JPH07222115A - 遅延装置およびこの遅延装置を用いたビデオ信号処理装置 - Google Patents

遅延装置およびこの遅延装置を用いたビデオ信号処理装置

Info

Publication number
JPH07222115A
JPH07222115A JP6008988A JP898894A JPH07222115A JP H07222115 A JPH07222115 A JP H07222115A JP 6008988 A JP6008988 A JP 6008988A JP 898894 A JP898894 A JP 898894A JP H07222115 A JPH07222115 A JP H07222115A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
frequency
reproduction
delay
delay element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6008988A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3114912B2 (ja
Inventor
Hideaki Matsui
英明 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP06008988A priority Critical patent/JP3114912B2/ja
Publication of JPH07222115A publication Critical patent/JPH07222115A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3114912B2 publication Critical patent/JP3114912B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Television Signal Processing For Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 VTRのハイスピードサーチ時においても、
擬似水平同期周波数相当の時間に遅延時間を可変できる
遅延装置を得る。 【構成】 VTRで再生されたビデオ信号からFM復調
された再生輝度信号または再生色信号が入力され、制御
信号の周波数によって遅延時間が決定される遅延素子2
と、上記ビデオ信号のフィールド周波数〔fV 〕にもと
ずき上記再生輝度信号または再生色信号の1水平同期期
間に相当するだけ遅延させる周波数の制御信号を発生し
て上記遅延素子に入力する可変周波数発振器17を備え
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、一般にVTRの再生
回路に用いられている遅延装置およびこの遅延装置を用
いたくし型フィルタ、ドロップアウト補償装置、ライン
ノイズキャンセラ、ノイズ低減装置などのビデオ信号処
理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来例1.図15は、従来の遅延装置の一例を示すブロ
ック回路図である。図において、1は入力端子、2はC
harge Coupld Device (CCD)を用いた入力映像信
号を1水平同期期間(以下、「1H」とも表記する)遅
延させる遅延素子(以下、「CCD1H遅延素子」とい
う)、3は出力端子、4は色副搬送波の2倍の周波数2
×3.58MHz(以下、「2fsc」という)の制御信
号を発生する固定周波数発振器である。
【0003】次に、動作を説明する。入力端子1には、
図16に示したビデオテープから図示していないビデオ
ヘッドで再生されたビデオ信号からFM復調された再生
輝度信号が入力され、CCD1H遅延素子2に供給され
る。固定周波数発振器4は、周波数〔2fsc〕の制御信
号をCCD1H遅延素子2に供給し、CCD1H遅延素
子2の遅延時間を制御して入力された輝度信号を1H遅
延させて出力端子3に出力する。
【0004】図16は、ビデオテープ上に記録されたテ
ープパターンを示す図である。図において、ビデオトラ
ックは1フィールド期間の情報を持ち、262.5H分
の輝度信号が記録されており、隣接トラック間には標準
モードで1.5H、3倍モードで0.5Hのトラック段
差がある。
【0005】通常再生時には、図示していないビデオヘ
ッドが、図16中にトレース軌跡Aで示すようにビデオ
トラックを一本づつトレースしてビデオテープ上に記録
された映像情報を取り出す。この状態においては、1水
平同期期間および1フィールド期間は、当然、その本来
の周期期間が保持され、その結果、再生輝度信号におい
ても上記関係が保持されている。
【0006】次に、特殊再生モードの一つである低速度
サーチ(以下、「スピードサーチ」という)時の一例で
ある3倍速逆戻しサーチ時には、図示していないビデオ
ヘッドが、図16中にトレース軌跡Bで示すように5本
のビデオトラックBにまたがってトレースしている。こ
の状態においては、上述したように、標準モードでは
1.5Hのトラック段差がある為、1フィールド期間に
は262.5H−(−3−1)×1.5H=268.5
Hの情報を持ち、この時の1水平同期期間は16.67
msec/(262.5+6)=62.09μsecと
なり、通常再生時の1水平同期期間である16.67m
sec/262.5=63.50μsecに対して1.
41μsecのずれが生じる。しかし、上述したよう
に、CCD1H遅延素子2は固定周波数〔2fsc〕の制
御信号で制御されて遅延時間が固定化されているので、
上述したような1.41μsecのずれを補正した時間
遅延を行うことができない。
【0007】そこで、従来の装置では、ビデオヘッドの
ビデオトラックトレース速度(以下、「ビデオヘッドの
トレース速度」という)を変化させ、3倍速逆戻しサー
チ時の1水平同期期間を通常再生時の1水平同期期間に
合わせることによって、上記不具合を回避している。こ
の場合の1フィールド期間は、通常再生時の1フィール
ド期間に比べてずれを生じるが、標準モードで3倍速逆
戻しサーチ時から5倍速早送り時(以下、「−3〜5倍
速」という)、つまり4×1.5H=6H程度以内のト
ラック段差を有するスピードサーチ時では、再生画像の
垂直同期が乱れることはなく、安定した再生画像が得ら
れる。
【0008】次に、特殊再生時のモードの一つである高
速度サーチ(以下、「ハイスピードサーチ」という)時
の一例である8倍速逆戻しサーチ時には、図示していな
いビデオヘッドが、図16中にトレース軌跡Cで示すよ
うに10本のビデオトラックCにまたがってトレースし
ている。この状態においては、上述したように、1フィ
ールド期間には262.5H−(−8−1)×1.5H
=276Hの情報を持ち、この時の1水平同期期間は1
6.67msec/(262.5+13.5)=60.
40μsecとなり、通常再生時の1水平同期期間に対
して3.1μsecのずれが生じるが、3倍速逆戻しサ
ーチ時と同様に、ビデオヘッドのトレース速度を変化さ
せることによって、スピードサーチ時と同様に、不具合
の回避ができる。
【0009】しかし、トラック段差が9×1.5H=1
3.5H程度になる標準モードで8倍速以上(早送りサ
ーチ時は10倍以上、逆戻しサーチ時は8倍以上)、3
倍モードで26倍速以上(早送りサーチ時は28倍以
上、逆戻しサーチ時は26倍以上)になると、再生画像
の垂直同期が乱れ、垂直めくれ等の不都合な再生画像が
生じる。
【0010】従来例2.図17は、従来のくし型フィル
タの一例を示すブロック回路図である。図において、図
15と同一符号はそれぞれ同一または相当部分を示して
おり、5は減算器である。
【0011】次に、動作について説明する。通常再生時
には、入力端子1に、図16に示したビデオテープから
図示していないビデオヘッドにより再生され、元の3.
58MHzに周波数変換された再生色信号が入力され、
CCD1H遅延素子2および減算器5に供給される。固
定周波数発振器4は、周波数2fscの制御信号をCCD
1H遅延素子2に供給し、遅延時間を制御して入力され
た再生色信号を1H遅延させて減算器5に供給する。減
算器5は、入力された再生色信号から1H遅延された再
生色信号を減算して出力端子3に再生色信号を出力す
る。色信号は、1H前後で相関の関係、つまりライン相
関の関係があり、かつ、1H前後で位相が反転する関係
にあるため、この再生色信号は、入力再生色信号よりノ
イズの少ない再生色信号となる。
【0012】入力端子1に入力される再生色信号は、従
来例1で図16を用いて輝度信号について説明したのと
同様に、隣接トラック間には標準モードで1.5H、3
倍モードで0.5Hのトラック段差があり、通常再生時
の再生色信号においても上記関係が保持されている。
【0013】次に、3倍速逆戻しサーチ時では、従来例
1で説明したように、通常再生時の1水平同期期間に比
べて1.41μsecのずれが生じる。しかし、上述し
たように、CCD1H遅延素子2は固定周波数2fscの
制御信号で制御されて遅延時間が固定化されているの
で、上述したような1.41μsecのずれを補正した
時間遅延を行うことができないため、上述したライン相
関の関係を利用することができない。
【0014】そこで、従来の装置では、従来例1で説明
したように、ビデオヘッドのトレース速度を変化させ、
3倍速逆戻しサーチ時の1水平同期期間を通常再生時の
1水平同期期間に合わせることによって、上記不具合を
回避している。この場合も従来例1で説明したように、
標準モードで6H程度以内のトラック段差を有するスピ
ードサーチ時では、再生画像の垂直同期が乱れることは
なく、安定した再生画像が得られる。
【0015】次に、8倍速逆戻しサーチ時でも、従来例
1で説明したように、ビデオヘッドのトレース速度を変
化させて通常再生時の1水平同期期間に合わせること
で、3倍速逆戻しサーチ時と同様に不具合の回避ができ
るが、トラック段差が13.5H程度になると、再生画
像の垂直同期が乱れ、その結果、垂直めくれ等の不都合
な再生画像が生じる。
【0016】従来例3.図18は、従来のドロップアウ
ト補償装置の一例を示すブロック回路図で、図15と同
一符号はそれぞれ同一または相当部分を示している。図
において、6は再生輝度信号のドロップアウトを検出す
るドロップアウト検出器、7はドロップアウト検出器6
の検出信号により制御されるスイッチ回路である。
【0017】次に、動作について説明する。入力端子1
には、従来例1で説明した再生輝度信号が入力され、C
CD1H遅延素子2およびスイッチ回路7のB端子に供
給される。固定周波数発振器4は、周波数2fscの制御
信号をCCD1H遅延素子2に供給し、遅延時間を制御
して入力された再生輝度信号を1水平同期期間遅延させ
てスイッチ回路7のA端子に供給する。一方、ドロップ
アウト検出器6は、入力された再生輝度信号の信号欠落
部分を検出したとき、ドロップアウト信号をスイッチ回
路7に供給する。スイッチ回路7は、ドロップアウト信
号が入力された期間だけA端子側に切り換わり、CCD
1H遅延素子2の出力信号を選択して出力端子3に出力
する。この結果、一般に広く知られるライン相関の関係
を利用して、信号欠落期間の信号が1ライン前の信号で
置き換えられた再生輝度信号が出力端子3から出力され
る。
【0018】次に、3倍速逆戻しサーチ時では、従来例
1で説明したように、通常再生時の1水平同期期間に比
べて1.41μsecのずれが生じる。ドロップアウト
補償装置は、上述したようにライン相関関係を利用して
1ライン前の再生輝度信号で補償している。しかし、C
CD1H遅延素子2は固定周波数2fscの制御信号で制
御されて遅延時間が固定化されているので、上述したよ
うな1.41μsecのずれを補正した時間遅延を行う
ことができないため、ライン相関の関係が崩れ、本来の
補償効果を奏することができない。
【0019】そこで、従来例1で説明したように、ビデ
オヘッドのトレース速度を変化させることで、3倍速逆
戻しサーチ時の1水平同期期間を通常再生時の1水平同
期期間に合わせ、ライン相関の関係が崩れないようにし
てドロップアウト補償機能を維持している。この場合も
従来例1で説明したように、標準モードで6H程度以内
のトラック段差を有するスピードサーチ時では再生画像
の垂直同期が乱れることはなく、安定したドロップアウ
トの補償された再生画像が得られる。
【0020】次に、8倍速逆戻しサーチ時においても、
従来例1で説明したように、ビデオヘッドのトレース速
度を変化させて通常再生時の1水平同期期間に合わせる
ことで、3倍速逆戻しサーチ時と同様にドロップアウト
補償機能を維持することができるが、トラック段差が1
3.5H程度になると、再生画像の垂直同期が乱れ、そ
の結果、垂直めくれ等の不都合な再生画像が生じる。
【0021】また、このような垂直めくれが生じるのを
避けるために、ビデオヘッドトレース速度を変化させな
い場合には、従来例1で説明したように、8倍速逆戻し
サーチ時の1水平同期期間は、通常再生時の1水平同期
期間に対して3.10μsecのずれが生じ、ライン相
関の関係が崩れるので、ドロップアウト補償装置本来の
補償効果を奏することができない。
【0022】従来例4.図19は、従来のラインノイズ
キャンセラの一例を示すブロック回路図で、上記従来例
と同一符号はそれぞれ同一または相当部分を示してい
る。図において、8は減算器、9は振幅を制限するリミ
ッタである。
【0023】次に動作について説明する。入力端子1に
は、従来例1で説明した再生輝度信号が入力され、CC
D1H遅延素子2、減算器5および減算器8に供給され
る。固定周波数発振器4は、周波数2fscの制御信号を
CCD1H遅延素子2に供給し、遅延時間を制御して入
力された再生輝度信号を1H遅延させて減算器8に供給
する。減算器8は、入力された再生輝度信号から1H遅
延された輝度信号を減算する。この1H遅延された輝度
信号が1H前の入力された再生輝度信号とライン相関の
関係にある場合は、減算器8の出力には相関関係のない
ノイズ信号が得られるが、このノイズ信号には、通常、
相関関係のない輝度差成分も含まれる。
【0024】リミッタ9は、ノイズ信号の振幅を制限し
て振幅の大きい相関関係のない輝度差成分を除去し、ノ
イズ成分とみなせる微小信号を減算器5に供給する。減
算器5は、入力された再生輝度信号から微小ノイズ信号
を減算し、入力された再生輝度信号よりノイズの少ない
輝度信号を出力端子3に出力する。
【0025】次に、3倍速逆戻しサーチ時では、従来例
1で説明したように、通常再生時の1水平同期期間に比
べて1.41μsecのずれが生じる。ラインノイズキ
ャンセラは、上述したようにライン相関関係を利用して
ノイズ信号を取り出しているが、CCD1H遅延素子2
は固定周波数2fscの制御信号で制御されて遅延時間が
固定化されているので、上述したような1.41μse
cのずれを補正した時間遅延を行うことができないた
め、ライン相関の関係が崩れ、本来の補償効果を奏する
ことができない。
【0026】そこで、従来例1で説明したように、ビデ
オヘッドのトレース速度を変化させることで、3倍速逆
戻しサーチ時の1水平同期期間を通常再生時の1水平同
期期間に合わせ、ライン相関の関係が崩れないようにし
てノイズキャンセラ機能を維持している。この場合も従
来例1で説明したように、標準モードで6H程度以内の
トラック段差を有するスピードサーチ時では再生画像の
垂直同期が乱れることはなく、安定した特殊再生画像が
得られる。
【0027】次に、8倍速逆戻しサーチ時では、従来例
1で説明したように、ビデオヘッドのトレース速度を変
化させて通常再生時の1水平同期期間に合わせることで
3倍速逆戻しサーチ時と同様にノイズキャンセラ機能を
維持することができるが、トラック段差が13.5H程
度になると、再生画像の垂直同期が乱れ、その結果、垂
直めくれ等の不都合な再生画像が生じる。
【0028】また、このような垂直めくれが生じるのを
避けるために、ビデオヘッドのトレース速度を変化させ
ない場合には、従来例1で説明したように、8倍速逆戻
しサーチ時の1水平同期期間は、通常再生時の1水平同
期期間に比べて3.10μsecのずれが生じ、ライン
相関の関係が崩れるので、ラインノイズキャンセラ本来
のノイズ改善効果を奏することができない。
【0029】従来例5.図20は、従来の輝度信号ノイ
ズ低減装置の一例を示すブロック回路図で、上記従来例
と同一符号はそれぞれ同一または相当部分を示してい
る。図において、10は加算器である。
【0030】次に、動作について説明する。入力端子1
には、従来例1で説明した再生輝度信号が入力され、C
CD1H遅延素子2、加算器10、減算器8および減算
器5に供給される。固定周波数発振器4は、周波数2f
scの制御信号をCCD1H遅延素子2に供給し、遅延時
間を制御して入力された再生輝度信号を1H遅延させて
加算器10および減算器8に供給する。CCD1H遅延
素子2と加算器10とはループを構成しており、その結
果、加算器10の出力信号およびCCD1H遅延素子2
の出力信号は、平均化された信号となる。
【0031】次に、CCD1H遅延素子2の出力信号は
減算器8に入力され、再生輝度信号から減算されて相関
関係のないノイズ信号となり、リミッタ9に供給され
る。リミッタ9は入力されたノイズ信号の振幅を制限し
てノイズ成分とみなせる微小ノイズ信号を減算器5に供
給する。減算器5は、入力された再生輝度信号から微小
ノイズ信号を減算し、入力された再生輝度信号よりもノ
イズの少ない輝度信号を出力端子3に出力する。
【0032】次に、3倍速逆戻しサーチ時では、従来例
1で説明したように、通常再生時の1水平同期期間に比
べて1.41μsecのずれが生じる。輝度信号ノイズ
低減装置は、上述したようにライン相関関係を利用して
ノイズ信号を取り出しているが、CCD1H遅延素子2
は固定周波数2fscの制御信号で制御されて遅延時間が
固定化されているので、上述したような1.41μse
cのずれを補正した時間遅延を行うことができないた
め、ライン相関の関係が崩れ、本来の補償効果を奏する
ことができない。
【0033】そこで、従来例1で説明したように、ビデ
オヘッドのトレース速度を変化させることで、3倍速逆
戻しサーチ時の1水平同期期間を通常再生時の1水平同
期期間に合わせ、ライン相関の関係が崩れないようにし
てノイズ低減機能を維持している。この場合も従来例1
で説明したように、標準モードで6H程度以内のトラッ
ク段差を有するスピードサーチ時では再生画像の垂直同
期が乱れることはなく、安定した特殊再生画像が得られ
る。
【0034】次に、8倍速逆戻しサーチ時でも、従来例
1で説明したように、ビデオヘッドのトレース速度を変
化させて通常再生時の1水平同期期間に合わせることで
3倍速逆戻しサーチ時と同様にノイズ低減機能を維持す
ることができるが、トラック段差が13.5H程度にな
ると、再生画像の垂直同期が乱れ、その結果、垂直めく
れ等の不都合な再生画像が生じる。
【0035】また、このような垂直めくれが生じるのを
避けるために、ビデオヘッドのトレース速度を変化させ
ない場合には、従来例1で説明したように、8倍速逆戻
しサーチ時の1水平同期期間は、通常再生時の1水平同
期期間に比べて3.10μsecのずれが生じ、ライン
相関の関係が崩れるので輝度信号ノイズ低減装置本来の
ノイズ改善効果を奏することができない。
【0036】従来例6.図21は、従来の色信号ノイズ
低減装置の一例を示すブロック回路図で、上記従来例と
同一符号はそれぞれ同一または相当部分を示している。
図において、11は減算器、12は第1の加算器、13
は第2の加算器である。
【0037】次に、動作について説明する。入力端子1
には、従来例2で説明した再生色信号が入力され、CC
D1H遅延素子2、減算器11、加算器12および加算
器13に供給される。固定周波数発振器4は、周波数2
fscの制御信号をCCD1H遅延素子2に供給し、遅延
時間を制御して入力された再生色信号を1H遅延させて
減算器11および加算器12に供給する。CCD1H遅
延素子2と減算器11とはループを構成しており、ま
た、色信号は1水平同期期間ごとに位相が反転するの
で、その結果、減算器11の出力信号およびCCD1H
遅延素子2の出力信号は、平均化された色信号となる。
【0038】次に、CCD1H遅延素子2の出力信号
は、加算器12に入力され、再生色信号と加算されて相
関関係のないノイズ信号となり、リミッタ9に供給され
る。リミッタ9はノイズ信号の振幅を制限してノイズ成
分とみなせる微小ノイズ信号を加算器12に供給する。
加算器12は、入力された再生色信号と微小ノイズ信号
を加算する。入力された再生色信号と微小ノイズ成分と
は位相反転の関係にあるので、加算器13の出力信号
は、入力された再生色信号よりもノイズの少ない色信号
となる。
【0039】次に、3倍速逆戻しサーチ時では、従来例
1で説明したように、通常再生時の1水平同期期間に比
べて1.41μsecのずれが生じる。色信号ノイズ低
減装置は、上述したようにライン相関関係を利用してノ
イズ信号を取り出しているたが、CCD1H遅延素子2
は固定周波数2fscの制御信号で制御されて遅延時間が
固定化されているので、上述したような1.41μse
cのずれを補正した時間遅延を行うことができないた
め、ライン相関の関係が崩れ、本来のノイズ改善効果を
奏することができない。
【0040】そこで、従来例1で説明したように、ビデ
オヘッドのトレース速度を変化させることで、3倍速逆
戻しサーチ時の1水平同期期間を通常再生時の1水平同
期期間に合わせ、ライン相関の関係が崩れないようにし
てノイズ低減機能を維持している。この場合も従来例1
で説明したように、標準モードで6H程度以内のトラッ
ク段差を有するスピードサーチ時では再生画像の垂直同
期が乱れることはなく、安定した特殊再生画像が得られ
る。
【0041】次に、8倍速逆戻しサーチ時でも、従来例
1で説明したように、ビデオヘッドのトレース速度を変
化させて通常再生時の1水平同期期間に合わせること
で、3倍速逆戻しサーチ時と同様にノイズ低減機能を維
持することができるが、トラック段差が13.5H程度
になると、再生画像の垂直同期が乱れ、その結果、垂直
めくれ等の不都合な再生画像が生じる。
【0042】また、このような垂直めくれが生じるのを
避けるために、ビデオヘッドのトレース速度を変化させ
ない場合には、従来例1で説明したように、8倍速逆戻
しサーチ時の1水平同期期間は、通常再生時の1水平同
期期間に比べて3.10μsecのずれが生じ、ライン
相関の関係が崩れるので色信号ノイズ低減装置本来のノ
イズ改善効果を奏することができない。
【0043】
【発明が解決しようとする課題】従来のCCD1H遅延
素子を用いた遅延装置は、以上説明したように、13.
5H程度のトラック段差となるハイスピードサーチ時、
つまり、標準モードで8倍速以上(早送りサーチ時は1
0倍以上、逆戻しサーチ時は8倍以上)、3倍モードで
26倍速以上(早送りサーチ時は28倍速以上、逆戻し
サーチ時は26倍速以上)においては、ビデオヘッドの
トレース速度を変えて1水平同期期間を通常再生時の1
水平同期期間と同じになるようにしても垂直同期が乱
れ、その結果、垂直めくれ等の不都合が生じる。しか
し、CCD1H遅延素子の制御信号は2fscに固定され
ているため、信号を通常再生時の1水平同期期間に合わ
せて遅延させることができないという問題点があった。
【0044】また、上記従来の遅延装置を用いたくし型
フィルタ、ドロップアウト補償装置、ラインノイズキャ
ンセラおよびノイズ低減装置も同様に、トラック段差が
13.5H程度となるハイスピードサーチ時には、ビデ
オヘッドのトレース速度を変えて1水平同期期間を通常
再生時の1水平同期期間に合わせると垂直同期が乱れ、
また、垂直同期が乱れないようにビデオヘッドのトレー
ス速度を変えるとライン相関の関係が崩れて装置本来の
機能を奏することができないという問題点があった。
【0045】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、ビデオヘッドのトレース速度
と関係なく、再生輝度信号または再生色信号の遅延時間
を、その1水平同期期間と同じ時間だけ遅延させること
のできる遅延装置、およびこの遅延装置を用いたくし型
フィルタ、ドロップアウト補償装置、ラインノイズキャ
ンセラおよびノイズ低減装置を得ることを目的とする。
【0046】
【課題を解決するための手段】この発明に係る遅延装置
は、VTRで再生されたビデオ信号からFM復調された
再生輝度信号または再生色信号が入力され、制御信号の
周波数によって遅延時間が決定される遅延素子と、上記
ビデオ信号のフィールド周波数〔fV 〕にもとずき上記
再生輝度信号または再生色信号の1水平同期期間に相当
するだけ遅延させる周波数の制御信号を発生して上記遅
延素子に入力する可変周波数発振器を備えたものであ
る。
【0047】この発明に係る遅延装置は、色副搬送波の
2倍の周波数〔2fsc〕の制御信号を発生する固定周波
数発振器と、VTRの通常再生時は上記固定周波数発振
器の出力信号を選択し、特殊再生時には可変周波数発振
器の出力信号を選択して遅延素子に制御信号として入力
するスイッチ回路を備えたものである。
【0048】この発明に係る遅延装置は、色副搬送波の
2倍の周波数〔2fsc〕の制御信号を発生する固定周波
数発振器と、VTRの通常再生時および特殊再生時のス
ピードサーチ時には上記固定周波数発振器の出力信号を
選択し、特殊再生時のハイスピードサーチ時には上記可
変周波数発振器の出力信号を選択して遅延素子に制御信
号として入力するスイッチ回路を備えたものである。
【0049】この発明に係る遅延装置は、可変周波数発
振器が、ビデオ信号のフィールド周波数〔fV 〕を2分
周した信号の位相と、上記電圧制御発振器の出力信号周
波数〔2fsc’〕を455分周し、さらに{525 −2m
(n−1)}分周(ただし、nは通常再生時に対する特
殊再生時のビデオテープの走行速度比、mは当該ビデオ
テープの記録モードにおけるビデオトラックの段差を1
水平同期期間で表した値)した信号の位相とを比較し、
両信号の位相差に応じた値の電圧信号を送出する演算器
と、この演算器の電圧信号によって制御されて、次式 2fsc’=〔{262.5 −m(n−1)}/262.5 〕(L
/455 )×2fsc で定まる可変周波数〔2fsc’〕の制御信号を発生する
電圧制御発振器で構成され、遅延素子がLビットのCC
Dで構成されたものである。
【0050】この発明に係る輝度信号用くし型フィルタ
は、請求項1ないし請求項4に記載の遅延装置と、この
遅延装置の遅延素子に入力される再生輝度信号に、当該
遅延素子の出力信号を加算する加算器を備えたものであ
る。
【0051】この発明に係る色信号用くし型フィルタ
は、請求項5ないし請求項8に記載の遅延装置と、この
遅延装置の遅延素子に入力される再生色信号から、当該
遅延素子の出力信号を減算する減算器を備えたものであ
る。
【0052】この発明に係るドロップアウト補償装置
は、請求項1ないし請求項4に記載の遅延装置と、ビデ
オ信号のドロップアウトを検出するドロップアウト検出
器と、このドロップアウト検出信号で制御され、ドロッ
プアウトを検出しないときは上記遅延装置の遅延素子に
入力される再生輝度信号を選択し、ドロップアウトを検
出したときは上記遅延素子の出力信号を選択して出力す
るスイッチ回路を備えたものである。
【0053】この発明に係るラインノイズキャンセラ
は、請求項1ないし請求項4に記載の遅延装置と、この
遅延装置の遅延素子に入力される再生輝度信号から、当
該遅延素子の出力信号を減算する第1の減算器と、この
第1の減算器の出力信号の振幅を制限するリミッタ回路
と、上記再生輝度信号から上記リミッタ回路の出力信号
を減算する第2の減算器を備えたものである。
【0054】この発明に係る輝度信号ノイズ低減装置
は、請求項1ないし請求項4に記載の遅延装置と、入力
された再生輝度信号に上記遅延装置の遅延素子の出力信
号を加算して上記遅延素子に入力する加算器と、上記再
生輝度信号から上記遅延素子の出力信号を減算する第1
の減算器と、この第1の減算器の出力信号の振幅を制限
するリミッタ回路と、上記再生輝度信号から上記リミッ
タ回路の出力信号を減算する第2の減算器を備えたもの
である。
【0055】この発明に係る色信号ノイズ低減装置は、
請求項5ないし請求項8に記載の遅延装置と、入力され
た再生色信号から上記遅延装置の遅延素子の出力信号を
減算して上記遅延素子に入力する減算器と、上記再生色
信号に上記遅延素子の出力信号を加算する第1の加算器
と、この第1の加算器の出力信号の振幅を制限するリミ
ッタ回路と、上記再生色信号に上記リミッタ回路の出力
信号を加算する第2の加算器を備えたものである。
【0056】
【作用】この発明による遅延装置は、通常再生時および
特殊再生時とも、可変周波数発振器から入力されるビデ
オ信号のフィールド周波数〔fV 〕にもとずく周波数
〔2fsc’〕の制御信号によって、遅延素子に入力され
た再生輝度信号または再生色信号を、当該再生輝度信号
または再生色信号の1水平同期期間に相当する時間だけ
遅延する。
【0057】この発明による遅延装置は、通常再生時に
は、色副搬送波の2倍の周波数〔2fsc〕の制御信号を
発生する固定周波数発振器の出力信号で遅延素子の遅延
時間を制御し、また、特殊再生時には可変周波数発振器
の出力信号で遅延素子の遅延時間を制御する。
【0058】この発明による遅延装置は、通常再生時お
よび特殊再生時のスピードサーチ時には固定周波数発振
器の周波数〔2fsc〕の制御信号で遅延素子の遅延時間
を制御し、また、特殊再生時のハイスピードサーチ時に
は可変周波数発振器の周波数〔2fsc’〕の制御信号で
遅延素子の遅延時間を制御する。
【0059】この発明による遅延装置の可変周波数発振
器を構成する演算器は、ビデオ信号のフィールド周波数
〔fV 〕を2分周した信号の位相と、上記電圧制御発振
器の出力信号周波数〔2fsc’〕を455分周し、さら
に{525 −2m(n−1)}分周(ただし、nは通常再
生時に対する特殊再生時のビデオテープの走行速度比、
mは当該ビデオテープの記録モードにおけるビデオトラ
ックの段差を1水平同期期間で表した値)した信号の位
相とを比較し、両信号の位相差に応じた値の電圧信号を
送出する。また、電圧制御発振器は、この演算器の電圧
信号によって制御されて、次式 2fsc’=〔{262.5 −m(n−1)}/262.5 〕(L
/455 )×2fsc で定まる可変周波数〔2fsc’〕の制御信号を発生す
る。
【0060】この発明による輝度信号用くし型フィルタ
の遅延装置は、通常再生時および特殊再生時とも、遅延
素子に入力された再生輝度信号または再生色信号を、当
該再生輝度信号または再生色信号の1水平同期期間に相
当する時間だけ遅延するので、常にライン相関の関係が
保たれる。
【0061】この発明による色信号用くし型フィルタの
遅延装置は、通常再生時および特殊再生時とも、遅延素
子に入力された再生輝度信号または再生色信号を、当該
再生輝度信号または再生色信号の1水平同期期間に相当
する時間だけ遅延するので、常にライン相関の関係が保
たれる。
【0062】この発明によるドロップアウト補償装置の
遅延装置は、通常再生時および特殊再生時とも、遅延素
子に入力された再生輝度信号を、当該再生輝度信号の1
水平同期期間に相当する時間だけ遅延するので、常にラ
イン相関の関係が保たれる。
【0063】この発明によるラインノイズキャンセラの
遅延装置は、通常再生時および特殊再生時とも、遅延素
子に入力された再生輝度信号または再生色信号を、当該
再生輝度信号または再生色信号の1水平同期期間に相当
する時間だけ遅延するので、常にライン相関の関係が保
たれる。
【0064】この発明による輝度信号ノイズ低減装置の
遅延装置は、通常再生時および特殊再生時とも、遅延素
子に入力された再生輝度信号を、当該再生輝度信号の1
水平同期期間に相当する時間だけ遅延するので、常にラ
イン相関の関係が保たれる。
【0065】この発明による色信号ノイズ低減装置の遅
延装置は、通常再生時および特殊再生時とも、遅延素子
に入力された再生色信号を、当該再生色信号の1水平同
期期間に相当する時間だけ遅延するので、常にライン相
関の関係が保たれる。
【0066】
【実施例】 実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1は、この発明の実施例1の遅延装置を示すブ
ロック回路図で、従来例1と同一符号はそれぞれ同一ま
たは相当部分を示しており、14はビデオヘッドのトレ
ース速度に同期した1フィールド周波数〔fV 〕の信号
(以下、「ビデオフィールド信号」という)が入力され
る入力端子、15は演算器、16は電圧制御発振器(以
下、「VCO」という)で、演算器15とVCO16
で、ビデオフィールド信号の周波数〔fV 〕に応じて発
振周波数が変わる可変周波数の制御信号を出力する可変
周波数発振器17を構成している。
【0067】次に、演算器15の構成を説明する。18
は第1のインターフェース回路で、カウンタ等により構
成され、入力端子1からビデオフィールド信号が入力さ
れる。19は入力信号を2分周する1/2分周器、20
は第2のインターフェース回路で、カウンタ等により構
成され、VCO16の出力信号が入力される。21は入
力信号の周波数を455分周する1/455分周器、2
2は可変分周器で、VTRの特殊再生時のビデオテープ
の走行状態とビデオテープの記録モード(以下、「テー
プ走行状態等」という)に応じて入力信号を{525−
2m(n−1)}分周する。なお、mは、当該ビデオテ
ープの記録モードにおけるビデオトラックの段差を1水
平同期期間〔H〕単位で表した値で、標準モードで1.
5、3倍モードで0.5である。また、nは、通常再生
時に対する特殊再生時のビデオテープの走行速度比で、
通常再生時は+1、2倍速早送り時は+2、2倍速逆戻
し時は−2となる。23は位相を比較する位相比較器、
24は位相比較器23より入力される位相差信号を電圧
信号に変換する電圧変換器で、例えば、位相差信号がP
WM信号である場合は、そのパルス幅に応じた電圧信号
を出力するLPFで構成される。この電圧変換器24の
出力電圧信号は、VCO16に制御電圧として入力され
る。
【0068】次に、実施例1の動作について説明する。
この実施例1は、通常再生時および特殊再生時ともビデ
オヘッドのトレース速度を変更せず、制御信号の周波数
を変えることで、CCD1H遅延素子2の1H遅延時間
を、入力された再生輝度信号の1水平同期期間に合わせ
るようにしたものである。
【0069】まず、前述した従来例の固定周波数発振器
4の出力信号の周波数〔2fsc〕と、通常再生時の1水
平同期周波数〔fH 〕との間には、次の(1)式の関係
があることが広く知られている。 2fsc=455 fH ・・・・(1) 説明を容易にするために、ビデオヘッドのトレース速度
を変化させないものとすると、ビデオフィールド信号の
周波数〔fV 〕と、特殊再生時のテープ走行状態等によ
り変化する再生輝度信号の1水平同期周波数(以下、
「疑似水平同期周波数」という)〔fH ’〕との間に、
従来例で説明したように、次の(2)式の関係が成り立
つ。 (1/fV )={262.5 −m(n−1)}(1/fH ’) ・・・・(2) さらに、通常再生時には、上記〔fH 〕と〔fH ’〕と
は等しい関係にあるから、(2)式から次の(3)式の
関係が成り立つ。 (1/fV )= 262.5(1/fH ) ・・・・(3) また、(2)式および(3)式から、次の(4)式の関
係が成り立つ。 (262.5 /fH )={262.5 −m(n−1)}(1/fH ’)・・・(4) また、(1)式と(4)式から、〔2fsc〕と〔fH
’〕との間に、次の(5)式の関係が成り立つ。 (455 /2fsc)×262.5 ={262.5 −m(n−1)}(1/fH ’) ・・・(5)
【0070】ここで、例えばCCD1H遅延素子2が4
55ビットを有するものとすると、この遅延時間を〔1
/fH ’〕にするには、〔1/fH ’〕と〔1/2fs
c’〕との間に、次の(6)式の関係が成り立つように
する必要がある。 (1/fH ’)= 455(1/2fsc’) ・・・・(6) また、(5)式と(6)式から、〔2fsc〕と〔2fs
c’〕との間に、次の(7)式の関係が成り立つように
する必要がある。 (2fsc’/2fsc)={262.5 −m(n−1)}/262.5 ・・・(7) したがって、CCD1H遅延素子2の遅延時間を疑似水
平同期周波数に相当する遅延時間〔1/fH ’〕にする
には、(7)式の周波数関係を満たす周波数〔2fs
c’〕の制御信号をCCD1H遅延素子2に供給すれば
よいことになる。
【0071】なお、CCD1H遅延素子2がLビットの
CCDで構成されている場合は、上記(7)式は、次の
(8)式のように表される。 (2fsc’/2fsc)=〔{262.5 −m(n−1)}/262.5 〕(L/455 ) ・・・(8)
【0072】次に、実施例1の通常再生時の動作につい
て説明する。入力端子14から周波数〔fV 〕のビデオ
フィールド信号が入力され、演算器15の第1のインタ
ーフェース回路18を経て1/2分周器19に入力さ
れ、周波数〔fV /2〕の信号となって位相比較器23
に入力される。他方、VCO16から周波数〔2fs
c’〕の制御信号が第2のインターフェース回路20を
経て1/455分周器21に入力され、周波数〔2fs
c’/455〕の信号となって可変分周器22に入力さ
れ、周波数〔2fsc’/455×{525−2m(n−
1)}〕の信号となって位相比較器23に入力される。
【0073】可変分周器22の分周比〔1/{525−
2m(n−1)}〕は、テープ走行状態等に応じて変化
するが、この可変分周器22の出力信号の周波数は、ほ
ぼ〔fv /2〕となって位相比較器23に供給される。
位相比較器23は、上述した2つの信号の位相を比較
し、検出した位相差をパルス幅に変換した位相差信号を
電圧変換器24に出力する。電圧変換器24は、入力さ
れた位相差信号のパルス幅に応じた値の電圧信号をVC
O16に制御電圧として供給し、VCO16は制御電圧
に応じた周波数の制御信号を出力する。
【0074】なお、以上説明した演算器15は、デジタ
ル回路またはマイクロコンピュータにより実現すること
ができる。
【0075】通常再生時には、VCO16から出力され
る制御信号の周波数は〔2fsc〕にロックされており、
演算器15のインターフェイス回路20の他に、CCD
1H遅延素子2にも供給される。他方、入力端子1に入
力された再生輝度信号は、CCD1H遅延素子2に供給
され、周波数〔2fsc〕の制御信号により遅延時間が制
御され、従来例と同様に、CCD1H遅延素子2によっ
て1H遅延されて出力端子3に出力される。
【0076】次に、特殊再生時には、可変分周器22の
分周比がテープ走行状態等により変化し、これに伴って
VCO16から出力される制御信号は、(7)式の関係
を満たす周波数〔2fsc’〕となる。これにより、CC
D1H遅延素子2の遅延時間は、スピードサーチ時、ハ
イスピードサーチ時とも、ほぼ擬似水平同期周波数〔f
H ’〕に相当する遅延時間〔1/fH ’〕に保たれる。
したがって、トラック段差が13.5H程度となるハイ
スピードサーチ時においても、擬似水平同期周波数〔f
H ’〕に相当する遅延時間〔1/fH ’〕だけ遅延させ
ることができる遅延装置が得られる。
【0077】実施例2.図2は、この発明の実施例2の
遅延装置を示すブロック回路図で、実施例1および従来
例1と同一符号はそれぞれ同一部分を示している。図に
おいて、25は、固定周波数発振器4とVCO16の出
力信号を切り換えるスイッチ回路で、通常再生時には固
定周波数発振器4から出力される固定周波数〔2fsc〕
の制御信号を選択し、特殊再生時にはVCO16から出
力される周波数〔2fsc’〕の制御信号を選択して、C
CD1H遅延素子2に供給する。
【0078】この実施例2は、通常再生時および特殊再
生時とも、ビデオヘッドのトレース速度を通常再生時の
トレース速度と同じにし、通常再生時は、CCD1H遅
延素子2の制御信号に固定周波数発振器4から出力され
る固定周波数〔2fsc〕の制御信号を用い、特殊再生時
には、VCO16から出力される周波数〔2fsc’〕の
制御信号を用いて、CCD1H遅延素子2の1H遅延時
間を、入力された再生輝度信号の疑似水平同期周波数に
相当する遅延時間に合わせるようにしたものである。
【0079】この実施例2によれば、実施例1と同様の
効果のほか、VCOの対応範囲を大きくとれる効果が得
られる。
【0080】実施例3.この発明の実施例3の遅延装置
を示すブロック回路図は図2と同じで、スイッチ回路2
5の動作が異なる。すなわち、スイッチ回路25は、通
常再生時および特殊再生時のスピードサーチ時には固定
周波数発振器4から出力される固定周波数〔2fsc〕の
制御信号を選択し、特殊再生時のハイスピードサーチ時
のみ、VCO16から出力される周波数〔2fsc’〕の
制御信号を選択を選択して、CCD1H遅延素子2に供
給する。
【0081】この実施例3は、通常再生時およびスピー
ドサーチ時には、CCD1H遅延素子2の制御信号に固
定周波数発振器4から出力される固定周波数〔2fsc〕
の制御信号を用いるとともに、スピードサーチ時にはビ
デオヘッドのトレース速度を変化させてCCD1H遅延
素子2の1H遅延時間を入力された再生輝度信号の1水
平同期期間に合わせ、ハイスピードサーチ時には、ビデ
オヘッドのトレース速度を通常再生時のトレース速度と
同じにするとともに、VCO16から出力される周波数
〔2fsc’〕の制御信号を用いて、CCD1H遅延素子
2の1H遅延時間を、入力された再生輝度信号の疑似水
平同期周波数に相当する遅延時間に合わせるようにした
ものである。
【0082】この実施例3によれば、実施例1と同様の
効果のほか、VCOの対応範囲を、さらに大きくとれる
効果が得られる。
【0083】実施例4.図3は、この発明の実施例4の
色信号用くし型フィルタを示すブロック回路図で、実施
例1および従来例2と同一符号はそれぞれ同一または相
当部分を示している。
【0084】次に、実施例4の動作を説明する。入力端
子14から周波数〔fV 〕のビデオフイールド信号が入
力され、演算器15は、実施例1で説明したのと同様に
動作して、制御電圧をVCO16に出力し、VCO16
は周波数〔2fsc’〕の制御信号を出力して演算器15
およびCCD1H遅延素子2に供給する。CCD1H遅
延素子2は、従来例2で説明したように、入力端子1か
ら入力された再生色信号を、制御信号の周波数〔2fs
c’〕で定まる1H遅延させて減算器5に供給し、減算
器5は、入力された再生色信号からこの1H遅延された
再生色信号を減算してノイズの少ない再生色信号を出力
する。
【0085】演算器15は、実施例1で説明したよう
に、通常再生時には、VCO16から出力される制御信
号を周波数〔fsc〕にロックする制御電圧を出力し、特
殊再生時には、VCO16から出力される制御信号の周
波数〔2fsc’〕が、テープモード、(標準モード、3
倍モードの別)、およびテープ走行モード(通常再生、
何倍速早送り再生、何倍速逆送り再生の別)に応じて変
化し、常にCCD1H遅延素子2における1Hの遅延時
間が、疑似水平同期周波数〔fH ’〕に対応した1H遅
延時間〔1/fH ’〕となる制御電圧を出力する。この
ため、通常再生時からトラック段差が13.5H程度と
なるハイスピードサーチ時にわたって、常にライン相関
の関係が維持されるので、特にハイスピードサーチ時に
おいても正常に動作する色信号用のくし型フィルタが得
られる。
【0086】実施例5.図4は、この発明の実施例5の
色信号用くし型フィルタを示すブロック回路図で、実施
例2および従来例2と同一符号はそれぞれ同一または相
当部分を示している。
【0087】この実施例5は、実施例2で説明したのと
同様に、通常再生時および特殊再生時とも、ビデオヘッ
ドのトレース速度を通常再生時のトレース速度と同じに
し、通常再生時は、CCD1H遅延素子2の制御信号に
固定周波数発振器4から出力される固定周波数〔2fs
c〕の制御信号を用い、特殊再生時には、VCO16か
ら出力される周波数〔2fsc’〕の制御信号を用いて、
CCD1H遅延素子2の1H遅延時間を、入力された再
生輝度信号の疑似水平同期周波数に相当する遅延時間に
合わせるようにしたものである。
【0088】この実施例5によれば、実施例4と同様の
効果のほか、VCOの対応範囲を大きくできる効果が得
られる。
【0089】実施例6.この発明の実施例6の色信号用
くし型フィルタを示すブロック回路図は図4と同じで、
スイッチ回路25の動作が異なる。すなわち、スイッチ
回路25は、通常再生時および特殊再生時のスピードサ
ーチ時には固定周波数発振器4から出力される固定周波
数〔2fsc〕の制御信号を選択し、特殊再生時のハイス
ピードサーチ時のみ、VCO16から出力される周波数
〔2fsc’〕の制御信号を選択して、CCD1H遅延素
子2に供給する。
【0090】この実施例6は、通常再生時およびスピー
ドサーチ時には、CCD1H遅延素子2の制御信号に固
定周波数発振器4から出力される固定周波数〔2fsc〕
の制御信号を用いるとともに、スピードサーチ時にはビ
デオヘッドのトレース速度を変化させてCCD1H遅延
素子2の1H遅延時間を入力された再生輝度信号の1水
平同期期間に合わせ、ハイスピードサーチ時には、ビデ
オヘッドのトレース速度を通常再生時のトレース速度と
同じにするとともに、VCO16から出力される周波数
〔2fsc’〕の制御信号を用いて、CCD1H遅延素子
2の1H遅延時間を入力された再生輝度信号の疑似水平
同期周波数に相当する遅延時間に合わせるようにしたも
のである。
【0091】この実施例6によれば、実施例4と同様の
効果のほか、VCOの対応範囲を、さらに大きくできる
効果が得られる。
【0092】実施例7.図5は、この発明の実施例7の
輝度信号用くし型フィルタを示すブロック回路図で、実
施例1および従来例2と同一符号はそれぞれ同一または
相当部分を示しており、26は加算器で、入力端子1に
は、再生輝度信号が入力される。
【0093】次に、実施例7の動作を説明する。この実
施例7は、実施例4で説明したのと同様に、通常再生時
および特殊再生時のスピードサーチ時には、スイッチ回
路25で固定周波数発振器4から出力される周波数〔2
fsc〕の制御信号を選択し、特殊再生時のハイスピード
サーチ時のみ、VCO16から出力される周波数〔2f
sc’〕の制御信号を選択してCCD1H遅延素子2に入
力し、CCD1H遅延素子2における1Hの遅延時間
が、疑似水平同期周波数〔fH ’〕に対応した1H遅延
時間〔1/fH ’〕となる。
【0094】この実施例7によれば、通常再生時からト
ラック段差が13.5H程度となるハイスピードサーチ
時にわたって、常にライン相関の関係が維持されるの
で、特にハイスピードサーチ時においても正常に動作す
る輝度信号用のくし型フィルタが得られる。
【0095】実施例8.図6は、この発明の実施例8の
輝度信号用くし型フィルタを示すブロック回路図で、実
施例2および従来例2と同一符号はそれぞれ同一または
相当部分を示している。
【0096】この実施例8は、実施例2で説明したのと
同様に、通常再生時および特殊再生時とも、ビデオヘッ
ドのトレース速度を通常再生時のトレース速度と同じに
し、通常再生時は、CCD1H遅延素子2の制御信号に
固定周波数発振器4から出力される固定周波数〔2fs
c〕の制御信号を用い、特殊再生時には、VCO16か
ら出力される周波数〔2fsc’〕の制御信号を用いて、
CCD1H遅延素子2の1H遅延時間を、入力された再
生輝度信号の疑似水平同期周波数に相当する遅延時間に
合わせるようにしたものである。
【0097】この実施例8によれば、実施例7と同様の
効果のほか、VCOの対応範囲を大きくできる効果が得
られる。
【0098】実施例9.
【0099】この発明の実施例9の輝度信号用くし型フ
ィルタを示すブロック回路図は図6と同じで、スイッチ
回路25の動作が異なる。すなわち、スイッチ回路25
は、通常再生時および特殊再生時のスピードサーチ時に
は固定周波数発振器4から出力される固定周波数〔2f
sc〕の制御信号を選択し、特殊再生時のハイスピードサ
ーチ時のみ、VCO16から出力される周波数〔2fs
c’〕の制御信号を選択して、CCD1H遅延素子2に
供給する。
【0100】この実施例9は、通常再生時およびスピー
ドサーチ時には、CCD1H遅延素子2の制御信号に固
定周波数発振器4から出力される固定周波数〔2fsc〕
の制御信号を用いるとともに、スピードサーチ時にはビ
デオヘッドのトレース速度を変化させてCCD1H遅延
素子2の1H遅延時間を入力された再生輝度信号の1水
平同期期間に合わせ、ハイスピードサーチ時には、ビデ
オヘッドのトレース速度を通常再生時のトレース速度と
同じにするとともに、VCO16から出力される周波数
〔2fsc’〕の制御信号を用いて、CCD1H遅延素子
2の1H遅延時間を、入力された再生輝度信号の疑似水
平同期周波数に相当する遅延時間に合わせるようにした
ものである。
【0101】この実施例9によれば、実施例7と同様の
効果のほか、VCOの対応範囲を、さらに大きくできる
効果が得られる。
【0102】実施例10.図7はこの発明の実施例10
のドロップアウト補償装置を示すブロック回路図で、実
施例1および従来例3と同一符号はそれぞれ同一または
相当部分を示している。
【0103】次に、実施例10の動作を説明する。入力
端子14から周波数〔fV 〕のビデオフイールド信号が
入力され、演算器15は実施例1で説明したのと同様に
動作して、制御電圧をVCO16に出力し、VCO16
は周波数〔2fsc’〕の制御信号を出力して演算器15
およびCCD1H遅延素子2に供給する。CCD1H遅
延素子2は、従来例3で説明したように、入力端子1か
ら入力された再生輝度信号を、制御信号の周波数〔2f
sc’〕で定まる1H遅延させてスイッチ回路7のB端子
に供給する。一方、ドロップアウト検出器6は、入力さ
れた再生輝度信号の信号欠落部分を検出したとき、ドロ
ップアウト信号をスイッチ回路7に供給する。スイッチ
回路7は、ドロップアウト信号が入力された期間だけA
端子側に切り換わり、CCD1H遅延素子2の出力信号
を選択して出力端子3に出力する。
【0104】この結果、通常再生時からトラック段差が
13.5H程度となるハイスピードサーチ時にわたっ
て、常にライン相関の関係が維持されるので、特にハイ
スピードサーチ時においても正常に動作するドロップア
ウト補償装置が得られる。
【0105】実施例11.図8は、この発明の実施例1
1のドロップアウト補償装置を示すブロック回路図で、
実施例2および従来例3と同一符号はそれぞれ同一また
は相当部分を示している。
【0106】この実施例11は、実施例2で説明したの
と同様に、通常再生時および特殊再生時とも、ビデオヘ
ッドのトレース速度を通常再生時のトレース速度と同じ
にし、通常再生時は、CCD1H遅延素子2の制御信号
に固定周波数発振器4から出力される固定周波数〔2f
sc〕の制御信号を用い、特殊再生時には、VCO16か
ら出力される周波数〔2fsc’〕の制御信号を用いて、
CCD1H遅延素子2の1H遅延時間を、入力された再
生輝度信号の疑似水平同期周波数に相当する遅延時間に
合わせるようにしたものである。
【0107】この実施例11によれば、実施例10と同
様の効果のほか、VCOの対応範囲を大きくできる効果
が得られる。
【0108】実施例12.この発明の実施例12のドロ
ップアウト補償装置を示すブロック回路図は図8と同じ
で、スイッチ回路25の動作が異なる。すなわち、スイ
ッチ回路25は、通常再生時および特殊再生時のスピー
ドサーチ時には固定周波数発振器4から出力される固定
周波数〔2fsc〕の制御信号を選択し、特殊再生時のハ
イスピードサーチ時のみ、VCO16から出力される周
波数〔2fsc’〕の制御信号を選択して、CCD1H遅
延素子2に供給する。
【0109】この実施例12は、通常再生時およびスピ
ードサーチ時には、CCD1H遅延素子2の制御信号に
固定周波数発振器4から出力される固定周波数〔2fs
c〕の制御信号を用いるとともに、スピードサーチ時に
はビデオヘッドのトレース速度を変化させてCCD1H
遅延素子2の1H遅延時間を入力された再生輝度信号の
1水平同期期間に合わせ、ハイスピードサーチ時には、
ビデオヘッドのトレース速度を通常再生時のトレース速
度と同じにするとともに、VCO16から出力される周
波数〔2fsc’〕の制御信号を用いて、CCD1H遅延
素子2の1H遅延時間を、入力された再生輝度信号の疑
似水平同期周波数に相当する遅延時間に合わせるように
したものである。
【0110】この実施例12によれば、実施例10と同
様の効果のほか、VCOの対応範囲を、さらに大きくで
きる効果が得られる。
【0111】実施例13.図9はこの発明の実施例13
のラインノイズキャンセラを示すブロック回路図で、実
施例1および従来例4と同一符号はそれぞれ同一または
相当部分を示している。
【0112】次に、実施例13の動作を説明する。入力
端子14から周波数〔fV 〕のビデオフイールド信号が
入力され、演算器15は実施例1で説明したのと同様に
動作して、制御電圧をVCO16に出力し、VCO16
は周波数〔2fsc’〕の制御信号を出力して演算器15
およびCCD1H遅延素子2に供給する。CCD1H遅
延素子2は、従来例3で説明したように、入力端子1か
ら入力された再生輝度信号を、制御信号の周波数〔2f
sc’〕で定まる1H遅延させて減算器8に供給する。減
算器8は、入力された再生輝度信号から1H遅延された
輝度信号を減算する。この1H遅延された輝度信号が1
H前の入力された再生輝度信号とライン相関の関係にあ
る場合は、減算器8の出力には相関関係のないノイズ信
号が得られるが、このノイズ信号には、通常、相関関係
のない輝度差成分も含まれる。
【0113】リミッタ9は、ノイズ信号の振幅を制限し
て振幅の大きい相関関係のない輝度差成分を除去し、ノ
イズ成分とみなせる微小信号を減算器5に供給する。減
算器5は、入力された再生輝度信号から微小ノイズ信号
を減算し、入力された再生輝度信号よりノイズの少ない
輝度信号を出力端子3に出力する。
【0114】この結果、通常再生時からトラック段差が
13.5H程度となるハイスピードサーチ時にわたっ
て、常にライン相関の関係が維持されるので、特にハイ
スピードサーチ時においても正常に動作するラインノイ
ズキャンセラが得られる。
【0115】実施例14.図10は、この発明の実施例
11のラインノイズキャンセラを示すブロック回路図
で、実施例2および従来例4と同一符号はそれぞれ同一
または相当部分を示している。
【0116】この実施例14は、実施例2で説明したの
と同様に、通常再生時および特殊再生時とも、ビデオヘ
ッドのトレース速度を通常再生時のトレース速度と同じ
にし、通常再生時は、CCD1H遅延素子2の制御信号
に固定周波数発振器4から出力される固定周波数〔2f
sc〕の制御信号を用い、特殊再生時には、VCO16か
ら出力される周波数〔2fsc’〕の制御信号を用いて、
CCD1H遅延素子2の1H遅延時間を、入力された再
生輝度信号の疑似水平同期周波数に相当する遅延時間に
合わせるようにしたものである。
【0117】この実施例14によれば、実施例13と同
様の効果のほか、VCOの対応範囲を大きくできる効果
が得られる。
【0118】実施例15.この発明の実施例15のライ
ンノイズキャンセラを示すブロック回路図は図10と同
じで、スイッチ回路25の動作が異なる。すなわち、ス
イッチ回路25は、通常再生時および特殊再生時のスピ
ードサーチ時には固定周波数発振器4から出力される固
定周波数〔2fsc〕の制御信号を選択し、特殊再生時の
ハイスピードサーチ時のみ、VCO16から出力される
周波数〔2fsc’〕の制御信号を選択して、CCD1H
遅延素子2に供給する。
【0119】この実施例15は、通常再生時およびスピ
ードサーチ時には、CCD1H遅延素子2の制御信号に
固定周波数発振器4から出力される固定周波数〔2fs
c〕の制御信号を用いるとともに、スピードサーチ時に
はビデオヘッドのトレース速度を変化させてCCD1H
遅延素子2の1H遅延時間を入力された再生輝度信号の
1水平同期期間に合わせ、ハイスピードサーチ時には、
ビデオヘッドのトレース速度を通常再生時のトレース速
度と同じにするとともに、VCO16から出力される周
波数〔2fsc’〕の制御信号を用いて、CCD1H遅延
素子2の1H遅延時間を、入力された再生輝度信号の疑
似水平同期周波数に相当する遅延時間に合わせるように
したものである。
【0120】この実施例15によれば、実施例13と同
様の効果のほか、VCOの対応範囲を、さらに大きくで
きる効果が得られる。
【0121】実施例16.図11はこの発明の実施例1
6の輝度信号ノイズ低減装置を示すブロック回路図で、
実施例1および従来例5と同一符号はそれぞれ同一また
は相当部分を示している。
【0122】次に、実施例16の動作を説明する。入力
端子14から周波数〔fV 〕のビデオフイールド信号が
入力され、演算器15は実施例1で説明したのと同様に
動作して、制御電圧をVCO16に出力し、VCO16
は周波数〔2fsc’〕の制御信号を出力して演算器15
およびCCD1H遅延素子2に供給する。CCD1H遅
延素子2は、実施例1で説明したように、入力端子1か
ら入力された再生輝度信号を、制御信号の周波数〔2f
sc’〕で定まる1H遅延させて加算器10および減算器
8に供給する。CCD1H遅延素子2と加算器10とは
ループを構成しており、その結果、加算器10の出力信
号およびCCD1H遅延素子2の出力信号は、平均化さ
れた信号となる。
【0123】次に、CCD1H遅延素子2の出力信号は
減算器8に入力され、再生輝度信号から減算されて相関
関係のないノイズ信号となり、リミッタ9に供給され
る。リミッタ9は入力されたノイズ信号の振幅を制限し
てノイズ成分とみなせる微小ノイズ信号を減算器5に供
給する。減算器5は、入力された再生輝度信号から微小
ノイズ信号を減算し、入力された再生輝度信号よりもノ
イズの少ない輝度信号を出力端子3に出力する。
【0124】この結果、通常再生時からトラック段差が
13.5H程度となるハイスピードサーチ時にわたっ
て、常にライン相関の関係が維持されるので、特にハイ
スピードサーチ時においても正常に動作する輝度信号ノ
イズ低減装置が得られる。
【0125】実施例17.図12は、この発明の実施例
17の輝度信号ノイズ低減装置を示すブロック回路図
で、実施例2および従来例5と同一符号はそれぞれ同一
または相当部分を示している。
【0126】この実施例17は、実施例2で説明したの
と同様に、通常再生時および特殊再生時とも、ビデオヘ
ッドのトレース速度を通常再生時のトレース速度と同じ
にし、通常再生時は、CCD1H遅延素子2の制御信号
に固定周波数発振器4から出力される固定周波数〔2f
sc〕の制御信号を用い、特殊再生時には、VCO16か
ら出力される周波数〔2fsc’〕の制御信号を用いて、
CCD1H遅延素子2の1H遅延時間を、入力された再
生輝度信号の疑似水平同期周波数に相当する遅延時間に
合わせるようにしたものである。
【0127】この実施例17によれば、実施例16と同
様の効果のほか、VCOの対応範囲を大きくできる効果
が得られる。
【0128】実施例18.この発明の実施例18の輝度
信号ノイズ低減装置を示すブロック回路図は図12と同
じで、スイッチ回路25の動作が異なる。すなわち、ス
イッチ回路25は、通常再生時および特殊再生時のスピ
ードサーチ時には固定周波数発振器4から出力される固
定周波数〔2fsc〕の制御信号を選択し、特殊再生時の
ハイスピードサーチ時のみ、VCO16から出力される
周波数〔2fsc’〕の制御信号を選択して、CCD1H
遅延素子2に供給する。
【0129】この実施例18は、通常再生時およびスピ
ードサーチ時には、CCD1H遅延素子2の制御信号に
固定周波数発振器4から出力される固定周波数〔2fs
c〕の制御信号を用いるとともに、スピードサーチ時に
はビデオヘッドのトレース速度を変化させてCCD1H
遅延素子2の1H遅延時間を入力された再生輝度信号の
1水平同期期間に合わせ、ハイスピードサーチ時には、
ビデオヘッドのトレース速度を通常再生時のトレース速
度と同じにするとともに、VCO16から出力される周
波数〔2fsc’〕の制御信号を用いて、CCD1H遅延
素子2の1H遅延時間を、入力された再生輝度信号の疑
似水平同期周波数に相当する遅延時間に合わせるように
したものである。
【0130】この実施例18によれば、実施例16と同
様の効果のほか、VCOの対応範囲を、さらに大きくで
きる効果が得られる。
【0131】実施例19.図13はこの発明の実施例1
9の色信号ノイズ低減装置を示すブロック回路図で、実
施例1および従来例6と同一符号はそれぞれ同一または
相当部分を示している。
【0132】次に、実施例19の動作を説明する。入力
端子14から周波数〔fV 〕のヘッドフイールド信号が
入力され、演算器15は実施例1で説明したのと同様に
動作して、制御電圧をVCO16に出力し、VCO16
は周波数〔2fsc’〕の制御信号を出力して演算器15
およびCCD1H遅延素子2に供給する。CCD1H遅
延素子2は、実施例1で説明したように、入力端子1か
ら入力された再生色信号を、制御信号の周波数〔2fs
c’〕で定まる1H遅延させて減算器11およびに加算
器12供給する。CCD1H遅延素子2と減算器11と
はループを構成しており、また、色信号は1水平同期期
間ごとに位相が反転するので、その結果、減算器11の
出力信号およびCCD1H遅延素子2の出力信号は、平
均化された再生色信号となる。
【0133】次に、CCD1H遅延素子2の出力信号
は、加算器12に入力され、再生色信号と加算されて相
関関係のないノイズ信号となり、リミッタ9に供給され
る。リミッタ9はノイズ信号の振幅を制限してノイズ成
分とみなせる微小ノイズ信号を加算器12に供給する。
加算器12は、入力された再生色信号と微小ノイズ信号
を加算する。入力された再生色信号と微小ノイズ成分と
は位相反転の関係にあるので、加算器13の出力信号
は、入力された再生色信号よりもノイズの少ない再生色
信号となる。
【0134】この結果、通常再生時からトラック段差が
13.5H程度となるハイスピードサーチ時にわたっ
て、常にライン相関の関係が維持されるので、特にハイ
スピードサーチ時においても正常に動作する色信号ノイ
ズ低減装置が得られる。
【0135】実施例20.図14は、この発明の実施例
20の色信号ノイズ低減装置を示すブロック回路図で、
実施例2および従来例6と同一符号はそれぞれ同一また
は相当部分を示している。
【0136】この実施例20は、実施例2で説明したの
と同様に、通常再生時および特殊再生時とも、ビデオヘ
ッドのトレース速度を通常再生時のトレース速度と同じ
にし、通常再生時は、CCD1H遅延素子2の制御信号
に固定周波数発振器4から出力される固定周波数〔2f
sc〕の制御信号を用い、特殊再生時には、VCO16か
ら出力される周波数〔2fsc’〕の制御信号を用いて、
CCD1H遅延素子2の1H遅延時間を、入力された再
生輝度信号の疑似水平同期周波数に相当する遅延時間に
合わせるようにしたものである。
【0137】この実施例20によれば、実施例19と同
様の効果のほか、VCOの対応範囲を大きくできる効果
が得られる。
【0138】実施例21.この発明の実施例21の色信
号ノイズ低減装置を示すブロック回路図は図14と同じ
で、スイッチ回路25の動作が異なる。すなわち、スイ
ッチ回路25は、通常再生時および特殊再生時のスピー
ドサーチ時には固定周波数発振器4から出力される固定
周波数〔2fsc〕の制御信号を選択し、特殊再生時のハ
イスピードサーチ時のみ、VCO16から出力される周
波数〔2fsc’〕の制御信号を選択して、CCD1H遅
延素子2に供給する。
【0139】この実施例21は、通常再生時およびスピ
ードサーチ時には、CCD1H遅延素子2の制御信号に
固定周波数発振器4から出力される固定周波数〔2fs
c〕の制御信号を用いるとともに、スピードサーチ時に
はビデオヘッドのトレース速度を変化させてCCD1H
遅延素子2の1H遅延時間を入力された再生輝度信号の
1水平同期期間に合わせ、ハイスピードサーチ時には、
ビデオヘッドのトレース速度を通常再生時のトレース速
度と同じにするとともに、VCO16から出力される周
波数〔2fsc’〕の制御信号を用いて、CCD1H遅延
素子2の1H遅延時間を、入力された再生輝度信号の疑
似水平同期周波数に相当する遅延時間に合わせるように
したものである。
【0140】この実施例21によれば、実施例19と同
様の効果のほか、VCOの対応範囲を、さらに大きくで
きる効果が得られる。
【0141】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。
【0142】可変周波数発振器から遅延素子に出力され
る遅延素子の遅延時間を決定する制御信号の周波数〔2
fsc’〕を、通常再生時および特殊再生時テープ走行状
態に応じて、入力された再生輝度信号または再生色信号
の1水平同期期間に相当する時間だけ遅延させる周波数
となるようにしたので、通常再生時および特殊再生時と
も、ビデオヘッドのトレース速度を通常再生時の速度に
保ったままで、遅延素子の遅延時間を入力信号の1水平
同期周波数相当の遅延時間にすることができる。
【0143】また、遅延素子の遅延時間を決定する制御
信号の周波数を、通常再生時は固定周波数発振器から出
力される〔2fsc〕に、特殊再生時は可変周波数発振器
から出力される〔2fsc’〕に切り換えるように構成し
たので、通常再生時および特殊再生時とも、ビデオヘッ
ドのトレース速度を通常再生時の速度に保ったままで、
CCD1H遅延素子の遅延時間を入力信号の1水平同期
周波数相当の遅延時間にすることができ、VCOの対応
範囲を大きくすることができる。
【0144】また、遅延素子の遅延時間を決定する制御
信号の周波数を、通常再生時およびスピードサーチ時は
〔2fsc〕にするとともに、スピードサーチ時のビデオ
ヘッドのトレース速度を切り換え、ハイスピードサーチ
時は〔2fsc’〕に切り換えるように構成したので、通
常再生時および特殊再生時とも、遅延素子の遅延時間を
入力信号の1水平同期周波数相当の遅延時間にすること
ができ、VCOの対応範囲をさらに大きくすることがで
きる。
【0145】また、可変周波数発振器から遅延素子に出
力される制御信号の周波数〔2fsc’〕を、(2fsc’
/2fsc)={262.5 −m(n−1)}/262.5 の関係
を有する周波数〔2fsc’〕に制御するように構成した
ので、通常再生時および特殊再生時とも、入力された再
生輝度信号または再生色信号の1水平同期期間に相当す
る時間だけ遅延させることができて、ライン相関の関係
が崩れることのない遅延装置が得られる。
【0146】また、以上のような構成の遅延装置を用い
て輝度信号用および色信号用くし型フィルタ、ドロップ
アウト補償装置、ラインノイズキャンセラ、輝度信号用
および色信号用ノイズ低減装置を構成したので、これら
の各装置において通常再生時および特殊再生時とも、垂
直同期の乱れ、およびライン相関の関係が崩れることが
なくなる。
【0147】また、可変周波数発振器から遅延素子に出
力される制御信号の周波数〔2fsc’〕を、(2fsc’
/2fsc)={262.5 −m(n−1)}/262.5 の関係
を有する周波数〔2fsc’〕に制御するように構成した
ので、通常再生時および特殊再生時とも、垂直同期の乱
れ、およびライン相関の関係が崩れることのない輝度信
号用および色信号用くし型フィルタ、ドロップアウト補
償装置、ラインノイズキャンセラ、輝度信号用および色
信号用ノイズ低減装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1の遅延装置のブロック回路
図である。
【図2】この発明の実施例2および実施例3の遅延装置
のブロック回路図である。
【図3】この発明の実施例4の色信号用くし型フィルタ
のブロック回路図である。
【図4】この発明の実施例5および実施例6の色信号用
くし型フィルタのブロック回路図である。
【図5】この発明の実施例7の輝度信号用くし型フィル
タのブロック回路図である。
【図6】この発明の実施例8および実施例9の輝度信号
用くし型フィルタのブロック回路図である。
【図7】この発明の実施例10のドロップアウト補償装
置のブロック回路図である。
【図8】この発明の実施例11および実施例12のドロ
ップアウト補償装置のブロック回路図である。
【図9】この発明の実施例13のラインノイズキャンセ
ラのブロック回路図である。
【図10】この発明の実施例14および実施例15のラ
インノイズキャンセラのブロック回路図である。
【図11】この発明の実施例16の輝度信号ノイズ低減
装置のブロック回路図である。
【図12】この発明の実施例17および実施例18の輝
度信号ノイズ低減装置のブロック回路図である。
【図13】この発明の実施例19の色信号ノイズ低減装
置のブロック回路図である。
【図14】この発明の実施例20および実施例21の色
信号ノイズ低減装置のブロック回路図である。
【図15】従来の遅延装置のブロック回路図である。
【図16】ビデオヘッドのトレース軌跡を示す図であ
る。
【図17】従来の色信号用くし型フィルタのブロック回
路図である。
【図18】従来のドロップアウト補償装置のブロック回
路図である。
【図19】従来のラインノイズキャンセラのブロック回
路図である。
【図20】従来の輝度信号ノイズ低減装置のブロック回
路図である。
【図21】従来の色信号ノイズ低減装置のブロック回路
図である。
【符号の説明】
2 CCD1H遅延素子 4 固定周波数発振器 5 減算器 6 ドロップアウト検出器 7 スィッチ回路 8 減算器 9 リミッタ 10 加算器 11 減算器 12 加算器 13 加算器 15 演算器 16 VCO 17 可変周波数発振器 18 インターフェイス回路 19 1/2分周器 20 インターフェイス回路 21 1/455分周器 22 可変分周器 23 位相比較器 24 電圧変換器 25 スィッチ回路 26 加算器

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 VTRで再生されたビデオ信号から復調
    された再生輝度信号が入力され、制御信号の周波数によ
    って遅延時間が決定される遅延素子、および上記ビデオ
    信号のフィールド周波数〔fV 〕にもとづき上記再生輝
    度信号の1水平同期期間に相当するだけ遅延させる周波
    数の制御信号を発生して上記遅延素子に入力する可変周
    波数発振器を備えた遅延装置。
  2. 【請求項2】 色副搬送波の2倍の周波数〔2fsc〕の
    制御信号を発生する固定周波数発振器、およびVTRの
    通常再生時は上記固定周波数発振器の出力信号を選択
    し、特殊再生時には可変周波数発振器の出力信号を選択
    して遅延素子に制御信号として入力するスイッチ回路を
    備えたことを特徴とする請求項1記載の遅延装置。
  3. 【請求項3】 色副搬送波の2倍の周波数〔2fsc〕の
    制御信号を発生する固定周波数発振器、VTRの通常再
    生時および特殊再生時のスピードサーチ時には上記固定
    周波数発振器の出力信号を選択し、特殊再生時のハイス
    ピードサーチ時には上記可変周波数発振器の出力信号を
    選択して遅延素子に制御信号として入力するスイッチ回
    路を備えたことを特徴とする請求項1記載の遅延装置。
  4. 【請求項4】 可変周波数発振器が、ビデオ信号のフィ
    ールド周波数〔fV〕を2分周した信号の位相と、上記
    電圧制御発振器の出力信号周波数〔2fsc’〕を455
    分周し、さらに{525 −2m(n−1)}分周(ただ
    し、nは通常再生時に対する特殊再生時のビデオテープ
    の走行速度比、mは当該ビデオテープの記録モードにお
    けるビデオトラックの段差を1水平同期期間で表した
    値)した信号の位相とを比較し、両信号の位相差に応じ
    た値の電圧信号を送出する演算器、およびこの演算器の
    電圧信号によって制御され、次式 2fsc’=〔{262.5 −m(n−1)}/262.5 〕(L
    /455 )×2fsc で定まる可変周波数〔2fsc’〕の制御信号を発生する
    電圧制御発振器で構成され、遅延素子がLビットのCC
    Dで構成されてなることを特徴とする請求項1ないし請
    求項3のいずれか一項記載の遅延装置。
  5. 【請求項5】 VTRで再生されたビデオ信号から復調
    された再生色信号が入力され、制御信号の周波数によっ
    て遅延時間が決定される遅延素子、および上記ビデオ信
    号のフィールド周波数〔fV 〕にもとづき再生色信号の
    1水平同期期間に相当するだけ遅延させる周波数の制御
    信号を発生して上記遅延素子に入力する可変周波数発振
    器を備えた遅延装置。
  6. 【請求項6】 色副搬送波の2倍の周波数〔2fsc〕の
    制御信号を発生する固定周波数発振器、およびVTRの
    通常再生時は上記固定周波数発振器の出力信号を選択
    し、特殊再生時には可変周波数発振器の出力信号を選択
    して遅延素子に制御信号として入力するスイッチ回路を
    備えたことを特徴とする請求項5記載の遅延装置。
  7. 【請求項7】 色副搬送波の2倍の周波数〔2fsc〕の
    制御信号を発生する固定周波数発振器、VTRの通常再
    生時および特殊再生時のスピードサーチ時には上記固定
    周波数発振器の出力信号を選択し、特殊再生時のハイス
    ピードサーチ時には上記可変周波数発振器の出力信号を
    選択して遅延素子に制御信号として入力するスイッチ回
    路を備えたことを特徴とする請求項5記載の遅延装置。
  8. 【請求項8】 可変周波数発振器が、ビデオ信号のフィ
    ールド周波数〔fV〕を2分周した信号の位相と、上記
    電圧制御発振器の出力信号周波数〔2fsc’〕を455
    分周し、さらに{525 −2m(n−1)}分周(ただ
    し、nは通常再生時に対する特殊再生時のビデオテープ
    の走行速度比、mは当該ビデオテープの記録モードにお
    けるビデオトラックの段差を1水平同期期間で表した
    値)した信号の位相とを比較し、両信号の位相差に応じ
    た値の電圧信号を送出する演算器、およびこの演算器の
    電圧信号によって制御され、次式 2fsc’=〔{262.5 −m(n−1)}/262.5 〕(L
    /455 )×2fsc で定まる可変周波数〔2fsc’〕の制御信号を発生する
    電圧制御発振器で構成され、遅延素子がLビットのCC
    Dで構成されてなることを特徴とする請求項5ないし請
    求項7のいずれか一項記載の遅延装置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし請求項4のいづれか一項
    記載の遅延装置、およびこの遅延装置の遅延素子に入力
    される再生輝度信号に、当該遅延素子の出力信号を加算
    する加算器を備えた輝度信号用くし型フィルタ。
  10. 【請求項10】 請求項5ないし請求項8のいづれか一
    項記載の遅延装置、およびこの遅延装置の遅延素子に入
    力される再生色信号から、当該遅延素子の出力信号を減
    算する減算器を備えた色信号用くし型フィルタ。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし請求項4のいづれか一
    項記載の遅延装置、ビデオ信号のドロップアウトを検出
    するドロップアウト検出器、およびこのドロップアウト
    検出信号で制御され、ドロップアウトを検出しないとき
    は上記遅延装置の遅延素子に入力される再生輝度信号を
    選択し、ドロップアウトを検出したときは上記遅延素子
    の出力信号を選択して出力するスイッチ回路を備えたド
    ロップアウト補償装置。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし請求項4のいづれか一
    項記載の遅延装置、この遅延装置の遅延素子に入力され
    る再生輝度信号から、当該遅延素子の出力信号を減算す
    る第1の減算器、この第1の減算器の出力信号の振幅を
    制限するリミッタ回路、および上記再生輝度信号から上
    記リミッタ回路の出力信号を減算する第2の減算器を備
    えたラインノイズキャンセラ。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし請求項4のいづれか一
    項記載の遅延装置、入力された再生輝度信号に上記遅延
    装置の遅延素子の出力信号を加算して上記遅延素子に入
    力する加算器、上記再生輝度信号から上記遅延素子の出
    力信号を減算する第1の減算器、この第1の減算器の出
    力信号の振幅を制限するリミッタ回路、および上記再生
    輝度信号から上記リミッタ回路の出力信号を減算する第
    2の減算器を備えた輝度信号ノイズ低減装置。
  14. 【請求項14】 請求項5ないし請求項8のいづれか一
    項記載の遅延装置、入力された再生色信号から上記遅延
    装置の遅延素子の出力信号を減算して上記遅延素子に入
    力する減算器、上記再生色信号に上記遅延素子の出力信
    号を加算する第1の加算器、この第1の加算器の出力信
    号の振幅を制限するリミッタ回路、および上記再生色信
    号に上記リミッタ回路の出力信号を加算する第2の加算
    器を備えた色信号ノイズ低減装置。
JP06008988A 1994-01-31 1994-01-31 遅延装置およびこの遅延装置を用いたビデオ信号処理装置 Expired - Fee Related JP3114912B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06008988A JP3114912B2 (ja) 1994-01-31 1994-01-31 遅延装置およびこの遅延装置を用いたビデオ信号処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06008988A JP3114912B2 (ja) 1994-01-31 1994-01-31 遅延装置およびこの遅延装置を用いたビデオ信号処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07222115A true JPH07222115A (ja) 1995-08-18
JP3114912B2 JP3114912B2 (ja) 2000-12-04

Family

ID=11708073

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06008988A Expired - Fee Related JP3114912B2 (ja) 1994-01-31 1994-01-31 遅延装置およびこの遅延装置を用いたビデオ信号処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3114912B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3114912B2 (ja) 2000-12-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0411725B1 (en) A circuit for removing crosstalk components in a carrier chrominance signal
JP3114912B2 (ja) 遅延装置およびこの遅延装置を用いたビデオ信号処理装置
KR920001064B1 (ko) 자기 기록 재생 장치
US5185657A (en) Color signal processing circuit with residual phase error correction
EP0865213B1 (en) VTR signal processing circuit
JP2502657B2 (ja) 時間軸補正装置
US5631708A (en) Automatic phase control apparatus
JPH05308659A (ja) 色信号処理装置
JPH0527315B2 (ja)
JP2975807B2 (ja) Vtrの映像信号処理回路
JPH0134519B2 (ja)
JPS63226192A (ja) 色信号処理装置
JP3435446B2 (ja) Vtr用信号処理回路
JPS6267993A (ja) Pal方式の色信号処理回路
JPS62235894A (ja) Vtrのカラ−信号処理回路
JPS59153393A (ja) 映像信号記録再生装置
JPS63227190A (ja) 自動周波数制御装置
JPS63238782A (ja) スキュ−補正回路
JPH0715746A (ja) ビデオレコ−ダの再生側の色信号チャネルに設けられる櫛形フィルタ回路
JPS62140558A (ja) 同期信号検出回路
JPS62235895A (ja) Vtrのカラ−信号処理回路
JPS63138897A (ja) 色信号再生回路
JPS6229394A (ja) Palカラ−映像信号処理装置
JPH01132292A (ja) 色信号処理装置
JPH01164191A (ja) タイムベースコレクタ

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees