JPH07223738A - カード払出装置 - Google Patents

カード払出装置

Info

Publication number
JPH07223738A
JPH07223738A JP13414594A JP13414594A JPH07223738A JP H07223738 A JPH07223738 A JP H07223738A JP 13414594 A JP13414594 A JP 13414594A JP 13414594 A JP13414594 A JP 13414594A JP H07223738 A JPH07223738 A JP H07223738A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
card
roller
payout
plate
payout roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP13414594A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2843505B2 (ja
Inventor
Masaru Suzuki
勝 鈴木
Tsuneyuki Kanie
恒行 蟹江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Seiki Co Ltd
Original Assignee
Showa Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Seiki Co Ltd filed Critical Showa Seiki Co Ltd
Priority to JP6134145A priority Critical patent/JP2843505B2/ja
Publication of JPH07223738A publication Critical patent/JPH07223738A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2843505B2 publication Critical patent/JP2843505B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
  • Conveying Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 大きいあるいは重いカードの軽快な払出しを
可能にする。 【構成】 カード支持部材20の底板26を水平面に対
して摩擦角に等しい角度傾斜させたカード支持面28に
多数枚のカード12を垂直の姿勢で支持させる。カード
支持面28の低い側の端部にカード移動限度規定板30
を垂直に設け、カード移動限度規定板30の上方に払出
ローラ40を設けてカード12に接触させ、カード付勢
装置70のおもり72,押込板90にカード12をカー
ド移動限度規定板30および払出ローラ40側に付勢さ
せる。払出ローラ40の回転によりカード12を上方へ
払い出す。カード12の重量はカード支持面28が受け
るため、重いカード12の残量とは無関係に適切な摩擦
力が得られ、カード12をカード案内板50と分別板5
8との間からフレーム10外へ払い出し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカード払出装置に関する
ものであり、特に、払出しの確実化に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】カード払出装置により払い出されるカー
ドは、例えば、ゲーム機の景品であるアニメキャラクタ
が印刷されたカード,名刺,カルテ等、紙,合成樹脂,
木材等種々の材料により作られて厚みを有し、文字,図
形等が記録可能な記録媒体であり、カード払出装置はカ
ードを予めセットされた位置から別の位置へ送り出すも
のである。カードは文字,図形等が既に記録されている
ものでもよく、あるいはまだ記録されていないものでも
よい。
【0003】カード払出装置は、一般に、カードを1枚
ずつ払い出すようにされる。そのため、従来のカード払
出装置は、板面が水平なカード支持板と、水平軸線まわ
りに回転可能に設けられるとともに、外周面の上端がカ
ード支持板の上面と同一平面内に位置する払出ローラと
を有し、これらカード支持板および払出ローラ上に多数
枚のカードが水平な姿勢で上下方向に積み重ねられる。
払出時には払出ローラが回転させられ、払出ローラとカ
ードとの間に生ずる摩擦力によりカードが下から順に1
枚ずつ払い出される。
【0004】また、多数枚重ねられたカードのうち、払
出ローラに接触する一番下のカード1枚のみを払い出す
ために、カード分別板およびカード案内板が設けられ
る。カード案内板は払出方向において払出ローラより下
流側に、水平な姿勢でかつ上面が払出ローラの上端より
僅かに低くなる位置に設けられる。カード支持板とカー
ド案内板とが一枚の板材で構成される場合もある。この
場合には、その一枚の板材の中間部に開口が形成され、
その開口から払出ローラの上端部が板材の上面より僅か
に上方へ突出するようにされる。
【0005】また、カード分別板は、カード案内板の上
方に、払出ローラと平行に、かつ、板面がカード案内板
に直角な姿勢で設けられる。カード分別板の下面は下方
に凸の部分円筒状を成し、カードの幅方向の中央に対応
する部分が最も下方に位置し、カード案内板との間に、
ちょうどカード1枚の厚さに相当する隙間を形成するよ
うにされることが多い。カード払出し時に、払出ローラ
に接触したカードと共に、そのカードに接触したカード
がつれて送られてきても、払出ローラに接触したカード
のみが隙間を通過してカードが1枚ずつ払い出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
カード払出装置では、カードを払い出すことができない
ことがあった。払出ローラ上に多数のカードが上下方向
に積み重ねられるため、カードの寸法が大きいほど、あ
るいは寸法が小さくても1枚の重量が大きいほど、一番
下のカードとカード支持板および二番目のカードとの間
の摩擦力が大きくなり、カードの軽快な払出しができな
くなるのである。第一発明ないし第四発明はそれぞれ、
カードが大きくても、重くても払い出すことができるカ
ード払出装置を提供することを課題として為されたもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】第一発明に係るカード払
出装置は、上記の課題を解決するために、(a)水平面
に対して傾斜した一平面状のカード支持面を有し、複数
枚のほぼ垂直に立ったカードの下端を支持するカード支
持部材と、(b)カード支持面の低い側の端部より上方
に設けられ、カードのカード支持面に平行な方向の移動
限度を規定するカード移動限度規定部材と、(c)その
カード移動限度規定部材の上方に設けられ、カード支持
面に支持されたカードのうち最もカード移動限度規定部
材側のカードに外周面において接触する払出ローラと、
(d)その払出ローラを外周面のカードに接触する部分
が上方へ移動する向きに回転させる払出ローラ駆動装置
と、(e)カード支持部材により支持されたカードを払
出ローラ側へ付勢する付勢手段とを含むように構成され
る。
【0008】第二発明に係るカード払出装置は、前記払
出ローラの前記外周面に、その払出ローラの外周部の、
少なくとも、その払出ローラの軸線にほぼ平行でその軸
線からの距離が払出ローラの半径より短い一平面より外
周側に位置する部分を除去した切欠が形成されている。
【0009】第三発明に係るカード払出装置は、前記払
出ローラ駆動装置が、駆動源と、その駆動源により回転
させられるとともに、前記払出ローラのローラ軸と同心
的に配設された駆動軸と、それらローラ軸と前記駆動軸
とを限られた角度範囲で相対回転自在に連結する連結装
置とを含むように構成される。
【0010】第四発明に係るカード払出装置は、前記払
出ローラの前記外周面が、軸方向の両端部において、両
端側ほど直径が漸減する直径漸減面とされている。
【0011】
【作用】第一発明に係るカード払出装置においてカード
は、カード支持面上にほぼ垂直に立った姿勢で載置さ
れ、払出ローラとカード移動限度規定部材および付勢手
段によりその姿勢に保たれる。「ほぼ垂直」には、垂直
は勿論、後に説明するように一定角度意図的に傾かされ
た姿勢も含む。カードは、払出ローラが払出ローラ駆動
装置により回転させられることによって上方へ払い出さ
れる。カードは付勢手段によって払出ローラ側へ付勢さ
れているため、払出ローラの外周面と、払出ローラの外
周面に接触しているカードとの間に付勢力に基づく摩擦
力が生ずる。カードはカード支持面によって支持されて
おり、カードの重量の大部分はカード支持面によって受
けられるため、払出ローラの外周面とカードとの間に生
ずる摩擦力は殆ど付勢手段の付勢力に基づく大きさのも
のである。したがって、カードが重くなっても摩擦力が
過大になることはなく、払出しに適切な大きさの摩擦力
が得られ、カードが重くても払出ローラの回転によって
カードが払い出される。カードが払い出され、カード支
持面上に残っているカードと払出ローラおよびカード移
動限度規定部材との間に隙間が生ずれば、カード支持面
上のカードは付勢手段により付勢されて払出ローラおよ
びカード移動限度規定部材側へ移動させられ、次の払出
しが可能になる。
【0012】カード支持面の傾斜角度は任意の角度に設
定すればよい。カード支持面の傾斜角度が摩擦角より大
きければ、カード支持面の傾斜のみによってカードを払
出ローラ側へ移動させることが可能であり、カード支持
面に付勢手段を兼ねさせることが可能である。但し、付
勢手段は、カードを払出ローラ側へ移動させるのみなら
ず、カードと払出ローラとの間に払出しに必要な摩擦力
を生じさせるものであることが必要であり、カード支持
面に付勢手段を兼ねさせるときには、この摩擦力が確保
されることを保証することが必要である。例えば、カー
ド支持面上に支持されるカードを常時一定数以上とし、
傾斜によってカードから払出ローラに加えられる重量が
適切な摩擦力を生じさせる大きさに管理するのである。
このようなカードの枚数管理を行わず、カード支持面と
は別に付勢手段を設ける場合には、カード支持面はカー
ドを払出ローラ側に移動することを助け、付勢手段の一
部として機能することとなる。
【0013】カード移動限度規定部材は、実施例の項に
おいて述べるように、カード支持面の低い側の端部から
立ち上がる板状の部材でもよく、あるいはカード支持面
から上方へ離れた位置に、水平かつカードに平行に設け
られた棒状部材でもよく、あるいはボールでもよい。カ
ード支持面上に載置されたカードは、表面上の3点で支
持されれば姿勢が決まるため、払出ローラおよびカード
移動限度規定部材はカードを3点以上で支持し得る形
状,寸法,位置で設ければよく、付勢手段もカードを払
出ローラおよびカード移動限度規定部材に3点以上で支
持させる結果となる位置に設ければよい。ボールをカー
ド移動限度規定部材とする場合には、ボールを複数個設
ける場合にはカードの幅方向に距離を隔てて配置し、ボ
ールを1個設ける場合にはカードの幅方向の中央部を支
持する位置に設けることが望ましいが、カードに接触す
る位置に設ければ目的を達し得る。ボールおよび払出ロ
ーラを支持部材に支持させてカード支持面の低い側の端
部に上下方向に距離を隔てて設ければ、それらボールお
よび払出しローラがカードの移動を案内する案内部材と
して機能する。
【0014】第二発明に係るカード払出装置において
は、払出ローラが回転させられてカードを払い出すと
き、払出ローラの外周面と、切欠が形成された部分とが
交互にカードに接触して払い出す。払出ローラの外周面
がカードに接触してカードを払い出す状態から、切欠が
形成された部分がカードに接触してカードを払い出す状
態に変わるとき、払出ローラの半径に、外周面の半径
と、切欠を規定する平面と軸線との距離との差に等しい
変動が生じ、カードは付勢手段により付勢されてこの変
動に等しい距離だけ払出ローラの軸線に接近させられ
る。逆に、払出ローラの切欠が形成された部分がカード
に接触してカードを払い出す状態から外周面がカードに
接触してカードを払い出す状態に変わるときには、払出
ローラの軸線とカードとの間の距離が増加し、払出ロー
ラは付勢手段の付勢力と、カードの側縁とカード支持部
材との間に生ずる摩擦抵抗との両方に抗してカードを押
し戻しつつ払い出す。このとき、払い出しローラとカー
ドとの接触力が増し、両者の間の摩擦力が増して、切欠
が形成されない払出ローラによってカードを払い出す場
合より大きい払出力が得られる。なお、ここにおいて
「ほぼ平行」とは、払出ローラの外周面に切欠を形成す
るための一平面が払出ローラの軸線に平行な面である場
合、および払出ローラの軸線に対して小角度傾斜した面
である場合の両方を含む。
【0015】第三発明に係るカード払出装置において
は、払い出されたカードの取出しが払出ローラの遊転に
より容易となる。払出ローラにより払い出されるカード
は、その下端部が払出ローラから外れれば上方への移動
を停止する。また、カードの下端部が払出ローラと次に
払い出されるカードあるいは付勢手段との間に挟まった
状態で1枚のカードの払出しを終了することも可能であ
る。いずれにしてもカードを払出ローラと次に払い出さ
れるカードとの間から引き出すためにカードを引っ張る
こととなる。このとき、駆動源による駆動軸の駆動が終
了しており、駆動軸は回転していないが、ローラ軸と駆
動軸とは相対回転自在に連結されているため、カードを
引っ張れば払出ローラが遊転し、カードを容易に取り出
すことができる。
【0016】第四発明に係るカード払出装置において
は、払出ローラの外周面が直径漸減面とされている。直
径漸減面は、直径が直線的に減少するテーパ面は勿論、
曲線的に減少する3次曲面をも含む。いずれにしても、
払出ローラの外周面の軸方向の両端部の直径が小さく、
カードに、幅方向の中央部が払出ローラの軸線から離れ
る向きの反りがあるとき、払出ローラの外周面が、単純
な円筒面に比較して、軸方向に長い部分で接触してカー
ドを払い出す。
【0017】
【発明の効果】このように第一発明によれば、カードの
重量の大部分がカード支持面により受けられ、カードが
払出ローラに加える重量が軽減されるため、カードが重
くても払い出されるカードと次のカードおよびカード移
動限度規定部材との間の摩擦力が過大になることがな
く、カードを軽快に払い出すことができる。また、カー
ド支持面が付勢手段を兼ねる場合には、カード払出装置
を簡易にかつ安価に構成することができる。カード支持
面の傾斜角度が摩擦角より小さいときには、カード支持
面は付勢手段として機能しないが、カード支持面に傾斜
があれば、傾斜がない場合よりカードは移動し易く、付
勢手段を付勢力がそれほど大きくなく、簡易な構成のも
のとすることができる。払出ローラおよびカード移動限
度規定部材をカードを垂直に保つ相対位置に配置し、か
つ、カード支持面の傾斜角度を摩擦角に等しくしておけ
ば、カードを払出ローラに向かって付勢する付勢力が、
カード支持面に支持されているカードの枚数によって変
わることがなくなり、常にほぼ最適な払出し条件を得る
ことができる。
【0018】第二発明によれば、より大きな払出力が得
られ、カードを確実に払い出すことができる。例えば、
本カード払出装置は収容カード枚数が多いほど払出力が
減少する傾向があるのであるが、切欠を設けた払出ロー
ラによれば逆に収容カード枚数が多いほど払出力が増大
するのである。また、実施例の項において述べるよう
に、払出ローラに接触して払い出されるカードと、その
カードに接触して次に払い出されるカードとを分別する
ために分別部材が設けられる場合にも、カードを分別部
材との間に生ずる摩擦抵抗に打ち勝って容易に払い出す
ことができる。
【0019】第三発明によれば、払出ローラ駆動装置の
駆動に基づく払出ローラのカード払出しが済んだ状態
で、カードを払出ローラと、次に払い出されるカードと
の間から軽く引き出すことができ、カードの取出しが容
易になるとともに払出ローラや駆動源等に無理な力が加
えられることがなくなって耐久性が向上する。
【0020】第四発明によれば、カードに反りがあって
も払出ローラは軸方向に長い部分でカードに接触し、払
出ローラの局部摩耗が減少し、寿命が向上する効果が得
られる。実施例の項において述べるように、この効果は
カードの反りの向きを問わず得られる。
【0021】
【発明の望ましい態様】以下、本発明の望ましい態様を
列挙し、必要に応じて関連説明を行う。 (1)前記カード支持面の傾斜角度が前記カードの摩擦
角にほぼ等しい請求項1〜4のいずれか1つに記載のカ
ード払出装置。
【0022】(2)前記カード移動限度規定部材が前記
カード支持面の低い側の端部から上方へ突出させられた
カード移動限度規定板を含む請求項1〜4,態様(1)
のいずれか1つに記載のカード払出装置。
【0023】(3)前記カード移動限度規定板の上端部
に、上方ほど前記カード支持面により支持されたカード
から離れる向きの案内面が設けられている態様(2)に
記載のカード払出装置。案内面は、実施例の項において
述べるように、カード移動限度規定板の上端部が部分円
筒面状に湾曲させられて成る曲面でもよく、あるいは平
面でもよい。
【0024】(4)前記カード移動限度規定部材が、前
記カード支持面の低い側の端部の上方に設けられ、前記
払出ローラと共に前記カードを少なくとも3点で支持す
る個数のボールを含む請求項1〜4,態様(1)のいず
れか1つに記載のカード払出装置。 (5)前記カード移動限度規定部材が、前記カード支持
面の低い側の端部の上方にその端部に平行に配設された
棒状部材を含む請求項1〜4,態様(1)のいずれか1
つに記載のカード払出装置。 (6)前記カード移動限度規定板が当該カード払出装置
の本体の底面に対して傾斜して設けられている請求項1
〜4,態様(1)〜(5)のいずれか1つに記載のカー
ド払出装置。
【0025】(7)前記払出ローラの外周面と、前記切
欠を形成する切欠形成面との境界部がアール部(丸み
部)とされている請求項2〜4,態様(1)〜(6)の
いずれか1つに記載のカード払出装置。 (8)前記切欠が、前記払出ローラを払出ローラの軸線
にほぼ平行な一平面による平面取りにより形成されてい
る請求項2〜4,態様(1)〜(7)のいずれか1つに
記載のカード払出装置。
【0026】(9)前記切欠が、前記払出ローラの周方
向の複数個所に形成されている請求項2〜4,態様
(1)〜(8)のいずれか1つに記載のカード払出装
置。この態様の装置によれば、払出ローラの軸線と払出
ローラの外周部を切り欠く際の一平面との距離と払出ロ
ーラの外周面の半径との差に等しい距離の変動が、払出
ローラが1回転する間に複数回生じ、大きい払出力が得
られる回数が増大するとともに、振動によりカード同士
の密着性を低下させることができる。
【0027】(10) 前記払出ローラが当該カード払出装
置の装置本体に回転可能に支持されたローラ軸と、その
ローラ軸の互に軸方向に隔たった少なくとも2個所に固
定されたローラ部とを含む請求項1〜4,態様(1)〜
(9)のいずれか1つに記載のカード払出装置。 (11) 前記少なくとも2つのローラ部のうち両端の2個
のローラ部の外周面がそれぞれ、それらローラ部間の中
央において払出ローラの軸線と直交する直交平面に対し
て対称であって、その直交平面から遠い部分ほど直径が
漸減する直径漸減面とされている態様(10) に記載のカ
ード払出装置。 (12) 前記払出ローラの少なくとも前記外周面がゴム,
合成樹脂等の摩擦係数の高い材料により形成されている
請求項1〜4,態様(1)〜(11) のいずれか1つに記
載のカード払出装置。
【0028】(13)前記払出ローラにより払い出されるカ
ードの上方に、カードを分別する分別部材が設けられて
いる請求項1〜4,態様(1)〜(12)のいずれか1つに
記載のカード払出装置。 (14)前記分別部材に、カード払出方向と直交する平面に
対して、先端側ほどカード払出方向に向かう向きに傾斜
した傾斜面が設けられ、かつ、その傾斜面の基端側の部
分の傾斜角度の方が、先端側の傾斜角度より大きくされ
ている態様(13) に記載のカード払出装置。 (15)前記払出ローラの上方であって、前記払出ローラに
接触するカードからカード複数枚分離れた位置に設けら
れ、前記分別部材の先端との間にカードが払い出される
隙間を形成するカード案内部材を有する態様(13)または
(14)に記載のカード払出装置。
【0029】(16)前記払出ローラの前記カードとの接触
部と前記分別部材とのカード払出方向における距離が、
前記カード移動限度規定板の長さより短くされている態
様(13)〜(15)のいずれか1つに記載のカード払出装置。
【0030】(17)前記付勢手段が、当該カード払出装置
の装置本体に設けられ、前記カード支持面と同じ方向に
傾斜して設けられた一対の案内部材と、おもりとを有
し、そのおもりが前記カードの幅方向に平行な方向にお
ける両端部にそれぞれ設けられた被案内部において前記
案内部材により案内される請求項1〜4,態様(1)〜
(16)のいずれか1つに記載のカード払出装置。案内部材
および被案内部は、実施例の項において述べるように、
装置本体に形成された案内溝およびおもりの両端から突
出させられた支持軸の端部により構成してもよく、ある
いは、装置本体に形成された凸状のガイドレールおよび
おもりの両端部にそれぞれ形成されてガイドレールに嵌
合される凹状の嵌合部、あるいは凹状のガイドレールお
よび凸状の嵌合部により構成してもよい。
【0031】(18)前記おもりの前記被案内部がおもりの
両端から突出させられた支持軸であり、案内部材が案内
溝であり、それら支持軸が案内溝に相対移動可能かつ相
対回転可能に支持されるとともに、それら支持軸がおも
りの重心より前記払出ローラ側の位置に設けられている
態様(17)に記載のカード払出装置。 (19)前記おもりに下方に延び出し、カードの上下方向の
ほぼ中央部に至る長さの押圧部が設けられている態様(1
7)または(18)に記載のカード払出装置。 (20)前記案内部材がほぼ前記払出ローラの軸線を通る直
線に沿って形成されている態様(17)〜(19)のいずれか1
つに記載のカード払出装置。
【0032】(21)前記払出ローラ駆動装置が、前記払出
ローラを前記外周面のカードに接触する部分が下方へ移
動する向きにも回転させるものとされている請求項1〜
4,態様(1) 〜(20)のいずれか1つに記載のカード払出
装置。
【0033】(22)前記連結装置が前記駆動軸と前記ロー
ラ軸とにそれぞれ一体的に設けられ、前記限られた角度
相対回転可能に係合する第一係合部と第二係合部とを含
む請求項1〜4,態様(1) 〜(21)のいずれか1つに記載
のカード払出装置。
【0034】
【実施例】以下、請求項1の発明をゲーム機の景品であ
るアニメキャラクタ図柄付カードを払い出す装置に適用
した実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1にお
いて10はカード払出装置のフレームである。フレーム
10は上方に開口する容器状を成し、多数枚のカード1
2をフレーム10の上方から一度にフレーム10内に入
れることができる。カード12は厚紙により作られてお
り、単独で平板状を維持し得る腰(剛性)のあるもので
ある。
【0035】フレーム10内にはカード支持部材20が
ブラケット22によって取り付けられている。カード支
持部材20は、フレーム10の水平な底壁24に対して
角度θ1 傾斜させられた底板26を有し、底板26の上
面がカード支持面28を構成している。カード支持面2
8の低い側の端部からは、カード移動限度規定板30が
フレーム10の底壁24に対して直角に延び出させられ
ている。カード移動限度規定板30の上部には、カード
支持面28の高い側の端部とは反対側へ湾曲させられて
円筒面の一部を成す案内部32が設けられている。ま
た、カード支持面28の高い側の端部からは、背板34
が底壁24に対して直角に延び出させられている。
【0036】上記底板26には、底板26の傾斜方向に
平行な一対のカード案内板36(図1には一方のみ示さ
れている)が互に接近,離間可能に設けられている。こ
れらカード案内板36間の距離は、カード12の寸法に
応じて調節される。
【0037】フレーム10のカード移動限度規定板30
の上方には、ゴム製の払出ローラ40が回転可能に支持
されている。払出ローラ40に相対回転不能に嵌合され
た回転軸42は、両端部をそれぞれフレーム10の一対
の側壁44(図には一方のみ示されている)により図示
しない軸受を介して回転可能に支持されており、回転軸
42が駆動源の一種であるモータ46により減速装置等
を介して回転させられることにより、払出ローラ40が
正逆両方向に回転させられる。
【0038】カード支持面28上には、多数枚のカード
12が水平方向に互に重ね合わされて載置されており、
カード移動限度規定板30および払出ローラ40により
支持されて垂直姿勢に保たれている。カード支持面28
の傾斜角度θ1 はカード12とカード支持面28との間
の摩擦角に等しくされており、カード支持面28はカー
ド12の重量は受けるが、カード12の払出ローラ40
側への移動を妨げることも、カード12を払出ローラ4
0側へ積極的に移動移動させることもない。
【0039】フレーム10の払出ローラ40の上方に
は、カード案内板50が設けられている。カード案内板
50はカード12の幅より長く、フレーム10の一対の
側壁44により両端をそれぞれ支持され、払出ローラ4
0に接触するカード12からカード12の3〜15枚分
程度の厚さより僅かに大きい距離を隔てて離れた位置に
設けられるとともに、払出ローラ40に接触するカード
12の上端部に至る幅を有している。
【0040】また、払出ローラ40に接触するカード1
2の上方には、分別板58が設けられている。分別板5
8は、側壁44により水平に支持された取付板60から
カード案内板50に向かって水平に突設され、カード案
内板50との間にちょうどカード12が1枚通過し得る
隙間を形成している。分別板58は幅の狭い板状を成
し、取付板60のカード12の幅方向の中央部に対応す
る位置に取り付けられている。分別板58の下面は、水
平面に対して突出端部ほどカード12から離れる向き、
すなわち上方へ向かう向きに傾斜した傾斜面62とされ
ている。
【0041】なお、カード支持面28に支持された状態
の、次に払い出されるカード12の上端と分別板58と
の間には一定の間隔が設けられているが、この間隔は、
カード移動限度規定板30の案内部32を除く部分の長
さより短くされている。
【0042】フレーム10には、カード付勢装置70が
設けられている。カード付勢装置70は、断面形状が矩
形を成し、長さがカード14の幅より長い角柱状のおも
り72を有する。おもり72には支持軸74が相対回転
不能に嵌合され、支持軸74の両端部はそれぞれ、フレ
ーム10の一対の側壁44にそれぞれ形成された案内溝
76に軸受としてのローラ78を介して嵌入させられて
いる。支持軸74は、おもり72の重心より払出ローラ
40側の位置に嵌合されており、おもり72には、支持
軸74の軸心とおもり72の重心との距離を腕の長さと
し、おもり72の支持軸74より下側の部分が払出ロー
ラ40に向かう向きの回転モーメントが生ずる。
【0043】案内溝76は、フレーム10の底壁24に
対してカード支持面28と同じ方向に傾斜させられ、カ
ード支持面28の高い側の部分から低い側の部分に至る
長さの駆動部80と、駆動部80の上端部から駆動部8
0と逆向きに傾斜させられた非駆動部82とを有する。
おもり72は、支持軸74が駆動部80内に位置すると
きには自重と駆動部80の斜面の効果とにより払出ロー
ラ40に向かって駆動され、カード支持面28により支
持されたカード12を払出ローラ40側へ付勢する。ま
た、支持軸74が非駆動部82内に位置するときには、
おもり72は駆動されず、単にフレーム10に支持され
る。
【0044】おもり72の上面には、つまみ86が突設
されている。例えば、フレーム10内にカード12を挿
入し、カード支持面28に支持させる場合には、作業者
はつまみ86を持っておもり72を駆動部80に沿って
非駆動部82側へ移動させるとともに、支持軸74を非
駆動部82に支持させ、おもり72が移動してカード1
2の挿入を邪魔しないようにすることができる。つまみ
86は上部がフレーム10から上方へ突出する長さを有
するものとされるとともに、上端部が案内溝76の高い
側の端部に向かって曲げられており、作業者はつまみ8
6を操作するとき、フレーム10内に全くあるいは殆ど
手を突っ込むことなく、上記曲げられた部分をつかんで
容易に操作を行うことができる。
【0045】また、おもり72の長手方向の中央部であ
って、カード12に密着可能な位置には、押込部材とし
ての押込板90が突設されている。押込板90は帯状を
成し、そのカード12側の面は、おもり72のカード1
2に接触する面と同一平面内に位置させられており、お
もり72と共にカード12を払出ローラ40側へ付勢す
る。また、押込板90は、カード12の上下方向のほぼ
中央部に至る長さを有する。
【0046】本カード払出装置においてカード払出状態
では、おもり72を支持する支持軸74が案内溝76の
駆動部80に係合させられ、おもり72および押込板9
0はカード12に接触し、カード12を払出ローラ40
に向かって付勢している。
【0047】カード払出し時には、払出ローラ40が図
中矢印で示す方向、すなわち払出ローラ40の外周面の
カード12に接触する部分が上方へ移動する向きに回転
させられる。それにより払出ローラ40に接触するカー
ド12が図2に示すように上方へ移動させられ、分別板
58の傾斜面62に当接させられる。
【0048】このとき、払出ローラ40に接触したカー
ド12の後ろのカード12がつれて上がって来ることが
あるが、払出ローラ40に接触したカード12のみが傾
斜面62により案内されて僅かに湾曲させられつつカー
ド案内板50と分別板58との間の隙間へ進入し、フレ
ーム10外へ払い出される。
【0049】払出ローラ40に接触して上方へ移動させ
られるカード12を移動させる力は、そのカード12に
つれて上がってくるカード12を上方へ移動させる力よ
り大きく、それらカード12が傾斜面68に当接したと
き、払出ローラ40に接触したカード12には、傾斜面
62に沿ってカード案内板50へ移動させる向きの力が
大きく作用するが、つれて上がってきたカード12につ
いてはその力が小さく、カード案内板50側へ移動する
ことができず、払出ローラ40に接触したカード12が
つれて上がってきたカード12から分別され、1枚のみ
フレーム10外へ払い出される。払出ローラ40の摩擦
係数、払出ローラ40のカード12に接触する位置と分
別板58の先端との水平方向における距離、傾斜面62
の傾斜角度等がそのように決められているのである。
【0050】また、支持面28および払出ローラ40に
接触しているカード12と分別板58との間には間隔が
設けられているため、払い出されるカード12が勢いよ
く傾斜面62に衝突し、傾斜面62の斜面の効果を有効
に受ける。
【0051】分別板58は払出ローラ40に接触するカ
ード12の上端位置からカード払出方向において一定距
離下流側に設けられているため、通常は、払出ローラ4
0により送り出されたカード12は加速状態からほぼ定
速状態になった状態で傾斜面62に当接させられる。そ
のため、カード12を傾斜面62に当接させる当接力が
大きく、カード12に分別板58の先端側への力が大き
く作用し、カード12が良好に分別板58の先端側へ送
られ、傾斜面62の傾斜角度を小さくすることができ
る。ただし、もし、二番目以降のカード12が傾斜面6
2に当接した状態となり、払出時にこの状態から払出ロ
ーラ40の送り力を受けた場合でも、カード12は傾斜
面62によって送られ得るように、傾斜面62の傾斜角
度が定められている。
【0052】また、分別板58が払出ローラ40に接触
するカード12の上端位置からカード払出方向において
一定距離下流側に設けられていることにより、カード1
2の先端部を分別板58の先端側へ湾曲させ易い利点も
ある。カード上端位置からの距離が長いほどカード12
の先端部の湾曲に要する力が少なくて済むからである。
【0053】さらに、カード12を1枚のみ払い出すと
きには、カード12の下端部が払出ローラ40から外れ
たときに直ちに払出ローラ40の回転を止め、後ろのカ
ード12が払い出されないようにすることが必要である
が、カード12の上端位置から分別板58までの距離が
長ければ、後ろのカード12が分別板58とカード案内
板50との間の隙間から送り出される前に払出ローラ4
0を停止させることが容易である。
【0054】また、カード支持面28および払出ローラ
40に接触しているカード12と分別板58との間の間
隔は、カード移動限度規定板30の案内部32を除く部
分の長さより短くされているため、最後のカード12の
下端部がカード移動限度規定板30から外れる前に上端
部がカード案内板50と分別板58との間に隙間に進入
し、カード12は上下方向に延びる姿勢に保たれて払い
出される。カード支持面28上に複数枚のカード12が
支持されている状態では、払い出されるカード12はカ
ード支持面28上に残っているカード12によって垂直
姿勢に保たれつつ払い出されるが、最後のカード12に
はそれが期待できないため、上記の構成が採用されてい
るのである。
【0055】カード12はカード支持部材20上に垂直
な姿勢で支持されており、かつ、カード支持面28が摩
擦角と等しくされているため、カード12の重量はカー
ド支持部材20が受け、払出ローラ40に加えられる力
はおもり72および押込板90の付勢による力のみであ
る。そのため、払出ローラ40とカード12との間の摩
擦力はカード支持部材20上のカード12の枚数とは無
関係に適正な大きさとなり、カード移動限度規定部材3
0,後ろのカード12等との間の摩擦力が過大となって
カード12が軽快に払い出されない事態が生ずることが
ない。
【0056】また、払出ローラ40に接触するカード1
2の後ろのカード12がつれて払い出される事態が生ず
ることもない。カード支持面上に載置されたカード12
を払出ローラ40に付勢する付勢力が過大であり、払出
ローラ40に接触するカード12と後ろのカード12と
の間の摩擦力が大きくなれば、後ろのカード12がつれ
て送られるとともに分別板58の傾斜面62への当接力
が大きくなり、カード先端部が傾斜面62に沿って湾曲
させられて払出ローラ40に接触するカード12と共に
払い出される恐れがある。しかし、カード支持面28の
傾斜角度がカード12の摩擦角と等しくされており、カ
ード支持面28上のカード12の枚数に関係なく、付勢
手段の付勢力の設定により払出ローラ40とカード12
との間に適正な摩擦力を得ることができるため、払出ロ
ーラ40に接触するカード12と後ろのカード12との
間の摩擦力が大きくなって、後ろのカード12の傾斜面
62への当接力がカード12を分別板58の先端側へ移
動させるほど大きくなることはなく、後ろのカード12
がつれて払い出されることがないのである。
【0057】カード12が払い出されるとき、カード1
2の下端部がカード移動限度規定板30から外れ、後続
のカード12とカード移動限度規定板30との間に隙間
が生ずれば、おもり72が回転モーメントにより、図2
に二点鎖線で示すように押込板90が払出ローラ40へ
向かう向きに角度θ2 回動させられ、カード12の下部
をカード移動限度規定板30側へ移動させる。カード1
2は押込板90によって中央部を押されているため、上
下方向に長いものでもカード支持面28上をスムーズに
移動することができる。
【0058】そして、払出ローラ40により払い出され
ているカード12の下端部が払出ローラ40から外れれ
ば、おもり72が案内溝76の駆動部80に駆動されて
払出ローラ40側へ移動させられ、、後続のカード12
を払出ローラ40に接触させる。
【0059】このように、カード12は、押込板90に
よって中央部を押されるとともに、おもり72自体によ
って上部を押される。中央部を押す力はカード12の下
端部をカード移動限度規定板30に向かって付勢する力
であり、上部を押す力はカード12を払出ローラ40に
向かって付勢する力である。これら2つの力は共におも
り72の自重に基づくものであるが、前者は支持軸74
とおもり72の重心との距離を変えることにより、後者
の大きさを変えることなく調節することができる。
【0060】したがって、カード12の下端部を確実に
カード移動限度規定板30側へ移動させるとともに、カ
ード移動限度規定板30とカード12との間に過大な摩
擦力が発生することを回避し、かつ、払出ローラ40と
カード12との間には十分な摩擦力を発生させることが
できる。なお、駆動部80の傾斜角度を変えることによ
って、カード12を払出ローラ40に向かって付勢する
力を調節することも可能であるが、駆動部80はほぼ払
出ローラ40の回転中心を通るように形成することが、
カード12を単純に(払出ローラ40からの反力との共
同によりカード12に回転モーメントを生じさせること
なく)払出ローラ40に向かって付勢する上から望まし
い。
【0061】また、カード支持面28が傾斜させられて
いるため、カード支持面28上に立てられた多数枚のカ
ード12の上端部は、図3に示すように上下方向に僅か
にずれる。これにより、隣接するカード12間の固着が
解消され、払出ローラ40がカード12を払い出すと
き、次のカード12との間が滑り易く、後続のカード1
2がつれて上がってくることが少なくなり、カード12
を1枚ずつ払い出すことができる。
【0062】本カード払出装置においては、払出ローラ
40を用いてカード12の払戻し、すなわちカード12
をカード支持面28上に載置することができる。払出ロ
ーラ40を払出し時とは逆向き、すなわち払出ローラ4
0のカード12に接触する外周面がカード移動限度規定
板30側へ移動する向きに回転させる。その状態でカー
ド12をフレーム10外からカード案内板50と分別板
58との間の隙間へ挿入する。
【0063】このときおもり72は案内溝76の駆動部
80内にあり、払出ローラ40に直接あるいはカード1
2を介して間接的に接触させられている。そのため、カ
ード12は、直接あるいは間接的に払出ローラ40とお
もり72との間に挟まれ、おもり82の付勢により払出
ローラ40との間に摩擦力が生じて下方へ移動させられ
る。カード支持面28上に既にカード12が載置されて
いるとき、カード12はカード移動限度規定板30の案
内部32により案内され、既に載置されているカード1
2とカード移動限度規定板30の間へ進入し、カード支
持面28上に載せられる。
【0064】このようにカード12をカード支持面28
上へ払い戻すことができれば、例えば、払い出されたカ
ード12が不要でフレーム10内へ戻したい場合や、カ
ード12につまりが生じたとき、払戻方向に移動させて
つまりが生ずるか試すことができる。
【0065】以上の説明から明らかなように、本実施例
においては、カード移動限度規定板30がカード移動限
度規定部材を構成し、モータ46が減速装置と共に払出
ローラ駆動装置を構成し、カード付勢装置70が付勢手
段を構成し、分別板58が分別部材を構成し、カード案
内板50がカード案内部材を構成している。
【0066】なお、上記実施例においては、カード移動
限度規定板30がフレーム10の底壁24に対して直角
に設けられ、カード12が垂直な姿勢で支持されるよう
になっていたが、移動限度規定板を底壁24に対して傾
斜して設け、カード12が垂直面に対して傾斜した姿勢
で支持されるようにしてもよい。
【0067】例えば、図4に示すように、カード支持部
材100のカード支持面102の低い側の端部にカード
移動限度規定板104を、垂直面に対してカード支持面
102の高い側の端部とは逆向きに傾斜する向きに突設
する。そのため、カード12は、カード支持面102上
にカード移動限度規定板104と同じ方向に傾斜して支
持され、払出ローラ106は、その外周面において、傾
斜して支持されたカード12に接触する位置に設けられ
る。
【0068】また、払出ローラ106の上方に、カード
案内板110がカード12に平行に設けられるととも
に、突出端部ほどカード12から離れる向きに傾斜した
傾斜面114を有する分別板112が設けられている。
カード付勢装置116は前記実施例と同様のものであ
る。
【0069】このようにすれば、カード12は垂直面に
対して傾斜した方向に払い出される。そのため、払出し
の終了時にカード12が倒れる方向が一定し、取出し等
の後の処理が容易になる。
【0070】また、図5に示すように、カード支持部材
120のカード支持面122の低い側の端部にカード移
動限度規定板124を、上端部がカード支持面122の
高い側の端部へ傾斜する向きに突設してもよい。この場
合、カード12は、前記カード付勢装置70と同様に構
成されたカード付勢装置126のおもり72および押込
板90によって支持され、払出ローラ128はカード移
動限度規定板124の上方に設けられて外周面がカード
12に接触させられる。また、払出ローラ128の上方
に、カード案内板130がカード12の傾斜方向と平行
な方向に傾斜して設けられるとともに、カード案内板1
30に対向して傾斜面132を有する分別板134が設
けられている。
【0071】この場合にもカード12は払出しの終了時
に傾斜方向へ倒れ、払い出されたカード12の後処理が
容易になる。
【0072】さらに、上記各実施例において分別板5
8,112,134はいずれも下面が一定の角度で傾斜
する傾斜面とされていたが、図6に示すように、大きさ
が2段階に異なる傾斜面を設けてもよい。
【0073】本実施例の分別板140は、前記図1〜図
3に示す実施例と同様にカード12を垂直な姿勢で支持
するカード払出装置に設けられており、取付板60(図
示省略)に水平に延びだす向きに固定され、カード案内
板142の幅方向(上下方向)の中間部との間にカード
12の厚さより僅かに大きい隙間144を形成してい
る。分別板140の基端側には、カード払出方向と直交
する水平面に対して、上側ほど払出ローラ40から離れ
る向きに角度θ3 (本実施例においては35度)傾斜さ
せられた緩傾斜面146と、緩傾斜面146の上端から
分別板140の先端に至り、上記水平面に対して角度θ
3 より小さい角度θ4 (本実施例においては25度)傾
斜させられた急傾斜面148とが設けられている。その
他の構成は前記図1〜図3に示す実施例と同じであり、
図示および説明は省略する。
【0074】本カード払出装置においてカード12の払
出し時には、払出ローラ40が図6に矢印で示す方向、
すなわち払出ローラ40の外周面のカード12に接触す
る部分がカード12から離れる方向に回転させられる。
それにより払出ローラ40と接触した最前のカード12
が払出ローラ40との摩擦力により分別板140に向か
って送り出される。また、そのカード12の後ろのカー
ド12もつれて送り出されることがある。これらカード
12の先端は緩傾斜面146に当接する。
【0075】このとき、カード12には水平方向におい
て分別板140の先端方向への力が作用し、カード12
の先端部に分別板140の基端側に向かう向きの反りが
あるとき、その反りのある先端部を分別板140の先端
側へ湾曲させる。カード12の先端部が一旦分別板14
0の先端側へ湾曲させられれば、カード12に反りがな
いか、反りがあってもカード12の先端部が分別板14
0の基端側に向かう向きの反りであったのに等しく、当
初緩傾斜面146に当接した一番前のカード12の先端
部は湾曲して一点鎖線で示すように急傾斜面148に当
接するに到り、終に、二点鎖線で示すように、分別板1
40の先端から外れて隙間144から払い出される。急
傾斜面148の傾斜角度はそれが可能な大きさに設定さ
れているのである。
【0076】しかし、二番目以降のカード12は一番前
のカード12との摩擦力で送り出されるのであり、この
摩擦力は払出ローラ40との摩擦力より小さいため、通
常は二番目以降のカード12は緩傾斜面146によって
も湾曲させられない。また、もし、カード12間の摩擦
力が予定より大きい等の事情で、緩傾斜面146によっ
て湾曲させられることがあっても、急傾斜面148によ
って湾曲させられることはなく、払出ローラ40に接触
したカード12のみが払い出される。払出ローラ40や
分別板140の摩擦係数、および緩傾斜面146や急傾
斜面148の傾斜角度が、カード12の摩擦係数や腰の
強さとの関係で、そのように設定されているのである。
【0077】分別板140は払出ローラ40に接触する
カード12の上端位置からカード払出方向において一定
距離下流側に設けられており、通常は、払出ローラ40
により送り出されたカード12は加速状態からほぼ定速
状態になった状態で緩傾斜面146に当接させられる。
そのため、カード12を緩傾斜面146に当接させる当
接力が大きく、カード12に分別板140の先端側への
力が大きく作用し、カード12が良好に湾曲させられ、
緩傾斜面146の傾斜角度を小さくすることができる。
ただし、もし、二番目以降のカード12が図3に示すよ
うに緩傾斜面146に当接した状態となり、払出時にこ
の状態から払出ローラ40の送り力を受けた場合でも、
カード12は緩傾斜面146により湾曲させられ得るよ
うに、緩傾斜面146の傾斜角度が定められている。
【0078】また、前記実施例において述べたように、
カード12の先端部を湾曲させ易い利点および後ろのカ
ード12が隙間144から送り出される前に払出ローラ
40を停止させることが容易である利点もある。
【0079】隙間144を通過したカード12はカード
案内板142の分別板140より上側の部分に案内され
て払い出される。そのため、カード12は隙間144を
通過した後もしばらくは垂直な状態に保たれ、垂直な姿
勢で隙間144を通過することになり、万一、二番目の
カード12が急傾斜面148によって湾曲されるような
ことがあっても、その二番目のカード12が一番目のカ
ード12と共に隙間144を通過することがない。一番
目のカード12が分別板140によって湾曲させられた
ままの姿勢で隙間を通過する場合には、その一番目のカ
ード12と急傾斜面46との成す角が小さくなり、くさ
び効果により二番目のカード12が隙間42に入り込み
易いのであるが、一番目のカードが垂直な姿勢で隙間1
44を通過すれば、くさび効果が小さくなって二番目の
カード12の隙間144への入り込みが良好に防止され
るのである。カード案内板142は、分別板140と共
に隙間144を形成する隙間形成部材として機能するの
みならず、カード12の隙間通過部の姿勢を水平に保つ
カード案内部材としても機能するのである。
【0080】また、払出ローラ40に接触して払い出さ
れるカード12につれて送り出されたカード12の先端
部の緩傾斜面146への当接力が過大になって湾曲させ
られ、つれて払い出されることがない。前記図1〜図3
に示す実施例と同様に、カード支持面はカードの摩擦係
数に等しい角度傾斜させられ、カード12の重量はカー
ド支持面によって受けられており、カード支持面上のカ
ード12の枚数に関係なく、付勢手段の付勢力の設定に
より払出ローラ40とカード12との間に適正な摩擦力
を得ることができるため、払出ローラ40に接触するカ
ード12と後ろのカード12との間の摩擦力が大きくな
って後ろのカード12の緩傾斜面への当接力がカード先
端部を湾曲させるほど大きくなることはなく、後ろのカ
ード12がつれて払い出されることがない。緩傾斜面1
46の傾斜角度は、払出ローラ40に接触して送られる
カード12の先端部を反りがあっても湾曲させ得るよう
に大きくされており、後ろのカード12が緩傾斜面14
6に沿ってつれて送られ易いため、摩擦力が適正な大き
さに設定され、過大な当接力の発生による後ろのカード
12の湾曲が防止されることが特に有効であり、カード
12の分別機能がより良く得られる。
【0081】このように基端側と先端側とで傾斜角度の
異なる傾斜面を有するカード分別部材を設けることによ
り、払い出すべきカードとそれに続くカードとを確実に
分別し、カードを1枚ずつ安定して払い出すことができ
る。
【0082】また、カードの先端部にカード分別部材の
基端側に向かう向きの反りがある場合でも、傾斜面の基
端側の傾斜角度を大きくすることにより反りの存在にも
かかわらず確実にカードの先端部をカード分別部材の先
端側へ湾曲させるとともに、傾斜面の先端側の傾斜角度
を小さくすることにより、払い出すべきカードは確実に
通過させ、払い出すべきではないカードの通過を確実に
阻止することができる。
【0083】さらに、分別板140先端に近接させてカ
ード案内板142を配設する場合でも、払い出すべきカ
ード12と払い出すべきではないカード12との先端部
が十分に離れさせられているため、両者の隙間144の
管理のみによってカード12を分別する場合に比較し
て、隙間144の管理精度が低くてもよくなる。
【0084】なお、緩傾斜面および急傾斜面の角度はそ
れぞれ、35度および25度に限らず、分別板により構
成される分別部材の先端側の傾斜角度は、5〜35度で
あればよく、10〜30度であることが望ましく、23
〜26度であることが最も望ましい。また、分別部材の
基端側の傾斜角度は、15〜50度であればよく、25
〜40度であることが望ましく、33〜37度であるこ
とが最も望ましい。
【0085】このように、分別板により構成されるカー
ド分別部材にカード払出方向と直交する水平面に対して
傾斜した傾斜面を設け、かつ、その傾斜面の基端側の部
分の傾斜角度の方が先端側の傾斜角度より大きくすると
き、カードの先端部を湾曲させるためには、カードをカ
ード分別部材に向かって十分な力で当接させることが必
要である。払出ローラに接触して送られるカードは、払
出ローラとの間の摩擦係数によって決まる送り力を受
け、そのカードにつれて送られるカードはカード間の摩
擦力によって決まる送り力を受ける。したがって、払出
ローラとカードとの間の摩擦係数をカード間の摩擦係数
より大きくしておけば、払い出すべきカードは先端部を
湾曲させるに十分な大きさの力で分別部材に当接させ、
そのカードにつれて送られるカードの当接力は不十分な
大きさとなるようにすることができる。
【0086】カードに与えられる一定の送り力によって
カード先端部が湾曲するか否かは分別部材の傾斜面の傾
斜角度によって変わる。本発明においては、カード分別
部材の傾斜面の先端側の傾斜角度が基端側の傾斜角度よ
り小さくされているため、カードの先端がカード分別部
材の先端側に当接する状態になるほどカード先端部を湾
曲させるために大きな送り力が必要になる。しかも、傾
斜面の傾斜角度が一定であっても、カード先端部の湾曲
量が増大するにつれて、その湾曲に必要な送り力が増大
する。したがって、払い出すべきカードの先端部をカー
ド分別部材の先端から外れるまで湾曲させるために必要
な力と、そのカードにつれて送られるカードの送り力と
の間に十分な差を設けることが容易であり、つれて送ら
れるカードの先端部まで十分に湾曲してカード分別部材
の先端から外れてしまうことを回避することが容易であ
る。
【0087】このように、カード分別部材のカードが当
接する面を傾斜面とすれば、カードの先端部を湾曲させ
て、払い出すべきカードとそれにつれて送られて来たカ
ードとを分離することができるのであるが、反面、払い
出すべきカードは分別部材を通過させ、つれて送られて
来たカードは通過させないようにする上では、カード分
別部材のカードが当接する面をカード払出方向に対して
直角にすることが望ましい。その点、カード分別部材の
傾斜面の先端側の傾斜角度が基端側の傾斜角度より小さ
くされているため、カード分別部材の先端側の面が基端
側の面より直角に近い状態にされていることになり、払
い出すべきカードは分別部材を通過させ、つれて送られ
て来たカードは通過させないようにするという分別機能
がより良く果たされることになる。
【0088】カード分別部材の傾斜面の傾斜角度は、カ
ードの腰の強さ(湾曲に対する剛性),払出ローラによ
り付与される送り力,カード分別部材とカードとの間の
摩擦係数等を勘案して決定すべきものであるが、カード
に反りがある場合にはこれも考慮して決定すべきであ
る。カードに反りがある場合があり、カードの先端部が
カード分別部材の先端側へ向かう向きに反っているか
(換言すれば、カードがカード分別部材の基端側へ凸に
反っているか)、基端側へ向かう向きに反っているかに
よって、傾斜面の適切な傾斜角度が異なるのである。例
えば、カードの先端部にカード分別部材の基端側への反
りがある場合には、カードの先端がカード分別部材の傾
斜面に当接する際のカード先端部と傾斜面との成す角
が、カードの先端部に反りがない場合に比較して大きく
(直角に近く)なってしまうため、傾斜面の傾斜角度を
大きくしなければ、カードの先端部をカード分別部材の
先端側へ湾曲させることはできない。逆に、カードの先
端部にカード分別部材の先端側への反りがある場合に
は、傾斜面の傾斜角度が小さくても、カードの先端部を
分別部材の先端側へ湾曲させるとができる。払出しが予
定されているカードに反りがあり、その反りの向きが不
定である場合には、傾斜面の傾斜角度を、カードの先端
部がカード分別部材の基端側へ向かう向き反っている合
でもカードの先端部をカード分別部材の先端側に湾曲さ
せ得る大きさに決定することが必要である。
【0089】カード分別部材の傾斜面の傾斜角度は、基
端側から先端側へ至るまで段階的に変えてもよく、ある
いは無段階に変えてもよい。カードの先端部にカード分
別部材の基端側への反りがある場合にはカードの先端が
カード分別部材の基端側へ当接し、反りがない場合、カ
ード分別部材の先端側への反りがある場合には、順にカ
ード分別部材の基端側へ当接することになり、カードの
先端部をカード分別部材の先端側へ湾曲させるために上
記記載の順に大きな傾斜角度を必要とするため、傾斜角
度を基端側から先端側へ無段階に変えればこの必要性を
連続的に満たすことになって好都合である。
【0090】また、このような傾斜面の傾斜角度の設定
により払い出すべきカードと払い出すべきではないカー
ドとの分別が容易になり、特にカードが厚く、かつ、先
端の縁が角張っている場合には、カード分別部材の先端
に対してちょうど1枚分のカードの通過を許容する隙間
を隔ててカード支持板を配設することは不可欠ではなく
なる。
【0091】第一〜第四の各発明に共通の実施例を図7
〜図16に基づいて説明する。本実施例のカード払出装
置は、図6に示す実施例と同様にゲーム機の景品である
アニメキャラクタ図柄付カードを払い出す装置であり、
払出ローラ160および払出ローラ駆動装置162を除
いて同様に構成されており、異なる部分のみを説明す
る。
【0092】払出ローラ160は、図8および図9に示
すように、円筒状のローラ軸164と、ローラ軸164
の軸方向に距離を隔てた2個所にそれぞれ固定された第
一ローラ部166および第二ローラ部168とを有す
る。ローラ軸164の両端部はそれぞれ、図示しない軸
受を介してフレーム10の側壁44に回転可能に支持さ
れるとともに、一方の端部には、端面に開口する一対の
係合切欠170が直径方向に隔たった2個所にそれぞれ
形成されている。
【0093】ローラ軸164の係合切欠170が形成さ
れた側の端部の内側には、駆動源の一種であるモータ1
72(図7参照)の駆動軸174が相対回転可能に嵌合
されている。駆動軸174にはピン176が直径方向に
貫通して圧入されており、ピン176の駆動軸174か
ら突出した両端部はそれぞれ係合切欠170に嵌入させ
られている。そのため、モータ172によって駆動軸1
74が回転させられるとき、ピン176が係合切欠17
0の内側面に係合してローラ軸164に回転力を伝達す
る。
【0094】第一,第二ローラ部166,168の各外
周面はそれぞれ、図9に示すように、軸方向の外端側ほ
ど直径が漸減するテーパ外周面180とされており、第
一,第二ローラ部166,168の外周面が、第一,第
二ローラ部166,168間の中央において軸線と直交
する直交平面に対して対称であって、その直交平面から
遠い部分ほど直径が漸減させられた状態になっている。
換言すれば、ローラ軸164および両ローラ部166,
168から成る払出ローラ160の外周面が、軸方向の
両端部において、両端側ほど直径が漸減させられている
のである。
【0095】また、第一,第二ローラ部166,168
の外周部は、払出ローラ160の軸線に平行であって、
払出ローラ160の軸線からの距離がテーパ外周面18
0の半径より短い一平面より外周側に位置する部分が除
去され、テーパ外周面180に切欠182が形成されて
いる。本実施例においては、テーパ外周面180の最大
直径は35mm、払出ローラ160の軸線と切欠182を
形成する切欠形成面184との距離と、テーパ外周面1
80の最大半径との差は3mmとされている。第一,第二
ローラ部166,168の外周部の、半径が最大の部分
から半径方向において軸線側へ3mmの位置にあって軸線
に平行な一平面より外側の部分が除去されているのであ
る。さらに、切欠形成面184とテーパ外周面180と
の境界部186は半径10mmで丸められ、アール部とさ
れている。
【0096】このように構成されたカード払出装置にお
いては、払出ローラ160が払出ローラ駆動装置162
によって回転させられることによりカード12が払い出
される。本実施例においては、払出ローラ160の2回
転によって1枚のカード12が払い出されるようになっ
ており、図8,図11および図12に示すように、テー
パ外周面180,切欠形成面184,境界部186が順
次カード12に接触させられる。
【0097】図8に示すようにテーパ外周面180がカ
ード12に接触してカード12が払い出される状態か
ら、図11に示すように切欠形成面184が接触してカ
ード12を払い出す状態に変わるとき、第一,第二ロー
ラ部166,168の半径に、テーパ外周面180の半
径と、軸線から切欠形成面184までの距離との差に等
しい変動が生じ、カード12はおもり72により押され
てこの変動量に等しい距離だけ払出ローラ160の軸線
に接近させられる。
【0098】切欠形成面184にカード12が接触した
状態から、図12に示すように、境界部186がカード
12に接触し、図8に示すようにテーパ外周面180が
カード12に接触する状態に変わるとき、第一,第二ロ
ーラ部166,168の軸線とカード12との間の距離
が漸増し、払出ローラ160は境界部186において、
おもり72の付勢力と、カード12とカード支持部材2
0との間に生ずる摩擦力とに抗してカード12を押し戻
しつつ払い出す。
【0099】このように払出ローラ160の第一,第二
ローラ部166,168にそれぞれ切欠182を形成す
れば、大きい払出力が得られることが実験により確認さ
れている。この実験は、カード支持面28上に載置され
たカード12のうち、第一,第二ローラ部166,16
8に接触させられたカード12に、払出方向とは逆向き
に最大どれだけの荷重を加えてもカードを払い出すこと
ができるかを、カード12の枚数を変えて測定すること
により行われた。この最大荷重が大きいほど払出力に余
裕があることとなるため、この最大荷重をマージン荷重
と称することとする。なお、マージン荷重が正というこ
とは、払出方向と逆向きの荷重を加えた状態でもカード
12を払い出すことができることを意味し、マージン荷
重が負ということは、カード12に払出方向の荷重を加
えて援助しなければ払出ローラ160がカード12を払
い出すことができないことを意味する。
【0100】カード12には、図10に実線で示すよう
に、幅方向の中央部が払出ローラ160の軸線から離れ
る向きの反り(この反りを正反りと称する)、あるいは
二点鎖線で示すように幅方向の中央部が払出ローラ16
0の軸線に接近する向きの反り(この反りを逆反りと称
する)があることがある。マージン荷重の測定は、カー
ド12に反りがない場合、3mmの正反りがある場合、5
mmの逆反りがある場合についてそれぞれ行われた。その
測定結果を第一,第二ローラ部166,168に切欠1
82が形成されない場合のマージン荷重の測定結果と共
に図14〜図16に示す。
【0101】第一,第二ローラ部166,168に切欠
182が形成されない場合には、カード枚数が多いほど
マージン荷重が小さくなるが、この理由は次のように推
測される。前述のように、カード支持部材20のカード
支持面28の傾斜角度θ1 は、設計上はカード12とカ
ード支持面28との摩擦角に等しくされているのである
が、実際にはやや小さくなっており、両者の間にカード
12の払出ローラ160側への移動を妨げる摩擦抵抗が
存在し、この摩擦抵抗がカード枚数が多いほど大きくな
って、おもり72の付勢力に基づくカード12と払出ロ
ーラ160との接触力を減少させ、払出力が小さくなる
ため、マージン荷重が小さくなると推測されるのであ
る。なお、カード12がカード支持面28に支持されて
いる下端を中心に全く自由に回動するのであれば、おも
り72の付勢力に基づくカード12と払出ローラ160
との接触力を減少させることはないのであるが、実際に
は互に密着しているカード12間の摩擦力によって上記
自由な回動が妨げられ、その分接触力が減少させられ
る。
【0102】また、多数のカード12の中にはカード支
持部材20の一対のカード案内板36のいずれかに接触
しているものが何枚かあり、これらのカード12とカー
ド案内板36との間に摩擦抵抗があって、この摩擦抵抗
は確率的にカード12の枚数が多いほど大きくなる。そ
して、この摩擦抵抗も上記カード支持面28との間の摩
擦抵抗と同様に作用してカード12と払出ローラ160
との接触力を減少させ、そのためにマージン荷重が減少
すると推測される。
【0103】また、カード12の収容枚数が多い場合に
おけるマージン荷重はカード12に正反りがある場合よ
り逆反りがある場合の方が大きいが、この理由は次のよ
うに推測される。カード12が1枚づつ払い出されるの
につれて残りのカード12がおもり72の付勢力によっ
て払出ローラ160側へ移動させられるが、その際、正
反りがあれば、底板26やカード案内板36との摩擦力
によってカード12の反りが減少させられ、カード12
の端縁がより強く底板26やカード案内板36に接触す
る状態となり、あるいはカード12のうちカード案内板
36に接触するものが増加し、カード12とカード支持
部材20との間の摩擦抵抗が大きくなる。そのため、カ
ード12の払出ローラ160への接触力が小さくなり、
マージン荷重が小さくなる。それに対して、逆反りがあ
る場合には、カード12がおもり72の付勢力によって
払出ローラ160側へ移動させられる際、カード12の
反りが増大して上記とは逆の現象が発生し、カード12
とカード支持部材20との間の摩擦抵抗が小さくなる。
そのため、カード12の払出ローラ160への接触力が
大きくなり、マージン荷重が大きくなる。
【0104】第一,第二ローラ部166,168に切欠
182が形成されれば、切欠182が形成されない場合
に比較して大きいマージン荷重が得られる理由は次のよ
うに推測される。前述のように、払出ローラ160が回
転し、カード12に切欠形成面184が接触する状態か
らテーパ外周面180に接触する状態に変わるとき、境
界部186が多数のカード12を押し戻しつつ1枚のカ
ード12を払い出す。したがって、境界部186とカー
ド12との接触力が大きくなり、マージン荷重が増大す
ると推測されるのである。
【0105】また、払出ローラ160の回転につれて、
カード12が払出ローラ160の軸線に接近し、その後
離間するため、カード12の慣性力がカード12と払出
ローラ160との接触力を増す時期があることも、切欠
182の形成によりマージン荷重が増大する原因の一つ
であると推測される。さらに、境界部186が集中的に
カード12に接触し、面圧が高くなってカード12との
間の摩擦力が増大することも原因の一つであると推測さ
れる。
【0106】また、第一,第二ローラ部166,168
に切欠182が形成されている場合には、カード12の
枚数が多いほどマージン荷重が増大するが、その理由は
次のように推測される。カード12は境界部186によ
り押し戻される際、それらの下端と底板26との接触点
を中心に回動するのであるが、この回動を生じさせるた
めには境界部186はおもり72の付勢力に抗するのみ
ならず、互に密着しているカード12間の摩擦力にも抗
することが必要である。そして、後者はカード12の枚
数が多いほど大きくなるため、カード12の枚数が多い
ほど払出ローラ160とカード12との接触力が増し
て、マージン荷重が増大すると推測されるのである。
【0107】さらに、カード12に逆反りがある場合
に、正反りがある場合よりもマージン荷重が小さいとい
う結果が得られているが、これは反りの向きの違いでは
なく、反りの大きさの違いであると推測される。すなわ
ち、前述のように正反りは3mmであるのに対し、逆反り
は5mmと大きく、多数のカード12のクッション作用が
後者の方が大きいためと推測される。カード12に反り
がある場合、すべてのカード12の反りがすべて等しい
わけではなく、反りの違いによってカード12間に隙間
が形成される。そして、これらの隙間は、前述のように
払出ローラ160が多数のカード12を押し戻す際にカ
ード12の弾性変形に基づいて減少し、払出ローラ16
0から遠いカード12ほど押戻量が少なくて済むように
するクッション作用をなす。このクッション作用は払出
ローラ160とカード12との接触力を小さくし、か
つ、カード12の反りが大きいほど大きい傾向があるた
め、反りの大きかった逆反りの場合の方がマージン荷重
が小さくなるとともに、カード枚数が増大してもマージ
ン荷重がそれほど増大しなかったものと推測されるので
ある。あるいは、払出ローラ160との接触の仕方の違
い等、何らかの理由で、逆反りのカード12の方が正反
りのカード12よりクッション作用が大きいのかも知れ
ない。
【0108】以上は、図14ないし図16の実験結果を
基にした推測であり、これらの推測が正しいか否かは、
今後の研究によって明らかにする必要があるが、第一,
第二ローラ部166,168に切欠182を形成すれば
大きい払出力が得られ、カード12を確実に払い出すこ
とができることは実験の結果から明らかである。第一,
第二ローラ部166,168に切欠182が形成されて
いない場合には、スリップが生じて払出しが良好に行わ
れないことがあったのに対し、切欠182が形成された
払出ローラ160によれば、反りの有無および向きのい
かんを問わず、すべて確実に払い出すことができたので
ある。
【0109】特に、本実施例においては、払出ローラ1
60に接触したカード12は分別板140により、次に
払い出されるカード12と分別されるようになってお
り、払出ローラ160に接触したカード12が分別板1
40により湾曲させられ、隙間144を通過させられる
ためには大きな払出力が必要であって、本発明の効果を
特に有効に享受し得る。また、カード12と払出ローラ
160との接触力が大きくなれば、払出ローラ160と
カード12との間の摩擦力と、カード12間の摩擦力と
の差が大きくなり、払出ローラ160に接触したカード
12のみが確実に払い出される。それにより、分別板1
40の緩傾斜面146および急傾斜面148の傾斜角度
の設定の自由度が高くなる効果も得られる。
【0110】さらに、前述のように、払出ローラ160
によりカード12が押し戻され、下端を中心に回動する
際にカード12間にすべりが生じ、払出ローラ160に
接触したカード12と、次に払い出されるカード12と
の間の密着性が低減し、払出ローラ160に接触したカ
ード12のみの払出しが容易になる。
【0111】また、第一,第二ローラ部166,168
に切欠182を形成することにより大きい払出力が得ら
れるため、おもり72の重量を小さくすることができ
る。払出力を同じとすれば、切欠182の形成によって
払出力が増大する分、おもり72の付勢力が小さくて済
むからである。
【0112】第一,第二ローラ部166,168の外周
面はテーパ外周面180とされており、カード12に正
反りがあるとき、図10に示すようにカード12がロー
ラ部168に良好に沿って接触することとなるため、第
一,第二ローラ部166,168の摩耗が少なく、寿命
が向上する効果が得られる。また、カード12に逆反り
がある場合でも、カード12の先端部が分別板140に
よって隙間144側へ湾曲させられると、逆反りが正反
りに変わる。そのため、逆反りのあるカード12も、殆
どの部分は第一,第二ローラ部166,168に良好に
沿った状態で払い出されることとなり、第一,第二ロー
ラ部166,168の摩耗が少なくて済む。
【0113】また、第一,第二ローラ部166,168
の切欠形成面184とテーパ外周面180との境界部1
86はアール部とされているため、境界部186がカー
ド12を押し戻しつつ払い出すとき、カード12との間
の面圧が過大になることがなく、カード12の損傷およ
び境界部186の過大な摩耗が良好に回避される。
【0114】カード12を払い出すために払出ローラ1
60が2回転させられたとき、図13に示すように、カ
ード12は下端部が払出ローラ160と次に払い出され
るカード12との間に位置する状態で停止する。払出ロ
ーラ160の回転角度は、カード12と第一,第二ロー
ラ部166,168との間にスリップがあっても、カー
ド12の下端部が確実に図13に示す位置へ払い出され
る大きさに設定されている。したがって、スリップがな
い場合には払出ローラ160が2回転させられる前にカ
ード12が図13に示す位置へ移動させられるが、この
状態になれば第一,第二ローラ部166,168が回転
させられても払出力はカード12に加えられず、結局、
払出ローラ160が停止したときカード12は下端部が
第一,第二ローラ部166,168と次のカード12と
の間に位置する状態となるのである。
【0115】この後は、人間がカード12を引っ張って
フレーム10から取り出す。この際、カード12の下端
は軽くではあるが第一,第二ローラ部166,168と
次のカード12との間に挟まれているため、もし、払出
ローラ160が回転しなければ、払出ローラ160との
摩擦力に抗して引き出されることとなる。しかし、本実
施例においては、モータ172が停止させられていて駆
動軸174は回転しないが、ローラ軸164と駆動軸1
74とは相対回転可能に嵌合されているため、カード1
2が引っ張られるとき、図13に二点鎖線で示すように
ローラ軸164が駆動軸174に対して回転し、カード
12を軽く引っり張出すことができる。ローラ軸164
は、係合切欠170の周方向の寸法と、駆動軸174に
圧入されたピン176の直径との差に対応する角度だけ
相対回転することができるが、係合切欠170の周方向
の寸法は、カード12を払出ローラ160と次のカード
12との間から完全に離脱させるのに十分な相対回転角
度が得られる大きさに設定されている。
【0116】また、このようにカード12の下端部が第
一,第二ローラ部166,168とカード12との間に
挟まった状態にあれば、第一,第二ローラ部166,1
68を払出し時とは逆向きに回転させることにより、カ
ード12を下方へ移動させ、払い戻すことができる。
【0117】以上の説明から明らかなように、本実施例
においては、テーパ外周面180が直径漸減面を構成
し、第一係合部としての係合切欠170および第二係合
部としてのピン174が連結装置を構成している。
【0118】なお、第一,第二ローラ部166,168
の最大直径は35mmとされ、切欠182は第一,第二ロ
ーラ部166,168の外周部を径が最大の部分から3
mmの位置において除去することにより形成されていた
が、第一,第二ローラ部166,168の最大直径と、
その最大直径部分における除去長さとの比率は、3%以
上18%以下であればよく、6%以上12%以下である
ことが望ましく、8%以上10%以下であることが最も
望ましい。
【0119】また、境界部186のアールは、第一,第
二ローラ部166,168とカード12との間の面圧が
過大になることを回避しつつ、大きい払出力の得られる
大きさに設定することが望ましく、上記実施例において
は10mmとされていたが、6mm以上14mm以下であれば
よく、8mm以上12mm以下であることが望ましく、9mm
以上11mm以下であることが最も望ましい。
【0120】さらに、カード移動限度規定板に代えて、
棒状部材あるいはボールをカード移動限度規定部材とし
て用いてもよく、その場合、棒状部材あるいはボール
は、図4および図5に示すようにカードがカード支持面
上に傾斜した状態で支持される位置に設けてもよく、あ
るいは図1〜図3に示すようにカードがカード支持面上
に傾斜しない状態で支持される位置に設けてもよい。
【0121】また、付勢手段をおもりの自重に基づいて
カードを付勢するものとすれば、カードの残量による付
勢力の変化量を無くすか少なくすることができるが、圧
縮コイルスプリング,引張コイルスプリング,板ばね等
のばね部材により付勢手段を構成してもよい。
【0122】さらに、上記各実施例において払出ローラ
40,106,128,160はゴム製とされており、
カードとの間に摩擦力が生じ易いものとされていたが、
ゴム以外にも合成樹脂等により構成してもよい。また、
払出ローラの表面に溝等を設けて摩擦力を生じ易くして
もよい。払出ローラが摩擦力を生じ易いものであれば、
付勢手段の付勢は小さくて済む。また、図7〜図16に
示す実施例においては、第一,第二ローラ部166,1
68の各外周面がテーパ外周面とされることによって直
径漸減面とされていたが、図1の実施例におけるように
軸方向に長い払出ローラ40の両端部の外周面を直径漸
減面とすることも可能である。
【0123】また、図7〜図16に示す実施例において
連結装置は、ローラ軸に形成された係合切欠170と駆
動軸174に圧入されたピン176とにより構成されて
いたが、逆に駆動軸に係合切欠を設け、ローラ軸に係合
凸部を設けてもよい。さらに、ローラ軸の外側に駆動軸
を嵌合し、係合切欠と係合凸部とを設けてもよい。
【0124】また、ローラ軸と駆動軸とを嵌合すること
は不可欠ではなく、ローラ軸と駆動軸との各端面にそれ
ぞれ第一係合部と第二係合部とを設け、端面において係
合させてもよい。
【0125】さらに、払出ローラの切欠は、第一,第二
ローラ部166,168の外周部のうち、払出ローラ1
60の軸線からの距離が外周面の半径より短い平面より
外側の部分を除去したものに限らず、その平面より内側
の部分も除去して溝状等の切欠としてもよい。
【0126】また、払出ローラの外周面に切欠を形成す
るための一平面は、払出ローラの軸線に平行な一平面に
限らず、傾斜した一平面でもよい。例えば、払出ローラ
の外周面がテーパ外周面である場合、テーパ外周面の傾
斜と同じ傾斜の平面より外周側の部分を切り欠くのであ
り、このようにすれば、払出ローラは切欠が形成された
部分においても正反りのあるカードに良好に沿って接触
し、カードを良好に払い出すことができる。
【0127】さらに、図7〜図16に示す実施例におい
て払出ローラ160が2回転させられることにより1枚
のカード12が払い出されるようになっていたが、例え
ば、カード12の下端部が図13に示す状態より下側に
あって第一,第二ローラ部166,168とカード12
との間に挟まされた状態で払出ローラ160が停止させ
られるようにしてもよい。例えば、カード12の払出し
を検出する払出センサを設け、上記位置へ移動させられ
たことが検出されたときにモータ172の回転が停止さ
せるようにするのである。
【0128】また、本発明は、ゲーム機の景品であるカ
ードを払い出すカード払出装置に限らず、例えば、記録
装置に設けられ、記録部に未記録のカードを送るカード
払出装置や、カードに記録されたデータを読み取るデー
タ読取装置に設けられ、カードを読取部に送るためのカ
ード払出装置等、種々のカード払出装置に適用すること
ができる。その他、特許請求の範囲を逸脱することな
く、当業者の知識に基づいて種々の変形,改良を施した
態様で本発明を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一発明の一実施例であるカード払出装置をフ
レームの一方の側壁を外して示す側面図である。
【図2】上記カード払出装置によるカードの払出しを説
明する図である。
【図3】上記カード払出装置においてカードがカード支
持面上に支持された状態を示す側面図である。
【図4】第一発明の別の実施例であるカード払出装置の
図1に相当する図である。
【図5】第一発明の更に別の実施例であるカード払出装
置の図1に相当する図である。
【図6】第一発明の更に別の実施例であるカード払出装
置の分別板を払出ローラと共に示す側面図である。
【図7】第一〜第四の各発明に共通の一実施例であるカ
ード払出装置をフレームの一方の側壁を外して示す側面
図である。
【図8】図7に示すカード払出装置の払出ローラおよび
分別板を示す側面図である。
【図9】図7に示すカード払出装置の払出ローラが駆動
軸と連結された状態を示す平面図である。
【図10】図7に示すカード払出装置によって払い出さ
れるカードの正反りおよび逆反りを説明する図である。
【図11】図7に示すカード払出装置の払出ローラが切
欠の部分においてカードに接触した状態を示す図であ
る。
【図12】図7に示すカード払出装置の払出ローラがカ
ードを切欠の近傍において払い出す状態を示す図であ
る。
【図13】図7に示すカード払出装置において払出ロー
ラによるカードの払出しが終了した状態を示す図であ
る。
【図14】図7に示すカード払出装置により反りのない
カードを払い出すときのマージン荷重を従来との比較に
おいて示すグラフである。
【図15】図7に示すカード払出装置により正反りのあ
るカードを払い出すときのマージン荷重を従来との比較
において示すグラフである。
【図16】図7に示すカード払出装置により逆そりのあ
るカードを払い出すときのマージン荷重を従来との比較
において示すグラフである。
【符号の説明】
12 カード 20 カード支持部材 28 カード支持面 30 カード移動限度規定板 40 払出ローラ 46 モータ 70 カード付勢装置 100 カード支持部材 102 カード支持面 104 カード移動限度規定板 106 払出ローラ 116 カード付勢装置 122 カード支持面 124 カード移動限度規定板 126 カード付勢装置 128,160 払出ローラ 162 払出ローラ駆動装置 164 ローラ軸 166 第一ローラ部 168 第二ローラ部 170 係合切欠 172 モータ 174 駆動軸 176 ピン 180 テーパ外周面 182 切欠 184 切欠形成面 186 境界部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平面に対して傾斜した一平面状のカー
    ド支持面を有し、複数枚のほぼ垂直に立ったカードの下
    端を支持するカード支持部材と、 前記カード支持面の低い側の端部より上方に設けられ、
    前記カードのカード支持面に平行な方向の移動限度を規
    定するカード移動限度規定部材と、 そのカード移動限度規定部材の上方に設けられ、前記カ
    ード支持面に支持されたカードのうち最もカード移動限
    度規定部材側のカードに外周面において接触する払出ロ
    ーラと、 その払出ローラを前記外周面のカードに接触する部分が
    上方へ移動する向きに回転させる払出ローラ駆動装置
    と、 前記カード支持部材により支持されたカードを前記払出
    ローラ側へ付勢する付勢手段とを含むことを特徴とする
    カード払出装置。
  2. 【請求項2】 前記払出ローラの前記外周面に、その払
    出ローラの外周部の、少なくとも、その払出ローラの軸
    線にほぼ平行でその軸線からの距離が払出ローラの半径
    より短い一平面より外周側に位置する部分を除去した切
    欠が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の
    カード払出装置。
  3. 【請求項3】 前記払出ローラ駆動装置が、駆動源と、
    その駆動源により回転させられるとともに、前記払出ロ
    ーラのローラ軸と同心的に配設された駆動軸と、それら
    ローラ軸と前記駆動軸とを限られた角度範囲で相対回転
    自在に連結する連結装置とを含むことを特徴とする請求
    項1または2に記載のカード払出装置。
  4. 【請求項4】 前記払出ローラの前記外周面が、軸方向
    の両端部において、両端側ほど直径が漸減する直径漸減
    面とされていることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    か1つに記載のカード払出装置。
JP6134145A 1993-12-15 1994-06-16 カード払出装置 Expired - Fee Related JP2843505B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6134145A JP2843505B2 (ja) 1993-12-15 1994-06-16 カード払出装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5-315363 1993-12-15
JP31536393 1993-12-15
JP6134145A JP2843505B2 (ja) 1993-12-15 1994-06-16 カード払出装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29226897A Division JP2883599B2 (ja) 1993-12-15 1997-10-24 カード払出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07223738A true JPH07223738A (ja) 1995-08-22
JP2843505B2 JP2843505B2 (ja) 1999-01-06

Family

ID=26468333

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6134145A Expired - Fee Related JP2843505B2 (ja) 1993-12-15 1994-06-16 カード払出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2843505B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011011900A (ja) * 2009-07-06 2011-01-20 Seiko Epson Corp 印刷装置、搬送ユニット及び円筒軸

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59133130A (ja) * 1983-01-18 1984-07-31 Foster Denki Kk カ−ドの供給装置
JPH02178124A (ja) * 1988-12-28 1990-07-11 Canon Inc シート材給送装置
JPH0288951U (ja) * 1988-12-28 1990-07-13

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59133130A (ja) * 1983-01-18 1984-07-31 Foster Denki Kk カ−ドの供給装置
JPH02178124A (ja) * 1988-12-28 1990-07-11 Canon Inc シート材給送装置
JPH0288951U (ja) * 1988-12-28 1990-07-13

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011011900A (ja) * 2009-07-06 2011-01-20 Seiko Epson Corp 印刷装置、搬送ユニット及び円筒軸

Also Published As

Publication number Publication date
JP2843505B2 (ja) 1999-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4592377A (en) Coin escalator
US5971390A (en) Sheet aligning apparatus
US7806756B2 (en) Coin receiving device in coin processing apparatus
US4753431A (en) Note storing apparatus
CA2411492A1 (en) Ampoule storage container
EP0861478B1 (en) Coin dispensing mechanism
JPS62211265A (ja) シ−ト排紙受け装置
JPH07223738A (ja) カード払出装置
JP2883599B2 (ja) カード払出装置
US20040069591A1 (en) Token dispensing and banknote changing device
EP0991030B1 (en) Coin dispenser arrangement
US5465954A (en) Paper money conveying equipment
JP2758351B2 (ja) カード払出装置
JP2554795B2 (ja) カードホッパー装置
US20070228650A1 (en) Gaming machine
JP2971786B2 (ja) 払出装置
JP3024201U (ja) カード状物品の払出し装置
JP2564373Y2 (ja) カード送りローラ
JP2005334333A (ja) 遊技機
JP3774261B2 (ja) 硬貨繰出装置
JP4389693B2 (ja) シート供給装置
JPH0810342Y2 (ja) 転動可能物品投出装置
JPH0235716Y2 (ja)
JPH0712357Y2 (ja) 平板状物の自動排出装置
JP2602566Y2 (ja) 硬貨繰出装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees