JPH07217714A - ベルト式無段変速機 - Google Patents

ベルト式無段変速機

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JPH07217714A
JPH07217714A JP1339394A JP1339394A JPH07217714A JP H07217714 A JPH07217714 A JP H07217714A JP 1339394 A JP1339394 A JP 1339394A JP 1339394 A JP1339394 A JP 1339394A JP H07217714 A JPH07217714 A JP H07217714A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
tension
speed change
gear ratio
variable speed
Prior art date
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Pending
Application number
JP1339394A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Sayama
正幸 佐山
Takashi Mimura
貴志 三村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GKN Driveline Japan Ltd
Original Assignee
Tochigi Fuji Sangyo KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Tochigi Fuji Sangyo KK filed Critical Tochigi Fuji Sangyo KK
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Publication of JPH07217714A publication Critical patent/JPH07217714A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベルトピッチ径最小時のベルトの滑りを防止
する。 【構成】 この発明のベルト式無段変速機1は、ベルト
57を介して連結された変速プーリ5,7と、可動フラ
ンジ39を固定フランジ37側に押圧してベルト57に
張力を与えるばね67と、可動フランジ27をベルト張
力に抗して固定フランジ29側に移動操作する変速操作
手段75と、変速プーリ7に設けられベルトピッチ径が
最小になったときベルト57と噛合う噛合い部61とを
備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ベルト式無段変速機
に関する。
【0002】
【従来の技術】特開昭64−46056号公報に図5の
ようなベルト式無段変速機201が記載されている。こ
れは、固定フランジ203,205と可動フランジ20
7,209とをそれぞれ備えた一対の変速プーリ21
1,213がベルト215で連結されており、変速プー
リ211の油圧アクチュエータ217と変速プーリ21
3のばね219により各可動フランジ207,209を
移動操作し、各ベルトピッチ径R1 ,R2 を変えて変速
を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ベルトピッチ
径R1 ,R2 が小さくなるとベルト215の各変速プー
リ211,213に対する巻付角が小さくなり接触面積
が減少するからベルト215が滑り易くなる。ベルト2
15の滑りが最増速側で発生すると図4のグラフ221
部分でエンジン回転数が上昇してもベルト215の滑り
により出力側の回転数の増加が抑えられて増速比が制約
されると共に変速時の安定性が悪くなる。これを防止す
るために油圧アクチュエータ217及びばね219の推
力を強化しベルト張力を大きくするとベルト215と変
速プーリ211,213などの摩耗が大きくなると共に
駆動力の伝達ロスが増える。
【0004】そこで、この発明は、ベルト張力を過大に
せずにベルトピッチ径最小時のベルトの滑りを防止する
ベルト式無段変速機の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明のベルト式無段
変速機は、固定フランジと可動フランジとの間に装着し
たベルトを介して互いに連結されフランジ間隔変化によ
り各ベルトピッチ径が変化して変速比を変える一対の変
速プーリと、可動フランジを固定フランジ側に押圧して
ベルトに張力を与えるばねと、ベルト張力に対して一方
の変速プーリの可動フランジを固定フランジ側に移動操
作し変速比を制御する変速操作手段と、変速プーリに設
けられベルトピッチ径が最小になったときベルトと噛合
う噛合い部とを備えたことを特徴とする。
【0006】
【作用】ばねによりベルトに張力が与えられ、変速操作
手段によりベルト張力に抗して可動フランジが直接ある
いはベルトを介して間接的に固定フランジ側に移動操作
され、変速比が制御される。
【0007】変速比制御の過程でベルトピッチ径が最小
になるとベルトが変速プーリの噛合い部と噛合って滑り
が防止される。こうして、最増速時や最減速時のベルト
の滑りが防止されるから変速比を大きくできると共に変
速時の安定性が向上する。又、ベルト張力を過度に強化
する必要がないから、ベルトと変速プーリの異常摩耗が
防止されると共に、駆動力の伝達ロスが防止される。
【0008】
【実施例】図1乃至図4により一実施例の説明をする。
以下、左右の方向は図1,2での左右の方向であり、符
号を附していない部材等は図示されていない。
【0009】この実施例のベルト式無段変速機1は車両
のエンジンの駆動力を補機に伝達する装置に用いられて
おり、増速ギヤ組3、駆動側の変速プーリ5、従動側の
変速プーリ7などから構成されており、これらは潤滑油
が封入されたケーシング9内に収納されている。
【0010】増速ギヤ組3は、互いに噛合った大小の歯
車11,13からなり、大歯車11はケーシング9に両
端を支持された軸15にベアリング17,17を介して
支承され、小歯車13は駆動軸19に固定されており、
駆動軸19はベアリング21,23を介してケーシング
9に支承されている。大歯車11はエンジンのクランク
シャフト側の出力歯車と噛合っており、エンジンの駆動
力は増速ギヤ組3で増速されて駆動軸19を回転させ
る。小歯車13とケーシング9との間にはシール25が
配置されている。
【0011】変速プーリ5は、駆動軸19と一体の固定
フランジ27と、可動フランジ29とを備え、可動フラ
ンジ29は駆動軸19の外周にスプライン連結されたハ
ブ31との間に形成されたトルクカム33により駆動軸
19に対して回転しながら軸方向の移動可能に連結され
ている。
【0012】変速プーリ7は、従動軸35と一体の固定
フランジ37と、可動フランジ39とを備え、可動フラ
ンジ39は従動軸35の外周にスプライン連結されたハ
ブ41との間に形成されたトルクカム43により従動軸
35に対して回転しながら軸方向移動可能に連結されて
いる。従動軸35はベアリング45.47を介してケー
シング9に支承され、ケーシング9を貫通した左端部に
はプーリ49が固定されている。このプーリ49は各溝
51,53に装着されたベルトを介してオイルポンプや
オルタネータのような補機側のプーリに連結されてい
る。プーリ49とケーシング9との間には外部へのオイ
ル洩れを防止するシール55が配置されている。
【0013】各変速プーリ5,7はフランジ27,2
9,37,39間に装着されたベルト57を介して連結
されている。
【0014】図2に拡大して示したように、変速プーリ
7の可動フランジ39と一体の中空シャフト59の外周
には噛合い部61が形成されたスプロケット62が圧入
されキー64で回転方向の位置決めをされている。スプ
ロケット62は増速比を変更する場合に皿バネの枚数、
厚さの変更とともに変更される。
【0015】図3のようにベルト57の内周にはこの噛
合い部61と噛合い可能な凸部63が設けられている。
又、可動フランジ39とハブ41との間にはワッシャ6
5と皿ばね67(ばね)とが配置されており、皿ばね6
7には従動軸35のナット69を締めることにより初期
荷重が与えられ可動フランジ39を固定フランジ37側
に押圧してベルト57に張力を与えている。
【0016】各トルクカム33,43はトルク変動によ
りベルト張力が急増したときに、各可動フランジ29,
39を固定フランジ27,37側に押圧して摩擦力を大
きくし、ベルト57の滑りを防ぐように働く。
【0017】変速プーリ5のハブ31には可動フランジ
29との間にDリング71を配置した隔壁部73が一体
形成され、この隔壁部73と可動フランジ29との間に
は圧力室75(変速操作手段)が形成されている。この
圧力室75にはケーシング9と駆動軸19とを通して形
成された油路77とオイルプラグ79とを介してオイル
ポンプから油圧が供給され、可動フランジ29を固定フ
ランジ27側に押圧する。
【0018】圧力室75に油圧が供給されない状態で
は、変速プーリ7は図1での下半部のように皿ばね67
の付勢力によってフランジ間隔が最小(ベルトピッチ径
2 が最大)になり、変速プーリ5は図1での上半部の
ようにベルト張力を受けてフランジ間隔が最大(ベルト
ピッチ径R1 が最小)になって、増速比が最小になる。
【0019】圧力室75に油圧を供給すると、変速プー
リ5では図1での下半部のように可動フランジ29が押
圧されフランジ間隔が狭くなってベルトピッチ径R1
大きくなり、変速プーリ7では図1での上半部のように
ベルト張力によりフランジ間隔が広がってベルトピッチ
径R2 が小さくなり、増速比が大きくなる。更に油圧を
大きくしてベルトピッチ径R1 を最大にし、R2 を最小
にすると増速比が最大になる。
【0020】図1,2,3に示したように、変速プーリ
7ではベルトピッチ径R2 が最小になるとベルト57の
凸部63と可動フランジ39の噛合い部61とが噛合う
から、巻付き角が小さくなってもベルト57と変速プー
リ7間の滑りが防止される。又、このとき変速プーリ5
ではベルト57の巻付角が最大になり、ベルト57の滑
りは生じない。図4のグラフ81とグラフ83に挾まれ
た範囲はエンジン回転数の変化に対する出力回転数(変
速プーリ7の回転数)の制御可能範囲である。上記のよ
うに、最増速時にベルト57の滑りが防止されるから、
従来例のグラフ221部はエンジン回転数の上昇に伴い
グラフ81が示す出力回転数の上限が上昇すると共に変
速性能の安定性が向上する。こうして、増速比を広くす
ることができる。
【0021】又、このように変速プーリ7との噛合いに
よってベルト57の滑りを防止するから、滑り防止のた
めに皿ばね67のばね力や圧力室75への油圧を過度に
強化する必要がなく、従ってベルト57と変速プーリ
5,7の異常摩耗や駆動力の伝達ロスなどが防止され
る。
【0022】なお、スプロケットの変更により増速比を
変えることが容易となり変速幅を広げることができるが
中空シャフト59に直接噛み合い部を形成しても良く部
品点数を削減することができる。また、この発明では両
方の変速プーリにベルトとの噛合い部を設けてもよい。
【0023】
【発明の効果】この発明のベルト式無段変速機は、ベル
トピッチ径が最小になるとベルトと変速プーリとが噛合
うように構成してベルトの滑りを防止するから、変速比
幅を広げることができると共に、変速性能の安定性が向
上しベルト張力を過度に強くする必要がなくベルトや変
速プーリなどの異常摩耗や駆動力の伝達ロスが防止され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の断面図である。
【図2】実施例の要部断面図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】実施例と従来例の特性を比較するグラフであ
る。
【図5】従来例の構成を示す図面である。
【符号の説明】
1 ベルト式無段変速機 5,7 変速プーリ 27,37 固定フランジ 29,39 可動フランジ 57 ベルト 61 噛合い部 67 皿ばね 75 圧力室(変速操作手段) R1 ,R2 ベルトピッチ径

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定フランジと可動フランジとの間に装
    着したベルトを介して互いに連結されフランジ間隔変化
    により各ベルトピッチ径が変化して変速比を変える一対
    の変速プーリと、可動フランジを固定フランジ側に押圧
    してベルトに張力を与えるばねと、ベルト張力に抗して
    一方の変速プーリの可動フランジを固定フランジ側に移
    動操作し変速比を制御する変速操作手段と、変速プーリ
    に設けられベルトピッチ径が最小になったときベルトと
    噛合う噛合い部とを備えたことを特徴とするベルト式無
    段変速機。
JP1339394A 1994-02-07 1994-02-07 ベルト式無段変速機 Pending JPH07217714A (ja)

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