で行なう必要がある。加熱速度
および冷却速度、特に冷却速度が5℃/sec未満では
結晶粒界などでMgやCuその他の合金添加元素を含む
第二相粒子の粗大化が生じて延性、成形性あるいは耐食
性の低下を招き、SSマークを抑制する効果も低下す
る。また焼鈍温度が250℃未満では充分に延性、成形
性の回復を図ることができず、一方溶体化処理温度より
30℃低い温度を越えるかまたは550℃以上となれ
ば、その前の冷間加工でSSマークを抑制した効果が著
しく減少してしまい、また再結晶が大幅に進行して結晶
粒の粗大化を招き、成形時の肌荒れを招く。さらに焼鈍
温度での保持時間が180secを越えれば、第二相粒
子の粗大化が生じて延性、成形性や耐食性の低下を招く
おそれがあり、またSSマークを抑制する効果が失われ
たり、結晶粒の粗大化が生じるおそれがある。なおこの
ような最終焼鈍は、連続焼鈍ライン(CAL)等を用い
て連続的に行なっても良いし、あるいは加熱に急速加熱
の可能なソルトバスや電磁加熱、抵抗加熱あるいは赤外
線加熱炉等を用い、冷却に水焼入れ、油焼入れ、強制空
冷等を用いて、バッチ式で行なっても良い。
【0036】さらにこの発明において、最終的に得られ
る板の平均結晶粒径が55μm以下でかつ実質的に15
0μm以上の粗大結晶粒を実質的に含まないものである
ことが必要である。最終板の結晶粒がこれらの条件を外
れて粗大となれば、延性、成形性(特に曲げ性)に悪影
響を及ぼし、また成形時に顕著な肌荒れが生じて不適当
となるからである。
【0037】
【実施例】
実施例1 表1の合金aを常法に従って1mm厚の冷間圧延板と
し、これに対し連続焼鈍ライン(CAL)の急速加熱冷
却(昇温・冷却とも約20℃/sec)により520℃
×0secの溶体化処理を行なった。このT4処理板に
冷間加工として、表2のNo.1、No.2に示すよう
に耐力が61N/mm2 上昇するような冷間圧延を施
し、その後さらにソルトバス加熱及び水焼入れにて、表
2のNo.1、No.2に示すような急速加熱冷却の最
終焼鈍を施した。
【0038】また比較のため、表1の合金aの前記同様
なT4処理板について、冷間加工および最終焼鈍の両者
を行なわなかった材料(表2のNo.13)、同じく溶
体化処理を行なった後、冷間加工は行なったが最終焼鈍
を行なわなかった材料(表2のNo.14)を作成し
た。
【0039】以上の各材料について、結晶粒径(平均値
および最大値)を調べるとともに、引張試験を行ない、
さらに成形性評価としてエリクセン値を調べ、またSS
マーク発生評価のために引張試験時における降伏伸びと
階段状セレーションの発生を調べた。その結果を表3、
表4に示す。なお引張試験は、圧延方向に対し90°方
向にJIS 5号試験片を切出し、歪み4%までは引張
速度5mm/min、歪み4%以上では引張速度20m
m/minにて実施した。
【0040】表3から明らかなように、本発明実施例
(No.1、No.2)の材料では良好な延性・成形性
を示し、かつ降伏伸びの発生もなかった。また、本発明
実施例(No.1)の材料の応力−歪み曲線の一部を図
1に示したが、この場合歪みピッチの広い階段状のセレ
ーションが生じなかった。
【0041】これに対し、溶体化処理のみを行なった比
較例(No.13)では、降伏伸びが生じた。また冷間
加工を行ない焼鈍を行なわない比較例(No.14)で
は、伸び・成形性が明らかに低下した。またこの比較例
(No.14)の応力−歪み曲線を図2に示したが、こ
の場合には階段状のセレーションが顕著に認められた。
このような広い歪みピッチの「階段」があると、実際の
成形では広い幅の目立つパラレルバンドを形成する傾向
があり、好ましくない。
【0042】実施例2 表1の合金bを常法に従って1mm厚の冷間圧延板と
し、これに対し連続焼鈍ライン(CAL)の急速加熱冷
却(昇温・冷却とも約20℃/sec)により520℃
×0secの溶体化処理を行なった。このT4処理板に
冷間加工として、表2のNo.3に示すように耐力が5
7N/mm2 上昇するような冷間圧延を施し、その後さ
らにソルトバス加熱及び水焼入れにて、表2のNo.3
に示すような急速加熱冷却の最終焼鈍を施した。
【0043】また比較のため、前記同様に溶体化処理を
行なったT4処理板について、表2のNo.15に示す
ように耐力が5N/mm2 上昇するような冷間加工を施
し、さらに最終焼鈍を行なった材料と、表2のNo.1
6に示すように冷間加工および最終焼鈍を行なったが最
終焼鈍の保持時間が長過ぎたもの、および表2のNo.
17に示すように最終焼鈍の温度が高過ぎたものを作成
した。
【0044】各材料についての実施例1と同様な試験結
果、評価結果を表3、表4に示す。
【0045】本来結晶粒径が微細であるほど降伏伸びは
生じやすいが、本発明実施例No.3では、平均の結晶
粒径が27μmと著しく微細であるにもかかわらず降伏
伸びの発生は無く、良好な延性・成形性を保ちながら充
分にSSマーク発生が抑制されることが明らかである。
また、問題となる階段状のセレーションも特に認められ
なかった。
【0046】これに対し、冷間加工が弱い比較例(N
o.15)の場合、降伏伸びが発生し不適当となった。
また焼鈍保持時間の長い比較例(No.16)の場合も
降伏伸びが生じた。さらに本発明で規定される焼鈍温度
を越える500℃の高温での最終焼鈍を行なった比較例
(No.17)の場合、再結晶が生じて一部に粗大な結
晶粒が存在するため、肌荒れが発生し、成形用板材とし
て不適当となった。
【0047】実施例3 表1の合金cを常法に従って1mm厚の冷間圧延板と
し、これに対しCALの急速加熱冷却により520℃×
0secの溶体化処理を行なった。このT4処理板に冷
間加工として、表2のNo.4に示すようにローラーレ
ベラーにより耐力を33N/mm2 上昇させるような繰
返し曲げ加工を施し、その後さらにソルトバス加熱及び
水焼入れにて急速加熱冷却による300℃×0secの
最終焼鈍を行なった。
【0048】また比較のため、前記同様なT4処理板に
ついて冷間加工および最終焼鈍を行なわなかったもの
(表2のNo.18)、および耐力増加が16N/mm
2 の繰返し曲げ加工を行なって最終焼鈍を施したもの
(表2のNo.19)を用意した。
【0049】これらの各材料について、実施例1と同様
な試験結果、評価結果を表3、表4に示す。
【0050】本発明実施例(No.4)では、降伏伸び
の発生が無く、良好な延性も保たれている。一方、溶体
化処理のままの比較例(No.18)の場合、あるいは
繰返し曲げが弱い比較例(No.19)では、最終焼鈍
後に降伏伸びか生じることが確認された。
【0051】実施例4 表1の合金dを常法に従って1mm厚の冷間圧延板と
し、これに対してCALにより急速加熱冷却して500
℃×0secの溶体化処理を行なった。このT4処理板
に、表2のNo.5〜No.11に示すように冷間加工
として耐力が40N/mm2 もしくは68N/mm2
昇するような冷間圧延あるいはローラーレベラーにより
耐力を32N/mm2 上昇させるような繰返し曲げ加工
を施し、その後さらにソルトバス加熱及び水焼入れある
いは強制空冷にて急速加熱冷却の最終焼鈍をこの発明で
規定する範囲内の種々の条件で行なった。
【0052】また比較のため、前記と同じT4処理板に
ついて冷間加工および最終焼鈍を行なわなかったもの
(No.20)、冷間加工として耐力増加が18N/m
2 の冷間圧延を行なってから最終焼鈍を施したもの
(No.21)、冷間加工として耐力増加が14N/m
2 のローラーレベラーによる繰返し曲げ加工を行なっ
てから最終焼鈍を施したもの(No.22)、冷間加工
として耐力増加が40N/mm2 の冷間圧延を行なった
後、焼鈍条件がこの発明で規定する条件範囲を外れる種
々の条件で施したもの(No.23〜No.26)をそ
れぞれ用意した。
【0053】各材料について、実施例1と同様にして調
べ試験結果、評価結果を表3、表4に示す。
【0054】本発明実施例のNo.5〜No.10の場
合は、降伏伸びの発生は無く、良好な延性が保たれてい
た。
【0055】これに対し、溶体化処理のまま、冷間圧延
および最終焼鈍を行なわない比較例(No.20)で
は、降伏伸びが生じるため成形用材として不適当となっ
た。また弱い冷間圧延あるいは繰返し曲げを行ない、最
終焼鈍した比較例(No.21、No.22)も降伏伸
びのため不適当となった。さらに最終焼鈍の冷却速度が
遅い比較例(No.23)、保持時間が長い比較例(N
o.24)でも降伏伸びが生じた。そしてまた焼鈍温度
が低い比較例(No.25)では延性・成形性が低く、
また階段状のセレーションが生じた。さらに焼鈍温度が
高い比較例(No.26)では、結晶粒が粗大化して不
適当となった。
【0056】実施例5 表1の合金dを常法に従って1mm厚の冷間圧延板と
し、これをCALにより急速加熱冷却して500℃×0
secの溶体化処理を行なった。このT4処理板に、表
2のNo.12に示すように冷間加工として耐力が43
N/mm2 上昇するような冷間圧延を施し、ソルトバス
加熱及び水焼入れにより急速加熱冷却する最終焼鈍を行
なった。
【0057】また比較のため、前記同じT4処理板につ
いて冷間加工および最終焼鈍を行なわなない、溶体化処
理のままのもの(No.27)を用意した。
【0058】これらの材料について、実施例1と同様に
して調べ試験結果、評価結果を表3、表4に示す。
【0059】本発明実施例(No.12)では、降伏伸
びの発生は無く、良好な延性が保たれていた。これに対
し、溶体化処理のままの比較例(No.27)では、降
伏伸びが生じた。
【0060】
【表1】
【0061】
【表2】
【0062】
【表3】
【0063】
【表4】
【0064】
【発明の効果】この発明の製造方法によれば、成形加工
時におけるSSマークの発生がなく、特に降伏伸びに起
因するランダムマークの発生がないと同時に応力−歪み
曲線上の階段状のセレーションに関連するパラレルバン
ドの発生もなく、しかも延性、成形性に優れたAl−M
g系成形加工用合金板を確実かつ安定して得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例に従って溶体化処理後に冷間
加工および最終焼鈍を施したNo.1の材料の応力−歪
み曲線を示す線図である。
【図2】比較例のNo.14の材料(溶体化処理のまま
の材料)の応力−歪み曲線を示す線図である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 必須合金成分としてMgを2〜8wt%
    含有するAl−Mg系合金の圧延板に、450〜570
    ℃の範囲内の温度に加熱して保持なしもしくは180秒
    以下の保持後5℃/sec以上の冷却速度で急速冷却す
    る溶体化処理・焼入れを施し、その後耐力値を30〜7
    5N/mm2 増加させる冷間加工を行ない、さらに25
    0〜550℃の範囲内でかつ溶体化処理温度より30℃
    以上低い温度に5℃/sec以上の加熱速度で急速加熱
    して保持なしもしくは180秒以下の保持後5℃/se
    c以上の冷却速度で急冷する最終焼鈍を施し、平均結晶
    粒径が55μm以下でかつ150μm以上の粗大結晶粒
    が実質的に存在しない最終板を得ることを特徴とする、
    ストレッチャーストレインマークの発生が少なくかつ成
    形性に優れた成形加工用Al−Mg系合金板の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の製造方法において、前
    記Al−Mg系合金の圧延板として、Mg2〜8wt%
    のほか、さらにCu0.05〜2wt%およびZn0.
    1〜2wt%のうちの1種または2種を含有し、残部が
    Alおよび不可避的不純物よりなるものを用いる、成形
    加工用Al−Mg系合金板の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の製造方法において、前
    記Al−Mg系合金の圧延板として、Mg2〜8wt%
    のほか、さらにMn0.05〜1%、Cr0.03〜
    0.3wt%、Zr0.03〜0.3wt%、V0.0
    3〜0.3wt%のうちの1種または2種以上を含有
    し、残部がAlおよび不可避的不純物よりなるものを用
    いる、成形加工用Al−Mg系合金板の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の製造方法において、M
    g2〜8wt%のほか、さらにCu0.05〜2wt%
    およびZn0.1〜2wt%のうちの1種または2種
    と、Mn0.05〜1%、Cr0.03〜0.3wt
    %、Zr0.03〜0.3wt%、V0.03〜0.3
    wt%のうちの1種または2種以上を含有し、残部がA
    lおよび不可避的不純物よりなるものを用いる、成形加
    工用Al−Mg系合金板の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の製造方法において、前
    記冷間加工として、冷間圧延を適用する、成形加工用A
    l−Mg系合金板の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の製造方法において、前
    記冷間加工として、ローラレベラーを用いた繰返し曲げ
    加工を適用する、成形加工用Al−Mg系合金板の製造
    方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101845574A (zh) * 2009-03-24 2010-09-29 株式会社神户制钢所 成形性优异的铝合金板
KR101158176B1 (ko) * 2008-09-26 2012-06-19 가부시키가이샤 고베 세이코쇼 알루미늄 합금판
KR20150053810A (ko) 2012-10-23 2015-05-18 가부시키가이샤 고베 세이코쇼 성형 가공용 알루미늄 합금판

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US10221469B2 (en) 2012-10-23 2019-03-05 Kobe Steel, Ltd. Aluminum alloy plate for forming

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