JPH07223920A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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Publication number
JPH07223920A
JPH07223920A JP1744194A JP1744194A JPH07223920A JP H07223920 A JPH07223920 A JP H07223920A JP 1744194 A JP1744194 A JP 1744194A JP 1744194 A JP1744194 A JP 1744194A JP H07223920 A JPH07223920 A JP H07223920A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
carbon atoms
formula
alkyl
alkenyl
Prior art date
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Pending
Application number
JP1744194A
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English (en)
Inventor
Junsuke Koba
淳介 木場
Junichi Fukazawa
純一 深澤
Yoshitaka Yoda
好孝 余田
Tomohito Kitsuki
智人 木附
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP1744194A priority Critical patent/JPH07223920A/ja
Publication of JPH07223920A publication Critical patent/JPH07223920A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式(1)、(2)、(3)又は(4)で
表わされるカルボキシベタインを含有する化粧料。 【化1】 (式中、A1 〜A4 はアルキレン基を示し、R1 〜R8
はアルキル基、アルケニル基を示す) 【効果】 この化粧料は、優れた保湿効果を有し、その
効果は汗や水洗等により損なわれにくく、かつ皮膚や毛
髪に対してべとつかず、しっとりとした感触とともに柔
軟性を付与するものであり、特に洗い流して用いるタイ
プのリンス、ボディリンスとして好適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は化粧料に関し、更に詳し
くは汗や水洗等で保湿効果が損なわれにくく、かつ皮膚
や毛髪に対してべとつかず、しっとりとした感触を付与
する化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、化粧料には皮膚及び毛髪に対する
保護効果を有する各種保湿剤が配合されている。しかし
ながら、これらの保湿剤は汗等の水分に弱く、プール等
で用いたり、リンス、ボディリンス等の洗い流して用い
るタイプの化粧料においては、その本来の効果を充分発
揮できないことが多い。一方、洗い流してもなお皮膚や
毛髪保護効果を充分残存させる目的で保湿剤を多量に配
合すると、べとつき等が生じ使用感が悪くなるという問
題があった。
【0003】このような欠点が少ない保湿剤としては、
ホスホベタインが知られているが(特開平5−1249
26号公報)、このものも、充分に水分に強く、べとつ
きを生じないというものではなく、満足できるものでは
なかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は汗等の水分に強く、洗い流しても充分な保湿効果を奏
し、かつべとつき等を生ぜず、しっとりとした良好な感
触を与える化粧料を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる状況に鑑み、本発
明者らは鋭意検討した結果、後記一般式(1)〜(4)
で表わされるカルボキシベタインを配合すれば、洗い流
した後も保湿効果が持続し、かつ使用感の良好な化粧料
が得られることを見出し、本発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明は、次の一般式(1)、
(2)、(3)又は(4)
【0007】
【化5】
【0008】〔式中、A1 は炭素数2又は炭素数6〜1
5のアルキレン基を示し、A2 は炭素数1又は炭素数6
〜15のアルキレン基を示し、R1 及びR2 は同一又は
異なって、炭素数1〜15のアルキル基又は炭素数2〜
15のアルケニル基を示すが、A1 、A2 、R1 及びR
2 のうち炭素数6以上の基は1つのみである〕
【0009】
【化6】
【0010】〔式中、A3 は炭素数6〜15のアルキレ
ン基を示し、R3 及びR4 は同一又は異なって炭素数1
〜5のアルキル基又は炭素数2〜5のアルケニル基を示
す〕
【0011】
【化7】
【0012】〔式中、R5 は炭素数6〜15のアルキル
又はアルケニル基を示し、R6 は炭素数1〜5のアルキ
ル基又は炭素数2〜5のアルケニル基を示す〕
【0013】
【化8】
【0014】〔式中、A4 は炭素数6〜15のアルキレ
ン基を示し、R7 及びR8 は同一又は異なって、炭素数
1〜5のアルキル基又は炭素数2〜5のアルケニル基を
示す〕で表わされるカルボキシベタインを含有する化粧
料を提供するものである。
【0015】本発明で用いられるカルボキシベタインは
前記一般式(1)、(2)、(3)又は(4)で表わさ
れるものであるが、(1)式中、A1 及びA2 の炭素数
6〜15のアルキレン基の具体例としては、ヘキシレン
基、ヘプチレン基、オクチレン基、ノニレン基、デシレ
ン基、ウンデシレン基、ドデシレン基、トリデシレン
基、テトラデシレン基、ペンタデシレン基等が挙げられ
る。これらのうち好ましいものとしては炭素数6〜10
のものであり、更に好ましいのはヘキシレン基である。
【0016】また(1)式中、R1 及びR2 で示される
炭素数1〜15のアルキル基としては、例えばメチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘ
キシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル
基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラ
デシル基、ペンタデシル基が挙げられ、これらは、直鎖
又は分岐鎖の有するものであってもよい。
【0017】また、(1)式中のR1 及びR2 で示され
る炭素数2〜15のアルケニル基としては、例えば、エ
テニル基、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基、
ヘキセニル基、ヘプテニル基、オクテニル基、ノネニル
基、デセニル基、ドデセニル基、ウンデセニル基、トリ
デセニル基、テトラデセニル基、ペンタデセニル基等が
挙げられ、これらは直鎖又は分岐鎖を有するものであっ
てもよい。
【0018】また、一般式(1)で表わされるカルボキ
シベタインは、A1 、A2 、R1 及びR2 のうち炭素数
6以上の基は1つのみであるが、A1 又はA2 が炭素数
6以上のときは、R1 及びR2 の基はメチル基又は/及
びエチル基が特に好ましい。
【0019】また、(2)式中、A3 で示される炭素数
6〜15のアルキレン基としては、ヘキシレン基、ヘプ
チレン基、オクチレン基、ノニレン基、デシレン基、ウ
ンデシレン基、ドデシレン基、トリデシレン基、テトラ
デシレン基、ペンタデシレン基等が挙げられる。これら
のうち好ましいものとしては炭素数6〜10のものであ
り、更に好ましいのはヘキシレン基である。
【0020】また、(2)式中、R3 及びR4 で示され
る炭素数1〜5のアルキル基としては、メチル基、エチ
ル基、直鎖又は分岐鎖のプロピル、ブチル及びペンチル
基が挙げられ、炭素数2〜5のアルケニル基としては、
エテニル基、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基
が挙げられる。これらのうち、特に炭素数1〜5のアル
キル基が好ましい。
【0021】(3)式中、R5 で示される炭素数6〜1
5のアルキル基としては、例えばヘキシル基、ヘプチル
基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、
ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデ
シル基が挙げられ、これらは直鎖又は分岐鎖を有してい
てもよい。またR5 の炭素数6〜15のアルケニル基と
しては、ヘキセニル基、ヘプテニル基、オクテニル基、
ノネニル基、デセニル基、ドデセニル基、ウンデセニル
基、トリデセニル基、テトラデセニル基、ペンタデセニ
ル基等が挙げられ、これらは直鎖又は分岐鎖を有するも
のであってもよい。
【0022】R6 の炭素数1〜5のアルキル基として
は、例えばメチル基、エチル基、直鎖又は分岐鎖のプロ
ピル、ブチル及びペンチル基が挙げられ、これらは直鎖
又は分岐鎖を有するものであってもよい。またR6 の炭
素数2〜5のアルケニル基としてはエテニル基、プロペ
ニル基、ブテニル基、ペンテニル基が挙げられる。これ
らのうち、特に炭素数1〜5のアルキル基が好ましい。
【0023】また、(4)式中、A4 で示される炭素数
6〜15のアルキレン基としては、ヘキシレン基、ヘプ
チレン基、オクチレン基、ノニレン基、デシレン基、ウ
ンデシレン基、ドデシレン基、トリデシレン基、テトラ
デシレン基、ペンタデシレン基等が挙げられる。これら
のうち好ましいものとしては炭素数6〜10のものであ
り、更に好ましいのはヘキシレン基である。
【0024】また、(4)式中、R7 及びR8 で示され
る炭素数1〜5のアルキル基としては、メチル基、エチ
ル基、直鎖又は分岐鎖のプロピル、ブチル及びペンチル
基が挙げられ、炭素数2〜5のアルケニル基としては、
エテニル基、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基
が挙げられる。これらのうち、特に炭素数1〜5のアル
キル基が好ましい。
【0025】上記一般式(1)〜(4)で表わされるカ
ルボキシベタインは、例えば、下記式の如くアミン化合
物とカルボン酸塩とを反応させることにより製造するこ
とができる。
【0026】
【化9】
【0027】〔式中、A1 〜A4 及びR1 〜R8 は前記
と同じものを示し、Xはハロゲン原子、Mは陽イオンを
示す)
【0028】上記反応式中、Xで示されるハロゲン原子
としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又は沃素原
子が挙げられ、Mで示される陽イオンとしては、ナトリ
ウムイオン、カリウムイオン等が挙げられる。
【0029】上記反応式において、アミン化合物とカル
ボン酸塩との反応は、例えばアミン化合物に対し1〜5
倍モル、好ましくは1〜2倍モルのカルボン酸塩を用
い、不活性溶媒中で20〜120℃、好ましくは40〜
90℃の温度で行えばよい。
【0030】ここで用いる不活性溶媒としては、水、メ
タノール、エタノール、イソプロパノール、ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルスルホキシド等の極性溶媒又はこ
れらから選ばれる二種以上の混合溶媒が挙げられ、これ
らのうち低級アルコール及び水と低級アルコールとの混
合溶媒が好ましい。
【0031】反応生成物には、目的物であるカルボキシ
ベタイン(1)〜(4)の他、副生物としての無機塩、
未反応のアミン化合物やカルボン酸塩及び/又はその加
水分解物が含まれている。この反応物中の各成分の割合
は、使用する原料の種類、それらの反応比、使用する溶
媒の種類及び量、反応温度等に依存する。従って、使用
目的によっては反応生成物をそのまま用いることも可能
であるが、更に高純度品が必要とされる場合には、例え
ば、溶媒分別法、イオン交換クロマトグラフィー法、電
気透析法等の公知の精製法によって精製することができ
る。
【0032】かくして得られるカルボキシベタイン
(1)〜(4)は、本発明化粧料中に0.1〜20重量
%、特に0.5〜10重量%配合するのが、べとつか
ず、しっとりするので好ましい。
【0033】本発明化粧料には、上記カルボキシベタイ
ン(1)〜(4)の他に通常の化粧料に用いられる成
分、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、それ以上のポリエチレン
グリコール類、プロピレングリコール、ジプロピレング
リコール、それ以上のポリプロピレングリコール類、
1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコ
ール等のブチレングリコール類、グリセリン、ジグリセ
リン、それ以上のポリグリセリン類、ソルビトール、マ
ンニトール、キシリトール、マルチトール等の糖アルコ
ール類、グリセリン類のエチレンオキシド(以下、EO
と略記)、プロピレンオキシド(以下、POと略記)付
加物、糖アルコール類のEO、PO付加物、ガラクトー
ス、グルコース、フルクトース等の単糖類とそのEO、
PO付加物、マルトース、ラクトース等の多糖類とその
EO、PO付加物などの多価アルコール;流動パラフィ
ン、スクワラン、ワセリン、固形パラフィン等の炭化水
素、オリーブ油、ホホバ油、月見草油、ヤシ油、牛脂等
の天然油、イソプロピルミリステート、セチルイソオク
タノエート、ジカプリン酸ネオペンチルグリコールなど
のエステル油、メチルシリコーン、メチルフェニルシリ
コーン等のシリコーン油、イソステアリン酸、オレイン
酸等の高級脂肪酸などの油性成分;POEアルキルエー
テル、POE分岐アルキルエーテル、POEソルビタン
エステル、POEグリセリン脂肪酸エステル、POE硬
化ヒマシ油、ソルビタンエステル、グリセリン脂肪酸エ
ステル、ポリグリセリン脂肪酸エステルなどの界面活性
剤;ビタミン類、トリクロサン、トリクロロカルバン等
の殺菌剤、グリチルリチン酸ジカリウム、酢酸トコフェ
ロール等の抗炎症剤、ジンクピリチオン、オクトピロッ
クス等の抗フケ剤、賦活剤、紫外線吸収剤などの薬剤;
メチルパラベン、ブチルパラベン等の防腐剤、アルキル
アミンオキサイド、脂肪酸アルカノールアミド等の増泡
剤、無機塩類、ポリエチレングリコールステアレート、
エタノール等の粘度調整剤、パール化剤、香料、色素、
酸化防止剤;モンモリナイト、サポナイト、ヘクライ
ト、ビーガム、クニビア、スメクトンなどの水膨潤性粘
土鉱物;カラギーナン、キサンタンガム、アルギン酸ナ
トリウム、プルラン、メチルセルロース、カルボキシメ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロ
キシプロピルセルロース等の多糖類、カルボキシビニル
ポリマー、ポリビニルピロリドン等の合成高分子などの
他の高分子;酸化チタン、カオリン、マイカ、セリサイ
ト、亜鉛華、タルク等の体質顔料、ポリメチルメタクリ
ル酸、ナイロンパウダー等の高分子粉体などの顔料等
を、本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合すること
ができる。
【0034】本発明化粧料は、通常の方法により製造す
ることができ、その剤型は液体状、クリーム状、固型
状、粉末状等任意の剤型とすることができるが、特に液
体状又はクリーム状とすることが好ましい。
【0035】
【発明の効果】本発明化粧料は、優れた保湿効果を有
し、その効果は汗や水洗等により損なわれにくく、かつ
皮膚や毛髪に対してべとつかず、しっとりとした感触と
ともに柔軟性を付与するものであり、特に洗い流して用
いるタイプのリンス、ボディリンスとして好適である。
【0036】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明するが本発明はこれらに限定されるものではない。
【0037】合成例1 反応器にジメチルグリシン塩酸塩50g(0.36モ
ル)、水100ml、エタノール150mlを入れた後、4
8%苛性ソーダ水溶液をpH9となるまで加えた。その
後、60℃に昇温し、10−クロロデカノール77g
(0.40モル)をエタノール100mlに溶解した溶液
を2時間で滴下した。滴下中、pH9を維持する様に48
%苛性ソーダ水溶液を適宜加えた。滴下終了後、同温を
保ち5時間攪拌を続けた。反応終了後、減圧下、溶媒及
び未反応10−クロロデカノールを留去し、残渣を水4
00mlに溶解し、イオン交換クロマトグラフィー(イオ
ン交換樹脂:バイオラッド社製,PAG501−X8)
により精製、減圧下溶媒を留去して、N,N−ジメチル
−N−ヒドロキシデシル−グリシン(化合物1)を得た
(収率:76%)。これを、シリカゲル薄層クロマト
(展開溶媒;クロロホルム/メタノール=1/1)にか
けると1スポットであった。
【0038】
【表1】1H-NMR(D2O):δ(ppm) 1.21〜1.31(幅広い一重線,12H,c),1.60〜1.95(複雑な多
重線,4H,b+ d),3.14(一重線,6H,f),3.48〜3.70(複雑な
多重線,4H,a+e),3.780(一重線,2H,g).
【0039】
【化10】
【0040】質量分析(FABイオン化法) M/Z 260(M+H)+ M=C14H29O3N
【0041】合成例2 反応器に11−ブロモウンデカン酸ナトリウム287.
0g(1.0モル)、水200g及びエタノール400
gを入れた後、室温でN,N−ジメチルエタノールアミ
ン62.4g(0.7モル)を1時間かけて滴下した。
滴下後、徐々に昇温し、80℃で8時間反応させた。反
応終了後、そのままイオン交換クロマトグラフィー(イ
オン交換樹脂;バイオラッド社製,AG501−X8)
により、精製し、減圧下溶媒を留去して、1−カルボキ
シデシル−N,N−ジメチル−N−ヒドロキシエチル−
N−メタンアミニウムハイドロオキサイドインナーサル
ト(化合物2)44.0gを得た(単離収率23%)。
このものはHPLC(カラム;島津製作所製,シマヅゲ
ルSCR101N,溶離液;水,検出器;RI)純度9
9.7%であった。
【0042】
【表2】1H-NMR(D2O):δ(ppm)
【0043】
【化11】
【0044】質量分析(FABイオン化法): M/Z 274(M+H) M=C15H31O3N
【0045】合成例3 反応容器に、2−(メチルアミノ)エタノール100g
(1.34モル)、水80gをいれ、5℃に冷却した。
これにクロロ酢酸ナトリウム156g(1.34モル)
水溶液300gを50分かけて滴下し、50℃に昇温
し、9時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、イ
ソプロパノール300gを加えた。16%水酸化ナトリ
ウム水溶液を加え、pH10にした後、70℃に昇温し
た。その後、ドデシルブロマイド334g(1.34モ
ル)を1時間30分かけて滴下し、20時間熟成した。
反応終了後、減圧下にて溶媒を留去し、クロロホルム5
00ml、メタノール125mlを加え、不溶の無機塩等を
濾別した。その後シリカゲルカラム(シリカゲル;メル
ク社製,シリカゲル60(Particle size
0.063−0.2mm)、溶離液;クロロホルム/メタ
ノール=4/1)にてTLC(展開溶媒;クロロホルム
/メタノール=4/1、Rf=3)1スポットになるま
で精製して、1−カルボキシ−N−メチル−N−ヒドロ
キシエチル−N−ドデシルメタンアミニウムハイドロオ
キサイドインナーサルト(化合物3)267gを得た
(収率66%)。
【0046】
【表3】1H-NMR(D2O):δ(ppm) 4.40 0.55 (t,3H,a), 0.90 (broad,18H,b), 1.35 (broad,m,2H,c), 2.85 (s,3H,e), 3.15〜3.40(broad,m,4H,d), 3.50 (s,2H,f), 3.60 (t,2H,g).
【0047】
【化12】
【0048】合成例4 反応器に、N−メチルヘキシルアミン58g(0.5モ
ル)、エタノール87g、エチレンクロロヒドリン60
g(0.8モル)を入れ、60℃にて16時間攪拌を行
った。反終品を減圧下溶媒を留去し、残渣をクロロホル
ム100gに溶解し、水洗を3回行い、溶媒を減圧下留
去し、粘稠な液体であるN−メチルヘキシル−エタノー
ルアミン68gを得た。次いで、これをエタノール15
0gに溶解し、クロロ酢酸ナトリウム70g(0.6モ
ル)を水300gに溶解した溶液を加え、65℃にて2
5時間攪拌した。反応終了後、減圧下溶媒を留去し、残
渣に水500gを加えて溶解し、イオン交換クロマトグ
ラフィー(イオン交換樹脂;バイオラッド社製,AG5
01−X8)により精製し、減圧下、溶媒を留去して、
N−メチル−N−ヘキシル−N−(2−ヒドロキシエチ
ル)−グリシン(化合物4)32g(収率29%)を得
た。このものは、HPLC(カラム;島津製作所製,シ
マヅゲルSCR101N,溶離液:水,検出器;RI)
にて純度98.1%であった。
【0049】
【表4】1H-NMR(D2O):δ(ppm) 0.45 (t,3H,a), 0.98 (broad,6H,b), 1.40 (m,2H,c), 2.90 (s,3H,e), 3.05〜3.40(broad,m,4H,d), 3.50 (s,2H,g), 3.65 (t,2H,f).
【0050】
【化13】
【0051】合成例5 反応器にジメチルグリシン塩酸塩41.9g(0.3モ
ル)、エタノール150g、48%苛性ソーダ水溶液5
0gを入れ、攪拌還流下に、6−クロロ−1−ヘキサノ
ール53g(0.39モル)を25分で滴下した。滴下
終了後、2.5時間攪拌還流を継続した。反応終了後、
溶媒を減圧留去し、残渣に水500gを加えて溶解し、
イオン交換クロマトグラフィー(イオン交換樹脂;バイ
オラッド社製,AG501−X8)により精製し、減圧
下、溶媒を留去して、N,N−ジメチル−N−(6−ヒ
ドロキシヘキシル)−グリシン(化合物5)44.8g
(収率;74%)を得た。このものはHPLC(カラ
ム;島津製作所製,シマヅゲルSCR101N,溶離
液;水,検出器;RI)にて純度99.1%であった。
【0052】
【表5】1H-NMR(D2O):δ(ppm) 1.40 (br s,4H,c,d) 1.56 (br s,2H,b) 1.77 (br s,2H,e) 3.21 (s,6H,g), 3.45〜3.65(m,4H,a,f), 3.85 (s,2H,h).
【0053】
【化14】
【0054】実施例1 下記表1に示す組成のヘアリンス組成物を調製し、今ま
でにコールドパーマ、ブリーチ等の美容処理を行ったこ
とのない日本人女性パネラー10人にその性能を評価し
てもらった。すなわちシャンプー後の毛髪に2g塗布し
てなじませたのち、40℃の流水ですすぎを行い、タオ
ルドライ後ドライヤーで乾燥した後、その性能を評価し
た。結果を表6に示す。 (評価基準) (1)柔軟性 ◎:非常に柔らかい。 ○:柔らかい。 △:硬いとも、柔らかいともいえない。 ×:硬い。 (2)べとつき感 ◎:べとつかず感触がよい。 ○:べとつかない。 △:どちらともいえない。 ×:べとつく。 (3)しっとり感 ◎:非常にしっとりする。 ○:しっとりする。 △:どちらともいえない。 ×:しっとりしない。
【0055】
【表6】
【0056】その結果、本発明品はいずれも水で洗い流
した後も毛髪への柔軟性付与効果に優れ、かつべとつか
ず、しっとりした感触が得られるものであり、これらの
効果はホスホベタインを上回るものであった。
【0057】実施例2 下記に示す組成のヘアトリートメントを常法により調製
した。
【表7】 (成分) 2−ドデシルヘキサデシルトリメチルアンモ ニウムクロリド 2 ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド 2 化合物1 5 ステアリルアルコール 5 ラノリン 3 流動パラフィン 3 ポリペプタイド (コラーゲン加水分解物) 5 ヒドロキシエチルセルロース (1%水溶液粘度8,000cp) 0.5 ポリエチレン(5)オレイルエーテル 0.5 メチルパラベン 0.2 香料 0.4 水 バランス 合計 100(重量%)
【0058】このヘアトリートメントは、洗い流した後
も毛髪への柔軟性付与効果に優れ、かつべとつかず、し
っとりした感触が得られるものであった。
【0059】実施例3 以下に示す組成のボディトリートメントを常法により調
製した。
【表8】 (成分) 2−ヘキシルデシルリン酸アルギニン塩 1 2−エチルヘキサン酸ジグリセライド 20 2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール 20 化合物2 5 N−トリス(ヒドロキシメチル)−イソステア リン酸アミド 3 オリーブ油 3 スクワラン 3 ソルビトール 10 ジエチレングリコールモノエチルエーテル 10 香料、色素 適量 水 バランス 合計 100(重量%)
【0060】このボディトリートメントは、洗い流した
後も保湿性に優れ、かつべとつかず、しっとりした感触
が得られるものであった。
【0061】実施例4 以下に示す組成のパック化粧料を常法により調製した。
【表9】 (成分) ポリビニルアルコール*1 12 ポリエチレングリコール4000 2 ポリオキシエチレンメチルグルコシド (20EO付加物*2) 3 化合物5 5 スクワラン 3 エタノール 7.7 香料 0.5 防腐剤 適量 モノステアリン酸ソルビタン*3 0.5 モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン (20EO付加物*4) 0.2 水 バランス 合計 100(重量%) *1 ゴーセノールEG−30:日本合成化学工業
(株) *2 グルカムE−20:アマコールコーポレーション *3 レオドールSPS10:花王(株) *4 レオドールTWS120:花王(株)
【0062】このパックは、汗で保湿性が失なわれず、
しかもべとつかず、しっとり感の得られるものであっ
た。
【0063】実施例5 以下に示す処方の化粧水を常法により調製した。
【表10】 (成分) 乳酸 0.03 乳酸ナトリウム 0.84 化合物1 5 グリセリン 2 ポリオキシエチレンオレイルエーテル (20EO付加物) 1 エタノール 10 香料 0.3 水 バランス 合計 100(重量%)
【0064】この化粧水は汗で保湿性が失なわれず、し
かもべとつかず、しっとり感の得られるものであった。
【0065】実施例6 以下に示す処方の粉末入浴剤を常法により調製した。
【表11】 (成分) 炭酸水素ナトリウム 67 デキストリン 30 化合物3 2 香料 0.5 色素 0.5 合計 100(重量%)
【0066】この粉末入浴剤は、皮膚に対する保湿効果
に優れ、かつしっとり感の得られるものであった。
【0067】実施例7 以下に示す処方の固型入浴剤を常法により調製した。
【表12】 (成分) 炭酸水素ナトリウム 37 コハク酸 36 デキストリン 25 化合物4 1.5 香料 0.5 合計 100(重量%)
【0068】この固型入浴剤は、皮膚に対する保湿効果
に優れ、かつしっとり感の得られるものであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 7/50 C07C 229/12 7537−4H

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の一般式(1) 【化1】 〔式中、A1 は炭素数2又は炭素数6〜15のアルキレ
    ン基を示し、A2 は炭素数1又は炭素数6〜15のアル
    キレン基を示し、R1 及びR2 は同一又は異なって、炭
    素数1〜15のアルキル基又は炭素数2〜15のアルケ
    ニル基を示すが、A1 、A2 、R1 及びR2 のうち炭素
    数6以上の基は1つのみである〕で表わされるカルボキ
    シベタインを含有する化粧料。
  2. 【請求項2】 次の一般式(2) 【化2】 〔式中、A3 は炭素数6〜15のアルキレン基を示し、
    3 及びR4 は同一又は異なって炭素数1〜5のアルキ
    ル基又は炭素数2〜5のアルケニル基を示す〕で表わさ
    れるカルボキシベタインを含有する化粧料。
  3. 【請求項3】 次の一般式(3) 【化3】 〔式中、R5 は炭素数6〜15のアルキル又はアルケニ
    ル基を示し、R6 は炭素数1〜5のアルキル基又は炭素
    数2〜5のアルケニル基を示す〕で表わされるカルボキ
    シベタインを含有する化粧料。
  4. 【請求項4】 次の一般式(4) 【化4】 〔式中、A4 は炭素数6〜15のアルキレン基を示し、
    7 及びR8 は同一又は異なって、炭素数1〜5のアル
    キル基又は炭素数2〜5のアルケニル基を示す〕で表わ
    されるカルボキシベタインを含有する化粧料。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2821551A1 (fr) * 2001-03-05 2002-09-06 Oreal Utilisations de derives de polyaminoacides comme agents hydratants, et compositions cosmetiques ou pharmaceutiques les comprenant
US6607735B2 (en) 2000-12-21 2003-08-19 Johnson & Johnson Consumer Companies, Inc. Method for reducing the appearance of dark circles under the eyes
US7396526B1 (en) 1998-11-12 2008-07-08 Johnson & Johnson Consumer Companies, Inc. Skin care composition

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