JPH07222A - 棒状化粧材繰出容器 - Google Patents

棒状化粧材繰出容器

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Publication number
JPH07222A
JPH07222A JP17093993A JP17093993A JPH07222A JP H07222 A JPH07222 A JP H07222A JP 17093993 A JP17093993 A JP 17093993A JP 17093993 A JP17093993 A JP 17093993A JP H07222 A JPH07222 A JP H07222A
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JP
Japan
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cartridge
push rod
cylinder
container
stick
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Pending
Application number
JP17093993A
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English (en)
Inventor
Atsushi Oba
淳 大庭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuno Kasei Co Ltd
Original Assignee
Suzuno Kasei Co Ltd
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Publication date
Application filed by Suzuno Kasei Co Ltd filed Critical Suzuno Kasei Co Ltd
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Publication of JPH07222A publication Critical patent/JPH07222A/ja
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A45HAND OR TRAVELLING ARTICLES
    • A45DHAIRDRESSING OR SHAVING EQUIPMENT; EQUIPMENT FOR COSMETICS OR COSMETIC TREATMENTS, e.g. FOR MANICURING OR PEDICURING
    • A45D40/00Casings or accessories specially adapted for storing or handling solid or pasty toiletry or cosmetic substances, e.g. shaving soaps or lipsticks
    • A45D40/20Pencil-like cosmetics; Simple holders for handling stick-shaped cosmetics or shaving soap while in use
    • A45D2040/204Pencil-like cosmetics; Simple holders for handling stick-shaped cosmetics or shaving soap while in use the cosmetic being in a cartridge

Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造しにくくコスト高の長尺メネジ部品ある
いは長尺オネジ部品を使用せず、容器の小径化に適した
棒状化粧材繰出容器を提供することを目的とする。 【構成】 容器本体50の容器筒51先端側には、ラセ
ン溝63の切られたメネジ部61が設けられており、押
棒71には、上記メネジ部61のラセン溝63に螺合す
るように押棒外面に巻き付く仮想のスパイラル空間の一
部を占めるように、かつ、押棒の軸方向に実質的に直線
状に、配列された一群の突起73が設けられている。カ
ートリッジ筒11内後端側内面には、カートリッジ筒と
回動不能に設けられた、押棒外面の突起73に係合する
同期係合溝47の切られた押棒摺動面を有する溝付部材
46が設けられている。カートリッジを容器本体に取り
付けて、押棒外面の突起とカートリッジ筒溝付部材の同
期係合溝とを係合させた後に、容器筒とカートリッジ筒
とを相対的に回転させることにより押棒をカートリッジ
筒内で進退させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、棒状化粧材(口紅やア
イライン等)のカートリッジ式繰出容器に関する。特に
は、これに限定されるものではないが、オネジの働きと
回転止めリブの働きとの両方を行う一群の突起が設けら
れた押棒を用いることにより、製作コストの高いメネジ
部材(内面にラセン溝を有する筒状部材)の長さを短く
して安価に製造できる、とともに、小径化に適した棒状
化粧材繰出容器に関する。
【0002】
【従来の技術】棒状化粧材の繰出容器には、カートリッ
ジ式のものとそうでないものとがある。カートリッジ式
の容器では、各カートリッジ毎に異なる色彩の芯材(以
下化粧材という)が内蔵されており、該カートリッジを
容器本体に適宜交換して装着することにより所望の色彩
の眉墨等の化粧材を使用することができる。
【0003】図10は、実公平3−50814に開示さ
れた従来のカートリッジ式棒状化粧材繰出容器の容器本
体及びカートリッジの構造を示す断面図である。この容
器本体200の内部には、押棒201と内筒207とが
収められている。押棒201の基部203の外周にはネ
ジ係合突片205が切られている。また押棒の基部以外
の外面には突条206が切られている。一方、内筒20
7の内面には、ネジ係合突片205と螺合するメネジ2
09が内筒全長にわたって切られている。内筒207の
外面には突条213が切られており、この突条213に
は、外筒215内面に切られている溝211が係合す
る。
【0004】カートリッジ220は、カートリッジ筒2
21、スリット軸241、押バネ251、チャック26
1、Oリング271の各部品から構成されている。カー
トリッジ筒221は、中空円筒状をしており、棒状化粧
材(図示されず)の先端が出入りする先端口223、棒
状化粧材やスリット軸241、チャック261の収納さ
れる内孔225を有している。カートリッジ筒221の
外面の後端(図の下側)は、容器本体外筒215の先端
開口217に挿入される挿入部229となっており、こ
の部分にはOリング溝228が切られている。同溝22
8には、Oリング271が入っており、カートリッジ筒
221と容器本体外筒215との間に回転抵抗が与えら
れる。
【0005】スリット軸241は、スリット242が両
サイドに切られた薄肉円筒である。スリット軸241の
後端側には、外側のカートリッジ筒との係止突部243
と、内面側の回り止め溝245とが設けられている。ス
リット軸の後端部を除く外面には、押バネ251が巻装
されている。このバネは、スリット軸のスリット242
から外に出ているチャック261のバット263を後端
方向に付勢している。スリット軸の役割の1つは、押バ
ネ251のバネ線によって棒状化粧材が傷付くのを防ぐ
ことである。
【0006】この容器本体200の外筒215の先端開
口217にカートリッジ筒221の挿入部229を挿入
し、カートリッジ側の回り止めと溝245と押棒201
の突条206とを係合させた後、カートリッジと容器本
体とを相対的に回転させる(例えばどちらかを止めてど
ちらかを回す)と押棒201が軸方向に進退する。非カ
ートリッジ式の容器では、棒状化粧材は押棒201の先
端に設けられたチャックに差込まれており、棒状化粧材
周囲の筒体等が押棒201の突条206と係合する等の
手段を用いて、押棒201(ネジ係合突片205)と内
筒207(メネジ209)とを相対的に回転させる。い
ずれにせよ、押棒は容器本体の軸方向に進退し、棒状化
粧材を繰出し・引込みさせることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の繰出機構におい
ては、押棒に形成されたネジ係合突片と回転止め用突
条、及び、容器本体内に形成されたメネジが必須の要素
であった。そのためそれらの要素を各部品に形成するた
め設計・製造上の問題点があった。例えば実公平3−5
0814の繰出機構においては次のような問題点があっ
た。 内筒207のメネジ209が長いため、成形・加工
・金型製作に手間がかかっていた。 成形・加工上の制約(例えば、射出成形コアピンの
強度・加工)からメネジ209の径を小さくすることが
できず、そのため容器全体を小径にすることができなか
った。 カートリッジ側にも、棒状化粧材外側に巻かれたス
リット軸241や押バネ251が存在するためカートリ
ッジ(ひいては容器全体)を小径化するうえで一定の限
界もあった。
【0008】本発明は、製造しにくくコスト高の長尺メ
ネジ部品あるいは長尺オネジ部品を使用せず、容器の小
径化に適した棒状化粧材繰出容器を提供することを目的
とする。さらに、本発明の一態様においては、カートリ
ッジをより徹底して小径化した棒状化粧材繰出容器を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の棒状化粧材繰出容器は、軸方向に繰出し可
能な押棒及びこの押棒を内蔵する容器筒を備えた容器本
体と、この容器本体の先端に着脱自在に取付けられた、
棒状化粧材を軸方向摺動自在に内蔵するカートリッジ
と、からなる棒状化粧材繰出容器であって;容器本体の
容器筒先端側には、ラセン溝の切られたメネジ部が設け
られており、押棒には、上記メネジ部のラセン溝に螺合
するように押棒外面に巻き付く仮想のスパイラル空間の
一部を占めるように、かつ、押棒の軸方向に実質的に直
線状に、配列された一群の突起が設けられており;カー
トリッジが、中空のカートリッジ筒と、カートリッジ筒
内に摺動自在に収められた、棒状化粧材を支持するチャ
ックと、チャックを後退方向に付勢するバネと、カート
リッジ筒内後端側内面にカートリッジ筒と回動不能に設
けられた、押棒外面の突起に係合する同期係合溝の切ら
れた押棒摺動面を有する溝付部材と、を備え、カートリ
ッジを容器本体に取り付けて、押棒外面の突起とカート
リッジ筒溝付部材の同期係合溝とを係合させた後に容器
筒とカートリッジ筒とを相対的に回転させることにより
押棒をカートリッジ筒内で進退させることを特徴とす
る。
【0010】
【作用】押棒の外面の一群の突起はメネジ部のラセン溝
と螺合しており、押棒とメネジ部とが相対的に回転(例
えばどちらかが一方を固定して他方を回す)すると、突
起はラセン溝中をラセン溝に沿って相対的にスパイラル
な動きをしながら進む。この突起の動きにつれて押棒は
メネジ部から繰出し・引込みされる。このときメネジ部
の長さは、押棒の突起が最小限一個常時係合するのに十
分な長さがあれば、上述の作用に問題はない。もちろ
ん、円滑な動作や強度上の要求をも考慮して、メネジ部
の長さは決定される。しかし、押棒に要求される全スト
ロ−ク分もの長さのメネジ部が必要となることはない。
【0011】本発明の繰出容器においては、押棒外面の
突起は押棒の軸方向に実質的に直線状に配列されてお
り、カートリッジ筒の溝付部材内面の同期係合溝と回動
不能に係合して、押棒と溝付部材とが、同期回転する。
また、溝付部材はカートリッジ筒に対して回動不能であ
る。一方、メネジ部は容器筒に設けられており、容器筒
と同期回転する。これによって、容器筒とカートリッジ
筒とを相対的に回転させることにより、押棒を容器筒内
で進退させる。これによって、カートリッジ筒内に摺動
自在に収められているチャックを介して、棒状化粧材を
カートリッジ筒の先端口から進退させる。なお、チャッ
クは、後退方向にバネによって付勢されているので、押
棒で強制的に後退させる必要はない。
【0012】ここで、同期回転又は回動不能とは、押棒
と溝付部材と(その他の組合せにおいても)が実質的に
同期回転するようにとの意味である。例えば、溝付部材
内面に軸方向に真直ぐ切られた同期係合溝中を、押棒の
突起が軸方向に直進するような状態である。ただし、押
棒とメネジ部との相対的な回転が妨げられない程度であ
れば、同期係合溝がややスパイラルになっていてもかま
わない。また、多少のガタ(空隙)の分だけ回動しても
かまわない。
【0013】本発明の棒状化粧材繰出容器においては、
上記押棒の外面に設けられたラセン体が、上記メネジ部
材のラセン溝に螺合するように押棒外面に巻き付く仮想
のスパイラル空間の一部を占めるように配列された一群
の突起である。外周にオネジの切られた押棒を割型を用
いた射出成形で作ろうとすると、型抜き時のアンダーカ
ット防止のため、ネジの径とピッチに対する制約が厳し
く、いきおいピッチの短いネジにならざるをえない。そ
のため、繰出機構の操作性に問題が生じることもあった
が、この一群の突起によって構成されるラセン体では、
アンダーカットの問題はなく、様々なラセン体のピッチ
を自由に選択することができる。
【0014】従来のネジ式の繰出機構においては、ある
断面形状のネジが連続して切られていた。これは、ネジ
というものの一般的常識と、切削機械加工によってネジ
を得るという製造方法の制約から、それが当たり前と考
えられていたからである。しかし、よくよく考えてみる
と、多くの繰出機構においては、ある一定の断面形状の
ネジが連続してつながっている必要はない場合が大半で
ある。そのような仮想の連続ネジの要所要所に適当な形
状の一群の突起が断続して配置されているようなもの
を、“ネジ”として用いてもよい。その場合、一群の突
起のグループ分け(選択)によっては、それらの突起の
ピッチ、リードをある程度自由に選択することもでき
る。また、軸方向に一直線に並んでいるグループの突起
を選択すれば、リード無限大のネジ(スプライン)とな
る。
【0015】また、本発明の他の一態様の棒状化粧材繰
出容器は、軸方向に繰出し可能な押棒及びこの押棒を内
蔵する容器筒を備えた容器本体と、この容器本体の先端
に着脱自在に取付けられた、棒状化粧材を軸方向摺動自
在に内蔵するカートリッジと、からなる棒状化粧材繰出
容器であって;容器本体の容器筒先端側には、ラセン溝
の切られたメネジ部が設けられており、押棒には、上記
メネジ部のラセン溝に螺合するように押棒外面に巻き付
く仮想のスパイラル空間の一部を占めるように、かつ、
押棒の軸方向に実質的に直線状に、配列された一群の突
起が設けられており;カートリッジが、中空のカートリ
ッジ筒と、カートリッジ筒内に摺動自在に収められた、
棒状化粧材を支持するチャックと、チャックを後退方向
に付勢する引バネと、カートリッジ筒内後端側内面にカ
ートリッジ筒と回動不能に設けられた、押棒外面の突起
に係合する同期係合溝の切られた押棒摺動面を有する溝
付部材と、を備え、上記カートリッジ筒には、チャック
の後退限を定めるチャックストッパー、及び、前記引バ
ネの後端部を、少なくとも筒体先端方向に動かないよう
に係止するバネ後端係止部が設けられており、上記チャ
ックには、上記引バネの先端部を係止するバネ先端係止
部が設けられており、カートリッジを容器本体に取り付
けて、押棒外面の突起とカートリッジ筒溝付部材の同期
係合溝とを係合させた後に容器筒とカートリッジ筒とを
相対的に回転させることにより押棒をカートリッジ筒内
で進退させることを特徴とする。
【0016】この態様の棒状化粧材繰出容器において
は、チャックを後退方向に付勢するバネが引バネであ
り、カートリッジ筒には、さらに、チャックの後退限を
定めるチャックストッパーが設けられている。こうする
ことによって、カートリッジを容器本体から取り出した
状態においてチャックは上記後退限に位置するようにす
ることができる。チャックを後退方向に付勢するバネの
うち、押しバネはチャックの先端側(棒状化粧材側)に
設けられてチャックを前から後ろへ押す。そのため、バ
ネが棒状化粧材と接触するおそれがある。それに対し
て、引バネでは、バネがチャックの後方にあるため、バ
ネ線が棒状化粧材と接触することがない。従って、棒状
化粧材の傷付き防止対策(スリーブを巻く、あるいは、
図10の従来のカートリッジのようにスリット軸を設け
るなど)を採る必要がなく、カートリッジの径も小さく
することができる。
【0017】この態様の棒状化粧材繰出容器のカートリ
ッジ筒においては、引バネの長さを適当に選択すること
により、チャックがストッパーに当接して後退限にある
際にも引バネを緊張状態にしておくことができる。そう
すると、棒状化粧材とチャックのゆれを抑制でき、棒状
化粧材の損傷を防止できる。また、チャックやバネの飛
出しを防止するための尾栓は不要である。
【0018】また、この態様のカートリッジ筒には、引
バネの後端部を、少なくとも筒体先端方向に動かないよ
うに係止するバネ後端係止部が設けられている。引バネ
の後端部を、少くとも筒体先端方向にも動かないように
すれば、引バネに緊張を与えるには十分である。もちろ
ん、筒体後端方向に動かないようにしてもよい。バネの
係止方法としては、バネの線(ワイヤ)を突起に引掛け
る、線を穴やフック状のものに引掛ける、接着剤で接着
する、プラスチック製の部品を熱して軟らかくしておい
てバネを押し込む等様々な方法があるが、特定の方法に
限定されるものではない。引バネの先端部及び後端部
は、上述の例のような係止方法に応じて、それに適した
形状をしている。なお、バネの先端部とは、バネの先の
方(組立状態で筒体の先端口の方向)あたりという意味
であり、バネの先端面や厳密な先端のみを指すものでは
ない。バネの後端部についても同様である。
【0019】この態様のチャックストッパーは、筒体の
内面に突出した内突部を有するベンドストッパーであっ
て、組立時にチャックを筒体の後端から筒体内に挿入す
る際には、該ストッパーは外側にベンドしてチャックを
通過させることができ、その通過後は、該ストッパーは
元の形態に復帰して、前記内突部にチャックを又は引バ
ネを当接させることによりチャックの後退を抑止するも
のとすることができる。このようにすれば、構造が簡単
でかつ組立のし易いカートリッジを提供できる。
【0020】ここで「チャックを通過させる」とは、必
ずしもチャック全体を通過させるという意味ではない。
チャックの一部がストッパーと当接してチャックの後退
が抑止される場合には、そのチャックの一部が通過した
後にストッパーがスプリングバックしてもよい。また、
チャックに係止された引バネの一部がストッパーと当接
してチャックの後退が抑止される場合には、その引バネ
の一部がチャックの一部と理解され、この引バネの一部
が通過した後にストッパーがスプリングバックする必要
がある。「ストッパーとチャック又は引バネとの当接」
については、前2者が後者と直接当接してもよいし、両
者間に何らかの部材・部品が存在し間接的に当接しても
よい。なおこのような部品同士の関係(中間部品の介在
可能性)は、本発明中の他の部品同士の別の関係につい
てもあてはまる。
【0021】なお、本発明にいうチャックは、棒状化粧
材の後端を保持して同材を繰出し・引込みできるような
保持部材全体を広く意味する。また、「チャックストッ
パーを筒体に設け」のように、「AをBに設け」、ある
いは「Bに設けられたA」等にいう「設ける」には、A
とBが一体の場合も、AがBとは別体に形成されてお
り、その別体がBと組立てられているような場合も広く
含む意味である。
【0022】本発明の一態様の棒状化粧材繰出容器は、
軸方向に繰出し可能な押棒及びこの押棒を内蔵する容器
筒を備えた容器本体と、この容器本体の先端に着脱自在
に取付けられた、棒状化粧材を軸方向摺動自在に内蔵す
るカートリッジと、からなる棒状化粧材繰出容器であっ
て;容器本体の容器筒先端側には、ラセン溝の切られた
メネジ部が設けられており、押棒には、上記メネジ部の
ラセン溝に螺合するオネジ及びカートリッジとの同期係
合部が設けられており、カートリッジが、中空のカート
リッジ筒と、カートリッジ筒内に摺動自在に収められ
た、棒状化粧材を支持するチャックと、チャックを後退
方向に付勢するバネと、カートリッジ筒内に設けられ
た、押棒の同期係合部と係合する係合条部と、を備え、
カートリッジを容器本体に取り付けて、押棒の同期係合
部とカートリッジ筒の係合条部とを係合させた後に容器
筒とカートリッジ筒とを相対的に回転させることにより
押棒をカートリッジ筒内で進退させるとともに、容器筒
内に、押棒を後退方向に付勢するバネが設けられてお
り、上記カートリッジ筒内面と容器筒とが相対的に回転
する部分に回転摩擦部材が設けられており、カートリッ
ジ筒を容器筒から取外して両者間の回転摩擦が解放され
ると、押棒が後退位置にオートリターンすることを特徴
とする。
【0023】この態様では、押棒の外面には一般的な、
オネジが設けられている。また、押棒の同期係合部とカ
ートリッジ筒とが、直接又はチャックを介して間接に係
合して、押棒とカートリッジ筒とが同期係合するように
なっている。本態様では、カートリッジ筒内面と容器筒
とが相対的に回転する部分に、Oリングや板バネ等の回
転摩擦部材が設けられているので、カートリッジ筒と容
器筒の組合せのみで、他に部品を用いることなく、押棒
のオートリターン機構を実現できる。
【0024】押棒の同期係合部としては、押棒先端部に
つけた突起やオネジ外周面上の突条(同一出願人による
特願平4−334991号の図13のリブ321)等が
例示される。さらに、押棒とチャックとの回り止め、及
びチャックとカートリッジ筒との回り止めを介して、押
棒とカートリッジ筒との同期回転を達成するもの(同一
出願人による実願平4−92953号図11)であって
もよい。
【0025】
【実施例】以下、図面を参照しつつ説明する。図1は、
本発明の一実施例に係る棒状化粧材繰出容器の構造を示
す断面図である。(A)はカートリッジを、(B)は容
器本体を示す。図2は、図1のカートリッジの側面図
(A)及び同カートリッジを後端側から見た底面図
(B)である。
【0026】本実施例のカートリッジは、カートリッジ
筒11、チャック31、引バネ41、溝付部材46の4
部品より構成されている。カートリッジ筒11は中空円
筒状をしており、上端は棒状化粧材5が出入りする先端
口13になっている。先端口13の内径は、棒状化粧材
5の外径よりやや大きくなっており、棒状化粧材5を左
右方向に支えて案内する。カートリッジ筒11の内孔1
2の径は、チャック31の外径よりもやや大きくなって
おり、チャック31が軸方向に滑らかに摺動できるよう
になっている。
【0027】カートリッジ筒11の内面には、180°
に対向する縦溝21が上下方向に直線状に切られてい
る。この縦溝21には、チャック31のバット(突起)
35がはまり込んで上下に摺動する。これによって、チ
ャック31がカートリッジ筒11内で直進運動し、引バ
ネ41のねじれや、棒状化粧材5の回転を防止してい
る。縦溝21は、先端口13のやや下側から、カートリ
ッジ筒後端方向のバネ後端係止面19までぬけるように
設けられている。
【0028】カートリッジ筒11内孔12の下部(後端
側)は、径大となっている。径が大きくなる部分は段部
となっており、この段部端面には引バネ41の後端部4
5(径大となっている部分)の上端面が当接する。カー
トリッジ筒11の下から1/3くらいの部位には、図2
Aに示されれているように、下向きコの字状のスリット
18が、カートリッジ筒11の側壁を貫通して切り込ま
れており、チャックストッパー16が形成されている。
チャックストッパー16の内面側には、カートリッジ筒
の縦溝21内に出張っている内突部17が設けられてい
る。内突部17の上端面にはチャック31のバット35
の下端面が当接する。内突部17は縦溝21からさらに
内側には突出しておらず、チャック31と棒状化粧材5
を組んでカートリッジ筒11内に組込む際、内突部17
が棒状化粧材を傷付けるようなことがない。
【0029】チャック31は、引バネ41によって下方
(後退方向)に付勢されているが、チャックストッパー
17より下へは後退しないようになっている。チャック
31をカートリッジ筒11内に組込む際は、チャック3
1をカートリッジ筒11の内孔に下方から押し込んでや
ると、チャックストッパー16が外側にベンドして、内
突部17が外側に押しやられ、チャックのバット35が
内突部17を乗り越える。そのため、内突部17の下側
はなだらかな傾斜となっている。一方、内突部17の上
側はカートリッジ筒11内側へ突出している。
【0030】チャック31は、おおむね、有底筒状をし
ており、図の上側の内面の腔部33に棒状化粧材5の後
端部を挿入して支持する。チャック31の下側には、円
筒状のバネ先端係止部37が下方に垂れ下がるように設
けられている。このバネ先端係止部37の外周には、バ
ネ係止突起39が突き出ており、同係止部37に押し込
まれた引バネ先端部43のバネ線がチャック31に係止
される。
【0031】引バネ41の後端部45(図の下側端)
は、他の部分よりも径大のバネ後端部45となってい
る。同部の上端面がカートリッジ筒11のバネ後端係止
面19に当接して上方向に固定される。引バネ41は、
チャックに係止されるバネ先端部43と、カートリッジ
筒に当接するバネ後端部45との間で伸張する。バネの
長さを適当に選択することにより、チャック31がチャ
ックストッパー16の内突部17と当接して後退限にあ
るときにも、引バネ41を緊張状態にしている。そのた
めカートリッジを容器本体から取外した後においても、
チャックを後方に付勢する引バネは緊張しているので、
チャックがカートリッジ筒の軸方向・半径方向に揺れる
ことが少なくなる。つまり、常に芯が直立状態を保って
いる。その結果、チャックに支持されている棒状化粧材
の損傷を防止できる。
【0032】カートリッジ筒11の後端部内面は、チャ
ック31の摺動する内孔12の部分よりも径が大きくな
っている。この部分には、上下方向に延びるローレット
23と環状凹部24とが切られており、溝付部材46が
回動不能かつ摺動不能に組込まれている。溝付部材46
の外面には、カートリッジ筒内面のローレット23とか
み合うローレット、及び、同面の環状凹部24にはまり
込む環状凸部48が設けられている。カートリッジを容
器本体5に装着した時点で、溝付部材46の内面の同期
係合溝47が押棒71外面に軸方向に直線的に配列され
た一群の突起73と係合して、溝付部材と押棒とが同期
回転する。
【0033】カートリッジ筒11の後端内側には、内方
向に突設された連結突起25が設けられている。同突起
25は、図2(B)に示されているように、180°対
向して円弧状に2ケ所設けられている。この連結突起2
5は、後述するように、容器本体側の容器筒51先端部
の連結凹部54にはまり込んで、カートリッジと容器本
体を回動可能に連結する役目を果す。カートリッジ筒1
1の下端から上方に切り込まれている2本のスリット2
7は、同筒下端部を容器筒51の先端部に挿入する際
に、カートリッジ筒下端部が外側に開きやすい(ベンド
する)ようにするものである。これによって、対向する
連結突起25の間の間隔が広がって容器筒51の連結部
53に入ってゆき、連結突起25が容器筒の連結凹部5
4にはまり込んだときに、ベンドがもどって、カッチリ
とカートリッジが容器本体に連結される。
【0034】図1(B)に示すように、本実施例の容器
本体50は、容器筒51、押棒71及び尾栓79の各部
品より構成されている。容器筒51は中空円筒状をして
おり、先端部(上部)が径の絞られた連結部53となっ
ている。連結部53の外面には、リング状にくぼんだ連
結凹部54が切り込まれている。ここに、上述のカート
リッジ筒後端の連結突起25がはまり込んで、カートリ
ッジと容器本体とが連結される。
【0035】容器筒51の連結部53以外の部分は、お
おむね単純な円筒形をしている。この容器筒51後端部
には尾栓79がはめ込まれており、押棒71の後退限を
定めている。容器筒内には、押棒71を後退方向に付勢
する押バネ76が、押棒の後端フランジ75上端面と、
容器筒内孔の内段部55との間に、押棒71を取りまく
ように収められている。押バネ76があるので、容器本
体からカートリッジを抜いてメネジ部材61の回転がフ
リーになると、押棒は繰出し位置から最後退位置に回転
しながらオートリターンする。そのため、カートリッジ
交換時には、押棒は常に最後退位置となっており、新し
いカートリッジを装着したときに不用意に棒状化粧材が
繰出されるようなことがなく、棒状化粧材の破損を予防
できる。
【0036】容器筒51の連結部53の内面側はメネジ
部61となっている。メネジ部61の内孔面にはラセン
溝63が2条切られている。ラセン溝の条数は1条でも
複数でもよい。このラセン溝63には、押棒71外面の
一群の突起が係合して、両者は、メネジとオネジの組合
せと同様の機構を形成する。連結部53の外面上部には
Oリング溝が切られており、回転摩擦部材としてのOリ
ング52がはめ込まれている。このOリングの役割は、
カートリッジ筒11と容器筒51との間に一定の回転抵
抗を与えることである。もしこの回転抵抗がないと、引
バネ41や押バネ76の付勢力により、押棒71、溝付
部材46、カートリッジ筒11が一体となって空回りし
て、押棒が最後退位置まで自然にもどってしまうことに
なる。この実施例の棒状化粧材繰出容器では、カートリ
ッジ容器本体との組合せ中に、Oリング等の必要な部品
が全て収められているので、他にホルダーや外筒等の部
品を必要としない。回転摩擦部材としては、Oリングの
他、板バネ等を用いることができる。
【0037】本実施例の押棒71の外面には、一群の突
起73が設けられている。突起73は、円周方向に見る
と、90℃振り分けで4列に、ある一定のピッチで配列
されている。そのうち、180°対向する2列は、同じ
軸方向位置(高さ)にそろって並んでいる。これらの突
起は、突起73−1、突起73−2、突起73−3、…
……というように見ていくと、押棒71の外周面上にス
パイラル状に配列されており、そのリードは上下の突起
列のピッチの2倍となっている。このスパイラル状に配
列された突起は、ネジ山の働きをする。本実施例の棒状
化粧材繰出容器の各部品は、プラスチックの射出成形品
である。材質は、ABS(アクリロニトリル−ブタジエ
ン−スチレン)、POM(ポリオキシメチレン)等であ
る。
【0038】図3は、本発明の他の一実施例に係る棒状
化粧材繰出容器のカートリッジの内部構造を示す断面図
である。図4は、図3のカートリッジを後端側から見た
底面図である。この実施例においては、溝付部材81の
下部に“はかま”状に連結部83が設けられている。溝
付部材81は、図1の実施例の溝付部材46と同様に、
内面の同期係合溝47と、外面のローレット23、及
び、環状凸部48とを有する。同期係合溝47は、図4
に示されているように、かなり幅広に形成されている。
押棒71の突起73の幅は、この同期係合溝47の幅よ
りもかなり狭いので、両者の回転方向位置が少々ズレて
いても、押棒71が溝付部材46の内孔に入りやすくな
っている。
【0039】溝付部材81の連結部83は、図1の実施
例のカートリッジ筒11の後端部を、溝付部材81の下
端に一体に取付けた形となっている。連結部83には、
上記カートリッジ筒11後端部同様に、連結突起25や
スリット27が設けられている。このようにする利点
は、カートリッジ筒11そのものの長さを短くして、同
筒を製造しやすくできる点にある。
【0040】図5は、図3のカートリッジと組合わされ
る容器本体の内部構造を示す断面図である。この容器本
体の特徴は、外周に化粧外筒91が挿入されていること
と、同筒91の下端に中空尾栓93がはめ込まれている
ことである。
【0041】本実施例の棒状化粧材繰出容器の外筒91
は、薄肉の円筒状をしており、中央部及び下部の内面
は、容器筒51外面と回動不能(ローレット、圧入、接
着剤等)に装着されている。上部の内面は、図3のカー
トリッジ筒下部外面の挿入部89が挿入されるストレー
トな円筒面となっている。この外筒は、プラスチックや
アルミニウム等でできており、外面の塗装、模様、金属
光沢を特色とする様々な意匠上の工夫をこらすことがで
きる。また、カートリッジ筒11のストッパー部のスリ
ット18や下端のスリット27を隠す役目もする。
【0042】この際、外筒91の上部内面92には、O
リングや板バネ、係合凹凸、回り止め等は何もなくても
よい。カートリッジ筒11後端と容器筒連結部53に設
けられている連結凹凸やOリングによって、両者間の連
結と回動抵抗付与は十分になされているからである。こ
のように、本発明の棒状化粧材繰出容器にあっては、様
々な外部装飾部品との組合せが可能であり、意匠性が特
に重視される高級感あふれる同種容器の基本構造として
幅広い応用ができる。特に、装飾外筒が単純な円筒パイ
プで済む点が経済上特筆すべき利点である。本実施例の
棒状化粧材繰出容器には、図6に示すように、カートリ
ッジ筒11の先の部分を覆うキャップ95を設けること
もできる。
【0043】中空尾栓93は、外筒91の後端に取り付
けられており、押棒71の後退限を定めている。この尾
栓93の中空部である尾口94には、刷毛やブラシを取
付けることもでき、棒状化粧材繰出容器を多様な態様の
化粧用具とすることもできる。
【0044】図7は、ホルダーを有する一実施例の棒状
化粧材繰出容器を示す図である。ホルダー96は薄肉円
筒状であり、後部(図の右側)内面に、容器筒51との
係合凹凸98が設けられており、容器筒51と回動自在
に連結されている。ホルダー96の先端部(図の左側)
内面には、カートリッジ筒11との間に、ローレット9
7が設けられている。このローレット97の作用で、カ
ートリッジ筒11とホルダー96とは同期回転する。こ
のホルダー11は、容器の高級感を出すため(スリット
27を隠す等)に用いられる。このホルダーにも、Oリ
ングや板バネのような回動抵抗付与部材は不要なので、
ホルダーの価格を安くすることができる。
【0045】図8は、他の一実施例のカートリッジを表
す断面図である。カートリッジ筒103は、先端に棒状
化粧材(図示せず)出し入れのための開口105を有
し、内部にはスリット軸111を内包している。またカ
ートリッジ筒103の基部(図の下側)には、一対の係
止穴109が穿設されており、この係止穴には前記スリ
ット軸111の突起片113が係合する。このため、ス
リット軸111とカートリッジ筒103とは、軸方向及
び回転方向に互いに固定される。スリット軸の後端部1
31は、容器本体の連結部53と連結される。133
は、そのための連結突起であり、135はベンド用のス
リットである。
【0046】スリット軸111は円筒形状でありプラス
チック等の弾性素材により形成されていて、周面の長手
方向に一対のスリット115が設けられている。スリッ
ト軸111内部に収納するチャック121は円筒形状で
あり、その先端部は化粧材を保持可能な形状(例えば腔
部)とし、下端部周面には一対の突起部123を構成し
ている。この突起部は、前述のスリット軸111のスリ
ット115より突き出ており、この突起部123とスプ
リング129の下端とが当接している。スプリング12
9は、スリット軸111の外周面に巻装されていて、上
端をカートリッジ筒内段部に係止し、下端をチャック1
21の突起部123に係止しているため、チャック12
1は常時下方に付勢されている。チャック121をスリ
ット軸111内部へ装着する際は、スリット軸111が
弾性素材のため、スリット115を簡単に拡げて装着が
可能である。
【0047】スリット軸111の基端口117の内面に
は係合溝119が切られており、この溝内に図5等に示
されている押棒71の直列状の突起73が入ってきて係
合する。そのため、カートリッジの容器本体への装着後
は、押棒71、スリット軸111、カートリッジ筒10
3は同期回転する。また押棒71の先端はチャック12
1の尾端と当接する。この状態で容器本体の外筒71
(内筒81、メネジ部83も一体同期回転する)とカー
トリッジ筒103とを相対的に回転させると、押棒の突
起73がラセン溝63に沿って上下するため、押棒71
が進退し、それと連動してチャック121及びこれに把
持された棒状化粧材も進退する。
【0048】図9は、本発明の一態様の棒状化粧材繰出
容器における押棒の回り止め機構の一例を示す図であ
る。(A)はこの機構のチャックの断面図、(B)は押
棒先端の側面図、(C)はチャックの回り止めを下から
見た図、(D)は押棒先端の回り止め部の断面図、
(E)は、この回り止め機構の変形例のチャックの側面
図である。このタイプの回り止め機構は、押棒外面に一
般的なオネジが使用される態様の繰出容器にも用いるこ
とができる。
【0049】図9(A)のチャック151の下端面に
は、バネ係止突起158を有するバネ先端係止部157
とともに、筒状の回り止め(メス)161が下方に延び
るように設けられている。回り止め(メス)161の下
端は開口しており、内面の回り止め穴163の側壁には
回り止めリブ165が軸方向に延びるように設けられて
いる。このチャック151は、カ−トリッジ内に軸方向
摺動自在かつ後方に付勢されて組み込まれている。カ−
トリッジを容器本体に差し込むと、チャック151の回
り止め穴163に、押棒191先端の回り止め部193
がすっぽり入り込む。このとき、回り止め穴163内の
リブ165と、押棒先端部に切られている回り止めリブ
195とが係合し、チャック151と押棒191とは同
期回転する。
【0050】チャック151外周に突設されている突起
152は、カ−トリッジ筒11内面の縦溝21と係合し
ているため、チャック151とカ−トリッジ筒とは同期
回転する。そのため、押棒191とカ−トリッジ筒とは
同期回転し、カ−トリッジと容器本体181とを相対的
に回転させることにより、押棒191を繰り出すことが
できる。チャックと押棒の回り止めのオス・メス関係
は、(E)に示されているチャックのように、チャック
に外周回り止めリブ169を有する回り止め(オス)1
67を設け、押棒側にこの回り止めと係合する穴または
溝のある回り止め(メス)を設けてもよい。
【0051】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の棒状化粧材繰出容器は以下の効果を発揮する。 製造コストのかかる長尺内ネジ部品あるいは長尺オ
ネジ部品が不要なので製造費を低減できる。 製造上小径化しにくい長尺内ネジ部品が不要なので
容器の径を小さくできる。
【0052】 外挿する各種パイプ部材との組合せで
様々な形態の棒状化粧材繰出容器に応用できる。その
際、本発明容器の容器筒は長寸のメネジを有しない部品
なので、様々な応用形態毎に準備する必要のある容器筒
用金型を安価なもので済ますことができる。また、カー
トリッジと容器本体との連結や回動摩擦付与は、カート
リッジ内径と容器本体間に全てその機構を設けるように
もできる。そのため一層製造コストを低減できるととも
に、化粧外筒やホルダーも小径化できる。
【0053】 押棒が一群の突起を有する態様におい
ては、様々なピッチ、リードのラセン機能を持った押棒
を、割型の射出成形で高能率に製造可能である。 カートリッジに引バネを使用する態様においては、
さらに、カートリッジの径を小さくできる。さらに、引
バネを付けたチャックをカートリッジ筒内に押し込むだ
けでカートリッジの組立が完了するので組立費も安くて
すむ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る棒状化粧材繰出容器の
構造を示す断面図である。(A)はカートリッジを、
(B)は容器本体を示す。
【図2】図1のカートリッジの側面図(A)及び同カー
トリッジを後端側から見た底面図(B)である。
【図3】本発明の他の一実施例に係る棒状化粧材繰出容
器のカートリッジの内部構造を示す断面図である。
【図4】図3のカートリッジを後端側から見た底面図で
ある。
【図5】図3のカートリッジと組合わされる容器本体の
内部構造を示す断面図である。
【図6】化粧外筒91及びキャップ95を有する、本発
明の一実施例に係る棒状化粧材繰出容器の構造を示す図
である。
【図7】ホルダーを有する一実施例の棒状化粧材繰出容
器を示す図である。
【図8】他の一実施例のカ−トリッジを表す断面図であ
る。
【図9】本発明の一態様の棒状化粧材繰出容器における
押棒の回り止め機構の一例を示す図である。
【図10】実公平3−50814に開示された従来の棒
状化粧材繰出容器の構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 カートリッジ 5 棒状化粧材 11 カートリッジ筒 12 内孔 13 先端口 14 後端口 16 チャックストッパー 17 内突部 18 スリット 19 バネ後端係
止面 21 縦溝 23 ローレット 24 環状凹部 25 連結突起 27 スリット 31 チャック 33 腔部 35 バット 37 バネ先端係止部 39 バネ先端係
止突起 41 引バネ 43 バネ先端部 45 バネ後端部 46 溝付部材 47 同期係合溝 48 環状凸部 50 容器本体 51 容器筒 52 Oリング 53 連結部 54 連結凹部 55 内段部 57 外段部 59 後端面 61 メネジ部 63 ラセン溝 71 押棒 73 突起 75 フランジ 76 押しバネ 77 バット 79 尾栓 81 溝付部材 83 連結部 89 挿入部 91 化粧外筒 92 上部内面 93 中空尾栓 94 尾口 95 キャップ 96 ホルダー 97 ローレット 98 係合凹凸 101 カートリッ
ジ 103 カートリッジ筒 105 先端開口 106 柄 109 係止穴 111 スリット軸 113 突起片 115 スリット 117 基端口 119 係合溝 121 チャック 123 突起部 129 スプリン
グ 133 後端部 133 連結突起 135 スリット 151 回り止め付きチャック 152 突起 157 バネ先端係止部 158 バネ係止
突起 161 回り止め(メス) 163 回り止め
穴 165 回り止めリブ 167 回り止め
(オス) 169 回り止めリブ 191 押棒 193 先端回り止め部 195 回り止め
リブ 197 突起 200 容器本体 201 押棒 203 基部 205 ネジ係合
突片 206 突条 207 内筒 209 メネジ 211 溝 213 突条 215 外筒 217 先端開口 220 カートリ
ッジ 221 カートリッジ筒 223 先端口 225 内孔 227 段部 228 Oリング
溝 229 挿入部 241 スリット
軸 242 スリット 243 係止突部 245 回り止め溝 251 押しバネ 261 チャック 263 バット 271 Oリング

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向に繰出し可能な押棒及びこの押棒
    を内蔵する容器筒を備えた容器本体と、この容器本体の
    先端に着脱自在に取付けられた、棒状化粧材を軸方向摺
    動自在に内蔵するカートリッジと、からなる棒状化粧材
    繰出容器であって;容器本体の容器筒先端側には、ラセ
    ン溝の切られたメネジ部が設けられており、 押棒には、上記メネジ部のラセン溝に螺合するように押
    棒外面に巻き付く仮想のスパイラル空間の一部を占める
    ように、かつ、押棒の軸方向に実質的に直線状に、配列
    された一群の突起が設けられており;カートリッジが、 中空のカートリッジ筒と、 カートリッジ筒内に摺動自在に収められた、棒状化粧材
    を支持するチャックと、 チャックを後退方向に付勢するバネと、 カートリッジ筒内後端側内面にカートリッジ筒と回動不
    能に設けられた、押棒外面の突起に係合する同期係合溝
    の切られた押棒摺動面を有する溝付部材と、を備え、 カートリッジを容器本体に取り付けて、押棒外面の突起
    とカートリッジ筒溝付部材の同期係合溝とを係合させた
    後に容器筒とカートリッジ筒とを相対的に回転させるこ
    とにより押棒をカートリッジ筒内で進退させることを特
    徴とする棒状化粧材繰出容器。
  2. 【請求項2】 軸方向に繰出し可能な押棒及びこの押棒
    を内蔵する容器筒を備えた容器本体と、この容器本体の
    先端に着脱自在に取付けられた、棒状化粧材を軸方向摺
    動自在に内蔵するカートリッジと、からなる棒状化粧材
    繰出容器であって;容器本体の容器筒先端側には、ラセ
    ン溝の切られたメネジ部が設けられており、 押棒には、上記メネジ部のラセン溝に螺合するように押
    棒外面に巻き付く仮想のスパイラル空間の一部を占める
    ように、かつ、押棒の軸方向に実質的に直線状に、配列
    された一群の突起が設けられており;カートリッジが、 中空のカートリッジ筒と、 カートリッジ筒内に摺動自在に収められた、棒状化粧材
    を支持するチャックと、 チャックを後退方向に付勢する引バネと、 カートリッジ筒内後端側内面にカートリッジ筒と回動不
    能に設けられた、押棒外面の突起に係合する同期係合溝
    の切られた押棒摺動面を有する溝付部材と、を備え、 上記カートリッジ筒には、チャックの後退限を定めるチ
    ャックストッパー、及び、前記引バネの後端部を、少な
    くとも筒体先端方向に動かないように係止するバネ後端
    係止部が設けられており、 上記チャックには、上記引バネの先端部を係止するバネ
    先端係止部が設けられており、 カートリッジを容器本体に取り付けて、押棒外面の突起
    とカートリッジ筒溝付部材の同期係合溝とを係合させた
    後に容器筒とカートリッジ筒とを相対的に回転させるこ
    とにより押棒をカートリッジ筒内で進退させることを特
    徴とする棒状化粧材繰出容器。
  3. 【請求項3】 上記カートリッジ筒の後端部内径及び容
    器筒の先端部外径に、両者を回動自在に連結する嵌合凹
    凸が設けられている請求項1又は2記載の棒状化粧材繰
    出容器。
  4. 【請求項4】 上記カートリッジ筒の後端部には、さら
    に、上記嵌合凹凸係止部を外側にベンドしやすくするた
    めのスリットが設けられている請求項3記載の棒状化粧
    材繰出容器。
  5. 【請求項5】 上記容器筒内に、押棒を後退方向に付勢
    するバネが設けられており、上記カートリッジ筒内面と
    容器筒とが相対的に回転する部分に回転摩擦部材が設け
    られており、カートリッジ筒を容器筒から取外して両者
    間の回転摩擦が解放されると、押棒が後退位置にオート
    リターンする請求項1〜4いずれか1項記載の棒状化粧
    材繰出容器。
  6. 【請求項6】 軸方向に繰出し可能な押棒及びこの押棒
    を内蔵する容器筒を備えた容器本体と、この容器本体の
    先端に着脱自在に取付けられた、棒状化粧材を軸方向摺
    動自在に内蔵するカートリッジと、からなる棒状化粧材
    繰出容器であって;容器本体の容器筒先端側には、ラセ
    ン溝の切られたメネジ部が設けられており、 押棒には、上記メネジ部のラセン溝に螺合するオネジ及
    びカートリッジとの同期係合部が設けられており、 カートリッジが、 中空のカートリッジ筒と、 カートリッジ筒内に摺動自在に収められた、棒状化粧材
    を支持するチャックと、 チャックを後退方向に付勢するバネと、 カートリッジ筒内に設けられた、押棒の同期係合部と係
    合する係合条部と、を備え;カートリッジを容器本体に
    取り付けて、押棒の同期係合部とカートリッジ筒の係合
    条部とを係合させた後に容器筒とカートリッジ筒とを相
    対的に回転させることにより押棒をカートリッジ筒内で
    進退させるとともに、 容器筒内に、押棒を後退方向に付勢するバネが設けられ
    ており、上記カートリッジ筒内面と容器筒とが相対的に
    回転する部分に回転摩擦部材が設けられており、カート
    リッジ筒を容器筒から取外して両者間の回転摩擦が解放
    されると、押棒が後退位置にオートリターンすることを
    特徴とする棒状化粧材繰出容器。
  7. 【請求項7】 上記容器筒とカートリッジ筒との着脱部
    を含む両筒外面にホルダー筒又は化粧外筒が挿着されて
    いる請求項1〜6いずれか1項記載の棒状化粧材繰出容
    器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107772752B (zh) * 2016-08-25 2024-05-10 洽兴包装工业(中国)有限公司 环保高利用率口红

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