JPH07224247A - 塗料組成物 - Google Patents

塗料組成物

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JPH07224247A
JPH07224247A JP6035317A JP3531794A JPH07224247A JP H07224247 A JPH07224247 A JP H07224247A JP 6035317 A JP6035317 A JP 6035317A JP 3531794 A JP3531794 A JP 3531794A JP H07224247 A JPH07224247 A JP H07224247A
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JP
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coating composition
group
epoxy resin
polysulfide
resin
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Application number
JP6035317A
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Inventor
Akio Takahashi
昭夫 高橋
Takako Mori
貴子 森
Takashi Taniguchi
孝 谷口
Hiroyoshi Kuramoto
博義 蔵本
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Toray Thiokol Co Ltd
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Thiokol Co Ltd
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【構成】ポリサルファイド変性エポキシ樹脂(A)、ブ
ロックイソシアネートモノマーあるいはブロックイソシ
アネートポリマー(B)、硬化触媒(C)、水可溶分が
1重量%以下の防錆顔料(D)、0.1〜300μmの
酸化物微粒子(E)及び潤滑剤(F)を含有することを
特徴とする塗料組成物。 【効果】プレス加工性、特に耐屈曲性、耐食性、及び型
カジリ性に優れる塗料組成物を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は塗料組成物に関し、特に
防錆プレコート鋼板用として好適であり、プレス加工性
や、耐屈曲性、耐食性、塗り重ね性及び型カジリ性等に
優れた塗料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】塗料を予め塗装したプレコート用鋼板
は、カラートタン、内外装建材(屋根材、壁材)、シャ
ッター、雨戸、ダクト類、電気機器、産業用機器、家電
製品、什器類用として多用されている。このようなプレ
コート鋼板用の塗料としては、公知のエポキシ樹脂、ア
クリル樹脂、ポリエステル樹脂、フッ素樹脂及び塩化ビ
ニル樹脂等からなる塗料がある。
【0003】これらの樹脂からなる塗料を塗布したプレ
コート鋼板は使用に際して、ロール成型、プレス加工、
折り曲げ加工等により加工されるため、加工性に優れて
いることが要求され、更に製品としての要求性能、すな
わち耐食性、耐湿性、耐水性、耐汚染性、耐薬品性、耐
油性等の耐久性が要求される。
【0004】このようなプレコート鋼板に従来から用い
られている塗料としては、エポキシ樹脂に、ブロックイ
ソシアネートモノマーあるいはブロックイソシアネート
ポリマーを配合したものが知られている。例えば、特公
平4−48414号ではビスフェノールA型エポキシ樹
脂と、脂肪族二塩基酸と、第1級ヒドロキシル基をもつ
第2級アミンとを反応させ、これとブロックイソシアネ
ート化合物を反応させてなるウレタン変性エポキシ樹脂
からなる塗料を使用する方法が提案されている。また、
特開昭57−30717号ではブロックイソシアネート
化合物を用いたウレタン化エポキシエステルからなる金
属素材用プライマー組成物が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の塗料には、プレス加工性、耐屈曲性、密着性、耐食
性等が不充分であるといった問題点がある。
【0006】従って、本発明の目的は、前記した従来技
術の欠点を克服し、プレス加工性、耐食性、耐屈曲性及
び密着性等に優れた塗料組成物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の塗料組成物はポリサルファイド変性エポキ
シ樹脂と、ブロックイソシアネートモノマー及び/又は
ブロックイソシアネートポリマーとを含有することを特
徴とする。
【0008】本発明の塗料組成物の樹脂成分としては、
ポリサルファイド変性エポキシ樹脂を用いる。ポリサル
ファイド変性エポキシ樹脂は接着剥離強度、耐薬品性及
び防蝕性に優れ、また水湿潤面や油面に対して強い接着
力を有し、さらにポリサルファイドの骨格構造により金
属への密着性、柔軟性及び耐衝撃性にも優れている。従
って、ポリサルファイド変性エポキシ樹脂の硬化被膜で
コーティングした鋼板は、防蝕性に優れているととも
に、鋼板を屈曲した際にも柔軟に追従することができて
亀裂が発生しにくく、全体として耐久性が高い。また乾
燥面に限らず、水が存在する面にも塗膜の施工ができる
ので、施工作業が非常に行いやすい。また、塗膜密度が
高いために酸やアルカリ等に対する耐薬品性が高いだけ
でなく、耐溶剤性、各種ガスへのバリア性も良好であ
る。完成した鋼板に、例えば穿孔加工を行っても、ポリ
サルファイド変性エポキシ樹脂の優れた接着力と耐衝撃
性のため、塗膜部の剥離や欠損が発生しない。
【0009】また、ポリサルファイド変性エポキシ樹脂
からなる塗膜は塗り重ね性にも優れている。すなわち、
本発明の塗料組成物の塗膜の上に、模様ずりのためや、
耐食性及び耐候性等を格段に向上させるために、異種の
塗料を上塗りする際の密着性が良好である。なお、この
ような目的で使用する上塗塗料としては、ポリエステル
樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、フ
ッ素樹脂等の塗料が挙げられる。
【0010】また、ポリサルファイド変性エポキシ樹脂
からなる塗膜は型カジリ性にも優れている。型カジリと
は、プレコート鋼板のプレス加工時に、加工の程度が大
きな部分(大きく伸びる部分)の塗膜が型に接触してひ
っかき傷が発生したり、あるいは塗膜破壊により変色し
たりするような現象であるが、ポリサルファイド変性エ
ポキシ樹脂からなる塗膜を形成したプレコート鋼板の場
合、このような現象を起こしにくいという利点がある。
【0011】このポリサルファイド変性エポキシ樹脂と
しては、特に下記一般式(1) により表されるものが好ま
しい。
【化2】 (式中、R1 及びR2 はそれぞれ有機基を表し、X及び
Yはそれぞれ−S−基、−O−基および−NH−基から
選ばれる置換基を表し、R3 及びR4 はそれぞれ分子内
に2個以上のエポキシ基を有するエポキシプレポリマー
の残基を表し、aは0〜5の整数(ただし、a=0の場
合、X及びYの少なくとも1つは−S−基である。)
を、bは1〜50の整数をそれぞれ表す。)
【0012】上記一般式(1) 中のR1 及びR2 の有機基
としては、例えば、 −(CH2 m −、−(CH2 OCH2 m −、 −(CH2 CH(OH)CH2 m −、 −(CH2 CH(CH3 ))m −、 −(CH2 CH2 OCH2 OCH2 CH2 m −、 −(CH2 CH2 O)m −CH2 CH2 − (ただし、mは1以上、好ましくは1〜10の整数を表
す。)で示されるもの等を挙げることができる。特にR
1 が、−CH2 CH2 OCH2 OCH2 CH2 −である
のが製造の容易さと硬化物物性の点で好ましい。
【0013】また、R3 及びR4 としては、例えば、 −(OCH2 CH2 n −OCH2 CH(OH)CH2
−、 −(OCH2 CH(CH3 ))n −OCH2 CH(O
H)CH2 −、 −(O−Ar−CR5 5 ' −Ar−OCH2 CH(OH)
CH2 n − (ただし、Arは置換又は無置換のベンゼン環を表し、R
5 及びR5 ' はHまたはCH3 をそれぞれ表し、nは1
以上、好ましくは1〜15の整数を表す。)で示される
もの等を挙げることができる。
【0014】また、一般式(1) 中において、Sの平均含
有量aの範囲は0〜5(ただし、a=0の場合、X及び
Yの少くとも1つは−S−基である。)、好ましくは
1.5〜2.5であり、また上記骨格の平均含有量bの
範囲は1〜50であり、好ましくは1〜30である。
【0015】このような一般式(1) で表される化合物
は、例えば、−S−基、−S−S−基、−S−S−S−
基、−S−S−S−S−S−基等のような硫黄結合基を
有し(ただし、a=0の場合を除く。)、かつその両端
が−OH基、−NH2 基、−NRH基(Rは有機基)、
−SH基のようなエポキシ基と反応可能な官能基で閉じ
られている硫黄含有ポリマーまたは硫黄含有オリゴマー
と、分子内に2個以上のエポキシ基を有するエポキシプ
レポリマーとの付加反応によって合成することができ
る。
【0016】上記エポキシプレポリマーとしては、脂肪
族ポリオールや芳香族ポリオールと、エピクロルヒドリ
ンとの縮合反応によって合成され、分子内に2個以上の
エポキシ基を有するもので、例えばビスフェノールA型
エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ハロ
ゲン化ビスフェノールA型エポキシ樹脂等のビスフェノ
ール骨格型エポキシ樹脂、またはこれらと類似の分子構
造を有するエポキシ樹脂等を挙げることができる。
【0017】上記一般式(1) の化合物の合成に際して
は、上述したエポキシプレポリマーを、硫黄含有ポリマ
ー又は硫黄含有オリゴマーに対して、2当量またはそれ
以上加えて反応させる。
【0018】このようなポリサルファイド変性エポキシ
樹脂としては、例えば東レチオコール(株)製“FLE
P−10”、“FLEP−50”、“FLEP−6
0”、“FLEP−80”、“FLEP−120X”、
“FLEP−125X”、“FLEP−410C”、
“FVD−103X”、“FVD−105X”、“FV
D−423C”等を挙げることができる。
【0019】ブロックイソシアネートモノマーあるいは
ポリマーとは、例えば、脂肪族もしくは脂環族ジイソシ
アネート化合物(ヘキサメチレンジイソシアネート、イ
ソホロンジイソシアネート、水素化ジフェニルメタンジ
イソシアネート)、芳香族ジイソシアネート化合物(ト
リレンジイソシアネート、ジフェニルメタン-4,4'-ジイ
ソシアネート等)、トリイソシアネート化合物等の多官
能イソシアネート化合物のモノマーあるいはこれらのポ
リマーであって、ブロック化されたイソシアネート基が
常温において安定で、かつ130〜250℃に加熱する
と、ブロック化剤が解離して遊離のイソシアネート基を
再生せしめるものである。かかるブロック化剤として
は、例えば、ラクタム系ブロック化剤(ε−カプロラク
タム、γ−ブチロラクタム等)、オキシム系ブロック化
剤(メチルエチルケトオキシム、シクロヘキサノンオキ
シム等)、アルコール系ブロック化剤(メタノール、エ
タノール、イソブチルアルコール等)、フェノール系ブ
ロック化剤(フェノール、パラ−t−ブチルフェノー
ル、クレゾール等)等が挙げられる。
【0020】上記ブロックイソシアネートモノマー及び
/又はポリマーは硬化剤として作用するが、その使用量
はポリサルファイド変性エポキシ樹脂のOH当量/ブロ
ックイソシアネートモノマー及び/又はポリマーのNC
O当量比=1/0.5〜1/2.0を満たすことが好ま
しい。硬化剤としてのブロックイソシアネートの当量比
(OH当量/NCO当量)が0.5より低いと硬化速度
が遅くなったり、硬化後の塗膜が柔らかくなる等の傾向
がある。また、2.0より高くなると硬化塗膜の硬度は
大きくなるが硬化速度が早くなりすぎたり、塗膜が脆弱
となり耐屈曲性の面で不充分となる傾向がある。
【0021】本発明においては、ブロックイソシアネー
ト系硬化剤用の硬化触媒を用いることが好ましいが、中
でも、ジブチルスズジラウレート、テトラフェニルス
ズ、テトラオクチルスズ、ジフェニルスズジラウレー
ト、トリ−n−ブチルスズハイドロオキサイド、トリ−
n−ブチルスズアセテート、ジメチルスズオキサイド、
ジ−n−ブチルスズジクロライド、ジオクチルスズジク
ロライド等、および酢酸鉛、酢酸マンガン、オクタン酸
亜鉛、2−エチルヘキサン酢酸鉛、サリチル酸鉛、安息
鉱酸鉛等が好ましい。その使用量としては、ジブチルス
ズジラウレートを例に挙げると、変性エポキシ樹脂に対
して0.01〜5重量%が良く、更に好ましくは0.0
5〜0.5重量%である。その他の硬化触媒も同量で良
い。
【0022】これらの硬化剤及び触媒に、さらに公知の
硬化促進剤又は硬化遅延剤等を配合することもできる。
【0023】なお、ポリサルファイド変性エポキシ樹脂
には、通常のエポキシ樹脂モノマー、オリゴマー、ポリ
マー等が含まれていてもよく、またポリサルファイド変
性エポキシ樹脂と相溶性を有する樹脂(例えば、アルキ
ド樹脂、ポリビニルホルマール、フェノール樹脂、ポリ
ビニルアセタール、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、
尿素樹脂等や、各種の脂肪酸等)が50重量%以下程度
含まれていてもよい。また、上記ポリサルファイド変性
エポキシ樹脂の混合液には、必要に応じて塗布時におけ
る混合液の粘度を低下させて成膜性を高め、硬化被膜の
性能を向上させることを目的として、さらに各種の溶剤
を添加することができる。
【0024】上記溶剤としては、例えばメチルエチルケ
トン等のケトン系、酢酸ブチル等のエステル系、1,2
−ジクロロエタン等の塩素化炭化水素系、セロソルブア
セテート等のセロソルブ系、ブタノール等のアルコール
系、トルエン等の芳香族系、ジエチルエーテル等のエー
テル系等を挙げることができる。しかし、プレコートメ
タルとして用いる場合は加熱硬化時のワキ発生(塗膜の
発泡現象)等の点から沸点が150℃以上の溶剤、例え
ばシクロヘキサノンあるいはトリメチルベンゼン等を用
いるのが好ましい。
【0025】上記溶剤の添加量は、ポリサルファイド変
性エポキシ樹脂100重量部に対して0.5〜500重
量部程度であるのが好ましい。
【0026】また、溶剤の揮発が問題となる場合や、硬
化被膜の性能を変化させたい場合等には、その目的に適
合した各種の反応性稀釈剤を添加してもよい。このよう
な反応性稀釈剤としては、例えば分子内に反応性のエポ
キシ基を1個以上有するものが好ましい。
【0027】さらに、上述したような均一混合液には、
防錆顔料を添加することが好ましい。防錆顔料として
は、例えば、ストロンチウムクロメイト、カルシウムク
ロメイト、ジンククロメイト、クロム酸鉛、クロム酸バ
リウム、複合リン酸アルミニウム等が好ましいが、その
他の公知の防錆顔料も用いることができる。ここで、用
いる防錆顔料の水可溶分が1重量%を越えると高温度下
の環境で水分を吸収してフクレが発生しやすくなる。ま
た、品質改善を目的とした顔料としては、例えば、タル
ク、炭酸カルシウム、カオリン、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリスチレン等のような無機質又は有機質の
微粉末が挙げられ、また着色用としては、有機又は無機
の着色顔料(例えば、弁柄、シャニンブルー、酸化チタ
ン、土性、金属粉、レーキ、ピグメントカラー、カーボ
ン等)や、溶解性の染料(トリフェニルメタン系、アン
トラキノン系、ナフトール系等)を挙げることができ
る。
【0028】また、耐摩耗性等を向上させることを目的
として増量材及び補強材を添加することもできる。例え
ば、増量材として硅砂等の微粉末、シリカヒューム、マ
イカ、ガラスフレーク、アスベスト等の無機微粉末、細
骨材、砂利等、及び補強材としてポリオレフィン繊維、
ポリアクリロニトリル繊維、カーボン繊維、ガラス繊維
等の繊維状物等を挙げることができる。さらにアミン化
合物、フェノールカルボン酸等の防錆剤等を添加するこ
ともできる。
【0029】上記添加剤の配合割合については、ポリサ
ルファイド変性エポキシ樹脂100重量部に対して、防
錆顔料の場合5〜30重量部、増量材の場合0.1〜3
0重量部、補強材の場合0.01〜10重量部であるの
が好ましい。
【0030】このようなポリサルファイド変性エポキシ
樹脂からなる硬化物層の厚さは、使用する用途等により
適宜設定可能であるが、0.1〜100μmであるのが
好ましく、特に1〜20μmが好ましい。
【0031】更に本発明においては、潤滑剤を配合する
ことが好ましく、潤滑剤としては、ポリオレフインワッ
クス、二硫化モリブデン及びシリコーン樹脂等が挙げら
れる。潤滑剤の配合は、本発明の塗料組成物を適用した
素材をプレス加工するに際し、塗装面の型カジリ性及び
耐白化剥離性を向上する上で特に重要である。一方塗膜
に潤滑剤を添加すると一般には塗り重ね性が低下する傾
向があるので、型カジリ性及び耐白化剥離性と塗り重ね
性の両性能のバランスを考慮することが好ましい。添加
量としては、0.1〜5.0重量%が好ましく、更に好
ましくは0.5〜3.0重量%であることが好ましい。
潤滑剤の添加量が0.1より少ないと型カジリ性および
耐白化剥離性の向上が期待できない。また、5.0より
大きくなると型カジリ性および耐白化剥離性は大きくな
るが塗り重ね性が低下する傾向がある。
【0032】本発明の塗料組成物は通常のロールミル、
サンドグラインドミル、ディゾルバー、SGミル、ボー
ルミル等によって混合分散して製造することができる
が、ポリオレフインワックス、シリコーン樹脂は分散時
あるいは塗料の使用時に添加混合してもよい。
【0033】本発明の塗料組成物を適用する素材として
は、亜鉛めっき鋼板、アルミめっき鋼板、ステンレス
板、冷延鋼板、溶融亜鉛−アルミニウム合金めっき鋼板
等が挙げられる。これらの素材は、必要に応じて、表面
処理を施し、その上にカーテンフローコーター、ロール
コーター等で厚み1〜20μm程度の厚さに塗布し、塗
装後は、素材温度で150〜250℃の範囲で乾燥させ
る。乾燥方式としては、例えば熱風炉、赤外線炉等を適
用することができる。
【0034】また、本発明の塗料組成物に用いられる酸
化物微粉末は、粒子径0.1〜300μmの大きさで、
酸化チタン、酸化硅素、酸化アルミニウム、酸化鉄、酸
化鉛、酸化コバルトおよび酸化モリブデン、酸化マグネ
シウム、酸化亜鉛等が挙げられ、これら単独あるいは任
意の組合せで配合してもよい。
【0035】これら酸化微粉末を加える目的は塗膜面の
硬度、耐光性および密着性向上が主なものとして挙げら
れるが、微粉末を添加することにより色調あるいは防食
性等の効果も発現することが可能である。これら酸化物
微粉末の配合割合については全塗料組成物中、5〜30
重量%であることが好ましい。30重量%を越えると、
特に、基板への密着性が低下し、また、塗液の粘度が上
昇し、塗工性が悪くなったり、塗料の安定性(分散性
等)が悪くなる等の問題が生じてくる。
【0036】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明を更に具体的
に説明するが、これらは本発明の範囲を限定するもので
ないことはいうまでもない。なお、以下実施例において
「部」は重量部を意味する。
【0037】実施例1〜4及び比較例1〜4 ポリサルファイド変性エポキシ樹脂の溶液(東レチオコ
ール(株)製FVD−103X、樹脂固形分78重量
%)(実施例1〜4)、又はビスフェノールA型エポキ
シ樹脂のキシレン溶液(油化シェルエポキシ(株)製エ
ピコート1001、樹脂固形分75重量%)(比較例1
〜4)固形分換算100部に、ブロックイソシアネート
(日本ポリウレタン(株)製、コロネート2507、樹
脂固形分80重量%)固形分換算36.2〜74.6部
と、触媒としてn−ジブチルスズラウレート0〜0.2
0部と、33.3部のストロンチウムクロメート(Sr
CrO4 )と、33.3の酸化チタン(TiO2 )と、
16.6部の酸化ケイ素(SiO2 )と、8.3部のポ
リエチレンワックスとを添加混合し、サンドグラインド
ミルにて最大粒径が15μmSとなるように分散させ、
次にシクロヘキサノン119部を混合して、塗料組成物
を調製した。配合割合及び塗布条件は表1に示す。
【0038】得られた塗料組成物を、化成処理した0.
35mm厚の溶融亜鉛めっき板に4〜6μm(焼付乾燥
後)になるようにバーコーターで塗布し、230℃(最
高到達板温)で45秒間焼き付けた。次に、ブルーのト
ップ層用塗料(ポリエステル系)を10〜12μm(焼
付乾燥後)になるようにバーコーターで塗布し、220
℃(最高到達板温)で40秒間焼き付け、試験片を得
た。各試験片について、加工性(耐衝撃性、耐屈曲
性)、硬度及び耐型カジリ性について試験した。結果を
表1に示す。
【0039】 表1 プライマー配合 例NO . エポキシ樹脂 NCO/OH比 (2) エポキシ樹脂/ブロ (1) 触媒 (3) ックイソシアネート 実施例1 FVD−103X 1.5 100/56.5 0 実施例2 FVD−103X 1.0 100/36.2 0 実施例3 FVD−103X 2.0 100/74.6 0 実施例4 FVD−103X 1.5 100/56.5 0.2 比較例1 エピコート1001 1.5 100/56.5 0 比較例2 エピコート1001 1.0 100/36.2 0 比較例3 エピコート1001 2.0 100/74.6 0 比較例4 エピコート1001 1.5 100/56.5 0.2
【0040】 表1(続き)例No耐衝撃性(4) 耐屈曲性(5) 鉛筆硬度(6) 型かじり性 実施例1 △ ○ F ○ 実施例2 ◎ ◎ H ○ 実施例3 ◎ ◎ H ○ 実施例4 ◎ ◎ H ○ 比較例1 △ × F × 比較例2 △ × F × 比較例3 △ × F × 比較例4 △ × F ○
【0041】注:(1) エポキシ樹脂100 部に対するブロ
ックイソシアネートの量(部)(固形分で表す)。 (2) 当量比。 (3) 重量% (4) 1/2インチの鉄球(500g)を50cmの高さ
から落下させて塗膜状態を観察した(デュポン式)。 (5) 試験片3枚を重ねたものを挟むように新たな試験片
1枚を屈曲させた後、新たな試験片の塗膜状態を観察し
た。 (6) 1kgfの荷重下で測定した。
【0042】耐衝撃性、耐屈曲性、及び型かじり性の評
価は以下の基準により行った。 ◎:全く変化なし。 ○:ほとんど変化なし(目標水準)。 △:少し変化(膜剥離)あり。 ×:不良(膜剥離大)。
【0043】
【発明の効果】本発明の塗料組成物は、プレス加工性、
特に耐屈曲性、耐食性、塗り重ね及び型カジリ性に優れ
ている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 貴子 滋賀県大津市園山1丁目1番1号 東レ株 式会社滋賀事業場内 (72)発明者 谷口 孝 滋賀県大津市園山1丁目1番1号 東レ株 式会社滋賀事業場内 (72)発明者 蔵本 博義 千葉県市原市千種海岸2番3 東レチオコ ール株式会社千葉工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリサルファイド変性エポキシ樹脂と、
    ブロックイソシアネートモノマー及び/又はブロックイ
    ソシアネートポリマーとを含有することを特徴とする塗
    料組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の塗料組成物において、
    前記ポリサルファイド変性エポキシ樹脂が、下式(1) : 【化1】 (式中、R1 及びR2 は有機基を表し、X及びYは−S
    −基、−O−基および−NH−基から選ばれた置換基を
    表し、R3 及びR4 は分子内に2個以上のエポキシ基を
    有するエポキシプレポリマーの残基を表し、aは0〜5
    の整数を表し、bは1〜50の整数を表す。ただし、a
    =0の場合、X及びYの少なくとも1つは−S−基であ
    る。)で示される高分子エポキシ化合物であることを特
    徴とする塗料組成物。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の塗料組成物において、
    前記ポリサルファイド変性エポキシ樹脂中のR1 が、−
    CH2 CH2 OCH2 OCH2 CH2 −であり、aの平
    均値が1.5〜2.5以下であることを特徴とする塗料
    組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の塗料組
    成物において、前記ブロックイソシアネートモノマー及
    び/又は前記ブロックイソシアネートポリマーのNCO
    当量に対する前記ポリサルファイドエポキシ樹脂のOH
    当量の比(OH当量/NCO当量)が1/0.5〜1/
    2.0であることを特徴とする塗料組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の塗料組
    成物において、硬化触媒、防錆顔料及び酸化物微粒子を
    含有することを特徴とする塗料組成物。
JP6035317A 1994-02-08 1994-02-08 塗料組成物 Pending JPH07224247A (ja)

Priority Applications (1)

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