JPH07220055A - 鳥瞰図表示機能付ナビゲーションシステム - Google Patents

鳥瞰図表示機能付ナビゲーションシステム

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JPH07220055A
JPH07220055A JP6034202A JP3420294A JPH07220055A JP H07220055 A JPH07220055 A JP H07220055A JP 6034202 A JP6034202 A JP 6034202A JP 3420294 A JP3420294 A JP 3420294A JP H07220055 A JPH07220055 A JP H07220055A
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Masayuki Watabe
眞幸 渡部
Norimasa Kishi
則政 岸
Yoshitaka Yatsugi
義考 矢次
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表示基準点付近の地図情報を拡大して見るこ
とができると同時に遠方の領域も表示して広域情報全体
を把握できるようにし,また,運転中の表示切り換え頻
度を低減させ,操作性を向上させる。 【構成】 外部記憶装置101に格納され,一定の正方
形区画領域(メッシュ)ごとに分割されている地図情報
を,表示基準点決定装置102により決定された地図上
の表示基準点に基づいて鳥瞰図表示に必要な演算処理を
演算処理装置103が実行し,該演算結果である地図情
報を画像表示装置104に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は,地図を斜め方向から
見下ろしたような視覚効果を与える鳥瞰図表示機能を有
するナビゲーションシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来におけるナビゲーションシステムと
しては,例えば,図15に示すような構成のものがあ
る。このナビゲーションシステムにあっては,各種地図
情報を格納する外部記憶装置1501と,表示領域を決
定するための基準となる点(表示基準点)を決定する表
示基準点決定装置1502と,表示縮尺情報を入力する
表示縮尺入力装置1503と,上記外部記憶装置150
1,表示基準点決定装置1502,表示縮尺入力装置1
503からの情報を入力して所定の演算処理を実行する
演算処理装置1504と,演算処理装置1504の演算
処理結果を表示する画像表示装置1505とから構成さ
れている。
【0003】さらに,上記演算処理装置1504を機能
別に分解すると,地図情報を保持しておく内部記憶部1
504−2と,外部記憶装置1501に蓄積された地図
情報から現在の表示に必要な部分を表示基準点および表
示縮尺に基づき選択し,内部記憶部1504−2に取り
込むデータアクセス部1504−1と,表示縮尺入力装
置1503により与えられた縮尺情報に応じて地図情報
から画像データを作成し,画像表示装置1505に対し
て出力する画像データ出力部1504−3とから構成さ
れている。
【0004】次に,動作について説明する。外部記憶装
置1501には地図情報が一定区画領域ごとに分割され
て収められている(図5参照)。この一定区画とは,例
えば経線または緯線に平行な直線で区切られた10km
四方の正方形区画領域である。以後,この一定の正方形
区画領域をメッシュと呼ぶことにする。
【0005】表示対象となる地図上の領域は,例えば,
自車両の現在位置を中心として一定範囲に限定される。
この自車両位置のような表示領域を決定する基準となる
点を以後,表示基準点と呼ぶことにする。演算処理装置
1504のデータアクセス部1504−1は,外部記憶
装置1501から表示基準点および表示縮尺に応じて表
示に必要なメッシュを選択する。
【0006】図16は,図15に示したナビゲーション
システムの処理動作を示すフローチャートであり,ま
ず,データアクセス部1504−1は,表示基準点決定
装置1502により表示基準点(CX,CY)をセット
し(S1601),表示縮尺入力装置1503により表
示縮尺(K)をセットする(S1602)。次に,上記
表示基準点決定装置1502および表示縮尺入力装置1
503からの出力にしたがって表示対象となる地図上の
領域を逆算する(S1603)。画像表示装置1505
の画面サイズを横DX,縦DY,表示縮尺をKとし,表
示基準点(CX,CY)を画面中心として表示すること
とすれば,表示対象領域は,横座標x,縦座標yとし
て,下記の数1により表される。ここで,表示領域は常
に画像表示装置1505の画面に相似な矩形領域とな
る。
【0007】
【数1】
【0008】次に,この表示対象領域を被覆する最少数
のメッシュを選択し,決定する(S1604)。上記数
1により定めた表示対象領域の横座標上下限および縦座
標上下限をそれぞれX1,X2,Y1,Y2とし,メッ
シュ格子点を(Xn,Ym)により表すことにすれば,
下記の数2のとき,必要なメッシュは閉領域〔Xn,X
n+i〕×〔Ym,Ym+j〕に相当するi×j枚であ
る。
【0009】
【数2】
【0010】次に,選択された各メッシュの情報が既に
内部記憶部1504−2に取り込まれて(存在して)い
るか否かを判断し(S1605),内部記憶部1504
−2上に存在しないと判断した場合には,相当する内部
記憶部1504−2にないメッシュの地図情報のみを取
り込む(S1606)。
【0011】反対に,内部記憶部1504−2上に存在
すると判断した場合,あるいは上記ステップS1606
の処理終了後,画像データ出力部1504−3が,内部
記憶部1504−2上の各地図情報に対して表示縮尺入
力装置1503より入力された表示縮尺に応じた相似変
換を実行し,図形データとして画像表示装置1505に
出力する(1607)。その後,一連の処理が終了した
か否かを判断して(S1608),一連の処理が終了し
たと判断した場合には,処理を終了させる。反対に,処
理が終了していないと判断した場合には,上記ステップ
S1601に戻って同様の処理を繰り返す。以上の処理
動作により,このナビゲーションシステムは,表示基準
点の真上から鉛直下方に地上を見下ろした地図画像を画
像表示装置1505に出力することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,このよ
うな従来におけるナビゲーションシステムにあっては,
縮尺率の高い(K小)広域表示においては,地図図形が
圧縮されるため,表示基準点付近の地図情報を読み取る
ことが困難になり,反対に,縮尺率の低い(K大)拡大
表示においては,表示領域が狭くなるため,推奨経路な
どの広域にわたる情報を全体的に見ることができない。
その結果,利用者が必要に応じて広域表示と拡大表示を
切り換えなければならないため,操作性が悪いという問
題点があった。
【0013】また,その際,従来におけるナビゲーショ
ンシステムにあっては,常に画面に相似な矩形であった
地図上の表示対象領域が,鳥瞰図表示機能では台形領域
となるため,従来のナビゲーションシステムと同様の構
成で鳥瞰図表示機能を実現しようとした場合,表示に必
要な外部記憶装置上のメッシュの選択が複雑となり,表
示基準点の移動に伴う画面の更新の処理時間が長くなる
という新たな問題点が発生する。
【0014】この発明は,上記に鑑みてなされたもので
あって,地図を斜めから見下ろした視覚効果を与える鳥
瞰図表示機能により,表示基準点付近の地図情報を拡大
して見ることができると同時に遠方の領域も表示して広
域情報全体を把握できるようにし,また,運転中の表示
切り換え頻度を低減させ,操作性を向上させることを第
1の目的とする。
【0015】また,この発明は,上記に鑑みてなされた
ものであって,外部記憶装置のメッシュ選択手順を単純
化し,表示基準点の移動に伴う画面の更新の処理時間を
短縮することを第2の目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに,請求項1に係る鳥瞰図表示機能付ナビゲーション
システムは,一定の正方形区画領域(メッシュ)ごとに
分割されている地図情報を格納する外部記憶手段と,地
図上の表示基準点を決定する表示基準点決定手段と,前
記外部記憶手段および表示基準点決定手段からの情報に
基づいて鳥瞰図表示に必要な演算処理を行う演算処理手
段と,前記演算処理手段による演算結果である地図情報
を表示する画像表示手段とを具備するものである。
【0017】また,請求項2に係る鳥瞰図表示機能付ナ
ビゲーションシステムは,一定の正方形区画領域(メッ
シュ)ごとに分割されている地図情報を格納する外部記
憶手段と,地図上の表示基準点を決定する表示基準点決
定手段と,視野角その他の表示パラメータを入力して,
該表示パラメータの値を任意に設定変更する表示パラメ
ータ入力手段と,前記外部記憶手段と表示基準点決定手
段からの情報および表示パラメータ入力手段により入力
された表示パラメータに基づいて鳥瞰図表示に必要な演
算処理を行う演算処理手段と,前記演算処理手段による
演算結果である地図情報を表示する画像表示手段とを具
備するものである。
【0018】また,請求項3に係る鳥瞰図表示機能付ナ
ビゲーションシステムは,前記演算処理手段が,前記表
示基準点決定手段からの情報に基づき視点位置,表示対
象領域を決定する視点位置/表示対象領域決定手段と,
前記外部記憶手段に格納されている地図情報にアクセス
するデータアクセス手段と,所定の記憶容量を有し前記
データアクセス手段によりアクセスされた情報を格納す
る内部記憶手段と,前記内部記憶手段に格納された地図
情報を前記視点位置/表示対象領域決定手段により決定
された情報に基づいて座標変換し,鳥瞰図データを生成
する図形データ座標変換手段と,前記図形データ座標変
換手段により生成された鳥瞰図データを前記画像表示手
段に出力する画像データ出力手段とから構成されている
ものである。
【0019】また,請求項4に係る鳥瞰図表示機能付ナ
ビゲーションシステムは,前記正方形区画領域(メッシ
ュ)の1辺長の整数倍と表示対象領域の外接円の直径を
等しくするものである。
【0020】また,請求項5に係る鳥瞰図表示機能付ナ
ビゲーションシステムは,前記整数倍の値が,前記内部
記憶手段の前記記憶容量に応じて予め設定されているも
のである。
【0021】また,請求項6に係る鳥瞰図表示機能付ナ
ビゲーションシステムは,前記演算処理手段が,前記表
示基準点の移動に従い前記画像表示手段の表示画像を更
新する際に,前記視点位置/表示対象領域決定手段によ
り決定された表示領域に対応する前記外部記憶手段のメ
ッシュを前記外接円の中心座標に基づいて決定すること
により,前記外部記憶手段に対するデータアクセスを低
減するものである。
【0022】また,請求項7に係る鳥瞰図表示機能付ナ
ビゲーションシステムは,前記演算処理手段が,あらか
じめ個々の地図情報に定められた詳細度と視点からの距
離に応じて段階的に前記画像表示手段に地図表示を行う
ものである。
【0023】また,請求項8に係る鳥瞰図表示機能付ナ
ビゲーションシステムは,前記演算処理手段が,前記画
像表示手段の限定された範囲に地図情報を表示し,地図
情報表示範囲外に地図情報以外の情報を表示するもので
ある。
【0024】
【作用】この発明に係る鳥瞰図表示機能付ナビゲーショ
ンシステム(請求項1)は,一定の正方形区画領域(メ
ッシュ)ごとに分割されている地図情報を地図上の表示
基準点に基づいて鳥瞰図表示に必要な演算処理を行い,
該演算結果である地図情報を表示するので,該鳥瞰図表
示により表示基準点付近の詳細情報と広域情報全体の両
方を把握でき,また,表示切換え頻度が低減して,操作
性が向上する。
【0025】この発明に係る鳥瞰図表示機能付ナビゲー
ションシステム(請求項2)は,一定の正方形区画領域
(メッシュ)ごとに分割されている地図情報を地図上の
表示基準点と,視野角その他の表示パラメータに基づい
て鳥瞰図表示に必要な演算処理を行い,該演算結果であ
る地図情報を表示するので,利用者の用途や嗜好に合わ
せて視野/視点位置を自由に選択できる。
【0026】この発明に係る鳥瞰図表示機能付ナビゲー
ションシステム(請求項3)は,演算処理手段による演
算処理に関して,視点位置,表示対象領域を決定し,外
部記憶手段に格納されている地図情報にアクセスし,該
アクセスした情報を格納し,該格納された地図情報を決
定された視点位置,表示対象領域に基づいて座標変換
し,鳥瞰図データを生成し,該生成された鳥瞰図データ
を画像表示手段に出力するので,外部記憶手段上のメッ
シュ選択に必要なパラメータの値を容易に求めることが
できる。
【0027】この発明に係る鳥瞰図表示機能付ナビゲー
ションシステム(請求項4)は,正方形区画領域(メッ
シュ)の1辺長の整数倍と表示対象領域の外接円の直径
を等しくするので,外部記憶手段の地図情報に対するア
クセスが容易となる。
【0028】この発明に係る鳥瞰図表示機能付ナビゲー
ションシステム(請求項5)は,整数倍の値が,内部記
憶手段の前記記憶容量に応じて予め設定されているの
で,与えられたハードウェア上の制約に対して,これを
可能な限り有効に利用することができ,処理時間が短縮
される。
【0029】この発明に係る鳥瞰図表示機能付ナビゲー
ションシステム(請求項6)は,表示基準点の移動に従
い表示画像を更新する際に,前記視点位置/表示対象領
域決定手段により決定された表示領域を前記外部記憶手
段のメッシュを外接円の中心座標に基づいて決定するこ
とにより,外部記憶手段に対するデータアクセスを低減
するので,処理時間の短縮化が実現する。
【0030】この発明に係る鳥瞰図表示機能付ナビゲー
ションシステム(請求項7)は,あらかじめ個々の地図
情報に定められた詳細度と視点からの距離に応じて段階
的に地図表示を行うので,情報可読性を向上させる。
【0031】この発明に係る鳥瞰図表示機能付ナビゲー
ションシステム(請求項8)は,画像表示手段の限定さ
れた範囲に地図情報を表示し,地図情報表示範囲外に地
図情報以外の情報を表示するので,鳥瞰図としての視覚
効果を強調し,かつ,より多くの情報を利用者に供給す
ることができる。
【0032】
【実施例】
〔実施例1〕以下,この発明に係る鳥瞰図表示機能付ナ
ビゲーションシステムの実施例を図面に基づいて説明す
る。図1は,この発明に係る鳥瞰図表示機能付ナビゲー
ションシステムの概略構成を示すブロック図であり,図
において,地図情報を格納する外部記憶装置101(特
許請求の範囲における外部記憶手段)と,地図上におけ
る表示基準点を決定する表示基準点決定装置102(特
許請求の範囲における表示基準点決定手段)と,外部記
憶装置101,表示基準点決定装置102から入力され
る情報に基づいて各種演算処理を実行する演算処理装置
103(特許請求の範囲における演算処理手段)と,演
算処理装置103による演算処理結果である地図情報を
表示する画像表示装置104(特許請求の範囲における
画像表示手段)とから構成されている。
【0033】また,上記演算処理装置103は,視点位
置,表示対象領域を決定する視点位置/表示対象領域決
定部103−1(特許請求の範囲における視点位置/表
示対象領域決定手段),上記外部記憶装置101とデー
タアクセスを行うデータアクセス部103−2(特許請
求の範囲におけるデータアクセス手段),データアクセ
ス部103−2を介して入力された情報を格納する内部
記憶部103−3(特許請求の範囲における内部記憶手
段),視点位置/表示対象領域決定部103−1および
内部記憶部103−3からの情報に基づいて図形データ
を座標変換する図形データ座標変換部103−4(特許
請求の範囲における図形データ座標変換手段),図形デ
ータ座標変換部103−4により座標変換された図形デ
ータを画像表示装置104に対して出力する画像データ
出力部103−5(特許請求の範囲における画像データ
出力手段)から構成されている。
【0034】次に,動作について説明する。図2は,図
1に示したナビゲーションシステムの処理動作を示すフ
ローチャートであり,まず,視点位置/表示対象領域決
定部103−1が与えられた表示パラメータから視線俯
角と視点高さを決定する(S201)。これらの数値
は,外部記憶装置101に格納されているメッシュ選択
手順の単純化に必要な条件を満足しなければならない。
この必要条件とそれに基づく計算方法について,以下に
説明する。
【0035】図6において,視点は3次元直交座標系
(x,y,z)内の点(0,0,h)にあり,方位+y
方向,俯角θをもって地上を見下ろしているものとす
る。θを垂直方向の半視野角(図6に示したβ)よりも
大きくとると,表示対象領域は等脚台形ABCDの内部
となる。ここで,台形ABCDに外接する円形領域を考
える。外接円半径をRとするとき,直径2Rがメッシュ
1枚の1辺の長さと等しければ,図7に示すように円形
領域が地図上をどのように移動してもこれを被覆するの
に必要なメッシュは高々4枚であり,この円形領域に内
接する表示対象台形領域も同じメッシュで十分に被覆さ
れる。
【0036】より一般的に,外接円直径2Rをメッシュ
1辺長のN倍(Nは自然数)に等しくとれば,この円形
領域の被覆に必要なメッシュの枚数は高々(N+1)2
枚である。したがって,メッシュ選択手順単純化の必要
条件は,表示対象領域である台形の外接直径をメッシュ
の1辺長の整数倍と等しくすることである。倍数Nは,
内部記憶部103−3の記憶容量に応じてあらかじめ定
めておけばよい。図6において,水平方向の半視野角を
α,画像表示装置の画面の縦/横比をSとする。垂直方
向の半視野角βおよび画面上下端における水平方向片側
見込角γは,下記の数3により求められる。
【0037】
【数3】
【0038】その結果,4点A,B,C,Dの座標を
(−W1,D1),(W1,D1),(W2,D2),
(−W2,D2)とおくと,下記の数4となる。したが
って,外接円の中心のy座標y0,および半径Rは,下
記の数5,数6により表される。なお,数5,数6およ
びこれ以降の数式においては,表記を簡略化するため,
tanα≡A,tanθ≡tと置き換えている。
【0039】
【数4】
【0040】
【数5】
【0041】
【数6】
【0042】表示パラメータとして,外接円半径R,水
平方向視野角2α,画面縦/横比Sを与えれば,2つの
未知変数h,tの関係が上記数6に示したように定まる
が,これだけでは変数の値が決定しないので,さらに表
示パラメータを導入する必要がある。一例として本実施
例では,表示画面下辺の実寸(線分ABの長さ,すなわ
ち,2W1)を採用する。これは視点に最も近い領域の
おおよその表示縮尺を示す指標である。W1の計算式を
上述の簡略記法を用いて説明すると,下記の数7とな
る。
【0043】
【数7】
【0044】したがって,上記数数6,数7より,下記
の数8に表示パラメータR,A,S,W1を代入して,
t>SA(すなわちθ>β)なるtの実根を求め,数6
または数7に代入してhの値を得る。
【0045】
【数8】
【0046】ここで,tを求めるにはニュートン法など
の近似解法を用いてもよいし,厳密解を求めることもで
きる。上記数8のt>SAなるtの実根は,下記の数9
において,下記の数10となり,これを上記数7に代入
してhを求める。
【0047】
【数9】
【0048】
【数10】
【0049】例えば,メッシュの1辺長を10km(外
接円直径を1辺長の1倍に等しいとおいてR=5000
m),画面下辺実寸を500m(W1=250),水平
方向視野角を40°(A=tan20°),画面の縦/
横比を3/4(S=0.75)として,上記数9,数1
0によりtを求めると,t=0.317896(θ=1
7.6°)となり,これを上記数7に代入してh=38
6.78mを得る。
【0050】図2に示したフローチャートに戻り,表示
基準点決定装置102を介して表示基準点(CX,C
Y)および視線の向く方角(φ)をセットし(S20
2),次に,視点位置/表示対象領域決定部103−1
は,表示基準点決定装置102から出力される表示基準
点に従い視点位置を決定する(S203)。表示基準点
決定装置102の例としては,GPSセンサ等により自
車両の現在位置を計測し,これを表示基準点として出力
する自車両位置計測装置,あらかじめ登録された登録地
点リストから利用者入力により1つを選択して表示基準
点として出力する登録地点呼出装置,前回の表示基準点
に利用者入力により定められる変位を加えて新しい表示
基準点として出力するスクロール変位入力装置等が考え
られる。
【0051】図8において,表示基準点は点(CX,C
Y)であるとする。これを画面上のどこに表示するかに
より視点位置の計算方法は異なるが,ここでは一例とし
て,画面縦方向中心線に沿って下辺から実寸DCの距離
に表示するものとする。また視点の向く方角についても
様々な定め方が考えられるが,ここでは,表示基準点の
座標と共に表示基準点決定装置102の出力として+x
方向からの角度φで与えられるものとする。視点位置を
(VX,VY,VZ)とすると,これらのパラメータよ
り, VX=CX−(DC+D1)cosφ, VY=CY−(DC+D1)sinφ と求まる。また,すでに述べたようにVZに関しては,
VZ=hとなる。
【0052】図2に示したフローチャートにおいて,次
に,データアクセス部103−2が外接円の中心座標を
求め(S204),画面表示に必要な(N+1)2 枚の
メッシュを選択する(S205)。表示対象領域の外接
円の中心を(RX,RY)とすると,図8に示すよう
に, RX=VX+y0cosφ, RY=VY+y0sinφ であるから,図9にしたがって,下記の数11のとき必
要なメッシュは〔Xn ,Xn+N+1 〕×〔Ym
n+N+1 〕に相当する(N+1)2 枚である。
【0053】
【数11】
【0054】次に,データアクセス部103−2は,選
択された各メッシュの情報が既に内部記憶部103−3
に取り込まれて(存在して)いるか否かを判断し(S2
06),取り込まれていないと判断した場合には,相当
するメッシュ情報を取り込む(S207)。すなわち,
内部記憶部103−3にないメッシュのみ地図情報を取
り込む。こうして演算処理装置103の内部記憶部10
3−3には,常時,メッシュ(N+1)2 枚までの地図
情報が保持されることになる。
【0055】内部記憶部103−3の地図情報が確定す
ると,図形データ座標変換部103−4が各地図情報に
対して座標変換を実行し,画像データ出力部103−5
に変換データを出力する(S208)。地図情報は,例
えば3次元空間中の点の集合{(MXi,MYi,MZ
i)|i=1,2,・・・}として内部記憶部103−
3に蓄積されており,図形データ座標変換部103−4
は以下に説明する手順により,これを画像表示装置10
4の画面に固定された2次元座標値{(SXi,SY
i)|i=1,2,・・・}に変換する。
【0056】図10(a)〜(d)に示すように,ま
ず,地図空間座標系(x,y,z)により記述された点
(MXi,MYi,MZi)が,2次元画面座標系を3
次元に拡大した空間座標系(xe,ye,ze)中の点
(EXi,EYi,EZi)に変換される。(xe,y
e,ze)は視点を原点とし,画像表示装置104の画
面の右方向を+xe,上方向を+yeとする右手座標系
である。両座標系中の2点の関係は,下記の数12とな
る。
【0057】
【数12】
【0058】こうして得られた点(EXi,EYi,E
Zi)に対して,これを画面上に透視射影した点(SX
i,SYi)を相似変換により求める。視点(原点)か
ら画面までの距離DSは,画面の横幅をDX,水平方向
半視野角をαとすれば,DS=DX/(2tanα)に
より与えられ,これを用いて点(SXi,SYi)は,
下記の数13により求められる。
【0059】
【数13】
【0060】再び,図2に示したフローチャートに戻っ
て,最後に画像データ出力部103−5が,求められた
画面座標(SXi,SYi)に対して,例えば,クリッ
ピング等の処理を実行し,画像データとして画像表示装
置104に出力する(S209)。その後,内部記憶部
103−3上の各地図情報に対して上記ステップS20
8とS209の処理を繰り返した後,処理が終了したか
否かを判断し(S210),処理が終了していないと判
断した場合には,上記ステップS202における視点位
置/表示対象領域決定部103−1の処理に戻り,新し
い表示基準点に基づいて視点位置を更新して,以下メッ
シュ選択,(必要ならば)内部記憶部103−3の更
新,座標変換と描画を繰り返す。
【0061】〔実施例2〕次に,実施例2について説明
する。この実施例2に係る鳥瞰図表示機能付ナビゲーシ
ョンシステムは,図1に示した実施例1の構成に,各種
表示パラメータを入力するための表示パラメータ入力装
置300(特許請求の範囲における表示パラメータ入力
手段)を追加した構成である。図4は,図3に示した鳥
瞰図表示機能付ナビゲーションシステムの処理動作を示
すフローチャートである。上記実施例1においては,定
数として与えられていた表示パラメータのうち,水平方
向視野角2α,画面下辺実寸2W1を利用者が表示パラ
メータ入力装置300を介して適宜入力できるものとし
(S401),これらの表示パラメータの値に変化があ
ったか否かを判断する(S402)。その結果,表示パ
ラメータの値に変化があったと判断した場合には,視点
位置/表示対象領域決定部103−1は俯角(θ)と,
視点高さ(h)を再計算する(S403)。このとき,
本実施例2では,画面の縦/横比Sを画面サイズ縦D
Y,横DXに対して, S=G・DY/DX (0<G<1) として画面上の地図表示範囲を図11に示すように限定
し,境界線として疑似的な地平線をおいて,それより上
には,例えば,現在時間などの情報を表示するものとす
る。
【0062】さらに,本実施例2にあっては,表示画面
の地図表示範囲を複数領域に分割し,視点からの距離に
応じて表示する地図情報の詳細度を変化させる段階表示
処理を行う。例えば,図11に示したように表示範囲を
2分割し,上部(遠景)を概略地図表示範囲,下部(近
景)を詳細地図表示範囲とする。外部記憶装置101上
に記憶されている個々の地図情報にはあらかじめ詳細度
のレベル付けが施されているものとする。例えば,高速
道路や国道のような主要道路については詳細度1,地方
道やその他の小規模道路については詳細度2などとし,
概略地図表示範囲には詳細度1の道路のみ表示し,詳細
地図表示範囲には詳細度に関わらず全ての道路を表示す
る。
【0063】これらの地図情報は,先の実施例と同様に
共通のメッシュごとに記憶管理されていてもよいし,あ
るいは,詳細度ごとに異なる大きさのメッシュ単位で記
憶されていてもよい(一般に,詳細度の高いデータほど
その量は多くなるので,メッシュは細かく設定する)。
ここでは,後者の場合をとって1辺長L1のメッシュご
とに主要道路が,1辺長L2のメッシュごとに詳細道路
が記憶されているものとする(ここで,L1>L2,例
えば,L1=10km,L2=2km)。
【0064】再び,図4に示したフローチャートにおい
て,俯角・高さの算出後,表示基準点決定装置102に
よる表示基準点等の設定(S404),視点位置の算出
(S405)は,上記実施例1と同様に実行される。こ
こで,外接円の直径2Rは主要道路メッシュ1辺長L1
の整数N倍に等しくなるようにあらかじめ定めた値であ
る。すなわち,R=N・L1/2(例えば,N=1,l
1=10kmとすればR=5000m)となる。
【0065】次に,データアクセス部103−2は主要
道路メッシュの選択に必要な外接円中心(RX,RY)
と共に,詳細道路メッシュの選択に必要な小円の中心座
標(rx,ry)を求める(S406)。ここに,小円
の直径2rは詳細道路メッシュ1辺長L2の整数M倍に
等しくなるようにあらかじめ定めた値である。すなわ
ち,r=M・L2/2(例えば,M=1,L2=2km
とすればr=1000m)となる。
【0066】図12において,y軸上に中心を持ち2点
A,Bを通る半径rの小円を考えると,その中心点のy
座標y1は,下記の数14により表される。
【0067】
【数14】
【0068】このとき,小円が表示対象領域の外郭線と
交わる2点をC’,D’とすれば台形ABC’D’は,
2r=M・L2(Mは自然数)の条件が満足されている
限り常に高々(M+1)2 枚の詳細道路メッシュで十分
に被覆される。上記数14により,y1が与えられれば
小円の中心座標は, rx=VX+y1cosφ,ry=VY+y1sinφ により求められる。
【0069】図4に示したフローチャートにおいて,次
に,データアクセス部103−2は外部記憶装置101
上のメッシュの選択を実行する(S407)。主要道路
メッシュについては,上記数11が成立するとき,〔X
n ,Xn+N+1 〕×〔Ym ,Yn+N+1 〕に相当する(N+
1)2 枚を選択する。詳細道路メッシュについても同様
に,下記の数15のとき,〔XP ,Xp+M+1 〕×
〔Yq ,Yq+M+1 〕に相当する(M+1)2 枚のメッシ
ュを選択する。
【0070】
【数15】
【0071】また,選択メッシュと内部記憶部103−
3との対照(S408)と,内部記憶部103−3上へ
の取り込み(S409)は,上記実施例1と同様に実行
される。内部記憶部103−3には,常時(N+1)2
枚分の概略地図情報と(M+1)2 枚分の詳細地図情報
が保持される。
【0072】次に,内部記憶部103−3上の地図情報
が確定すると,図形データ座標変換部103−4が各地
図情報(MXi,MYi,MZi)に対して,上記数1
2,DS=DX/(2tanα),数13により座標変
換を実行し,画像表示装置104の2次元画面座標(S
Xi,SYi)を得る(S410)。最後に,画像デー
タ出力部103−5がこれを画像データとして画像表示
装置104に出力する。このとき,画像データ出力部1
03−5は個々の地図情報に付随する詳細度にしたがっ
て異なるクリッピング処理を行う(S411)。例え
ば,詳細度1をもつ主要道路データに対しては,図11
にしたがって画面座標(SXi,SYi)が,下記の数
16を満足するデータのみを表示対象とし,これ以外の
領域にあるデータをクリッピングする。
【0073】
【数16】
【0074】また,これに対して詳細度2をもつ詳細道
路データにおいては,下記の数17を表示対象範囲とす
る。下記の数17において,Fは図11における概略地
図表示範囲と詳細地図表示範囲との境界線のy値(縦座
標値)を疑似地平線のy値に対する比で表したものであ
る。
【0075】
【数17】
【0076】図12において,点C’の座標を(W3,
D3),直線BC’の傾きをMとおけば,下記の数1
8,数19が得られる。
【0077】
【数18】
【0078】
【数19】
【0079】これを解いて,下記の数20とする。
【0080】
【数20】
【0081】また,図13にしたがって,上記Fは,下
記の数21のように求まる。
【0082】
【数21】
【0083】先の数値例を用い,さらに1辺2kmの詳
細道路メッシュ4枚で小円を被覆するものとして,r=
1000とすれば,F=0.4846,したがって,詳
細道路の表示に際しては地図表示範囲の中央から上辺に
向かって48.5%のところでクリッピングを行えばよ
い。
【0084】全ての画像データの出力を終了し,なお地
図表示処理を続行するのであれば,視点位置/表示対象
領域決定部103に処理(ステップS401)を戻し
(S412),表示パラメータの更新のチェックから繰
り返し,処理を行う。
【0085】本実施例2では道路情報の詳細度とそれに
伴う表示範囲の分割を2段階として説明したが,任意の
段階数の場合も同様に実施可能である。また,本実施例
2により得られた鳥瞰図表示画面の例を図14に示す。
詳細地図表示範囲には詳細道路が表示されているが,概
略地図表示範囲ではクリップアウトされている。また疑
似地平線より上には,目的地の方向を示す三角形のマー
クを表示している。
【0086】
【発明の効果】以上説明してきたように,この発明に係
る鳥瞰図表示機能付ナビゲーションシステム(請求項
1)によれば,一定の正方形区画領域(メッシュ)ごと
に分割されている地図情報を地図上の表示基準点に基づ
いて鳥瞰図表示に必要な演算処理を行い,該演算結果で
ある地図情報を表示するため,該鳥瞰図表示により表示
基準点付近の詳細情報と広域情報全体の両方を把握で
き,また,表示切換え頻度を低減させて,操作性を向上
させることができる。
【0087】また,この発明に係る鳥瞰図表示機能付ナ
ビゲーションシステム(請求項2)によれば,一定の正
方形区画領域(メッシュ)ごとに分割されている地図情
報を地図上の表示基準点と,視野角その他の表示パラメ
ータに基づいて鳥瞰図表示に必要な演算処理を行い,該
演算結果である地図情報を表示するため,利用者の用途
や嗜好に合わせて視野/視点位置を自由に選択すること
ができる。
【0088】また,この発明に係る鳥瞰図表示機能付ナ
ビゲーションシステム(請求項3)によれば,演算処理
手段による演算処理に関して,視点位置,表示対象領域
を決定し,外部記憶手段に格納されている地図情報にア
クセスし,該アクセスした情報を格納し,該格納された
地図情報を決定された視点位置,表示対象領域に基づい
て座標変換し,鳥瞰図データを生成し,該生成された鳥
瞰図データを画像表示手段に出力するため,外部記憶手
段上のメッシュ選択に必要なパラメータの値を容易に求
めることができる。
【0089】また,この発明に係る鳥瞰図表示機能付ナ
ビゲーションシステム(請求項4)によれば,正方形区
画領域(メッシュ)の1辺長の整数倍と表示対象領域の
外接円の直径を等しくするため,外部記憶手段の地図情
報に対するアクセスが容易となる。
【0090】また,この発明に係る鳥瞰図表示機能付ナ
ビゲーションシステム(請求項5)によれば,整数倍の
値が,内部記憶手段の記憶容量に応じて予め設定されて
いるため,与えられたハードウェア上の制約に対して,
これを可能な限り有効に利用することができる。
【0091】また,この発明に係る鳥瞰図表示機能付ナ
ビゲーションシステム(請求項6)によれば,表示基準
点の移動に従い表示画像を更新する際に,地図上の表示
領域を被覆する外部記憶手段上のメッシュを外接円の中
心座標に基づいて決定することにより,外部記憶手段に
対するデータアクセスを低減するため,処理時間の短縮
化を実現できる。
【0092】また,この発明に係る鳥瞰図表示機能付ナ
ビゲーションシステム(請求項7)によれば,あらかじ
め個々の地図情報に定められた詳細度と視点からの距離
に応じて段階的に地図表示を行うため,情報可読性を向
上させることができる。
【0093】また,この発明に係る鳥瞰図表示機能付ナ
ビゲーションシステム(請求項8)によれば,画像表示
手段の限定された範囲に地図情報を表示し,地図情報表
示範囲外に地図情報以外の情報を表示するため,鳥瞰図
としての視覚効果を強調し,かつ,より多くの情報を利
用者に供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る実施例1の概略構成を示すブロ
ック図である。
【図2】図1に示したナビゲーションシステムの処理動
作を示すフローチャートである。
【図3】この発明に係る実施例2の概略構成を示すブロ
ック図である。
【図4】図3に示したナビゲーションシステムの処理動
作を示すフローチャートである。
【図5】外部記憶装置の地図情報の蓄積形態を示す説明
図である。
【図6】視点位置と表示画面と表示対象領域との関係を
示す説明図である。
【図7】表示対象領域と外接円が地図上を移動する状態
を示す説明図である。
【図8】視点と表示基準点と外接円中心との位置関係を
示す説明図である。
【図9】外接円中心から必要なメッシュを選択する方法
を示す説明図である。
【図10】地図情報の座標変換法を示す説明図である。
【図11】地図表示範囲の限定・分割と疑似地平線を示
す説明図である。
【図12】表示対象領域と外接円,小円との関係を示す
説明図である。
【図13】地図表示範囲の分割境界線の位置を示す説明
図である。
【図14】本発明に係る鳥瞰図表示画面の例を示す説明
図である。
【図15】従来におけるナビゲーションシステムの概略
構成を示すブロック図である。
【図16】図15に示したナビゲーションシステムの処
理動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
101 外部記憶装置 102 表示基準点決定装置 103 演算処理装置 103−1 視点位置/表示対象領域決定部 103−2 データアクセス部 103−3 内部記憶部 103−4 図形データ座標変換部 103−5 画像データ出力部 104 画像表示装置 300 表示パラメータ入力装置
【手続補正書】
【提出日】平成7年4月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0061
【補正方法】変更
【補正内容】
【0061】〔実施例2〕次に,実施例2について説明
する。この実施例2に係る鳥瞰図表示機能付ナビゲーシ
ョンシステムは,図1に示した実施例1の構成に,各種
表示パラメータを入力するための表示パラメータ入力装
置300(特許請求の範囲における表示パラメータ入力
手段)を追加した構成である。図4は,図3に示した鳥
瞰図表示機能付ナビゲーションシステムの処理動作を示
すフローチャートである。上記実施例1においては,定
数として与えられていた表示パラメータのうち,水平方
向視野角2α,画面下辺実寸2W1を利用者が表示パラ
メータ入力装置300を介して適宜入力できるものとし
(S401),これらの表示パラメータの値に変化があ
ったか否かを判断する(S402)。その結果,表示パ
ラメータの値に変化があったと判断した場合には,視点
位置/表示対象領域決定部103−1は俯角(θ)と,
視点高さ(h)を再計算する(S403)。このとき,
本実施例2では,画面の縦/横比Sを画面サイズ縦D
Y,横DXに対して, S=G・DY/DX (0<G<1) として画面上の地図表示範囲を図11に示すように限定
し,境界線として疑似的な地平線をおいて,それより上
の疑似的な空の部分には,例えば,現在時間などの情報
を表示するものとする。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0085
【補正方法】変更
【補正内容】
【0085】本実施例2では道路情報の詳細度とそれに
伴う表示範囲の分割を2段階として説明したが,任意の
段階数の場合も同様に実施可能である。また,本実施例
2により得られた鳥瞰図表示画面の例を図14に示す。
詳細地図表示範囲には詳細道路が表示されているが,概
略地図表示範囲ではクリップアウトされている。また
境界線としての疑似地平線より上の疑似的な空の部分
は,目的地の方向を示す三角形のマークを表示してい
る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0093
【補正方法】変更
【補正内容】
【0093】また,この発明に係る鳥瞰図表示機能付ナ
ビゲーションシステム(請求項8)によれば,画像表示
手段の限定された範囲に地図情報を表示し,地図情報表
示範囲外に地図情報以外の情報,例えば,空,現在時
間,目的地方向を示すマークを表示するため,鳥瞰図と
しての視覚効果を強調し,かつ,より多くの情報を利用
者に供給することができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図14
【補正方法】変更
【補正内容】
【図14】
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G08G 1/0969 7740−3H

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定の正方形区画領域(メッシュ)ごと
    に分割されている地図情報を格納する外部記憶手段と,
    地図上の表示基準点を決定する表示基準点決定手段と,
    前記外部記憶手段および表示基準点決定手段からの情報
    に基づいて鳥瞰図表示に必要な演算処理を行う演算処理
    手段と,前記演算処理手段による演算結果である地図情
    報を表示する画像表示手段とを具備することを特徴とす
    る鳥瞰図表示機能付ナビゲーションシステム。
  2. 【請求項2】 一定の正方形区画領域(メッシュ)ごと
    に分割されている地図情報を格納する外部記憶手段と,
    地図上の表示基準点を決定する表示基準点決定手段と,
    視野角その他の表示パラメータを入力して,該表示パラ
    メータの値を任意に設定変更する表示パラメータ入力手
    段と,前記外部記憶手段と表示基準点決定手段からの情
    報および表示パラメータ入力手段により入力された表示
    パラメータに基づいて鳥瞰図表示に必要な演算処理を行
    う演算処理手段と,前記演算処理手段による演算結果で
    ある地図情報を表示する画像表示手段とを具備すること
    を特徴とする鳥瞰図表示機能付ナビゲーションシステ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記演算処理手段は,前記表示基準点決
    定手段からの情報に基づき視点位置,表示対象領域を決
    定する視点位置/表示対象領域決定手段と,前記外部記
    憶手段に格納されている地図情報にアクセスするデータ
    アクセス手段と,所定の記憶容量を有し前記データアク
    セス手段によりアクセスされた情報を格納する内部記憶
    手段と,前記内部記憶手段に格納された地図情報を前記
    視点位置/表示対象領域決定手段により決定された情報
    に基づいて座標変換し,鳥瞰図データを生成する図形デ
    ータ座標変換手段と,前記図形データ座標変換手段によ
    り生成された鳥瞰図データを前記画像表示手段に出力す
    る画像データ出力手段とから構成されていることを特徴
    とする請求項1または2記載の鳥瞰図表示機能付ナビゲ
    ーションシステム。
  4. 【請求項4】 前記正方形区画領域(メッシュ)の1辺
    長の整数倍と表示対象領域の外接円の直径を等しくする
    ことを特徴とする請求項3記載の鳥瞰図表示機能付ナビ
    ゲーションシステム。
  5. 【請求項5】 前記整数倍の値は,前記内部記憶手段の
    前記記憶容量に応じて予め設定されていることを特徴と
    する請求項4記載の鳥瞰図表示機能付ナビゲーションシ
    ステム。
  6. 【請求項6】 前記演算処理手段は,前記表示基準点の
    移動に従い前記画像表示手段の表示画像を更新する際
    に,前記視点位置/表示対象領域決定手段により決定さ
    れた表示領域に対応する前記外部記憶手段のメッシュを
    前記外接円の中心座標に基づいて決定することにより,
    前記外部記憶手段に対するデータアクセスを低減するこ
    とを特徴とする請求項4または5記載の鳥瞰図表示機能
    付ナビゲーションシステム。
  7. 【請求項7】 前記演算処理手段は,あらかじめ個々の
    地図情報に定められた詳細度と視点からの距離に応じて
    段階的に前記画像表示手段に地図表示を行うことを特徴
    とする請求項1または2記載の鳥瞰図表示機能付ナビゲ
    ーションシステム。
  8. 【請求項8】 前記演算処理手段は,前記画像表示手段
    の限定された範囲に地図情報を表示し,地図情報表示範
    囲外に地図情報以外の情報を表示することを特徴とする
    請求項1または2記載の鳥瞰図表示機能付ナビゲーショ
    ンシステム。
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