JPH07221406A - 半導体発光素子 - Google Patents
半導体発光素子Info
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- JPH07221406A JPH07221406A JP2736894A JP2736894A JPH07221406A JP H07221406 A JPH07221406 A JP H07221406A JP 2736894 A JP2736894 A JP 2736894A JP 2736894 A JP2736894 A JP 2736894A JP H07221406 A JPH07221406 A JP H07221406A
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Abstract
かつ比較的再現性良く決定し得る様に改良された新規な
半導体発光素子を提供する。 【構成】第1導電型基板(1)上に、少なくとも、第1
導電型下側クラッド層(3)、活性層(4)、第2導電
型第1上側クラッド層(5)、第2導電型またはアンド
ープ型エッチング阻止層(6)、第1導電型またはアン
ドープ型電流阻止層(7)、キャップ層(8)、第2導
電型第2上側クラッド層(9)、第2導電型コンタクト
層(10)を順次に配置し、そして、エッチング阻止層
(6)及びキャップ層(8)がMAs(MはIIIb族元素
の一種または二種以上を表す)で構成され、電流阻止層
(7)がMP(MはIIIb族元素の一種または二種以上を
表す)で構成され、且つ、電流阻止層(7)に形成され
るグルーブ(20)の各壁面に主として{111}面を
露出して成る。
Description
るものであり、活性層上に設けられた電流阻止層の一部
をエッチング除去して形成されたグルーブ(groov
e)を有する半導体発光素子であって、電流阻止層に形
成されるグルーブの形状を容易かつ比較的再現性良く決
定し得る様に改良された新規な半導体発光素子に関する
ものである。
をエッチング除去して形成されたグルーブを有する半導
体発光素子は公知である。斯かる構造の半導体発光素子
においては、グルーブによって電流狭搾が行われるた
め、一定形状のグルーブ、特に、底面の面積を一定とし
たグルーブを再現性良く形成することが重要である。す
なわち、素子作成の際のエッチングプロセスによって生
じる大きなサイドエッチングにより、グルーブの底面の
面積が大きく変動する場合は、例えば、レーザーにおい
ては、しきい値電流が変動し、また、単一横モードの光
を発光する素子が安定的に得られ難い。
鑑みなされたものであり、その目的は、電流阻止層に形
成されるグルーブの形状を容易かつ比較的再現性良く決
定し得る様に改良された新規な半導体発光素子を提供す
ることにある。
意検討を重ねた結果、活性層上のエッチング阻止層およ
びキャップ層とこれらの各層に挟まれた電流阻止層とを
特定の材料の組み合わせで構成することにより、電流阻
止層において外広がりに形成されるグルーブのサイドエ
ッチングを制限することが出来、上記の目的を容易に達
成し得るとの知見を得た。
基に完成されたものであり、その第1の要旨は、活性層
上に設けられた電流阻止層の一部をエッチング除去して
形成されたグルーブを有する半導体発光素子において、
第1導電型基板上に、少なくとも、第1導電型下側クラ
ッド層、活性層、第2導電型第1上側クラッド層、第2
導電型またはアンドープ型エッチング阻止層、第1導電
型またはアンドープ型電流阻止層、キャップ層、第2導
電型第2上側クラッド層、第2導電型コンタクト層を順
次に配置し、そして、エッチング阻止層およびキャップ
層がMAs(MはIII b 族元素の一種または二種以上を
表す)で構成され、電流阻止層がMP(MはIII b 族元
素の一種または二種以上を表す)で構成され、且つ、電
流阻止層に形成されるグルーブの各壁面に主として{1
11}面を露出して成ることを特徴とする半導体発光素
子に存する。
に係る半導体発光素子において、キャップ層をエッチン
グ除去した構造の半導体発光素子に存し、本発明の第3
の要旨は、基本的には、第1の要旨に係る半導体発光素
子において、電流阻止層に形成されるグルーブの底面に
位置するエッチング阻止層をエッチング除去した構造の
半導体発光素子に存し、本発明の第4の要旨は、基本的
には、第1の要旨に係る半導体発光素子において、キャ
ップ層および電流阻止層に形成されるグルーブの底面に
位置するエッチング阻止層をエッチング除去した構造の
半導体発光素子に存する。
半導体発光素子において、第1導電型基板としては、通
常、所謂III −V族化合物単結晶基板(ウエハ)が使用
される。III −V族化合物単結晶基板は、周期律表の第
III b 族元素と第Vb 族元素との化合物のバルク結晶か
ら切り出して得られる。本発明においては、通常、Ga
P、GaAs、InPの群から選択されるウエハが使用
される。これらの中では、特にGaAsが好適に使用さ
れる。
光素子(a)について説明する。第1の要旨に係る半導
体発光素子は、第1導電型基板上に、少なくとも、第1
導電型下側クラッド層、活性層、第2導電型第1上側ク
ラッド層、第2導電型またはアンドープ型エッチング阻
止層、第1導電型またはアンドープ型電流阻止層、キャ
ップ層、第2導電型第2上側クラッド層、第2導電型コ
ンタクト層を順次に配置した構造を有する。
おけるエピ構造の一例を示す模式的説明図であり、図
中、(1)は基板、(2)はバッファ層、(3)は下側
クラッド層、(4)は活性層、(5)は第1上側クラッ
ド層、(6)はエッチング阻止層、(7)は電流阻止
層、(8)はキャップ層を表す。これらの各層は、エピ
タキシャル薄膜として形成される。斯かるエピ構造は、
後述する本発明の半導体発光素子(b)〜(d)におい
ても利用される。
て、基板バルク結晶の不完全性を緩和し、結晶軸を同一
にしたエピタキシャル薄膜の形成を容易にするために使
用される。バッファ層(2)は、基板(1)と同一の化
合物で構成するのが好ましく、基板(1)としてGaA
sを使用した場合は、通常、バッファ層(2)にはGa
Asが使用される。
ド層(5)は、活性層(4)の屈折率より小さな屈折率
を有する材料で構成される。バッファ層(2)としてG
aAsを使用した場合は、ダブルヘテロ接合を構成する
ため、通常、AlGaAs系材料(Alx Ga1-x A
s)が使用され、その混晶比は、屈折率が上記の条件を
満足する様に適宜選択される。通常、混晶比は0.15
〜0.50の範囲とされる。そして、下側クラッド層
(3)及び第1上側クラッド層(5)の混晶比は、通
常、同一とされるが、必ずしもその必要はない。
As系材料、InGaAs系材料、InGaAsP系材
料などによって構成され、その構造としては、例えば、
上記の材料の薄膜から成る各種の量子井戸構造(SQ
W、MQW)等を採用することが出来る。そして、活性
層(4)には、通常、光ガイド層が併用される。光ガイ
ド層の構造としては、活性層の両側に光ガイド層を設け
た構造(SCH構造)、光ガイド層の組成を徐々に変化
させることにより屈折率を連続的に変化させた構造(G
RIN−SCH構造)等を採用することが出来る。活性
層(4)の材料および構造は、目的とする発光波長や出
力などによって適宜選択される。
(8)は、MAs(MはIII b 族元素の一種または二種
以上を表す)で構成される。具体的な構成材料として
は、AlAs、GaAs、InAs、InGaAs、A
lGaAs等が挙げられるが、特にGaAsが好適に使
用される。
元素の一種または二種以上を表す)で構成される。具体
的な構成材料としては、GaP、InP、InGaP、
AlGaP、AlGaInP等が挙げられるが、特に、
InGaPが好適に使用される。具体的には、GaAs
基板を使用した場合は、In0.5 Ga0.5 Pが使用され
る。
型にはn型、第2導電型にはp型が選択され、ドーパン
トとしては、n型には、通常、Si、Se、Te等が使
用され、p型には、通常、Be、Zn、C、Mg等が使
用される。そして、各層におけるキャリア濃度は、各層
の有する機能に従って適宜選択される。
0.1〜1μm、下側クラッド層(3)の厚さは0.5
〜3μm、活性層(4)の厚さは量子井戸構造の場合1
層当たり0.005〜0.02μm、第1上側クラッド
層(5)の厚さは0.05〜0.3μm、エッチング阻
止層(6)の厚さは0.005〜0.1μm、電流阻止
層(7)の厚さは0.4〜3μmの範囲から選択され
る。
一例の説明図であり、共振器長と直角方向に垂直に切断
した断面の模式的説明図である。本発明の半導体発光素
子(a)は、活性層(4)上に設けられたキャップ層
(8)と電流阻止層(7)の一部をエッチング除去して
形成されたグルーブ(20)を有する。グルーブ(2
0)は、電流注入路と光導波路とを構成する要素であ
り、その平面形状は、通常、共振器長方向に伸びるスト
ライプ状とされる。
は、電流阻止層(7)に形成されるグルーブの各壁面に
主として{111}面を露出して成ることを特徴とす
る。斯かる特徴的構造は、基本的には、MP(MはIII
b 族元素の一種または二種以上を表す)で構成される電
流阻止層(7)のエピタキシャル結晶成長の際に{10
0}面を結晶成長面として利用することにより容易に実
現することが出来る。
は、オフ基板を使用する公知の方法に従い、結晶成長面
にステップを付与するため、主として{100}面から
僅かに傾斜させた面を結晶成長面として使用することも
出来る。この場合、傾斜角度は、通常、0.5〜15°
の範囲から適宜選択される。エピタキシャルウエハーの
製造は、公知の任意の方法を採用することが出来るが、
気相成長法、特に、分子線エピタキシャル成長法(MB
E法)又は有機金属化学気相成長法(MOCVD法)を
採用するのが好ましい。
止層のエッチングにおいては、SiNx等の保護膜を利
用してエッチング窓を形成する公知のリソグラフィー技
術とMAsに対するMPの公知の選択エッチング方法が
採用される。エッチング剤には、MP結晶の{111}
面が主に現れている面を除く他の面を選択的にエッチン
グし得るエッチング剤が使用される。電流阻止層(7)
のエッチングされない結晶面は、実質的には{111}
面であるが、エッチングされない結晶面には、{11
1}面の他にこれに近接した結晶面({211}面と
{311}面)が存在することもある。
存在する場合、角度見合いとしての{111}面の存在
割合は、{111}面に近接する他の面の種類によって
異なるが、通常、50%程度以上である。換言すれば、
エッチングされない複数の結晶面には、{111}面と
それ以外に{211}面と{311}面の一方または両
者が存在し、角度見合いとしての{111}面の存在割
合は、通常、50%程度以上である。
(4)上に設けられたキャップ層(8)と電流阻止層
(7)の一部をエッチング除去して共振器長方向に伸び
るストライプ状のグルーブ(20)が形成される。そし
て、MPで構成される電流阻止層(7)の表面にMAs
で構成されるキャップ層(8)が形成されている場合
は、サイドエッチングは制限される。
は、エッチングされたキャップ層の端部(81)、(8
1)を変動することなく、換言すれば、グルーブ(2
0)を形成する外広がりの各壁面がキャップ層(8)の
下面側に進入することなく行われる。その結果、グルー
ブ(20)は、キャップ層(8)の下面の端面から伸び
た形状となる。
は、グルーブの各壁面がキャップ層の下面側に進入する
大きなサイドエッチングが行われる従来の素子構造に比
し、グルーブ(20)の形状の変動が少ない。それがた
め、本発明の半導体発光素子(a)は、高精度に行い得
るエピタキシャル結晶成長およびリソグラフィー技術に
より、グルーブ(20)の形状を容易かつ比較的再現性
良く決定し得る。
こらず、しかも、InGaP等のMP結晶の{111}
面のみが露出する場合、外広がりに形成されるグルーブ
(20)の各壁面のエッチング阻止層(6)からの内角
(α)は、理論的には、54.7°となる。しかしなが
ら、MP結晶の{111}面に近接する結晶面、例え
ば、{311}面(角度:25.2°)が一部露出する
場合は、54.7°より鋭角となる。従って、上記の内
角(α)は、電子顕微鏡写真に基づく測定値としては、
MP結晶の{111}面に近接する結晶面の種類、エピ
タキシャル結晶成長の際の格子整合性の程度、電子顕微
鏡写真による測定誤差などを考慮した場合、通常、45
〜60°の範囲となる。
プ層(8)及びグルーブ(20)の上に第2導電型第2
上側クラッド層(9)と第2導電型コンタクト層(1
0)を順次に形成して構成される。そして、グルーブ
(20)は、第2上側クラッド層(9)よって埋められ
る。
(3)と同様、活性層(4)の屈折率より小さな屈折率
を有する材料で構成される。具体的には、通常、AlG
aAs系材料(Alx Ga1-x As)が使用され、その
混晶比は、屈折率が上記の条件を満足する様に適宜選択
される。通常、混晶比は0.15〜0.50の範囲とさ
れる。そして、第2クラッド層(9)の混晶比は、通
常、下側クラッド層(3)同一とされるが、必ずしもそ
の必要はない。一方、コンタクト層(10)は、通常、
GaAs材料で構成される。第2クラッド層(9)及び
コンタクト層(10)の各厚さは、通常、0.5〜3μ
mから選択される。
表面に形成され、n型電極の場合、基板(1)表面に例
えばAuGe/Ni/Auを順次に蒸着した後、アロイ
処理することによって形成される。電極(32)は、第
2導電型コンタクト層(10)の表面に形成され、p型
電極の場合、コンタクト層(10)表面に例えばTi/
Pt/Auを順次に蒸着した後、アロイ処理することに
よって形成される。
発光素子(b)の一例の説明図であり、共振器長と直角
方向に垂直に切断した断面の模式的説明図である。本発
明の半導体発光素子(b)は、前記の半導体発光素子
(a)において、キャップ層(8)をエッチング除去し
た構造を有する。すなわち、前述の方法に従ってグルー
ブ(20)を形成した後、キャップ層(8)を選択的に
エッチング除去し、第2上側クラッド層(9)とコンタ
クト層(10)を順次に形成して構成される。
発光素子(c)の一例の説明図であり、共振器長と直角
方向に垂直に切断した断面の模式的説明図である。本発
明の半導体発光素子(c)は、前記の半導体発光素子
(a)において、電流阻止層(7)に形成されるグルー
ブ(20)の底面に位置するエッチング阻止層をエッチ
ング除去した構造を有する。すなわち、前述の方法に従
ってグルーブ(20)を形成した後、グルーブ(20)
の底面に位置するエッチング阻止層を選択的にエッチン
グ除去し、第2上側クラッド層(9)とコンタクト層
(10)を順次に形成して構成される。なお、半導体発
光素子(c)の場合は、半導体発光素子(a)の場合と
異なり、エッチング阻止層の導電型は、第1導電型、第
2導電型またはアンドープ型の何れであってもよい。
発光素子(d)の一例の説明図であり、共振器長と直角
方向に垂直に切断した断面の模式的説明図である。本発
明の半導体発光素子(d)は、前記の半導体発光素子
(a)において、キャップ層および電流阻止層(7)に
形成されるグルーブ(20)の底面に位置するエッチン
グ阻止層を選択的にエッチング除去し、第2上側クラッ
ド層(9)とコンタクト層(10)を順次に形成して構
成される。なお、半導体発光素子(d)の場合は、半導
体発光素子(a)の場合と異なり、エッチング阻止層の
導電型は、第1導電型、第2導電型またはアンドープ型
の何れであってもよい。
れた半導体発光素子(a)〜(d)は、チップ単位に分
割され、レーザーダイオード(LD)として利用され
る。以上の説明は、レーザーダイオードを例としたもの
であるが、本発明の半導体発光素子は、発光ダイオード
(LED)等にも適用し得る。
するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。
ト:Si、キャリア濃度:1×1018cm-3)の表面
に、n型GaAsから成るバッファ層(Si:1×10
18cm-3、0.6μm)、n型Al0.3 Ga0.7 Asか
ら成る下側クラッド層(Si:1×1018cm-3、1.
5μm)、アンドープ型のGaAsから成る下側光ガイ
ド層(0.05μm)、アンドープ型のIn0.2 Ga
0.8 As(0.006μm、SQW)、アンドープ型の
GaAsから成る上側光ガイド層(0.05μm)、p
型Al0.3 Ga0.7 Asから成る第1上側クラッド層
(Be:1×1018cm-3、0.1μm)、p型GaA
sから成るエッチング阻止層(Be:1×1018c
m-3、0.01μm)、n型In0.5 Ga0.5 Pから成
る電流阻止層(Si:1×1018cm-3、1.0μ
m)、n型GaAsから成るキャップ層(Si:1×1
018cm-3、0.1μm)を順次に形成してエピタキシ
ャルウエハを得た。
iNx 膜を形成し、リソグラフィー技術により、SiN
x 膜に幅4μmのストライプ状の孔を形成した。その
後、硫酸(98重量%):過酸化水素水(30重量
%):水の容量比が3:1:1の混合エッチング水溶液
を使用して25℃の温度でキャップ層を選択的にエッチ
ングし、更に、塩酸(36重量%):水の容量比が4:
1の混合エッチング水溶液を使用して25℃の温度で電
流阻止層を選択的にエッチングしてグルーブを形成し
た。
いて外広がりに形成されたグルーブの各壁面の結晶面を
測定した結果、In0.5 Ga0.5 P結晶の{111}面
であることが確認された。また、電子顕微鏡写真に基づ
き各壁面のエッチング阻止層からの内角(α)を測定し
た結果は53°であった。
Ga0.7 Asの第2上側クラッド層(Zn:1×1018
cm-3、1.5μm)を形成してグルーブを埋め込み、
更に、第2上側クラッド層の表面にp型GaAsのコン
タクト層(Zn:5×1018cm-3、3.0μm)を形
成した。上記の第2上側クラッド層およびコンタクト層
は、MOCVD法により形成した。
成し、チップ単位に分割し、共振器長500μmの図2
に示す構造のレーザーダイオードを得た。p型電極は、
順次にTi/Pt/Auを蒸着した後、アロイ処理する
ことによって形成し、n型電極は、順次にAuGe/N
i/Auを蒸着した後、アロイ処理することによって形
成した。得られたレーザーダイオードの発振波長は98
0nmであり、端面処理を行わずに測定した電流−出力
特性は図6(a)に示す通りであった。そして、しきい
値電流(Ith)は12(mA)であった。
a0.5 As(Be:1×1018cm-3、0.01μm)
に変更した以外は、実施例1と同様にしてエピタキシャ
ルウエハを得た後、グルーブを形成した。グルーブの各
壁面は、主としてIn0.5 Ga0.5 P結晶の{111}
面であり、各壁面のエッチング阻止層からの内角(α)
は48°であった。
酸化水素水(30重量%)の容量比が1:1の混合エッ
チング水溶液を使用し、25℃の温度で20秒間、キャ
ップ層を選択的にエッチングした。次いで、実施例1と
同様に操作して共振器長500μmの図3に示す構造の
レーザーダイオードを得た。得られたレーザーダイオー
ドの発振波長は980nmであり、端面処理を行わずに
測定した電流−出力特性は図6(b)に示す通りであっ
た。そして、しきい値電流(Ith)は17(mA)で
あった。
ら成るエッチング阻止層(Be:1×1018cm-3、
0.1μm)、キャップ層をn型Al0.5 Ga0.5 As
(Si:1×1018cm-3、0.1μm)に変更した以
外は、実施例1と同様にしてエピタキシャルウエハを得
た後、グルーブを形成した。グルーブの各壁面は、主と
してIn0.5 Ga0.5 P結晶の{111}面であり、各
壁面のエッチング阻止層からの内角(α)は50°であ
った。
酸化水素水(30重量%)の容量比が1:1の混合エッ
チング水溶液を使用し、25℃の温度でエッチング阻止
層の一部(電流阻止層に形成されたグルーブの底面に位
置するエッチング阻止層)を選択的にエッチングした。
エッチング阻止層においては、図4に示す様に、少量の
サイドエッチングが起こった。次いで、実施例1と同様
に操作して共振器長500μmの図4に示す構造のレー
ザーダイオードを得た。得られたレーザーダイオードの
発振波長は980nmであり、端面処理を行わずに測定
した電流−出力特性は図6(c)に示す通りであった。
そして、しきい値電流(Ith)は24(mA)であっ
た。
変更した以外は、実施例1と同様にしてエピタキシャル
ウエハを得た後、グルーブを形成した。グルーブの各壁
面は、主としてIn0.5 Ga0.5 P結晶の{111}面
であり、各壁面のエッチング阻止層からの内角(α)は
54°であった。
酸化水素水(30重量%)の容量比が20:1の混合エ
ッチング水溶液を使用し、25℃の温度でキャップ層と
エッチング阻止層の一部(電流阻止層に形成されたグル
ーブの底面に位置するエッチング阻止層)を選択的にエ
ッチングした。エッチング阻止層においては、図5に示
す様に、少量のサイドエッチングが起こった。次いで、
実施例1と同様に操作して共振器長500μmの図5に
示す構造のレーザーダイオードを得た。得られたレーザ
ーダイオードの発振波長は980nmであり、端面処理
を行わずに測定した電流−出力特性は図6(d)に示す
通りであった。そして、しきい値電流(Ith)は22
(mA)であった。
層に形成されるグルーブの形状を容易かつ比較的再現性
良く決定し得る様に改良された新規な半導体発光素子が
提供される。
例を示す模式的説明図である。
例の説明図である。
例の説明図である。
例の説明図である。
例の説明図である。
電流−出力特性図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 活性層上に設けられた電流阻止層の一部
をエッチング除去して形成されたグルーブを有する半導
体発光素子において、第1導電型基板上に、少なくと
も、第1導電型下側クラッド層、活性層、第2導電型第
1上側クラッド層、第2導電型またはアンドープ型エッ
チング阻止層、第1導電型またはアンドープ型電流阻止
層、キャップ層、第2導電型第2上側クラッド層、第2
導電型コンタクト層を順次に配置し、そして、エッチン
グ阻止層およびキャップ層がMAs(MはIII b 族元素
の一種または二種以上を表す)で構成され、電流阻止層
がMP(MはIII b 族元素の一種または二種以上を表
す)で構成され、且つ、電流阻止層に形成されるグルー
ブの各壁面に主として{111}面を露出して成ること
を特徴とする半導体発光素子。 - 【請求項2】 活性層上に設けられた電流阻止層の一部
をエッチング除去して形成されたグルーブを有する半導
体発光素子において、第1導電型基板上に、少なくと
も、第1導電型下側クラッド層、活性層、第2導電型第
1上側クラッド層、第2導電型またはアンドープ型エッ
チング阻止層、第1導電型またはアンドープ型電流阻止
層、第2導電型第2上側クラッド層、第2導電型コンタ
クト層を順次に配置し、そして、エッチング阻止層がM
As(MはIII b 族元素の一種または二種以上を表す)
で構成され、電流阻止層がMP(MはIII b 族元素の一
種または二種以上を表す)で構成され、且つ、電流阻止
層に形成されるグルーブの各壁面に主として{111}
面を露出して成ることを特徴とする半導体発光素子。 - 【請求項3】 活性層上に設けられた電流阻止層の一部
をエッチング除去して形成されたグルーブを有する半導
体発光素子において、第1導電型基板上に、少なくと
も、第1導電型下側クラッド層、活性層、第2導電型第
1上側クラッド層、エッチング阻止層、第1導電型また
はアンドープ型電流阻止層、キャップ層、第2導電型第
2上側クラッド層、第2導電型コンタクト層を順次に配
置し、電流阻止層に形成されるグルーブの底面に位置す
るエッチング阻止層をエッチング除去し、そして、エッ
チング阻止層およびキャップ層がMAs(MはIII b 族
元素の一種または二種以上を表す)で構成され、電流阻
止層がMP(MはIII b 族元素の一種または二種以上を
表す)で構成され、且つ、電流阻止層に形成されるグル
ーブの各壁面に主として{111}面を露出して成るこ
とを特徴とする半導体発光素子。 - 【請求項4】 活性層上に設けられた電流阻止層の一部
をエッチング除去して形成されたグルーブを有する半導
体発光素子において、第1導電型基板上に、少なくと
も、第1導電型下側クラッド層、活性層、第2導電型第
1上側クラッド層、エッチング阻止層、第1導電型また
はアンドープ型電流阻止層、第2導電型第2上側クラッ
ド層、第2導電型コンタクト層を順次に配置し、電流阻
止層に形成されるグルーブの底面に位置するエッチング
阻止層をエッチング除去し、そして、エッチング阻止層
がMAs(MはIII b 族元素の一種または二種以上を表
す)で構成され、電流阻止層がMP(MはIII b 族元素
の一種または二種以上を表す)で構成され、且つ、電流
阻止層に形成されるグルーブの各壁面に主として{11
1}面を露出して成ることを特徴とする半導体発光素
子。 - 【請求項5】 エッチング阻止層とキャップ層とがGa
As材料で構成され、電流阻止層がIn0.5 Ga 0.5P
材料で構成されている請求項1又は3に記載の半導体発
光素子。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1994
- 1994-01-31 JP JP02736894A patent/JP3795931B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011203384A (ja) * | 2010-03-24 | 2011-10-13 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 半導体光素子及びマッハツェンダー型光変調素子 |
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