JPH07222689A

JPH07222689A - 庖丁差しホルダー

Info

Publication number: JPH07222689A
Application number: JP4324094A
Authority: JP
Inventors: Yoshiaki Hinata; 喜昭日南田; Masahiro Iwami; 正博岩見
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1994-02-16
Filing date: 1994-02-16
Publication date: 1995-08-22

Abstract

(57)【要約】【目的】庖丁を簡単に差すことができると共に、庖丁
を抜くときに目が取られることのない庖丁差しホルダー
を提供することである。【構成】紙集積体３を上より抜き差し自在に収める受
け部１と、受け部１の上部後面から後方に向って突き出
している突出部２と、受け部１の前後面の少なくとも一
方に設けた開放口５と、受け部１の底面に設けた開口部
６とから構成される庖丁差しホルダー。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、一般家庭の台所や業務
で使用する庖丁差しホルダーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の庖丁差しは、台所の流し台の下の
収納扉の内側に取り付けられており、庖丁の柄よりやや
狭い幅の挿入穴を備えている。そして、庖丁をしまうと
きは、その挿入穴に刀身部を差し入れ、挿入穴の上端に
柄の部分を引っ掛けていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、柄よりやや狭
い幅の挿入穴に刀身部を挿入する際は、正確に位置を決
め、刀身部を挿入穴と平行状に保つように注意しながら
挿入する必要がある。また逆に抜き出すときには刀身部
が挿入穴の縁に触れないように抜き取る必要がある。特
に寿司屋等のように客の前で料理を作る業務の場合、数
本の庖丁を度々取り替えて使用し、しかも迅速に料理を
作る必要があるが、使用する数本の庖丁を調理台や俎板
の上に置いておくことは危険でもあり、従来の庖丁差し
では抜き差しするごとにいちいち庖丁差しの方に目を取
られ、料理作りの迅速さに欠ける欠点があった。

【０００４】本発明は上記事情を考慮して成されたもの
であり、その目的とするところは、庖丁を簡単に差すこ
とができると共に、庖丁を抜くときにも目が取られるこ
とのない庖丁差しホルダーを提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】紙集積体を上より抜き差
し自在に収める受け部と、受け部の上部後面から後方に
向って突出する突出部とからなり、受け部の前後面の少
なくとも一方に開放口を、受け部の底面に開口部を設け
たものである。

【０００６】

【作用】受け部内に紙集積体を収納することができる
為、庖丁を紙集積体の上方に向かって、庖丁差しホルダ
ーにほぼ平行に突き出すと、刀身部が紙集積体に挟まれ
て庖丁は紙に対して平行になると共に収納される。

【０００７】また突出部が受け部の上部後面から後方に
向って突き出しているので、調理台の縁に引っ掛けるこ
とと、突出部を枕代わりにして横に寝かせて調理台の上
に載せることが可能となる。

【０００８】

【実施例】本発明の庖丁差しホルダーの実施例を図１に
示すが、その構造の概要は、受け部１と、受け部１の上
部後面から後方に向って突き出た突出部２とから構成さ
れたものである。

【０００９】受け部１は紙集積体３を上より抜き差し自
在に収めるもので、紙集積体３には、例えば雑誌を使用
するものであり、その構造は箱形で、上面には紙集積体
３の投入口４を、前後面には大きく開いた開放口５を、
底面には任意箇所に丸形の水抜き用の開口部６を設け、
左右側面を板状に形成したものである。

【００１０】開放口５は、庖丁７を紙集積体３に差した
ときに紙集積体３が受け部１からはずれ落ちずに、庖丁
７の厚み分だけ膨らんだ紙集積体３の膨らみ分を逃がす
ためのものであり、その形状は角形となっている。図
２，図３は、それぞれ受け部１の前面、後面にのみ開放
口５を設けた類例であり、図２に於ける受け部１の前面
は、全面を開放した状態で両側面と底面から支持片８が
突出した形状の開放口５を備えるものである。

【００１１】突出部２は図４に示すように、本発明庖丁
差しホルダーを調理台９の縁に引っ掛けるか、或いは図
５に示すように横置きにしたときに枕代わりにして使用
されるものであるが、その構造はほぼ逆Ｌ字状で一対を
成すものである。

【００１２】本発明庖丁差しホルダーは水を使用する付
近に置くものなので、素材はステンレスが望ましいが、
その他の金属やプラスチック及び木であってもよい。

【００１３】本発明庖丁差しホルダーは、受け部１にほ
ぼきっちり紙集積体３を縦置きに収納して、その紙集積
体３に庖丁７を差し、その柄を紙集積体３の縁に引っ掛
けて庖丁７を収納するものであり、その置き方は調理台
９の縁に突出部２を引っ掛けるか、或いは、突出部２を
枕代わりにした状態で横置きにして使用するものであ
る。

【００１４】図２に示すように、突出部２を一枚板で先
端を屈曲させて形成し、その先端にネジ穴を設けると、
流し台の下の収納扉の内側に備わっている従来の庖丁差
しの上に、突出部２を載せると共に収納扉にネジ止めす
ることにより、収納場所を変えずに使用することもでき
る。また受け部１の底面の開口部６を枠形にすると、紙
集積体３から刃が出るほど刃渡りの長い庖丁７を収納す
ることも可能である。

【００１５】図３に示すように、一対の突出部２の裏面
にそれぞれ吸着盤１０を取り付けておくと、調理台９に
突出部２を引っ掛けたときに、吸着盤１０を介すること
により、庖丁差しホルダーが調理台９に安定して固定さ
れる。さらに、受け部１の上部後面から後方に向かって
設けた突出部２の根元部分に彎曲部１１を設けると、水
止め用のエッジがある調理台９に利用する場合、エッジ
を彎曲部１１が乗り越えるので、安定した状態で調理台
９に引っ掛けることができる。

【００１６】本発明による庖丁差しホルダーは上記実施
例に限定されることなく、その形状及び構造は、本発明
の要旨に反しない限り適宜変更可能である。

【００１７】例えば、受け部１の形状は使用する紙集積
体３に応じて変更可能であるし、突出部２の裏面に両面
テープを取り付けて使用することも可能である。さらに
受け部１に収められた紙集積体３が濡れていると判断す
るならば、乾いた紙集積体３と交換することが可能であ
る。

【００１８】

【発明の効果】本発明の庖丁差しホルダーは上記構造を
しているので、受け部に紙集積体を収納して使用する
と、以下に記す優れた効果を奏する。

【００１９】受け部内に紙集積体を収納することができ
る為、庖丁を紙集積体の上方に向かって、庖丁差しホル
ダーにほぼ平行に突き出すと、刀身部が紙集積体に挟ま
れて庖丁は紙に対して平行になると共に収納される。従
って庖丁を差し入れる場所を正確に決めなくてもよくな
ると共に、庖丁差しに平行状態を保って刀身部を差し入
れる必要がなくなり、簡単に収納できるようになる。ま
た刀身部が紙に挟まれて収納されているので、抜き出す
時には、刀身部が受け部の縁に触れないので刃こぼれを
おこす心配もなく、さらに目が取られることもない。

【００２０】受け部の上部後面から後方に向かって突出
部が設けられていることにより、調理台の縁に引っ掛け
ることが可能となると共に、突出部を枕代わりにして横
に寝かせて調理台の上に載せることが可能となるので、
庖丁を差しやすい場所に庖丁差しホルダーを設置するこ
とが可能になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明庖丁差しホルダーの実施例を示す斜視図
である。

【図２】実施例の類例を示す斜視図である。

【図３】実施例の類例を示す斜視図である。

【図４】庖丁差しホルダーの使用例を示す斜視図であ
る。

【図５】別の使用例を示す斜視図である。

【符号の説明】

１受け部２突出部３紙集積体４投入口５開放口６開口部７庖丁８支持片９調理台１０吸着盤１１彎曲部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】紙集積体（３）を上より抜き差し自在に
収める受け部（１）と、受け部（１）の上部後面から後
方に向って突き出している突出部（２）と、受け部
（１）の前後面の少なくとも一方に設けた開放口（５）
と、受け部（１）の底面に設けた開口部（６）とから構
成される庖丁差しホルダー。