JPH07223886A - 堆肥熟成促進剤、堆肥および堆肥の製造方法 - Google Patents

堆肥熟成促進剤、堆肥および堆肥の製造方法

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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/40Bio-organic fraction processing; Production of fertilisers from the organic fraction of waste or refuse

Abstract

(57)【要約】 【目的】 浄水場から排出される浄水処理沈殿固形物
が、著しい堆肥熟成促進効果を有することを見い出し、
畜糞や生ゴミの熟成期間を短縮して、悪臭や虫の発生な
ど公害上や作業上の問題がない有機肥料を安価に作成で
き、しかも処分場の問題や処理コストを不要にした堆肥
熟成促進剤、堆肥および堆肥の製造方法を提供するもの
である。 【構成】 浄水処理沈殿固形物の脱水ケーキからなる堆
肥熟成促進剤と、この堆肥熟成促進剤に、熟成した畜糞
と熟成した稲藁又はもみ殻の混合した堆肥である。この
堆肥の製法は、畜糞25〜45容積%、浄水処理沈殿固
形物の脱水ケーキ25〜45容積%、残部、稲藁又はも
み殻を混合して熟成させることを特徴とするものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は畜糞や家庭から出る生ゴ
ミなどを利用して堆肥を作る場合に使用する堆肥熟成促
進剤、これを使用して熟成した堆肥、および堆肥の製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、化学肥料に代わり有機農法による
土作りを行なって、健康に安全な作物を栽培することが
多く行なわれるようになってきた。この有機農法に用い
る堆肥として、豚糞、牛糞、鶏糞などの畜糞を使用する
と、作物の成育が優れていることから多く使用されるよ
うになってきた。従来の畜糞を用いた堆肥の製造方法
は、畜糞に稲藁やもみ殻を混ぜて熟成させ、90日程度
で完熟させて堆肥を製造していた。
【0003】しかし畜糞を用いた堆肥は完熟させても強
い悪臭がある上、ハエなどの昆虫が発生する問題があ
り、また堆肥を製造する周辺環境への悪臭公害の問題が
あった。特にハウス栽培において畜糞から製造された堆
肥を使用する場合には、ハウス内が外気と遮断されてい
るため刺激性の悪臭がこもって作業者の目がしみるため
長時間作業することができず、健康上の問題もあった。
また堆肥が完熟するまでに90日程度かかるため、春や
秋の使用時期に品不足となることが多かった。
【0004】またごみの収集や焼却に多くの経費がかか
ることから、自治体ではコンポストを家庭に配布して、
家庭から出る生ゴミをコンポストにいれて堆肥を製造す
ることを奨励している。このコンポストは上下を開口し
たプラスチック製の円筒容器で形成され、上部の蓋を開
けてそのまま生ゴミを投入して90日程度で堆肥化させ
るものである。
【0005】この場合、消臭剤と殺虫剤を混合したパウ
ダーや、光合成菌、放線菌、糸状菌など各種の菌を混合
してモミ殻などに付着させたパウダーをコンポスト内に
散布して、生ゴミから悪臭や虫が発生するのを防止して
いるが、多量にパウダーを散布しないと生ゴミが腐って
べたついた状態となることがあった。このためパウダー
を多量に使用しなければならず経費がかかり、しかも体
積が減少して堆肥になるまでに長期間かかるので、平均
的な家庭では180リットル程度の大きさのコンポスト
を2個設置しないと処理できず、広い設置場所も必要で
あった。
【0006】一方、浄水場では河川の水を浄水場内に取
水し、先ず沈砂池で土砂を沈殿させた後、沈殿池に導
き、ここでポリ塩化アルミニウムなどの沈殿凝縮剤を添
加して、水に浮遊していた細かい固形物や溶解物質を沈
殿させる。この後、ろ過池に導いた後、次亜塩素酸ナト
リウムなどの薬品で殺菌し、浄水池からポンプで水道水
を各家庭や事業所に送水している。この浄水過程で沈殿
した浄水処理沈殿固形物は、脱水機で圧縮脱水して板状
の脱水ケーキとして、これを産業廃棄物として処理して
いた。しかしながら、この浄水処理沈殿固形物は、肥料
分がほとんどなく処分場に捨てているが、近年この処分
場が不足しており処理コストも上昇し、その対策が望ま
れていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点に
鑑みなされたもので、浄水場から排出される浄水処理沈
殿固形物が、著しい堆肥熟成促進効果を有することを見
い出し、畜糞や生ゴミの熟成期間を短縮して、悪臭や虫
の発生など公害上や作業上の問題がない有機肥料を安価
に作成でき、しかも処分場の問題や処理コストを不要に
した堆肥熟成促進剤、堆肥および堆肥の製造方法を提供
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
発明は、浄水処理沈殿固形物の脱水ケーキからなること
を特徴とする堆肥熟成促進剤である。また請求項2記載
の発明は、熟成した畜糞と、浄水処理沈殿固形物の脱水
ケーキ、および熟成した稲藁又はもみ殻の混合物からな
ることを特徴とする堆肥である。
【0009】また請求項3記載の発明は、畜糞25〜4
5体積%、浄水処理沈殿固形物の脱水ケーキ25〜45
体積%、残部、稲藁又はもみ殻を混合して熟成させるこ
とを特徴とする堆肥の製造方法である。更に請求項4記
載の発明は、畜糞25〜45体積%、浄水処理沈殿固形
物の脱水ケーキ25〜45体積%、残部、稲藁又はもみ
殻を混合して熟成させ、完熟前に吸水性高分子樹脂を混
合することを特徴とする堆肥の製造方法である。
【0010】
【作用】本発明の堆肥熟成促進剤は、浄水処理沈殿固形
物の脱水ケーキからなり、河川の水を浄水場内に取水
し、先ず沈砂池で土砂を沈殿させた後、沈殿池に導きこ
こでポリ塩化アルミニウムなどの沈殿促進剤を添加し
て、水に浮遊していた細かい固形物や溶解物質を沈殿さ
せる。ここで沈殿した浄水処理沈殿固形物を、脱水して
脱水ケーキとしたものである。この脱水ケーキの製造方
法としては浄水処理沈殿固形物を加圧脱水する方法や、
天日乾燥する方法、真空脱水する方法、凍結融解処理後
に加圧脱水する方法、石灰や高分子凝縮剤を添加する薬
注処理など何れの方法で製造したものでも良く、粉砕し
たままやペレット状にして使用する。
【0011】この浄水処理沈殿固形物の脱水ケーキの成
分は、取水中の浮遊物質を主成分として、これに凝集剤
成分が混合したもので、浮遊物質の大部分は土壤粒子で
ありその成分はその処理方法によって相違するが、ほぼ
AI23 が13〜21%(以下単に%は重量%を表
す)、Fe23 が4〜6%、MnOが0.2〜0.5
%、CaOが0.6〜13%、MgOが0.8〜1.3
%、K2 Oが0.5〜0.7%、Na2 Oが0.7〜
1.5%で、水溶性のCaが300〜1000ppm、
Mgが6〜50ppm、Kaが45〜70ppm、Na
が100〜600ppmである。また土壤粒子以外には
河川中に浮遊しているバクテリアなど各種の菌が混合し
ている。この自然の河川中に浮遊している各種の菌が堆
肥の熟成を促進する作用をすると考えられる。
【0012】この理由について、自然の河川はそれ自
身、水を浄化する作用があり、これは河川中に浮遊して
いる各種の菌の作用によるものと考えられ、これら菌が
凝縮されて含まれている脱水ケーキには、更に堆肥の熟
成を促進する作用が大きいと考えられる。また脱水ケー
キは固まった土状であり、これを細かくして畜糞や、稲
藁、もみ殻、生ゴミ中に混入すると、空気層が形成さ
れ、堆肥化を更に促進することも考えられるが、その詳
細な理由は不明である。
【0013】またこの浄水処理沈殿固形物の脱水ケーキ
からなる堆肥熟成促進剤を使用して生ゴミから堆肥を製
造する場合には、生ゴミを入れたコンポストの中に、堆
肥熟成促進剤を2〜5Kg程度、生ゴミの上に乗せてお
くだけで良い。この状態で、約1週間後から熟成が進ん
で効果が現れ、ハエなどの虫の発生がなくなり、悪臭も
減少してきて約30日後には、完熟して体積が3分の1
程度に減少し、腐葉土のようなパサパサの堆肥を製造す
ることができる。この場合、毎日生ゴミを投入するので
1週間毎に堆肥熟成促進剤を追加すれば更に効果的であ
る。またこのように製造された堆肥を、堆肥熟成促進剤
として再利用して別のコンポストの生ゴミの上に乗せる
と、同様の熟成効果を得ることができる。これは生ゴミ
から作られた堆肥にも、各種の菌が繁殖して、脱水ケー
キの場合と同様に熟成促進作用が働くものと考えられ
る。
【0014】また豚糞、牛糞、鶏糞などの糞や尿の脱水
ケーキを原料として堆肥を製造する場合には、堆肥熟成
促進剤となる浄水処理沈殿固形物の脱水ケーキを、畜糞
と稲藁又はもみ殻に混合して、熟成させる。この場合の
配合割合は、畜糞25〜45体積%、浄水処理沈殿固形
物の脱水ケーキ25〜45体積%、残部、稲藁又はもみ
殻を混合する。
【0015】この場合、畜糞は有機肥料として有効な成
分となり、その混合量が25体積%未満では、有機肥料
としての有効成分が少なく、また34体積%を越えて添
加すると、空隙が少なく熟成までに長期間かかる問題が
ある。また浄水処理沈殿固形物の脱水ケーキは堆肥の熟
成促進作用をなし、その混合量が25体積%未満では、
熟成効果が少なく、また45体積%を越えて混合しても
効果の向上が少なく、堆肥としての有機成分も少なくな
るからである。また残部の稲藁又はもみ殻は、空隙を多
くして熟成を促進させると共に、それ自体が有機肥料と
して有効な成分となる。なお稲藁を用いた堆肥は畑に散
布した時に風で飛びにくく、またもみ殻を用いた堆肥は
粉体状になり畑の土と混ぜやすい利点があるので、これ
らを混合して用いると良い。
【0016】上記成分を混合して、積上げておくと数日
後には熟成が進行して1週間程度で70℃程度の高温度
になり、2週間程度から温度が次第に下がりはじめ、4
週間程度で温度が大気温度程度までに下がって完熟す
る。なおこの完熟する前にアクリル酸エステルなどの吸
水性高分子樹脂を0.1体積%程度添加すると、熟成が
促進されると共に、脱臭効果をはやめることができる。
また熟成が従来の3分の1の30日程度の短期間で完熟
できると共に、製造中の悪臭が少なく堆肥を製造する周
辺環境への悪臭公害の問題もない。
【0017】このようにして製造された堆肥は、アンモ
ニアや硫化水素、トリメチルアミンなどの悪臭物質が少
なく、腐葉土のようにパサパサの状態であり、外気と遮
断されているハウス栽培において使用する場合も、従来
の堆肥のような刺激性の悪臭は全くなく、長時間作業す
ることができる。更に完熟前に吸水性高分子樹脂を混合
すると熟成を促進させると共に、製造された堆肥は畑に
散布した時に保水性を向上させ、作物の成長を促進させ
ることができる。
【0018】
【実施例】
(実施例1) 生ゴミから堆肥を製造する場合に、浄水
処理沈殿固形物の脱水ケーキからなる堆肥熟成促進剤を
使用してその効果を確認した。生ゴミを満杯に詰めたコ
ンポストの中に、4Kgの堆肥熟成促進剤を生ゴミの上
に乗せて蓋をして変化の状態を調べて、その結果を表1
に示した。
【0019】
【表1】
【0020】表1の結果から明らかなように、熟成が急
速に進んでハエなどの虫の発生がなくなり、悪臭も減少
してきて約30日後には、完熟して臭のないパサパサの
状態の堆肥を製造することができた。本発明の堆肥熟成
促進剤を使用しない従来方法では熟成に90日程度かか
り、その間にハエが発生して悪臭がひどく、失敗すると
ドロドロに溶けた状態となることがあった。このため従
来は平均的な家庭で2個のコンポストが必要であった
が、本発明では急速に体積が減少するので1個のコンポ
ストで十分であり、しかも製造された新たな堆肥を堆肥
熟成促進剤として、使用すると浄水処理沈殿固形物の脱
水ケーキと同様の効果が得られることも見い出された。
【0021】(実施例2) 浄水処理沈殿固形物の脱水
ケーキからなる堆肥熟成促進剤を使用して、畜糞から堆
肥を製造した。配合比率は豚糞11m3 (34.4体積
%)、稲藁7m3 (21.9体積%)、もみ殻2m3
(6.2体積%)、堆肥熟成促進剤12m3 (37.5
体積%)を混合し、これを積上げて放置しておき、その
熟成状態を見るために温度を測定し、その結果を表2に
示した。なお測定は6月3日から7月2日までの30日
間測定した。
【0022】
【表2】
【0023】表2から明らかなように、2日目から温度
が急速に上昇し、8日目には最高の71℃に達した後
は、そのままの状態が12日目まで続いた。この後、熟
成が進行して、温度は次第に下がりはじめ、30日目ま
でには完熟して大気温度になり、体積も3分の1とな
り、従来の90日程度かかっていた方法に比べて著しい
効果のあることが確認された。また製造中の悪臭が少な
く、ハエなど虫の発生も見られなかった。
【0024】(実施例3)上記実施例2で製造した堆肥
について、その臭いを測定した。測定方法は、ガスクロ
マトグラフ法を用いて、悪臭物質であるアンモニア、ト
リメチルアミン、硫化水素、メチルメルカプタン、硫化
メチル、二硫化メチルの夫々について測定し、測定は1
日目と7日経過した後の2回測定を行ない、その結果を
表3に示した。また比較のために、従来方法により、豚
糞11m3 (50体積%)と稲藁11m3 (50体積
%)とを混合しただけの堆肥を90日間かかって製造
し、この比較例品についても同様に臭いを測定して表3
に併記した。
【0025】
【表3】
【0026】表3の結果からも明らかなように、最も刺
激臭の強いアンモニアについて実施例品は25〜30ppm で
あるのに対して、比較例品は50倍以上も検出された。ま
た腐敗臭の元となる硫化水素は 0.0061 〜 0.0089 ppm
と極めて低く、比較例品は20倍以上も検出され、他の悪
臭物質も同様に結果が得られた。なお実施例品は7日経
過後に悪臭が減少しているが、比較例品は逆に増加する
傾向にあった。
【0027】(実施例4) 浄水処理沈殿固形物の脱水
ケーキからなる堆肥熟成促進剤を使用して、畜糞から堆
肥を製造し、この肥料成分を分析して表4に示した。こ
の堆肥の配合比率は豚糞10m3 (37体積%)、稲藁
10m3 (37体積%)、堆肥熟成促進剤7m3 (26
体積%)を混合し、これを熟成して堆肥(実施例品A)
を製造した。また配合比率が豚糞14m3 (50体積
%)、稲藁6m(21体積%)、堆肥熟成促進剤8m3
(29体積%)を混合し、これを熟成して堆肥(実施例
品B)を製造した。また配合比率が豚糞14m3 (50
体積%)、もみ殻6m3 (21体積%)、堆肥熟成促進
剤8m3 (29体積%)を混合し、これを熟成して堆肥
(実施例品C)を製造した。また従来方法により豚糞1
0m3 (50体積%)と稲藁10m3 (50体積%)と
を混合しただけの堆肥を90日間かかって製造し、この
比較例品についても同様に肥料成分を測定して表4に併
記した。
【0028】
【表4】
【0029】表4の結果から、従来方法により製造した
比較例品に比べて、肥料成分は若干少なくはなっている
が、これは堆肥熟成促進剤として浄水処理沈殿固形物の
脱水ケーキを混合したためであるが、実際に畑に散布し
て使用する場合には散布量を多少多めにすれば良い。こ
の点を除けば熟成が早く、臭気もほとんどないので、保
管や梱包も容易で、特に密閉されたハウス内で使用する
場合には、作業が楽で健康上の問題もない。
【0030】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る堆肥熟成
促進剤によれば、熟成が急速に進み、悪臭や虫の発生も
なく短期間で堆肥を製造することができる。特に生ゴミ
を堆肥化するコンポストや畜糞から堆肥を製造する場合
に、コンポストの設置個数の減少や、製造施設を小型化
できるなどの著しい効果を発揮することができる。また
本発明により製造された堆肥の肥料成分は、従来の方法
により製造された堆肥に比べて堆肥熟成促進剤を混合し
た分だけ若干少なくはなるが、製造過程の悪臭公害上の
問題もなく、また保管や運搬、使用時にも悪臭がなく、
パサパサの状態で散布し易く、特にハウス栽培での作業
性を大幅に向上させることができる。更に完熟前に吸水
性高分子樹脂を混合すると熟成を促進させると共に、製
造された堆肥は畑に散布した時に保水性を向上させるこ
とができる。しかも浄水処理沈殿固形物の脱水ケーキの
処分に困っていた出願人の自治体も、本発明により処分
場が不要となり、その処理コストがかからず、産業廃棄
物として扱われていたものが有効資源として利用できる
大きな効果が得られた。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浄水処理沈殿固形物の脱水ケーキからな
    ることを特徴とする堆肥熟成促進剤。
  2. 【請求項2】 熟成した畜糞と、浄水処理沈殿固形物の
    脱水ケーキ、および熟成した稲藁又はもみ殻の混合物か
    らなることを特徴とする堆肥。
  3. 【請求項3】 畜糞25〜45容積%、浄水処理沈殿固
    形物の脱水ケーキ25〜45容積%、残部、稲藁又はも
    み殻を混合して熟成させることを特徴とする堆肥の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 畜糞25〜45容積%、浄水処理沈殿固
    形物の脱水ケーキ25〜45容積%、残部、稲藁又はも
    み殻を混合して熟成させ、完熟前に吸水性高分子樹脂を
    混合することを特徴とする堆肥の製造方法。
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