JP2541942Y2 - ガス増圧器 - Google Patents

ガス増圧器

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JP2541942Y2
JP2541942Y2 JP7461191U JP7461191U JP2541942Y2 JP 2541942 Y2 JP2541942 Y2 JP 2541942Y2 JP 7461191 U JP7461191 U JP 7461191U JP 7461191 U JP7461191 U JP 7461191U JP 2541942 Y2 JP2541942 Y2 JP 2541942Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、圧縮空気等の圧力流体
によって往復駆動される大径のピストンとプランジャ室
に挿入した小径のプランジャとを直列に連結して、その
プランジャ室内に導入した低圧ガスを上記ピストンとプ
ランジャとの断面積比に応じて増圧する形式のガス増圧
器に関する。
【0002】(考案の背景) 一般に、射出成形機等の固定台に金型を固定する流体圧
クランプには、油圧クランプが採用されている。この油
圧クランプは、圧力が約250kgf/cm2の高圧油によって強
力なクランプ力が得られるのでクランプ装置を小形化で
きる点で優れるが、高圧油封止用パッキンから極微少量
ながらも油がリークすることから、そのリーク油によっ
て雰囲気が汚染されてしまうのが現状である。このた
め、最近になって特に高まってきた超クリーン化の要求
を油圧クランプによって達成することには限度があっ
た。
【0003】本考案者は、上記のクリーン化の要求と流
体圧クランプの小形化とを両立させるために、次のクラ
ンピングシステムを先に考えた。そのシステムとは、空
気コンプレッサから供給されてきた約5kgf/cm2の圧縮
空気をガス増圧器によって約40kgf/cm2にまで増圧し
て、この高圧空気を流体圧クランプの作動流体として使
用する技術である。
【0004】上記ガス増圧器は、本考案者が先に提案し
た特公昭55-40761号公報または特開昭63-130904号公報
に記載した空圧ピストン発動機によってガスポンプを駆
動するように構成したものである。
【0005】即ち、空圧ピストンの上側に発動室を設
け、その発動室に対して圧縮空気を給排切換手段によっ
て供給・排出させるように構成し、その空圧ピストンよ
りも小径のプランジャを空圧ピストンから下向きに突設
して、そのプランジャの下側にプランジャ室を設け、そ
のプランジャ室の下部にガス受入用の第1逆止弁とガス
吐出用の第2逆止弁とを接続してある。
【0006】
【従来の技術】本考案者が知っている従来のガス増圧器
は、上記と同様に構成されるだけにとどまっていた。即
ち、第1ピストンを上昇復帰行程から下降駆動行程へ切
換える時には、給排切換手段によって発動室へ圧縮空気
を供給し、その圧力によって第1ピストンを下降駆動し
て、プランジャをプランジャ室内へ進出させる。これと
は逆に、その第1ピストンを下降駆動行程から上昇復帰
行程へ切換える時には、発動室を給排切換手段によって
大気側へ連通するとともに、プランジャ室に受け入れた
低圧ガスの圧力によってプランジャを上向きに押圧し
て、その圧力で第1ピストンを上昇復帰させて発動室内
の圧縮空気を大気側へ追い出すのである。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】上記の従来構造では次
の問題がある。ガス増圧器は発動室から第1ピストンへ
作用する下降駆動力とプランジャ室からプランジャへ作
用する吐出反力との釣り合いによって作動するので、出
口圧力の増加につれて発動室の圧力は高まっていく。
【0008】このため、その出口圧力が高い高負荷時に
は、発動室の圧力が高くて、その発動室内の圧縮空気の
排気に要する時間が長いので、その発動室内の背圧抵抗
によって第1ピストンの上昇復帰時間も長い。
【0009】 これに対して、出口圧力の低い低負荷時
には、発動室の圧力が低くて、その発動室内の圧縮空気
が短時間のうちに排出されるので、背圧抵抗が小さくて
第1ピストンの上昇復帰時間も短い。このため、プラン
ジャ室へのガス受け入れが不十分となって、次の吐出量
が少なくなるのである。その結果、ガス増圧器は、平均
吐出量が少なくなって昇圧時間が長くなる。本発明は、
低負荷時のガス吐出量を増加させることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記の目的を
達成するために、ガス増圧器を次のように構成した。
【0011】(請求項1の考案) 例えば図1と図2に示すように、第1シリンダ孔7に挿
入した第1ピストン8の上側に発動室9を設けて、その
発動室9に圧力流体を供給・排出させる給排切換手段5
を設ける。上記の第1シリンダ孔7よりも小径のプラン
ジャ孔20をその第1シリンダ孔7の下側に設ける。上
記プランジャ孔20にプランジャ21を上下方向へ移動
自在に挿入して、そのプランジャ21を上記の第1ピス
トン8に連結する。上記プランジャ21の下側にプラン
ジャ室23を設けて、そのプランジャ室23の下部にガ
ス受入用の第1逆止弁24とガス吐出用の第2逆止弁2
5とを接続する。上記の第1シリンダ孔7の上壁7aに
上記の発動室9に対面する第3シリンダ孔76を設け
る。上記の第1ピストン8の上昇移動の終期に上記の第
3シリンダ孔76に絞り隙間93を空けて嵌合する第3
ピストン77を、同上の第1ピストン8の上部に固定す
る。その第3ピストン77の上側に制動室79を設け
て、その制動室79を上記の絞り隙間93を通って前記
の発動室9に連通させる。
【0012】(請求項2の考案) 例えば図3に示すように、上記の請求項1の構成におい
て、前記の絞り隙間93を設けることに代えて、第3シ
リンダ孔76に前記の第3ピストン77をパッキン95
で気密状に嵌合させる。前記の第1シリンダ孔7の上壁
7aに前記の制動室79に連通する排気路96を設け
て、その排気路96に絞り弁97を設ける。
【0013】
【作用】(請求項1の考案) 主として図2に示すように、次のように作用する。図中
の右半図において、第1ピストン8が実線図に示す下死
点から一点鎖線図の位置へ上昇していくと、第3ピスト
ン77も実線図の位置から一点鎖線図の位置へ上昇して
いく。
【0014】上記の第1ピストン8の上昇移動の初期か
ら中期には、二点鎖線矢印で示すように、発動室9内の
圧力流体(ここでは圧縮空気)が外部へ排出されており、
制動室79が発動室9に直接に連通されている
【0015】一点鎖線図で示すように、上記の第1ピス
トン8が上死点の近くにまで上昇していくと、第3ピス
トン77が第3シリンダ孔76に嵌合して、絞り隙間9
3の絞り作用によって制動室79の内圧を高めていく。
【0016】 この制動室79の内圧が第3ピストン7
7の上面に背圧として加わるので、第1ピストン8及び
プランジャ21の上昇速度が減速され、第1逆止弁24
の出口24bの低圧ガス(ここでは低圧の圧縮空気)が
プランジャ室23へ緩やかに導入される。その結果、プ
ランジャ室23の受け入れ圧力が高まって、その分、次
吐出量が増加する。
【0017】 (請求項2の考案) 図3に示すように、次のように作用する。第1ピストン
8が上死点の近くにまで上昇して、第3ピストン77が
第3シリンダ孔76に気密状に嵌合すると、絞り弁97
の絞り作用によって制動室79の内圧を高めて、第1ピ
ストン8及びプランジャ21の上昇速度を減速させる。
その結果、上記の請求項1の考案と同様に、プランジャ
室23の受け入れ圧力が高まり、その分、次の吐出量が
増加するのである。
【0018】
【考案の効果】本考案は、上記のように構成され作用す
ることから次の効果を奏する。 (請求項1の考案) 第1ピストン及びプランジャの復帰時間が短い低負荷時
であっても、プランジャ室の受け入れ圧力を高めて次の
吐出量を増加できる。このため、ガス増圧器は、平均
出量が多くなり、昇圧時間を短縮できる。しかも、上記
の効果を得るにあたり、第3シリンダ孔に第3ピストン
を嵌合させるだけですむので、構成が簡素ですむ。
【0019】 (請求項2の考案) 上記の請求項1の考案と同様に、低負荷時の吐出量を増
加できるので、昇圧時間を短縮できる。しかも、排気路
に設けた絞り弁によって制動室からの排気速度を調節で
きるので、第1ピストンへ加えるブレーキ力を微調節で
きるという効果がある。
【0020】
【実施例】(第1実施例) 図1と図2は第1実施例を示している。図1において、
符号1はガス増圧器で、これは、圧縮空気を利用して往
復直線運動を発生する空圧ピストン発動機2と、この発
動機2で駆動されてガスを増圧するプランジャ式ガスポ
ンプ3とで構成されている。
【0021】上記の発動機2は、圧縮空気の圧力エネル
ギーを動力に変換する発動機本体4を有し、この発動機
本体4に対して給排切換手段5によって圧縮空気が供給
・排出される。これら発動機本体4および給排切換手段
5が複数のタイロッド6でガスポンプ3に締結されてい
る。
【0022】発動機本体4は次のように構成されてい
る。第1シリンダ孔7に第1ピストン8がパッキン10
を介して上下方向へ気密摺動自在に挿入される。その第
1シリンダ孔7の上壁7aと第1ピストン8との間に発
動室9が形成される。その発動室9に圧縮縮空気を供給
すると、第1ピストン8が下死点側へ駆動される。これ
に対して、その発動室9から圧縮空気を排出すると、第
1ピストン8が上死点側へ復帰可能とされる。
【0023】前記の給排切換手段5は給排弁13を有
し、上記の発動室9が給排弁13を介して給圧口14と
排圧口15とに選択的に接続される。給圧口14は、減
圧弁16を介して空気コンプレッサ17に接続される。
このコンプレッサ17の吐出圧力は、5.0から9.9kgf/cm
2の範囲に設定できるようになっている。また、排圧口
15は大気側へ開放されている。また、上記の給排弁1
3はパイロット弁18によって圧縮空気の給圧位置Xと
排圧位置Y(図2参照)とに切換え可能に構成されてい
る。
【0024】前記プランジャ式ガスポンプ3は次のよう
に構成される。第1シリンダ孔7よりも小径のプランジ
ャ孔20がその第1シリンダ孔7の下側に直列に形成さ
れる。そのプランジャ孔20にプランジャ21がパッキ
ン22を介して上下方向へ気密移動自在に挿入され、そ
のプランジャ21の上部が第1ピストン8に連結され
る。上記プランジャ21の下端21aの下側にプランジ
ャ室23を形成してある。その室23の下部に、ガス受
入用の第1逆止弁24の出口24bとガス吐出用の第2
逆止弁25の入口25aを接続してある。また、第1逆
止弁24の入口24aに前記のコンプレッサ17を接続
してある。
【0025】 上記の第1ピストン8を下降駆動する
と、プランジャ下端21aがプランジャ室23内に進出
してその内圧を高めて、第1逆止弁24の弁体26を押
し閉じるとともに第2逆止弁25の弁体27を押し開い
て出口25bから増圧した圧縮空気を吐出する。これと
は逆に、上昇復帰行程では、第1逆止弁24の入口24
aの圧力によって弁体26が押し開かれて約5kgf/
cmの圧縮空気がプランジャ室23へ導入されて、そ
の圧力によってプランジャ21が第1ピストン8を上昇
復帰させる。以上の行程を繰り返すことにより、吐出さ
れた圧縮空気が最終的には40kgf/cm以上の圧
力に到達する。
【0026】前記の給排切換手段5の具体的な構成を上
記の図1と図2で説明する。図2中の左半図および図1
は第1ピストン8の下降駆動行程の初期状態を示し、そ
の図2中の右半図は同上の第1ピストン8の上昇復帰行
程の初期状態を示している。
【0027】給排弁13は、シリンダ孔7の上端壁7a
の上部に固定した給排弁箱29内に筒状の給排弁体30
を挿入してなる。この弁体30は、押し上げられると図
2中の左半図の給圧位置Xに切換わり、押し下げられる
と同図2中の右半図の排圧位置Yに切換わる。
【0028】前記の給圧口14が、フィルタ37・給圧
用作動室33・給圧側弁座29a内・作業用室32・排
圧側弁座29b内・排圧室34・排圧孔38・出口室3
9の順で前記の排圧口15に連通される。出口室39に
は消音器40が内装されている。さらに、給圧用作動室
33は、弁体30の筒孔30dを経て排圧用作動室35
に連通される。その排圧用作動室35はOリング42に
よって排圧室34と区画されている。
【0029】図2中の左半図に示すように、給排弁体3
0を押し上げて給圧位置Xに切換えると、その弁体30
の下部に設けた給圧作動用受圧面30aが給圧側弁座2
9aから離間して、給圧用作動室33と作業用室32と
が連通されるとともに、同上の弁体30の途中高さ部に
設けた排圧側受圧面30bが排圧側弁座29bに座着し
て作業用室32と排圧室34との間が封止される。
【0030】これとは逆に、同図2中の右半図に示すよ
うに、給排弁体30を押し下げて排圧位置Yに切換える
と、給圧作動用受圧面30aが給圧側弁座29aに座着
して給圧用作動室33と作業用室32との間が封止され
るとともに、排圧側受圧面30bが排圧側弁座29bか
ら離間して作業用室32と排圧室34とが連通されるの
である。
【0031】前記のパイロット弁18は、上記の給排弁
体30を給圧位置Xと排圧位置Yとに切換えるものであ
って、ピストン式のパイロット弁箱71と前記の第1ピ
ストン8に固定したスプール46とOリング製の導圧弁
座48と圧抜き弁体53と圧抜き弁座52とからなる。
給排弁箱29の上部内には、パイロット用シリンダ70
のシリンダ室70aを形成して、そのシリンダ室70a
にパイロット弁箱71をOリング72で上下方向へ気密
移動自在に挿入してある。
【0032】第1ピストン8の移動に同行して下降する
スプール46が、図2中の左半図の実線で示す上死点に
ある状態から同左半図中の二点鎖線で示す下死点にある
状態に切換えられる場合には、まず、圧抜き弁体53が
圧抜き弁座52に座着して圧抜き口51が閉じられ、次
いで、スプール46の外周面と導圧弁座48の内周面と
が離間し始める。すると、給圧用作動室33内の圧縮空
気が、上記のスプール46と弁座48との間の開弁隙間
とパイロット弁室45と支持筒31の貫通孔31aとを
順に通って排圧用作動室35および受圧作動室70bへ
導入される。
【0033】 その受圧作動室70bの内圧力により、
右半図中の実線で示すように、パイロット弁箱71を両
ばね73・54の弾圧力に抗して上昇させて、導圧弁座
48をスプール46から急速に離間させる。これによ
り、排圧用作動室35に圧縮空気が急速に導入されて、
その圧縮空気が、給排弁体30を強力に押し下げて右半
図の排圧位置Yに切換える。その結果、発動室9は、給
排気孔36・作業用室32・排圧室34・排圧孔38の
経路で排圧口15に連通され、第1ピストン8の上昇復
帰行程が可能とされる。
【0034】上記とは逆に、第1ピストン8の上昇に同
行してスプール46が右半図中の実線で示す下死点位置
から左半図中の実線で示す上死点位置に切換えられる場
合には、まず、スプール46の外周面が弁座48の内周
面に封止接触し、次いで、圧抜き弁体53を閉弁ばね5
4に抗して圧抜き弁座52から離間させ、排圧用作動室
35を支持筒31の貫通孔31a・弁座52と弁体53
との間の開弁隙間・圧抜き口51の経路で排圧口15に
連通させる。これにより、給排弁体30が上下の差圧力
で押し上げられ左半図の給圧位置Xに切換わる。する
と、発動室9は、給排気孔36・作業用室32・給圧用
作動室33の経路で給圧口14に連通されて、第1ピス
トン8の下降駆動行程が開始されるのである。
【0035】前記のガスポンプ3は、さらに次のように
構成されている。図1に示すように、プランジャ孔20
の下側には、その孔20と同径の第2シリンダ孔57が
設けられる。その第2シリンダ孔57に、プランジャ2
1の下端21aに対面する第2ピストン58がOリング
59を介して上下方向へ気密移動自在に挿入される。そ
の第2ピストン58と蓋ボルト60との間にクッション
室61が設けられる。このクッション室61と前記の第
2逆止弁25の出口25bとが連通路62によって接続
される。
【0036】また、上記の第2ピストン58は、クッシ
ョン室61に装着した戻しバネ63によって上向きに弾
圧される。その第2ピストン58下部のフランジ66を
第2シリンダ孔57の周壁のストッパー部64に下側か
ら接当させることによって、その第2ピストン58が所
定量以上に上向き移動することを阻止してある。上記フ
ランジ66の切り欠き溝によって、前記の連通路62の
絞り部68を構成してある。
【0037】上記プランジャ21が下降駆動されるとき
には、その下端21aが第2ピストン58に接当し、引
き続いて、クッション室61の圧力と戻しバネ63とに
抗して第2ピストン58を押し下げていく。このため、
負荷の変化につれて第1ピストン8及びプランジャ21
の下降ストロークが変化しても、そのプランジャ下端2
1aと第2ピストン58との間の隙間を無くすことがで
きる。その結果、プランジャ室23の圧縮率が大きくな
り、ガスポンプ3の吐出量が多くなる。
【0038】また、第1ピストン8が上死点の近くにま
で上昇した時にその第1ピストン8の上昇速度を減速さ
せるブレーキ手段75が設けられる。即ち、第1シリン
ダ孔7の上壁7aに、前記の発動室9に対面する第3シ
リンダ孔76が設けられる。この第3シリンダ孔76は
上記のプランジャ孔20よりも大径に形成されており、
その第3シリンダ孔76に第3ピストン77が絞り隙間
93を空けて上下方向へ移動自在に挿入される。この第
3ピストン77は、第1ピストン8の上部から上向きに
突設してある。
【0039】上記第3ピストン77の上側に制動室79
が設けられる。この制動室79は、前記スプール46と
シリンダ上壁7aとの嵌合隙間をパッキン92で封止す
ることによって、前記の給圧用作動室33から区画され
ている。一方、その制動室79は、前記の絞り隙間93
を通って前記の発動室9に連通されている。
【0040】上記の制動室79と絞り隙間93は次のよ
うに作動する。前記の図2中の右半図において、第1ピ
ストン8が実線図に示す下死点から一点鎖線図の位置へ
上昇していくと、第3ピストン77も実線図の位置から
一点鎖線図の位置へ上昇していく。
【0041】上記の第1ピストン8の上昇移動の初期か
ら中期には、発動室9内の圧縮空気が、二点鎖線矢印で
示すように、給排気孔36・作業用室32・排圧室34
・排圧孔38の経路で外部へ排出されている。また、制
動室79が発動室9に開放されている。
【0042】その第1ピストン8が上死点の近くにまで
上昇すると、第3ピストン77が第3シリンダ孔76に
嵌合して、絞り隙間93の絞り作用によって制動室79
の内圧を高めていく。これにより、第1ピストン8の上
昇速度が減速され、第1逆止弁24の出口24bの圧縮
空気がプランジャ室23へ緩やかに導入されて、プラン
ジャ室23の受け入れ圧力が高まっていく。すると、プ
ランジャ室23からプランジャ21へ作用する押し上げ
力が制動室79からの押下げ力に打ち勝って、第1ピス
トン8を上死点へ移動させていく。
【0043】 従って、低負荷時であっても、プランジ
ャ室23に十分なガスを受け入れてその室23の圧力を
高められるので次の吐出量が増加する。その結果、ガス
増圧器は、平均吐出量が多くなって、設定圧力(ここで
は約40kgf/cm)に到達するまでの昇圧時間を
短縮できるのである。
【0044】(第2実施例) 図3に示すように、上記のブレーキ手段75が次のよう
に変更される。第3シリンダ孔76と第3ピストン77
とをパッキン95によって封止し、制動室79と発動室
9とを排気路96によって連通させ、その排気路96に
ニードル弁からなる絞り弁97を設けてある。そして、
第1ピストン8が上死点の近くにまで上昇してきたとき
に、絞り弁97の絞り作用によって制動室79の内圧を
高めて第1ピストン8を減速させるのである。
【0045】なお、上記の排気路96は、発動室9に連
通させることに代えて、給排気孔36に連通させてもよ
く、又は、大気側へ直接に連通させてもよい。
【0046】上記の各実施例は次のように変更すること
が可能である。ガス増圧器1は、縦向き姿勢に配置する
ことに代えて、横向き姿勢または斜め向き姿勢もしくは
上下逆の姿勢であってもよい。給排切換手段5は、前記
の従来例の項で述べた特公昭55-40761号公報または特開
昭63-130904号公報などに記載されたものであってもよ
い。第1ピストン8の下側には、その第1ピストン8を
上昇復帰させる戻しバネを追加してもよい。
【0047】ガスポンプ3の作動流体は、圧縮空気に代
えて、窒素ガスやヘリウムガスであってもよい。また、
ガスポンプ3によって増圧されるガスは、発動機2へ供
給されるガスとは別の種類のガスであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例を示し、ガス増圧器の縦断面図であ
る。
【図2】上記の増圧器のピストン発動機の作動説明図で
ある。
【図3】第2実施例を示し、第1ピストンのブレーキ手
段を示す部分図である。
【符号の説明】
4…発動機本体、5…給排切換手段、7…第1シリンダ
孔、7a…上壁、8…第1ピストン、9…発動室、20
…プランジャ孔、21…プランジャ、23…プランジャ
室、24…第1逆止弁、25…第2逆止弁、76…第3
シリンダ孔、77…第3ピストン、79…制動室、93
…絞り隙間、95…パッキン、96…排気路、97…絞
り弁(ニードル弁)。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発動機本体(4)の第1シリンダ孔(7)に
    挿入した第1ピストン(8)が上下方向へ移動する状態で
    見て、 その第1ピストン(8)の上側に発動室(9)を設け、 その発動室(9)に圧力流体を供給・排出させる給排切換
    手段(5)を設け、 上記の第1シリンダ孔(7)よりも小径のプランジャ孔
    (20)をその第1シリンダ孔(7)の下側に設け、 上記のプランジャ孔(20)にプランジャ(21)を上下方
    向へ移動自在に挿入して、そのプランジャ(21)を上記
    の第1ピストン(8)に連結し、 上記プランジャ(21)の下側にプランジャ室(23)を設
    け、 そのプランジャ室(23)の下部にガス受入用の第1逆止
    弁(24)とガス吐出用の第2逆止弁(25)とを接続し
    た、ガス増圧器において、 第1シリンダ孔(7)の上壁(7a)に上記の発動室(9)に
    対面する第3シリンダ孔(76)を設け、 上記の第1ピストン(8)の上昇移動の終期に上記の第3
    シリンダ孔(76)に絞り隙間(93)を空けて嵌合する第
    3ピストン(77)を、同上の第1ピストン(8)の上部に
    固定し、 その第3ピストン(77)の上側に制動室(79)を設け、
    その制動室(79)を上記の絞り隙間(93)を通って前記
    の発動室(9)に連通させて構成した、 ことを特徴とするガス増圧器。
  2. 【請求項2】 請求項1のガス増圧器において、 前記の絞り隙間(93)を設けることに代えて、 前記の第3シリンダ孔(76)に前記の第3ピストン(7
    7)をパッキン(95)で気密状に嵌合させ、 前記の第1シリンダ孔(7)の上壁(7a)に前記の制動室
    (79)に連通する排気路(96)を設け、 上記の排気路(96)に絞り弁(97)を設けた、 ことを特徴とするガス増圧器。
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