JPH07222042A - 電子機器の誤装着防止装置 - Google Patents

電子機器の誤装着防止装置

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JPH07222042A
JPH07222042A JP6014648A JP1464894A JPH07222042A JP H07222042 A JPH07222042 A JP H07222042A JP 6014648 A JP6014648 A JP 6014648A JP 1464894 A JP1464894 A JP 1464894A JP H07222042 A JPH07222042 A JP H07222042A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装着部材が正しい位置に置かれなければ、そ
の装着動作を行えないようにすることにより、装着部材
を被装着部材に正常な状態で確実に装着することができ
る電子機器の誤装着防止装置を提供する。 【構成】 ステーション10には、嵌合溝17,18に
移動可能に嵌まり合う係止爪21を有するスライド部材
20をスライド可能に支持して設けると共に、載置面1
3より進退可能に突出して装着部6の面方向へのスライ
ドを阻止するストッパ片24b,25bと、このストッ
パ片24b,25bに連動して進退可能とされ且つスト
ッパ片24b,25bの突出時にスライド部材20を解
放可能に係止する係止片24a,25aとを設け、装着
部6が正しい位置に載置された時に係止片24a,25
aによるスライド部材20の係止を解除して装着部6の
面方向へのスライドを許容する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、カメラ一体型
VTR(ビデオテープレコーダ)等の電子機器或いはそ
の電源としてのバッテリーパック等の使用部品のように
装着する側の装着部材と、いわゆるステーションと言わ
れる充電・再生のための接続装置等の電子機器のように
装着部材が装着される側の被装着部材とをスライド機構
により着脱可能に構成した電子機器の誤装着防止装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、カメラ一体型VTR10
0で撮影して記録したものを、例えば、TV(テレビジ
ョン受像機)110で再生したり、他のVTR111に
ダビングしたりしている。これを図7によって説明する
と、カメラ一体型VTR100で記録したものをTV1
10で再生したり、VTR111でダビングしたりする
場合には、カメラ一体型VTR100とTV110等を
信号ケーブル120で接続することによって行われる。
この場合、カメラ一体型VTR100の背面に着脱可能
に取り付けられたバッテリー101を電源として録画,
再生等することができるが、長時間の録画,再生等の場
合には、カメラ一体型VTR100に図示しないACア
ダプタを接続し、家庭用コンセントから直接電源を供給
して録画,再生等することもできるようになっている。
【0003】ところが、従来のようにしてカメラ一体型
VTR100で撮影したものをTV110で再生した
り、VTR111でダビングしたりする場合には、必ず
信号ケーブル120等の接続が必要であったため、その
接続作業が煩雑であった。更に、バッテリー101の充
電中であれば、録画・再生等する度にバッテリー101
をACアダプタから外さなければならず、また、録画・
再生等の終わった後に充電を行う場合には、バッテリー
101をACアダプタに装着しなければならず、充電作
業も煩雑であった。
【0004】そのため、従来では、カメラ一体型VTR
100で撮影したものをTV110やVTR111で録
画・再生する場合に、カメラ一体型VTR100とTV
110又はVTR111とを接続するための信号ケーブ
ル120を必要とすることなくカメラ一体型VTR10
0をTV110又はVTR111に接続することができ
る、いわゆるステーションと言われる接続装置が提供さ
れている。このステーションはケーブルを介してTV1
10等に接続されると共に、カメラ一体型VTR100
が着脱可能に搭載できるように構成されている。
【0005】このようなステーションの従来例を、図8
に示す。この図8に示すステーション130は、プラス
チック製の上ケース131と下ケース132とより構成
され、その前面部には映像出力端子133と音声(モノ
ラル)出力端子134と2個の音声(ステレオ)出力端
子135,136とS映像出力端子137とが設けられ
ている。そして、これら5個の端子133〜137は、
図10に示すように、専用のケーブル138によってT
Vや8ミリVTR等の他の電気機器に接続される。
【0006】また、ステーション130の一方の側面部
には上下のケース131,132に渡って開口部140
が形成されており、この開口部140がACアダプタ1
41の収納部となっている。更に、図8に示すように、
ステーション130の後面部には後面窓142が形成さ
れ、この後面窓142にはACアダプタ141の充電状
態が目視できる表示部143が設けられている。
【0007】一方、ステーション130の上ケース13
1の上面には、カメラ一体型VTR100が搭載される
凹面状の載置面145が形成されている。この載置面1
45の前側には上面窓146が開口され、この上面窓1
46にはステーション130内に収容された信号入出力
端子部147の上端部が飛び出し可能に貫通している。
そして、載置面145に載置されたカメラ一体型VTR
100をスライドさせて所定位置に装着することによ
り、信号入出力端子部147の上部が上方に飛び出し、
これにより、上面に露出された各端子がカメラ一体型V
TR100の底板に設けられた信号入出力端子部の各端
子と電気的に接続するように構成されている。尚、図8
に示す155は、信号入出力端子部147を上ケース1
31の上面窓146内に後退させるための操作ボタンで
ある。
【0008】このようなステーション130の機能を確
保するために、図8及び図9に示すように、ステーショ
ン130の載置面145の前側及び中央の両側部には、
カメラ一体型VTR100のスライド移動を案内するガ
イド片148,148及びガイド片149,149がそ
れぞれ形成され、これらガイド片148,149の内側
に嵌合溝150,151が設定されている。これに対し
て、図9に示すように、カメラ一体型VTR100の底
板102の両側部には、ガイド片148,149にそれ
ぞれ案内されて嵌合溝150,151内に嵌まり込む底
板リブ152,153が形成されている。
【0009】これにより、図10に示すように、カメラ
一体型VTR100の底板102をステーション130
の載置面145に載置した後、カメラ一体型VTR10
0を押して前側へスライドさせると、前側の底板リブ1
52が前側の嵌合溝150内に入り込み、これと同時に
後側の底板リブ153が後側の嵌合溝151内に入り込
む。そして、図示しないロック機構により底板102が
ロックされて、カメラ一体型VTR100がステーショ
ン130の載置面145上に装着される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の電子機器の誤装着防止装置にあっては、
装着時の誤装着を防止するための機構が無かったため
に、底板リブ152,153の抱え込みが不十分な状態
のままで装着されてしまうことがあり、電気的に接続不
良を生じて正常な動作をしないことがあるという課題が
あった。
【0011】即ち、ステーション130の載置面145
に設けた全ての嵌合溝150,151は開放されてい
て、カメラ一体型VTR100の底板102に設けた底
板リブ152,153が多少傾いた状態で差し込まれて
も、そのまま挿入が可能な状態となっていた。そのた
め、例えば、底板リブ152,153の片側のみが片側
の嵌合溝150,151と噛み合ったり、前側の底板リ
ブ152のみが前側の嵌合溝150と噛み合っていて、
後側の底板リブ153が後側の嵌合溝151に噛み合わ
ない状態で差し込まれることがある。このような場合に
は、ステーション130側の信号入出力端子部147と
カメラ一体型VTR100側の信号入出力端子部とが電
気的に接続されないため、電気的接続不良が生じて正常
な動作を期待し得ないばかりでなく、底板リブ152,
153やガイド片148,149の破損を生じるおそれ
があった。
【0012】本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなさ
れたものであり、装着部材が正しい位置に置かれなけれ
ば、その装着動作を行えないようにすることにより、装
着部材を被装着部材に正常な状態で確実に装着すること
ができる電子機器の誤装着防止装置を提供することを目
的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述したよう
な課題等を解決し、上記目的を達成するために、例え
ば、図1〜図6に示すように、装着用のリブが設けられ
た装着部を有する装着部材1と、装着部6が載置される
載置面13及びこの載置面13の面方向に延在され且つ
装着用リブ7,8が挿脱可能に嵌まり込む嵌合溝17,
18を有する被装着部材10とからなる誤装着防止装置
において、被装着部材10には、嵌合溝17,18に移
動可能に嵌まり合う係止爪21を有するスライド部材2
0をスライド可能に支持して設けると共に、載置面13
より進退可能に突出して装着部6の面方向へのスライド
を阻止するストッパ片24b,25bと、このストッパ
片24b,25bに連動して進退可能とされ且つストッ
パ片24b,25bの突出時にスライド部材20を解放
可能に係止する係止片24a,25aとを設け、装着部
6が正しい位置に載置された時に係止片24a,25a
によるスライド部材20の係止を解除して装着部6の面
方向へのスライドを許容することを特徴としている。
【0014】また、本発明に係る電子機器の誤装着防止
装置は、例えば、図1〜図6に示すように、装着用リブ
7,8は装着部6のスライド方向Xと交差する方向Yの
両側に設け、これらの装着用リブ7,8が嵌まり込む嵌
合溝17,18を載置面13の両側に設けると共に、各
装着用リブ7,8に対応させて交差する方向Yの両側に
一対のストッパ片24b,25b及び係止片24a,2
5aを設け、装着部6により押圧されてストッパ片24
b,25bが共に後退した時に係止片24a,25aに
よるスライド部材20の係止を解除する構成にするとよ
い。
【0015】更に、本発明に係る電子機器の誤装着防止
装置は、例えば、図1〜図6に示すように、ストッパ片
24b,25b及び係止片24a,25aを1個の部材
で一体に形成し、弾性体27,33のバネ力によりスト
ッパ片24b,25bを載置面13上に突出させると共
に係止片24a,25aをスライド部材20に係止させ
る構成にすることができる。
【0016】
【作用】本発明は、上述のように構成したことにより、
図2及び図3の状態から図4及び図5に示すように、被
装着部材10の載置面13に装着部材1の装着部6を正
確に載置すると、ストッパ片24b,25bが装着部6
により押圧されて載置面13から後退し、これと同時に
係止片24a,25aも後退してスライド部材20の係
止が解除される。これにより、載置面13の面方向への
装着部材1及びスライド部材20の移動が可能となり、
装着部材1を押圧してスライドさせると装着用リブ7,
8が嵌合溝17,18内に入り込み、装着部材1が被装
着部材10に装着される。
【0017】これに対して、例えば図6に示すように、
装着部材1を載置面13に斜めに置いた場合のように不
正確に載置されると、ストッパ片24b,25bのいず
れか一方が装着部6で押圧されないために載置面13か
ら突出したままの状態になり、これに連動する一方の係
止片24a(又は25a)も後退しないためにスライド
部材20の係止が解除されずに移動不能の状態が維持さ
れる。従って、装着部材1をスライドさせることができ
ず、装着部材1は載置面13上に載置された当初の状態
に維持される。
【0018】このような作用は、1個のストッパ片を載
置面13の中央部に配置する構成とした場合も、同様で
ある。即ち、ストッパ片が1個であってもそれが載置面
13の中央部に配置されている場合には、装着部6が載
置面13上に斜めに置かれると、そのストッパ片は装着
部6の下面によって中途までしか押圧されず、係止片も
同様に中途までしか押し下げられない。そのため、係止
片によるスライド部材20の係止状態が完全には解放さ
れないで一部係止状態が継続されることになり、従っ
て、この場合にも装着部材1をスライドさせることがで
きず、装着部材1は載置面13上に載置された当初の状
態に維持される。
【0019】また、上述のように装着部6のスライド方
向Xと交差する方向Yの両側に装着用リブ7,8を設
け、これらが嵌まり込む嵌合溝17,18を載置面13
の両側に設けると共に、交差する方向Yの両側に一対の
ストッパ片24b,25b及び係止片24a,25aを
設けることにより、装着部6の下面全体を載置面13に
接触させて正しい姿勢で載置した場合にのみ装着でき、
より確実に誤装着を防止することができる。
【0020】更に、ストッパ片24b,25bと係止片
24a,25aを一体に形成し、弾性体27,33のバ
ネ力でストッパ片24b,25bを載置面13から突出
させて係止片24a,25aをスライド部材20に係止
することにより、これらストッパ片24b,25b及び
係止片24a,25aの機能を簡単な構造によって実現
することができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図6は、本発明の一実施例を示すものであ
る。
【0022】図1において、1は、装着部材の一具体例
を示すカメラ一体型VTRの全体を示す。このカメラ一
体型VTR1は、VTR本体2の前面に対物レンズ部3
が設けられており、この対物レンズ部3に関連させてV
TR本体2の後部にレンズ鏡筒4が設けられている。そ
して、レンズ鏡筒4の先端にはビューファインダ5が取
り付けられており、このビューファインダ5がレンズ鏡
筒4を介して対物レンズ部3と連通されている。
【0023】このVTR本体2の下面には、装着部の一
具体例を示す底板6が固定ねじ等の取付手段によって固
定されている。この底板6は、スライド方向であるVT
R本体2の前後方向Xに長く形成されていて、これと交
差する方向である左右方向Yの両側には、前後方向Xに
所定間隔あけて装着用リブの一具体例を示す底板リブ
7,7及び8,8がそれぞれ設けられている。これら底
板リブ7,8のうち、前側の底板リブ7は、底板6の底
面とほぼ水平となるよう前後方向Xに延在して形成され
ており、その両端の上面には外下がりに傾斜したガイド
面7a,7bがそれぞれ形成されている。
【0024】更に、後側の底板リブ8もほぼ水平となる
よう前後方向Xに延在して形成されており、その前端の
上面には外下がりに傾斜したガイド面8aが形成されて
いる一方、その後端には当該底板リブ8の上部空間を塞
ぐように縦リブ8bが形成されている。更に、底板6下
面の前後方向Xの中途部であって、左右方向Yの両側に
は、カメラ一体型VTR1を係止するための2つのロッ
ク凹部9,9が形成されている。そして、図示しない
が、底板6の下面にはカメラ一体型VTR1に内蔵され
たカメラ側信号入出力端子部の端子面が露出される開口
部が形成されている。
【0025】また、図2〜図6に示す10は、被装着部
材の一具体例を示すもので、いわゆるステーションと言
われる接続装置である。このステーション10は、プラ
スチック製の上ケース11と下ケース12とより着脱可
能に構成され、両ケース11,12は図示しないねじに
より締付固定される。この上ケース11及び下ケース1
2は金属製であってもよく、また、上ケース11のみで
構成することもできる。このステーション10には、図
示しないが適宜数の端子、例えば映像出力端子、音声出
力端子(モノラル用が1,ステレオ用が2)、S映像出
力端子等が設けられ、図示しない8ミリVTR或いはT
V等の他の電子機器に専用のケーブルを介して接続され
る。
【0026】更に、ステーション10の上ケース11の
上面には、カメラ一体型VTR1が載置される載置面1
3が設けられている。この載置面13は平面形状がコ字
状をなす膨出部14によって三方を囲まれ、上方及び長
手方向の一方に開口されている。この長手方向がカメラ
一体型VTR1の前後方向Xに対応する。この長手方向
Xの他方には、図示しない開口部が設けられ、その開口
部には、上述した図8に示すような本体側信号入出力端
子部が昇降可能に嵌合される。そして、カメラ一体型V
TR1が載置面13上をスライドして所定位置に装着さ
れると、本体側信号入出力端子部が上昇してカメラ側信
号入出力端子部と接続されるようになされている。
【0027】ステーション10の載置面13を囲う膨出
部14の長辺側の両縁には、長手方向Xに所定間隔あけ
てガイド片15,15及び16,16がそれぞれ設けら
れている。これらのガイド片15,16は、長手方向X
と交差する方向である幅方向Y(カメラ一体型VTR1
の左右方向Yに対応する。)に互いに対向するように設
けられていて、載置面13との間に所定幅の隙間からな
る嵌合溝17,18がそれぞれ設定されている。そし
て、カメラ一体型VTR1の前側に対応する嵌合溝1
7,17内には、スライド部材20に設けた係止爪2
1,21がそれぞれ移動可能に嵌まり合っている。
【0028】スライド部材20は、図1〜図6に示すよ
うに、四角形の枠形に形成されており、上ケース11の
内面に固定されたスライド受板22によって長手方向X
へスライド可能に支持されている。また、スライド部材
20の各係止爪21,21の後方には、それぞれ切欠き
23a,23bが形成されていて、各切欠き23a,2
3bにはストッパ部材24,25の係止片24a,25
aがそれぞれ挿脱可能に係止される。
【0029】これらストッパ部材24,25のうち、一
方のストッパ部材24は、係止片24aの他、ストッパ
片24bと軸部24cと押圧部24dとを有し、これら
係止片24aとストッパ片24bと軸部24cと押圧部
24dとはプラスチック等の材質により一体に形成され
ている。このストッパ部材24は、アルミニウム合金等
の金属で一体成形することもできる。そして、軸部24
cには上下方向に貫通する軸受穴24eが設けられ、こ
の軸受穴24eには上ケース11の内面から下方へ突出
させて設けた支持軸26が挿入されている。更に、軸部
24cの外側にはコイルばね27が圧縮された状態で嵌
合されていて、このコイルばね27の下端を下ケース1
2のばね受部28で受けることにより、ストッパ部材2
4に上方へ向かう付勢力を付与している。
【0030】また、ストッパ部材24の押圧部24dは
上ケース11に設けた開口29を貫通し、その上面が上
ケース11上に露出されて、手動操作によって押し下げ
可能とされている。更に、ストッパ部材24の係止片2
4aとストッパ片24bとは上方へ立ち上がるように形
成されており、コイルばね27のばね力により上方へ付
勢されて、係止片24aはスライド部材20の一方の切
欠き23a内に入り込み、ストッパ片24bは載置面1
3に設けたストッパ穴30を貫通して載置面13上に突
出される。このストッパ片24bは、カメラ一体型VT
R1が完全に装着された状態において底板6のロック凹
部9と係合し、これにより、カメラ一体型VTR1がロ
ックされるように構成されている。
【0031】一方、他方のストッパ部材25は、係止片
25aの他、ストッパ片25bと筒軸部25cとを有
し、これら係止片25aとストッパ片25bと筒軸部2
5cとはプラスチック等の材質により一体に形成されて
いるが、アルミニウム合金等の金属で一体成形すること
もできる。係止片25aとストッパ片25bとは上方へ
立ち上がるように形成されている一方、筒軸部25cは
下方へ延びるように形成されていて、この筒軸部25c
の穴には、上ケース11の内面から下方へ突出させて設
けた支持軸32が挿入されている。更に、筒軸部25c
の外側にはコイルばね33が圧縮された状態で嵌合され
ており、このコイルばね33の下端をスライド受板22
で受けることにより、ストッパ部材25に上方へ向かう
付勢力を付与している。
【0032】これにより、ストッパ部材25の係止片2
5aはスライド部材20の他方の切欠き23b内に入り
込み、ストッパ片25bは載置面13に設けたストッパ
穴34を貫通して載置面13上に突出される。このスト
ッパ片25bもストッパ片24bと同様に、カメラ一体
型VTR1が完全に装着された状態において底板6のロ
ック凹部9に係合し、同様にカメラ一体型VTR1をロ
ックする。これらのストッパ片24b,25bの上端部
は、長手方向Xの両側に傾斜面を設けた山形をなしてお
り、ロック解除時、この傾斜面で載置面13の面方向に
働く力を下向きに変え、各ストッパ片24b,25bが
ロック凹部9,9から容易に脱出できるようになされて
いる。
【0033】更に、スライド部材20にはばね受片35
が設けられ、このばね受片35にはリターンスプリング
36の一端が係止されている。このリターンスプリング
36の他端は、上ケース11に設けたばね受片37に引
張状態で係止されていて、このリターンスプリング36
が縮まろうとするバネ力によりスライド部材20は、常
時載置面13から抜け出す方向に付勢されている。そし
て、このリターンスプリング36の付勢力によるスライ
ド部材20の移動が、係止爪21の移動を制限する膨出
部14の縦壁部14aにより防止されている。
【0034】このような構成を有する本実施例の電子機
器の誤装着防止装置によれば、例えば、次のようにして
ステーション10に対するカメラ一体型VTR1の着脱
作業を行うことができる。
【0035】まず、図5に示すように、カメラ一体型V
TR1がステーション10の載置面13に正しく置かれ
た場合について説明する。この場合、ステーション10
の載置面13にカメラ一体型VTR1の底板6を対向さ
せ、載置面13に対して平行状態を保持しながら近づけ
て、コイルばね27,33のバネ力に抗してストッパ片
24b,25bを押し下げ、カメラ一体型VTR1を載
置面13に載置する。このとき、底板6に設けた前後の
底板リブ7,8のうち、前側の底板リブ7は、ステーシ
ョン10の膨出部14の長辺側の内縁に設けた前後のガ
イド片15,16の間を通過させ、後側の底板リブ8は
後側のガイド片16の後方を通過させる。
【0036】これにより、装着部である底板6が載置面
13の正しい位置に載置され、この底板6から加えられ
る押圧力により2個のストッパ片24b,25bが共に
押圧されて載置面13から後退し、上ケース11内に入
り込む。このストッパ部材24,25の下降動作によ
り、ストッパ片24b,25bと一体に形成された係止
片24a,25aが同時に押し下げられ、従って、スラ
イド部材20の係止状態が解除される。
【0037】この状態から、カメラ一体型VTR1を前
方に押圧して載置面13上をスライドさせると、前側の
底板リブ7が前側の嵌合溝17内に入り込み、リターン
スプリング36のバネ力に抗して係止爪21を押圧して
スライド部材20を前進させると共に、後側の底板リブ
8が後側の嵌合溝18内に入り込む。そして、カメラ一
体型VTR1が正規の装着位置まで押し込められると、
底板6に設けたロック凹部9,9がそれぞれのストッパ
片24b,25bの上方に位置することになる。これに
より、各ストッパ片24b,25bがコイルばね27,
33のバネ力によって押し上げられ、載置面13から上
方に突出してロック凹部9,9内にそれぞれ入り込む。
この結果、ロック凹部9,9によってストッパ片24
b,25bが係止され、この係止力によりリターンスプ
リング36の復帰力に抗してカメラ一体型VTR1がロ
ックされる。
【0038】このようにして装着されたカメラ一体型V
TR1をステーション10より取り外す場合は、カメラ
一体型VTR1に取出し方向への力を加え、コイルばね
27,33のバネ力に抗してストッパ片24b,25b
を押し下げる。この場合、各ストッパ片24b,25b
の突出部は山形に形成されていてロック凹部9,9の縁
から加えられる横力の一部が傾斜面に当たって下向きの
力に変換されるため、比較的容易にストッパ片24b,
25bを押し下げることができる。
【0039】次に、図6に示すように、カメラ一体型V
TR1が誤装着される場合について説明する。ステーシ
ョン10の載置面13にカメラ一体型VTR1を載せた
時、例えば、載置面13に対して底板6が斜めに置かれ
た場合(カメラ一体型VTR1の正面から見て左右に傾
いた状態)には、2個のストッパ片24b,25bのう
ち、どちらか一方が確実に押し下げられずに載置面13
上に突出した状態で残ることになる。そのため、押し下
げられずに残ったストッパ片24b(又は25b)と一
体の係止片24a(又は25a)も同じく押し下げられ
ずに残り、これに対応した切欠き23a(又は23b)
との係合状態が継続されるため、スライド部材20の不
動状態が維持される。
【0040】従って、この状態でカメラ一体型VTR1
を押すことにより、押し下げられたストッパ片25b
(又は24b)の側の底板リブ7でスライド部材20の
係止爪21を押圧しても、そのスライド部材20は残っ
た係止片24a(又は25a)でロックされて不動状態
となっているためスライドすることがなく、当初の載置
状態に保持される。このように、カメラ一体型VTR1
が傾いた状態で載置面13に載置された場合には、傾い
た状態でそのまま装着されることがないため、正しく載
置されていないことを知ることができると共に、誤装着
による電気的接続不良の発生を検知することができる。
【0041】また、カメラ一体型VTR1が前後方向X
に傾いた状態で載置された場合、例えば、前側底板リブ
7,7の先端が前側嵌合溝17,17にそれぞれ嵌合し
ているが後側底板リブ8,8の先端が後側ガイド片1
6,16の上にそれぞれ乗り上げている場合、或いは、
この逆に後側底板リブ8,8の先端が後側嵌合溝18,
18にそれぞれ嵌合してるが前側底板リブ7,7の先端
が前側ガイド片15,15の上にそれぞれ乗り上げてい
る場合には、いずれも一方の底板リブ8,8(又は7,
7)と嵌合溝18,18(又は17,17)との嵌まり
合いがなされないため、そのままの状態ではカメラ一体
型VTR1をスライドさせることができず、従って、当
該カメラ一体型VTR1の誤装着が防止される。
【0042】以上説明したが、本発明は上記実施例に限
定されるものではなく、例えば、上記実施例において
は、スライド方向Xと交差する方向Yの両側に装着用リ
ブである底板リブ7,8と嵌合溝17,18とを設ける
と共に、これらに対応させて交差する方向Yの両側に一
対のストッパ片24bと係止片24a及びストッパ片2
5bと係止片25aを設け、2個のストッパ片24b,
25bが共に押圧されて後退した時にスライド部材20
の係止を解除する構成としたが、ストッパ片を1個だけ
設け、その1個のストッパ片を載置面13の中央部に配
置する構成とすることもできる。そして、1個のストッ
パ片と一体に又は連動させて1個又は2個の係止片を設
け、この係止片でスライド部材20を解放可能に係止す
るようにする。
【0043】この場合、装着部6が傾いた状態で載置面
13に載置されると、底板6の中央部が浮き上がった状
態(図6参照)となって隙間が生じ、ストッパ片が完全
には押し下げられず、従って、係止片も同様に中途まで
しか押し下げられない。そのため、係止片によるスライ
ド部材20の係止状態が完全には解放されないで一部係
止状態が継続されることになり、従って、この場合にも
装着部材1をスライドさせることができず、装着部材1
は載置面13上に載置された当初の状態に維持される。
【0044】一方、装着部6が正しい状態で載置面13
に載置されると、底板6の下面によってストッパ片が完
全に押し下げられ、同様に係止片も完全に押し下げられ
るため、係止片によるスライド部材20の係止状態が完
全に解放される。従って、装着部材1をスライドさせる
ことができるようになり、載置面13上をスライドさせ
て装着部材1を被装着部材10に確実に装着することが
できる。
【0045】また、上記実施例では、カメラ一体型VT
R1を装着部材としてステーション10を被装着部材と
した例について説明したが、例えば、バッテリーパック
を装着部材としてその充電器を被装着部材として構成す
ることもできる。更に、上記実施例では、ストッパ部材
24,25の復帰力をコイルばね27,33で付与し、
スライド部材20の復帰力をリターンスプリング36で
付与するようにしたが、これらばねに換えてゴム等の弾
性体を用いることもできる。このように、本発明は、そ
の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更できるものである。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
係止爪を有するスライド部材を被装着部材にスライド可
能に支持して設けると共に、載置面より進退可能に突出
するストッパ片とスライド部材を解放可能に係止する係
止片とを設ける構成としたため、装着部材が載置面に正
しく置かれなければ装着動作を行うことができず、被装
着部材に対する装着部材の誤装着を確実に防止すること
ができるという効果が得られる。しかも、誤装着を防止
するために必要とされる部品を最小限に抑えることがで
き、複雑な機構を用いることなく、簡単な構造でありな
がら誤装着を確実に防止できる電子機器の誤装着防止装
置を提供することができる。
【0047】また、装着部のスライド方向と交差する方
向の両側に装着用リブを設け、これらが嵌まり込む嵌合
溝を載置面の両側に設けると共に、交差する方向の両側
に一対のストッパ片及び係止片を設けることにより、装
着部の下面全体を載置面に接触させて正しい姿勢で載置
した場合にのみ装着でき、より確実に誤装着を防止する
ことができるという効果が得られる。
【0048】更に、ストッパ片と係止片を一体に形成し
て弾性体のバネ力でストッパ片を載置面から突出すると
共に係止片をスライド部材に係止することにより、これ
らストッパ片及び係止片の機能を簡単な構造によって実
現することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、被装着部材と
しての接続装置の要部と装着部材としてのカメラ一体型
VTRとを示す斜視図である。
【図2】図1に示す接続装置の全体構成を示す平面図で
ある。
【図3】図2を拡大して示す断面図である。
【図4】図2に示す被装着部材の、装着部材の装着後の
スライド部材等の状態を示す平面図である。
【図5】図3の被装着部材に装着部材が正しく載置され
た状態を示す断面図である。
【図6】図3の被装着部材に装着部材が正しくなく載置
された状態を示す断面図である。
【図7】従来のカメラ一体型VTRの使用状態を示す説
明図である。
【図8】被装着部材としての接続装置の斜視図で、信号
入出力端子部の飛び出し状態を示す。
【図9】従来の接続装置の要部とカメラ一体型VTRと
を示す斜視図である。
【図10】被装着部材としての接続装置に装着部材とし
てのカメラ一体型VTRを装着した状態を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 カメラ一体型VTR(装着部材) 6 底板 7,8 底板リブ 9 ロック凹部 10 ステーション(被装着部材) 13 載置面 14 膨出部 17,18 嵌合溝 20 スライド部材 21 係止爪 23a,23b 切欠き 24,25 ストッパ部材 24a,25a 係止片 24b,25b ストッパ片 24c 軸部 25c 筒軸部 26,32 支持軸 27,33 コイルばね 36 リターンスプリング

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装着用のリブが設けられた装着部を有す
    る装着部材と、 上記装着部が載置される載置面及びこの載置面の面方向
    に延在され且つ上記装着用リブが挿脱可能に嵌まり込む
    嵌合溝を有する被装着部材とからなる電子機器の誤装着
    防止装置において、 上記被装着部材には、 上記嵌合溝に移動可能に嵌まり合う係止爪を有するスラ
    イド部材をスライド可能に支持して設けると共に、 上記載置面より進退可能に突出して上記装着部の上記面
    方向へのスライドを阻止するストッパ片と、 このストッパ片に連動して進退可能とされ且つ当該スト
    ッパ片の突出時に上記スライド部材を解放可能に係止す
    る係止片とを設け、 上記装着部が正しい位置に載置された時に上記係止片に
    よる上記スライド部材の係止を解除して装着部の上記面
    方向へのスライドを許容するようにしたことを特徴とす
    る電子機器の誤装着防止装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電子機器の誤装着防止装
    置において、 上記装着用リブは上記装着部の上記スライド方向と交差
    する方向の両側に設け、これらの装着用リブが嵌まり込
    む上記嵌合溝を上記載置面の両側に設けると共に、各装
    着用リブに対応させて上記交差する方向の両側に一対の
    ストッパ片及び係止片を設け、装着部により押圧されて
    上記ストッパ片が共に後退した時に上記係止片による上
    記スライド部材の係止を解除することを特徴とする電子
    機器の誤装着防止装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の電子機器の誤装着防止装
    置において、 上記ストッパ片及び上記係止片を1個の部材で一体に形
    成し、弾性体のバネ力によりストッパ片を載置面上に突
    出させると共に係止片をスライド部材に係止させること
    を特徴とする電子機器の誤装着防止装置。
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