JPH07217548A - ベーンポンプ - Google Patents

ベーンポンプ

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JPH07217548A
JPH07217548A JP993594A JP993594A JPH07217548A JP H07217548 A JPH07217548 A JP H07217548A JP 993594 A JP993594 A JP 993594A JP 993594 A JP993594 A JP 993594A JP H07217548 A JPH07217548 A JP H07217548A
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side plate
housing
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front housing
bearing
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JP993594A
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Susumu Honaga
進 穂永
Mitsunori Naruse
光則 成瀬
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Toyoda Koki KK
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Toyoda Koki KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ベーンポンプにおいて、回転軸に対するサイド
プレートの同軸度の精度を向上させる。 【構成】フロントハウジング11に軸受14の内周と同
軸心かつ同径の案内面15を形成し、サイドプレート2
1に設けた当接面22aを案内面15で案内させて、サ
イドプレート21を位置決めするようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ベーンポンプに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来のベーンポンプは、図4に示すよう
に、ハウジング1に軸受2を介して回転軸3を回転可能
に軸承し、サイドプレート4、カムリング5のそれぞれ
の外周端面をハウジング1に嵌合し、ロータ6を回転軸
3に回転連結して構成されている。ここで、サイドプレ
ート4とカムリング5はハウジング1に圧入される図略
のピンにより半径方向を支持されている。ここで、サイ
ドプレート4には一対の吐出ポート9が形成され、他方
の吐出ポート9は回転軸3の軸心を中心とした点対称位
置に形成されている。同様に、サイドプレート9には図
略の吸入ポートが回転軸3の軸心を中心とした点対称位
置にそれぞれ形成されている。
【0003】上記構成において、回転軸3に対するサイ
ドプレート4の同軸度を確保するためにハウジング1の
加工を以下のようにして行っている。先ず、ハウジング
1に図4中左方向から軸穴1aを加工する。その後、こ
の軸穴1aに軸受2を図3中左方向から圧入する。次
に、軸受2の内周を回転軸3の外径φd’に加工する。
【0004】次に、図4中右方向からサイドプレート4
の外周面の直径φD1 でハウジング1に第1案内面7を
加工するとともに、サイドプレート4のハウジング1側
端面に凹状に形成された小径部4aの直径φD2 で第2
案内面8を加工する。以上のように加工されたハウジン
グ1に対してサイドプレート4を組み付ける際、前記第
1案内面7および第2案内面8の一方を基準としてサイ
ドプレート4を案内することによって、サイドプレート
4の回転軸3に対する同軸度を確保している。
【0005】ここで、軸受2の内径φd’の加工を図4
中左方向から行っているのに対し、サイドプレート4を
案内する第1案内面7および第2案内面8の加工を図4
中右方向から行っているのは、図4に示すように、第2
案内面8が形成された位置におけるハウジング1の回転
軸3を挿通している穴1bの直径φD3 が、軸受2の内
径φd’に対して、φd’>φD3 となっているためで
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、軸受2
の内径φd’と第1案内面7の直径φD1 および第2案
内面8の直径φD2 の加工を同時に行っていないため、
軸受2の内径φd’に対する第1案内面7の直径φD1
および第2案内面8の直径φD2 の同軸度の精度が不十
分となり、前記サイドプレート4に形成された一対の吸
入ポート9と吐出ポートのそれぞれが回転軸3の軸心に
対して点対称でなくなり、ポンプ作動時に各吸入ポート
および吐出ポートで圧力バランスがくずれ、脈動、振動
が発生する原因となっていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のベーンポンプ
は、上述した問題を解決するためになされたもので、ハ
ウジングに回転軸を支承する軸受の内周と同軸心かつ同
径の案内面を形成し、サイドプレートに設けた当接面を
前記案内面で案内させて、前記サイドプレートを位置決
めするようにしたことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】上記において、回転軸を支承する軸受内周と同
軸心かつ同径の案内面であるので、軸受の内周と同時加
工によって行うことができ、加工時間の短縮となり、案
内面の加工精度も軸受内周の加工精度を同じとすること
ができる。従って、この案内面によってサイドプレート
の当接面を案内させることにより、回転軸に対するサイ
ドプレートの同軸度の精度が向上する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1において、10はポンプハウジングで、この
ポンプハウジング10はフロントハウジング11および
リヤハウジング12を衝合して構成され、このフロント
ハウジング11に設けられた軸穴13に軸受14を介し
て回転軸20が回転可能に軸承されている。前記フロン
トハウジング11は衝合側を開放した容器状をなし、ま
た、フロントハウジング11内にフロントハウジング1
1の壁面に接してサイドプレート21が配置されてい
る。
【0010】ここで、フロントハウジング11には前記
軸受14の内径φdと同径の案内面15が形成され、一
方、サイドプレート21にはフロントハウジング側に突
起した突起部22が形成され、この突起部22には直径
φdの当接面22aが形成されており、前記案内面15
にこの当接面22aが案内されている。また、前記サイ
ドプレート21に隣接してカムリング23が配置され、
サイドプレート21とカムリング23はフロントハウジ
ング11に圧入されたピン31によって半径方向を支持
されるようになっている。カムリング23の内周には、
前記回転軸20に回転連結された円形状のロータ24が
設けられている。カムリング23の内周面は楕円状のカ
ム面23aとなっており、このカム面23aに前記ロー
タ24の外周に複数形成されたスリット25内を摺動運
動するベーン26の先端が当接している。
【0011】前記ロータ24およびカムリング23の一
方の端面はサイドプレート21の側面に当接し、他方の
端面はリヤハウジング12の壁面に当接することによ
り、前記ベーン26間には密閉されたポンプ室Pが形成
され、これらポンプ室Pはロータ24の回転に伴い容積
拡大と縮小を繰り返す。そして、前記サイドプレート2
1の側面および前記リヤハウジング12の壁面にはそれ
ぞれ一対の吸入ポート41と吐出ポート51、52が形
成され、ポンプ室Pへ吸入ポート41より順次流体が吸
入され、漸次容積が縮小するポンプ室Pより吐出ポート
51、52へ順次流体が圧縮吐出される。ここで、吐出
ポート51、52は回転軸20の軸心を中心とした点対
称位置に形成され、同様に、吸入ポート41もそれぞれ
回転軸20の軸心を中心とした点対称位置に形成されて
いる。
【0012】前記フロントハウジング11には流体供給
口42が開口し、この流体供給口42に連通する流体流
通空間43がフロントハウジング11およびリヤハウジ
ング12に前記カムリング23の上半周面に沿って一定
間隔に形成され、この流体流通空間43を介して流体供
給口42から流入した流体は吸入ポート41へ供給され
るようになっている。
【0013】また、フロントハウジング11側にある吐
出ポート51、52は、フロントハウジング11に形成
された圧力室44に連通し、この圧力室44はフロント
ハウジング11に形成されたバルブ収納穴16に設けら
れた図略の流量制御装置に連通し、この流量制御装置に
よって流体の流出流量が制御され、図略の作動機器に送
出されるようになっている。
【0014】ここで、上記において、サイドプレート2
1の回転軸20に対する同軸度を確保するために軸受1
4の内周および案内面15の加工を以下のように行って
いる。先ず、フロントハウジング11に図2中左方向か
ら軸受14の外周面が嵌合する軸穴13の加工を行い、
次に、この軸穴13に軸受14を圧入する。
【0015】次に、軸受14の内周および案内面15を
回転軸20の直径φdに同時加工を行う。ここで、軸受
14の圧入時に生じる軸受14の内外周における変形を
吸収し、回転軸20に対する軸受14の内周の同軸度が
確保される。また、ワンパスで、軸受14の内周および
案内面15を加工するため、加工時間も短縮される。以
上のように加工されたフロントハウジング11に対して
サイドプレート21は、サイドプレート21に形成した
当接部22の当接面22aをフロントハウジング11に
形成した案内面15に案内させるようにして組み付け
る。
【0016】このように、案内面15を基準としてサイ
ドプレート21の回転軸20に対する同軸度を確保して
いる。また、カムリング23は前記ピン31によって回
転軸20に対する同軸度が決定されている。次に、上記
の構成における作動を説明する。
【0017】外部の駆動装置によりロータ24が回転駆
動されると、遠心力が各ベーン26に働き、各ベーン2
6はスリット25内から突出するようにしてその先端縁
をカムリング23内周のカム面23aに当接滑動しなが
ら回動してカム面23aの形状に沿ってスリット25内
を放射方向に進退する。すると、カム面23aとロータ
24の外周面との間に形成され、ベーン26で区切られ
た複数のポンプ室Pは、それぞれの容積を順次増減させ
て回動し、ポンプ作用が行われる結果、作動油は吸入ポ
ート41からポンプ室Pに吸入され、吐出ポート51、
52から吐出される。
【0018】そして、吐出ポート51、52から吐出さ
れた圧力流体は、圧力室44を介して図略の流量制御装
置に送出され、この流量制御装置によって流出流量が制
御され、図略の作動機器に送出される。上記実施例にお
いて、回転軸20に対するサイドプレート21の同軸度
の精度向上によって、カムリング23の回転軸20に対
する同軸度の精度が向上し、ポンプ作動時にカムリング
23の回転軸20に対する同軸度のずれが原因として発
生する脈動、振動をも防止することができ、さらにポン
プの性能を向上させることができる。
【0019】
【発明の効果】本発明のベーンポンプは、ハウジングに
回転軸を支承する軸受の内周と同軸心かつ同径の案内面
を形成し、サイドプレートに設けた当接面を前記案内面
で案内させて、サイドプレートを位置決めするようにし
たので、回転軸に対するサイドプレートの同軸度の精度
を向上させることができ、サイドプレートに形成される
それぞれ一対の吐出ポート、吸入ポートが回転軸の軸心
を中心とした点対称位置からずれることを防止でき、ポ
ンプ作動時に吐出ポート、吸入ポートにおいて、安定し
た圧力バランスとなり、脈動、振動の発生を防止するこ
とができ、ポンプの性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すベーンポンプの断面図で
ある。
【図2】図1におけるA−A線断面図である。
【図3】本発明の実施例の要部拡大断面図である。
【図4】従来のベーンポンプの要部拡大断面図である。
【符号の説明】
10 ハウジング 11 フロントハウジング 12 リヤハウジング 13 軸穴 14 軸受 15 案内面 20 回転軸 21 サイドプレート 22 突起部 22a 当接面 23 カムリング 24 ロータ 25 スリット 26 ベーン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングと、このハウジングに設けら
    れた軸穴に圧入された軸受に回転可能に支承された回転
    軸と、前記ハウジング内に収納されて前記回転軸に回転
    連結されたロータと、このロータに形成されたスリット
    に摺動可能に案内された複数のベーンと、前記ロータの
    外側にあって前記ベーンの先端が摺接するカムリング
    と、前記カムリングと前記ハウジングとの間に配設され
    たサイドプレートとを備えたベーンポンプにおいて、前
    記ハウジングに前記軸受の内周と同軸心かつ同径の案内
    面を形成し、前記サイドプレートに設けた当接面を前記
    案内面で案内させて、前記サイドプレートを位置決めす
    るようにしたことを特徴とするベーンポンプ。
JP00993594A 1994-01-31 1994-01-31 ベーンポンプ Expired - Lifetime JP3312464B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6203303B1 (en) 1998-12-11 2001-03-20 Toyoda Koki Kabushiki Kaisha Vane pump

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6203303B1 (en) 1998-12-11 2001-03-20 Toyoda Koki Kabushiki Kaisha Vane pump

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