JPH07220214A - 摺動型磁気ヘッド装置 - Google Patents

摺動型磁気ヘッド装置

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JPH07220214A
JPH07220214A JP712894A JP712894A JPH07220214A JP H07220214 A JPH07220214 A JP H07220214A JP 712894 A JP712894 A JP 712894A JP 712894 A JP712894 A JP 712894A JP H07220214 A JPH07220214 A JP H07220214A
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sliding
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 摺動型磁気ヘッド装置において、構成する部
材が温度や湿度等の環境の変化により伸縮しても、光磁
気記録媒体と磁気ヘッド部の間隙が一定に保たれ、安定
した印加磁界を光磁気記録媒体に供給できるようにす
る。 【構成】 磁気コアの磁極部に駆動コイルが巻回されて
なるコイルボビンが挿入されると共に、前記磁気コアが
光磁気記録媒体に対する摺動部を有するスライダーに嵌
合配設されてなる摺動型磁気ヘッド装置が開示される。
この磁気ヘッド装置は、コイルボビンと磁気コア間ある
いはコイルボビンとスライダー間に間隙を有し、前記コ
イルボビンがこの間隙の範囲で移動自在とされている。
この間隙は50μm〜200μmの間隙である。そし
て、コイルボビンには、駆動コイルと電気的に接続され
る配線パターンを有するフレキシブルプリント基板が固
定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気コアがコイルボビ
ンと共に、光磁気記録媒体に対する摺動部を有するスラ
イダーと一体化されてなる摺動型磁気ヘッド装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】光磁気記録方式は、磁性薄膜を部分的に
キュリー点または温度補償点を越えて昇温し、この部分
の保磁力を消滅させて外部から印加される記録磁界の方
向に磁化の向きを反転することを基本原理とするもの
で、光ファイルシステムやコンピュータの外部記憶装
置、あるいは音響、映像情報の記録装置等において実用
化されつつある。
【0003】上記光磁気記録方式には、大きく分けて光
変調方式と磁界変調方式があるが、このうち磁界変調方
式は、オーバーライト可能であることから注目されてい
る。上記磁界変調方式は、印加磁界を高速で反転するこ
とにより磁性薄膜に情報を書き込むものであって、磁界
の印加は磁界発生手段を有する磁気ヘッドによって行わ
れる。
【0004】つまり、磁界変調方式で光磁気記録媒体に
情報信号を記録する場合、図6に示すように、ディスク
カートリッジ21の21b側から光ビームとしてのレー
ザ光を光磁気記録媒体23に光学ピックアップ22から
照射する。このレーザ光照射により、光磁気記録媒体2
3の記録磁性膜を部分的にキュリー点または温度補償点
を越えて昇温する。この昇温によって、記録磁性膜は、
レーザ光の照射位置の磁化が消失させられる。この磁化
消失した位置には、記録する新たな情報信号が外部から
印加される。この外部からの情報信号を印加するため
に、上記光学ピックアップ22と光磁気記録媒体23を
介して対向する位置Aに磁界発生装置としての磁気ヘッ
ド24が配設されている。これにより磁界を、外部から
印加される情報信号に応じた記録磁界の方向、すなわち
磁化の向きに変化させる。
【0005】なお、このような磁界変調方式の光磁気記
録方式の記録媒体としては、ポリカーボネート等からな
る透明基板の一主面に、膜面と垂直方向に磁化容易軸を
有し、且つ磁気光学効果の大きな磁性薄膜よりなる記録
磁性層(例えば希土類−遷移金属合金非晶質薄膜)や反
射層,誘電体層を積層することにより記録部を形成し、
さらにこの記録部の腐食を防止するために、記録部上に
紫外線硬化樹脂等よりなるオーバーコート層を覆う如く
形成した光磁気ディスクが知られている。
【0006】磁界変調方式は、印加磁界を高速で反転す
ることにより磁性薄膜に情報を書き込むものである。し
かし、高速反転磁界を印加する磁気ヘッドでは、諸々の
制約から非常に小さな磁界しか発生できない。そのた
め、記録磁性層に対して十分な磁力を印加するには、磁
気ヘッドをなるべく磁性薄膜と近接させ、かつ、その間
隔を一定に保持しなければならない。
【0007】そこで、上記のような磁界変調方式を適用
した磁気ヘッド装置においては、磁気ヘッドを光磁気記
録媒体面に対して微小な一定の間隙を有して走行させる
ために、次のような摺動型磁気ヘッド装置とするのが一
般的である。
【0008】上記摺動型磁気ヘッド装置は、図6に示す
ように、光磁気記録媒体23の径方向に移動可能なヘッ
ドアーム25に、板バネとして働くサスペンションを有
する支持部材26を取り付けてなるものであり、前記支
持部材26には、磁気コアと、駆動コイルを巻装したコ
イルボビンと、光磁気記録媒体23に対する摺動部を有
するスライダーとを一体化した磁気ヘッド部24が取り
付けられ、さらに、前記コイルボビンには、フレキシブ
ルプリント基板27が接続される。従って、このフレキ
シブルプリント基板27を介して、摺動型磁気ヘッド装
置の外部から情報信号が電気信号として駆動コイルに供
給される。
【0009】なお、磁気コアとコイルボビンとスライダ
ーとの一体化は以下のようになされる。スライダーは、
磁気コアを収容する枠状のホルダー部29と、ホルダー
部29の底面側一側辺から突出形成され光磁気記録媒体
23に対して直接摺動する摺動部28とからなる。ここ
で、ホルダー部29の底面は、摺動部28の媒体摺動面
に対して段差をもって形成されており、若干の間隙をも
って、いわば浮いた状態となるようになっている。そし
て、このように構成されるスライダーのホルダー部29
に、コイルボビンを組み込んだ磁気コアを、磁界を印加
するための磁極部が媒体対向面(ホルダー部29の底
面)に臨むように組み込み固定する。
【0010】上記のようなスライダーの摺動部28の媒
体摺動面が光磁気記録媒体23に接すると、上記ホルダ
ー部29の底面が摺動部28の媒体摺動面よりも若干浮
いた位置となるようになっていることから、磁気ヘッド
部24の磁極部は、若干の間隙を有して光磁気記録媒体
23と対向され保持されることとなる。
【0011】また、磁気ヘッド部24は板バネとして働
くサスペンションを有する支持部材26に取り付け、適
度な荷重で光磁気記録媒体23に押し付けることによ
り、光磁気記録媒体23と磁気ヘッド部24間の間隙が
変動しないようにしている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な摺動型磁気ヘッド装置においては、摺動型磁気ヘッド
装置を構成する部材が温度や湿度等の環境の変化により
伸縮することにより、光磁気記録媒体23と磁気ヘッド
部24の間隙の大きさが変化してしまうという不都合が
ある。
【0013】特に、摺動型磁気ヘッド装置の外部から情
報信号を駆動コイルに供給するために、駆動コイルと電
気的に接続される配線パターンを有するフレキシブルプ
リント基板27がコイルボビンに固定されている場合
は、このフレキシブルプリント基板27の温度や湿度等
の環境の変化による伸縮の影響が大きい。
【0014】つまり、環境の変化によりフレキシブルプ
リント基板27が縮むと、コイルボビンが持ち上げられ
てしまう。そのため、コイルボビンと一体化し固定され
ている、磁気コアおよびスライダーも、コイルボビンと
共に持ち上げられてしまい、光磁気記録媒体23と磁気
ヘッド部24の間隙が広くなってしまう。
【0015】あるいは、環境の変化によりフレキシブル
プリント基板27が伸びると、コイルボビンが押し下げ
られてしまう。そのため、コイルボビンと一体化し固定
されている、磁気コアおよびスライダーも、コイルボビ
ンと共に押し下げられ、光磁気記録媒体23と磁気ヘッ
ド部24の間隙が狭くなってしまう。
【0016】そこで本発明は、従来のこのような実情に
鑑みて提案されたものであり、磁気コアの磁極部に駆動
コイルが巻回されてなるコイルボビンが挿入されると共
に、前記磁気コアが光磁気記録媒体に対する摺動部を有
するスライダーに嵌合配設されてなる摺動型磁気ヘッド
装置において、摺動型磁気ヘッド装置を構成する部材が
温度や湿度等の環境の変化により伸縮しても、光磁気記
録媒体と磁気ヘッド部の間隙が一定に保たれ、安定した
印加磁界を光磁気記録媒体に供給できる摺動型磁気ヘッ
ド装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、磁気コアの磁
極部に駆動コイルが巻回されてなるコイルボビンが挿入
されると共に、前記磁気コアが光磁気記録媒体に対する
摺動部を有するスライダーに嵌合配設されてなる摺動型
磁気ヘッド装置において、コイルボビンと磁気コア間及
び/又はコイルボビンとスライダー間に間隙を有し、前
記コイルボビンがこの間隙の範囲で移動自在とされてい
ることを特徴とする。
【0018】なお、上記摺動型磁気ヘッド装置において
は、摺動型磁気ヘッド装置の外部から情報信号を駆動コ
イルに供給するために、駆動コイルと電気的に接続され
る配線パターンを有するフレキシブルプリント基板がコ
イルボビンに固定されていてもよい。
【0019】また、上記摺動型磁気ヘッド装置において
は、実使用環境におけるコイルボビンの上下の移動の大
きさを考慮すると、コイルボビンと磁気コア間及び/又
はコイルボビンとスライダー間の間隙は、50μm〜2
00μmの間隙であることが好ましい。
【0020】
【作用】コイルボビンと磁気コア間及び/又はコイルボ
ビンとスライダー間に間隙を有し、前記コイルボビンが
この間隙の範囲で移動自在とすることにより、摺動型磁
気ヘッド装置を構成する部材が温度や湿度等の環境の変
化により伸縮してコイルボビン部分が上下に移動して
も、その動きが磁気コアおよびスライダーに伝わること
がない。このため、本発明の摺動型磁気ヘッド装置にお
いては、温度や湿度等の環境が変化しても、磁気ヘッド
部と光磁気記録媒体との間隙が一定に保たれる。
【0021】特に、駆動コイルと電気的に接続される配
線パターンを有するフレキシブルプリント基板がコイル
ボビンに固定されている摺動型磁気ヘッド装置において
は、温度や湿度等の環境が変化してフレキシブルプリン
ト基板が伸縮すると、このフレキシブルプリント基板が
接続されるコイルボビン部分が上下に移動することにな
る。その結果、温度や湿度等の環境に変化によるフレキ
シブルプリント基板の伸縮は、コイルボビン部分の上下
により吸収され、スライダーの姿勢に悪影響を与えるこ
とはない。
【0022】
【実施例】以下、本発明に係る摺動型磁気ヘッド装置の
一実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0023】実施例 本実施例の摺動型磁気ヘッド装置は、主に、磁気ヘッド
部1を支持するとともに磁気ヘッド部1が光磁気記録媒
体面から接離しすぎないように光磁気記録媒体面方向に
押圧する付勢力を作用させる支持機構部11と、磁気コ
ア7とコイルボビン5とスライダー2とを一体化した磁
気ヘッド部1とからなる。
【0024】まず、磁気ヘッド部1を支持するとともに
磁気ヘッド部1が光磁気記録媒体面から接離しすぎない
ように光磁気記録媒体面方向に押圧する付勢力を作用さ
せる支持機構部11を、図3を参照しながら詳細に説明
する。
【0025】支持機構部11は、磁気ヘッド部1を所望
の位置に回動させるためのロータ部材(図示せず)と、
ヘッドアーム9とが、3つの貫通口9a,9b,9cを
介して共締めすることにより連結されてなる。この連結
によって、ヘッドアーム9の先端に取り付けられた磁気
ヘッド部1は、例えばロータ部のモータによる回動に応
じて、光磁気記録媒体の所望の位置に移動可能になる。
【0026】ヘッドアーム9の先端側は、弾性を有する
弾性支持部10とされている。この弾性支持部10は、
光磁気記録媒体面方向に押圧させるための付勢力を有す
るサスペンション部10aと、このサスペンション部1
0aと連なり、ある程度剛性をもって光磁気記録媒体面
に向かって緩やかに傾斜する支持部10bと、この支持
部10bと連なり、磁気ヘッド部1を弾性支持して姿勢
を制御するジンバル部10cとで構成される。前記ジン
バル部10cは、中央に穿設窓10dを有し、この穿設
窓10dに磁気ヘッド部1を配置し、この磁気ヘッド部
1のスライダー2の摺動部4を支持するような構成とさ
れている。
【0027】そして、上記ヘッドアーム9の上面には、
摺動型磁気ヘッド装置の外部回路との接点9d,9eを
有するフレキシブルプリント基板8が取り付けられてい
る。このフレキシブルプリント基板は、端部に前記接点
9d,9eを有するとともに、他端部は磁気ヘッド部1
まで到達しており、この部分でコイルボビン5のコイル
端子6と接続されている。従って、外部回路からの信号
は、前記接点9d,9e及びコイル端子6を介して、磁
気ヘッド部1に供給される。
【0028】次に、磁気コア7とコイルボビン5とスラ
イダー2とを一体化した磁気ヘッド部1について、図1
および図2を参照しながら詳細に説明する。
【0029】図1に示すように、磁気ヘッド部1は、磁
気コア7とコイルボビン5とスライダー2から構成され
る。
【0030】磁気コア7は、情報信号に応じて磁界を発
生するための主磁極部7aを中央に、リターンパスとな
る補助磁極部7bを両サイドに有している。そして、こ
れら主磁極部7aと補助磁極部7bとは、上部で連結部
7cを介して結合されており、略E字形状をなしてい
る。なお、主磁極部7aは、後述するようにスライダー
ホルダー部3の底面に光磁気記録媒体と対向して臨ませ
る関係で、このスライダーホルダー部3の底面の厚さt
1だけ補助磁極部7bよりも下方へ長くなっている。
【0031】コイルボビン5は、水平方向に駆動コイル
5aが巻かれ、駆動コイル5aの上下にフランジ5b,
5cを有した形状となっている。そして、上部フランジ
5bには2つのコイル端子6が配設されており、中央部
にはコイルボビン5を貫通する主磁極挿入部5dを有し
ている。ここで、コイルボビン5の前記フランジ5b,
5cを含んだ全体の厚さt3、すなわち磁気コア7と組
み合わさる部分のコイルボビン5の上下の幅は、磁気コ
ア7の補助磁極部7bの長さt2、すなわちコイルボビ
ン5を挿入する空間の上下の距離よりも、小さく設定さ
れている。本実施例では、100μmだけ小さく設定し
た。
【0032】スライダー2は、磁気コア7を収容する枠
状のホルダー部3と、ホルダー部3の底面側一側辺から
突出形成され光磁気記録媒体に対して直接摺動する摺動
部4とからなる。ここで、ホルダー部3の底面3aは、
摺動部4の媒体摺動面4aに対して段差をもって形成さ
れており、若干の間隙をもって、いわば浮いた状態とな
るようになっている。そして、ホルダー部3の底面3a
には、ホルダー部3を貫通する主磁極挿入部3bを有し
ている。
【0033】そして、これら磁気コア7とコイルボビン
5とスライダー2とは、以下のように一体化される。
【0034】まず、磁気コア7の主磁極部7aがコイル
ボビン5の主磁極挿入部5dに挿入されるようにして、
磁気コア7をコイルボビン5に組み込む。そして、この
磁気コア7とコイルボビン5を、主磁極部7aをホルダ
ー部3の主磁極挿入部3bに挿入するようにして、ホル
ダー部3に組み込む。このとき、補助磁極部7bの先端
面がホルダー部3の内側底面3cと当接し、磁気コア7
はホルダー部3内において位置決めされる。その結果、
コイルボビン5を収容する空間が、前記内側底面3cと
磁気コア7の連結部7cの下面7dによって規制され、
その距離t2がコイルボビンの厚さt3よりも100μ
m大きくされる。また、主磁極部7aは、ホルダー部3
の底面の厚さt1だけ補助磁極部7bよりも下方へ長く
なっているため、この部分がホルダー部3の主磁極挿入
部3bに挿入された状態となり、光磁気記録媒体対向面
に臨むようになる。
【0035】このように磁気コア7とコイルボビン5と
スライダー2とを組み合わせた後、ホルダー部3の上部
をホルダー部内側に向かって倒れ込むように変形させる
ことにより、磁気コア7とコイルボビン5とスライダー
2とを一体化する。
【0036】ただし、このように一体化するときに、コ
イルボビン5は組み込むだけで、スライダー2および磁
気コア7のいずれにも固定しない。このように作製した
磁気ヘッド部1は、磁気コア7とコイルボビン5とスラ
イダー2とを一体化した状態の断面図である図2に示す
ように、コイルボビン5と磁気コア7間及び/又はコイ
ルボビン5とスライダー2間に間隙が存在する。
【0037】この間隙は、コイルボビン5のフランジ5
b,5cを含んだ全体の厚さt3が、磁気コア7の補助
磁極部7bの長さt2よりも、100μmだけ小さくな
っているので、コイルボビン5と磁気コア7間の間隙の
幅t4と、コイルボビン5とスライダー2間の間隙の幅
t5との合計(t4+t5)が、100μmとなってい
る。そして、前記コイルボビン5がこの間隙の範囲で移
動自在となる。
【0038】以上のように磁気ヘッド部1は構成され
る。そして、この磁気ヘッド部1を、前述したように、
コイルボビン5のコイル端子6にフレキシブルプリント
基板8を取り付け、磁気ヘッド部1を支持機構部11に
取り付けることで、摺動型磁気ヘッド装置が構成され
る。なお、これらの作業は全て常温・常湿の下で行う。
【0039】比較例 実施例と同様に摺動型磁気ヘッド装置を作製する。ただ
し、磁気ヘッド部1を作製するときに、コイルボビンの
上下のフランジを含んだ全体の厚さ、すなわち磁気コア
と組み合わさる部分のコイルボビンの上下の幅と、磁気
コアの補助磁極部の長さ、すなわちコイルボビンを挿入
する空間の上下の距離とを同一にする。これにより、コ
イルボビン5と磁気コア7間及びコイルボビン5とスラ
イダー2間の間隙はなくなり、前記コイルボビン5が磁
気コア7およびスライダー2の内部で移動できないよう
になる。これ以外は実施例と同様である。
【0040】次に、本発明の効果を確認すべく、上記の
実施例および比較例の摺動型磁気ヘッド装置の磁気ヘッ
ド部1の姿勢を環境を変化させて観察した。図4に常温
・常湿における実施例および比較例の磁気ヘッド部1の
姿勢を示す。常温・常湿においては実施例、比較例とも
に、磁気ヘッド部1のホルダー部3に組み込まれた部分
と、光磁気記録媒体12の間隔t6は100μmであっ
た。そして、温度60℃・湿度95%で96時間経過し
た後の実施例および比較例の磁気ヘッド部1の姿勢を観
察したところ、実施例には変化が見られなかったが、比
較例では図5に示すような姿勢となり、磁気ヘッド部1
のホルダー部3に組み込まれた部分と、光磁気記録媒体
12とが接触してしまった。
【0041】この結果から、実施例の磁気ヘッド部1で
は、環境が変化しても磁気ヘッド部1の姿勢が変化しな
いことが分かる。これは、コイルボビン5と磁気コア7
間及び/又はコイルボビン5とスライダー2間に間隙を
有し、前記コイルボビン5がこの間隙の範囲で移動自在
としたため、フレキシブルプリント基板8の伸縮の影響
がコイルボビン5の上下の移動だけとなり、磁気コア7
およびスライダー2へは影響が伝わらないためである。
【0042】
【発明の効果】本発明に係る摺動型磁気ヘッド装置で
は、コイルボビン5と磁気コア7間及び/又はコイルボ
ビン5とスライダー2間に間隙を有し、前記コイルボビ
ン5がこの間隙の範囲で移動自在となるようにすること
により、摺動型磁気ヘッド装置を構成する部材が温度や
湿度等の環境の変化により伸縮してコイルボビン5部分
が上下に移動しても、その動きが磁気コア7およびスラ
イダー2に伝わることがない。このため、本発明の摺動
型磁気ヘッド装置は、温度や湿度等の環境が変化して
も、磁気ヘッドと光磁気記録媒体23との間隙を一定に
保つことができる。その結果、摺動が安定し、摺動型磁
気ヘッド装置は安定した印加磁界を光磁気記録媒体に供
給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した磁気ヘッド装置の一例を示す
分解斜視図である。
【図2】本発明を適用した磁気ヘッド装置の一例を示す
断面図である。
【図3】摺動型磁気ヘッド装置における支持機構部の一
例を示す上部平面図である。
【図4】磁気ヘッド部の正常な姿勢を示す模式図であ
る。
【図5】環境変化に伴い姿勢が変化した磁気ヘッド部を
示す模式図である。
【図6】光磁気記録再生装置の一構成例を示す概略斜視
図である。
【符号の説明】
1 磁気ヘッド部 2 スライダー 3 ホルダー部 4 摺動部 5 コイルボビン 6 コイル端子 7 磁気コア 8 フレキシブルプリント基板 9 ヘッドアーム 10 弾性支持部 11 支持機構部 12 光磁気記録媒体 21 ディスクカートリッジ 22 光学ピックアップ 23 光磁気記録媒体 24 磁気ヘッド部 25 ヘッドアーム 26 支持部材 27 フレキシブルプリント基板 28 摺動部 29 ホルダー部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気コアの磁極部に駆動コイルが巻回さ
    れてなるコイルボビンが挿入されると共に、前記磁気コ
    アが光磁気記録媒体に対する摺動部を有するスライダー
    に嵌合配設されてなる摺動型磁気ヘッド装置において、 コイルボビンと磁気コア間及び/又はコイルボビンとス
    ライダー間に間隙を有し、前記コイルボビンがこの間隙
    の範囲で移動自在とされていることを特徴とする摺動型
    磁気ヘッド装置。
  2. 【請求項2】 駆動コイルと電気的に接続される配線パ
    ターンを有するフレキシブルプリント基板がコイルボビ
    ンに固定されていることを特徴とする請求項1記載の摺
    動型磁気ヘッド装置。
  3. 【請求項3】 上記間隙が50μm〜200μmである
    ことを特徴とする請求項1記載の摺動型磁気ヘッド装
    置。
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JP2624162B2 (ja) 1997-06-25

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