JPH07221872A - トーン検出器 - Google Patents

トーン検出器

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JPH07221872A
JPH07221872A JP6013759A JP1375994A JPH07221872A JP H07221872 A JPH07221872 A JP H07221872A JP 6013759 A JP6013759 A JP 6013759A JP 1375994 A JP1375994 A JP 1375994A JP H07221872 A JPH07221872 A JP H07221872A
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tone
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detector
band
narrow band
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JP6013759A
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Ken Ono
建 小野
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】比較的広い検出周波数帯域幅をもちながら、音
声等による誤動作はしにくいトーン検出器を提供する。 【構成】検出周波数帯域が互いに異なる複数の狭帯域ト
ーン検出器(100,110,120,130,14
0,150)を具備し、検出結果判定部(160)は個
々の狭帯域トーン検出器(100,110,120,1
30,140,150)の出力結果によってトーンによ
る動作かノイズによる動作かを判定して結果を出力す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は所望のトーン信号を検
出するトーン検出器に関し、特にノイズによる誤動作を
極力抑えることができるようにしたトーン検出器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】音声応答機能を有するファクシミリ装置
においては、音声信号であるOGM(Out Goin
g Message)を送出しながら、相手機から送出
されるCNG信号(1100±38Hzの単一トーン)
を検出する機能が要求される。一般に、ファクシミリ装
置においては、自ら送出したOGM(あるいは、ファク
シミリ装置に接続された留守番電話より送出されるOG
M)は、ファクシミリ装置内部のCNG検出部へ回り込
む回路構成となっている。
【0003】このため、OGMにCNG信号と同等の周
波数成分(すなわち、1100Hz付近の周波数成分)
を含むと、CNG検出器はOGMにより誤動作を起こ
し、CNG信号の誤検出を行ってしまう場合がある。
【0004】特に、CNGの許容周波数幅は比較的広い
(±38Hz)ことから、CNG検出器の検出周波数帯
域幅を広く取らなければならず、このことがCNG検出
器の誤動作を招き易くする一因となっている。
【0005】このようなOGMによるCNG信号の誤検
出を防止するためには、従来、CNG信号の送出タイミ
ング規格(0.5秒ON,3秒OFFの繰り返し,許容
誤差±15%)を考慮して、CNG検出器出力の連続O
N時間やCNG検出器出力がONとなる周期を監視する
ことにより、CNG信号か否かの判定をする方法が考え
られている。
【0006】しかし、この方法では、OGMは不特定の
パターンであることから、場合によってはCNG検出器
出力がOGMによりCNG受信時と類似したタイミング
で動作してしまうことがあり、この構成においてもOG
Mを誤ってCNG信号と判定してしまう危険性が高い。
【0007】図8は、従来のCNG検出器の一例を示す
ブロック図である。
【0008】1は信号入力端子、100はトーン検出器
で、このトーン検出器100は、バンドパスフィルタ
(BPF)101とエネルギー検出器102で構成され
る。また、103は、このトーン検出器100の出力端
子である。
【0009】この従来のトーン検出器100において、
信号入力端子1には、任意の音声周波数帯域(ほぼ30
0〜3400Hz)のアナログ信号が入力されており、
この信号入力端子1からの信号はBPF101に入力さ
れる。BPF101はトーン検出器100の周波数帯域
を定めるもので、そのゲイン−周波数特性は図9に示す
ようになっている。
【0010】すなわち、図9において、Wo はBPF1
01の通過帯域を示し、ここで、CNG信号規格である
100±38Hzをカバーするため、このBPF101
の通過帯域Woは、例えば1100±40Hz(106
0Hz以上1140Hz以下)に設定されている。
【0011】また、図9においてWo以外の帯域(10
60Hz未満及び1140Hzを越える帯域)では、入
力信号を遮断する特性をもつ。
【0012】したがって、図8の信号入力端子1から入
力された音声周波数帯域の信号は、BPF101によっ
て、1100±40Hz(図9のWo)のエネルギーの
み抽出されて、エネルギー検出器102に入力される。
【0013】エネルギー検出器102においては、入力
されたエネルギーがあるスレッショルドレベル以上であ
るか否かを判定し、トーン検出器出力端子103に以下
のように結果を出力する。
【0014】a)スレッショルドレベル以上のときトー
ン検出状態を表す論理のHレベル(以後1またはオンと
も表現する)を出力する。
【0015】b)スレッショルドレベル未満のときトー
ン非検出状態を表す論理のLレベル(以後0またはオフ
とも表現する)を出力する。
【0016】このようにして、図8のトーン検出器は、
帯域(1060Hz以上1140Hz以下)の信号のみ
を検出する動作をし、±38Hzの許容誤差をもつCN
G信号の検出が可能となる。
【0017】しかし、その一方で、任意の周波数分布を
もつ音声信号を受信した場合には、音声信号の周波数分
布によっては誤検出が発生することも考えられる。音声
信号による誤検出が発生する条件は以下のように表され
る。
【0018】 E(Wo)≧Et ……(1) ただし、E(Wo):音声信号の帯域Wo内におけるエ
ネルギー Et:図8のエネルギー検出器102の検出スレッショ
ルドレベル 特に帯域Woは比較的広い幅(80Hz)であること
は、上記(1)の条件を招き易くしている一因となって
いる。
【0019】このような音声による誤検出を排除する一
方法としては、図8に示すトーン検出器出力端子103
の連続オン時間を監視して、CNG信号による動作か、
音声信号による誤動作かを判定する方法が挙げられる。
この例を図10のフローチァートに示す。
【0020】CNG信号送出時間の規格は、500ms
±15%(すなわち、475ms以上575ms以下)
であることを考慮して、図10のフローチャートでは図
8に示すトーン検出器出力端子103の連続オン時間が
300ms以下ならば、音声信号やノイズ等による誤動
作と判定するようにしている。
【0021】すなわち、まず、CNG信号監視用の検出
タイマーをストップおよびクリアし(ステップ100
1)、次にトーン検出器出力(103)がオン(1)か
を調べ(ステップ1002)、トーン検出器出力(10
3)がオンになると検出タイマーをスタートさせ(ステ
ップ1003)、この状態でトーン検出器出力(10
3)がオフ(0)になるかを調べ(ステップ100
4)、トーン検出器出力(103)がオフ(0)になる
とこのときの検出タイマーの計数時間が300m秒以上
かを判別し(ステップ1005)、検出タイマーの計数
時間が300m秒以上の場合はCNG受信と判定し(ス
テップ1006)、検出タイマーの計数時間が300m
秒に満たない場合はノイズによる誤動作と判定する(ス
テップ1007)。
【0022】しかし、このような構成をとっても、音声
信号によってトーン検出器出力端子103は連続300
ms以上の誤動作をすることもあり、決して十分な対策
とはいえない。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、従来のト
ーン検出器は、周波数許容誤差が比較的大きい信号(上
記例ではCNG信号、1100Hzの単一トーンで周波
数許容誤差は±38Hz)を検出する必要があることか
ら、トーン検出器の検出周波数帯域幅を広く設定しなけ
ればならないために、トーン検出器が音声等により誤動
作をしやすくなるという不具合があった。
【0024】そこで、この発明は、比較的広い検出周波
数帯域幅をもちながら、音声等による誤動作はしにくい
トーン検出器を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、検出周波数帯域が互いに異なり、かつ
隣接するものの検出周波数帯域が一部で共有する複数の
狭帯域トーン検出器と、前記複数の狭帯域トーン検出器
の検出出力に基づき所望のトーン信号を判別する判別手
段とを具備することを特徴とする。
【0026】
【作用】この発明では、何等かの信号を受信して、いず
れかの狭帯域トーン検出器でエネルギーが検出されれ
ば、その狭帯域トーン検出器は検出結果を出力する(例
えば、デジタルの“1“を出力する)。
【0027】受信した信号が単一トーンでその周波数が
いずれかの狭帯域トーン検出器の検出周波数帯域内であ
れば、単一トーンの周波数スペクトルは線スペクトルで
あることと、各狭帯域トーン検出器のBPFの性質(互
いに中心周波数が異なり、周波数軸上で隣り合ったBP
Fは通過帯域の一部を共有する)から、狭帯域トーン検
出器からは、以下の1),2)いずれかの出力結果が得
られる。
【0028】1)1つの狭帯域トーン検出器のみ検出状
態にある。
【0029】2)互いに検出周波数帯域の一部を共有し
ている狭帯域トーン検出器同志のみが検出状態にある。
【0030】一方、上記1),2)のいずれの状態にも
該当しないとき、すなわち狭帯域トーン検出器の出力結
果が以下の3),4)のいずれかの状態であるときは、
トーン非検出あるいはノイズや音声等による動作とみな
せる。
【0031】3)いずれの狭帯域トーン検出器も検出状
態でない。
【0032】4)互いに検出周波数帯域を共有していな
い複数の狭帯域トーン検出器同志が検出状態にある。
【0033】判別手段においては、狭帯域トーン検出器
の出力結果が、上記1)〜4)のいずれの状態であるか
を判断し、結果を出力する。
【0034】すなわち、上記1),2)の状態であると
きはトーン検出状態であることを出力し、上記3),
4)の状態であるときは、トーン非検出状態であること
を出力する。
【0035】また、この発明においては、各狭帯域トー
ン検出器でカバーされる検出周波数帯域全体が、この発
明におけるトーン検出器の検出周波数帯域となる。した
がって、この発明におけるトーン検出器の検出周波数帯
域を広くするには、狭帯域トーン検出器の数を増やす
か、各狭帯域トーン検出器の検出周波数帯域を広げるこ
とで実現できる。
【0036】また、この発明において誤検出が生じる条
件について考える。音声やノイズ等によって、狭帯域ト
ーン検出器が上記1),2)の動作をすると誤検出が発
生することになる。しかし、このような動作をするの
は、1つの狭帯域トーン検出器のBPF特性で決定され
る狭い通過帯域内にエネルギーが集中しているときに限
られ、このような現象は、通常の音声や回線ノイズでは
発生しにくいと考えられる。このような誤検出は、各狭
帯域トーン検出器の検出周波数帯域幅を狭くするほど、
発生しにくくなる。
【0037】このように、この発明では広い検出周波数
帯域幅を持ちながら音声等のノイズによる誤動作が発生
しにくいトーン検出器を実現できる。
【0038】
【実施例】以下、この発明に係わるトーン検出器の実施
例を添付図面を参照して詳細に説明する。
【0039】図1は、この発明におけるCNG検出のた
めのトーン検出器の一実施例を示したので、図1におい
て、このトーン検出器100は、それぞれバンドパスフ
ィルタ(BPF)111,121,131,141,1
51およびエネルギー検出器112,122,132,
142,152からなる複数の狭帯域トーン検出器11
0,120,130,140,150と、検出結果判定
部160とから構成される。なお、1は、このトーン検
出器100の信号入力端子であり、103は、このトー
ン検出器100の出力端子である。
【0040】次に、このトーン検出器100の動作を説
明する。
【0041】信号入力端子1には、任意の音声周波数帯
域(ほぼ300〜3400Hz)のアナログ信号が入力
され、このアナログ信号は各狭帯域トーン検出器11
0,120,130,140,150のバンドパスフィ
ルタ111,121,131,141,151に入力さ
れる。
【0042】ここで、各狭帯域トーン検出器110,1
20,130,140,150のバンドパスフィルタ
(BPF)111,121,131,141,151
は、各狭帯域トーン検出器110,120,130,1
40,150の検出周波数帯域を定めるもので、各バン
ドパスフィルタ(BPF)111,121,131,1
41,151のゲイン周波数特性は、図2に示すように
なっている。
【0043】ここで、BPF111の通過帯域はWB1で
示され、BPF121の通過帯域はWB2で示され、BP
F131の通過帯域はWB3で示され、BPF141の通
過帯域はWB4で示され、BPF151の通過帯域はWB5
で示される。そして、各BPF111,121,13
1,141,151はその通過帯域以外の信号は遮断す
る特性を有する。
【0044】また、図2に示すように、各BPFの通過
帯域の中心周波数は互いに異なり、周波数軸上で隣り合
う2つのBPFは通過帯域の一部を共有する。すなわ
ち、BPF111とBPF121はW12を、BPF12
1とBPF131はW23を、BPF131とBPF14
1はW34を、BPF141とBPF151はW45をそれ
ぞれ共有する。ここで、W12,W23,W34,W45の幅は
全て5Hzである。
【0045】図2でも明らかなように、各BPFの中心
周波数と通過帯域幅は以下の通りである。
【0046】 中心周波数 通過帯域幅 BPF111 1070Hz 20Hz BPF121 1085Hz 20Hz BPF131 1100Hz 20Hz BPF141 1115Hz 20Hz BPF151 1130Hz 20Hz ここで、再び図1の説明に戻ると、エネルギー検出器1
12,122,132,142,152は各BPF11
1,121,131,141,151の出力エネルギー
があるスレッショルドレベル以上であるか否かを判定し
て、その判定結果を出力端子113,123,133,
143,153に以下のように出力する。 a)スレッ
ショルドレベル以上のときトーン検出状態を表す論理の
Hレベル(以後1またはオンとも表現する)を出力 b)スレッショルドレベル未満のときトーン非検出状態
を表す論理のLレベル(以後0またはオフとも表現す
る)を出力 このように、各狭帯域トーン検出器110,120,1
30,140,150は、互いに中心周波数の異なった
検出周波数帯域を有し、周波数軸上で隣り合った2つの
トーン検出器は、検出周波数帯域の一部を共有するよう
構成されている。
【0047】ここで、このトーン検出器100がCNG
信号を受信したときの動作を説明する。
【0048】ところで、CNG信号は単一トーンであ
り、単一トーンの周波数スペクトルは1本の線スペクト
ルであることから、CNG周波数fCNG が図2の帯域W
o内にあるとすると、CNG信号受信時には、5つの狭
帯域トーン検出器110,120,130,140,1
50のうちいずれか1つのみオンになるか、互いに検出
周波数帯域の一部を共有する2つのトーン検出器の双方
がオンになるかのいずれかである。
【0049】すなわち、fCNG の値によって、5つの狭
帯域トーン検出器110,120,130,140,1
50の出力端子113,123,133,143,15
3の状態は図3に示した9通りの状態があり得る。そし
て、これら9通りの状態は図4に示すように5通りの状
態にまとめることができる。
【0050】このことから、検出結果判定部160にお
いては、5つの狭帯域トーン検出器110,120,1
30,140,150の出力端子113,123,13
3,143,153の状態が図4に示すいずれかの状態
のときのみ、CNG信号を受信していると判定して、判
定結果をトーン検出器出力端子103に出力するように
する。
【0051】図5は、このような動作をする検出結果判
定部160の一構成例であって、図5の入力端子11
3,123,133,143,153はそれぞれ図1の
出力端子113,123,133,143,153に対
応し、図5の出力端子103は図1の出力端子103に
対応する。また、161〜165はインバータ、166
〜170はANDゲート、171〜175はそれぞれA
NDゲート166〜170の出力端子、176はORゲ
ートである。ANDゲート166〜170の出力端子1
71〜175は、図4の(a)〜(e)の状態に応じて
以下のように結果を出力する。
【0052】図4(a)の状態のとき……図5の出力端
子171のみオン(論理のHレベルを出力) 図4(b)の状態のとき……図5の出力端子172のみ
オン(論理のHレベルを出力) 図4(c)の状態のとき……図5の出力端子173のみ
オン(論理のHレベルを出力) 図4(d)の状態のとき……図5の出力端子174のみ
オン(論理のHレベルを出力) 図4(e)の状態のとき……図5の出力端子175のみ
オン(論理のHレベルを出力) したがって、ORゲート176により、図4の(a)〜
(e)のいずれかの状態のときには、出力端子103が
オンになる(論理のHレベルを出力する)。
【0053】このようにして、図1に示すトーン検出器
100は、図2に示した帯域Wo(1100±40H
z)の検出周波数帯域をもつCNG信号(1100±3
8Hz)の検出器として働き、検出結果は出力端子10
3に出力される。
【0054】次に、このトーン検出器がノイズ等により
誤検出が発生する条件を考える。誤検出が発生するの
は、ノイズ等により図1の狭帯域トーン検出器100の
出力端子113,123,133,143,153の出
力結果が、図4の(a)〜(e)のいずれかの状態とな
った場合であるが、そのような状態が発生する条件とし
ては、以下の5通りがある。
【0055】(m−a) E(WB1)≧Et,E(WB
2)条件なし,E(WB3)<Et,E(WB4)<Et,
E(WB5)<Et (m−b) E(WB1)<Et,E(WB2)≧Et,E
(WB3)条件なし,E(WB4)<Et,E(WB5)<E
t (m−c) E(WB1)<Et,E(WB2)<Et,E
(WB3)≧Et,E(WB4)条件なし,E(WB5)<E
t (m−d) E(WB1)<Et,E(WB2)<Et,E
(WB3)<Et,E(WB4)≧Et,E(WB5)条件な
し (m−e) E(WB1)<Et,E(WB2)<Et,E
(WB3)<Et,E(WB4)<Et,E(WB5)≧Et ただし、E(WBi)(i=1,2,3,4,5):ノイ
ズ等の帯域WBiのエネルギー Et:図1のエネルギー検出器112,122,13
2,142,152のスレッショルドレベル 一方、従来例である図9のBPF特性をもつトーン検出
器が、ノイズ等により誤検出を起こす条件は、以下の
(m−z)で表せる。
【0056】(m−z) E(Wo)≧Et ただし、E(Wo):ノイズ等の帯域Wのエネルギー Et:図8のエネルギー検出器のスレッショルドレベル (図1のエネルギー検出器112,122,132,1
42,152のスレッショルドレベルと同じとする) ここで、条件(m−z)は、図9で示した比較的広い周
波数幅(80Hz)を持つ帯域Wo内に、Et以上のエ
ネルギーが存在している場合を示している。
【0057】一方、この発明のトーン検出器100が誤
検出を起こす条件(m−a)〜(m−e)は、図2で示
した帯域WBiと帯域WBi+1でカバーされる帯域内に、E
t以上のエネルギーが存在している場合を示している。
【0058】このことは、従来のトーン検出器の誤検出
の発生条件と比較すると、より狭い周波数帯域内にエネ
ルギーが集中している場合に限定されることになるた
め、誤検出の発生頻度は、従来に比べて抑えられること
になる。
【0059】図6は、各種周波数スペクトルをもつノイ
ズを受信したときのトーン検出器の動作を表している。
【0060】図6(a)は、トーン検出器100に入力
されるノイズのエネルギーEの時間的変化を周波数帯域
別(WB1〜WB5及びWo)に示している。図中Etは図
1におけるエネルギー検出器112,122,132,
142,152あるいは図8に示すエネルギー検出器1
02の検出スレッショルドレベルを表す。また、Woは
WB1〜WB5でカバーされる全帯域を表し、図2及び図9
のWoで示される。図2で示した帯域WB1〜WB5と帯域
Woとの関係からも分かるように、帯域WB1〜WB5は帯
域Woに含まれているので、帯域Wo内のエネルギーは
必ず各帯域WB1〜WB5内のエネルギーよりも大きい。
【0061】図6(b)は、図1の各狭帯域トーン検出
器110,120,130,140,150の出力端子
113,123,133,143,153の動作を示
す。すでに述べたように、狭帯域トーン検出器は帯域W
bi内のエネルギーの有無を判定して結果を出力する。
よって、狭帯域トーン検出器110,120,130,
140,150は出力端子113,123,133,1
43,153に1または0を出力する。図6の出力端子
113,123,133,143,153は、図1に示
した帯域WB1〜WB5内におけるエネルギーレベルに応じ
た動作を示している。
【0062】図6(c)は、図1の検出結果判定部16
0が図5の回路で構成された場合の出力端子103の動
作を表し、これがこの発明におけるトーン検出器100
の出力結果となる。
【0063】図6(d)は、図8に示した従来のトーン
検出器103の動作を表している。この従来のトーン検
出器では、帯域Wo内におけるエネルギーレベルに応じ
て結果が出力される。
【0064】ここで、図6(c)で示したこの発明にお
けるトーン検出器100の出力結果と、図6(d)で示
した従来例のトーン検出器の出力結果とを比較する。
【0065】同図の(A)の区間は、ノイズレベルが帯
域WB1〜WB5においてEtを越える場合の例である。図
6(d)に示す従来のトーン検出器の出力には、連続4
60msの誤検出が発生しているのに対して、図6
(c)に示すこの発明におけるトーン検出器100の出
力では、誤検出の連続時間は60ms及び100msに
抑えられている。
【0066】ここで、例えば、検出確度を高めるため
に、CPU等によって図10に示すようにトーン検出器
出力103の連続オン時間を監視して、CNG受信かノ
イズ等による誤動作かを判定する処理を設けると、図6
に示す従来のトーン検出器では誤検出連続時間が460
ms(≧300ms)であるために誤ってCNG受信と
判定してしまうのに対して、603の本発明におけるト
ーン検出器では、誤検出連続時間が60ms及び100
ms(<300ms)であるために、ノイズによる誤動
作と正しく判定される。
【0067】なお、図6の(B)の区間は、帯域WB1〜
WB5の各帯域内のノイズレベルがEt未満であるが、帯
域Wo内のノイズレベルがEtを越える場合の例であ
る。この場合は、図6(d)の従来のトーン検出器出力
は200msの誤検出をしているのに対して、図6
(c)のこの発明のトーン検出器100はまったく誤検
出をしない。
【0068】また、図6の(C)の区間は、ノイズの周
波数スペクトルが帯域WB2にのみ集中した場合の例であ
る。この場合は、図6(c)のこの発明におけるトーン
検出器100の出力も、図6(d)の従来のトーン検出
器出力と同等な誤検出動作をする。このような誤検出動
作を極力回避するためには各狭帯域トーン検出器の検出
周波数帯域Wbiの幅(本例では20Hzとした)を狭
めることで対応できる。ただし、その際、トーン検出器
の検出周波数帯域Woを保つためには、狭帯域トーン検
出器の数も増やすことが必要となる。
【0069】次に、検出結果判定部160の他の例を図
7に示す。
【0070】図7において、入力端子113,123,
133,143,153は図1の出力端子113,12
3,133,143,153に対応する。また、180
はORゲートであり、入力端子113,123,13
3,143,153のいずれかが論理のHレベルになる
と(すなわち図1の、狭帯域トーン検出器のいずれかが
検出状態になると)、図7の出力端子には検出状態を表
すHレベルが出力される。なお、図7の出力端子103
は図1の出力端子103に対応している。
【0071】図7の回路を適用した場合、狭帯域トーン
検出器の出力端子113,123,133,143,1
53が図6の(A)や(C)の区間で示したような動作
をする場合には、図6の(d)で示した従来のトーン検
出器と同等の誤検出動作をするが、(B)の区間で示さ
れる条件の下では誤検出は発生しない。
【0072】なお、図7の回路が適用できるのは、各狭
帯域トーン検出器の検出周波数帯域幅が比較的狭く、各
狭帯域トーン検出器が音声等のノイズによって誤検出を
しにくい場合に限られるが、図5の場合に比べ、簡易な
回路で実現できるという効果がある。
【0073】このように、この実施例においては、広い
検出周波数帯域幅をもちながら、音声等のノイズによっ
て誤検出をしにくいトーン検出器を実現できる。
【0074】なお、以上の説明では、図1において、信
号入力端子1からエネルギー検出器112,122,1
32,142,152に至るまでの信号処理をアナログ
信号で処理する場合について説明したが、アナログ信号
に変えてデジタル信号で処理するようにすることができ
ることは勿論である。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、この発明における
トーン検出器は、検出周波数帯域が互いに異なる複数の
狭帯域トーン検出器で構成され、個々の狭帯域トーン検
出器の出力結果によってトーンによる動作かノイズによ
る動作かを判定して結果を出力するようにしているの
で、それぞれの狭帯域トーン検出器の検出周波数帯域で
カバーされる広い検出周波数帯域をもちながら、音声等
のノイズによる誤検出は極力抑えることができるという
効果を有する。
【0076】また、検出周波数帯域を広げるのは、それ
ぞれの狭帯域トーン検出器の検出周波数帯域幅を広げる
か、狭帯域トーン検出器の数を増やすことで実現でき、
ノイズによる誤検出を抑えるのは、それぞれの狭帯域ト
ーン検出器の検出周波数帯域幅を狭めることで実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明におけるトーン検出器の一実施例を示
したブロック図。
【図2】図1に示すバンドパスフィルタ(BPF)のゲ
インー周波数特性図。
【図3】図1に示したトーン検出器の動作を説明する
図。
【図4】図1に示したトーン検出器の動作を説明する
図。
【図5】図1に示した検出結果判定部の一構成図。
【図6】ノイズ受信時のトーン検出器の動作を示す図。
【図7】図1に示した検出結果判定部の他の構成図。
【図8】従来のトーン検出器の回路構成を示すブロック
図。
【図9】図8に示したBPFのゲイン−周波数特性を示
す図。
【図10】図8に示したトーン検出器の動作がCNGに
よる動作かノイズ等による誤動作かを判別するためのフ
ローチャート。
【符号の説明】
1 信号入力端子 100 トーン検出器 103 出力端子 110,120,130,140,150 狭帯域ト
ーン検出器 111,121,131,141,151 バンドパ
スフィルタ(BPF) 112,122,132,1
42,152 エネルギー検出器 113,123,133,143,153 出力端子 160 検出結果判定部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検出周波数帯域が互いに異なり、かつ隣
    接するものの検出周波数帯域が一部で共有する複数の狭
    帯域トーン検出器と、 前記複数の狭帯域トーン検出器の検出出力に基づき所望
    のトーン信号を判別する判別手段とを具備することを特
    徴とするトーン検出器。
  2. 【請求項2】 狭帯域トーン検出器は、所定の通過周波
    数を有する複数のバンドパスフィルタと、 前記複数のバンドパスフィルタに対応して設けられ、該
    バンドパスフィルタを通過する信号のエネルギーが所定
    のスレショルドレベルを越えるとそれぞれ検出出力を発
    生するエネルギー検出器とを具備することを特徴とする
    請求項1記載のトーン検出器。
  3. 【請求項3】 判別手段は、 複数の狭帯域トーン検出器の内の1つの狭帯域トーン検
    出器のみから検出出力が発生している場合にトーン信号
    と判別することを特徴とする請求項1記載のトーン検出
    器。
  4. 【請求項4】 判別手段は、 複数の狭帯域トーン検出器の内の検出周波数帯域の一部
    を共有する狭帯域トーン検出器のみから検出出力が発生
    している場合にトーン信号と判別することを特徴とする
    請求項1記載のトーン検出器。
  5. 【請求項5】 判別手段は、 複数の狭帯域トーン検出器の内、いずれかの狭帯域トー
    ン検出器から検出出力が発生している場合にトーン信号
    と判別することを特徴とする請求項1記載のトーン検出
    器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020012376A (ko) * 2000-08-07 2002-02-16 임영식 특정 주파수대의 에너지 비를 이용한 톤 신호 검출 방법
JP2012169785A (ja) * 2011-02-10 2012-09-06 Canon Inc ファクシミリ装置及びその制御方法、並びにプログラム

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KR20020012376A (ko) * 2000-08-07 2002-02-16 임영식 특정 주파수대의 에너지 비를 이용한 톤 신호 검출 방법
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