JPH07223992A - 2−メチル−1,4−ナフトキノンの製造法 - Google Patents
2−メチル−1,4−ナフトキノンの製造法Info
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- JPH07223992A JPH07223992A JP6033228A JP3322894A JPH07223992A JP H07223992 A JPH07223992 A JP H07223992A JP 6033228 A JP6033228 A JP 6033228A JP 3322894 A JP3322894 A JP 3322894A JP H07223992 A JPH07223992 A JP H07223992A
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
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- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 止血性ビタミンとして有用なビタミンK3であ
り、また新生児低プロトロンビン血症、分娩時出血、抗
生物質投与中に起こる低プロトロンビン血症の治療剤と
して有用なフィトナジオン(ビタミンK1)、メナテトレ
ノン(ビタミンK2)等の製造中間体でもある2−メチル
−1,4−ナフトキノンの工業的製造法を提供する。 【構成】 下記化学式で表される2−メチル−4a,
5,8,8a−テトラヒドロ−1,4−ナフトキノン
(I)を、 二酸化マンガン、塩化リチウムと塩化第二銅・二水和物
存在下に空気、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−
1,4−ベンゾキノン、クロラニルから選ばれた1種以
上を用いて酸化することを特徴とする下記化学構造式で
表される2−メチル−1,4−ナフトキノン(II)の
製造法。
り、また新生児低プロトロンビン血症、分娩時出血、抗
生物質投与中に起こる低プロトロンビン血症の治療剤と
して有用なフィトナジオン(ビタミンK1)、メナテトレ
ノン(ビタミンK2)等の製造中間体でもある2−メチル
−1,4−ナフトキノンの工業的製造法を提供する。 【構成】 下記化学式で表される2−メチル−4a,
5,8,8a−テトラヒドロ−1,4−ナフトキノン
(I)を、 二酸化マンガン、塩化リチウムと塩化第二銅・二水和物
存在下に空気、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−
1,4−ベンゾキノン、クロラニルから選ばれた1種以
上を用いて酸化することを特徴とする下記化学構造式で
表される2−メチル−1,4−ナフトキノン(II)の
製造法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】2−メチル−1,4−ナフトキノ
ン(II)は止血性ビタミンとして有用なビタミンK3であ
り、また新生児低プロトロンビン血症、分娩時出血、抗
生物質投与中に起こる低プロトロンビン血症の治療剤と
して有用なフィトナジオン(ビタミンK1)、メナテトレ
ノン(ビタミンK2)等の製造中間体でもある。本発明は
2−メチル−1,4−ナフトキノン(II)の工業的製造法
に関する。
ン(II)は止血性ビタミンとして有用なビタミンK3であ
り、また新生児低プロトロンビン血症、分娩時出血、抗
生物質投与中に起こる低プロトロンビン血症の治療剤と
して有用なフィトナジオン(ビタミンK1)、メナテトレ
ノン(ビタミンK2)等の製造中間体でもある。本発明は
2−メチル−1,4−ナフトキノン(II)の工業的製造法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、2−メチル−1,4−ナフトキノ
ン(II)は、ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミス
トリー(J.Biol.Chem.),133,391,1940.に記載されている
ように、2−メチルナフタレンを無水クロム酸で酸化す
るか、日本化学会誌,63,1354(1942).に記載されている
ように2−メチル−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−
1,4−ナフトキノン(I)を無水クロム酸を用いて酸化
するか、特開昭60-230990号公報あるいはビュリティン
・オブ・ケミカル・ソサイエティ・オブ・ジャパン(Bul
l.Chem.Soc.Japan),55,1673,1982.等に記載されている
ように2−メチル−ナフタレンを電解酸化して製造され
てきた。
ン(II)は、ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミス
トリー(J.Biol.Chem.),133,391,1940.に記載されている
ように、2−メチルナフタレンを無水クロム酸で酸化す
るか、日本化学会誌,63,1354(1942).に記載されている
ように2−メチル−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−
1,4−ナフトキノン(I)を無水クロム酸を用いて酸化
するか、特開昭60-230990号公報あるいはビュリティン
・オブ・ケミカル・ソサイエティ・オブ・ジャパン(Bul
l.Chem.Soc.Japan),55,1673,1982.等に記載されている
ように2−メチル−ナフタレンを電解酸化して製造され
てきた。
【0003】
【本発明が解決しようとする問題点】ジャーナル・オブ
・バイオロジカル・ケミストリー(J.Biol.Chem.),133,3
91,1940.に記載されている2−メチルナフタレンを酸化
する従来の製造法においては、目的とする2−メチル−
1,4−ナフトキノン(II)に加えて異性体である6−メ
チル−1,4−ナフトキノンも同時に生成する。この2
化合物の物性は極めて近似しており、必要とする2−メ
チル−1,4−ナフトキノン(II)を効率よく単離するこ
とは困難であり、収率は20〜50%前後と低かった。
・バイオロジカル・ケミストリー(J.Biol.Chem.),133,3
91,1940.に記載されている2−メチルナフタレンを酸化
する従来の製造法においては、目的とする2−メチル−
1,4−ナフトキノン(II)に加えて異性体である6−メ
チル−1,4−ナフトキノンも同時に生成する。この2
化合物の物性は極めて近似しており、必要とする2−メ
チル−1,4−ナフトキノン(II)を効率よく単離するこ
とは困難であり、収率は20〜50%前後と低かった。
【0004】また日本化学会誌,63,1354(1942).に記載
されている2−メチル−4a,5,8,8a−テトラヒド
ロ−1,4−ナフトキノン(I)を無水クロム酸を用いて
酸化する製造法においては、収率が約40%と低く、さら
に重金属であるクロム化合物の処理が非常に困難であっ
た。
されている2−メチル−4a,5,8,8a−テトラヒド
ロ−1,4−ナフトキノン(I)を無水クロム酸を用いて
酸化する製造法においては、収率が約40%と低く、さら
に重金属であるクロム化合物の処理が非常に困難であっ
た。
【0005】さらに、特開昭60-230990号公報あるいは
ビュリティン・オブ・ケミカル・ソサイエティ・オブ・
ジャパン(Bull.Chem.Soc.Japan),55,1673,1982.等に記
載されている2−メチル−ナフタレンを電解酸化する製
造法においても、目的物の収率は特開昭60-230990号公
報の方法では1〜12%であり、ビュリティン・オブ・ケミ
カル・ソサイエティ・オブ・ジャパン(Bull.Chem.Soc.J
apan),55,1673,1982.に記載された方法では条件により7
〜94%とバラツキが大きく、しかも高価な白金等を電極
に用いるので、いずれも工業的な方法とは言えなかっ
た。
ビュリティン・オブ・ケミカル・ソサイエティ・オブ・
ジャパン(Bull.Chem.Soc.Japan),55,1673,1982.等に記
載されている2−メチル−ナフタレンを電解酸化する製
造法においても、目的物の収率は特開昭60-230990号公
報の方法では1〜12%であり、ビュリティン・オブ・ケミ
カル・ソサイエティ・オブ・ジャパン(Bull.Chem.Soc.J
apan),55,1673,1982.に記載された方法では条件により7
〜94%とバラツキが大きく、しかも高価な白金等を電極
に用いるので、いずれも工業的な方法とは言えなかっ
た。
【0006】このように、これまで医薬品および中間体
として有用な2−メチル−1,4−ナフトキノン(II)
を、高収率でしかも重金属を使わずに製造できる、工業
的に優れた製造法がないのが現状であった。
として有用な2−メチル−1,4−ナフトキノン(II)
を、高収率でしかも重金属を使わずに製造できる、工業
的に優れた製造法がないのが現状であった。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、上
記従来法の問題点の改善を目指して鋭意研究を重ねてき
た。その結果、下記の方法により目的とする2−メチル
−1,4−ナフトキノン(II)を収率よく工業的に製造で
きることを見出し本発明を完成した。すなわち本発明に
かかる2−メチル−1,4−ナフトキノン(II)の製造法
は下記のいずれかの方法である。
記従来法の問題点の改善を目指して鋭意研究を重ねてき
た。その結果、下記の方法により目的とする2−メチル
−1,4−ナフトキノン(II)を収率よく工業的に製造で
きることを見出し本発明を完成した。すなわち本発明に
かかる2−メチル−1,4−ナフトキノン(II)の製造法
は下記のいずれかの方法である。
【0008】(1) 2−メチル−4a,5,8,8a−テト
ラヒドロ−1,4−ナフトキノン(I)を、二酸化マンガ
ン、塩化リチウムと塩化第二銅・二水和物存在下に空
気、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベ
ンゾキノン、クロラニルから選ばれた1種以上を用いて
酸化する。 (2) 2−メチル−1,4−ベンゾキノン(III)と1,3
−ブタジエンをディールス・アルダー反応させ、次いで
二酸化マンガン、塩化リチウムと塩化第二銅・二水和物
存在下に空気、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−
1,4−ベンゾキノン、クロラニルから選ばれた1種以
上を用いて酸化する。 (3) o-トルイジン(IV)を酸化し、次いで1,3−ブタジ
エンとディールス・アルダー反応させ、さらに二酸化マ
ンガン、塩化リチウムと塩化第二銅・二水和物存在下に
空気、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−
ベンゾキノン、クロラニルから選ばれた1種以上を用い
て酸化する。
ラヒドロ−1,4−ナフトキノン(I)を、二酸化マンガ
ン、塩化リチウムと塩化第二銅・二水和物存在下に空
気、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベ
ンゾキノン、クロラニルから選ばれた1種以上を用いて
酸化する。 (2) 2−メチル−1,4−ベンゾキノン(III)と1,3
−ブタジエンをディールス・アルダー反応させ、次いで
二酸化マンガン、塩化リチウムと塩化第二銅・二水和物
存在下に空気、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−
1,4−ベンゾキノン、クロラニルから選ばれた1種以
上を用いて酸化する。 (3) o-トルイジン(IV)を酸化し、次いで1,3−ブタジ
エンとディールス・アルダー反応させ、さらに二酸化マ
ンガン、塩化リチウムと塩化第二銅・二水和物存在下に
空気、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−
ベンゾキノン、クロラニルから選ばれた1種以上を用い
て酸化する。
【0009】また本発明にかかる上記製造法を、化学反
応式で表わすと下記の通りである。
応式で表わすと下記の通りである。
【0010】
【化3】
【0011】従って本発明の目的は、止血性ビタミンと
して有用なビタミンK3であり、また新生児低プロトロン
ビン血症、分娩時出血、抗生物質投与中に起こる低プロ
トロンビン血症の治療剤として有用なフィトナジオン
(ビタミンK1)、メナテトレノン(ビタミンK2)等の製
造中間体としても有用な、2−メチル−1,4−ナフト
キノン(II)の工業的に優れた製造法を提供することにあ
る。
して有用なビタミンK3であり、また新生児低プロトロン
ビン血症、分娩時出血、抗生物質投与中に起こる低プロ
トロンビン血症の治療剤として有用なフィトナジオン
(ビタミンK1)、メナテトレノン(ビタミンK2)等の製
造中間体としても有用な、2−メチル−1,4−ナフト
キノン(II)の工業的に優れた製造法を提供することにあ
る。
【0012】次に、本発明にかかる製造法について詳述
する。(前記化学反応式[化3]参照)工程1 o-トルイジン(IV)を酸化して2−メチル−1,4−ベン
ゾキノン(III)とする工程である。本工程は、フィーザ
ー(Fieser)著、エクスペリメンタル・イン・オーガニ
ック・ケミストリー(Experimental in organic chemis
try),228(1941).に記載された方法に従って実施するこ
とができる。
する。(前記化学反応式[化3]参照)工程1 o-トルイジン(IV)を酸化して2−メチル−1,4−ベン
ゾキノン(III)とする工程である。本工程は、フィーザ
ー(Fieser)著、エクスペリメンタル・イン・オーガニ
ック・ケミストリー(Experimental in organic chemis
try),228(1941).に記載された方法に従って実施するこ
とができる。
【0013】工程2 2−メチル−1,4−ベンゾキノン(III)と1,3−ブ
タジエンをディールス・アルダー反応させて、2−メチ
ル−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1,4−ナフト
キノン(I)を製造する工程である。
タジエンをディールス・アルダー反応させて、2−メチ
ル−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1,4−ナフト
キノン(I)を製造する工程である。
【0014】本発明にかかるディールス・アルダー反応
にあたっては常法に従って実施することができ、1,3
−ブタジエンの使用量は限定されないが、通常は2−メ
チル−1,4−ベンゾキノン(III)に対して1〜5当量
を、好ましくは1.2〜3当量を、さらに好ましくは1.5〜2
当量を使用する。
にあたっては常法に従って実施することができ、1,3
−ブタジエンの使用量は限定されないが、通常は2−メ
チル−1,4−ベンゾキノン(III)に対して1〜5当量
を、好ましくは1.2〜3当量を、さらに好ましくは1.5〜2
当量を使用する。
【0015】また溶媒は使用しても無使用でもよいが、
使用する場合は2−メチル−1,4−ベンゾキノン(II
I)あるいは1,3−ブタジエンに対して不活性な溶媒で
あれば限定されない。具体的には例えばベンゼン、トル
エン、キシレン、テトラリン、エタノール、プロパノー
ル、ブタノール、アミルアルコール、酢酸エチル、酢酸
プロピル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、酪酸エチ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジオキソラン、
1,2-ジメトキシエタン、ジブチルエーテル、ジフェニル
エーテル、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、ジメチルスルホ
キシド、N,N-ジメチルホルムアミド等を挙げることがで
きる。なお溶媒は単独でも2種類以上の混合物を用いて
もいずれでもよい。
使用する場合は2−メチル−1,4−ベンゾキノン(II
I)あるいは1,3−ブタジエンに対して不活性な溶媒で
あれば限定されない。具体的には例えばベンゼン、トル
エン、キシレン、テトラリン、エタノール、プロパノー
ル、ブタノール、アミルアルコール、酢酸エチル、酢酸
プロピル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、酪酸エチ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジオキソラン、
1,2-ジメトキシエタン、ジブチルエーテル、ジフェニル
エーテル、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、ジメチルスルホ
キシド、N,N-ジメチルホルムアミド等を挙げることがで
きる。なお溶媒は単独でも2種類以上の混合物を用いて
もいずれでもよい。
【0016】また溶媒の使用量も限定されないが、通常
は2−メチル−1,4−ベンゾキノン(III)の1重量部に
対して0.5〜50容を、好ましくは0.7〜30容を、さらに好
ましくは0.7〜20容を使用する。
は2−メチル−1,4−ベンゾキノン(III)の1重量部に
対して0.5〜50容を、好ましくは0.7〜30容を、さらに好
ましくは0.7〜20容を使用する。
【0017】反応温度も限定されないが、室温では反応
の進行が遅いので、50℃〜溶媒還流温度に加熱すること
が好ましい。なお加熱した場合、反応は30分〜6時間程
度で終了する。
の進行が遅いので、50℃〜溶媒還流温度に加熱すること
が好ましい。なお加熱した場合、反応は30分〜6時間程
度で終了する。
【0018】工程3 本工程は、2−メチル−4a,5,8,8a−テトラヒド
ロ−1,4−ナフトキノン(I)を酸化して、目的とする
2−メチル−1,4−ナフトキノン(II)を得る工程であ
る。ここでは二酸化マンガン、塩化リチウムと塩化第二
銅・二水和物存在下に空気、2,3−ジクロロ−5,6
−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(以下、DDQ)、ク
ロラニルから選ばれた1種以上を用いて実施する。
ロ−1,4−ナフトキノン(I)を酸化して、目的とする
2−メチル−1,4−ナフトキノン(II)を得る工程であ
る。ここでは二酸化マンガン、塩化リチウムと塩化第二
銅・二水和物存在下に空気、2,3−ジクロロ−5,6
−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(以下、DDQ)、ク
ロラニルから選ばれた1種以上を用いて実施する。
【0019】二酸化マンガンを用いる場合、通常二酸化
マンガンとして種々の酸化活性を有するものが市販され
ているが、本発明においては限定されず、いずれのもの
を用いてもよい。またその使用量は限定されないが、通
常は2−メチル−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−
1,4−ナフトキノン(I)に対して1〜20当量を、好まし
くは1.3〜10当量を、さらに好ましくは1.5〜5当量を使
用する。
マンガンとして種々の酸化活性を有するものが市販され
ているが、本発明においては限定されず、いずれのもの
を用いてもよい。またその使用量は限定されないが、通
常は2−メチル−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−
1,4−ナフトキノン(I)に対して1〜20当量を、好まし
くは1.3〜10当量を、さらに好ましくは1.5〜5当量を使
用する。
【0020】通常活性二酸化マンガンと呼ばれる酸化活
性の高いものは、中性条件下でも速やかに反応が進行す
るが、低活性のものを使用する場合には、酸性条件下に
て実施すると速やかに反応する。その際、酸性とするた
めに添加する酸の種類も限定されないが、通常は塩酸、
硫酸、硝酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、過塩素酸、リ
ン酸等の鉱酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、p-トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸等の
スルホン酸、トリフルオロ酢酸等の有機酸を用いる。
性の高いものは、中性条件下でも速やかに反応が進行す
るが、低活性のものを使用する場合には、酸性条件下に
て実施すると速やかに反応する。その際、酸性とするた
めに添加する酸の種類も限定されないが、通常は塩酸、
硫酸、硝酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、過塩素酸、リ
ン酸等の鉱酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、p-トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸等の
スルホン酸、トリフルオロ酢酸等の有機酸を用いる。
【0021】本反応においては溶媒を用いることが好ま
しい。ここで使用する溶媒は、2−メチル−4a,5,
8,8a−テトラヒドロ−1,4−ナフトキノン(I)また
は二酸化マンガンに対して不活性なものであれば限定さ
れないが、具体的には例えばペンタン、n-ヘキサン、オ
クタン、石油エーテル、リグロイン、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、テトラリン、塩化メチレン、クロロホル
ム、四塩化炭素、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジ
オキソラン、1,2-ジメトキシエタン、エーテル、イソプ
ロピルエーテル、アセトン、2-ブタノン、酢酸エチル、
酢酸プロピル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、酪酸
エチル、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、ジメチルスルホキ
シド、N,N-ジメチルホルムアミド、水等を挙げることが
できる。なお溶媒は単独でも2種類以上の混合物を用い
てもいずれでもよい。
しい。ここで使用する溶媒は、2−メチル−4a,5,
8,8a−テトラヒドロ−1,4−ナフトキノン(I)また
は二酸化マンガンに対して不活性なものであれば限定さ
れないが、具体的には例えばペンタン、n-ヘキサン、オ
クタン、石油エーテル、リグロイン、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、テトラリン、塩化メチレン、クロロホル
ム、四塩化炭素、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジ
オキソラン、1,2-ジメトキシエタン、エーテル、イソプ
ロピルエーテル、アセトン、2-ブタノン、酢酸エチル、
酢酸プロピル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、酪酸
エチル、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、ジメチルスルホキ
シド、N,N-ジメチルホルムアミド、水等を挙げることが
できる。なお溶媒は単独でも2種類以上の混合物を用い
てもいずれでもよい。
【0022】また溶媒の使用量も限定されないが、通常
は2−メチル−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1,
4−ナフトキノン(I)の1重量部に対して0.5〜50容を、
好ましくは0.6〜30容を、さらに好ましくは0.7〜20容を
使用する。
は2−メチル−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1,
4−ナフトキノン(I)の1重量部に対して0.5〜50容を、
好ましくは0.6〜30容を、さらに好ましくは0.7〜20容を
使用する。
【0023】さらに反応温度も限定されないが、通常は
室温で反応が進行する。なお室温では、3〜10時間程度
で終了する。
室温で反応が進行する。なお室温では、3〜10時間程度
で終了する。
【0024】次に、塩化リチウムと塩化第二銅・二水和
物存在下に空気を用いる場合は、特開昭63-280040号公
報、インターサイエンス刊、アドバンス・イン・オーガ
ニック・ケミストリー(Advance in organic chemistr
y),第4巻,309(1963).等に記載された方法に従って実施
することができる。
物存在下に空気を用いる場合は、特開昭63-280040号公
報、インターサイエンス刊、アドバンス・イン・オーガ
ニック・ケミストリー(Advance in organic chemistr
y),第4巻,309(1963).等に記載された方法に従って実施
することができる。
【0025】次に、DDQを用いる場合は、ジャーナル・
オブ・ケミカル・ソサイエティ(J.Chem.Soc.),29,122
3,1833(1962).あるいはケミカル・レビュー(Chem. Re
v.),67,153(1967).等に記載された方法に従って実施す
ることができる。
オブ・ケミカル・ソサイエティ(J.Chem.Soc.),29,122
3,1833(1962).あるいはケミカル・レビュー(Chem. Re
v.),67,153(1967).等に記載された方法に従って実施す
ることができる。
【0026】最後に、クロラニルとはテトラクロロ-1,4
-ベンゾキノン(p-クロラニル)またはテトラクロロ-1,
2-ベンゾキノン(o-クロラニル)を意味するが、これを
用いる場合は、アナーレン・デア・ケミー(Ann.),570,8
9(1950).あるいはジャーナル・オブ・オーガニック・ケ
ミストリー(J. Org. Chem.),26,2215(1961).等に記載さ
れた方法に従って実施することができる。
-ベンゾキノン(p-クロラニル)またはテトラクロロ-1,
2-ベンゾキノン(o-クロラニル)を意味するが、これを
用いる場合は、アナーレン・デア・ケミー(Ann.),570,8
9(1950).あるいはジャーナル・オブ・オーガニック・ケ
ミストリー(J. Org. Chem.),26,2215(1961).等に記載さ
れた方法に従って実施することができる。
【0027】工程3の結果得られた2−メチル−1,4
−ナフトキノン(II)は再結晶、シリカゲルカラムクロマ
トグラフィー、HPLC等の常法により精製することができ
る。
−ナフトキノン(II)は再結晶、シリカゲルカラムクロマ
トグラフィー、HPLC等の常法により精製することができ
る。
【0028】次に実施例に先立ち、本発明を実施するに
あたり必要な2−メチル−1,4−ベンゾキノン(III)
と2−メチル−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1,
4−ナフトキノン(I)を得るための製造例を、以下に掲
げる。
あたり必要な2−メチル−1,4−ベンゾキノン(III)
と2−メチル−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1,
4−ナフトキノン(I)を得るための製造例を、以下に掲
げる。
【0029】製造例1 2−メチル−1,4−ベンゾキ
ノンの合成
ノンの合成
【0030】
【化4】
【0031】o-トルイジン 10.0g(0.094mol)をトルエン
(100ml)に溶解し、20%-希硫酸(70ml)を加えて10℃にて
攪拌下、二酸化マンガン 20gを4時間かけて少しずつ添
加した。その後さらに10℃にて2時間攪拌した。反応液
を濾過し、濾液を水洗・乾燥後、減圧濃縮して、黄色油
状残渣を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(n-ヘキサン:トルエン系)で精製し、標題化合物
の黄色結晶 7.4gを得た。(収率; 65%) 本品は、TLC、HPLC、キャピラリーGLCにて標品と一致し
た。
(100ml)に溶解し、20%-希硫酸(70ml)を加えて10℃にて
攪拌下、二酸化マンガン 20gを4時間かけて少しずつ添
加した。その後さらに10℃にて2時間攪拌した。反応液
を濾過し、濾液を水洗・乾燥後、減圧濃縮して、黄色油
状残渣を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(n-ヘキサン:トルエン系)で精製し、標題化合物
の黄色結晶 7.4gを得た。(収率; 65%) 本品は、TLC、HPLC、キャピラリーGLCにて標品と一致し
た。
【0032】融点; 67-69℃(文献値; 67-70℃、アル
ドリッチ社カタログ)
ドリッチ社カタログ)
【0033】製造例2 2−メチル−4a,5,8,8a
−テトラヒドロ−1,4−ナフトキノンの合成
−テトラヒドロ−1,4−ナフトキノンの合成
【0034】
【化5】
【0035】2−メチル−1,4−ベンゾキノン 7.4g
(0.061mol)をトルエン(80ml)と酢酸(50ml)に溶解し、
1,3−ブタジエン 6.0g(0.110mol)を加え、50℃にて
4時間攪拌した。反応液を水洗後、攪拌しながら二酸化
マンガン 30gを3時間かけて少しずつ添加した。その後
さらに3時間攪拌した。反応液を濾過し、濾液を水洗・
乾燥後、減圧濃縮して、標題化合物の黄色結晶 10.5gを
得た。(収率; 97.8%) 本品は、TLC、HPLC、キャピラリーGLCにて標品と一致し
た。
(0.061mol)をトルエン(80ml)と酢酸(50ml)に溶解し、
1,3−ブタジエン 6.0g(0.110mol)を加え、50℃にて
4時間攪拌した。反応液を水洗後、攪拌しながら二酸化
マンガン 30gを3時間かけて少しずつ添加した。その後
さらに3時間攪拌した。反応液を濾過し、濾液を水洗・
乾燥後、減圧濃縮して、標題化合物の黄色結晶 10.5gを
得た。(収率; 97.8%) 本品は、TLC、HPLC、キャピラリーGLCにて標品と一致し
た。
【0036】融点; 80-82℃(文献値; 81-82℃ [日本
化学会誌,63,1354(1942).])
化学会誌,63,1354(1942).])
【0037】続いて、本発明を具体的に説明するため以
下に実施例を掲げるが、本発明がこれらに限定されない
ことは言うまでもない。
下に実施例を掲げるが、本発明がこれらに限定されない
ことは言うまでもない。
【0038】実施例1 2−メチル−1,4−ナフトキ
ノンの合成
ノンの合成
【0039】
【化6】
【0040】2−メチル−4a,5,8,8a−テトラヒ
ドロ−1,4−ナフトキノン 20g(0.113mol)を酢酸エチ
ル(100ml)に溶解し、5%-希硫酸(30ml)を加えて室温にて
攪拌しつつ、二酸化マンガン 30gを3回に分け、3時間
かけて徐々に添加した。その後さらに3時間攪拌した
後、反応液を濾過し、濾液を水洗・乾燥後、減圧濃縮し
て、標題化合物の黄色結晶 18.2gを得た。(収率; 93.
5%、HPLC純度; 98.6%) 本品は、TLC、HPLC、キャピラリーGLCにて標品と一致し
た。
ドロ−1,4−ナフトキノン 20g(0.113mol)を酢酸エチ
ル(100ml)に溶解し、5%-希硫酸(30ml)を加えて室温にて
攪拌しつつ、二酸化マンガン 30gを3回に分け、3時間
かけて徐々に添加した。その後さらに3時間攪拌した
後、反応液を濾過し、濾液を水洗・乾燥後、減圧濃縮し
て、標題化合物の黄色結晶 18.2gを得た。(収率; 93.
5%、HPLC純度; 98.6%) 本品は、TLC、HPLC、キャピラリーGLCにて標品と一致し
た。
【0041】融点; 105-107℃ IR(cm-1); 1675,1635(C=O)1 H-NMR(90MHz,CDCl3); δ(ppm) 2.14(3H,d,J=1.2Hz)、
6.74(1H,d,J=1.2Hz)、7.61(2H,dd,J=4.2Hz)、7.90(2H,dd,
J=4.2Hz) Mass; 173(MH+)
6.74(1H,d,J=1.2Hz)、7.61(2H,dd,J=4.2Hz)、7.90(2H,dd,
J=4.2Hz) Mass; 173(MH+)
【0042】実施例2 2−メチル−1,4−ナフトキ
ノンの合成 2−メチル−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1,4
−ナフトキノン 10g(0.057mol)を1,2-ジメトキシエタン
(100ml)に溶解し、水(10ml)、塩化リチウム 10g(0.23mo
l)と塩化第二銅・二水和物 5g(0.029mol)を加えて50℃
にて攪拌しつつ、反応液中に空気を8時間吹き込んだ(1
00ml/分)。反応液を冷却後、水(200ml)とトルエン(100m
l)を加え、有機層を水洗・乾燥後、減圧濃縮して、標題
化合物の黄色結晶 8.8gを得た。(収率; 89.8%、HPLC
純度; 93.7%)
ノンの合成 2−メチル−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1,4
−ナフトキノン 10g(0.057mol)を1,2-ジメトキシエタン
(100ml)に溶解し、水(10ml)、塩化リチウム 10g(0.23mo
l)と塩化第二銅・二水和物 5g(0.029mol)を加えて50℃
にて攪拌しつつ、反応液中に空気を8時間吹き込んだ(1
00ml/分)。反応液を冷却後、水(200ml)とトルエン(100m
l)を加え、有機層を水洗・乾燥後、減圧濃縮して、標題
化合物の黄色結晶 8.8gを得た。(収率; 89.8%、HPLC
純度; 93.7%)
【0043】実施例3 2−メチル−1,4−ナフトキ
ノンの合成 2−メチル−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1,4
−ナフトキノン 8.4g(0.050mol)、DDQ 34.0g(0.150mo
l)、p-トルエンスルホン酸 3.3gをトルエン(400ml)に溶
解し、80℃にて3時間攪拌した。冷却後、反応液から不
溶物を濾別し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(n-ヘキサン:クロ
ロホルム系)にて精製し、標題化合物の黄色結晶 7.7g
を得た。(収率; 90.0%)
ノンの合成 2−メチル−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1,4
−ナフトキノン 8.4g(0.050mol)、DDQ 34.0g(0.150mo
l)、p-トルエンスルホン酸 3.3gをトルエン(400ml)に溶
解し、80℃にて3時間攪拌した。冷却後、反応液から不
溶物を濾別し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(n-ヘキサン:クロ
ロホルム系)にて精製し、標題化合物の黄色結晶 7.7g
を得た。(収率; 90.0%)
【0044】実施例4 2−メチル−1,4−ナフトキ
ノンの合成 2−メチル−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1,4
−ナフトキノン 2.8g(0.017mol)、テトラクロロ-p-ベン
ゾキノン 2.4g(0.100mol)、p-トルエンスルホン酸 2.2g
をトルエン(150ml)に溶解し、80℃にて16時間攪拌し
た。冷却後、反応液から不溶物を濾過し、濾液を減圧濃
縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(n-ヘキサン:クロロホルム系)にて精製し、標
題化合物の黄色結晶 1.2gを得た。(収率; 43.9%)
ノンの合成 2−メチル−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1,4
−ナフトキノン 2.8g(0.017mol)、テトラクロロ-p-ベン
ゾキノン 2.4g(0.100mol)、p-トルエンスルホン酸 2.2g
をトルエン(150ml)に溶解し、80℃にて16時間攪拌し
た。冷却後、反応液から不溶物を濾過し、濾液を減圧濃
縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(n-ヘキサン:クロロホルム系)にて精製し、標
題化合物の黄色結晶 1.2gを得た。(収率; 43.9%)
【0045】実施例5 2−メチル−1,4−ナフトキ
ノンの合成
ノンの合成
【0046】
【化7】
【0047】2−メチル−1,4−ベンゾキノン 14.8g
(0.12mol)をトルエン(150ml)と酢酸(100ml)に溶解し、
1,3−ブタジエン 12.0g(0.220mol)を加え、50℃にて
4時間攪拌した。反応液を水洗後、攪拌しながら二酸化
マンガン 30gを3時間かけて少しずつ添加した。その後
さらに3時間攪拌した。反応液を濾過し、濾液を水洗・
乾燥後、減圧濃縮して、標題化合物の黄色結晶 17.8gを
得た。(2−メチル−1,4−ベンゾキノンからの収
率; 86.2%、HPLC純度; 96.8%)
(0.12mol)をトルエン(150ml)と酢酸(100ml)に溶解し、
1,3−ブタジエン 12.0g(0.220mol)を加え、50℃にて
4時間攪拌した。反応液を水洗後、攪拌しながら二酸化
マンガン 30gを3時間かけて少しずつ添加した。その後
さらに3時間攪拌した。反応液を濾過し、濾液を水洗・
乾燥後、減圧濃縮して、標題化合物の黄色結晶 17.8gを
得た。(2−メチル−1,4−ベンゾキノンからの収
率; 86.2%、HPLC純度; 96.8%)
【0048】実施例6 2−メチル−1,4−ナフトキ
ノンの合成
ノンの合成
【0049】
【化8】
【0050】o-トルイジン 20.0g(0.187mol)をトルエン
(200ml)に溶解し、20%-希硫酸(140ml)を加えて10℃にて
攪拌下、二酸化マンガン 40gを4時間かけて少しずつ添
加した。その後さらに10℃にて2時間攪拌した。反応液
を濾過し、濾液を水洗・乾燥後、酢酸(100ml)と1,3
−ブタジエン 12.0g(0.220mol)を加え、50℃にて4時間
攪拌した。反応液を水洗後、攪拌しながら二酸化マンガ
ン 30gを3時間かけて少しずつ添加した。その後さらに
3時間攪拌した。反応液を濾過し、濾液を水洗・乾燥
後、減圧濃縮して、標題化合物の黄色結晶 17.8gを得
た。(o-トルイジンからの収率; 55.4%、HPLC純度; 9
6.8%)
(200ml)に溶解し、20%-希硫酸(140ml)を加えて10℃にて
攪拌下、二酸化マンガン 40gを4時間かけて少しずつ添
加した。その後さらに10℃にて2時間攪拌した。反応液
を濾過し、濾液を水洗・乾燥後、酢酸(100ml)と1,3
−ブタジエン 12.0g(0.220mol)を加え、50℃にて4時間
攪拌した。反応液を水洗後、攪拌しながら二酸化マンガ
ン 30gを3時間かけて少しずつ添加した。その後さらに
3時間攪拌した。反応液を濾過し、濾液を水洗・乾燥
後、減圧濃縮して、標題化合物の黄色結晶 17.8gを得
た。(o-トルイジンからの収率; 55.4%、HPLC純度; 9
6.8%)
Claims (3)
- 【請求項1】 下記化学式で表される2−メチル−
4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1,4−ナフトキノ
ン(I)を、 【化1】 二酸化マンガン、塩化リチウムと塩化第二銅・二水和物
存在下に空気、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−
1,4−ベンゾキノン、クロラニルから選ばれた1種以
上を用いて酸化することを特徴とする下記化学構造式で
表される2−メチル−1,4−ナフトキノン(II)の製造
法。 【化2】 - 【請求項2】 2−メチル−1,4−ベンゾキノン(II
I)と1,3−ブタジエンをディールス・アルダー反応さ
せ、次いで二酸化マンガン、塩化リチウムと塩化第二銅
・二水和物存在下に空気、2,3−ジクロロ−5,6−
ジシアノ−1,4−ベンゾキノン、クロラニルから選ば
れた1種以上を用いて酸化することを特徴とする2−メ
チル−1,4−ナフトキノン(II)の製造法。 - 【請求項3】 o-トルイジン(IV)を酸化し、次いで1,
3−ブタジエンとディールス・アルダー反応させ、さら
に二酸化マンガン、塩化リチウムと塩化第二銅・二水和
物存在下に空気、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ
−1,4−ベンゾキノン、クロラニルから選ばれた1種
以上を用いて酸化することを特徴とする2−メチル−
1,4−ナフトキノン(II)の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6033228A JPH07223992A (ja) | 1994-02-07 | 1994-02-07 | 2−メチル−1,4−ナフトキノンの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6033228A JPH07223992A (ja) | 1994-02-07 | 1994-02-07 | 2−メチル−1,4−ナフトキノンの製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07223992A true JPH07223992A (ja) | 1995-08-22 |
Family
ID=12380608
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6033228A Pending JPH07223992A (ja) | 1994-02-07 | 1994-02-07 | 2−メチル−1,4−ナフトキノンの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07223992A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5932753A (en) * | 1997-02-19 | 1999-08-03 | Chuo Chemical Co., Inc. | Process for producing 2-methyl-1,4-benzoquinone |
JP2007217342A (ja) * | 2006-02-16 | 2007-08-30 | Chiba Univ | アニリンおよびフェノール化合物の製造法 |
CN111689844A (zh) * | 2020-07-30 | 2020-09-22 | 能特科技有限公司 | 一种2-甲基-1,4-萘醌新型生产工艺 |
-
1994
- 1994-02-07 JP JP6033228A patent/JPH07223992A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5932753A (en) * | 1997-02-19 | 1999-08-03 | Chuo Chemical Co., Inc. | Process for producing 2-methyl-1,4-benzoquinone |
JP2007217342A (ja) * | 2006-02-16 | 2007-08-30 | Chiba Univ | アニリンおよびフェノール化合物の製造法 |
CN111689844A (zh) * | 2020-07-30 | 2020-09-22 | 能特科技有限公司 | 一种2-甲基-1,4-萘醌新型生产工艺 |
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