JPH07218921A - 液晶パネルの製造方法及び液晶装置及び電子機器 - Google Patents

液晶パネルの製造方法及び液晶装置及び電子機器

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JPH07218921A
JPH07218921A JP1553094A JP1553094A JPH07218921A JP H07218921 A JPH07218921 A JP H07218921A JP 1553094 A JP1553094 A JP 1553094A JP 1553094 A JP1553094 A JP 1553094A JP H07218921 A JPH07218921 A JP H07218921A
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crystal panel
substrate
panel
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JP1553094A
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Yoichi Momose
洋一 百瀬
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 基板表面にシールを形成、液晶塗布、スペー
サー散布した後に基板を接合、真空中に放置して液晶の
脱泡、パネル内の気泡の除去を行い、その後加圧しなが
らシールを硬化させることにより表示ムラ及びゴミ等異
物による不良の無い液晶パネルを作製する。 【構成】 基板1上にシール2を形成後、スペーサー3
を散布する。基板11表面には液晶12を塗布する。基
板1と基板11を大気中で接合。その後、接合された基
板1と基板11を真空中に放置することにより液晶12
の脱泡すると同時に、基板1と基板11を接合した際に
液晶内に取り残された気泡31を取り除く。その後基板
1と11を加圧した状態でシール2を硬化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液晶パネルの製造方法、
及びこの製造方法により作製された液晶パネルを用いた
液晶装置、さらにはこの液晶装置を搭載した電子機器に
関する。
【0002】
【従来の技術】液晶装置は電卓から情報関連機器まで広
範囲に様々な大きさの物が使用されている。そして近
年、情報関連分野の発達に伴い大容量の液晶装置の需要
が高まってきている。
【0003】これら液晶装置に用いられる液晶パネルの
一般的な構造をに図1に示す。透明電極5及び14が形
成された基板1と11と間に液晶12がシール剤2によ
り封入されている。この基板1と11はスペーサー3に
より一定の間隔に保たれ、一般的には1.5〜10μm
である。
【0004】その製造方法としては、(1)基板1の表
面にスクリーン印刷等の方法を用いてシール材2を塗布
する。その際、シール材2の一部に注入口を形成するた
めの切り欠きを設ける。基板1の表面にスペーサー3を
散布した後、両基板を接着する。その後、真空槽内にて
パネルのシール材2の一部に設けた注入口を液晶溜まり
に漬け、その後槽内を大気圧に戻しパネル内を負圧にす
ることによりに液晶12を充填する、(2)大気中にお
いて基板1表面にスクリーン印刷等でシール材2を塗布
した後、スペーサー3を散布する。また、基板1表面に
は液晶12を滴下する。その後、真空中において基板1
と11を貼り合わせる、の2種類がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の液晶パネルの製造方法(1)は、液晶パネルの表示
面積が大きくなると液晶の充填時間が長くなり、セルギ
ャップが6μm程度の10インチサイズのパネルの場合
約40分、セルギャップが2μm程度になると約5時間
かかる。更に、液晶がパネルに注入される際クロマト現
象が発生し、パネル面内で液晶12の組成及び比抵抗に
分布が発生し、パネル全面で均一な表示が得られなくな
る。また、液晶溜まりは繰り返し使用するため次第に不
純物による汚染が進みこの液晶を注入したパネルは電流
値の増加が発生するという問題点を有していた。
【0006】上記従来の液晶パネルの製造方法(2)
は、基板1と11を貼り合わせると同時に液晶12を封
入するため、前記製造方法(1)より短時間に充填でき
る。しかし、大気中でシール材塗布、スペーサーの散布
を行った基板1と液晶を滴下した基板11を真空中で貼
り合わせるため、その間に基板表面にゴミ等が付着し、
セルギャップの不均一及びゴミからの不純物の液晶12
内への溶出により表示不良が発生、歩留りが低下すると
いう問題点を有していた。
【0007】また、従来の製造方法により作製された液
晶パネルを用いた液晶装置は液晶パネルの場所による表
示ムラが目立ち易く特にバックライトにより液晶パネル
の温度が上がると目立ち易くなるという問題点を有して
いた。
【0008】更に従来の液晶方法により作製された液晶
パネルを用いた液晶装置を登載した電子機器においては
パネルの消費電力が高くなるため表示装置に電流を供給
する電子機器の電源に負荷がかかり、十分な電力を供給
できなくなり電圧降下が発生しこれによる表示ムラが発
生し易くなるという問題点を有していた。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
電極を有する一対の基板間に液晶層を挟持する液晶パネ
ルの製造方法において、前記一対の基板の少なくとも一
方の基板表面にシールを形成する工程、前記一対の基板
の少なくとも一方の基板表面に液晶を塗布する工程、前
記一対の基板の少なくとも一方の基板表面にスペーサー
を散布する工程、前記一対の基板を大気中で対向させ接
合する工程、大気中で接合させた前記一対の基板を真空
中に放置する工程、真空中に放置された前記一対の基板
を前記一対の基板の両側より加圧する工程、加圧された
前記一対の基板のシールを硬化する工程を有することを
特徴とする。
【0010】請求項2記載の発明は、前記シールとして
熱硬化樹脂を用いることを特徴とする。
【0011】請求項3記載の発明は、前記シールとして
紫外線硬化樹脂を用いることを特徴とする。
【0012】請求項4記載の発明は、前記シールとして
熱硬化樹脂と紫外線硬化樹脂を併用することを特徴とす
る。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項1記載の製
造方法により作製された液晶パネルを表示装置に用いる
ことを特徴とする。
【0014】請求項6記載の発明は、請求項5記載の液
晶装置を電子機器に搭載したとを特徴とする。
【0015】
【作用】請求項1〜請求項4記載の発明では、少なくと
も一方の基板表面に液晶を塗布した後双方の基板を貼り
合わせるため、短時間で液晶を充填することが可能にな
ると同時に液晶パネル内の液晶の組成、不純物濃度が場
所によらず均一となるため表示ムラが発生しなくなる。
更に、使用する液晶は少量であり塗布毎に新しい液晶を
使用するため液晶内の不純物の量も極めて少なく抑える
ことが可能となりパネルの電流値の増加が発生しなくな
る。また、液晶塗布直後に他方の基板を接合させるた
め、基板間へのゴミ等の異物の侵入が無くなり、異物に
より発生するセルギャップの不均一、ゴミからの液晶内
への不純物溶出による表示ムラの発生が少なくなる。
【0016】請求項5記載の発明は、請求項1〜4の方
法により作製された液晶パネルを液晶装置に用いること
により、液晶装置のバックライトの熱により液晶パネル
の温度が上昇したとき、液晶パネル内の場所による比抵
抗のばらつきにより発生する表示ムラを抑え均一な表示
を得ることが可能となる。
【0017】請求項6記載の発明は、請求項5記載の液
晶装置を電子機器に用いると、液晶パネルの比抵抗が小
さいため液晶装置の液晶パネル駆動用の消費電力が小さ
くなる。従って、電子機器の電源にかかる負担も小さく
なり、電源の容量不足により発生する表示ムラを抑え均
一な表示が得られる。
【0018】
【実施例】以下本発明を図面に基づいて説明する。
【0019】〔実施例1〕図1は請求項1及び2記載の
発明の液晶パネルの製造方法を用いて作製した液晶パネ
ルの第1実施例を示す断面図である。
【0020】図2に示す基板1上にスクリーン印刷によ
りシール2を形成する。シール材としては三井東圧化学
社製の熱硬化型接着剤XN21Fを使用した。80℃で
30分プリベイクをした後、スペーサー3を散布した。
スペーサー3としては粒径6μmのガラスビーズを使用
した。
【0021】図3に示すように基板11表面には噴霧器
により液晶12を粒子状にして塗布した。
【0022】図4に示すようにスペーサー3散布直後の
基板1と液晶塗布直後の基板11を大気中で接合する。
接合された基板1と基板11を真空中に放置することに
より液晶12の脱泡すると同時に、基板1と基板11を
接合した際に液晶内に取り残された気泡を取り除く。そ
の後、大気中に取り出し0.6kg/cm2の圧力をか
けながら165℃で2時間放置することによりシール2
を硬化させる。
【0023】図5はシール硬化直後の液晶パネルの断面
図であり、圧着の際余分な液晶はシール2の外側に流れ
出している。
【0024】表1に本実施例に示す手順で液晶パネルを
製造した場合と従来方法により液晶パネルを製造した場
合の、液晶パネルの歩留りを示す。従来方法1及び2は
以下の方法で作製した。
【0025】従来方法1:一方の基板の表面にスクリー
ン印刷によりシールを形成後、プリベイクを行う。他方
の基板の表面にはスペーサーを散布した後、両基板を接
合し0.6kg/cm2の圧力をかけながら165℃で
2時間放置する。その後、真空槽内にて、パネルのシー
ル材の一部に設けた注入口を液晶溜まりに漬け、その後
槽内を大気圧に戻しパネル内を負圧にすることによりに
液晶を充填する。
【0026】従来方法2:大気中において一方の基板表
面にスクリーン印刷でシール材を形成、プリベイクを行
った後、スペーサーを散布する。また、他方の基板表面
には噴霧器により液晶を粒子状にして塗布する。その
後、真空中において双方の基板を接合、0.3kg/c
2の圧力を30秒かけた後、大気中に取り出し0.6
kg/cm2の圧力をかけながら165℃で2時間放
置、シールを硬化させる。
【0027】従来方法1及び2で使用したシール材、ス
ペーサーは本実施例で用いた物と同じである。また、シ
ール印刷の条件、シールのプリベイクの条件も本実施例
と同じである。
【0028】
【表1】
【0029】本実施例の場合、ゴミ等の異物混入による
不良の発生率は低く、液晶パネルの場所によるしきい値
のばらつきは発生せず、液晶の比抵抗の平均値は1.3
×1011Ω・cmと高くなっている。一方、従来方法1
ではゴミ等の異物混入による不良の発生率は低いもの
の、注入時のクロマト現象による液晶パネルの場所によ
るしきい値のムラの発生率が高く、液晶溜まりの繰り返
し使用によって発生する不純物の汚染のため液晶の比抵
抗の平均値は6.5×109Ω・cmと低くなってい
る。従来方法2では比抵抗の低下、及び液晶パネルの場
所によるしきい値ムラの発生率は低いものの、基板への
液晶の塗布、スペーサーの散布後、基板を貼り合わせる
までの時間が長いため、基板表面へのゴミ等異物が付着
し易く、セル厚不良、ゴミからの不純物の溶出による表
示ムラが13%も発生している。
【0030】〔実施例2〕図1は請求項1及び3記載の
発明の液晶パネルの製造方法を用いて作製した液晶パネ
ルの第2実施例を示す断面図である。
【0031】図2に示す基板1上にスクリーン印刷によ
りシール2を形成する。シール材としては協立化学社製
の紫外線硬化型接着剤X−709A2を使用した。60
℃で20分プリベイクをした後、スペーサー3を散布し
た。スペーサー3としては粒径6μmのガラスビーズを
使用した。
【0032】図3に示すように基板11表面には噴霧器
により液晶12を粒子状にして塗布した。
【0033】図4に示すようにスペーサー3散布直後の
基板1と液晶塗布直後の基板11を大気中で接合する。
接合された基板1と基板11を真空中に放置することに
より液晶12の脱泡すると同時に、基板1と基板11を
接合した際に液晶内に取り残された気泡を取り除く。そ
の後、大気中に取り出し0.5kg/cm2の圧力をか
けながら365nmで100mWの紫外線を30秒照射
した後、120℃で60分加熱することによりシール2
を硬化させる。
【0034】図5は紫外線照射直後の液晶パネルの断面
図であり、圧着の際余分な液晶はシール2の外側に流れ
出している。
【0035】表2に本実施例に示す手順で液晶パネルを
製造した場合と従来方法により液晶パネルを製造した場
合の、液晶パネルの歩留りを示す。従来方法1及び2は
以下の方法で作製した。
【0036】従来方法1:一方の基板の表面にスクリー
ン印刷によりシールを形成後、プリベイクを行う。他方
の基板の表面にはスペーサーを散布した後、両基板を接
合し0.6kg/cm2の圧力をかけながら165℃で
2時間放置する。その後、真空槽内にて、パネルのシー
ル材の一部に設けた注入口を液晶溜まりに漬け、その後
槽内を大気圧に戻しパネル内を負圧にすることによりに
液晶を充填する。
【0037】従来方法2:大気中において一方の基板表
面にスクリーン印刷でシール材を形成、プリベイクを行
った後、スペーサーを散布する。また、他方の基板表面
には噴霧器により液晶を粒子状にして塗布する。その
後、真空中において双方の基板を接合、0.3kg/c
2の圧力を30秒かけた後、大気中に取り出し0.6
kg/cm2の圧力をかけながら165℃で2時間放
置、シールを硬化させる。
【0038】従来方法1及び2で使用したシール材、ス
ペーサーは本実施例で用いた物と同じである。また、シ
ール印刷の条件、シールのプリベイクの条件も本実施例
と同じである。
【0039】
【表2】
【0040】本実施例の場合、ゴミ等の異物混入による
不良の発生率は低く、液晶パネルの場所によるしきい値
のばらつきは発生せず、液晶の比抵抗の平均値は1.8
×1011Ω・cmと高くなっている。一方、従来方法1
ではゴミ等の異物混入による不良の発生率は低いもの
の、注入時のクロマト現象による液晶パネルの場所によ
るしきい値のムラの発生率が高く、液晶溜まりの繰り返
し使用によって発生する不純物の汚染のため液晶の比抵
抗の平均値は6.5×109Ω・cmと低くなってい
る。従来方法2では比抵抗の低下、及び液晶パネルの場
所によるしきい値ムラの発生率は低いものの、基板への
液晶の塗布、スペーサーの散布後、基板を貼り合わせる
までの時間が長いため、基板表面へのゴミ等異物が付着
し易く、セル厚不良、ゴミからの不純物の溶出による表
示ムラが13%も発生している。
【0041】〔実施例3〕図6は請求項1及び4記載の
発明の液晶パネルの製造方法を用いて作製した液晶パネ
ルの第2実施例を示す断面図であり、22は熱硬化型の
シール材、35は紫外線硬化型のシール材である。
【0042】図7に示す基板21上にスクリーン印刷に
よりシール22を形成する。シール材としては三井東圧
化学社製の熱硬化型接着剤XN21Fを使用した。80
℃で30分プリベイクをした後、スペーサー23を散布
した。スペーサー23としては粒径6μmのガラスビー
ズを使用した。
【0043】図8に示す基板31表面にはスクリーン印
刷によりシール35を形成する。シール材としては協立
化学社製の紫外線硬化型接着剤X−709A2を使用し
た。60℃で20分プリベイクをした後、噴霧器により
液晶32を粒子状にして塗布した。
【0044】図9に示すようにスペーサー23散布直後
の基板21と液晶塗布直後の基板31を大気中で接合す
る。接合された基板21と31を真空中に放置すること
により液晶32の脱泡をすると同時に、基板21と31
を接合した際に液晶内に取り残された気泡を取り除く。
その後、真空中において双方の基板を接合、0.5kg
/cm2の圧力をかけながら365nmで100mWの
紫外線を30秒照射、紫外線硬化型シール材35を硬化
させた後、大気中に取り出し165℃で2時間放置、熱
硬化型シール材22を硬化させる。この方法は、前記実
施例1及び2に比べると2種類のシールを形成するため
工程が増えるが、真空中で紫外線硬化型のシール材35
を硬化させるため均一なセルギャップが得られ易く、ま
た大気中で加熱することにより熱硬化型のシール材22
を硬化させるため高いシール強度が得られるという利点
がある。
【0045】図10は紫外線照射直後の液晶パネルの断
面図であり、圧着の際余分な液晶はシール35の外側に
流れ出している。
【0046】表3に本実施例に示す手順で液晶パネルを
製造した場合と従来方法により液晶パネルを製造した場
合の、液晶パネルの歩留りを示す。従来方法1及び2は
以下の方法で作製した。
【0047】従来方法1:一方の基板の表面にスクリー
ン印刷によりシール材を形成後、プリベイクを行う。他
方の基板の表面にはスペーサーを散布した後、両基板を
接合し0.6kg/cm2の圧力をかけながら165℃
で2時間放置する。その後、真空槽内にて、パネルのシ
ール材の一部に設けた注入口を液晶溜まりに漬け、その
後槽内を大気圧に戻しパネル内を負圧にすることにより
に液晶を充填する。
【0048】従来方法2:大気中において一方の基板表
面にスクリーン印刷でシール材を形成、プリベイクを行
った後、スペーサーを散布する。また、他方の基板表面
には噴霧器により液晶を粒子状にして塗布する。その
後、真空中において双方の基板を接合、0.3kg/c
2の圧力を30秒かけた後、大気中に取り出し0.6
kg/cm2の圧力をかけながら165℃で2時間放
置、シールを硬化させる。
【0049】従来方法1及び2で使用したシール材、ス
ペーサーは本実施例で用いた物と同じである。また、シ
ール印刷の条件、シールのプリベイクの条件も本実施例
と同じである。
【0050】
【表3】
【0051】本実施例の場合、ゴミ等の異物混入による
不良の発生率は低く、液晶パネルの場所によるしきい値
のばらつきは発生せず、液晶の比抵抗の平均値は1.6
×1011Ω・cmと高くなっている。一方、従来方法1
ではゴミ等の異物混入による不良の発生率は低いもの
の、注入時のクロマト現象による液晶パネルの場所によ
るしきい値のムラの発生率が高く、液晶溜まりの繰り返
し使用によって発生する不純物の汚染のため液晶の比抵
抗の平均値は6.5×109Ω・cmと低くなってい
る。従来方法2では比抵抗の低下、及び液晶パネルの場
所によるしきい値ムラの発生率は低いものの、基板への
液晶の塗布、スペーサーの散布後、基板を貼り合わせる
までの時間が長いため、基板表面へのゴミ等異物が付着
し易く、セル厚不良、ゴミからの不純物の溶出による表
示ムラが13%も発生している。
【0052】〔実施例4〕図11は請求項5記載の発明
に係る液晶装置の第1実施例を示す図であり、42は液
晶パネルである。また、バックライトとしては冷陰極管
43からの光を導光板44によりパネル背面に導いてい
る。
【0053】表2に上記実施例1により作製した液晶パ
ネルを用いた液晶装置1、上記実施例2により作製した
液晶パネルを用いた液晶装置2、上記実施例3により作
製した液晶パネルを用いた液晶装置3、従来方法1を用
いて作製した液晶パネルを用いた従来液晶装置1、従来
方法2を用いて作製した液晶パネルを用いた従来液晶装
置2のパネルの場所による表示ムラの発生率を示す。表
示ムラの発生は各条件200台の液晶装置を対象とし、
液晶装置点灯直後及びバックライトにより液晶パネルの
温度が上昇し十分に飽和した2時間後に調査した。
【0054】
【表4】
【0055】従来液晶装置1及び2では点灯直後でも表
示ムラの発生し、点灯2時間後では表示ムラは10%以
上の液晶装置で発生している。一方、液晶装置1から3
では点灯直後、点灯2時間後共に表示ムラの発生は認め
られなかった。
【0056】〔実施例5〕図12は請求項6記載の発明
に係る電子機器の第1実施例を示す図であり、52は液
晶装置、53は液晶パネルである。液晶装置を駆動する
ための電源は電子機器本体51より供給される。また電
子機器の電源は電源アダプターにより100vの交流電
源より12v直流に変換し供給される。電源アダプター
の最大出力電流は1Aである。また、電子機器は電源ア
ダプターより供給される電圧を30vまで昇圧して液晶
装置へ供給する。
【0057】表5に上記実施例1の方法を用いて作製し
た液晶パネルを用いた液晶装置を登載した電子機器1、
上記実施例2の方法を用いて作製した液晶パネルを用い
た液晶装置を登載した電子機器2、上記実施例3の方法
を用いて作製した液晶パネルを用いた液晶装置を登載し
た電子機器3、従来方法1を用いて作製した液晶パネル
を用いた液晶装置を登載した従来電子機器1、従来方法
2を用いて作製した液晶パネルを用いた液晶装置を登載
した従来電子機器2の平均電力消費量及び液晶装置の消
費電力が増大することによる表示ムラの発生率を示す。
消費電力及び表示ムラの発生は各条件50台の液晶装置
を電子機器に組み込み調査した。
【0058】
【表5】
【0059】従来電子機器1及び2では平均消費電力は
300mW以上であり、表示ムラは従来電子機器1では
100%、従来電子機器2では14%発生している。一
方、電子機器1から3では平均消費電力は100mW以
下であり、表示ムラの発生は認められなかった。
【0060】
【発明の効果】請求項1から4記載の発明によれば、少
なくとも一方の基板表面に液晶を塗布した後双方の基板
を貼り合わせるため、短時間で液晶を充填することが可
能になると同時に液晶パネル内の液晶の組成、不純物濃
度が場所によらず均一となるため表示ムラが発生しなく
なる。更に、使用する液晶は少量であり塗布毎に新しい
液晶を使用するため液晶内の不純物の量も極めて少なく
抑えることが可能となりパネルの電流値の増加が発生し
なくなる。また、液晶塗布直後に他方の基板を接合させ
るため、基板間へのゴミ等の異物の侵入が無くなり、異
物により発生するセルギャップの不均一、ゴミからの液
晶内への不純物溶出による表示ムラの発生が少なくな
る。
【0061】請求項5記載の発明によれば、請求項1〜
4の方法により作製された液晶パネルを液晶装置に用い
ることにより、液晶装置のバックライトの熱により液晶
パネルの温度が上昇したとき、液晶パネル内の場所によ
る比抵抗のばらつきにより発生する表示ムラを抑え均一
な表示を得ることが可能となる。
【0062】請求項6記載の発明によれば、請求項5記
載の液晶装置を電子機器に用いると、液晶パネルの比抵
抗が小さいため液晶装置の液晶パネル駆動用の消費電力
が小さくなる。従って、電子機器の電源にかかる負担も
小さくなり、電源の容量不足により発生する表示ムラを
抑え均一な表示が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例により作製された液晶パネ
ル及び従来方法により作製された液晶パネルを示す図。
【図2】 本発明の液晶パネルの製造方法の一実施例を
説明するための図。
【図3】 本発明の液晶パネルの製造方法の一実施例を
説明するための図。
【図4】 本発明の液晶パネルの製造方法の一実施例を
説明するための図。
【図5】 本発明の液晶パネルの製造方法の一実施例を
説明するための図。
【図6】 本発明の一実施例により作製された液晶パネ
ルを示す図。
【図7】 本発明の液晶パネルの製造方法の一実施例を
説明するための図。
【図8】 本発明の液晶パネルの製造方法の一実施例を
説明するための図。
【図9】 本発明の液晶パネルの製造方法の一実施例を
説明するための図。
【図10】 本発明の液晶パネルの製造方法の一実施例
を説明するための図。
【図11】 本発明の液晶装置を示す図。
【図12】 本発明の電子機器を示す図。
【符号の説明】
1.基板 2.シール材 3.スペーサー 4.配向膜 5.透明電極 11.基板 12.液晶 13.配向膜 14.透明電極 21.基板 22.シール材 23.スペーサー 24.配向膜 25.透明電極 31.基板 32.液晶 33.配向膜 34.透明電極 35.シール材 41.液晶装置抑え枠 42.液晶パネル 43.冷陰極管 44.導光板 51.電子機器本体 52.液晶装置 53.液晶パネル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電極を有する一対の基板間に液晶層を挟持
    する液晶パネルの製造方法において、前記一対の基板の
    少なくとも一方の基板表面にシールを形成する工程、前
    記一対の基板の少なくとも一方の基板表面に液晶を塗布
    する工程、前記一対の基板の少なくとも一方の基板表面
    にスペーサーを散布する工程、前記一対の基板を大気中
    で対向させ接合する工程、大気中で接合させた前記一対
    の基板を真空中に放置する工程、真空中に放置された前
    記一対の基板を前記一対の基板の両側より加圧する工
    程、加圧された前記一対の基板のシールを硬化する工程
    を有することを特徴とする液晶パネルの製造方法。
  2. 【請求項2】前記シールとして熱硬化樹脂を用いること
    を特徴とする請求項1記載の液晶パネルの製造方法。
  3. 【請求項3】前記のシールとして紫外線硬化樹脂を用い
    ることを特徴とする請求項1記載の液晶パネルの製造方
    法。
  4. 【請求項4】前記シールとして熱硬化樹脂と紫外線硬化
    樹脂を併用することを特徴とする請求項1記載の液晶パ
    ネルの製造方法。
  5. 【請求項5】請求項1記載の製造方法により作製された
    液晶パネルを用いたことを特徴とする液晶装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載の液晶装置を搭載したことを
    特徴とする電子機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20030020812A (ko) * 2001-09-04 2003-03-10 가부시키가이샤 신쿠세이코 탈포 장치
CN100354709C (zh) * 2004-03-11 2007-12-12 富士通株式会社 制造液晶显示器的方法
US8349119B2 (en) 2007-09-07 2013-01-08 Shinko Electric Industries Co., Ltd. Method and apparatus for laminating ultraviolet curing type waveguide material

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