JPH07217592A - 電動機 - Google Patents

電動機

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Publication number
JPH07217592A
JPH07217592A JP908494A JP908494A JPH07217592A JP H07217592 A JPH07217592 A JP H07217592A JP 908494 A JP908494 A JP 908494A JP 908494 A JP908494 A JP 908494A JP H07217592 A JPH07217592 A JP H07217592A
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JP
Japan
Prior art keywords
rotary shaft
insulating cylinder
electric motor
armature core
varnish
Prior art date
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Pending
Application number
JP908494A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiro Nakai
貴弘 中居
Hisanori Toyoshima
久則 豊島
Manabu Kihara
学 木原
Fumihiro Ogawa
文弘 小川
Fumio Joraku
文夫 常楽
Hisamitsu Gomita
寿光 五味田
Kunio Miyashita
邦夫 宮下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Taga Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Taga Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Taga Engineering Co Ltd, Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Taga Engineering Co Ltd
Priority to JP908494A priority Critical patent/JPH07217592A/ja
Publication of JPH07217592A publication Critical patent/JPH07217592A/ja
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】電動機の回転子のワニス処理による回転軸の曲
がりを防止し、回転軸の曲がりによる電動機を運転した
ときの振動及び騒音の低減を実現させる。 【構成】電機子鉄心の軸方向端面の両側に回転軸を覆い
一端側が電機子鉄心に当接する絶縁筒と、絶縁筒外周に
嵌合し電機子鉄心端面に当接する当板を設け、回転軸と
筒部の内周に隙間を有するよう構成した。 【効果】回転軸7と絶縁筒12の内周に隙間gを設けた
ことにより、ワニスの収縮力に偏りが生じた場合でも、
絶縁筒12の隙間gへの撓みによって収縮力を吸収し回
転軸7の応力発生を低減し回転軸7の撓みを防止できる
ので、回転軸7の偏心による回転バランスを増加させる
ことなく低振動,低騒音の電動送風機1を提供すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転子に巻線を巻回
し、巻線を樹脂等の接着剤にて固着した電動機に係り、
特に高速回転時の振動及び騒音の低減に関する。
【0002】
【従来の技術】従来回転軸に巻線を巻回するような電動
機においては、特開昭50−56504 号公報の図2に記載さ
れているように一端側を電機子鉄心端面に当接し、回転
軸に圧入嵌合される絶縁筒、絶縁筒の外周に嵌合させ電
機子鉄心端面に当接する当板を設けるよう構成し、その
とき絶縁筒の内周は全面が回転軸に接しているのが一般
的であった。そして絶縁筒と当板の外周には巻線が巻回
されてワニス等が塗付され、巻線が前記絶縁筒と当板に
接着固定される。従って巻線,絶縁筒,当板,電機子鉄
心及び回転軸が一体化固定される構造となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般的に電動機の回転
子巻線を固定するために用いられる熱硬化性樹脂等から
なるワニスは、巻線に含浸されやすいように高温状態
(約100℃)の低粘度状態で硬化剤と配合し巻線に塗
付される。硬化剤との配合により高温状態で硬化し、そ
の後常温まで冷却される工程で製作される。この冷却さ
れる際に起こるワニスの熱収縮によりワニスにより接着
されている巻線が絶縁筒ごと回転軸に応力を与え、この
とき熱収縮に偏りが生じると回転軸が収縮力の強い方向
に撓んでしまうことも起きる。回転軸の曲がった電動機
を運転すると、回転軸の偏心が高速回転で振動増加の原
因となり騒音も増加する。
【0004】そこで本発明の目的は、この回転軸の曲が
りを防止し、低振動,低騒音の電動機を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の特徴とするところは、電機子鉄心の軸方向端
面の両側に回転軸を覆い一端側が電機子鉄心に当接する
絶縁筒と、絶縁筒外周に嵌合し電機子鉄心端面に当接す
る当板を設け、前記絶縁筒の内周に径の異なる段差を設
けて、内径の小さい方は電機子鉄心側の端面近傍に形成
され、前記回転軸と圧入嵌合されるように構成したこと
にある。
【0006】
【作用】一般的に電動機の回転子巻線を固定するために
用いられる熱硬化性樹脂等からなるワニスは、巻線に含
浸されやすいように高温状態(約100℃)の低粘度状
態で硬化剤と配合し巻線に塗付される。硬化剤との配合
により高温状態で硬化し、その後常温まで冷却される工
程で製作される。この冷却される際に起こるワニスの熱
収縮でワニスにより接着されている巻線が絶縁筒ごと回
転軸に応力を発生し、このとき熱収縮に偏りが生じると
回転軸が収縮力の強い方向に撓んでしまうことも起き
る。
【0007】本発明によれば、上記の如く絶縁筒の内周
に径の異なる段差を形成して絶縁筒の内周と回転軸との
間に隙間を設けるようにしているので、ワニスの熱収縮
力を絶縁筒が前記隙間に撓むことによって吸収すること
ができ、回転軸に加わる収縮力を低減し回転軸の曲がり
を防止することができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付の図面に添って
説明する。
【0009】図1に、電気掃除機に用いられる電動送風
機1に本発明を適用した例を示す。電動送風機1は、電
動機部2及び送風機部20から構成され、電動機部2は
整流子形電動機で円筒状に形成されたハウジング3とそ
の開放側端面に固定されたエンドブラケット4内に回転
子5及び固定子6が収納される。回転子5は回転軸7の
両端に設けた軸受8をハウジング3及びエンドブラケッ
ト4に設けた軸受支持部9にて支持される。送風機部2
0は、案内翼21,戻り翼22を有するデフューザ23
がエンドブラケット4上にネジ24により固定される。
案内翼21の内周側には遠心羽根車25が回転軸7に一
体化固定されて配置し、それらを覆ってファンケーシン
グ26がエンドブラケット4の外周に圧入し固定され
る。
【0010】次に図2に、従来の回転子5の断面を示
す。
【0011】回転子5は複数のスロット10を有した電
機子鉄心11の中央部に回転軸7が圧入により固定さ
れ、電機子鉄心11の軸方向両端には回転軸7に絶縁筒
12が電機子鉄心11の端面まで圧入され、絶縁筒12
の外周に嵌合する当板13を電機子鉄心11に当接する
ように配置し、スロット10の内周面には絶縁紙14が
挿入され、スロット10間を各々の絶縁材を介して巻線
15が巻回され回転軸7の一端側に圧入固定される整流
子16に接続し、当板13上の巻線15には回転中の巻
線15の動きを防止するために熱硬化性樹脂からなるワ
ニスを含浸させ固定する。この構成からなる回転子5に
おいて、当板13上の巻線15に含浸させるワニスは高
温にて硬化し常温に冷却されるとき収縮し絶縁筒12の
外周に収縮力が加わる。このとき当板13上の巻線15
の重なり量は均一ではないため含浸しているワニスの量
にアンバランスを生じて絶縁筒12の外周に加わる応力
は全周で等しくなく絶縁筒12の或る位置に強い応力が
発生する。絶縁筒12は回転軸7に圧入され絶縁筒12
の内周が回転軸7に当接しているため回転軸7にも収縮
力は伝達され、図の如く回転軸7は当板13側の絶縁筒
12端部付近で曲げられる。回転軸7の曲がった回転子
5を電動送風機1に搭載し運転すると回転軸7の偏心に
より高速回転で振動増加の原因となり騒音も増加する。
【0012】図3に、本発明の回転子5の断面を示した
図1の部分図を示す。
【0013】電機子鉄心11の軸方向両端に回転軸7を
覆い電機子鉄心11の端面まで圧入される絶縁筒12の
内周に径の異なる段差d1,d2を設けて、d1 は回転軸
7に圧入嵌合し、内径d2 は回転軸7と隙間gを有する
よう構成してある。回転子巻線15は電機子鉄心11の
スロット10内を通り、絶縁筒12と当板13の外周に
巻回され配置し熱硬化性樹脂からなるワニスの硬化によ
り絶縁筒12及び当板13と一体化固定される。この径
の異なる段差を設けた絶縁筒12を使用した回転子5
の、当板13上の巻線15にワニスを含浸させるとワニ
スが硬化し常温に戻る際に冷却収縮することにより絶縁
筒12に応力が発生し、当板13上の一様ではない巻線
15の重なり量は均一ではないため含浸しているワニス
の量にアンバランスを生じて絶縁筒12の外周に加わる
応力は全周で等しくなく絶縁筒12の或る位置に強い応
力が発生する。
【0014】しかしながら絶縁筒12の外周は当板13
部に嵌合し内径d1 は回転軸7に圧入しているためワニ
スの収縮力によって絶縁筒12に発生する応力は絶縁筒
12の当板13側内周に設けた回転軸7への圧入部の内
径d1 を支点に絶縁筒12が隙間に撓むことによって回
転軸7にはワニスの収縮力が伝達されず回転軸7の曲が
りは防止できる。また内径d1 は組立の際に回転軸7と
の芯出しの効果もある。
【0015】図4に、本発明にかかる他の実施例の回転
子5の断面を示す。
【0016】絶縁筒12の内周には内径を回転軸7に圧
入される弾性体により形成されたスリーブ30が絶縁筒
12と一体に設けられており、これによっても組立の際
の回転軸7との芯出しが可能で前述のようにワニスの収
縮による絶縁筒12の応力はスリーブ30とともに撓む
ことでスリーブ30の弾性により吸収され、回転軸7に
応力が発生することなく同様の効果を得ることができ
る。
【0017】
【発明の効果】以上、本発明によれば、以下の効果を得
ることが出来る。
【0018】まず、回転軸7と絶縁筒12の内周に隙間
gを設けたことにより、ワニスの収縮力に偏りが生じた
場合でも、絶縁筒12の隙間gへの撓みによって収縮力
を吸収し回転軸7の応力発生を低減し回転軸7の撓みを
防止でき、絶縁筒12の内周に絶縁筒12と一体に形成
され内径を回転軸7に圧入される弾性体からなるスリー
ブ30を設けることによっても同様の効果を得られる。
【0019】従って、回転軸7の偏心による回転バラン
スを増加させることなく低振動,低騒音の電動送風機1
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す電動送風機の縦断面図
である。
【図2】回転子の従来例を示す断面図である。
【図3】本発明の一実施例を示す回転子の部分図であ
る。
【図4】本発明の他の実施例を示す回転子の断面図であ
る。
【符号の説明】
2…電動機、5…回転子、7…回転軸、10…スロッ
ト、11…電機子鉄心、12…絶縁筒、13…当板、3
0…スリーブ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木原 学 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立製作所リビング機器事業部内 (72)発明者 小川 文弘 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 日 立多賀エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 常楽 文夫 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立製作所リビング機器事業部内 (72)発明者 五味田 寿光 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立製作所リビング機器事業部内 (72)発明者 宮下 邦夫 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立製作所リビング機器事業部内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸,複数のスロットを有し中央に回転
    軸が圧入固定される電機子鉄心,該電機子鉄心の軸方向
    端面の両側に回転軸を覆う絶縁筒,複数のスロット内を
    通り絶縁筒の外周に巻回される巻線及び該巻線をワニス
    により含浸固定する回転子を備えた電動機において、 前記絶縁筒と回転軸との間に嵌合隙間を設けたことを特
    徴とする電動機。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記絶縁筒の内周に径
    の異なる段差を設け、小さい方の径と前記回転軸を圧入
    嵌合としたことを特徴とする電動機。
  3. 【請求項3】請求項2において、前記小さい方の内径を
    絶縁筒の前記電機子鉄心側,端面近傍に設けたことを特
    徴とする電動機。
  4. 【請求項4】請求項1において、前記絶縁筒の嵌合隙間
    内に弾性体による筒状に形成されたスリーブを設けたこ
    とを特徴とする電動機。
JP908494A 1994-01-31 1994-01-31 電動機 Pending JPH07217592A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP908494A JPH07217592A (ja) 1994-01-31 1994-01-31 電動機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP908494A JPH07217592A (ja) 1994-01-31 1994-01-31 電動機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07217592A true JPH07217592A (ja) 1995-08-15

Family

ID=11710758

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP908494A Pending JPH07217592A (ja) 1994-01-31 1994-01-31 電動機

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JP (1) JPH07217592A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11146619A (ja) * 1997-11-08 1999-05-28 Nippon Densan Corp スピンドルモータ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11146619A (ja) * 1997-11-08 1999-05-28 Nippon Densan Corp スピンドルモータ

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