JPH07224132A - 光硬化性ゴム弾性組成物 - Google Patents

光硬化性ゴム弾性組成物

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JPH07224132A
JPH07224132A JP5003194A JP5003194A JPH07224132A JP H07224132 A JPH07224132 A JP H07224132A JP 5003194 A JP5003194 A JP 5003194A JP 5003194 A JP5003194 A JP 5003194A JP H07224132 A JPH07224132 A JP H07224132A
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JP
Japan
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rubber elastic
composition
pts
elastic composition
condensation polymerization
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Pending
Application number
JP5003194A
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English (en)
Inventor
Toru Takeoka
徹 武岡
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ThreeBond Co Ltd
Original Assignee
ThreeBond Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光の到達しない陰影部でも十分な硬化性を示
す光硬化性ゴム弾性組成物を提供する。 【構成】 分子両末端にプロペニルオキシシリル基を有
し、主鎖がポリシロキサン又はポリエーテルである重合
体 100重量部と、カチオン重合性光重合開始剤
0.01−10重量部と、縮合重合促進剤 0.01−
15重量部とを組合せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光硬化性ゴム弾性組成物
に関し、特に光を照射することによりゴム弾性を有する
硬化物を与え、かつ光の到達し得ない陰影部においては
縮合硬化反応により硬化しうる、2重硬化機能を持つ光
硬化性組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】シリコーンゴムはその優れた
物理特性、電気特性、耐薬品性、耐久性より産業界のあ
らゆる分野にて広範囲に使用されている。しかしなが
ら、これらの用途にシリコーンゴムを使用するに当たっ
ては、その作業性に問題があった。つまり、短時間でそ
の効果を得るためには熱による架橋が必要であり、特に
高温を嫌う電気電子分野においてはその使用用途は限ら
れ、また、他方室温硬化タイプでは2液混合タイプで使
用が繁雑であったり、1液タイプでは硬化時間が1日か
ら1週間と硬化に長時間を要することから、短時間硬化
タイプでしかも1液性の低温硬化タイプのシリコーン組
成物が望まれていた。
【0003】この解決策として、英国特許第13238
69号には、少なくともメタアクリル酸エステル官能基
を含有するオルガノシロキサンと、感光剤及び溶媒とか
らなる組成物が紹介されているが、この組成物において
は印刷を主な用途とするフィルム状硬化物であり、シリ
コーンゴムとはいえないものである。
【0004】また同様に、米国特許第4201808号
及び第4348454号にも光硬化組成物についての記
載があるがその硬化物は薄いフィルム状にしか硬化しな
い。特開昭60−215009号公報には分子末端にア
クリル基を有するポリシロキサンとラジカル重合性光開
始剤の組成物系が紹介されているが臭気などの問題を残
している。
【0005】また、一般的にこの様なラジカル重合系に
は硬化させようとする硬化物の表面に於いて、酸素によ
る硬化阻害があり、その表面に未硬化層を残す可能性が
ある。
【0006】この解決策として、特公平1−31951
6号公報においてカチオン系光重合触媒を用いる手法が
紹介されているが、光の到達し得ない個所(陰影部)に
於ける硬化性に問題がある。
【0007】かかる問題より、新たな硬化手法を持つ光
硬化性シリコーン組成物が望まれており、本発明は光を
照射することにより速やかにゴム弾性硬化物を与え、か
つ、光の到達し得ない陰影部に於いても湿気硬化性をも
つ組成物を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の光硬化性ゴム弾
性組成物は、分子両末端にプロペニルオキシシリル基を
有し、主鎖がポリシロキサン又はポリエーテルである重
合体 100重量部と、カチオン重合性光重合開始剤
0.01−10重量部と、縮合重合促進剤 0.01−
15重量部を必須成分とする。
【0009】本発明組成物を構成する第1成分は、主鎖
がポリシロキサン又はポリエーテルからなり、分子両末
端にはプロペニルオキシシリル基、即ち
【0010】
【化1】
【0011】(nは1−3の整数、Rは炭素数1−6の
置換又は非置換基の1価飽和炭化水素基を示す)なる基
を有する重合体である。
【0012】主鎖のシロキサン単位またはエーテル単位
の具体例としてはジメチルシロキサン単位やオキシプロ
ピレン単位が好ましいが、ジフェニルシロキサン単位
や、メチルフェニルシロキサン単位等の他の単位が存在
するのも好ましい。これらの主鎖の反復単位は通常約1
00以上であることが好ましい。
【0013】本発明の第1成分はたとえば特公平1−3
19516号公報に記載された方法によって製造するこ
とができる。
【0014】本発明の組成物を構成する第2成分はカチ
オン系重合開始剤であり、芳香族スルフォニウム塩、芳
香族ジアゾニウム塩、芳香族ハロニウム塩等のオニウム
塩が例示される。特に好ましいものとしてはアリルフェ
ニル−アイオデイウム−ヘキサフルオロアンチモネート
塩(GE社製 UV−9310C)、トリアリルスルフ
ォニウム−ヘキサフルオロアンチモネート塩(UCC社
製、CYRACUREUV6974)が挙げられる。
【0015】これらカチオン重合性光重合触媒の使用量
は第1成分100重量部に対して、0.001−10重
量部の範囲である。
【0016】本発明の組成物を構成する第3成分は縮合
重合促進剤であり、従来この種の組成物に用いられてい
る縮合重合促進剤(触媒)を用いることができる。具体
例としては鉛−2−エチルオクトエート、ジブチルスズ
ジアセテート、ジブチルスズジラウレート、ブチルスズ
トリ−2−エチルヘキサエート、鉄−2−エチルヘキソ
エート、コバルト−2−エチルヘキソエート、マンガン
−2−エチルヘキソエート、亜鉛−2−エチルヘキソエ
ート、亜鉛−2−エチルヘキソエート、カプリル酸第一
錫、ナフテン酸チタン、ナフテン酸亜鉛、ナフテン酸コ
バルト、ステアリン酸亜鉛などの有機カルボン酸の金属
塩、ジブチルスズジメトキサイド等の有機錫化合物、テ
トラブチルチタネート、テトラ−2−エチルヘキシルチ
タネートなどの有機チタン酸エステル、オルガノシロキ
シチタン、ベーターカルボニルチタンなどの有機チタン
化合物、アルコキシアルミニウム化合物等がある。特に
好ましいのはジブチルチンジメトキサイド、シブチルチ
ンジラウレート等である。
【0017】本発明の光硬化性ゴム弾性組成物には、硬
化前又は硬化後の特性を各用途に適応させるための改質
を目的として他の成分を加えてもよい。一般的なシリコ
ーン用充填剤、例えば煙霧質シリカ、焼成シリカ、沈降
シリカ、カーボンブラック、炭酸カルシウム、珪藻土、
酸化鉄などを光硬化性の性能を損なわない限りに於いて
加えることができる。また、接着促進剤、希釈剤、保存
安定化剤等も加えることができる。
【0018】本発明の光硬化性ゴム弾性組成物は、紫外
線等の電子線により速やかに硬化し、かつ、光の到達し
得ない陰影部に於いても充分な硬化性能を有しているも
のであり、従来のシリコーン樹脂に置きかわる幅広い用
途を持っている。
【0019】以下実施例に基づき本発明を説明する。
【0020】実施例−1 プロペニルオキシシリル基を有するシリコーン変性ポリ
エーテル(信越化学工業社製:3B−502)100重
量部、カチオン重合性光重合開始剤であるアリルフェニ
ル−アイオデイウム−ヘキサフルオロアンチモネート塩
(GE社製 UV−9310C)1重量部を加え、ま
た、縮合重合促進剤としてジブチルチンジメトキサイド
(共同薬品社製:KC−IA−10)を0.1重量部加
え、室温化で混合し組成物を得た。
【0021】実施例−2 実施例−1の光重合開始剤をトリアリルスルフォニウム
−ヘキサフルオロアンチモネート塩(UCC社製、CY
RACURE UV6974)に替えて同様の操作を行
った。
【0022】実施例−3 実施例−1の縮合重合促進剤をジブチルチンジラウレー
トに替えて同様の操作を行った。
【0023】実施例−4 実施例−1の縮合重合促進剤をジブチルチンジオクテー
トに替えて同様の操作を行った。
【0024】実施例−5 実施例−1の縮合重合促進剤をチタニウムイソプロポキ
サイドに替えて同様の操作を行った。
【0025】実施例−6 実施例−1の縮合重合促進剤としてジブチルチンジメト
キサイド(共同薬品社製:KC−IA−10)を除き、
同様の操作を行った。
【0026】実施例−7 実施例−1の縮合重合促進剤を取り除いた配合を行っ
た。
【0027】実施例−8 実施例−1の光重合開始剤をトリフェニルースルフォニ
ウム−ヘキサフルオロフォスフォネート(スリーエム社
製:FX−512)に替えて同様の操作を行った。
【0028】実施例−9 実施例−1の光重合開始剤をトリアリル−スルフォニウ
ムヘキサフルオローフォスフォネート塩(UCC社製;
CYRACURE UVI−6990)に替えて同様の
操作を行った。
【0029】試験例−1 実施例1−9で調整した組成物を深さ2mm、直径20
mmのポリエチレン製カップに注入した。次に、100
mw/cmの照度の高圧水銀灯より紫外線を約30秒
間照射した。その結果実施例1〜7は優れた光硬化性を
示した。実施例8及び9の光硬化性は前者よりは劣って
いた。
【0030】実施例1−9で調整した組成物を試験例−
1同様のカップの中に注入し、25℃、55%RHの外
部からの光を遮断した恒温室に1週間及び2週間放置
し、湿気による硬化性を試験した。その結果実施例1〜
3、8及び9は1週間後十分な湿気硬化性を示し、実施
例4〜7は2週間後十分な湿気硬化性を示した。その結
果これらは光及び湿気硬化の両特性をもち、特に実施例
1〜7のものが優れていることがわかった。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分子両末端にプロペニルオキシシリル基
    を有し、主鎖がポリシロキサンまたはポリエーテルであ
    る重合体100重量部、カチオン重合性光開始剤 0.
    01−10重量部、および縮合重合促進剤 0.01−
    15重量部、からなることを特徴とする光硬化性ゴム弾
    性組成物。
  2. 【請求項2】 ポリシロキサンがポリジメチルシロキサ
    ンである請求項1記載の光硬化性ゴム弾性組成物。
  3. 【請求項3】 ポリエーテルがポリオキシプロピレンで
    ある請求項1記載の光硬化性ゴム弾性組成物。
  4. 【請求項4】 カチオン重合性光重合開始剤がオニウム
    化合物である請求項1記載の光硬化性ゴム弾性組成物。
JP5003194A 1994-02-10 1994-02-10 光硬化性ゴム弾性組成物 Pending JPH07224132A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015033801A1 (ja) * 2013-09-03 2015-03-12 東亞合成株式会社 硬化性樹脂組成物

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015033801A1 (ja) * 2013-09-03 2015-03-12 東亞合成株式会社 硬化性樹脂組成物
JPWO2015033801A1 (ja) * 2013-09-03 2017-03-02 東亞合成株式会社 硬化性樹脂組成物
US9932447B2 (en) 2013-09-03 2018-04-03 Toagosei Co., Ltd. Curable resin composition

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