JPH07221266A - Mimキャパシタ及びその製造方法,並びに半導体装置の製造方法 - Google Patents

Mimキャパシタ及びその製造方法,並びに半導体装置の製造方法

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JPH07221266A
JPH07221266A JP6013895A JP1389594A JPH07221266A JP H07221266 A JPH07221266 A JP H07221266A JP 6013895 A JP6013895 A JP 6013895A JP 1389594 A JP1389594 A JP 1389594A JP H07221266 A JPH07221266 A JP H07221266A
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JP
Japan
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conductor layer
capacitor
electrode
substrate
mim capacitor
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JP6013895A
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Inventor
Akira Inoue
晃 井上
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 基板上のキャパシタ下部電極による段差部で
生ずる誘電体膜のカバレッジ不良が素子の信頼性に悪影
響を与えるのを抑制することができ、これによりその信
頼性を製造プロセスの増大を回避しつつ向上する。 【構成】 キャパシタ下部電極となる第1の導体層2の
両側にサイドウォール8を形成して、該第1の導体層2
を、その側壁部にその下側ほど外へ広がった部材を有す
る構造とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、MIM(Metal-Insulat
or-Metal) キャパシタ及びその製造方法,並びに半導体
装置の製造方法に関し、特にキャパシタ下部電極の構造
及びその形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図14は従来のMIMキャパシタの断面
図であり、また図15は従来のキャパシタの製造方法を
工程順に説明するための図である。図において、1はG
aAsまたはAl2 O3 等の基板、2は基板1上に蒸着
法やメッキ法等の方法により形成された、Au,Al等
の導電性物質からなる第1の導体層である。3は上記基
板1及び第1の導体層2上に形成された、SiON等の
絶縁性物質よりなる絶縁膜、4は上記第1の導体層2上
に該絶縁膜3を介して形成された、Au,Al等の導電
性物質からなる第2の導体層、5は上記基板1上に形成
された、Au,Al等の金属により構成される配線層、
7は第2の導体層4と配線金属5とを結線するAuやA
l等からなる接続配線であり、6は該接続配線7の下側
部分に形成された、ポリイミド等からなる絶縁部材であ
る。なお上記第2の導体層4と配線金属5との結線に
は、上記絶縁部材6に形成した接続配線7に代えて、エ
アーブリッジ配線を用いてもよい。
【0003】ここで、上記第1の導体層2,第2の導体
層4,及び絶縁膜3の一部3aにより平行平板型コンデ
ンサ(以下、MIMキャパシタともいう。)130が構
成されており、上記第1の導体層2,及び第2の導体層
4は、それぞれ該キャパシタ130の下部電極,及び上
部電極となっており、また上記絶縁膜3の上記両導体層
2,4に挟まれた部分3aは上記キャパシタ130の誘
電体膜となっている。そして上記MIMキャパシタ13
0は、上記接続配線7による上部電極4と上記配線層5
との接続により、基板1上の他の回路要素に接続されて
いる。
【0004】次に上記従来のキャパシタの製造方法につ
いて説明する。まず、基板1上にAuやアルミ等の導電
性物質の蒸着,リフトオフにより、MIMキャパシタの
下部電極となる第1の導体層2を形成し(図15(a)
)、該第1の導体層2,及び基板1上全面にSiON
等の絶縁物質の堆積により絶縁膜3を形成する(図15
(b) )。
【0005】そして、基板1上に選択的にAu,Al等
の金属膜を形成して、上記絶縁膜3の、第1の導体層2
上に対応する部分に上記MIMキャパシタの上部電極と
なる第2の導体層4を、また基板1上の所定部分に配線
層5を形成する(図15(c))。
【0006】次に、該第1の導体層2と該配線層5との
間にポリイミドからなる絶縁部材6を選択的に形成し
(図15(d) )、その後、レジスト膜24をマスクとす
る選択メッキにより接続配線7を形成して、該接続配線
7により上記第1の導体層2と上記配線層5とを電気的
に接続する(図15(e) )。最後に、上記レジスト膜2
4を除去して、その上部電極4が配線層5に接続された
MIMキャパシタ130を完成する(図15(f) )。
【0007】ところで、一般に上記第1の導体層2は、
リフトオフ法により形成されるためその側端部では凹凸
やケバが生じ易く、また、基板1上での上記第1の導体
層2による段差は大きく、このため上記基板1及び第1
の導体層2上全面に形成される絶縁膜3は、その第1の
導体層2の両側部でのカバレッジが悪くなり易いもので
あった。
【0008】従って、上記接続配線7を絶縁膜3の段差
部分を跨ぐようその上に直に形成すると、上述した絶縁
膜3のカバレッジ不良によって、MIMキャパシタの信
頼性が著しく損なわれることとなる。またこのような信
頼性の劣化は、一般に上記絶縁膜3が、MIMキャパシ
タの単位面積当たりの容量を増加させるために数千オン
グストローム以下の薄膜となっているため、該絶縁膜3
の側端部分の凹凸や膜ストレスの影響によって非常に生
じ易いものであった。
【0009】そこで、従来のMIMキャパシタの製造方
法では、上記のような絶縁膜3のカバレッジ不良による
MIMキャパシタの信頼性の劣化を避けるために、接続
配線7を絶縁膜3の段差部分に直に形成するのではな
く、この段差部分にポリイミド等の絶縁部材6を介して
形成したり、あるいは上記接続配線7をエアーブリッジ
構造としたりすることにより、MIMキャパシタを、上
記絶縁膜3のカバレッジ不良がその信頼性劣化の原因と
ならないような構造としていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
MIMキャパシタの製造方法では、上記接続配線7を絶
縁部材6を介して絶縁膜3上に形成する場合、上記絶縁
部材6を形成するための工程が増加することとなるとい
う問題や、上記絶縁部材6を構成するポリイミドは、温
度が上昇すると吸湿により膨張するという性質があるた
め、この吸湿による膨張により、上記絶縁部材6上の接
続配線7が破損するといった問題があった。
【0011】また、上記接続配線7をエアーブリッジ構
造とする場合には、エアブリッジ構造を形成するための
複雑な工程が必要となり、製造工程が著しく増加してし
まうという問題点があった。
【0012】さらに、第1の導体層2の低抵抗化により
回路の損失を少なくするために、第1の導体層2を厚膜
化すると、該第1の導体層2の側端部における段差が大
きくなって絶縁膜3のカバレッジが一層悪くなる。この
場合には、該絶縁膜3の剥離やクラック等の問題が生じ
易くなり、また接続配線7の形成が絶縁膜3の端部にお
ける段差のために困難となるという問題があった。
【0013】本発明は上記のような問題点を解決するた
めになされたもので、基板上のキャパシタ下部電極によ
る段差部で生ずる誘電体膜のカバレッジ不良が素子の信
頼性に悪影響を与えるのを抑制することができ、これに
よりその信頼性を製造プロセスの増大を回避しつつ、向
上することができるMIMキャパシタ及びその製造方法
を得ることを目的とする。
【0014】また、本発明は、MIMキャパシタ及び電
界効果型トランジスタを含む半導体装置を、キャパシタ
下部電極の側端部での誘電体膜のカバレッジ不良を抑制
しつつ、しかも製造プロセスの増大を招くことなく製造
することができる半導体装置の製造方法を得ることを目
的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明に係るMIMキ
ャパシタは、基板上に形成され、容量素子の第1電極と
しての第1の導体層と、上記基板及び第1の導体層上に
形成され、その第1の導体層上の部分が容量素子の誘電
体となる絶縁膜と、該絶縁膜上に形成され、その第1の
導体層と対向する部分が容量素子の第2電極となる第2
の導体層とを備え、上記第1の導体層を、その側壁部に
その下側ほど外へ広がった形状のものを有する構造とし
たものである。
【0016】この発明は上記MIMキャパシタにおい
て、上記第1の導体層を、その側壁部に、その下側ほど
外へ広がった形状のサイドウォールを備えた構造とした
ものである。この発明は上記MIMキャパシタにおい
て、上記第1の導体層を、その側壁部にその下側ほど外
へ広がった傾斜面を有する構造としたものである。
【0017】この発明は上記MIMキャパシタにおい
て、上記第1の導体層を、その側壁部にその下側ほど外
へ広がった階段形状を有する構造としたものである。こ
の発明は上記MIMキャパシタにおいて、上記第1の導
体層の階段形状を有する側壁部を、その各段の側面がそ
の下側ほど広がった傾斜面となった構造としたものであ
る。
【0018】この発明は上記MIMキャパシタにおい
て、上記基板を、その第1の導体層下側の部分に形成さ
れたバイアホールと、上記基板の裏面側に形成された裏
面電極と、上記バイアホール内に形成され、第1の導体
層及び裏面電極につながるバイアホール内導体層とを有
する構造とし、上記第1の導体層を、上記バイアホール
内導体層の抵抗成分を介して上記裏面電極と電気的に接
続したものである。
【0019】この発明に係るMIMキャパシタの製造方
法は、基板上に形成した第1の導体層に、耐エッチング
層をマスクとして異方性エッチングを施して、容量素子
の第1電極を、その側壁面が下側ほど外へ広がった傾斜
面となるよう形成し、その後、上記基板,及び第1の導
体層上に絶縁膜を、その第1の導体層上の部分が容量素
子の誘電体となるよう形成し、その上に第2の導体層
を、その第1の導体層と対向する部分が容量素子の第2
電極となるよう形成するものである。
【0020】この発明に係るMIMキャパシタの製造方
法は、基板上に、容量素子の第1電極の下半部として第
1の導体層を形成するとともに、上記第1の導体層上
に、上記第1電極の上半部として、上記第1の導体層よ
り幅が狭い第2の導体層を形成して、その下側ほど外へ
広がった階段形状の側壁面を有する容量素子の第1電極
を形成し、その後、該第1電極を構成する第1,第2の
導体層に異方性エッチングを施して、上記階段形状の側
壁面の各段の側面をその下側ほど外へ広がった傾斜面と
し、上記基板,及び第1,第2の導体層上に絶縁膜を形
成し、さらに該絶縁膜上に第3の導体層を、その上記第
1,第2の導体層と対向する部分が容量素子の第2電極
となるよう形成するものである。
【0021】この発明に係る半導体装置の製造方法は、
基板上にゲート電極及びキャパシタの下部電極を形成し
た後、全面に絶縁膜を形成し、その後上記絶縁膜全面を
エッチングして上記ゲート電極の両側及びキャパシタの
第1電極の両側にそれぞれサイドウォールを形成するも
のである。
【0022】
【作用】この発明においては、MIMキャパシタの下部
電極としての第1の導体層を、その側面部にその下側ほ
ど外へ広がった形状のものを有する構造としたから、基
板上のキャパシタ下部電極による段差部で生ずるキャパ
シタ誘電体膜のカバレッジ劣化を抑制することができ、
これにより上記段差部を覆うよう絶縁部材を形成した
り、該段差部を跨ぐ配線層をエアーブリッジ構造とした
りすることなく、MIMキャパシタの信頼性を高く保持
することができる。
【0023】この発明においては、上記キャパシタ下部
電極,つまり第1の導体層を、その側壁部に、その下側
ほど外へ広がった形状のサイドウォールを備えた構造と
したので、上記第1の導体層の側壁部がなだらかな湾曲
面となり、上記カバレッジ劣化を一層抑制することがで
きる。
【0024】この発明においては、上記キャパシタ下部
電極,つまり第1の導体層を、その側壁部にその下側ほ
ど外へ広がった傾斜面を有する構造としたので、上記カ
バレッジ劣化を抑制するための第1の導体層側壁部の構
造を、上記第1の導体層に異方性エッチングを施すとい
う簡単な処理により形成することができる。
【0025】この発明においては、上記キャパシタ下部
電極,つまり第1の導体層を、その側壁部にその下側ほ
ど外へ広がった階段形状を有する構造としたので、上記
カバレッジ劣化を抑制するための下部電極側壁部の構造
を、幅の広い導体層と幅の狭い導体層とを同じ位置に積
層するという簡単な処理により形成することができる。
【0026】この発明においては、上記キャパシタ下部
電極,つまり第1の導体層の階段形状を有する側壁部
を、その各段の側面がその下側ほど広がった傾斜面とし
たので、第1の導体層による基板上の段差部が、単なる
階段形状の側壁部を有する第1の導体層による段差部に
比べてなだらかになり、第1の導体層による段差部での
キャパシタ誘電体膜のカバレッジ劣化をより抑えること
ができる。
【0027】この発明においては、基板上に形成したM
IMキャパシタの下部電極を、基板のバイアホール内に
形成した接続導体層により基板の裏面電極に接続したの
で、上記MIMキャパシタと接続導体層の抵抗成分とに
よりCR回路が構成されることとなり、基板上でのCR
回路の占める面積を低減することができる。
【0028】この発明においては、基板上に形成した第
1の導体層に、耐エッチング層をマスクとして異方性エ
ッチングを施して、容量素子の第1電極を、その側壁面
が下側ほど外へ広がった傾斜面となるよう形成するの
で、キャパシタ下部電極である第1の導体層の加工をエ
ッチング処理1回という簡単なものとできる。
【0029】またこのエッチング処理により、カバレッ
ジ劣化を促進する第1の導体層側壁部の凹凸やケバを除
去することができ、カバレッジ劣化を大きく低減するこ
とができる。
【0030】この発明においては、キャパシタ下部電極
となる導体層を、その側壁部が階段形状となるよう形成
した後、該導体層に異方性エッチングを施して、上記階
段形状の側壁部の各段の側面をその下側ほど外へ広がっ
た傾斜面とするので、第1の導体層による基板上での段
差部を、側壁部を単なる階段形状とした導体層による基
板上での段差部に比べてよりなだらかなものにする工程
を、エッチング処理1回という簡単なものとできる。
【0031】この発明においては、基板上にゲート電極
及びキャパシタの下部電極を形成した後、全面に絶縁膜
を形成し、その後上記絶縁膜全面をエッチングして上記
ゲート電極の両側及びキャパシタの第1電極の両側にそ
れぞれサイドウォールを形成するので、ゲート電極のサ
イドウォールを形成する工程で、MIMキャパシタ下部
電極の側壁部にサイドウォールが形成されることとな
り、MIMキャパシタ及び電界効果型トランジスタを含
む半導体装置を、キャパシタ下部電極の側端部での誘電
体膜のカバレッジ劣化を抑制しつつ、しかも製造プロセ
スの増大を招くことなく製造することができる。
【0032】
【実施例】
実施例1.図1は本発明の実施例1によるMIMキャパ
シタの断面図であり、また図2は上記MIMキャパシタ
の製造方法を工程順に説明するための図である。図にお
いて、図15と同一符号は同一のものを示し、101は
本実施例のMIMキャパシタであり、その下部電極を構
成する第1の導体層2は、その側壁部にその下側ほど外
へ広がった形状のサイドウォール8を有している。ここ
でこのサイドウォール8は、SiO2 等の絶縁性物質に
より構成されている。
【0033】上記第1の導体層2,サイドウォール8及
び基板1上には、絶縁膜3を介して第2の導体層14が
形成されており、該第2の導体層14の、上記第1の導
体層1と対向する部分14aがMIMキャパシタの上部
電極となっており、また第2の導体層14の基板上の部
分が配線14cとなっている。そしてこれらの配線14
cと上記MIMキャパシタの下部電極2とは、上記第2
の導体層14のサイドウォール8上の部分14bにより
電気的に接続されている。また、上記絶縁膜3の、上記
キャパシタ下部電極2と上部電極14aとに挟まれた部
分3aはキャパシタ誘電体膜となっている。
【0034】次に製造方法について説明する。まず、例
えばGaAs基板1上にMIMキャパシタの下部電極と
なる第1の導体層2を形成し(図2(a) )、続いて該基
板1及び第1の導体層2上全面にSiO2 を堆積して絶
縁膜8aを形成する(図2(b) )。その後ドライエッチ
ングで上記絶縁膜8aを全面エッチングして、上記第1
の導体層2の側壁部にサイドウォール8を形成する(図
2(c) )。
【0035】次に、SiON等の絶縁性物質を全面に堆
積して、上記第1の導体層2上の部分3aがMIMキャ
パシタの誘電体膜となる絶縁膜3を形成し(図2(d)
)、さらにその上にAu,Al等の第2の導体層14
を、上記第1の導体層2と対向する部分14aがMIM
キャパシタの上部電極となるよう形成して、本実施例の
MIMキャパシタ101を完成する(図2(e) )。
【0036】このように本実施例では、第1の導体層2
の両側にサイドウォール8を形成して、キャパシタ下部
電極となる第1の導体層2を、その側壁部にその下側ほ
ど外へ広がった部材を有する構造としたので、基板上の
キャパシタ下部電極,つまり第1の導体層2による段差
部で生ずるキャパシタ誘電体膜3aのカバレッジ劣化を
抑制することができ、また、この実施例では、上記第1
の導体層2の側壁部に設けられている部材がサイドウォ
ール8であり、その表面がなめらかな湾曲形状となって
いるため、上記カバレッジ劣化を抑制する効果は非常に
大きい。
【0037】このため、上記絶縁膜3上にキャパシタ下
部電極による段差部分を跨ぐよう直に配線を形成した場
合の、絶縁膜3のカバレッジ劣化による信頼性の低下は
ほとんどなくなり、上記段差部を覆うようポリイミドか
らなる絶縁部材を形成したり、該段差部を跨ぐ配線層を
エアーブリッジ構造としたりする工程を削除することが
でき、これによってポリイミドの吸湿による問題やエア
ーブリッジ構造の形成に複雑な工程が必要であるといっ
た問題をなくすことができる。この結果、MIMキャパ
シタの信頼性を製造工程の増大を招くことなく高く保持
することができる。
【0038】また、この実施例では、キャパシタ上部電
極14a,基板上の配線14c,及びこれらを接続する
接続導体14bを、第2の導体層の形成及びそのパター
ニングにより同時に形成しているため、MIMキャパシ
タの製造工程数が大幅に少なくなっている。
【0039】実施例2.図3は本発明の実施例2による
MIMキャパシタの断面図であり、また図4はこのMI
Mキャパシタの製造方法を工程順に説明するための図で
ある。図において、102は本実施例のMIMキャパシ
タで、このMIMキャパシタ102は、その下部電極で
ある第1の導体層21の側壁部に下側ほど外へ広がった
傾斜面21aを有するものであり、その他の構成は上述
した実施例1のMIMキャパシタ101と同一である。
【0040】次に製造方法について説明する。GaAs
基板1上にAu,Al,あるいはWSi等の導電性材料
を堆積して導電層20を形成し(図4(a) )、該導電層
20の所定領域上に耐エッチング性材料からなる耐エッ
チング層12を形成する(図4(b) )。
【0041】続いて、上記耐エッチング層12をマスク
として上記導電層20に異方性エッチングを施して、そ
の側壁部に下側ほど外へ広がった傾斜面21aを有する
第1の導体層21をキャパシタ下部電極として形成する
(図4(c) )。
【0042】そして、上記耐エッチング層12を除去し
た後は、上記第1の実施例と同様、SiON等の絶縁材
料を上記基板1及び第1の導体層21上全面に形成して
絶縁膜3を形成し(図4(d) )、さらに、その上にAu
あるいはAl等の第2の導体層14を形成して(図4
(e) )、本実施例のMIMキャパシタ102を完成す
る。
【0043】このように本実施例2では、上記キャパシ
タ下部電極,つまり第1の導体層を、その側壁部にその
下側ほど外へ広がった傾斜面を有する構造としたので、
第1の実施例と同様、基板上のキャパシタ下部電極,つ
まり第1の導体層2による段差部で生ずるキャパシタ誘
電体膜3aのカバレッジ劣化を抑制することができると
いう効果に加えて、その側壁部に傾斜面を有する第1の
導体層を、1回の選択的な異方性エッチングにより簡単
に形成することができるという効果がある。
【0044】また、この実施例では、第1の導体層を、
リフトオフではなく、選択エッチングによりパターニン
グしているため、リフトオフによるものに比べて、導体
層の端部でのケバや凹凸部の発生を低減することがで
き、これによって、第1の導体層による基板上の段差部
での絶縁膜のカバレッジ劣化を抑制できる効果もある。
【0045】実施例3.図5は本発明の実施例3による
MIMキャパシタの断面図であり、また図6は上記キャ
パシタの製造方法を工程順に説明するための図である。
図において、103は本実施例のMIMキャパシタで、
このMIMキャパシタ103は、その下部電極である第
1の導体層22の側壁部に下側ほど外へ広がった階段形
状面22aを有するものであり、その他の構成は上述し
た実施例1のMIMキャパシタ101と同一である。
【0046】次に製造方法について説明する。まず、G
aAs基板1の所定領域上にAu,Al,あるいはWS
i等の導電性材料からなる下層導電膜221を形成し
(図6(a) )、続いて、その上に上記下層導電膜221
より幅の狭い、該下層導電膜と同一材料からなる上層導
電膜222を形成して、その側壁部に下側ほど外へ広が
った階段形状面22aを有する第1の導体層22を形成
する(図6(b) )。
【0047】その後は、上記第1の実施例と同様、上記
基板1及び第1の導体層22上全面に例えばSiONか
らなる絶縁膜3を形成し(図6(c) )、さらに該絶縁膜
3上にAuあるいはAlからなる第2の導体層14を、
上記第1の導体層22及び基板1上に跨がるよう形成し
て(図6(d) )、本実施例のMIMキャパシタ103を
完成する。
【0048】このように本実施例3では、上記キャパシ
タ下部電極,つまり第1の導体層を、その側壁部にその
下側ほど外へ広がった階段形状面を有する構造としたの
で、第1の導体層による基板上での段差部の段数が従来
の一段から2段となって一段当たりの段差が小さくな
り、これにより第1の実施例と同様、基板上のキャパシ
タ下部電極,つまり第1の導体層2による段差部で生ず
るキャパシタ誘電体膜3aのカバレッジ劣化を抑制する
ことができる。
【0049】また、この実施例では、第1の導体層の側
壁面を単なる階段形状としているため、この第1の導体
層を、通常の蒸着リフトオフ工程を2回繰り返すことに
より簡単に形成することができるという効果がある。
【0050】実施例4.図7は本発明の実施例4による
MIMキャパシタの断面図であり、また図8は上記キャ
パシタの製造方法を工程順に説明するための図である。
図において、104は本実施例のMIMキャパシタで、
このMIMキャパシタ104は、その下部電極である第
1の導体層23の側壁面22aを下側ほど外へ広がった
階段形状とするだけでなく、該階段形状の側壁面22a
の各段の側面を、下側ほど外へ広がった傾斜面231
a,232aとしたものであり、その他の構成は上述し
た実施例3のMIMキャパシタ103と同一である。
【0051】次に製造方法について説明する。まず、図
6(a) 及び図6(b) に示す工程と同一の処理により、上
記実施例3と同様に、側壁面22aが階段形状となった
第1の導体層22を形成し(図8(a),(b) )、その後
全面に異方性エッチング等の処理を施して、上記第1の
導体層22を、階段状側壁面22aの各段の側面が下側
ほど外へ広がった傾斜面231a,232aとなったも
のにして、これをキャパシタ下部電極23とする(図8
(c) )。
【0052】その後は上記実施例3と同様にして、Ga
As基板1及びキャパシタ下部電極(第1の導体層)2
3上全面に絶縁膜3を形成し(図8(d) )、さらにその
上に、AuあるいはAlからなる第2の導体層14を、
上記第1の導体層23及び基板1上に跨がるよう形成し
て(図8(e) )、本実施例のMIMキャパシタ104を
完成する。
【0053】このように本実施例4では、上記キャパシ
タ下部電極,つまり第1の導体層の階段形状を有する側
壁部を、その各段の側面がその下側ほど広がった傾斜面
としたので、第1の導体層による基板上の段差部が、単
なる階段形状の側壁部を有する第1の導体層による段差
部に比べてよりなだらかになり、第1の導体層による段
差部でのキャパシタ誘電体膜のカバレッジ劣化をより抑
えることができる効果がある。
【0054】実施例5.図9は本発明の実施例5による
MIMキャパシタの断面図であり、また図10は上記キ
ャパシタの製造方法を工程順に説明するための図であ
る。図において、105は本実施例のMIMキャパシタ
で、この実施例では、基板1の、キャパシタ105の下
側部分には、バイアホール10が形成されており、上記
キャパシタの下部電極である第1の導体層2は、バイア
ホール10内に形成された接続導体9aにより、基板裏
面側に形成された接地電極9に電気的に接続されてい
る。ここで、上記接続導体9a及び接地電極9はそれぞ
れメッキ等により形成したものであり、その他の構成
は、上述した実施例1と同一である。
【0055】図11は上記MIMキャパシタ105、及
びバイアホール10内の接続導体9aの抵抗成分の接続
関係を示す等価回路であり、上記MIMキャパシタ10
5と接続導体9aとによってCR直列接続回路が構成さ
れている。またここでは、第1の導体層2の材料にWS
iN等の比較的高抵抗な材料を用いることにより、上記
等価回路における抵抗成分の抵抗値を10-2〜102 Ω
のオーダにしている。
【0056】次に製造方法について説明する。図2(a)
〜(e) に示す工程と同一の処理により上記実施例1と同
様にして、GaAs等からなる基板1の所定領域上にM
IMキャパシタ105を形成し(図10(a) 〜(e) )、
その後、基板1の裏面側に、上記第1の導体層2に対応
する部分に開口13aを有するエッチングマスク層13
を形成し(図10(f) )、これをマスクとして上記基板
1の裏面側にエッチング処理を施してバイアホール10
を形成し、さらに、上記基板の裏面側にメッキ等により
金属膜を形成して、接地電極9及びバイアホール内の接
続導体9aを形成する(図10(g) )。これによりMI
Mキャパシタ105が接続導体9aの抵抗成分を介して
接地電極9に接続された回路構成を完成する。
【0057】この実施例では、実施例1の構成に加え
て、基板上に形成したMIMキャパシタ105の下部電
極2を、基板1のバイアホール10内に形成した接続導
体9aにより基板裏面の接地電極9に接続したので、実
施例1の効果の他に、CR回路を構成するMIMキャパ
シタ105と、抵抗成分となる接続導体9aとが縦方向
に配置されることとなり、基板上でのCR回路の占める
面積を低減することができる効果がある。
【0058】実施例6.図12は本発明の第6の実施例
として、第5実施例のMIMキャパシタを用いた集積回
路装置を示す回路図であり、図において、106は本実
施例の集積回路装置で、入力端子106aからの高周波
信号を増幅して出力端子106b側へ出力するFET素
子Trと、該FET素子Trの入力側,及び出力側に設
けられ、該FET素子Trの発振を防止する発振防止回
路11a,及び11bとを有している。ここで上記入力
端子106aは容量素子16a及び入力側伝送線路16
を介してFET素子Trのゲートに接続され、該FET
素子Trのドレインは出力側伝送線路17を介して上記
出力端子106bに接続されている。また、上記入力側
伝送線路16と容量素子16aとの接続点は伝送線路1
5を介してゲートバイアス端子106cに接続され、ま
た上記出力端子106bは伝送線路18を介してドレイ
ンバイアス端子106dに接続されている。
【0059】そして上記ゲートバイアス端子106cと
接地との間、及びドレインバイアス端子106dと接地
との間には、それぞれ図9及び図11に示すCR回路が
発振防止回路11a,11bとして接続されている。つ
まり、発振防止回路に含まれるMIMキャパシタの下部
電極である第1の導体層2の側壁部はその下側ほど外へ
広がった形状となっており、また該第1の導体層2は基
板1のバイアホール10内の接続導体9aを介して基板
裏面の接地電極9に電気的に接続されている。
【0060】一般にFET等の能動素子を用いた高周波
増幅回路では数100MHZ以下の低周波発振を防止す
るために図12に示すような発振防止回路11a,11
bを含む回路構成となる場合が多い。
【0061】この実施例では、能動素子を含む高周波増
幅回路と、該高周波増幅回路の発振動作を抑止する発振
防止回路とを備え、上記発振防止回路に含まれるMIM
キャパシタの下部電極である第1の導体層の側壁部をそ
の下側ほど外へ広がった形状としたので、キャパシタ下
部電極の側端部での誘電体膜のカバレッジ劣化が抑制さ
れることとなり、誘電体膜のカバレッジ不良部分に選択
的にポリイミド等の絶縁部材を形成したり、該カバレッ
ジ不良部分を跨ぐ配線をエアーブリッジ構造としたりす
ることなく、つまり、製造プロセスの増大を招くことな
く、発振防止回路を構成するキャパシタの信頼性を高く
保持することができる効果がある。
【0062】また、キャパシタ下部電極である第1の導
体層2を、基板1のバイアホール10内の接続導体9a
を介して基板裏面の接地電極9に電気的に接続している
ため、発振防止回路を構成するキャパシタと抵抗素子と
が基板上で縦方向に配置されることとなり、基板上での
発振防止回路の占有面積を低減することができる効果が
ある。
【0063】なお、上記実施例5及び6では、MIMキ
ャパシタの構造として、上記実施例1のものを例に挙げ
て説明したが、MIMキャパシタの構造は、実施例2な
いし4のいずれかのものでもよい。
【0064】実施例7.図13(a) 〜(e) は本発明の実
施例7による半導体装置の製造方法を説明するための図
であり、図13(e) は該方法により製造された半導体装
置の構成を示す図である。図中、107は本実施例のM
IMキャパシタ101と電界効果型トランジスタ(FE
T)101aとを有する半導体装置で、そのGaAs等
からなる基板1上には、上記MIMキャパシタの下部電
極2と、上記FET101aのゲート電極2aとが所定
間隔隔てて配置されており、上記下部電極2の両側及び
ゲート電極2aの両側には、それぞれサイドウォール
8,及び8bが形成されている。そしてその他の構成
は、上述した実施例1と同一である。
【0065】次に製造方法について説明する。まず、基
板1上にWSiあるいはWSiN等の高融点金属を蒸着
して導体層を形成した後、該導体層のパターニングによ
り上記基板1の所定部分にゲート電極2a及びキャパシ
タの下部電極2を形成する(図13(a) )。
【0066】次に、全面にSiO2 等からなる絶縁膜8
aを形成し(図13(b) )、その後上記絶縁膜全面をエ
ッチングして上記ゲート電極2aの両側及びキャパシタ
の下部電極2の両側にそれぞれサイドウォール8b及び
8を形成する(図13(c) )。
【0067】そして、上記ゲート電極2a及びサイドウ
ォール8bをマスクとして、FETの形成領域に選択的
なイオン注入を行ってソース,ドレイン領域(図示せ
ず)を形成した後、全面に上記第1の導体層2上の部分
3aがMIMキャパシタの誘電体膜となる絶縁膜3を形
成し(図13(d) )、さらにその上にAu,Al等の第
2の導体層14を、上記第1の導体層2と対向する部分
14aがMIMキャパシタの上部電極となるよう形成し
て、本実施例のMIMキャパシタ101及びFET10
1aを有する半導体装置107を完成する(図13(e)
)。
【0068】このように本実施例では、基板上にゲート
電極2a及びキャパシタの下部電極2を形成した後、全
面に絶縁膜8aを形成し、その後上記絶縁膜全面をエッ
チングして上記ゲート電極2aの両側及びキャパシタの
下部電極2の両側にそれぞれサイドウォール8b及び8
を形成するので、ゲート電極のサイドウォールを形成す
る工程で、MIMキャパシタ下部電極の側壁部にサイド
ウォールが形成されることとなり、MIMキャパシタ及
び電界効果型トランジスタを含む半導体装置を、キャパ
シタ下部電極の側端部での誘電体膜のカバレッジ劣化を
抑制しつつ、しかも製造プロセスの増大を招くことなく
製造することができる効果がある。
【0069】
【発明の効果】以上のようにこの発明に係るMIMキャ
パシタによれば、MIMキャパシタの下部電極としての
第1の導体層を、その側面部にその下側ほど外へ広がっ
た形状のものを有する構造としたので、基板上のキャパ
シタ下部電極による段差部で生ずるキャパシタ誘電体膜
のカバレッジ劣化を抑制することができ、これにより上
記段差部を覆うよう絶縁部材を形成したり、該段差部を
跨ぐ配線層をエアーブリッジ構造としたりすることな
く、MIMキャパシタの信頼性を高く保持することがで
きる効果がある。
【0070】この発明によれば、上記キャパシタ下部電
極,つまり第1の導体層を、その側壁部に、その下側ほ
ど外へ広がった形状のサイドウォールを備えた構造とし
たので、上記第1の導体層の側壁部がなだらかな湾曲面
となり、上記カバレッジ劣化を一層抑制することができ
る効果がある。
【0071】この発明によれば、上記キャパシタ下部電
極,つまり第1の導体層を、その側壁部にその下側ほど
外へ広がった傾斜面を有する構造としたので、上記カバ
レッジ劣化を抑制するための第1の導体層側壁部の構造
を、上記第1の導体層に異方性エッチングを施すという
簡単な処理により形成することができる効果がある。
【0072】この発明によれば、上記キャパシタ下部電
極,つまり第1の導体層を、その側壁部にその下側ほど
外へ広がった階段形状を有する構造としたので、上記カ
バレッジ劣化を抑制するための下部電極側壁部の構造
を、幅の広い導体層と幅の狭い導体層とを同じ位置に積
層するという簡単な処理により形成することができる効
果がある。
【0073】この発明によれば、上記キャパシタ下部電
極,つまり第1の導体層の階段形状を有する側壁部を、
その各段の側面がその下側ほど広がった傾斜面としたの
で、第1の導体層による基板上の段差部が、単なる階段
形状の側壁部を有する第1の導体層による段差部に比べ
てなだらかになり、第1の導体層による段差部でのキャ
パシタ誘電体膜のカバレッジ劣化をより抑えることがで
きる効果がある。
【0074】この発明によれば、基板上に形成したMI
Mキャパシタの下部電極を、基板のバイアホール内に形
成した接続導体層により基板の裏面電極に接続したの
で、上記MIMキャパシタと接続導体層の抵抗成分とに
よりCR回路が構成されることとなり、基板上でのCR
回路の占める面積を低減することができる効果がある。
【0075】この発明に係るMIMキャパシタの製造方
法によれば、基板上に形成した第1の導体層に、耐エッ
チング層をマスクとして異方性エッチングを施して、容
量素子の第1電極を、その側壁面が下側ほど外へ広がっ
た傾斜面となるよう形成するので、キャパシタ下部電極
である第1の導体層の加工をエッチング処理1回という
簡単なものとできる効果がある。
【0076】また、このエッチング処理により、カバレ
ッジ劣化を促進する第1の導体層側壁部の凹凸やケバを
除去することができ、カバレッジ劣化を大きく低減する
ことができる効果もある。
【0077】この発明に係るMIMキャパシタの製造方
法によれば、キャパシタ下部電極となる導体層を、その
側壁部が階段形状となるよう形成した後、該導体層に異
方性エッチングを施して、上記階段形状の側壁部の各段
の側面をその下側ほど外へ広がった傾斜面とするので、
第1の導体層による基板上での段差部を、側壁部を単な
る階段形状とした導体層による基板上での段差部に比べ
てよりなだらかなものとする工程を、エッチング処理1
回という簡単なものとできる効果がある。
【0078】この発明に係る半導体装置の製造方法によ
れば、基板上にゲート電極及びキャパシタの下部電極を
形成した後、全面に絶縁膜を形成し、その後上記絶縁膜
全面をエッチングして上記ゲート電極の両側及びキャパ
シタの第1電極の両側にそれぞれサイドウォールを形成
するので、ゲート電極のサイドウォールを形成する工程
で、MIMキャパシタ下部電極の側壁部にサイドウォー
ルが形成されることとなり、MIMキャパシタ及び電界
効果型トランジスタを含む半導体装置を、キャパシタ下
部電極の側端部での誘電体膜のカバレッジ劣化を抑制し
つつ、しかも製造プロセスの増大を招くことなく製造す
ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1によるMIMキャパシタの構
造を示す断面図である。
【図2】上記実施例1のMIMキャパシタの製造方法を
工程順に示す断面図である。
【図3】本発明の実施例2によるMIMキャパシタの構
造を示す断面図である。
【図4】上記実施例2のMIMキャパシタの製造方法を
工程順に示す断面図である。
【図5】本発明の実施例3によるMIMキャパシタの構
造を示す断面図である。
【図6】上記実施例3のMIMキャパシタの製造方法を
工程順に示す断面図である。
【図7】本発明の実施例4によるMIMキャパシタの構
造を示す断面図である。
【図8】上記実施例4のMIMキャパシタの製造方法を
示す断面図である。
【図9】本発明の実施例5によるMIMキャパシタの構
造を示す断面図である。
【図10】上記実施例5によるMIMキャパシタの製造
方法を工程順に示す断面図である。
【図11】上記実施例5のMIMキャパシタと、これを
基板の裏面電極に接続する接続導体の抵抗成分とからな
るCR回路を示す等価回路図である。
【図12】本発明の実施例6として、高周波増幅回路
と、上記実施例5のMIMキャパシタ構造を含む発振防
止回路とを備えた集積回路装置を示す回路図である。
【図13】本発明の実施例7による半導体装置の製造方
法を説明するための図であり、図13(a) 〜(e) は上記
製造方法の各工程での処理を示す図、図13(e) は該方
法により製造された半導体装置の構造を示す図である。
【図14】従来のMIMキャパシタの構造を示す断面図
である。
【図15】従来のMIMキャパシタの製造方法を工程順
に説明するための断面図である。
【符号の説明】
1 基板 2,21,22,23 第1の導体層(キャパシタ下部
電極) 2a ゲート電極 3 絶縁膜 3a 誘電体膜 3b 絶縁膜部分 8,8b,38a サイドウォール 8a 絶縁膜 9 裏面接地電極 9a 接続導体 10 バイアホール 11a,11b 発振防止回路 12 耐エッチング層 13 エッチングマスク 13a エッチングマスク開口 14 第2の導体層 14a キャパシタ上部電極 14b 接続導体 14c 配線 15,18 伝送線路 16 入力側伝送線路 16a 容量素子 17 出力側伝送線路 20 導電層 21a,22a 第1の導体層の側壁面 101,102,103,104,105 MIMキャ
パシタ 101a FET 106 集積回路装置 106a 入力端子 106b 出力端子 106c ゲートバイアス端子 106d ドレインバイアス端子 107 半導体装置 221 下層導電層 222 上層導電層 231a,232a 傾斜面

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に形成された、容量素子の第1電
    極となる第1の導体層と、 上記基板及び第1の導体層上に形成された、その第1の
    導体層上の部分が容量素子の誘電体となる絶縁膜と、 該絶縁膜上に形成された、その第1の導体層と対向する
    部分が容量素子の第2電極となる第2の導体層とを備
    え、 上記第1の導体層は、その側壁部にその下側ほど外へ広
    がった形状のものを備えたものであることを特徴とする
    MIMキャパシタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のMIMキャパシタにおい
    て、 上記第1の導体層は、その側壁部に、その下側ほど外へ
    広がった形状のサイドウォールを備えたものであること
    を特徴とするMIMキャパシタ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のMIMキャパシタにおい
    て、 上記第1の導体層は、その側壁部にその下側ほど外へ広
    がった傾斜面を有するものであることを特徴とするMI
    Mキャパシタ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のMIMキャパシタにおい
    て、 上記第1の導体層は、その側壁部にその下側ほど外へ広
    がった階段形状を有するものであることを特徴とするM
    IMキャパシタ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のMIMキャパシタにおい
    て、 上記第1の導体層の階段形状を有する側壁部は、その各
    段の側面がその下側ほど広がった傾斜面となっているこ
    とを特徴とするMIMキャパシタ。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載のM
    IMキャパシタにおいて、 上記基板は、その第1の導体層下側の部分に形成された
    バイアホールと、上記基板の裏面側に形成された裏面電
    極と、上記バイアホール内に形成され、第1の導体層及
    び裏面電極につながるバイアホール内導体層とを有する
    ものであり、 上記第1の導体層は、上記バイアホール内導体層の抵抗
    成分を介して上記裏面電極と電気的に接続されているこ
    とを特徴とするMIMキャパシタ。
  7. 【請求項7】 基板上に形成した第1の導体層の所定部
    分に耐エッチング層を形成する工程と、 上記耐エッチング層をマスクとして第1の導体層に異方
    性エッチングを施して、容量素子の第1電極を、その側
    壁面が下側ほど外へ広がった傾斜面となるよう形成する
    工程と、 上記基板,及び第1の導体層上に第2の絶縁膜を、その
    第1の導体層上の部分が容量素子の誘電体となるよう形
    成する工程と、 該絶縁膜上に第2の導体層を、その上記第1の導体層と
    対向する部分が容量素子の第2電極となるよう形成する
    工程とを含むことを特徴とするMIMキャパシタの製造
    方法。
  8. 【請求項8】 基板上に、容量素子の第1電極の下半部
    として第1の導体層を形成する工程と、 上記第1の導体層上に、上記第1電極の上半部として、
    上記第1の導体層より幅が狭い第2の導体層を形成し
    て、その下側ほど外へ広がった階段形状の側壁面を有す
    る容量素子の第1電極を形成する工程と、 該第1電極を構成する第1,第2の導体層に異方性エッ
    チングを施して、上記階段形状の側壁面の各段の側面を
    その下側ほど外へ広がった傾斜面とする工程と、 上記基板,及び第1,第2の導体層上に絶縁膜を形成す
    る工程と、 該絶縁膜上に第3の導体層を、その上記第1,第2の導
    体層と対向する部分が容量素子の第2電極となるよう形
    成する工程とを含むことを特徴とするMIMキャパシタ
    の製造方法。
  9. 【請求項9】 電界効果型トランジスタ及びMIMキャ
    パシタを有する半導体装置を製造する方法において、 基板上にゲート電極及びキャパシタの下部電極を形成す
    る工程と、 その後全面に絶縁膜を形成する工程と、 上記絶縁膜全面をエッチングして上記ゲート電極の両側
    及びキャパシタの第1電極の両側にそれぞれサイドウォ
    ールを形成する工程とを含むことを特徴とする半導体装
    置の製造方法。
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