JPS5932392Y2 - トイレツトペ−パ−収納容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はトイレットペーパーの収納する容器の構成を、
袋体と保持体との組合せにより一体化形成したトイレッ
トペーパー収納容器に関するものである。

従来、用便後トイレットペーパーを使用するときになっ
て無くなっているのに気付き困ることが多条あり、その
ため予備のトイレットペーパーを便所内の棚等に常置す
るなどしているが、棚は比較的高所にあるため一見した
だけではトイレットペーパーの予備の有無がわかり難く
、まして子供の場合予備があったとしても手がとどかな
いという問題点があった。

本考案は斯かる問題点を解決するものであり、複数個の
トイレットペーパーの収納が可能で便所内の邪魔になら
ない所に容易に取付けることができ、袋体と保持体とを
組合せて一体化することにより形くずれもせず美的効果
も高め得るようにしたトイレットペーパー収納容器を提
案するものである。

即ち、本考案は薄板材を用いてトイレットペーパーの大
きさに応じた細長くて前面と上面とを開放した箱形に屈
曲形成して下端部で左右両側板と底板とを止め金具によ
り、組立固定してなる保持体と、該保持体を収納し得る
所要寸法で底部手前には取出し口を有してかつ底部前縁
に止め片を備え上部と取出し口前面とに蓋片を付して吊
下げ得るように形成した袋体とからなり、斯かる袋体の
内部に保持体を挿入して該袋体底部の止め片と保持体底
板とを止め具で着脱可能に取出し口縁で固定し、該保持
体と袋体とを一体的に形成して、袋体の装飾効果と相俟
って美麗にして便利に利用できるトイレットペーパー収
納容器を提供するものである。

次に本考案の一実施例を図面について詳述すれば、第５
図に示すように適宜厚さの薄板材を用いて形成した保持
体１０は、規格のトイレットペーパー３０の横幅寸法よ
りやや広い幅ａで所要長さの背板１１の左右両側に上端
を傾斜状にして、トイレットペーパー３０の直径よりや
や大きい幅すをもつ側板１２を連設し、該側板１２の左
右下部両端には所要形状の切欠き部１５を設け、側板１
２下端部の外寄りには雄型スナップ１６を外向きに取付
け、背板１１下端には横幅ａで縦幅すの底板１３を連設
し、底板１３の左右両端には台形の取付片１４を設け、
該取付片１４には組立てたとき前記雄型スナップ１６に
嵌合し得る位置に雌型スナップ１７を取付け、更には底
板１３の先端部位置には雄型スナップ１８を取付けたも
ので全体形状を左右対称となし、各板間の折り目線１９
に沿い手前に屈曲して、雄型スナップ１６と雌型スナッ
プ１７とを嵌合固着することで第４図に示すように組立
てられるように形成したものである。

斯かる保持体１０と組合せる袋体２０は、前記の保持体
１０が挿入し得る角筒状に布帛にて縫製し、その上端縁
部２６は適宜寸法折畳んで芯を入れ、かつ吊下げ用紐２
７を取付け、袋体２０上部の開口部分２１上側には基端
を上端縁部２６に縫着して袋体２０の開口部から前面ま
で覆う上蓋片２４を付し、袋体２０の下部手前にはトイ
レットペーパー３０を取出すことのできる大きさで左右
には円弧状の切欠き縁２９を形成した取出し口２２を形
成し、該取出し口２２の上端にはこの取出し口２２を覆
うことのできる下蓋片２５を縫着し、かつ取出し口２２
の下端には組合せ時前記保持体の底板１３付設の雄型ス
ナップ１８と嵌合し得る位置に雌型スナップ２８を取付
けた止め片２３を縫着して第３図に示すように形成した
のである。

このようになされた袋体２０内に前記保持体１０を挿入
して、保持体１０の底板１３前端縁１３′を袋体下端の
止め片２６で包むようにして、該止め片２６付設の雌型
スナップ２８と底板１３側の雄型スナップ１８とを止め
合せて袋体２０内に保持体１０を固定し、（第２図参照
）一体的な吊下げ型のトイレットペーパー収納容器１を
構成したのである。

斯くのごとく構成した本考案トイレット−ペーパー収納
容器１は使用に際して、第６図に示すごとく収納容器１
上部の開口部２１より複数個のトイレットペーパー３０
を入れ、収納容器１内に収容し、該収納容器１の吊下げ
用紐２７を便所内の邪魔にならない場所で適宜高さ位置
に取付けた係止金具４０に係止すればよく、トイレット
ペーパー３０の取出しは下蓋片２５を手前に引上げてト
イレットペーパー３０を引出せばよく、保持体１０及び
袋体２０の両辺に切欠き部１５．２９を設けであるため
取出しも容易に行なえるものであり、更に本考案収納容
器は袋体内に剛性を有する保持体を挿入して底部に加わ
る荷重を、該保持体を介して袋体に担持させるようにし
たことで袋体が変形することもなく、常時安定した状態
を保持できるのである。

なお、袋体２０の前面部に透明な材料を使用しておけば
収納残余量が確認できて便利であり、必要に応じ袋体の
外側適所にポケットなどを設けて芳香剤を収容するよう
にすれば更に効果的である。

このように本考案トイレットペーパー収納容器は、便所
内の適所に吊り下げるだけでよく、保持体と袋体とを一
体化形成し、前記したように保持体の底板と袋体の底部
との固着により、トイレットペーパーの荷重を支えるこ
とができ安定した保持が可能で収納容器は変形すること
もなくトイレットペーパーをスムーズに取出しで゛きる
もので゛あり、袋体を布帛にて形成しであるため色彩、
模様等は多種にわたって選択することができ、美的効果
及び清潔感を高め得るものであり、更に保持体は分解し
て薄板状にできるため嵩ばらす、市販流通段階において
の取扱いも容易で在庫場所もとらず、構成が簡単である
ため安価に提供できる等実用的効果大なるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案のトイレットペーパー収納容器の一実施例
を示すもので、第１図は全体斜視図、第２図は一部を切
欠いた斜視図、第３図は袋体の全体斜視図、第４図は保
持体の全体斜視図、第５図は保持体の展開図、第６図は
使用状態を示す全体斜視図で゛ある。 １・・・・・・トイレットペーパー収納容器、１０・・
・・・・保持体、１１・・・・・・背板、１２・・・・
・・側板、１３・・・・・・底板、２０・・・・・・袋
体、２２・・・・・・取出し口、２３・・・・・・止め
片、３０・・・・・・トイレットペーパー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 適宜厚さの薄板材を用いてトイレットペーパーの大きさ
   に応じた細長くて前面と上面とを開放した箱形に屈曲形
   成して下端部で左右両側板と底板とを止め金具により組
   立固定してなる保持体と、該保持体を収納し得る所要寸
   法で底部手前には取出し口を有してかつ底部前縁に止め
   片を備え上部と取出し口前面とに蓋片を付して吊下げ得
   るように形成した袋体とからなり、斯かる袋体の内部に
   保持体を挿入して該袋体底部の止め片と保持体底板とを
   止め具で着脱可能に取出し口縁にて固定し、保持体と袋
   体とを一体的に形成したことを特徴とするトイレットペ
   ーパー収納容器。