JPH07221369A - 回路素子の劣化検出回路 - Google Patents

回路素子の劣化検出回路

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JPH07221369A
JPH07221369A JP985594A JP985594A JPH07221369A JP H07221369 A JPH07221369 A JP H07221369A JP 985594 A JP985594 A JP 985594A JP 985594 A JP985594 A JP 985594A JP H07221369 A JPH07221369 A JP H07221369A
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deterioration
semiconductor laser
laser diode
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JP985594A
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Shuichi Kawahara
秀一 川原
Tatsuoki Kuriyama
龍起 栗山
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Idec Izumi Corp
Original Assignee
Idec Izumi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 劣化検出精度が高く、コンパクトな回路素子
の劣化検出回路を提供することを目的とする。 【構成】 半導体レーザダイオード24、APC回路2
8及び動作電流モニタ用抵抗R1で構成され、劣化情報
を含む情報を測定する第一測定回路と、半導体レーザダ
イオード24及び定電流回路30で構成され、温度を測
定する第二測定回路とを、駆動切換え回路32及び測定
入力切換え回路34により切換えるよう構成する。CP
U40は、この切換えを制御するとともに、得られた二
つの測定値から半導体レーザダイオード24の劣化を判
定する。したがって、劣化度を判定すべき半導体レーザ
ダイオード自体を温度センサとして使用するため、劣化
度を正確に判定することができるとともに、外付けの温
度センサが不要となり小型化を要求される機器のコンパ
クト化を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は回路素子の劣化検出回
路に関し、特に、劣化検出精度の向上と、回路装置のコ
ンパクト化に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザ光を利用して、バーコードを読み
取るバーコードリーダや、変位を測定するレーザ変位計
には、レーザ光の発光素子として半導体レーザダイオー
ドが用いられる。半導体レーザダイオードは使用により
劣化するため、これらの機器には、この劣化を検出し、
素子の交換を促す警告を発する回路が、同時に設けられ
ている。
【0003】従来の半導体レーザダイオードの劣化検出
回路の一例を図5に示す。2は半導体レーザダイオー
ド、4はレーザダイオード駆動回路、6はダイオードを
備えた温度センサー、8は劣化基準値発生回路、10は
比較器である。
【0004】この従来の半導体レーザダイオードの劣化
検出回路の動作を説明する。半導体レーザダイオード2
は、レーザダイオード駆動回路4によって、発光出力が
一定となるように駆動されている。発光出力を一定に保
つための動作電流をIdrとする。
【0005】ここに、動作電流Idrは、半導体レーザ
ダイオードの温度Tの関数であるとともに、半導体レー
ザダイオードの劣化にともない増加する性質をもつ。し
たがって、半導体レーザダイオードの温度Tと、半導体
レーザダイオードの新品時の動作電流すなわち初期動作
電流Iintの関係が既知であれば、温度Tを知ること
により初期動作電流Iintを算出することができ、こ
の初期動作電流Iintと実際の動作電流Idrとを比
較することにより、半導体レーザダイオードの劣化の度
合いがわかる。
【0006】劣化は、一般に、動作電流Idrの値が、
初期動作電流Iintの1.5倍程度になった時を目安
とするので、劣化基準電流Irefは、 Iref=1.5*Iint に、設定されている。劣化基準電流Irefを、対応す
る電圧に変換したものが劣化基準電圧Vrefである。
【0007】温度センサ6により測定された温度Tは劣
化基準値発生回路8により、既知の関係式を用いて、温
度Tにおける劣化基準電圧Vrefに変換されたのち、
比較器10に入力される。
【0008】また、現時点における動作電流Idrは、
半導体レーザダイオード駆動回路4により、対応する変
換電圧Vinに変換され、比較器10に入力される。
【0009】比較器10は、劣化基準電圧Vrefと変
換電圧Vinとを比較し、変換電圧Vinの方が大きけ
れば、劣化アラームを出力する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の半導体レーザダイオードの劣化検出回路に
は、次のような問題点があった。図5に示すように半導
体レーザダイオード2の温度Tを測定するために、温度
センサー6を別に設けている。したがって、温度センサ
ー6により測定された温度Tは、かならずしも半導体レ
ーザダイオード2のチップ自体の温度を示すものではな
い。このため、温度測定の際に誤差が生じ、結果とし
て、劣化検出精度の低下を招いていた。
【0011】また、温度センサー6を設置するためのス
ペースを設けることが必要となるため、回路装置をコン
パクトに構成することが困難であった。
【0012】この発明は、上記の問題点を解決して、劣
化検出精度が高く、コンパクトな回路素子の劣化検出回
路を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の回路素子の劣
化検出回路は、通常動作時において、素子の温度及び劣
化度に依存する第一の特性を有するとともに、非通常動
作時において、素子の温度に依存する第二の特性を有す
る回路素子、前記回路素子を構成要素とし、第一の特性
の値である第一特性値を測定する第一測定回路、前記回
路素子を構成要素とし、第二の特性の値である第二特性
値を測定する第二測定回路、第一測定回路と第二測定回
路とを、選択的に切換える切換え回路、切換え回路を制
御する切換え信号を発生する切換え制御手段、第一測定
値と第二測定値に基づき、前記回路素子の劣化度を判定
する劣化判定手段を備えたことを特徴とする。
【0014】請求項2の回路素子の劣化検出回路は、請
求項1の回路素子の劣化検出回路において、前記回路素
子が、半導体レーザダイオードであり、第一特性値が、
半導体レーザダイオードを、発光出力が一定となるよう
に駆動した場合の動作電流値であり、第二特性値が、半
導体レーザダイオードを、しきい値より小さい一定電流
で駆動した場合の順方向電圧降下値であり、一定電流に
よる駆動時間が、半導体レーザダイオードの温度を実質
的に変化させない微少時間であることを特徴とする。
【0015】請求項3の回路素子の劣化検出回路は、請
求項2の回路素子の劣化検出回路において、第一測定回
路として、半導体レーザダイオード、半導体レーザダイ
オードの発光出力を一定に保持しつつ駆動する自動出力
制御回路、半導体レーザダイオードの動作電流をモニタ
する動作電流モニタ用抵抗器を備え、第二測定回路とし
て、半導体レーザダイオード、半導体レーザダイオード
に、しきい値電流よりも小さい一定電流を供給する定電
流回路を備え、切換え回路として、自動出力制御回路と
定電流回路とを選択的に切換える駆動切換え回路と、劣
化判定手段への測定入力を選択的に切換える測定入力切
換え回路とを備え、切換え制御手段を、駆動切換え回路
と測定入力切換え回路とが連動して切換わる切換え信号
を発生するよう構成したことを特徴とする。
【0016】請求項4の回路素子の劣化検出方法は、通
常動作時において、素子の温度及び劣化度に依存する第
一の特性を有するとともに、非通常動作時において、素
子の温度に依存する第二の特性を有する回路素子の劣化
検出方法であって、前記回路素子を構成要素とする第一
測定回路により、第一の特性の値である第一特性値を測
定し、前記回路素子を構成要素とする第二測定回路によ
り、第二の特性の値である第二特性値を測定し、第一測
定値と第二測定値に基づき、前記回路素子の劣化度を判
定することを特徴とする。
【0017】
【作用】請求項1の回路素子の劣化検出回路、又は、請
求項4の回路素子の劣化検出方法においては、回路素子
が、通常動作時において、素子の温度及び劣化度に依存
する第一の特性を有するとともに、非通常動作時におい
て、素子の温度に依存する第二の特性を有する。また、
この回路素子を共通の構成要素とし、第一の特性の値で
ある第一特性値を測定する第一測定回路、及び、第二の
特性の値である第二特性値を測定する第二測定回路を構
成するようにしている。さらに、第一測定値と第二測定
値に基づき、回路素子の劣化度を判定することを特徴と
する。
【0018】したがって、第二特性値は温度のみを独立
変数とする関数であり、非通常動作時に測定した第二特
性値から素子自体の温度を知ることができる。また、第
一特性値はこの素子の温度と劣化度の2つを独立変数と
する関数であり、通常動作時に測定した第一特性値と、
上述の第二特性値から算出した素子の温度から、素子の
劣化度を算出することができる。
【0019】請求項2の回路素子の劣化検出回路は、請
求項1の回路素子の劣化検出回路において、回路素子
を、半導体レーザダイオードとしたものである。また、
第一特性値は、半導体レーザダイオードを、発光出力が
一定となるように駆動した場合の動作電流値であり、第
二特性値は、半導体レーザダイオードを、しきい値より
小さい一定電流で駆動した場合の順方向電圧降下値であ
る。さらに、一定電流による駆動時間が、半導体レーザ
ダイオードの温度を実質的に変化させない微少時間であ
ることを特徴とする。
【0020】また、請求項3の回路素子の劣化検出回路
は、請求項2の回路素子の劣化検出回路において、第一
測定回路として、半導体レーザダイオード、半導体レー
ザダイオードの発光出力を一定に保持しつつ駆動する自
動出力制御回路、半導体レーザダイオードの動作電流を
モニタする動作電流モニタ用抵抗器を備えるよう構成し
ている。また、第二測定回路として、半導体レーザダイ
オード、半導体レーザダイオードに、しきい値電流より
も小さい一定電流を供給する定電流回路を備えている。
また、切換え回路として、自動出力制御回路と定電流回
路とを選択的に切換える駆動切換え回路と、劣化判定手
段への測定入力を選択的に切換える測定入力切換え回路
とを備えている。さらに、切換え制御手段を、駆動切換
え回路と測定入力切換え回路とが連動して切換わる切換
え信号を発生するよう構成したことを特徴とする。
【0021】したがって、半導体レーザダイオード自体
を温度センサに用いたにもかかわらず、通常の使用状況
における半導体レーザダイオードの温度を変化させるこ
となく、その半導体レーザダイオード自体の温度を知る
ことができる。このため、半導体レーザダイオードの劣
化度を正確に判定することができる。
【0022】
【実施例】図1に、この発明の一実施例による回路素子
の劣化検出回路の構成を示す。この実施例は、本発明を
半導体レーザダイオードの劣化を検出する回路に適用し
たものである。半導体レーザダイオードケース22の中
には、発光素子である半導体レーザダイオード24と、
半導体レーザダイオード24の光量をモニタするフォト
ダイオード26が封入されている。Vcは半導体レーザ
ダイオード24を駆動するための駆動電源である。
【0023】自動出力制御回路(APC回路)28は、
半導体レーザダイオード24の発光出力を一定に保つた
めの制御回路であり、R2はフォトダイオードモニタ用
抵抗、Vrは基準電源である。また、動作電流モニタ用
抵抗R1は、半導体レーザダイオード24の動作電流I
drをP点の電圧としてモニタするための抵抗器であ
る。上述の半導体レーザダイオード24、APC回路2
8及び動作電流モニタ用抵抗R1によって第一測定回路
を構成している。
【0024】定電流回路30は、半導体レーザダイオー
ド24に、しきい値より小さい値の一定電流を供給する
ための回路である。半導体レーザダイオード24と定電
流回路30とによって、第二測定回路を構成している。
ここに、しきい値とは、半導体レーザダイオード24が
レーザ光を発生し始めるときの電流値をいう。しきい値
を越えると電流の増加に対する発光出力の増加の割合は
急激に増大する性質を有する。
【0025】駆動切換え回路32は、半導体レーザダイ
オード34の駆動を、APC回路28または定電流回路
30のいずれかに切換えるための回路である。測定入力
切換え回路34は、A/D変換器36への入力を、P点
の電圧Vdrまたは半導体レーザダイオード24の順方
向電圧降下Vdpのいずれかに切換えるための回路であ
る。なお、順方向電圧降下Vdpは、差動増幅器38に
より拡大された後A/D変換器36へ入力される。
【0026】CPU40は、A/D変換器36の出力を
演算処理し、半導体レーザダイオード24の劣化を判定
する劣化判定手段であると同時に、駆動切換え回路32
及び測定入力切換え回路34を、連動して切換える切換
え信号を発生する切換え制御手段でもある。
【0027】次に、この実施例による半導体レーザダイ
オードの劣化検出回路20の動作を、図1〜図4に基づ
いて説明する。図2Aは、半導体レーザダイオード(L
D)24の順方向電圧降下の温度特性を示す図であり、
図2Bは、発光出力を一定とした場合のLD24の動作
電流の温度特性を示す図である。図3及び図4は、LD
24の劣化検出の処理の流れを表わすフローチャートで
ある。
【0028】図1に基づいて、LD24の劣化検出の処
理の流れ(図3及び図4参照)を説明する。本実施例
は、バーコードリーダ等半導体レーザダイオードを用い
た装置について、始動時のテストモードの段階で劣化検
出動作を行なわせる場合の例である。まず、CPU40
は、メインスイッチ(図示せず)が投入されたことを検
知し、劣化検出回路20の電源のスイッチ(図示せず)
をONにする(図3、ステップS1)。
【0029】次に、CPU40は、駆動切換え回路32
のスイッチSW1をa側にするとともに、測定入力切換
え回路34のスイッチSW2をa側にする(図3、ステ
ップS2)。駆動切換え回路32のスイッチSW1をa
側にすると、APC回路28は、LD24の発光出力
を、定められた一定の値に保つよう、動作電流Idrを
制御する。この状態を通常動作時という。
【0030】APC回路28の動作を説明する。フォト
ダイオード26には、半導体レーザダイオード24の発
光出力に対応した電流が流れる。したがって、フォトダ
イオードモニタ用抵抗R2の端点Qの電圧は、半導体レ
ーザダイオード24の発光出力に応じて増減する。AP
C回路28は、Q点の電圧が、常に基準電源Vrの電圧
に等しくなるよう半導体レーザダイオード24の発光出
力すなわち動作電流Idrをフィードバック制御してい
る。なお、動作電流モニタ用抵抗R1の端点Pの電位
は、動作電流Idrに比例する。このP点の電位を動作
電圧Vdrとよぶ。
【0031】CPU40は、この状態のまま、LD24
の温度が安定するまで待つ(図3、ステップS3)。本
実施例においては、待ち時間を10秒程度に設定してい
るが、LD24の温度が安定する時間であれば、これに
限るものではない。
【0032】次に、温度が安定した状態におけるLD2
4の動作電圧VdrをCPU40に取込む。この場合、
動作電圧Vdrは、上述の測定入力切換え回路34のス
イッチSW2を通じて、A/D変換器36に入力され、
ここでデジタル信号に変換された後CPU40に取込ま
れる。CPU40は動作電圧Vdrを、動作電流Idr
に再変換した後記憶する(図3、ステップS4)。
【0033】次に、CPU40は、駆動切換え回路32
のスイッチSW1をb側にするとともに、測定入力切換
え回路34のスイッチSW2をb側にする(図3、ステ
ップS5)。駆動切換え回路32のスイッチSW1をb
側にすると、LD24は、定電流回路30により、定め
られた一定電流で駆動される。この場合、電流値はしき
い値より小さい値であり、かつ、微少時間であるため、
LD24の温度に影響を与えることはない。このときの
LD24の順方向電圧降下Vdpは、差動増幅器38に
より増幅される。
【0034】次に、LD24の順方向電圧降下Vdpを
CPU40に取込む(図4、ステップS6)。この場
合、差動増幅器38により増幅された順方向電圧降下V
dpは、上述の測定入力切換え回路34のスイッチSW
2を通じて、A/D変換器36に入力され、ここでデジ
タル信号に変換された後CPU40に取込まれる。
【0035】次に、図2Aに示すように、CPU40は
あらかじめ与えられた近似式 T=f(Vdp) にしたがって、順方向電圧降下Vdpから、LD24の
温度Tを算出する。(図4、ステップS7)。非通常動
作時、すなわち、しきい値より小さい一定電流で駆動す
る場合には、LD24の順方向電圧降下VdpはLD2
4の温度Tに依存する、という前述の第2の特性を利用
するのである。
【0036】次に、図2Bに示すように、CPU40
は、あらかじめ与えられた既知の近似式 Iref=g(T) にしたがって、LD24の温度Tから、劣化基準電流I
refを算出する。(図4、ステップS8)。前述のよ
うに、通常動作時、すなわち、発光出力が一定となるよ
うに駆動した場合には、LD24の動作電流はLD24
の温度T及び劣化度に依存する、という第一の特性を有
する。図2Bは、この関係を表わしたものであり、劣化
度をパラメータとした場合の温度Tと動作電流の関係を
示している。破線は、LD24が新品の場合の温度Tと
動作電流の関係を表わしたものであり、この場合の動作
電流を初期動作電流Iintという。上述の劣化基準電
流Irefは、LD24の劣化が限界に達した場合の温
度Tと動作電流との関係を示したものである。すなわ
ち、劣化基準電流Irefは、温度Tにおける、LD2
4の劣化の限界を示す基準となる動作電流である。本実
施例においては、劣化基準電流Irefは、従来例同様 Iref=1.5*Iint に設定している。
【0037】次に、CPU40は、上述の劣化基準電流
Irefと、ステップS4でCPU40に記憶させてあ
るLD24の現状の動作電流Idrとを比較し(図4、
ステップS9)、動作電流Idrが劣化基準電流Ire
fを越える場合には、LD24の劣化が限界に達したと
判断して、警告表示を行ない(図4、ステップS1
1)、処理を終了する。
【0038】一方、動作電流Idrが劣化基準電流Ir
efを越えない場合には、LD24の劣化はまだ限界に
達していないと判断して、CPU40は、駆動切換え回
路32のスイッチSW1をa側にする(図4、ステップ
S10)。これにより、LD24は通常動作時の状態に
戻る。すなわち、LD24はAPC回路28により、発
光出力を定められた一定の値に保つよう制御されるとと
もに、CPU40の制御は、次の他の処理へと移行す
る。
【0039】前述のように、LD24を、しきい値より
小さい一定電流で駆動する非通常動作時の状態、すなわ
ち、CPU40が、a側にあった駆動切換え回路32の
スイッチSW1をb側に切換え、定電流駆動下において
温度Tを測定し、所定の判断を行なった後再びスイッチ
SW1をa側に切換えるまで(図3、ステップS5〜図
4、ステップS10)に要する時間は、実際には極めて
短い時間である。このため、LD24の温度を変化させ
ることなく、LD24自体の温度を知ることができ、し
かも、その後の処理に遅延をきたすことがない。
【0040】したがって、本実施例による半導体レーザ
ダイオードの劣化検出回路20をバーコードリーダ装置
等に用いた場合、本実施例のように、装置の始動時のテ
ストモードの段階で劣化検出動作を行なわせるようにす
る他、通常の運転モード時においても、適宜、劣化検出
動作を行なわせるようにすることができる。
【0041】なお、本実施例においては切換え制御手段
及び劣化判定手段としてCPU40を用いたが、専用回
路を用いてもよい。また、劣化を検出すべき回路素子と
して半導体レーザダイオード24を用いたが、他の回路
素子例えば一般的な発光ダイオードやその他の回路素子
であってもよい。
【0042】さらに、第一特性値として発光出力を一定
にした場合の回路素子の動作電流Idrを用いたが、回
路素子の温度T及び劣化度に依存する値であれば、電圧
値その他を用いてもよい。また、第2特性値として、し
きい値より小さい一定電流で駆動する場合の回路素子の
順方向電圧降下Vdpを用いたが、回路素子の温度に依
存する値であれば、これに限るものではない。
【0043】
【発明の効果】請求項1の回路素子の劣化検出回路、又
は、請求項4の回路素子の劣化検出方法においては、回
路素子が、通常動作時において、素子の温度及び劣化度
に依存する第一の特性を有するとともに、非通常動作時
において、素子の温度に依存する第二の特性を有する。
また、この回路素子を共通の構成要素とし、第一の特性
の値である第一特性値を測定する第一測定回路、及び、
第二の特性の値である第二特性値を測定する第二測定回
路を構成するようにしている。さらに、第一測定値と第
二測定値に基づき、回路素子の劣化度を判定することを
特徴とする。
【0044】すなわち、第二特性値は温度のみを独立変
数とする関数であり、非通常動作時に測定した第二特性
値から素子自体の温度を知ることができる。また、第一
特性値はこの素子の温度と劣化度を独立変数とする関数
であり、通常動作時に測定した第一特性値と、上述の第
二特性値から算出した素子の温度から、素子の劣化度を
算出することができる。
【0045】したがって、劣化度を判定すべき素子自体
を温度センサとして使用するため、劣化度を正確に判定
することができるとともに、外付けの温度センサが不要
となり機器のコンパクト化を図ることができる。
【0046】請求項2の回路素子の劣化検出回路は、請
求項1の回路素子の劣化検出回路において、回路素子
を、半導体レーザダイオードとしたものである。また、
第一特性値は、半導体レーザダイオードを、発光出力が
一定となるように駆動した場合の動作電流値であり、第
二特性値は、半導体レーザダイオードを、しきい値より
小さい一定電流で駆動した場合の順方向電圧降下値であ
る。さらに、一定電流による駆動時間が、半導体レーザ
ダイオードの温度を実質的に変化させない微少時間であ
ることを特徴とする。
【0047】また、請求項3の回路素子の劣化検出回路
は、請求項2の回路素子の劣化検出回路において、第一
測定回路として、半導体レーザダイオード、半導体レー
ザダイオードの発光出力を一定に保持しつつ駆動する自
動検出制御回路、半導体レーザダイオードの動作電流を
モニタする動作電流モニタ用抵抗器を備えるよう構成し
ている。また、第二測定回路として、半導体レーザダイ
オード、半導体レーザダイオードに、しきい値電流より
も小さい一定電流を供給する定電流回路を備えている。
また、切換え回路として、自動出力制御回路と定電流回
路とを選択的に切換える駆動切換え回路と、劣化判定手
段への測定入力を選択的に切換える測定入力切換え回路
とを備えている。さらに、切換え制御手段を、駆動切換
え回路と測定入力切換え回路とが連動して切換わる切換
え信号を発生するよう構成したことを特徴とする。
【0048】すなわち、半導体レーザダイオード自体を
温度センサに用いたにもかかわらず、通常の使用状況に
おける半導体レーザダイオードの温度を変化させること
なく、その半導体レーザダイオード自体の温度を知るこ
とができる。
【0049】したがって、劣化度を判定すべき半導体レ
ーザダイオード自体を温度センサとして使用するため、
劣化度を正確に判定することができるとともに、外付け
の温度センサが不要となり小型化を要求される機器のコ
ンパクト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一の実施例による回路素子の劣化検
出回路の構成を示す図面である。
【図2】図2Aは、半導体レーザダイオードの順方向電
圧降下の温度特性を示す図であり、図2Bは、発光出力
を一定とした場合の半導体レーザダイオードの動作電流
の温度特性を示す図である。
【図3】この発明の一の実施例による回路素子の劣化検
出回路の、劣化検出の処理の流れを表わすフローチャー
トである。
【図4】この発明の一の実施例による回路素子の劣化検
出回路の、劣化検出の処理の流れを表わすフローチャー
トである。
【図5】従来の半導体レーザダイオードの劣化検出回路
の構成を示す図面である。
【符号の説明】
24・・・・・半導体レーザダイオード 28・・・・・APC回路 30・・・・・定電流回路 32・・・・・駆動切換え回路 34・・・・・測定入力切換え回路 40・・・・・CPU R1・・・・・動作電流モニタ用抵抗

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通常動作時において、素子の温度及び劣化
    度に依存する第一の特性を有するとともに、非通常動作
    時において、素子の温度に依存する第二の特性を有する
    回路素子、 前記回路素子を構成要素とし、前記第一の特性の値であ
    る第一特性値を測定する第一測定回路、 前記回路素子を構成要素とし、前記第二の特性の値であ
    る第二特性値を測定する第二測定回路、 前記第一測定回路と前記第二測定回路とを、選択的に切
    換える切換え回路、 前記切換え回路を制御する切換え信号を発生する、切換
    え制御手段、 前記第一測定値と前記第二測定値に基づき、前記回路素
    子の劣化度を判定する劣化判定手段、 を備えたことを特徴とする回路素子の劣化検出回路。
  2. 【請求項2】請求項1の回路素子の劣化検出回路におい
    て、 回路素子が、半導体レーザダイオードであり、 第一特性値が、前記半導体レーザダイオードを、発光出
    力が一定となるように駆動した場合の動作電流値であ
    り、 第二特性値が、前記半導体レーザダイオードを、しきい
    値より小さい一定電流で駆動した場合の順方向電圧降下
    値であり、 前記一定電流による駆動時間が、前記半導体レーザダイ
    オードの温度を実質的に変化させない微少時間であるこ
    と、 を特徴とするもの。
  3. 【請求項3】請求項2の回路素子の劣化検出回路におい
    て、 第一測定回路として、半導体レーザダイオード、半導体
    レーザダイオードの発光出力を一定に保持しつつ駆動す
    る自動出力制御回路、半導体レーザダイオードの動作電
    流をモニタする動作電流モニタ用抵抗器を備え、 第二測定回路として、前記半導体レーザダイオード、半
    導体レーザダイオードに、しきい値電流よりも小さい一
    定電流を供給する定電流回路を備え、 切換え回路として、前記自動出力制御回路と前記定電流
    回路とを選択的に切換える駆動切換え回路と、前記劣化
    判定手段への測定入力を選択的に切換える測定入力切換
    え回路とを備え、 切換え制御手段を、前記駆動切換え回路と前記測定入力
    切換え回路とが連動して切換わる切換え信号を発生する
    よう構成したこと、 を特徴とするもの。
  4. 【請求項4】通常動作時において、素子の温度及び劣化
    度に依存する第一の特性を有するとともに、非通常動作
    時において、素子の温度に依存する第二の特性を有する
    回路素子の劣化検出方法であって、 前記回路素子を構成要素とする第一測定回路により、前
    記第一の特性の値である第一特性値を測定し、 前記回路素子を構成要素とする第二測定回路により、前
    記第二の特性の値である第二特性値を測定し、 前記第一測定値と前記第二測定値に基づき、前記回路素
    子の劣化度を判定する、 ことを特徴とする回路素子の劣化検出方法。
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