JPH07222901A - 反応晶析による結晶の生成方法 - Google Patents

反応晶析による結晶の生成方法

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JPH07222901A
JPH07222901A JP1911194A JP1911194A JPH07222901A JP H07222901 A JPH07222901 A JP H07222901A JP 1911194 A JP1911194 A JP 1911194A JP 1911194 A JP1911194 A JP 1911194A JP H07222901 A JPH07222901 A JP H07222901A
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Izumi Hirasawa
泉 平沢
Masaru Toyokura
賢 豊倉
Shuji Tsuruoka
秀志 鶴岡
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 結晶の晶癖を簡単に制御可能な反応晶析法を
提供する。 【構成】 反応晶析法により原料物質の溶液から結晶を
制御しつつ生成する方法であって、(1)原料物質の少
なくとも1つと同じ固体を、原料物質の溶液に添加する
ことと、その添加時、原料物質の溶液は、反応が開始さ
れた状態にされているという条件を満たすこと、により
晶癖を制御する、結晶の生成方法、または、(2)可溶
性塩を含む水溶液を、原料物質の溶液に添加すること
と、その添加時、原料物質の溶液は、反応が開始された
状態にされているという条件を満たすこと、により晶癖
を制御する、結晶の生成方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、反応晶析による、結晶
の生成方法に関する。より詳しくは、結晶を反応晶析法
によって生成する方法において、結晶の晶癖(結晶の任
意の性質、より詳しくは、各々の結晶が示す固有の物理
的、化学的性質。分子の配列に基づくその結晶特有の結
晶形及び結晶構造)を、例えば産業上利用価値が高くな
るように制御可能な方法に関する。
【0002】
【従来の技術】反応晶析法では、溶解度の比較的高い2
種以上の塩の水溶液を混合・反応させ、溶解度の比較的
低い反応物を結晶として析出させる。例えば、炭酸カル
シウムを得るためには、塩化カルシウム及び炭酸ソーダ
の水溶液から反応晶析させる。
【0003】従来の方法では、生成する結晶核の結晶タ
イプ、ひいては生成する結晶のタイプを制御する手法
は、溶液の過飽和度、温度、撹拌条件等の操作条件を選
択することであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようにし
ても、生成する結晶のタイプを結晶核生成時に制御する
ことは困難であった。つまり、特に一次核化現象(核の
最初の生成)が支配している反応晶析では、特定の有用
な結晶核を得ることが難しかった。結果的に、非所望の
タイプの結晶が生成してしまうことがよくあった。
【0005】そのため、反応晶析で生成した非所望のタ
イプの結晶を変性させて、所望のタイプの結晶を得るよ
うな試みもなされていた。しかし、それは明らかに繁雑
であるし、余分な時間やエネルギー消費も必要となる
が、それによっても、平均粒度分布等までもが所望のも
のとなるとは限らなかった。
【0006】また、反応晶析のみによって、生成結晶の
平均粒度分布(粒度の平均値)、分散(粒度の広がり具
合)等の晶癖を制御することも困難なことが多く、その
ため、一旦晶析させた結晶を再度溶融晶析させたり、再
結晶させる等、付加的な工程を利用しなければならなか
った。
【0007】炭酸カルシウムを反応晶析で得る場合を例
にとると、従来公知の操作条件では、生成する炭酸カル
シウムはアラゴナイト、バテライト及びカルサイトの結
晶構造をもつ異なるタイプの混合微粒子として得られ
る。その場合、主に得られるのはアラゴナイトとバテラ
イトである。
【0008】しかし、アラゴナイトは針状結晶で、バテ
ライトは球状結晶でどちらも熱力学的に不安定であり、
利用価値が低い。
【0009】一方、カルサイトは、強度、安定性、光沢
性等が優れており、最も利用価値が高く、例えば、プラ
スチックの添加剤等として利用できるため、用途が広が
りつつある。このため、アラゴナイトから転化反応を用
いてカルサイトとすることが考えられるが、そうしても
利用価値の高い大きさの微粒子が得られない。
【0010】したがって、余計な処理を利用せず反応晶
析法により、結晶のタイプや、平均粒度等の晶癖を制御
する方法が求められていた。
【0011】本発明は、かかる要請に答える方法を提供
することを目的とする。
【0012】また、本発明は、コストや、操作面で特に
有効で、工業的に特に優れた上記方法を提供することを
目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本第1発明は、反応晶析
法により原料物質の溶液から結晶を制御しつつ生成する
方法であって、原料物質の少なくとも1つ(経済性等の
観点から1つで充分である)と同じ固体を、原料物質の
溶液に添加することと、その添加時、原料物質の溶液
は、反応が開始された状態にされている(好ましくは、
懸濁状態となっている)という条件を満たすこと、によ
り晶癖を制御する方法である。
【0014】また、本第2発明は、反応晶析法により原
料物質の溶液から結晶を制御しつつ生成する方法であっ
て、可溶性塩を含む水溶液を、原料物質の溶液に添加す
ることと、原料物質の溶液は、反応が開始された状態に
されている(好ましくは、懸濁状態となっている)とい
う条件を満たすこと、により晶癖を制御する方法であ
る。
【0015】この方法で晶癖を種々制御するためには、
例えば次の方法が採り得る。
【0016】(1) 添加水溶液を、その溶質である可
溶性塩の溶解開始後一定時間で、原料物質の溶液に添加
する場合には、その添加を、原料物質の反応開始後(例
えば、原料水溶液を混合するときには、その混合開始
後)からのタイミングを変えて、実施する方法。
【0017】(2) 添加水溶液を、原料物質の反応開
始(例えば、原料水溶液の混合開始)後一定時間にその
溶液に添加する場合には、調製後種々の時間を経過した
添加水溶液(つまり可溶性塩の溶解開始から種々時間が
経過した添加水溶液)を使用する方法。
【0018】本発明にいう「懸濁状態」とは、原料物質
の溶液によって反応を開始したとき(例えば、原料塩の
水溶液[もしくは原料塩の溶液]を混合したとき)、そ
の溶液が濁っている間の状態をいう。微視的には、反応
中間体(分子クラスター、ゾルあるいはゲル、さらに
は、発生初期の核を含む)の状態である。この状態は、
一概に反応開始からいつまでとは言えないが、反応開始
から、通常、30分(例えば、2分、5分、8分、10
分、15分)までの任意の時である。
【0019】
【本発明の詳細、及び作用・効果】本発明を、その開発
の経緯を追いつつ、説明する。
【0020】本発明者らはまず次の現象を見い出した。
【0021】つまり、NaCO3 水溶液とCaCl2
溶液とを混合して、その後、水溶液のNaClではな
く、固体のNaClを添加すると、バテライトを実質的
に含まないカルサイトが得られることである。
【0022】このように原料とは異なる第3の物質であ
るNaCl固体の添加により、上記原料から、ある粒径
分布のカルサイトが生成できた。しかし、この方法を、
他の場合(例えば、原料以外の第3の固体物質の添加で
なく、原料と関連する物質を添加する場合)に、適用で
きるか否かは全くはっきりしていなかった。また、平均
粒度分布等を、いろいろに変えることはできていなかっ
た。
【0023】そこで、本発明者らは、更に研究を重ね、
上の方法とは違って、原料の1つと同じ種類の物質であ
る固体を添加した場合に、晶癖が制御できることを見い
出した。即ち、それによって、本第1発明を完成した。
【0024】この本発明の方法では、添加物質は、前記
の方法と違って、生成反応自体に直接関与できない物質
でなく原料のうちの1つと同種である。そのため、添加
物質がそのまま原料としても利用でき、コスト的にも無
駄がなく、極めて有用である。また、この方法では、例
えば、結晶粒径が比較的小さなかつ粒度が揃った製品を
得ることが可能である。更に、常温常圧下で迅速に反応
を行うことができるので、工業的にも有利であるという
極めて大きな効果がある。
【0025】NaCO3 とCaCl2 を原料とし、生成
物質の結晶形態をカルサイトに制御する場合を例にとっ
て、この方法をまず説明する。
【0026】まず、原料であるNaCO3 とCaCl2
との反応を溶液中で開始する。そのためには、好ましく
は、NaCO3 水溶液とCaCl2 水溶液とを等モルで
混合する。
【0027】そして、反応開始以後、好ましくは、反応
液が懸濁状態になった以後、原料物質の一方と同じ化合
物であり且つ固体状態のCaCl2 を、その反応液に添
加する。この添加時間は、反応条件にもよって違うが、
通常、反応開始直後から、20分後以内、好ましくは1
0分後以内に添加すればよい。余り添加が遅くなると、
懸濁状態が解消されていくので好ましくない。その場
合、カルサイトではなく、バテライトの生成量が増える
からである。
【0028】かかる固体の添加量は反応終了後の熱力学
的平衡状態において、その温度における添加固体の溶解
度より小さい範囲内が良い。添加固体の量と析出する難
溶性塩の個数は比例関係である。従って、添加量の必要
最少量はある。しかし、必ずしもそれを実験またはモデ
ル実験で求めなくても、本発明で許容され得る幅広い添
加量は適宜選択できる。
【0029】添加物質の粒径は、撹拌状態が103 ≦R
e≦104 [Reはレイノズル数]のとき、10〜30
00μm程度が好ましい。すぐに沈降せず、充分に混合
できるからである。
【0030】その後、例えば、10分後、反応晶析した
結晶をフィルターで吸引濾過し、乾燥する。得られる結
晶は、単分散に近いカルサイトである。
【0031】添加する固体としてCaCl2 でなく、N
aCO3 を添加してもよい。また、その両方を添加して
もよい。
【0032】かかる方法は、以上の例に限られるもので
はなく、反応晶析によって、無機物質原料及び/または
有機物質原料から所望の生成物を得る場合に広範に利用
することができる。
【0033】上記の方法の発明時、上のように晶癖が制
御できるのは、本発明者らは、次のように推論してい
た。固体が溶解する過程は幾つかのステップを経ていく
ものと予想されている(Fabian,J.,Ulrich,J. “ Disso
lution, A two Step Process--Presentation of Experi
mental Evidence-- ”12th Sym. Ind. CRY. (1993))。
上記方法においても、添加固体は、溶解の過程におい
て、初期の過程で結晶から分子レベルの分子クラスター
(集合体)が生じ、この分子クラスターのもつ比較的大
きな自由エネルギーが、懸濁状態の反応溶液中で、目的
物質の難溶性塩の格子定数の決定に寄与すると考えら
れ、これによって晶癖を制御すると推定していた。
【0034】また、前記したように、当初の研究におい
て、NaCO3 とCaCl2 とによる反応晶析法におい
て、「ある条件」では、NaCl「水溶液」を添加して
も、所望のカルサイトが得られていなかったので、次に
説明する方法を見い出したことは驚くべきことであっ
た。
【0035】即ち、その方法とは、反応晶析法により原
料物質の溶液から結晶を制御しつつ生成する方法におい
て、可溶性塩を含む水溶液を、原料物質の溶液に添加す
ることと、その添加時、原料物質の溶液は、反応が開始
された状態にされている(好ましくは、懸濁状態となっ
ている)という条件を満たすこと、により晶癖を制御す
る本第2発明の方法である。
【0036】この方法を発明した後、当該方法は、上の
推論を否定するものでもないことがわかった。つまり、
添加水溶液の溶質は、その水溶液調製後、ある時まで
は、まだ、完全な平衡状態になっていない。そのため、
溶質の幾らかが溶解する過程の途中にあると考えられ
る。それが、上記したように、生成難溶性塩の格子定数
に影響を与えると考えられるのである。
【0037】実際、添加水溶液を、その調製後の時間
(添加水溶液において、可溶性塩が溶解し始めてからの
時間とも言い得る)があまり経過して原料物質の溶液に
添加しても、調製後早期添加して得られる制御は実施で
きない。したがって、当該時間を適宜選択することによ
って、晶癖を種々制御可能である。
【0038】また、当該時間は一定でも、添加タイミン
グを変えることによって、つまり、反応開始から種々の
時間が経った原料物質の溶液に、可溶性塩の水溶液を添
加することによっても、晶癖を種々制御可能である。両
方の手法を、組み合わせてもよい。
【0039】この方法の優れた効果は、添加物が水溶液
であるため、混合操作も容易であり、また、たとえ晶析
槽の容積が大きくても、添加物が均一混合・分散でき、
安定な操作が可能であり、ひいては、品質の揃った生成
物が得られることである。ゆえに、工業的にも画期的な
方法である。
【0040】この方法により、例えば、原料としてNa
CO3 とCaCl2 を、添加水溶液としてCaCl2
特定水溶液を使用することによって、いろいろな平均粒
度分布及び分散をもったカルサイトを得ることができ
る。
【0041】この方法は、調製後所定時間経ったCaC
2 の水溶液(CaCl2 が溶解されつつある水溶液で
よい)を添加すること以外は、前記した本発明方法とほ
ぼ同じような操作・条件で実施できる。
【0042】CaCl2 の水溶液の濃度は、特に制限は
なく、原料の濃度等によって種々変え得るが、通常0.
001〜10mol/l 、好ましくは0.1〜1mol/l のも
のを利用すればよい。
【0043】CaCl2 水溶液は、例えば、純水にCa
Cl2 を添加し、所定時間撹拌することによって調製で
きる。その撹拌時間が短いものを調製後直ぐに、反応溶
液に添加すると、カルサイトが得られる。カルサイトを
得るためには、水溶液の溶質が完全に溶解平衡に達して
いないもの、つまり水溶液が熱力学的に安定な平衡状態
になる以前のものを利用する。
【0044】具体的には、撹拌開始後、約60分以内、
好ましくは約30分以内のものがよい。また、撹拌時間
が短いほど、得られるカルサイトの平均粒度分布は小さ
くしかも分散が狭くなる傾向にある。一方、撹拌時間が
長いものは、例えば、約1時間以後のものは、バテライ
トの生成が増える傾向になる。
【0045】かかる方法は、上記の例に限定されず、反
応晶析によって、無機物質原料及び/または有機物質原
料から所望の生成物を得る場合に利用することができ
る。
【0046】かかる方法では、好ましくは、添加する可
溶性塩は、原料物質と同じイオンを含むこと、より好ま
しくは、原料物質と同じイオンのみからなること(上記
したように、原料がCaCl2 を含む場合、CaCl2
水溶液)が好ましい。
【0047】以上説明したいずれの本発明方法でも、添
加時に、難溶性固体が反応溶液中に存在すると、非所望
の二次核化現象を起きるので、反応生成物(通常難溶性
塩である)、もしくは、反応生成物でも原料でもない第
3の難溶性は存在しない方が好ましい。
【0048】
【実施例】以下、幾つかの例により本発明をさらに詳細
に説明する。
【0049】参照例1、比較例1 25℃で一定に保った恒温槽の中に容積2000mlの
晶析槽を設置した。晶析槽内には濃度0.0167 mol
/Lの1100mlの炭酸ナトリウム水溶液を張ってお
き、等モル反応になるように調整された塩化カルシウム
水溶液を100ml加え、撹拌回転数450rpmで直
ちに撹拌混合し、核を発生させた。反応開始後、NaC
l結晶粉末10(g)をこの反応懸濁液に添加した。反
応開始より20分後にこの懸濁液を孔径1.0μmのフ
イルターで吸引濾過し、結晶を分離した(参照例1)。
得られた結晶を乾燥後、光学顕微鏡を用いて写真撮影し
た。なお、添加したNaCl結晶は平均粒径355μm
である。
【0050】比較のために、NaCl結晶粉末を添加し
ない以外は、上記と同様な操作を実施した(比較例
1)。
【0051】結果は、図1、2のようになった。図1は
比較例1で生成した塩の粒径分布、図2は参照例1で生
成した塩の粒径分布を示す。
【0052】図1、2から明らかなようにNaCl結晶
固体を添加するとカルサイトの粒度分布の狭い結晶が得
られる。
【0053】比較例2、3 参照例1においてNaCl結晶を添加する代りに、表1
に示すような条件で実験を行った。参照例1と違う条件
を明記しない限り、参照例1と条件は同じである。
【0054】
【表1】
【0055】ただし、上記の場合、NaCl溶液は、調
製後どれだけ経って実験に使用したか、不明である。
【0056】実施例1 操作は、参照例1と同様に行った。同じ晶析装置を使用
し、操作温度20℃、操作回転数450rpm、容積体
積1200mlとし、初期濃度0.0167mol/l とな
るようにCaCl2 水溶液をNaCO3 水溶液と反応さ
せ、不安定な非晶質CaCO3 を生成させる。反応開始
から2分経過したところで、CaCl2を反応懸濁液中
に添加し、20分経過の後の懸濁液を濾過し、結晶を得
た。添加したCaCl2 には、固体(市販の試薬)の状
態のものと、純水に溶解した水溶液のものを用いた。
【0057】添加したCaCl2 水溶液は次のように作
製した。200mlビーカーに純水を100ml入れ、マグ
ネティックスターラーで撹拌した。そこで、CaCl2
固体10gを溶解し、下記の表2に示すように、所定時
間攪拌したものを直ちに晶析槽に添加した。
【0058】
【表2】
【0059】結 果 CaCl2 固体添加の場合 生成結晶は、カルサイトであり、粒径数ミリ程度の微小
なものとなった。
【0060】CaCl2 水溶液の場合 図3〜7及び表3に示すように、撹拌時間の違いによ
り、生成結晶の形態、粒径は著しく違った。調製後余り
時間が経過していないものを添加した場合には、比較的
小さな粒径のカルサイトが多量に析出し、それに対し調
製後長時間が経過した水溶液にはカルサイト生成促進の
効果がほとんどなく、バテライト主体のものであった。
【0061】
【表3】
【0062】なお、CaCl2 の溶解は、NaCl溶解
と違って発熱反応である。故に、カルサイト生成が温度
の影響によるものではないかどうか調べるために、Ca
Cl2 調製時の温度を調べ(表4)、調製から長時間経
過したCaCl2 を表中で最も高い31℃まで温めて添
加する実験も行ったが、生成結晶はバテライト主体のも
のであった。これより、カルサイト生成は、温度の影響
によるものではないことがわかった。
【0063】
【表4】
【図面の簡単な説明】
【図1】比較例1で生成した塩の粒径分布を示すグラ
フ。
【図2】参照例1で生成した塩の粒径分布を示すを示す
グラフ。
【図3】実施例1(5分撹拌したCaCl2 水溶液使
用)で生成した塩の粒径分布を示すを示すグラフ。
【図4】実施例1(10分撹拌したCaCl2 水溶液使
用)で生成した塩の粒径分布を示すを示すグラフ。
【図5】実施例1(30分撹拌したCaCl2 水溶液使
用)で生成した塩の粒径分布を示すを示すグラフ。
【図6】実施例1(60分撹拌したCaCl2 水溶液使
用)で生成した塩の粒径分布を示すを示すグラフ。
【図7】実施例1(12時間撹拌したCaCl2 水溶液
使用)で生成した塩の粒径分布を示すを示すグラフ。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応晶析法により原料物質の溶液から結
    晶を制御しつつ生成する方法であって、 原料物質の少なくとも1つと同じ固体を、原料物質の溶
    液に添加することと、 その添加時、原料物質の溶液は、反応が開始された状態
    にされているという条件を満たすこと、により晶癖を制
    御する、結晶の生成方法。
  2. 【請求項2】 反応晶析法により原料物質の溶液から結
    晶を制御しつつ生成する方法であって、 可溶性塩を含む水溶液を、原料物質の溶液に添加するこ
    とと、 その添加時、原料物質の溶液は、反応が開始された状態
    にされているという条件を満たすこと、により晶癖を制
    御する、結晶の生成方法。
  3. 【請求項3】 前記添加を、原料物質の反応が開始され
    てから種々のタイミングで実行することによって晶癖の
    制御を実施する請求項2の方法。
  4. 【請求項4】 前記可溶性塩が溶解開始後種々の時間経
    過している前記水溶液を使用して、晶癖の制御を実施す
    る請求項2の方法。
  5. 【請求項5】 前記可溶性塩を含む水溶液が、原料物質
    の反応溶液に含まれるのと同じイオンを含む可溶性塩の
    水溶液である請求項2〜4いずれかに記載の方法。
  6. 【請求項6】 カルサイトを生成する請求項1〜5いず
    れかに記載の方法。
  7. 【請求項7】 原料としてNaCO3 とCaCl2 を、
    添加物質として固体CaCl2 またはCaCl2 水溶液
    を使用する請求項1〜6いずれかに記載の方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007044639A (ja) * 2005-08-11 2007-02-22 Iwate Univ 晶析方法および晶析装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007044639A (ja) * 2005-08-11 2007-02-22 Iwate Univ 晶析方法および晶析装置

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