JPH07222952A - 加熱定着ローラの製造方法 - Google Patents
加熱定着ローラの製造方法Info
- Publication number
- JPH07222952A JPH07222952A JP3778694A JP3778694A JPH07222952A JP H07222952 A JPH07222952 A JP H07222952A JP 3778694 A JP3778694 A JP 3778694A JP 3778694 A JP3778694 A JP 3778694A JP H07222952 A JPH07222952 A JP H07222952A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nozzle
- fixing roller
- spray gun
- spray
- coating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Fixing For Electrophotography (AREA)
- Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Nozzles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 加熱定着ローラにフッ素樹脂ディスパージョ
ンをスプレー塗装するに際し、塗装被覆面における粒状
突起の発生を抑制する。 【構成】 定着装置の加熱定着ローラ表面にフッ素樹脂
ディスパージョンをスプレー塗装するに際し、内面が噴
出側に拡開したテーパー形状のノズル1を有するスプレ
ーガンで塗装する。ノズル1のテーパー角度αは、15
〜75度が好ましい。
ンをスプレー塗装するに際し、塗装被覆面における粒状
突起の発生を抑制する。 【構成】 定着装置の加熱定着ローラ表面にフッ素樹脂
ディスパージョンをスプレー塗装するに際し、内面が噴
出側に拡開したテーパー形状のノズル1を有するスプレ
ーガンで塗装する。ノズル1のテーパー角度αは、15
〜75度が好ましい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、レーザープリンター等の画像形成装置において、ト
ナー画像を紙などの担持体に加熱固定するための加熱定
着ローラの製造方法に関するものである。
リ、レーザープリンター等の画像形成装置において、ト
ナー画像を紙などの担持体に加熱固定するための加熱定
着ローラの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複写機、ファクシミリ、レーザープリン
ター等の画像形成装置において、トナー画像を担持体に
加熱固定する方法の一つとして、加熱定着ローラと加圧
ローラとの間に担持体を通して定着させる方式が一般に
広く用いられている。
ター等の画像形成装置において、トナー画像を担持体に
加熱固定する方法の一つとして、加熱定着ローラと加圧
ローラとの間に担持体を通して定着させる方式が一般に
広く用いられている。
【0003】この加熱定着ローラは、アルミニウム等の
金属ローラからなり、その表面には、トナーのオフセッ
トによる画像の汚れを防止するために、フッ素樹脂等か
らなる離型層が形成されている。
金属ローラからなり、その表面には、トナーのオフセッ
トによる画像の汚れを防止するために、フッ素樹脂等か
らなる離型層が形成されている。
【0004】金属ローラの表面をフッ素樹脂等で被覆す
る方法としては、該樹脂を含むディスパージョンを塗布
する方法、スプレー塗装する方法、該樹脂からなるチュ
ーブをかぶせる方法などがある。なかでも、スプレー塗
装する方法は、簡便で、比較的均一な厚さに塗装できる
ので好都合である。
る方法としては、該樹脂を含むディスパージョンを塗布
する方法、スプレー塗装する方法、該樹脂からなるチュ
ーブをかぶせる方法などがある。なかでも、スプレー塗
装する方法は、簡便で、比較的均一な厚さに塗装できる
ので好都合である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来一
般に用いられているスプレーガンを使用して、フッ素樹
脂ディスパージョンをスプレー塗装すると、塗装被覆面
に粒状突起が発生し、研磨後もこれが残存して、画像を
汚す原因となる。
般に用いられているスプレーガンを使用して、フッ素樹
脂ディスパージョンをスプレー塗装すると、塗装被覆面
に粒状突起が発生し、研磨後もこれが残存して、画像を
汚す原因となる。
【0006】従って、本発明の目的は、フッ素樹脂ディ
スパージョンをスプレー塗装して、加熱定着ローラを製
造するに際し、塗装被覆面におけるこのような粒状突起
の発生を抑制することにある。
スパージョンをスプレー塗装して、加熱定着ローラを製
造するに際し、塗装被覆面におけるこのような粒状突起
の発生を抑制することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく種々検討を重ねている過程で、スプレーガ
ンのノズル形状が、塗装被覆面での粒状突起発生と関係
していることを見出し、本発明を完成するに至った。
を達成すべく種々検討を重ねている過程で、スプレーガ
ンのノズル形状が、塗装被覆面での粒状突起発生と関係
していることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】即ち、本発明は、定着装置の加熱定着ロー
ラの表面に、フッ素樹脂ディスパージョンをスプレー塗
装するに際し、内面が噴出側に拡開したテーパー形状の
ノズルを有するスプレーガンで塗装することを特徴とす
る加熱定着ローラの製造方法であり、ノズルのテーパー
角度は、15〜75度であることが好ましい。
ラの表面に、フッ素樹脂ディスパージョンをスプレー塗
装するに際し、内面が噴出側に拡開したテーパー形状の
ノズルを有するスプレーガンで塗装することを特徴とす
る加熱定着ローラの製造方法であり、ノズルのテーパー
角度は、15〜75度であることが好ましい。
【0009】本発明で用いるフッ素樹脂ディスパージョ
ンは、ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエ
チレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体
等のフッ素樹脂を30〜50重量%含む水性ディスパー
ジョンであり、その粘度は、150〜350cpが適当
である。
ンは、ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエ
チレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体
等のフッ素樹脂を30〜50重量%含む水性ディスパー
ジョンであり、その粘度は、150〜350cpが適当
である。
【0010】本発明で使用するスプレーガンは、通常、
塗装に用いられるスプレーガンであるが、そのノズル
は、図1に示すように、外方に拡開したテーパー形状を
有していることが必要である。
塗装に用いられるスプレーガンであるが、そのノズル
は、図1に示すように、外方に拡開したテーパー形状を
有していることが必要である。
【0011】図1において、1はノズル、2は空気噴射
孔、3は弁を示し、ノズル1の内面は、噴出側に向かっ
て、水平方向Aに対して角度αだけ拡開したテーパー形
状となっている。このテーパー角度αは、通常、15〜
75度であり、特に30〜60度が好ましい。
孔、3は弁を示し、ノズル1の内面は、噴出側に向かっ
て、水平方向Aに対して角度αだけ拡開したテーパー形
状となっている。このテーパー角度αは、通常、15〜
75度であり、特に30〜60度が好ましい。
【0012】ノズル1の内面は、図1に示すように、全
体が噴出側に拡開していてもよいが、図2に示すよう
に、噴出側端部1aのみが水平方向Aに対して角度αだ
け拡開していてもよい。
体が噴出側に拡開していてもよいが、図2に示すよう
に、噴出側端部1aのみが水平方向Aに対して角度αだ
け拡開していてもよい。
【0013】かかるスプレーガンは、市販のスプレーガ
ンのノズル部分の内面を上述のようにテーパー形状に加
工することにより、容易に得ることができる。
ンのノズル部分の内面を上述のようにテーパー形状に加
工することにより、容易に得ることができる。
【0014】
【作用】スプレーガンのノズル内面を噴出側へ拡開した
テーパー形状とすることによって、フッ素樹脂ディスパ
ージョンのスプレー塗装被覆面における粒状突起の発生
が何故抑制されるかは未だ明らかでないが、おそらく、
次のような理由によるものと考えられる。
テーパー形状とすることによって、フッ素樹脂ディスパ
ージョンのスプレー塗装被覆面における粒状突起の発生
が何故抑制されるかは未だ明らかでないが、おそらく、
次のような理由によるものと考えられる。
【0015】即ち、従来の内面が拡開しておらず平行な
形状のノズルを有するスプレーガンを使用した場合は、
ノズル先端部内面にフッ素樹脂粒子が凝集して蓄積し、
この凝集物が間欠的に噴出ディスパージョン中に混入し
て、塗装被覆面に粒状突起を形状せしめるものと思われ
る。
形状のノズルを有するスプレーガンを使用した場合は、
ノズル先端部内面にフッ素樹脂粒子が凝集して蓄積し、
この凝集物が間欠的に噴出ディスパージョン中に混入し
て、塗装被覆面に粒状突起を形状せしめるものと思われ
る。
【0016】ところが、本発明のごとく、スプレーガン
のノズル内面を、噴出側に拡開したテーパー形状とする
と、ノズル先端部内面にフッ素樹脂粒子が凝集蓄積し難
くなり、塗装被覆面における粒状突起の発生が抑制され
るものと考えられる。
のノズル内面を、噴出側に拡開したテーパー形状とする
と、ノズル先端部内面にフッ素樹脂粒子が凝集蓄積し難
くなり、塗装被覆面における粒状突起の発生が抑制され
るものと考えられる。
【0017】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。 実施例1〜4、比較例 直径35mmのアルミニウム製ローラ表面にプライマー
を塗布した後、ポリテトラフルオロエチレン微粒子を4
0重量%含む水性ディスパージョン(粘度250cp)
を図1示すスプレーガンにより2Kg/cm2 の空気圧
でスプレー塗装し、膜厚0.025mmの被覆層を形成
した。
する。 実施例1〜4、比較例 直径35mmのアルミニウム製ローラ表面にプライマー
を塗布した後、ポリテトラフルオロエチレン微粒子を4
0重量%含む水性ディスパージョン(粘度250cp)
を図1示すスプレーガンにより2Kg/cm2 の空気圧
でスプレー塗装し、膜厚0.025mmの被覆層を形成
した。
【0018】この場合、スプレーガンのノズル内面が水
平方向Aとなす角度αを表1に示すように変更した。次
いで、385℃の炉内で約30分間焼付を行い、常法に
より表面を研磨した。
平方向Aとなす角度αを表1に示すように変更した。次
いで、385℃の炉内で約30分間焼付を行い、常法に
より表面を研磨した。
【0019】結果は、表1に示す通りであり、従来の内
面が平行(α=0)なノズルを用いた場合(比較例)
は、塗装被覆面に多数の粒状突起が存在し、トナー画像
の定着工程において画像に汚れが発生したが、内面が噴
出側に拡開したテーパー形状のノズルを使用した場合
(実施例1〜4)は、塗装被覆面における粒状突起が顕
著に抑制され、特にテーパー角度αが30〜60の場合
(実施例2、3)に極めて良好な結果が得られた。
面が平行(α=0)なノズルを用いた場合(比較例)
は、塗装被覆面に多数の粒状突起が存在し、トナー画像
の定着工程において画像に汚れが発生したが、内面が噴
出側に拡開したテーパー形状のノズルを使用した場合
(実施例1〜4)は、塗装被覆面における粒状突起が顕
著に抑制され、特にテーパー角度αが30〜60の場合
(実施例2、3)に極めて良好な結果が得られた。
【0020】
【表1】
【0021】実施例5〜8 実施例1〜4において、ノズル内面を図2に示すよう
に、噴出側端部(先端から1mmの長さの部分)のみ
を、実施例1〜4のテーパー角度(α)だけ拡開させた
ところ、実施例1〜4と同様な結果が得られた。
に、噴出側端部(先端から1mmの長さの部分)のみ
を、実施例1〜4のテーパー角度(α)だけ拡開させた
ところ、実施例1〜4と同様な結果が得られた。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、フッ素樹脂ディスパー
ジョンをスプレー塗装するに際し、塗装被覆面における
粒状突起の発生を著しく抑制することができ、トナー画
像の定着工程において画像の汚れが発生するのを防止す
ることができる。
ジョンをスプレー塗装するに際し、塗装被覆面における
粒状突起の発生を著しく抑制することができ、トナー画
像の定着工程において画像の汚れが発生するのを防止す
ることができる。
【図1】本発明で使用するスプレーガンの一例を示す要
部断面図である。
部断面図である。
【図2】本発明で使用するスプレーガンのノズルの他の
例を示す要部断面図である。
例を示す要部断面図である。
1 ノズル 1a ノズル噴出側端部 2 空気噴射孔 3 弁 α テーパー角度
Claims (2)
- 【請求項1】 定着装置の加熱定着ローラの表面に、フ
ッ素樹脂ディスパージョンをスプレー塗装するに際し、
内面が噴出側に拡開したテーパー形状のノズルを有する
スプレーガンで塗装することを特徴とする加熱定着ロー
ラの製造方法。 - 【請求項2】 ノズルのテーパー角度が15〜75度で
ある請求項1記載の加熱定着ローラの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3778694A JPH07222952A (ja) | 1994-02-10 | 1994-02-10 | 加熱定着ローラの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3778694A JPH07222952A (ja) | 1994-02-10 | 1994-02-10 | 加熱定着ローラの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07222952A true JPH07222952A (ja) | 1995-08-22 |
Family
ID=12507175
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3778694A Pending JPH07222952A (ja) | 1994-02-10 | 1994-02-10 | 加熱定着ローラの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07222952A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006205151A (ja) * | 2004-12-28 | 2006-08-10 | Ist:Kk | 複合管状物およびその製造方法 |
JP2010538807A (ja) * | 2007-09-04 | 2010-12-16 | シエル・インターナシヨネイル・リサーチ・マーチヤツピイ・ベー・ウイ | 噴射ノズルマニホールド及びその使用により高温ガスを急冷する方法 |
-
1994
- 1994-02-10 JP JP3778694A patent/JPH07222952A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006205151A (ja) * | 2004-12-28 | 2006-08-10 | Ist:Kk | 複合管状物およびその製造方法 |
JP2010538807A (ja) * | 2007-09-04 | 2010-12-16 | シエル・インターナシヨネイル・リサーチ・マーチヤツピイ・ベー・ウイ | 噴射ノズルマニホールド及びその使用により高温ガスを急冷する方法 |
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