JPH07217606A - 流体圧ピストン発動機 - Google Patents

流体圧ピストン発動機

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JPH07217606A
JPH07217606A JP6010434A JP1043494A JPH07217606A JP H07217606 A JPH07217606 A JP H07217606A JP 6010434 A JP6010434 A JP 6010434A JP 1043494 A JP1043494 A JP 1043494A JP H07217606 A JPH07217606 A JP H07217606A
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supply
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valve
opening
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Kosmek KK
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    • F01L25/066Arrangements with main and auxiliary valves, at least one of them being fluid-driven piston or piston-rod being used as auxiliary valve
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F04B9/103Piston machines or pumps characterised by the driving or driven means to or from their working members the means being fluid the fluid being liquid having only one pumping chamber
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 流体圧ピストン発動機の異常停止を防止す
る。 【構成】 給排弁箱29内に挿入した給排弁体30を、
給圧用作動室33の圧力流体によって給圧位置Xへ押上
げるとともに、排圧用作動室35の圧力流体によって排
圧位置へ押下げ可能にする。その排圧用作動室35を大
気側へ連通させる弁孔61を設けて、その弁孔61に開
閉弁体62を嵌入し、その嵌合隙間によって絞り路Gを
構成する。上記の排圧用作動室35へ供給された圧力流
体は、その供給量が極微少の場合には、上記の絞り路G
を通って大気側へ速やかに放出される。しかし、その圧
力流体の供給量が多くなると、上記の絞り路Gの流動抵
抗が増加して上記の排圧用作動室35の圧力が高まるの
で、その圧力によって開閉弁体62が開弁バネ71に抗
して上向き移動されて、その弁体62の上部に設けた閉
止用弁面69が弁座70に閉止接当し、上記の圧力流体
の放出を阻止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、空圧又は油圧などの
流体圧力によってピストンを駆動する形式の発動機に関
する。
【0002】
【従来の技術】本発明が対象とする流体圧ピストン発動
機には、従来では、特開平3-229004号公報に記載された
ものがある。これは、本出願人が先に提案したものであ
って、その基本的な構造が次のようになっている。
【0003】図5のシステム図に示すように、シリンダ
7にピストン8を上下移動自在に挿入し、そのシリンダ
7の上壁7aと上記ピストン8との間に発動室9を設
け、その発動室9に対して圧力流体を供給または排出す
る給排弁13を設けて、その給排弁13を、パイロット
弁18によって、圧力流体の給圧位置Xと排圧位置Yと
に切換え可能に構成したものである。符号14は圧力流
体の給圧口で、符号15は排圧口である。
【0004】以下、上記の基本的な構造について、上記
の従来公報の装置を示した図6によって詳しく説明す
る。上記の給排弁13を、上記シリンダ7の上側に設け
た筒状の給排弁箱29と、その給排弁箱29内に上下移
動自在に挿入した給排弁体30とで構成する。その給排
弁体30の下側に上記の給圧口14に連通される給圧用
作動室33を設けるともに、同上の給排弁体30の上側
に、上記の給圧口14と圧抜き口55とへ選択的に連通
される排圧用作動室35を設ける。
【0005】上記のパイロット弁18を、上記の給排弁
体30の筒孔30d内に挿入したスリーブ44と、その
スリーブ44内に上下移動自在に挿入したスプール弁体
46と、上記の給圧口14と上記の排圧用作動室35と
の間に設けた環状封止部材48と、同上の排圧用作動室
35と前記の圧抜き口55との間に設けた圧抜き弁体5
7とで構成する。上記の環状封止部材48を、上記スプ
ール弁体46の外周面と前記の筒孔30dの下部との間
に嵌入して、上記スリーブ44の下部に下側から接当さ
せる。さらに、上記スプール弁体46の下部を前記ピス
トン8に固設する。
【0006】この基本構造の流体圧ピストン発動機2
は、同上の図5と図6に示すように、次のように作動す
る。圧力流体供給弁16を開弁すると、流体圧源17か
ら圧縮空気又は圧油等の圧力流体が供給されて発動機2
が運転され、その弁16を閉弁すると圧力流体の供給が
停止されて発動機2が運転停止される。運転が停止した
状態では、図6中の左半図に示すように、ピストン8お
よびスプール弁体46が復帰バネ11によって上死点に
押し戻され、給排弁体30が給圧位置Xへ押し上げられ
ている。
【0007】運転している状態では、同図中の左半図に
示す下降駆動行程と右半図に示す上昇復帰行程とを繰り
返す。下降駆動行程では、圧抜き弁体57が開いて、排
圧用作動室35内の圧力流体が圧抜き口55から排圧口
15へ逃がされるため、給排弁体30が給圧用作動室3
3の流体圧によって上側の給圧位置Xへ押し上げられ、
給圧用作動室33へ常時供給されている圧力流体が作業
用室32から発動室9内へ圧入されて、ピストン8を下
降駆動する。
【0008】また、上昇復帰行程では、上記ピストン8
が下死点近くにある状態で、同図中の右半図に示すよう
に、環状封止部材48が開かれて、給圧口14から常時
供給されている圧力流体がスリーブ44内を通って排圧
用作動室35に導入されて、その流体圧が給排弁体30
を下側の排圧位置Yへ押し下げて、発動室9内の圧力流
体が作業用室32から排圧室34を経て排圧口15へ逃
がされ、ピストン8が復帰ばね11によって上昇復帰さ
れる。そして、上記ピストン8が上死点に達したとき
に、同図中の左半図に示すように、圧抜き弁体57が開
かれて、前記の下降駆動行程に切換わるのである。
【0009】上記の基本構造において、従来では、上記
パイロット弁18がさらに次のように構成されていた。
同上の図6に示すように、前記の給排弁箱29の上部
に、前記の排圧用作動室35に連通するシリンダ孔91
を上下方向へ形成し、前記スリーブ44の上部に設けた
ピストン92をOリング93によって上記シリンダ孔9
1に気密状に挿入し、そのピストン92の下側に受圧室
94を設け、上記スリーブ44を下向きに押圧する復帰
バネ95を設けたものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術は、発
動機2が超微速駆動時に停止してしまうのを防止できる
点で優れる。即ち、前記の図5に示すように、発動機2
によってプランジャ式油圧ポンプ3を駆動して、油圧シ
リンダ86を伸長し終えた後にも加圧し続けているとき
に、油圧作動室87や切換弁88等から極微少量の圧油
がリークしたり極微少量の圧油がシール部材のシール隙
間に侵入したりすると、その極微少量の圧油を補充する
ために、ピストン8が油圧ポンプ3のプランジャ22を
超微速度で駆動する。
【0011】このようにピストン8が超微速度で駆動さ
れて下死点に近付き、スプール弁体46が環状封止部材
48を超微速度で通過してわずかに離間したときに、給
圧口14の圧力流体が排圧用作動室35内に流入して、
排圧用受圧面30cに加わる圧力に対応した力によっ
て、給排弁体30をゆっくりと押し下げていく。そのゆ
っくりとした押し下げの途中では、作業用室32が給圧
用作動室33にも排圧室34にも連通するので、発動室
9内の圧力流体が作業用室32から排圧口15へ逃がさ
れる。
【0012】このため、仮に、上記の給排弁体30の下
降速度が極めて遅い場合には、上記ピストン8は下降行
程が終了しないうちに復帰ばね11の弾圧力によって押
し上げられて、スプール弁体46が上記の封止部材48
を開きかけた途中で閉じ戻してしまう。すると、排圧用
作動室35内に低圧の圧力流体が閉じ込められてしまう
とともに、給圧用作動室33内の圧力流体が作業用室3
2から排圧室34へ短絡して排出される。その結果、給
排弁体30は、排圧用作動室35からの押し下げ力と給
圧用作動室33からの押し上げ力との釣り合いにより、
下降途中で停止してしまい、上記ピストン8を下降駆動
できなくなり、発動機2が停止してしまうのである。
【0013】しかし、上記の従来技術によれば、上記ス
プール弁体46が超微速度で下降されてその外周面が上
記の環状封止部材48の内周面から超微速度で離間して
いくときに、給圧口14の圧力流体が、上記スプール弁
体46と封止部材48との開弁隙間からスリーブ44内
へ導入されて、前記の受圧室94を超微速度で加圧して
いく。すると、その受圧室94内が設定圧力に到達した
時点で、その内圧力によって、右半図中の実線で示すよ
うに、前記スリーブ44が2つのバネ58・95に抗し
て上昇駆動され、これに同行して封止部材48も押し上
げられるので、その封止部材48がスプール弁体46か
ら急速に離間する。
【0014】すると、その大きな開弁隙間から給圧口1
4の圧力流体が排圧用作動室35へ導入されてその排圧
用作動室35を急速に加圧し、その加圧力によって、給
排弁体30を強力に押し下げて高速度で下降させ、その
給排弁体30を右半図の排圧位置Yへ切換える。このよ
うに、給排弁体30は、強力に押し下げられて高速度で
下降するので下降途中の停止が防止される。その結果、
発動機2が異常停止に陥ることを防止できる。
【0015】このように、上記の従来技術は、超微速度
で駆動された場合であっても発動機2の停止を防止でき
る点で優れるが、次の点で改善の余地が残されていた。
即ち、前記の環状封止部材48は、その内周面がスプー
ル弁体46外周面と摺接するともに外周面が筒孔30d
と摺接するため、発動機2の累積運転時間が長くなるに
つれて摩耗が進んでシール性能が低下する。
【0016】上記ピストン8の下降駆動中にポンプ室2
1の圧力が高まってそのピストン8が途中高さで停止さ
れている場合において、上記の封止部材48のシール性
能の低下によって給圧口14内の圧力流体がスリーブ4
4内へリークすると、そのリークした圧力流体が排圧用
作動室35内を超微速度で加圧していき、その加圧力に
よって給排弁体30が超微速度で下降されていく。この
ため、前述したと同様の理由により、給排弁体30が下
降途中で停止して、発動機2が異常停止に陥るのであ
る。本発の目的は、発動機の異常停止を確実に防止でき
るようにすることにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、例えば図1から図3に示すように、発
動機を次のように構成したことを特徴としている。
【0018】(請求項1に係る第1発明)ピストン8に
対面する発動室9に対して圧力流体を供給または排出す
る給排弁13を設け、その給排弁13の給排弁箱29内
に給排弁体30を切換え移動自在に挿入し、その給排弁
体30の両端側に、その弁体30を給圧位置Xへ切換え
る給圧用作動室33と、同上の弁体30を排圧位置Yへ
切換える排圧用作動室35とを設け、その排圧用作動室
35に対して圧力流体を供給又は排出するパイロット弁
18を設けた流体圧ピストン発動機において、排圧用作
動室35と給排弁箱29の外側空間との間に、その排圧
用作動室35の圧力が設定圧力よりも低いときには開き
状態に保たれるとともに同上の排圧用作動室35の圧力
が上記の設定圧力以上になったときに上記の開き状態を
解除する開閉手段60と、その開閉手段60の開閉部分
69・70に対して直列状に配置した絞り路Gとを設け
たものである。
【0019】(請求項4に係る第2発明)この第2発明
は、前記の基本構造の発動機に次の改良を加えたもので
ある。排圧用作動室35を、絞り路Gと開閉手段60の
開閉部分69・70とを順に経由して給排弁箱29の外
側空間へ連通させ、上記の開閉手段60を、上記の排圧
用作動室35に連通する弁孔61と、その弁孔61に上
下方向へ摺動自在に嵌入した開閉弁体62と、その開閉
弁体62の上部に設けた閉止用弁面69と上記の弁孔6
1の上端壁63に設けた弁座70とからなる上記の開閉
部分と、上記の弁座70から上記の開閉弁体62を離間
させる開弁バネ71とによって構成し、上記の弁孔61
の内周面と上記の開閉弁体62の外周面との間の嵌合隙
間によって上記の絞り路Gを構成したものである。
【0020】
【作用】本発明は、例えば図1から図3に示すように、
次のように作用する。 (請求項1に係る第1発明)ピストン8の下降行程の初期
から中期には、排圧用作動室35の圧力流体が既に排出
されているので、給排弁体30が給圧位置Xに保たれる
とともに開閉手段60の開閉部分69・70が開かれて
いる。上記ピストン8が下降行程の終期に下死点へ向け
て超微速度で駆動されていくと、パイロット弁18の圧
力供給用の開弁隙間(ここでは、スプール弁体46に設
けた圧力供給孔53と環状封止部材48との隙間)が僅
かに開き始める。その開弁隙間が微小であるため、上記
の排圧用作動室35へ極微少量の圧力流体が供給されて
いくが、その極微少量の圧力流体は絞り路Gを通って大
気側へ速やかに放出される(図1中の矢印参照)。このた
め、上記の排圧用作動室35が設定圧力よりも高まるこ
とが防止され、上記の給排弁体30が同上の給圧位置X
に保持される。
【0021】上記ピストン8がさらに下死点側へ駆動さ
れてパイロット弁18の上記の開弁隙間が大きくなっ
て、排圧用作動室35へ多量の圧力流体が供給され始め
ると、上記の絞り路Gの流動抵抗が増加するので、その
分だけ上記の排圧用作動室35の圧力が高まっていき、
その圧力が設定圧力以上となると、上記の開閉部分67
・70が閉じられて上記の圧力流体の放出が阻止される
ので、上記の排圧用作動室35内が急速に加圧され、そ
の加圧力によって給排弁体30が排圧位置Y(図3中の
右半図参照)へ強力に押圧される。
【0022】また、上記ピストン8が上死点と下死点と
の間の途中高さ位置で停止中にパイロット弁18の封止
部分(ここでは前記の環状封止部材48)から上記の排圧
用作動室35へ圧力流体が極微少量だけリークした場合
にも、上述の場合と同様に、その極微少量の圧力流体は
絞り路Gを通って大気側へ速やかに放出されるので、給
排弁体30が同上の給圧位置Xに保持される。そして、
上記ピストン8が下死点へ向けて駆動されたときに、上
述の微速駆動の場合と同様に、排圧用作動室35の圧力
が設定圧力以上となった時点で開閉部分69・70が閉
じられて上記の圧力流体の放出が阻止され、給排弁体3
0が給圧位置Xから排圧位置Yへ強力に押圧されるので
ある。
【0023】以上のように、いずれの場合でも、排圧用
作動室35の圧力が十分に高まった時点で給排弁体30
を給圧位置Xから排圧位置Yへ強力に押圧できるので、
その給排弁体30が切換え途中で停止されない。
【0024】(請求項4に係る第2発明)ピストン8の
下降行程の初期から中期には、排圧用作動室35の圧力
流体は既に排出されているので、給排弁体30が給圧位
置Xに保たれるとともに、開閉弁体62が開弁バネ71
によって下向きに押圧され、閉止用弁面69が弁座70
から離間されている。
【0025】パイロット弁18のスプール弁体46が下
死点へ向けて超微速度で駆動されていくと、図1中の二
点鎖線図に示すように、圧力供給孔53と環状封止部材
48との間の隙間が僅かに開き始める。その開弁隙間が
微小であるため、給圧口14から上記の排圧用作動室3
5へは極微少量の圧力流体が供給されていくが、その極
微少量の圧力流体は絞り路Gを通って大気側へ速やかに
放出される(図1中の矢印参照)。このため、上記の排
圧用作動室35が設定圧力よりも高まることが防止さ
れ、上記の給排弁体30が同上の給圧位置Xに保持され
る。
【0026】上記スプール弁体46がさらに下降されて
上記の開弁隙間が大きくなると、給圧口14から排圧用
作動室35へ多量の圧力流体が供給され始めるので、上
記の絞り路Gの流動抵抗が増加する。すると、上記の排
圧用作動室35の圧力が高まっていき、その圧力が設定
圧力以上となると、上記の開閉弁体62が上下の差圧力
によって上向きに移動され、閉止用弁面69が弁座70
に閉止接当する。これにより、上記の圧力流体の放出が
阻止されるので、排圧用作動室35内が急速に加圧さ
れ、その加圧力によって給排弁体30が排圧位置Y(図
3中の右半図参照)へ強力に押圧される。
【0027】また、上記スプール弁体46が下向き移動
の途中で停止中に前記の環状封止部材48から上記の排
圧用作動室35へ圧力流体が極微少量だけリークした場
合にも、上述の場合と同様に、その極微少量の圧力流体
は絞り路Gを通って大気側へ速やかに放出されるので、
給排弁体30が同上の給圧位置Xに保持される。そし
て、上記スプール弁体46が下死点へ向けて駆動された
ときに、上述の微速駆動の場合と同様に、排圧用作動室
35の圧力が設定圧力以上となった時点で上記の開閉部
分69・70が閉じられて上記の圧力流体の流出が阻止
されるので、給排弁体30が給圧位置Xから排圧位置Y
へ強力に押圧される。
【0028】以上のように、いずれの場合でも、排圧用
作動室35の圧力が十分に高まった時点で給排弁体30
を給圧位置Xから排圧位置Yへ強力に押圧できるので、
その給排弁体30が切換え途中で停止されない。
【0029】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1から図3は、本発明の発動機をブースタポ
ンプ装置に適用したものを例示している。図1は、図2
の拡大詳細図である。図2は、上記ブースタポンプ装置
の縦断面図である。図3は、上記の発動機の作動説明図
である。なお、この実施例においては、前述の従来例の
装置(図5と図6参照)と同じ構成の部材には原則とし
て同一の符号を付けてある。
【0030】図2に示すように、上記ブースタポンプ装
置1は、圧縮空気を利用して往復直線運動を発生する空
圧(流体圧)ピストン発動機2と、この発動機2で駆動さ
れて高圧油を吐出するプランジャ式油圧ポンプ3とによ
って構成される。上記の発動機2は、圧縮空気の圧力エ
ネルギーを動力に変換する発動機本体4と、この発動機
本体4に対して圧縮空気を供給または排出させる給排手
段5とで構成される。これら発動機本体4と給排手段5
とが複数のタイロッド6(ここでは1本だけを示してい
る。)によって前記の油圧ポンプ3に締結される。
【0031】発動機本体4は、単動バネ復帰式に構成さ
れている。即ち、シリンダ7にピストン8が上下方向へ
気密摺動自在に挿入される。そのシリンダ7の上壁7a
と上記ピストン8との間に発動室9が形成されると共
に、同上シリンダ7の下壁7bと上記ピストン8の下側
との間にバネ室10が形成され、そのバネ室10に復帰
バネ11が装着される。上記の発動室9に圧縮空気を供
給すると、ピストン8が復帰バネ11の弾圧力に抗して
下死点側へ駆動されるのに対して、その発動室9から圧
縮空気を排出すると上記ピストン8が復帰バネ11の弾
圧力によって上死点側へ復帰される。
【0032】上記の発動室9は、前記の給排手段5の給
排弁13によって給圧口14と排圧口15とに選択的に
切換え接続される。上記の給圧口14は、圧力流体供給
弁16を介して空気圧源(流体圧源)17に接続され、上
記の排圧口15は大気側へ開放されている。また、上記
の給排弁13は、パイロット弁18によって上側の給圧
位置Xと下側の排圧位置Y(図3参照)とに切換え可能に
構成されている。
【0033】前記の油圧ポンプ3は、ポンプ室21内に
上下方向へ油密摺動自在に挿入したプランジャ22を備
える。前記ピストン8によって上記プランジャ22を下
降させると、吐出弁体26が開かれてポンプ室21内の
作動油が吐出口25から吐出される。これとは逆に、上
記ピストン8によって同上プランジャ22を上昇させる
と、吸込み弁体24が開かれて、作動油が吸込み口23
を通ってポンプ室21内に吸い込まれる。以上の行程を
繰り返すことにより、高圧の作動油が送り出される。
【0034】次に、前記の流体圧給排手段5の構成を、
図1と図2とを参照しながら、主として図3で説明す
る。図3中の左半図は、上記ピストン8の下降駆動行程
の初期状態を示し、同図中の右半図は同上ピストン8の
上昇復帰行程の初期状態を示している。前記の給排弁1
3は、前記シリンダ7の上側に設けた給排弁箱29と、
その給排弁箱29内に上下移動自在に挿入した給排弁体
30とを備える。その給排弁体30は、上側に押し上げ
られると左半図の給圧位置Xに切換わり、下側に押し下
げられると右半図の排圧位置Yに切換わる。
【0035】上記の給排弁体30の下側に給圧用作動室
33が形成され、その給排弁体30の外周下部に作業用
室32が形成されるとともに同上の外周上部には排圧室
34が形成され、同上の給排弁体30の上側に排圧用作
動室35が形成される。上記の作業用室32は、給排気
孔36を介して前記の発動室9に連通される。また、前
記の給圧口14は、フィルタ37と給圧用作動室33と
給圧側弁座29aの孔と作業用室32と排圧側弁座29
bの孔と排圧室34と排圧孔38と出口室39とを順に
経て前記の排圧口15へ連通される。上記の出口室39
には消音器40が内装されている。さらに、上記の排圧
用作動室35と上記の給圧用作動室33とが、上記の給
排弁体30内の筒孔30dによって上下方向に連通され
る。上記の排圧用作動室35は、その外側周面35aと
上記の給排弁体30の外周面との間に装着したOリング
41によって前記の排圧室34と区画されている。
【0036】上記の給排弁体30は、内筒部分42とそ
の内筒部分42に気密状に外嵌させた外筒部分43とを
備えている(図1参照)。その外筒部分43の下面には前
記の給圧用作動室33に対面する給圧用受圧面30aが
形成され、同上の外筒部分43の上面には前記の排圧室
34に対面する排圧側受圧面30bが形成される。さら
に、上記の内筒部分42の上面には前記の排圧用作動室
35に対面する排圧用受圧面30cが形成される。上記
の給圧用受圧面30aの外径寸法Aと上記の排圧側受圧
面30bの外径寸法Bと上記の排圧用受圧面30cの外
径寸法とは、その順番で大きくなっている。従って、上
記の給圧用受圧面30aの受圧断面積Dよりも、上記の
排圧側受圧面30bの受圧断面積Eが大きい値になり、
その受圧断面積Eよりも前記の排圧用受圧面30cの受
圧断面積Fが大きい値になっている。
【0037】図3中の左半図に示すように、前記の給排
弁体30を押し上げて給圧位置Xに切換えると、給圧用
受圧面30aが給圧側弁座29aから離間して、給圧用
作動室33と作業用室32とが連通され、これと同時
に、排圧側受圧面30bが排圧側弁座29bに着座して
作業用室32と排圧室34との間が封止される。これと
は逆に、同上の図3中の右半図に示すように、上記の給
排弁体30を押し下げて排圧位置Yに切換えると、給圧
用受圧面30aが給圧側弁座29aに着座して給圧用作
動室33と作業用室32との間が封止されると共に、排
圧側受圧面30bが排圧側弁座29bから離間して作業
用室32と排圧室34とが連通される。
【0038】前記のパイロット弁18は、上記の流体圧
給排弁13を上記の給圧位置Xと排圧位置Yとに切換え
操作可能に構成される。即ち、前記の給排弁体30の筒
孔30d内にスリーブ44が上下移動自在に挿入され
る。そのスリーブ44内のパイロット弁室45にスプー
ル弁体46が上下移動自在に挿入され、そのスプール弁
体46が前記ピストン8と一体に形成される。
【0039】また、前記の給圧口14と前記の排圧用作
動室35との間に環状封止部材48が設けられる。その
環状封止部材48は、上記スプール弁体46の外周面と
前記の筒孔30dとの間に気密状に嵌入されており、そ
のスプール弁体46の外周面に外嵌した筒状サドル部材
49とその筒状サドル部材49の外周面に外嵌したOリ
ング50とによって構成される。上記の筒状サドル部材
49は、超高分子量ポリエチレン等の耐摩耗性および自
己潤滑作用に優れる材料によって構成されている。上記
Oリングはニトリルゴム等のシール性能に優れる材料に
よって構成されている。上記の環状封止部材48は、上
記スリーブ44の下部に設けた受止め部51によって上
向き移動が阻止される。
【0040】上記スプール弁体46の上部には、前記の
給圧口14を前記のパイロット弁室45へ連通させる圧
力供給孔53が周方向へ6つ設けられる(ここでは2つ
だけ図示してある)。その圧力供給孔53の上端が上記
スプール弁体46の上面に開口されるともに、同上の圧
力供給孔53の下端が同上スプール弁体46の外周面に
開口される。これにより、上記スプール弁体46の下降
移動の終期には、前記の給圧口14が、上記の圧力供給
孔53とパイロット弁室45とスリーブ44の貫通孔5
4とを経て前記の排圧用作動室35へ連通可能とされ
る。また、給排弁箱29の上部には前記の排圧口15に
連通する圧抜き口55が設けられ、上記スリーブ44の
上部内に圧抜き弁座56と圧抜き弁体57とが設けられ
る。この圧抜き弁体57が閉弁バネ58によって上記の
圧抜き弁座56に弾圧される。
【0041】さらに、上記の排圧用作動室35と上記の
圧抜き口55との間に、開閉手段60と、その開閉手段
60の開閉部分に対して直列状に配置した絞り路Gとが
設けられる。上記の開閉手段60は、上記の排圧用作動
室35の圧力が設定圧力よりも低いときには開き状態に
保たれるとともに同上の排圧用作動室35の圧力が上記
の設定圧力以上になったときに上記の開き状態を解除す
るように構成される。
【0042】即ち、前記の給排弁箱29の上部内には、
上記の排圧用作動室35を前記の排圧口15へ連通させ
る弁孔61が前記の筒孔30dとほぼ同軸上に形成され
る。その弁孔61に筒状の開閉弁体62が上下方向へ摺
動自在に嵌入され、その開閉弁体62が前記スリーブ4
4の上部に固定される。上記の弁孔61の一端壁である
下端壁63と上記の開閉弁体62との間に入口室64が
設けられ、同上の弁孔61の他端壁である上端壁65と
同上の開閉弁体62との間に出口室66が設けられる。
その上端壁65は、プススチック製であって、止め輪6
7によって前記の給排弁箱29に受け止められている。
【0043】前記の絞り路Gは、上記の入口室64と上
記の出口室66とを連通するように構成されており、よ
り具体的にいえば、上記の開閉弁体62の外周面と上記
の弁孔61の内周面との間の嵌合隙間によって構成され
る。その開閉弁体62の上面に閉止用弁面69が形成さ
れるとともに、上記の上端壁65の外周下部にOリング
製の弁座70が設けられる。これら弁面69と弁座70
とによって前述の開閉部分が構成されている。上記の上
端壁65と上記の開閉弁体62との間には、弾性体であ
る開弁バネ71が設けられる。その開閉弁体62は、上
記の開弁バネ71によって下向きに押圧されて、上記の
弁座70から離間される。
【0044】なお、上記の開閉弁体62の下面と上記の
下端壁63との間には接当隙間Hが形成されている。ま
た、上記の開閉弁体62は、その周面に形成した溝72
内のグリースによって軽く摺動される。また、前記の閉
弁バネ58は、前記の圧抜き弁体57と上記の上端壁6
5との間に装着されている。
【0045】上記パイロット弁18と開閉手段60は、
主として図1に示すように、次のように作動する。ピス
トン8の下降に同行してスプール弁体46が図3中の左
半図の実線で示す上死点にある状態から、同左半図中の
二点鎖線で示す下死点にある状態に切換えられる場合に
は、まず、圧抜き弁体57が圧抜き弁座56に着座し
て、次いで、同左半図中の一点鎖線(又は図1中の一点
鎖線)で示すように、上記スプール弁体46の圧力供給
孔53の下端が環状封止部材48の下面から下向きに離
間し始める。
【0046】すると、給圧口14の圧縮空気が、上記の
圧力供給孔53とパイロット弁室45とスリーブ44の
貫通孔54とを通って排圧用作動室35へ供給され始め
るとともに、その排圧用作動室35から前記の接当隙間
Hを通って前記の入口室64へ供給され始める。その入
口室64へ供給された圧縮空気は、前記の絞り路G・G
を通過した後、閉止用弁面69と弁座70との間を通っ
て排圧口15へ放出される。
【0047】上記スプール弁体46がさらに下降して上
記の圧力供給孔53の下端開口が上記の給圧口14に対
面すると、その給圧口14の圧縮空気が排圧用作動室3
5へ多量に供給されていく。これにより、絞り路Gを通
過する流量が増加して流動抵抗も増加するので、入口室
64の圧力が高っていく。すると、図3中の右半図の実
線で示すように、まず、開閉弁体62及びスリーブ44
が前記の2つのバネ58・71に抗して上昇駆動され
て、閉止用弁面69が弁座70に閉止接当されるので、
圧縮空気の放出が阻止される。すると、上記の排圧用作
動室35内が急速に加圧され、その圧力によって前記の
給排弁体30が強力に押し下げられ、その弁体30が同
上右半図の排圧位置Yへ切換えられる。これにより、発
動室9は、給排気孔36と作業用室32と排圧室34と
排圧孔38とを経て排圧口15に連通され、ピストン8
の上昇復帰行程が開始される。
【0048】なお、上記の給排弁体30の押し下げ時に
は、その下降途中で、背圧抵抗が、排圧側受圧面30b
の受圧断面積Eに加わる力から給圧用受圧面30aの受
圧断面積Dに加わる力に低下する。このため、給排弁体
30は、下降途中から下降速度が増加して、排圧位置Y
への切換えが一層確実になる。
【0049】そして、上記ピストン8の上昇に同行して
スプール弁体46が図3中の右半図の実線で示す下死点
位置から同右半図中の二点鎖線で示す上死点位置へ切換
えられる場合には、まず、スプール弁体46の外周面が
サドル部材49の内周面に封止接触し、次いで、圧抜き
弁体57を閉弁バネ58に抗して圧抜き弁座56から離
間させ、排圧用作動室35をスリーブ44の貫通孔54
と圧抜き弁座56と圧抜き口55とを経て排圧口15に
連通させる。これにより、給排弁体30が上下の差圧力
で押し上げられて左半図の給圧位置Xに切り換わる。す
ると、発動室9は、給排気孔36・作業用室32・給圧
用作動室33を経て給圧口14に連通され、ピストン8
の下降駆動行程が開始されるのである。
【0050】上記の実施例は次の長所が得られる。絞り
路Gと開閉手段60との作用により、排圧用作動室35
への圧縮空気の供給量が極微少量の場合には、その排圧
用作動室35の圧力上昇を防止するとともに、その圧縮
空気の供給量が増加した時点で上記の作動室35を急速
に加圧することが可能となるので、上記の給排弁体30
を給圧位置Xから排圧位置Yへ強力に押圧して、その給
排弁体30が切換え途中で停止することを防止できる。
【0051】絞り路Gを入口室64と出口室66と間に
設けて、これら両室64・66の間の差圧力によって開
閉弁体62を閉弁移動させるように構成したので、構成
が簡素で作動も確実である。上記の絞り路Gを弁孔61
と開閉弁体62との間の嵌合隙間によって構成したの
で、加工コストが安いうえ、絞り路Gの流路面の面粗さ
と流路断面積とを高精度に仕上げることが可能となる。
このため、上記の絞り路Gの流動抵抗を所望の値に設定
することが容易となり、開閉手段60の作動精度が高ま
る。上記の開閉手段60の弁孔61と給排弁体30の筒
孔30dとを同軸上に形成し、その筒孔30dに挿入し
たスリーブ44の上部に開閉弁体62を固定したので、
部品点数が少なくなって構成が簡素になる。
【0052】スプール弁体46の上部内に圧力供給孔5
3を設けたので、その弁体46の外周面に従来例の先ぼ
そりテーパ部を形成する必要がなくなるうえ、そのスプ
ール弁体46の外周面に耐摩耗性の筒状サドル部材49
を外嵌したので、環状封止部材48の耐久性が高まる。
ちなみに、本発明者の実験結果によれば、その環状封止
部材48は、Oリングだけで構成した場合には耐用時間
が約200時間であるのに対して、本発明の構成の場合に
は10倍の2000時間以上でも使用可能であり、耐久性が
大幅に向上した。
【0053】図4は、前記の開閉手段の変形例を示して
いる。この変形例においては、上記の実施例と同じ構成
の部材には原則として同一の符号を付けてある。この変
形例が上記の実施例と異なる点は、前記プススチック製
の上端壁65の下面によって、開閉手段60の弁座70
を構成したことにある。なお、上記の上端壁65の外周
面と給排弁箱29との間はOリング76によって封止さ
れている。上記の上端壁65は、全体をプススチックで
構成することに代えて、金属板の下面にプススチックを
コーティグしたものであってもよい。
【0054】上記の各実施例や変形例は次のように変更
可能である。前記の開閉手段60の開閉弁体62は、前
記パイロット弁18のスリーブ44とは別体に設けても
よい。この場合には、上記スリーブ44を前記の給排弁
箱29に固定してもよく、また、上記の開閉手段60の
弁孔61を給排弁箱29内の別の部分に独立させて設け
てもよい。
【0055】上記の開閉弁体62を開弁させる弾性体
は、前記バネ71に代えて、ゴム等によって構成するこ
とも可能である。前記の絞り路Gは、嵌合隙間によって
構成することに代えて、前記の開閉弁体62の両端面間
に貫通形成した絞り孔によって構成してもよい。この場
合には、その絞り孔にニードル弁を設けることが好まし
い。さらに、上記の絞り路Gは、1つの孔に限定される
ものではなく、目の細かい金網を積層したフィルター状
の流路によって構成し、流体が通過するときに流動抵抗
を付与する流路であればよい。
【0056】さらに、上記の開閉手段60は、開閉弁体
62を両端面の差圧力によって閉弁移動させるものに代
えて、排圧作動室35を大気側へ連通させる弁座孔と、
その排圧作動室35の圧力を検出する圧力センサと、そ
の圧力センサの検出信号に基づいて上記の弁座孔を閉じ
る弁体とによって構成することも可能である。この場合
には、絞り路Gを、上記の弁座孔の下流側に設けること
も可能である。
【0057】パイロット弁18の環状封止部材48は、
スリーブ44の受止め部51の下面に装着することに代
えて、その受止め部51の内周面に装着することも可能
である。また、その封止部材48は、前記サドル部材4
9を省略して、Oリング50だけで構成してもよい。ま
た、そのOリング50に代えて他の種類のパッキンを採
用してもよい。本発明は、絞り路Gと開閉手段60とを
排圧用作動室35に付設したものであればよく、給排弁
13やパイロット弁18の切換え構造を変形したものに
も適用できることは勿論である。
【0058】なお、上記ブースタポンプ装置1は、上下
逆に配置したり横向き配置したり又は斜め向きに配置し
たりした状態で使用可能である。また、発動機2は、空
圧作動式に構成することに代えて、窒素などの他の種類
のガスで作動させたり、圧油等の液体で作動させたりす
ることも可能である。また、上記の発動機2によって駆
動される被駆動機は、油圧ポンプ3に代えて、空圧ポンプ
であってもよい。この空圧ポンプの場合には、前記ポン
プ室21に導入された空気圧力によって前記ピストン8
を上昇復帰させることが可能なので、前記の復帰バネ1
1を省略してもよい。さらに、上記の被駆動機は、往復
直線運動を機械的仕事に変換する機器であればよく、他
の種類の機器であってもよい。
【0059】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成され作用す
ることから次の効果を奏する。パイロット弁による圧力
流体の供給開始時やそのパイロット弁の封止部分からの
リーク等によって極微少量の圧力流体が排圧用作動室へ
供給された場合には、その供給された圧力流体を絞り路
から放出することによって排圧用作動室の圧力上昇を防
止し、その圧力流体の供給量が増加した時点で上記の絞
り路の作用によって上記の排圧用作動室を急速に加圧す
ることが可能となる。従って、上記の給排弁体を給圧位
置から排圧位置へ強力に押圧でき、その給排弁体が切換
え途中で停止することを防止できる。その結果、発動機
の運転を継続できる。
【0060】なお、開閉手段の入口室と出口室と間に上
記の絞り路を設けて、これら両室間の差圧力によって開
閉弁体を閉弁移動させるように構成した場合には、その
開閉手段は構成が簡素となって作動も確実となる。上記
の開閉手段に設けた弁孔と開閉弁体との間の嵌合隙間に
よって上記の絞り路を構成した場合には、その絞り路の
流路面の面粗さ等を高精度に仕上げることが可能となる
ため、上記の絞り路の流動抵抗を所望の値に設定するこ
とが容易となり、開閉手段の作動精度が高まる。
【0061】また、上記の弁孔と給排弁体の筒孔とを同
軸上に形成して、その筒孔に挿入したスリーブの上部に
開閉弁体を固定した場合には、部品点数が少なくなって
構成がさらに簡素になる。さらに、スプール弁体の上部
内に圧力供給孔を設けるとともにそのスプール弁体の外
周面に筒状サドル部材を外嵌した場合には、環状封止部
材の耐久性が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の流体圧ピストン発動機の給排弁の部分
図であって、図2の拡大詳細図である。
【図2】上記の発動機を設けたブースタポンプ装置の縦
断面図である。
【図3】上記の発動機の作動説明用の模式図である。
【図4】前記の給排弁に設けた開閉手段の変形例を示す
部分図である。
【図5】本発明の前提となる基本構造を示すシステム図
である。
【図6】従来例を示し、前記の図3に相当する図であ
る。
【符号の説明】
8…ピストン、9…発動室、13…給排弁、14…給圧
口、15…排圧口、18…パイロット弁、29…給排弁
箱、30…給排弁体、30d…給排弁体30の筒孔、33
…給圧用作動室、35…排圧用作動室、44…スリー
ブ、46…スプール弁体、48…環状封止部材、49…
筒状サドル部材、50…Oリング、51…受止め部、5
3…圧力供給孔、55…圧抜き口、57…圧抜き弁体、
60…開閉手段、61…弁孔、62…開閉弁体、63…
弁孔61の一端壁(下端壁)、64…入口室、65…弁孔61
の他端壁(上端壁)、66…出口室、69…閉止用弁面、
70…弁座、69・70…開閉手段60の開閉部分、71
…弾性体(開弁バネ)、G…絞り路、X…給圧位置、Y…
排圧位置。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストン(8)に対面する発動室(9)に対
    して圧力流体を供給または排出する給排弁(13)を設け、
    その給排弁(13)の給排弁箱(29)内に給排弁体(30)を切換
    え移動自在に挿入し、その給排弁体(30)の両端側に、そ
    の弁体(30)を給圧位置(X)へ切換える給圧用作動室(33)
    と、同上の弁体(30)を排圧位置(Y)へ切換える排圧用作
    動室(35)とを設け、その排圧用作動室(35)に対して圧力
    流体を供給又は排出するパイロット弁(18)を設けた、流
    体圧ピストン発動機において、上記の排圧用作動室(35)
    と上記の給排弁箱(29)の外側空間との間に、その排圧用
    作動室(35)の圧力が設定圧力よりも低いときには開き状
    態に保たれるとともに同上の排圧用作動室(35)の圧力が
    上記の設定圧力以上になったときに上記の開き状態を解
    除する開閉手段(60)と、その開閉手段(60)の開閉部分(6
    9,70)に対して直列状に配置した絞り路(G)とを設け
    た、ことを特徴とする流体圧ピストン発動機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した流体圧ピストン発動
    機において、 前記の開閉手段(60)を、前記の排圧用作動室(35)に連通
    する弁孔(61)と、その弁孔(61)に進退自在に挿入した開
    閉弁体(62)と、上記の弁孔(61)の一端壁(63)と上記の開
    閉弁体(62)との間に設けた入口室(64)と、同上の弁孔(6
    1)の他端壁(65)と同上の開閉弁体(62)との間に設けた出
    口室(66)と、その出口室(66)の壁面に設けた弁座(70)と
    上記の開閉弁体(62)に設けた閉止用弁面(69)とからなる
    前記の開閉部分と、上記の弁面(69)を上記の弁座(70)か
    ら離間させる弾性体(71)とによって構成し、上記の出口
    室(66)と上記の入口室(64)とを前記の絞り路(G)によっ
    て連通して構成した、ことを特徴とする流体圧ピストン
    発動機。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載した流体圧ピストン発動
    機において、 前記の弁孔(61)の内周面と前記の開閉弁体(62)の外周面
    との嵌合隙間によって前記の絞り路(G)を構成し、前記
    の弁座(70)を上記の弁孔(61)の前記の他端壁(65)に設け
    た、ことを特徴とする流体圧ピストン発動機。
  4. 【請求項4】 シリンダ(7)に挿入したピストン(8)の
    上側に発動室(9)を設け、その発動室(9)を給圧口(14)
    と排圧口(15)とへ切換え接続する給排弁(13)を設け、そ
    の給排弁(13)を流体圧の給圧位置(X)と排圧位置(Y)と
    に切換え操作するパイロット弁(18)を設け、 上記の給排弁(13)を、上記シリンダ(7)の上側に設けた
    筒状の給排弁箱(29)と、その給排弁箱(29)内に上下移動
    自在に挿入した給排弁体(30)とで構成し、その給排弁体
    (30)の下側に上記の給圧口(14)に連通される給圧用作動
    室(33)を設けるともに、同上の給排弁体(30)の上側に、
    上記の給圧口(14)と上記の排圧口(15)とへ選択的に連通
    される排圧用作動室(35)を設け、 上記のパイロット弁(18)を、上記の給排弁体(30)の筒孔
    (30d)内に挿入したスリーブ(44)と、そのスリーブ(44)
    内に上下移動自在に挿入したスプール弁体(46)と、上記
    の給圧口(14)と上記の排圧用作動室(35)との間に設けた
    環状封止部材(48)と、同上の排圧用作動室(35)と前記の
    上記の排圧口(15)との間に設けた圧抜き弁体(57)とで構
    成し、上記の環状封止部材(48)を上記スプール弁体(46)
    の外周面と前記の筒孔(30d)との間に嵌入し、その環状
    封止部材(48)に上側から接当する受止め部(51)を上記ス
    リーブ(44)の下部に設け、上記スプール弁体(46)を前記
    ピストン(8)に連結して構成した、流体圧ピストン発動
    機において、 上記の排圧用作動室(35)を、絞り路(G)と開閉手段(60)
    の開閉部分(69,70)とを順に経由して上記の給排弁箱(2
    9)の外側空間へ連通させ、 上記の開閉手段(60)を、上記の排圧用作動室(35)に連通
    する弁孔(61)と、その弁孔(61)に上下方向へ摺動自在に
    嵌入した開閉弁体(62)と、その開閉弁体(62)の上部に設
    けた閉止用弁面(69)と上記の弁孔(61)の上端壁(63)に設
    けた弁座(70)とからなる上記の開閉部分と、上記の弁座
    (70)から上記の開閉弁体(62)を離間させる開弁バネ(71)
    とによって構成し、 上記の弁孔(61)の内周面と上記の開閉弁体(62)の外周面
    との間の嵌合隙間によって上記の絞り路(G)を構成し
    た、ことを特徴とする流体圧ピストン発動機。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載した流体圧ピストン発動
    機において、 前記の弁孔(61)を前記の筒孔(30d)とほぼ同軸上に形成
    し、その筒孔(30d)に前記スリーブ(44)を上下方向へ移
    動自在に嵌入するとともに、そのスリーブ(44)の上
    部に前記の開閉弁体(62)を固定し、上記スリーブ(4
    4)の上部内に前記の圧抜き弁体(57)を設けて構成した、
    ことを特徴とする流体圧ピストン発動機。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5に記載した流体圧ピスト
    ン発動機において、前記スプール弁体(46)の上部に、前
    記の給圧口(14)を前記の排圧用作動室(35)へ連通させる
    圧力供給孔(53)を設け、その圧力供給孔(53)の上端を上
    記スプール弁体(46)の上面に開口するとともに、同上の
    圧力供給孔(53)の下端を同上スプール弁体(46)の外周面
    に開口し、 前記の環状封止部材(48)を、上記スプール弁体(46)の外
    周面に外嵌した筒状サドル部材(49)と、その筒状サドル
    部材(49)の外周面に外嵌したOリング(50)とによって構
    成した、ことを特徴とする流体圧ピストン発動機。
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