JP2015120659A - 虫駆除方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な方法により発酵処理物に発生した虫を容易かつ確実に駆除することができ、環境や人体への悪影響が少なく、家庭内においても容易に実施を可能にする。
【解決手段】容器10中において発酵中の生ごみや畜糞等の発酵処理物13から発生する虫を駆除する方法であって、発酵処理物13の表面を、焼灰を堆積させた焼灰層14により被覆して所定期間放置する。
【選択図】図1

Description

本発明は、生ごみや畜糞等の発酵処理物から発生する虫を駆除する方法に関する。
一般に、生ごみは、各家庭から集められて各市町村のごみ処理場においてごみ焼却炉により焼却されている。ごみ焼却炉は、生ごみを燃焼室に投入して処理するが、生ごみには多くの水分を含んでいるため、生ごみ中から水分除去した後に燃焼室に投入することが提案されている。ただし、生ごみは、水分を含んだまま各家庭から集められてごみ処理場まで輸送されるので、嵩が大きくかつ重量物であり、これを遠くのごみ処理場まで搬送することにより輸送コスト増加を招いている。
また、生ごみを焼却せずに、家庭内やごみ処理場などにおいて、生ごみを発酵させて堆肥化することも多く提案されている。しかし、生ごみを発酵させる過程において蛆虫等の害虫が発生することが多く、環境衛生上の問題となる。同様に、家畜の糞尿等を集めて発酵させ、堆肥化させることも多く提案されているが、発酵する過程において害虫の発生が多く確認される。これら生ごみや畜糞を堆肥化する際、虫が入らないように密封することも考えるが、害虫の発生を効果的に防止するには至っていないのが現状である。また、害虫を駆除するために化学物質(殺虫剤)の使用も考えられるが、成虫等に耐性ができて化学薬品の殺虫効果が薄れることも多く、さらに殺虫剤による人体への悪影響も懸念される。特許文献1では、バチルス属の細菌であるバチルスサブチルスを含む菌を堆肥畜糞に散布してハエ幼虫を駆除する方法が開示されている。
特開2001−247422号公報
特許文献1は、堆肥畜糞に特定の菌を散布することによりハエ幼虫を駆除するため、化学物質(殺虫剤)による害虫駆除と比べて環境や人体への悪影響は軽減されるが、このような特定の菌は、入手が困難な場合が多い。従って、大規模なごみ処理場はともかく、一般家庭で生ごみを処理する際の方法としては不向きである。また、これらの菌は購入することが通常であり、害虫駆除にコストがかかるといった問題がある。
以上のような事情に鑑み、本発明では、簡易な方法により発酵処理物に発生した虫を容易かつ確実に駆除することができ、環境や人体への悪影響が少なく、家庭内においても容易に実施することが可能な虫駆除方法を提供することを目的とする。
本発明では、容器中において発酵中の生ごみや畜糞等の発酵処理物から発生する虫を駆除する方法であって、発酵処理物の表面を、焼灰を堆積させた焼灰層により被覆して所定期間放置する。
また、焼灰層は3cm以上の厚さに形成されてもよい。また、所定期間は10日以上であってもよい。また、容器の上端を容器蓋及びビニールシートの少なくとも一方で覆うようにしてもよい。
本発明によれば、発酵処理物に虫が発生したとしても、発酵処理物に被覆した焼灰層よって虫を駆除することができる。これは、焼灰に含まれるアルカリ成分と珪酸成分とによる消毒作用及び乾燥作用によって虫を死滅させるものと考えられる。このように、虫が発生した発酵処理物を焼灰層で被覆するといった簡単な方法で容易に虫を駆除することができる。また、焼灰が用いられるため、容易に入手でき、しかも環境及び人体への悪影響が少なく、家庭においても容易に実施することができる。
また、焼灰層が3cm以上の厚さに形成されるものでは、発酵処理物の表面を確実に被覆できるので、虫を確実に駆除することができる。また、所定期間として10日以上としたものでは、虫を確実に駆除する期間が十分であり、卵から成虫になった場合であっても焼灰層により駆除できるので、発酵処理物の虫を死滅させることができる。また、容器の上端を容器蓋やビニールシートで覆ったものでは、容器中に雨水が入り込むのを防止して焼灰層が濡れるのを防止できる。
虫駆除方法の実施形態を適用した一例を示す断面図である。 虫駆除方法の手順を説明するフローチャートである。 (a)は発酵処理物に虫が発生した状態、(b)は発酵処理物を焼灰層で被覆した状態、を示す断面図である。 (a)は容器上端を容器蓋及びビニールシートで覆った状態、(b)は虫が駆除された状態、を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。ただし、本発明は以下に説明する実施形態に限定されるものではない。また、図面においては、実施形態を説明するため、一部または全部を模式的に記載するとともに、一部分を大きくまたは強調して記載する等適宜縮尺を変更して表現した部分を含んでいる。
実施形態に係る虫駆除方法について図面を参照しながら説明する。図1は、虫駆除方法の実施形態を適用した一例を示す断面図である。図1に示すように、本実施形態の虫駆除方法には、容器10が用いられる。容器10は、上方に開口部10aを有し、下方に底板10bを有している。容器10は、例えば、水平断面が円環状であってプラスチック製のポリバケツが用いられる。例えば、100リットル前後の容量を持つ容器10が用いられる。
なお、容器10の形状や大きさ、材質は任意である。例えば、容器10として、水平断面が矩形状のものが用いられてもよく、また、材質としてステンレス製等の金属製のものが用いられてもよい。また、容器10として、廃棄されたドラム缶の上端を切除したものが用いられてもよい。また、容器10として、段ボール箱内にビニール袋等を入れたものが用いられてもよい。また、容器10の大きさは、一般住宅の庭先や集合住宅のベランダ等に設置可能な大きさのものが用いられてもよい。
容器10の上端には、開口部10aを閉じるための容器蓋11を備える。容器蓋11は、容器10の上端を覆うように置かれるものが用いられる。なお、容器蓋11は、容器10の内部を密封する必要はなく、少なくとも虫や雨水が容器10内に入り込むのを抑制できるものであればよい。容器蓋11は、容器10と同一の材質であってもよく、また、異なる材質であってもよい。また、容器蓋11は、容器10の上端に蝶番等により連結され、容器10の開口部10aを開閉可能なものでもよい。
容器10内には、容器10の底板10b上に形成された草チップ層12と、草チップ層12の上に形成された発酵処理物13と、発酵処理物13を覆うように焼灰を堆積させた焼灰層14と、が収容される。草チップ層12は、容器10内の最下層に例えば3cm〜10cmの厚さで形成される。草チップ層12は、例えば、草、落ち葉(枯葉や枯草を含む)を長さ1cm〜5cm程に切断された草チップが用いられ、これらが底板10b上に投入されて形成される。草チップに用いる草や落ち葉は特に限定されず、庭や公園等に生えている雑草を刈り取ったものや、落ち葉が用いられる。従って、草チップを新たに購入する必要はなく、簡単に入手できる。また、草、落ち葉を切断せずにそのまま草チップとして用いてもよい。また、草チップ層12の厚さも任意であり、発酵処理物13の量(厚さ)に応じて形成されてもよい。
草チップ層12は、草チップが乱雑に投入されて形成されており、微小な隙間が多数形成されている。草チップ層12は、発酵処理物13の下に形成されており、発酵処理物13で生じた水分を吸収することができ、不要な水分を発酵処理物13から除去して発酵状態を適切に維持するといった水分調整機能を有している。また、草チップ層12は、草等に付着した土壌微生物として、例えば枯草菌を代表とするバチルス属のバクテリア等の好気性菌群を有する。これら好気性菌群は、発酵処理物13の処理にも寄与する。また、草チップ層12は、微小な隙間を多数有しているため、発酵処理物13に対して菌類への酸素の供給を行うことができる。なお、後述するが発酵処理物13を撹拌する際に、草チップ層12を曝気させることにより、微小な隙間に新たな外気を導入させることができる。
草チップ層12は、発酵処理物13が生ごみGを処理する場合に特に有用であるが、形成されなくてもよい。例えば、発酵処理物13として容器10に畜糞を収容して堆肥化させる場合には草チップ層12の形成は不要である。
発酵処理物13は、例えば、発酵菌を混入した米糖と、乳酸菌により発酵した竹粉と、発酵した乾燥畜糞と、を混合し、これら混合物中に生ごみGが投入されたものである。生ごみGは、米糖等の混合物中に投入されることにより発酵処理されて堆肥化される。このような発酵処理物13は、処理の過程において虫(蛆虫)が発生する可能性が高い。図1では虫の記載を省略している。なお、生ごみGを処理する混合物としては、上記した混合物に限定されず、他のものが用いられてもよい。また、発酵処理物13としては、生ごみGを発酵処理したものに限定されず、牛糞、豚糞、鶏糞、馬糞、山羊や羊の羊糞等が容器10内に収容されて、堆肥化される過程のものでもよい。
以下に生ごみGを処理する場合の混合物の一例について説明する。上記したように、生ごみGを投入する混合物は、発酵菌を混入した米糖と、乳酸菌により発酵した竹粉と、発酵した乾燥畜糞と、を混合したものである。
米糖は、10リットルに、例えば、ラクトバチルス菌等の発酵菌を250g混入させて発酵させたものが用いられる。ラクトバチルス菌は、グラム陽性の乳酸桿菌である。米糖は、炭水化物等の有機物を分解する作用を有する発酵菌等の微生物を混入させ、その含水率を例えば10%〜20%程度として、微生物を安定に貯蔵させて作られる。そのため、生ごみGと撹拌されることにより、微生物が含水率の増加によって活動を開始し、水分や硝酸カルシウムや硝酸ナトリウムを栄養源として増殖し、食品廃棄物に含まれる有機物を分解して、生ごみGを好気的に発酵させる機能を有する。発酵が進むにつれて、発酵熱が発生し、時間の経過に伴い、発酵が完了する。生ごみGが発酵層13と撹拌されることにより、発酵の際に生成される発酵熱によって水分が蒸発され、例えば含水率が30%〜40%程度の粉末状の食品廃棄物となる。
竹粉は、例えば、米糖10リットルに対して1〜3kgの割合で投入される。竹粉は、伐採した竹を粉砕機で細かくしたものであり、一般に土壌改良剤として用いられる。乳酸菌により発酵した竹粉は、生ごみGとともに撹拌されることにより、堆肥化を促進することができる。なお、竹粉は、単に粉砕機で細かくしたものだと粉砕が荒く、針状繊維が残る。また、粉砕時に発生する熱で竹の中にある乳酸菌が減少して水分が蒸発し、折角の有効な成分がなくなってしまう。本実施形態の竹粉としては、熱をあたえずに竹を切削し、細かいパウダー状のものが用いられる。これにより、竹粉は、乳酸菌の消失を抑制するとともに、ハニカム構造(細胞組織)を崩さずに作成され、ハニカム構造の中に、多量の乳酸菌を生きたままで保持している。
また、竹粉は、ハニカム構造を崩さずに切削されるため、例えば、発酵後にPH3〜4となって、例えば、土中の石灰分の分解を促進する。これにより、竹粉は、乳酸菌によって乳酸や酢酸などの有機物を多く生成することができる。そのため、発酵層13が弱酸性となり、弱酸性を好む酵母菌もどんどん増え、腐敗菌や病原菌の活動を抑制し、善玉菌を優位にすることができる。竹粉は、例えば、100gあたり、Na(ナトリウム)が3mg、K(カリウム)が1273mg、Ca(カルシウム)が14mg、Fe(鉄)が5.4mg、Mg(マグネシウム)が25.6mg、Mn(マンガン)が4.9mg、P(リン)が43mg、Zn(亜鉛)が1.4mgのミネラル組成を有する。
一般的に、竹は、成長が早く、その硬さと柔軟性から古来より工芸品や日用品といった竹細工や、繊維を利用して作られる紙、消毒に使う竹酢液、脱臭に使う竹炭、建材や工事現場の足組みなど様々なところで活用されてきた。しかし、現在、竹の利用率が低下したため、地方の山々では竹林がいたるところに広がり、高齢化が進んで山の手入れが出来ない地域では竹の処理に困っているのが現状である。そこで、余剰の竹を使うことで竹の有効利用を図ることが可能となる。また、本実施形態に使用される竹粉は、市販されているものが用いられてもよい。
発酵した乾燥畜糞は、例えば、米糖10リットルに対して1〜3kgの割合で投入される。発酵した乾燥畜糞は、生ごみGとともに撹拌されることにより、堆肥化を促進することができる。乾燥蓄糞としては、牛糞、豚糞、鶏糞、馬糞、山羊や羊の羊糞等を発酵させて乾燥させたものが用いられる。本実施形態では、乾燥蓄糞として豚糞が用いられる。乾燥蓄糞は、水分量が取扱性に与える影響が大きい。例えば、含水率が60%w.b.以上であると、仮比重が大きく、付着性も大きくなる。これとは逆に、含水率が30%w.b.以下になると、粉塵が発生するようになる。そのため、本実施形態では、例えば含水率が25〜55%w.b.のものが用いられる。また、乾燥蓄糞は、pH値が、例えば5.5〜8.5であることが好ましい。pH値が5.5以下になると、ミネラルの過剰害やリン酸の固定や吸収障害などが起こるので取扱性が低下する。
乾燥蓄糞は、EC値(含有されるイオンの量)が、低い方が好ましく、例えばEC値3.0dS/m以下が好ましい。乾燥蓄糞のイオン成分としては、カリウム、ナトリウム、塩素、硝酸等である。乾燥蓄糞は、C/N比(炭素と窒素との割合)が高いと窒素量が少ない。好ましくは、C/N比10〜40である。値が大きすぎると、発酵層13において窒素飢餓を起こすおそれがある。乾燥蓄糞は、アンモニア態窒素と硝酸態窒素との割合において、アンモニア態窒素が少ない方が好ましい。アンモニアは、堆肥化の初期に発生し、悪臭や作物生育阻害の原因となる。これに対して、硝酸態窒素割合は、堆肥中の無機量窒素のなかで硝酸態窒素が占める割合を示し、この値は、大きい方が好ましい。硝酸態窒素は、アンモニアを硝化してできる。この反応は、主に、二次発酵中に起こる。
乾燥蓄糞は、肥料成分バランス(全窒素量を1とした時のカリウムの割合)が低い方が好ましい。肥料成分バランスの適正値は、5以下が好ましい。乾燥蓄糞は、重金属濃度(銅と亜鉛との濃度)が、高すぎると好ましくない。そのため、重金属濃度の適正値は、例えば銅が300ppm以下で、亜鉛が900ppm以下が好ましい。
乾燥蓄糞は、生ごみGと撹拌されることにより、有機物分解のための適切な生態系を創造する。すなわち、分解を行う生物のうち、もっとも直接的に働くのはバクテリア等の微生物であり、その中でも、菌類、糸状菌、原生生物、放線菌等の重要な微生物によって、生ごみGが効率的に発酵される。なお、上記した乾燥畜糞(例えば豚糞)は、市販されているものが用いられてもよい。
発酵処理物13の上には、焼灰を堆積させた焼灰層14が形成される。焼灰層14は、例えば木材や竹、紙類、炭などを焼却した後の灰が用いられる。これにより、焼灰を新たに購入する必要がなく、コストの増加が抑制されるとともに、焼却処分後の灰を有効に利用することができる。また、焼却する木材としては間伐材が用いられることにより、山林等を管理する際に不要となった間伐材を有効に利用することができる。また、焼灰層14は、発酵処理物13上において、例えば3cm〜10cmの厚さに形成される。勿論、焼灰層14は、10cmを超えて形成されてもよい。焼灰層14が3cm以上の厚さに形成されることにより、発酵処理物13の上面を確実に覆うことができ、例えば容器10が傾いた場合や振動した場合でも、焼灰層14で発酵処理物13を覆った状態を維持することができる。
焼灰層14を形成する焼灰は、例えば、カリウムやカルシウム、マグネシウムを主成分とし、微量のアルミニウム、鉄、亜鉛、ナトリウム、銅等の金属元素(ミネラル)やの珪酸も含んでいる。これらは、酸化物や炭酸塩として存在しており、通常は、水に溶かすと強いアルカリ性を示す。焼灰は、アルカリ金属塩を含むために、加熱により、珪酸塩を生成する。この焼灰に含まれるアルカリ成分と珪酸成分とによる消毒作用及び乾燥作用が、虫(蛆虫)の駆除に有効に作用する。
容器10の上端の開口部10aは、容器蓋11により閉じられており、この容器蓋11の上に、重し15が載せられている。重し15は、例えば、布製やビニール製の袋に土や砂を入れたものが用いられる。容器蓋11に重し15が載せられることにより、風等により容器蓋11が容器10から外れるのを防止する。なお、重し15は、複数載せてもよく、また、袋に土や砂を入れたものに代えて、石やブロック、レンガ等が使用されてもよい。
重し15を載せた容器蓋11を覆うように、ビニールシート16が設置される。ビニールシート16は、例えば、ブルーシートが用いられる。このように、容器10の開口部10aは容器蓋11及びビニールシート16によって覆われた状態となる。これにより、発酵処理物13からの臭気が外部に漏れるのを抑制しつつ、虫が容器10内に新たに入り込むのを抑制し、さらに、雨水が容器10内に進入して焼灰層14が濡れるのを防止することができる。なお、ビニールシート16の上に重しを載せて、ビニールシート16が風等により飛ばされないようにしてもよい。また、ビニールシート16の端部を地面や建屋に連結させてもよい。
なお、図1では、容器10の開口部10aを容器蓋11で閉じ、さらにビニールシート16で覆うようにしているが、これに限定されず、例えば、容器蓋11のみを用いる場合や、ビニールシート16のみを用いる場合であってもよい。また、容器蓋11及びビニールシート16の双方とも使用されなくてもよい。
図2は、虫駆除方法の手順を説明するフローチャートである。このフローチャートに沿って、適宜図3〜図4を用いて説明する。図2に示すように、まず、発酵処理物13に虫M(蛆虫Mを含む。)が発生したことを確認する(ステップS1)。図3(a)は、発酵処理物13に虫Mが発生した状態を示している。図3(a)に示すように、虫Mの発生は、容器10内で飛翔するハエ等の存在や、発酵処理物13の表面を目視することにより行う。
なお、蛆虫Mは、ハエ目短角亜目・環縫短角群に属する昆虫の幼虫である。足は全くなく、頭も見かけ上は存在しない。細長い体には付属物がほとんどなく、頭部の方がとがっているものが多い。後方に気門が開き、そこを水面に出せば呼吸ができる。蛆虫Mは、汚物に即座に出現する。親バエが直接に幼虫を産むものがあるため、卵が孵化するまでの時間は短時間である。従って、虫Mの発生を放置すると、蛆虫Mが成虫となって発酵処理物13に卵を産み付け、この卵が孵化して蛆虫Mとなることが繰り返され、大量の虫Mが発生することになる。
次に、発酵処理物13の表面を焼灰層14で被覆する(ステップS2)。図3(b)は発酵処理物13の表面を焼灰層14で被覆した状態を示している。図3(b)に示すように、発酵処理物13の表面が焼灰層14で覆われるため、飛翔する虫Mはエサがなく、また、発酵処理物13に卵を産み付けることが不能となる。さらに、発酵処理物13の表面または内部に存在する虫Mは焼灰層14の作用を受けることになる。
続いて、図4(a)に示すように、容器10の開口部10aを容器蓋11で閉じるとともに、容器蓋11の上に重し15を載せ、さらに容器蓋11を覆うようにビニールシート16を設置する。なお、飛翔する虫Mは、容器10内に残ったままでもよい。容器蓋11やビニールシート16により、虫Mの外部への飛翔を防止するとともに、雨水が容器10に入って焼灰層14を濡らすことを防止する。なお、容器蓋11やビニールシート16を設置しなくてもよい点は、上記のとおりである。
次に、発酵処理物13の表面を焼灰層14で被覆したまま、所定期間放置する(ステップS3)。これにより、飛翔する虫M及び発酵処理物13の虫(蛆虫)Mの双方に対して焼灰層14による消毒作用及び乾燥作用が働き、虫Mが駆除される。所定期間は、例えば10日である。所定期間として10日以上とすることにより、既に産み付けられた卵が孵化したとしても虫Mの大部分を駆除することができる。ただし、この所定期間は、虫Mを死滅させるのに十分な期間が用いられる。従って、虫Mを死滅させることができれば、10日より短い期間(例えば3日〜7日)であってもよく、また、11日以上であってもよい。発明者が行った検証によると、上記した発酵処理物13に虫Mが発生した際、発酵処理物13の表面に約3cmの焼灰層14を形成し、これを10日間放置したところ、虫Mが死滅したことが確認された。
次に、虫Mが駆除されたか否かが確認される(ステップS4)。この確認は、例えば目視により行う。例えば、所定期間経過後に容器蓋11をあけて容器10内を飛翔する虫Mがいないことや、焼灰層14を一部除いて発酵処理物13の表面に虫Mがいないことなどにより確認する。図4(b)は、虫Mが駆除された状態を示している。図4(b)に示すように、飛翔する虫Mは焼灰層14の上に落ちており、また、発酵処理物13の虫Mは死滅後、発酵処理物13により処理されて消滅している。
虫Mが駆除されていない場合(ステップS4:NO)は、ステップS3に戻り、所定期間放置される。虫Mが駆除されない場合は、このステップS3、S4が繰り返される。なお、ステップS4から戻ったときのステップS3の所定期間は、先に規定した所定期間と同一でもよく、また、先に規定した所定期間より短くまたは長くてもよい。例えば、先に規定した所定期間が10日である場合、ステップS4から戻った場合の所定期間は10日よりも短い3日〜7日であってもよい。
一方、虫Mの駆除が確認された場合(ステップS4:YES)は、発酵処理物13が容器10から取り出される(ステップS5)。発酵処理物13を取り出す際、焼灰層14も同時に容器10から取り出される。なお、駆除された虫Mは焼灰層14とともに、または発酵処理物13とともに容器10から取り出される。
上述したように、本実施形態によれば、虫Mが発生した発酵処理物13を焼灰層14で被覆するといった簡単な方法で容易に虫Mを駆除することができる。また、焼灰層14には焼灰が用いられるため、容易に入手でき、しかも環境及び人体への悪影響が少なく、家庭においても容易に実施することができる。
以上、実施形態について説明したが、本発明は、上述した説明に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
10・・・容器
11・・・容器蓋
12・・・草チップ層
13・・・発酵処理物
14・・・焼灰層
15・・・重し
16・・・ビニールシート
G・・・生ごみ
M・・・虫(蛆虫)

Claims (4)

  1. 容器中において発酵中の生ごみや畜糞等の発酵処理物から発生する虫を駆除する方法であって、
    前記発酵処理物の表面を、焼灰を堆積させた焼灰層により被覆して所定期間放置することを特徴とする虫駆除方法。
  2. 前記焼灰層は、3cm以上の厚さに形成されることを特徴とする請求項1記載の虫駆除方法。
  3. 前記所定期間は、10日以上であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の虫駆除方法。
  4. 前記容器の上端を容器蓋及びビニールシートの少なくとも一方で覆うことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の虫駆除方法。
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