JPH0722156Y2 - トイレツトペーパーホルダー - Google Patents

トイレツトペーパーホルダー

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JPH0722156Y2
JPH0722156Y2 JP1991051460U JP5146091U JPH0722156Y2 JP H0722156 Y2 JPH0722156 Y2 JP H0722156Y2 JP 1991051460 U JP1991051460 U JP 1991051460U JP 5146091 U JP5146091 U JP 5146091U JP H0722156 Y2 JPH0722156 Y2 JP H0722156Y2
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roll paper
guide rail
pivot
wall
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進 今西
孝三 今西
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進 今西
孝三 今西
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はトイレツトペーパーホル
ダーの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】本考案に最も近似するトイレツトペーパ
ーホルダーとしては、実開昭55−109496号が公
知である。
【0003】そして、これでは上下2個のロールペーパ
ー(6)(7)が積み重ね状態に収容されており、予備
の上段ロールペーパー(6)が使用中の下段ロールペー
パー(7)を制動作用して、その空転によるペーパーの
過度な引き出し浪費を防ぐようになっている。
【0004】又、両ロールペーパー(6)(7)の軸
(14)(15)を案内する長溝(9)(10)が、そ
の下端部へ行く程前方に傾斜されており、これによって
下段ロールペーパー(7)の径小化するも、ペーパーカ
ツター(11)の下端部がその下段ロールペーパー
(7)の円周面に接触して、最後まで紙切り作業を行な
えるようになっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記公知考
案の構成によれば、長溝(9)(10)の下端部付近に
下段ロールペーパー(7)の軸(15)を取り出す開口
が皆無のため、その軸(15)として伸縮できる特殊品
に限られ、汎用性に劣る。
【0006】その伸縮不能な軸(15)である場合に
は、上段ロールペーパー(6)の軸(14)までも長溝
(9)(10)から上方へ抜き出さなければ、その下段
ロールペーパー(7)における使用済みの軸(15)を
取り出すことができず、甚だ面倒であるほか、その取り
出した軸(14)(15)を保管する場所もないので、
これを紛失するおそれがある。
【0007】又、ペーパーカツター(11)が中間部の
蝶番(13)によって、曲折自在の継ぎ足し状態として
垂下されており、しかもサイドフレーム(4)(5)の
上端部へピン(12)を介して、回動自在に枢支されて
いるため、これが上段ロールペーパー(6)の円周面と
常に接触する。
【0008】その結果、下段ロールペーパー(7)の紙
切り作業時には、上記ペーパーカツター(11)を押え
付けると、上段ロールペーパー(6)が回動せず、従っ
て下段ロールペーパー(7)も回動せず、過度な制動作
用により、そのペーパー(7)を順次適確な使用長さ分
として引き出しつつ、軽快に便利良く紙切り作業するこ
とができない。
【0009】更に、上記ペーパーカツター(11)によ
りカツトされた下段ロールペーパー(7)は、その次回
使用の始端部がそのカツト位置での停止状態にあり、少
しも垂れ下がらないため、その始端部を次回に引き出し
操作し難く、未だ不便である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案はこのような課題
の改良を企図しており、そのための構成上ホルダー本体
を室内壁面への取付け用背壁と、その背壁よりも下方へ
長く張り出す左右一対の側壁とから成る平面視の倒立U
字型に、且つ2個のロールペーパーを相反する方向へ回
動し得る積み重ね状態に収容する大きさとして造形し、
【0011】その両側壁の上端部には、上段ロールペー
パーの円周面を前上方から覆う側面視の倒立L字型開閉
カバーを、水平な枢支ピンによって回動自在に取付け、
同じく両側壁の中間部にはロールペーパーの回動枢軸落
し入れ用スライドガイドレールを、上下方向に沿って平
行に列設したトイレツトペーパーホルダーにおいて、
【0012】上記スライドガイドレールを上端部へ行く
程前方へ張り出すように屈曲形成して、その上端部を回
動枢軸落し入れ口として拡開させると共に、その落し入
れ口の開口縁部によって上記開閉カバーを上段ロールペ
ーパーと接触しないように受け止める一方、
【0013】同じくスライドガイドレールを下端部へ行
く程やはり前方へ張り出すように屈曲形成して、上記積
み重ね状態における上段ロールペーパーの回動枢軸より
も、下段ロールペーパーの回動枢軸が一定量だけ前方へ
偏倚するように関係設定すると共に、そのスライドガイ
ドレールの下端部付近を前上方に向かい開口する回動枢
軸取り出し口として切り欠き、
【0014】上記ホルダー本体の側壁には、ロールペー
パーの回動枢軸保管用支持枕を取付けると共に、
【0015】同じくホルダー本体における両側壁の下端
部には、下段ロールペーパーの円周面を前下方から部分
的に覆う受樋型の仕切り底壁を、その後端部が上記背壁
の下端部と一定のペーパー導出窓を開口区成するように
横断させて、その底壁の中途部から連続的に垂下するス
カート片の下端部を、ペーパーカッターとして鋭利化
し、
【0016】両ロールペーパーの回動枢軸を上記ホルダ
ー本体のスライドガイドレール内へ順次落し入れて、そ
の下段ロールペーパーの始端部を上記導出窓から下方へ
引き出し、同じく中途部を上記底壁の後端部へ一旦係止
させた緊張状態のもとで、且つ上段ロールペーパーの自
重による制動力を受けた状態のもとで、その下段ロール
ペーパーを上記カツターによってカツトするや、そのカ
ツト後に残るロールペーパーの始端部が、上記底壁の後
端部とカツターとの相互間隔距離に相応する一定長さ分
だけ、自づと垂れ下がるように定めたことを特徴とする
ものである。
【0017】
【作用】本考案の上記構成によれば、ホルダー本体の両
側壁に列設されたスライドガイドレールへ、その上端部
の回動枢軸落し入れ口から、両ロールペーパーの回動枢
軸を順次に落し入れるだけで、その両ロールペーパーを
ホルダー本体の内部へ軽快に収容させることができ、そ
の下段ロールペーパーを使い果たした後に残る回動枢軸
も、上記ガイドレールの下端部に切り欠かれた取り出し
口から、ホルダー本体の前上方へ極めて容易に取り出す
ことができるのであり、その際上段ロールペーパーを上
方へ抜き出す必要がないので、著しく便利であると共
に、両ロールペーパーの回動枢軸自身としても、その伸
縮可能な特殊品のみに限らず、広く汎用できることとな
る。
【0018】又、その取り出した回動枢軸を、ホルダー
本体の側壁に付属する支持枕へ、一時的に受け入れ保管
することができるため、その紛失するおそれもなく、次
回の使用上著しく便利である。
【0019】更に、使用する下段ロールペーパーと予備
の上段ロールペーパーとが積み重ね状態に収容されてお
り、その下段ロールペーパーの回動枢軸は上段ロールペ
ーパの回動枢軸よりも、一定量だけ前方へ偏倚されて
いるため、上段ロールペーパの自重による極力大きな
制動力が、下段ロールペーパーの円周面へ効率良く付加
される結果となり、そのペーパーを片手で引き出し操作
できるにも拘らず、その引き出し過多(下段ロールペー
パーの空転)によるペーパーの浪費を確実に防止するこ
とができる
【0020】しかも、ホルダー本体の受樋型仕切り底壁
から連続的に垂下するスカート片の下端部が、ペーパー
カツターとして鋭利化されていると共に、ホルダー本体
のペーパー導出窓から引き出された下段ロールペーパー
の中途部が、上記仕切り底壁の後端部へ迂回的に一旦係
止され、その後端部による突っ張りテンシヨン作用状態
のもとで、上記カツターによりカツトされるようになっ
ているため、そのペーパーのカツトも従来のようにペー
パーカツターを押え付ける必要なく、片手操作のみによ
って極めて安定良く確実に行なえ、更にカツト後に残る
ペーパーの始端 部は、ホルダー本体のペーパー導出窓か
ら自然と一定長さ分だけ垂れ下がるので、次回のペーパ
ー引き出し操作も便利良く行なえることになる。
【0021】
【実施例】以下、図示の実施例に基いて本考案の具体的
構成を詳述すると、そのトイレツトペーパーホルダーの
全体を表わした図1〜7において、(A)は硬質な合成
樹脂製のホルダー本体であり、トイレツトの室内壁面
(W)へビス(10)や接着剤などによって取付けられ
る背壁(11)と、その背壁(11)よりも下方へ長く
張り出す左右一対の側壁(12)とから、2個のロール
ペーパー(M1)(M2)を回動可能な積み重ね状態に
収容する平面視の倒立U字型に造形されている。そのホ
ルダー本体(A)には着色カラーや透視性能を与えるこ
ともできる。
【0022】その場合、図3、5、6から明白なよう
に、両側壁(12)の下端部はロールペーパー(M1)
(M2)の回動半径(R)よりも大きな曲率の円弧面に
形成されていると共に、両側壁(12)の残る上部より
も前方へ長く張り出している。つまり、ホルダー本体
(A)における約下半部の奥行が、上半部のそれに比し
て若干大きく寸法化されているのである。
【0023】(13)は上記円弧面に沿う受樋型とし
て、両側壁(12)の下端部を連続的に横断する仕切り
底壁であるが、これはその丸味を帯びた後端部(P)が
ホルダー本体(A)における上半部の奥行寸法を2等分
する仮想垂直中心線(Y−Y)上に実質上位置する関係
状態として、図10、12、13からも明白なように、
下段ロールペーパー(M2)の円周面を前下方から部分
的に覆うように臨んでおり、以ってその仕切り底壁(1
3)の後端部(P)と背壁(11)の下端部との相互間
に、一定のペーパー導出窓(S)が区画開口されてい
る。
【0024】(14)は上記仕切り底壁(13)の中途
部から連続的に垂下されたスカート片であり、その下端
部がペーパーカツター(15)として形作られている。
茲に、スカート片(14)が上記仮想垂直中心線(Y−
Y)よりも前方へ片寄って配 置された所以は、図12、
13から示唆されるように、下段ロールペーパー(M
2)から上記導出窓(S)を通じて引き出されるペーパ
ーを、仕切り底壁(13)の後端部(P)と一旦係止す
る如くに迂回させ、その後端部(P)を言わば突っ張り
支点としつつ、スカート片(14)の下端部に造形され
たカツター(15)によって、安定裡カツトできるよう
にすることにある。その際、ペーパーが仕切り底壁(1
3)の後端部(P)によってカツトされないように、上
記した通りその後端部(P)に丸味を付与したわけであ
る。
【0025】従って、上記カツト後に残るペーパーの始
端部は、その仕切り底壁(13)の後端部(P)とカツ
ター(15)との相互間隔距離に相応する一定長さ
(L)分だけ、自づと垂れ下がることになり、次回の引
き出し操作にとって著しく便利である。
【0026】上記カツター(15)の形状については、
スカート片(14)の下端部全体を単純な断面V字型と
して、先細り尖鋭化してもさしつかえないが、特に図1
4、15から明白なように、上記スカート片(14)の
下端部を背面から凹凸状に刻み込んで、全体的な鋸歯型
に形成することが好ましい。蓋し、このようなカツター
(15)の形状によれば、ペーパーを一層確実にカツト
できるばかりでなく、使用者が不慮に指先を負傷する危
険性も効果的に予防し得るからである。
【0027】(16)は上記仮想垂直中心線(Y−Y)
上に沿って一定長さだけ上下方向へ延在する如く、両側
壁(12)の中間部へ平行に列設された向かい合う左右
一対のスライドガイドレールであって、何れも両側壁
(12)から内向きに突出することにより、両ロールペ
ーパー(M1)(M2)の回動枢軸落し入れ用の凹溝を
区成している。
【0028】そのガイドレール(16)は2個のロール
ペーパー(M1)(M2)を積み重ね状態に保つもので
あり、図5、6の側面図から明白なように、その下端部
が上記仮想垂直中心線(Y−Y)よりも前方へ張り出す
ように屈曲形成されることに よって、その下端部に受け
止められる下段ロールペーパー(M2)の回動枢軸(1
7)が、これに積み重ねられる上段ロールペーパー(M
1)の回動枢軸(18)よりも、一定量(D)だけ前方
へ偏倚するように定められている。
【0029】つまり、上段ロールペーパー(M1)と下
段ロールペーパー(M2)とが、上記仮想垂直中心線
(Y−Y)上において接触せず、下段ロールペーパー
(M2)の引き出し回動方向が図12、13の矢印
(F)で示す方向として、その大きな引き出し回動力を
要するように設定されているのである。そのため、上段
ロールペーパー(M1)の自重による極力大きな制動力
が、下段ロールペーパー(M2)の円周面へ付加される
ことになり、その下段ロールペーパー(M2)の空転を
一層効果的に防止することができる。
【0030】又、(19)は両ガイドレール(16)の
下端部付近に前上向き開口状態として言わば切り欠かれ
た回動枢軸取り出し口であり、その凹溝の連通している
こと言うまでもない。上記ホルダー本体(A)の前方は
開放状態にあるため、その両ガイドレール(16)の取
り出し口(19)から前上方へ、ロールペーパー(M
1)(M2)の回動枢軸(18)(17)を容易・円滑
に取り出すことができる。尚、その取り出し口(19)
は図4〜6のような嘴形態に拡開させることが、望まし
い。
【0031】他方、図5、6から併せて明白なように、
両ガイドレール(16)の上端部は回動枢軸落し入れ口
(20)として、これも上記仮想垂直中心線(Y−Y)
より前方へ張り出すように屈曲形成され、しかも上記回
動枢軸(17)(18)を受け入れやすく拡開されてい
る。そして、その拡開した落し入れ口(20)の開口縁
部により、ホルダー本体(A)の開閉カバー(B)が上
段ロールペーパー(M1)の円周面と接触しない施蓋状
態として、安定良く受け止められるようになっている。
【0032】その開閉カバー(B)は図8、9に抽出す
るように、上段ロールペーパー(M 1)の円周面を前方
と上方から覆える側面視の倒立L字型として、やはり合
成樹脂から造形されており、その後端部から水平に張り
出す左右一対の枢支ピン(21)が、上記両側壁(1
2)の上端部に対応開口されたピン受け入れ孔(22)
へ、各々回動自在に差し込まれている。
【0033】但し開閉カバー(B)が枢支ピン(21)
の廻りに起伏して、ホルダー本体(A)を開閉できる限
りでは、別個な1本の長い枢支ピンをホルダー本体
(A)とその開閉カバー(B)の結合状態に貫通させて
も、勿論良い。(23)は開閉カバー(B)の屈曲部を
補強する裏当てリブである。
【0034】更に、(24)は上記側壁(12)の何れ
か一方又は双方における上端部へ、外方から接着剤やビ
スなどを介して取付け固定された回動枢軸保管用の支持
枕であり、予備の回動枢軸(17)(18)をストツク
することに役立つ。
【0035】上記ロールペーパー(M1)(M2)の回
動枢軸(17)(18)として、図10〜14や図16
では比較的に細い合成樹脂製の中実棒を示したが、これ
に代る図17、18のような中空の合成樹脂製パイプを
採用しても良い。何れにしても、その左右両端部から上
記スライドガイドレール(16)の凹溝内に受け入れら
れる係合凸子(25)の一対が張り出されたものであれ
ば、本考案において自由に選択使用し得る。
【0036】尚、両図の符号(26)は回動枢軸(1
7)(18)の両端部から張り出す左右一対の制止フラ
ンジであり、ロールペーパー(M1)(M2)の横振れ
防止に役立つ。(27)は同じく回動枢軸(17)(1
8)を軽量化するための通孔を示している。
【0037】上記構成を有する本考案のトイレツトペー
パーホルダーは図10〜14のように、その背壁(1
1)がビス(10)などによって室内壁面(W)に取付
け固定され、そのホルダー本体(A)の内部には先に使
用する下段ロールペーパー(M 2)と、予備となる上段
ロールペーパー(M1)との2個が、相反方向へ回動し
得る積み重ね状態に収容されることになる。
【0038】即ち、両ロールペーパー(M1)(M2)
に各々予じめ回動枢軸(17)(18)を貫通させる一
方、上記開閉カバー(B)を枢支ピン(21)の廻りに
背面方向へ起し上げて、その開口するホルダー本体
(A)の前上方から両ロールペーパー(M1)(M2)
の回動枢軸(17)(18)を、その左右一対の係合凸
子(25)が両側壁(12)のスライドガイドレール
(16)に沿って各々下降するように、その凹溝内へ順
次落し入れた後、ホルダー本体(A)の開閉カバー
(B)を施蓋状態に保つ。
【0039】そうすれば、図10〜14のように下段ロ
ールペーパー(M2)の回動枢軸(17)が、両ガイド
レール(16)の下端部に安定良く受け止めらた状態の
もとで、上段ロールペーパー(M1)の回動枢軸(1
8)はそのガイドレール(16)の中間高さ位置に留ま
ることとなり、その両ロールペーパー(M1)(M2)
の円周面同志が、言わば線接触する積み重ね状態に維持
される。
【0040】両ロールペーパー(M1)(M2)の始端
部(a)(b)は図10から示唆される通り、何れも解
離不能な仮り止め状態にあるため、その新品の使用に先
立って下段ロールペーパー(M2)の始端部(b)を、
ホルダー本体(A)の開口する前方から操作手の指先に
よって解離させた後、その下段ロールペーパー(M2)
を図12、13の矢印(F)で示す方向へ回動操作し、
上記解離後の始端部(b)をホルダー本体(A)のペー
パー導出窓(S)から下方へ導出させておく。
【0041】そして、その導出された下段ロールペーパ
ー(M2)の始端部(b)を摘まみ持ちつつ、両図のよ
うに適量づつ前下方へ斜めに引き出し操作し、上記仕切
り底壁(13)の後端部(P)を言わば突っ張り支点と
する緊張状態のもとで、そのペーパーをカツター(1
5)によってカツト使用するのである。
【0042】その際、下段ロールペーパー(M2)には
予備となる新品の上段ロールペーパー(M1)が積み重
なっているため、その自重による制動力が下段ロールペ
ーパー(M2)に作用し、その下段ロールペーパー(M
2)は空転しない。その結果、これを人為的に押え付け
る必要なく、片手で軽快に引き出し操作することがで
き、それにも拘らずペーパーの引き出し過多による浪費
を防止し得るのである。
【0043】又、図10から示唆されるように、上記下
段のロールペーパー(M2)と同じ方向性のもとで、予
備の上段ロールペーパー(M1)も収容させれば、その
上段ロールペーパー(M1)は下段ロールペーパー(M
2)との反対方向へ回動作用するため、その仮り止め状
態にある始端部(a)が不慮に解離されて、垂れ下がっ
てしまったり、ホルダー本体(A)の内部において両ロ
ールペーパー(M1)(M2)へ乱雑に咬み込んだりす
るおそれもない。
【0044】更に、上記のように引き出されたペーパー
は、上段ロールペーパー(M1)の制動力と、仕切り底
壁(13)の後端部(P)に対する係止力とによって、
自づと緊張状態に保持されることになるため、片手でも
安定良く確実にカツトすることができる。
【0045】しかも、その仕切り底壁(13)の後端部
(P)とカツター(15)とは、一定の距離だけ離隔さ
れているので、上記カツト後に残るペーパーの始端部
が、その間隔距離に相応する一定長さ(L)分だけ、ホ
ルダー本体(A)のペーパー導出窓(S)から自然と垂
れ下がることになり、そのため次回のペーパー引き出し
操作も極めて効率良く軽快に行なえるのである。
【0046】そして、下段ロールペーパー(M2)を完
全に使い果した時には、その回動枢軸(17)を上記ス
ライドガイドレール(16)の取り出し口(19)か
ら、ホルダー本体(A)の前上方へ容易に取り出すこと
ができ、そうすれば上段ロールペーパー(M1)が自づ
と落下することになるので、更に予備のロールペーパー
を前回と同様に落し入れて、その積み重ね状態に収容す
れば良い。
【0047】尚、ホルダー本体(A)の側壁(12)に
は回動枢軸(17)(18)の支持枕(24)も付属設
置されているため、上記のように取り出した下段ロール
ペーパー(M2)の回動枢軸(17)を、その支持枕
(24)へ一時的に受け入れ保管させることができ、紛
失してしまうおそれもない。
【0048】
【考案の効果】以上のように、本考案ではホルダー本体
(A)を室内壁面(W)への取付け用背壁(11)と、
その背壁(11)よりも下方へ長く張り出す左右一対の
側壁(12)とから成る平面視の倒立U字型に、且つ2
個のロールペーパー(M1)(M2)を相反方向へ回動
し得る積み重ね状態に収容する大きさとして造形し、
【0049】その両側壁(12)の上端部には、上段ロ
ールペーパー(M1)の円周面を前上方から覆う側面視
の倒立L字型開閉カバー(B)を、水平な枢支ピン(2
1)によって回動自在に取付け、同じく両側壁(12)
の中間部にはロールペーパー(M1)(M2)の回動枢
軸落し入れ用スライドガイドレール(16)を、上下方
向に沿って平行に列設したトイレツトペーパーホルダー
において、
【0050】上記スライドガイドレール(16)を上端
部へ行く程前方へ張り出すように屈曲形成して、その上
端部を回動枢軸落し入れ口(20)として拡開させると
共に、その落し入れ口(20)の開口縁部によって上記
開閉カバー(B)を上段ロールペーパー(M1)と接触
しないように受け止める一方、
【0051】同じくスライドガイドレール(16)を下
端部へ行く程やはり前方へ張り出すように屈曲形成し
て、上記積み重ね状態における上段ロールペーパー(M
1)の回動枢軸(18)よりも、下段ロールペーパー
(M2)の回動枢軸(17)が一定量(D)だけ前方へ
偏倚するように関係設定すると共に、そのスライドガイ
ドレール(16)の下端部付近を前上方に向かい開口す
る回動枢軸取り出し口(19)として切り欠き、
【0052】上記ホルダー本体(A)の側壁(12)に
は、ロールペーパー(M1)(M2)の回動枢軸保管用
支持枕(24)を取付けると共に、
【0053】同じくホルダー本体(A)における両側壁
(12)の下端部には、下段ロールペーパー(M2)の
円周面を前下方から部分的に覆う受樋型の仕切り底壁
(13)を、その後端部(P)が上記背壁(11)の下
端部と一定のペーパー導出窓(S)を開口区成するよう
に横断させて、その底壁(13)の中途部から連続的に
垂下するスカート片(14)の下端部を、ペーパーカッ
ター(15)として鋭利化し、
【0054】両ロールペーパー(M1)(M2)の回動
枢軸(17)(18)を上記ホルダー本体(A)のスラ
イドガイドレール(16)内へ順次落し入れて、その下
段ロールペーパー(M2)の始端部(b)を上記導出窓
(S)から下方へ引き出し、同じく中途部を上記底壁
(13)の後端部(P)へ一旦係止させた緊張状態のも
とで、且つ上段ロールペーー(M1)の自重による制
動力を受けた状態のもとで、その下段ロールペーパ
(M2)を上記カツター(15)によってカツトする
や、そのカツト後に残るロールペーパー(M2)の始端
部(b)が、上記底壁(13)の後端部(P)とカツタ
ー(15)との相互間隔距離に相応する一定長さ(L)
分だけ、自づと垂れ下がるように定めてあるため、冒頭
に述べた従来技術の課題を完全に改良できる効果があ
る。
【0055】即ち、本考案の上記構成によれば、ホルダ
ー本体(A)の両側壁(12)に列設されたスライドガ
イドレール(16)へ、その上端部の回動枢軸落し入れ
口(20)から、両ロールペーパー(M1)(M2)の
回動枢軸(17)(18)を順次に落し入れるだけで、
その両ロールペーパー(M1)(M2)をホルダー本体
(A)の内部へ軽快に収容させることができ、その下段
ロールペーパー(M2)を使い果たした後に残る回動枢
軸(17)も、上記ガイドレール(16)の下端部に切
り欠かれた取り出し口(19)から、ホルダー本体
(A)の前上方へ極 めて容易に取り出すことかできるの
であり、その際上段ロールペーパー(M1)を上方へ抜
き出す必要がないので、著しく便利であると共に、両ロ
ールペーパー(M1)(M2)の回動枢軸(17)(1
8)自身としてもその伸縮可能な特殊品のみに限らず、
広く汎用できることとなる。
【0056】又、その取り出した回動枢軸(17)(1
8)を、ホルダー本体(A)の側壁(12)に付属する
支持枕(24)へ、一時的に受け入れ保管することがで
きるため、その紛失するおそれもなく、次回の使用上著
しく便利である。
【0057】更に、使用する下段ロールペーパー(M
2)と予備の上段ロールペーパー(M1)とが積み重ね
状態に収容されており、その下段ロールペーパー(M
2)の回動枢軸(17)は上段ロールペーパー(M1)
の回動枢軸(18)よりも、一定量(D)だけ前方へ偏
倚されているため、上段ロールペーパー(M1)の自重
による極力大きな制動力が、下段ロールペーパー(M
2)の円周面へ効率良く付加される結果となり、そのペ
ーパー(M2)を片手で引き出し操作できるにも拘ら
ず、その引き出し過多(下段ロールペーパーの空転)に
よるペーパーの浪費を確実に防止できる効果がある。
【0058】上記ガイドレール(16)はその下端部の
みならず、上端部も徐々に前方への張り出し状態として
屈曲形成されており、その上端部が回動枢軸(17)
(18)の落し入れ口(20)として拡開されていると
共に、その落し入れ口(20)の開口縁部によって、ホ
ルダー本体(A)の開閉カバー(B)が上段ロールペー
ー(M1)の円周面と接触しないように受け止められ
るようになっているため、上記落し入れ口(20)から
両ロールペーパー(M1)(M2)の回動枢軸(17)
(18)を、ますます軽快に正しくガイドレール(1
6)へ落し入れ操作できるほか、その落し入れ口(2
0)の開口縁部を有効に活用して、開閉カバー(B)を
安定な施蓋状態に保つこともでき、設計上の合理性に優
れる。
【0059】又、ホルダー本体(A)の受樋型仕切り底
壁(13)から連続的に垂下するス カート片(14)の
下端部が、ペーパーカツター(15)として鋭利化され
ていると共に、ホルダー本体(A)のペーパー導出窓
(S)から引き出された下段ロールペーパー(M2)の
中途部が、上記仕切り底壁(13)の後端部(P)へ迂
回的に一旦係止され、その後端部(P)による突っ張り
テンシヨン作用状態のもとで、上記カツター(15)に
よりカツトされるようになっているため、そのペーパー
(M2)のカツトも従来のようにペーパーカツターを押
え付ける必要なく、片手操作のみによって極めて安定良
く確実に行なえ、利便性に著しく優れる。
【0060】しかも、上記カツター(15)によりカツ
トされて残る下段ロールペーパー(M2)の始端部
(b)は、上記仕切り底璧(13)の後端部(P)とカ
ツター(15)との相互間隔距離に相応する一定長さ
(L)分だけ、自づと垂れ下がるようになっているた
め、次回のペーパー引き出し操作も極めて便利良く軽快
に行なえる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るトイレツトペーパーホルダーの概
略全体を示す斜面図である。
【図2】そのトイレツトペーパーホルダーの正面図であ
る。
【図3】同じく側面図である。
【図4】開蓋状態の平面図である。
【図5】図2の5−5線断面図である。
【図6】図2の6−6線断面図である。
【図7】図2の7−7線断面図である。
【図8】開閉カバーを抽出して示す正面図である。
【図9】同じく側面図である。
【図10】トイレツトペーパーホルダーの取付使用状態
を示す側面図である。
【図11】図10の11−11線断面図である。
【図12】図11の12−12線断面図である。
【図13】図11の13−13線断面図である。
【図14】図13の14−14線断面図である。
【図15】図14の15−15線に沿う部分拡大断面図
である。
【図16】ロールペーパーの回動枢軸を抽出して示す正
面図である。
【図17】別な回動枢軸を示す正面図である。
【図18】図17の18−18線断面図である。
【符号の説明】 (11)・背壁 (12)・側壁 (13)・仕切り底壁 (14)・スカート片 (15)・ペーパーカツター (16)・スライドガイドレール (17)・回動枢軸 (18)・回動枢軸 (19)・取り出し口 (21)・枢支ピン (24)・支持枕 (A)・・ホルダー本体 (B)・・開閉カバー (M1)・上段ロールペーパー (M2)・下段ロールペーパー (D)・・偏心量 (P)・・後端部 (S)・・ペーパー導出窓 (W)・・室内壁面 (F)・・ペーパー引き出し回動方向

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホルダー本体(A)を室内壁面(W)への
    取付け用背壁(11)と、その背壁(11)よりも下方
    へ長く張り出す左右一対の側壁(12)とから成る平面
    視の倒立U字型に、且つ2個のロールペーパー(M1)
    (M2)を相反方向へ回動し得る積み重ね状態に収容す
    る大きさとして造形し、その両側壁(12)の上端部に
    は、上段ロールペーパー(M1)の円周面を前上方から
    側面視の倒立L字型開閉カバー(B)を、水平な枢
    支ピン(21)によって回動自在に取付け、同じく両側
    壁(12)の中間部には、ロールペーパー(M1)(M
    2)の回動枢軸落し入れ用スライドガイドレール(1
    6)を、上下方向に沿って平行に列設したトイレツトペ
    ーパーホルダーにおいて、 上記スライドガイドレール
    (16)を上端部へ行く程前方へ張り出すように屈曲形
    成して、その上端部を回動枢軸落し入れ口(20)とし
    て拡開させると共に、その落し入れ口(20)の開口縁
    部によって上記開閉カバー(B)を上段ロールペーパー
    (M1)と接触しないように受け止める一方、 同じくス
    ライドガイドレール(16)を下端部へ行く程やはり前
    方へ張り出すように屈曲形成して、上記積み重ね状態に
    おける上段ロールペーパー(M1)の回動枢軸(18)
    よりも、下段ロールペーパー(M2)の回動枢軸(1
    7)が一定量(D)だけ前方へ偏倚するように関係設定
    すると共に、そのスライドガイドレール(16)の下端
    部付近を前上方に向かい開口する回動枢軸取り出し口
    (19)として切り欠き、 上記ホルダー本体(A)の側
    壁(12)には、ロールペーパー(M1)(M2)の回
    動枢軸保管用支持枕(24)を取付けると共に、 同じく
    ホルダー本体(A)における両側壁(12)の下端部に
    は、下段ロールペーパー(M2)の円周面を前下方から
    部分的に覆受樋型の仕切り底壁(13)を、その後端
    部(P)が上記背壁(11)の下端部と一定のペーパー
    導出窓(S)を開口区成するように横断させて、その底
    壁(13)の中途部から連続的に垂下するスカート片
    (14)の下端部を、ペーパーカッター(15)として
    鋭利化し、両ロールペーパー(M1)(M2)の回動枢
    軸(17)(18)を上記ホルダー本体(A)のスライ
    ドガイドレール(16)内へ順次落し入れて、その下段
    ロールペーパー(M2)の始端部(b)を上記導出窓
    (S)から下方へ引き出し、同じく中途部を上記底壁
    (13)の後端部(P)へ一旦係止させた緊張状態のも
    とで、且つ上段ロールペーパー(M1)の自重による制
    動力を受けた状態のもとで、その下段ロールペーパー
    (M2)を上記カツター(15)によってカツトする
    や、そのカツト後に残るロールペーパー(M2)の始端
    部(b)が、上記底壁(13)の後端部(P)とカツタ
    ー(15)との相互間隔距離に相応する一定長さ(L)
    分だけ、自づと垂れ下がるように定めたことを特徴とす
    るトイレツトペーパーホルダー。
JP1991051460U 1991-06-06 1991-06-06 トイレツトペーパーホルダー Expired - Lifetime JPH0722156Y2 (ja)

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JPH0528293U JPH0528293U (ja) 1993-04-16
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2998068B2 (ja) * 1996-06-25 2000-01-11 有限会社 幸福の光 昇降装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53113154U (ja) * 1977-02-14 1978-09-08
JPS55109496U (ja) * 1979-01-30 1980-07-31
JPS5880098U (ja) * 1981-11-28 1983-05-30 嶋田 進 ロ−ル紙ホルダ−
JPH01126193U (ja) * 1988-02-22 1989-08-29

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