JP2518640B2 - ベ−ンポンプ - Google Patents

ベ−ンポンプ

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JP2518640B2
JP2518640B2 JP62085156A JP8515687A JP2518640B2 JP 2518640 B2 JP2518640 B2 JP 2518640B2 JP 62085156 A JP62085156 A JP 62085156A JP 8515687 A JP8515687 A JP 8515687A JP 2518640 B2 JP2518640 B2 JP 2518640B2
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vane
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pump
rotor
passage
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洋人 岩田
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Jidosha Kiki Co Ltd
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Jidosha Kiki Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、車両のパワーステアリング装置等に用いら
れるベーンポンプに関するものである。
〔従来の技術〕
ベーンポンプは、一般に、ほぼ楕円形の内周カム面を
有するカムリングと、カムリング内で回転するロータ
と、ロータの半径方向スリット内に出没自在に嵌挿され
た多数枚のベーンと、ロータとカムリングとを両側から
挾持するプレッシャプレートおよびサイドプレートの2
枚のプレートとを備えており、ロータの回転に伴なっ
て、隣接する2枚のベーン間に形成されるポンプ室の容
積を増減させることにより、オイルの吸込・吐出を行な
うようになっている。
このようなベーンポンプでは、各ベーンをロータのス
リットから確実に押し出してカムリングの内面に押し付
けるために、ベーンの背面側に吐出油を導く必要があ
り、従来は、ポンプ室と圧油が吐出される吐出室とを隔
てるプレッシャプレートに貫通穴を形成して吐出室内の
圧油をベーンの背面に導入するようにしていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、近年のこの種ベーンポンプの小型化の
要請から、高圧部(吐出室)と吸込側の定圧部との位置
関係等が限定されるため、プレッシャプレートに形成す
る貫通穴を軸線方向に沿って設けることができず、斜め
の方向に設けなければならないため、ドリル加工によっ
て形成する必要があり、コスト高となっていた。
本発明は、このような欠点に鑑みてなされたもので、
従来、ベーンの背面側に圧油を導入するために設けられ
ていたプレッシャプレートの通路を不要にすることによ
り、ドリル加工等を必要とせず、簡単な構成でベーン背
面に圧油を導入することを可能にしたベーンポンプを提
供することを目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明に係るベーンポンプは、カムリング内で回転駆
動されるロータと、ロータの半径方向スリット内を進退
動するベーンと、隣接する2枚のベーン間に形成される
ポンプ室とこのポンプ室から圧油が吐出される吐出室と
を隔てるプレッシャプレートと、カムリングを挟んでプ
レッシャプレートの逆側に配置されたサイドプレートと
をポンプボディ内に収容して成るものであって、特に、
上記サイドプレートとポンプボディのサイドプレートが
接する部分との間に空間を形成するとともに、上記サイ
ドプレートに、この空間と上記ポンプ室とを連通する貫
通穴と、空間と各ベーンの背面側とを連通する通路とを
形成し、上記ポンプ室から貫通穴を介して空間内に吐出
された圧油を、上記通路を介してベーンの背面側に導入
することによりベーンを押し出すようにしたものであ
る。
〔作用〕
本発明に係るベーンポンプによれば、作動時に、隣接
する2枚のベーン間に形成されたポンプ室から吐出され
た圧油を、サイドプレートの貫通穴からサイドプレート
とポンプボディとの間の空間に導入し、さらにサイドプ
レートの通路から各ベーンの背面側にその圧油を導入し
て各ベーンをカムリングのカム面に確実に押し付けるこ
とができる。
〔実施例〕
以下図示実施例により本発明を説明する。第1図は本
発明の一実施例に係るベーンポンプの縦断面図であり、
ほぼ円筒状のフロントボディ(2)と皿状のリアボディ
(4)とを突き合わせて成るポンプボディ(6)内に、
ポンプカートリッジ(8)が収容されている。
フロントボディ(2)の小径筒部(2a)からポンプボ
ディ(6)内に、入力軸(10)が挿入され、ベアリング
(12),(14)によって回転自在に支持されている。な
お、(16)はオイルシールである。入力軸(10)のポン
プボディ(6)内先端部(10a)には、ロータ(18)が
スプラインにより連結されて回転駆動されるようになっ
ている。ロータ(18)には円周方向等間隔に、半径方向
のスリットが形成され、各スリット内にベーン(20)が
出没可能に嵌挿されている。ロータ(18)の外周側に
は、ほぼ楕円形の内周カム面を有するカルリング(22)
が配設されている。
これらロータ(18)およびカムリング(22)はフロン
トボディ(2)内に配置されたプレッシャプレート(2
4)と、皿状リアボディ(4)の凹部内に嵌合されたサ
イドプレート(26)によって挾持され、フロントボディ
(2)の底部内に配設されたスプリング(28)によって
リアボディ(4)側へ付勢されている。
2枚のプレート(24),(26)によって両側から挾持
されたロータ(18)がカムリング(22)内で回転する
と、各ベーン(20)がスリット内で進退動してカムリン
グ(22)の内面に摺接し、隣接する2枚のベーン(20)
間に形成された各ポンプ室の容積が増減してポンプ作用
を行なう。
上記構成に係るベーンポンプは、吸込ポート(30)、
吸込側通路(32)等を通じて、隣接する2枚のベーン
(20)間の各ポンプ室内に吸込んだオイルを、プレッシ
ャプレート(24)に設けられた吐出通路(24a)を経て
フロントボディ(2)底部の吐出室(34)内に吐出す
る。吐出された圧油は、通路(2b)からフローコントロ
ールバルブ(36)に送られ、所定流量に制御されてパワ
ーステアリング装置に供給される。
次に、リアボディ(4)およびサイドプレート(26)
について、第2図〜第5図により詳細に説明する。皿状
のリアボディ(4)は、第2図および第3図に示すよう
に、円形の凹部(4a)が形成されており、この凹部(4
a)の底面に半周を越える円弧状の溝(32)が設けら
れ、さらに、円弧状溝(32)の中間部(32a)が円形凹
部(4a)の外方へ延長されている。なお、この円弧状溝
(32)が後に説明するように吸込側の通路として使用さ
れる。
リアボディ(4)の凹部(4a)内に嵌合されるサイド
プレート(26)は、第4図および第5図に示すように、
ほぼ円盤状のプレートの両側の対称位置に切欠き(26
a)が設けられた形状をしており、この切欠き(26a)が
上記円弧状溝(32)の両端部(32b)に合致するように
してリアボディ(4)の凹部(4a)内に嵌合される。リ
アボディ(4)の凹部(4a)内には突起(4b)が形成さ
れており、この突起(4b)をサイドプレート(26)に設
けられた穴(26b)に挿入することにより両者(4),
(26)の位置決めをしている。なお、サイドプレート
(26)を凹部(4a)に圧入すれば、これら突起(4b)と
孔(26b)を省略することができる。
サイドプレート(26)をリアボディ(4)の凹部(4
a)に密着させると、円弧状溝(32)の凹部(4a)から
外方へ延長された中間部(32a)と両端部(32b)とが開
放され、残りの部分はサイドプレート(26)により閉塞
される。この状態に組付けると、円弧状溝(32)の中間
部(32a)が上記吸込ポート(30)に連通し、円弧状溝
(32)の両端部(32b)がベーンによって形成されるポ
ンプ室の吸込位置となるので、この円弧状溝(32)は吸
込側通路として使用することができる。
リアボディ(4)の凹部(4a)の底面には、中央部か
ら上記円弧状溝(32)が形成されていない部分に亘って
浅い窪み(4c)が設けられ、その窪みの外周側を囲んで
シール溝(4d)が形成されている。
一方、サイドプレート(26)のロータ(18)が摺接す
る面(第4図参照)の内周寄りの部分には、ベーン(2
0)が嵌挿されているロータ(18)のスリットの基部側
に連通する溝(26c),(26d)が形成されている。な
お、プレッシャプレート(24)には、これらサイドプレ
ートの溝(26c),(26d)に対向する溝(24b)が設け
られている。そして、これらサイドプレート(26)の溝
(26c),(26d)のうち、両側切欠き(26a)の内側の
部分(26c)、すなわち、ポンプ室の吸込領域となる部
分は、裏面(リアボディ(4)に接する面)(第5図参
照)へ貫通する通路となっている。また、サイドプレー
ト(26)には、両切欠き(26a)から90゜ずれた位置に
凹陥部(26e),(26f)が形成されている。この凹陥部
(26e),(26f)はプレッシャプレート(24)の吐出通
路(24a)に対向して設けられたものであり、これら凹
陥部(26e),(26f)のうち、サイドプレート(26)を
上記リアボディ(4)の凹部(4a)内に嵌合させたとき
に、窪み(4c)内に位置する一方の凹陥部(26e)が、
裏面側へ貫通する貫通穴となっている。
以上の構成に係るベーンポンプを作動すると、入力軸
(10)の回転によってロータ(18)が回転され、ロータ
(18)のスリット内を進退動する各ベーン(20)によっ
て形成されるポンプ室内の容積が変動し、吸込ポート
(30)、吸込通路(32)等を通じてポンプ室内に吸込ま
れたオイルが、プレッシャプレート(24)に形成された
吐出通路(24a)を経て吐出室(34)内に吐出される。
この吐出油は、同時にサイドプレート(26)の貫通穴
(26e)からリアボディ(4)の窪み(4c)内に入り、
さらにサイドプレート(26)の通路(26c)を経てベー
ン(20)の背面側に導入される。その結果、各ベーン
(20)はロータ(18)のスリットから押し出されてカム
リング(22)のカム面に確実に押し付けられる。なお、
低圧の吸込通路(32)と、高圧油が導入される窪み(4
c)との間は、上記シール溝(4d)内に嵌着されたシー
ル部材(38)によって封止されている。このように本実
施例によれば、ポンプ室から吐出された圧油が、サイド
プレート(26)に形成した貫通穴(26e)、サイドプレ
ート(26)とリアボディ(4)との間の空間(窪み(4
c))およびサイドプレート(26)に形成した通路(26
c)を介してベーン(20)の背面側に導入されるように
したことにより、プレッシャプレート(24)には、吐出
室(34)とベーン(20)の背面側とを連通する通路を設
ける必要がないので、加工工数の多いドリル加工等をす
ることなく、鋳造等によってサイドプレート(26)本体
と同時に成形できる通路(26c),(26e)によってベー
ン(20)の背面側に圧油を導入することができ低コスト
化をはかることができる。また、リアボディ(4)が高
圧のため外側に変形しても、窪み(4c)内に圧油が導か
れているため、サイドプレート(26)はロータ(18)側
へ押されるので、ロータ(18)とサイドプレート(26)
とのクリアランスが大きくなることはなく、内部漏洩を
防止して高効率を維持することができる。
なお、サイドプレート(26)に形成された貫通穴(26
e)および通路(26c)は、上記凹陥部および溝を全体的
に貫通させたものに限らず、部分的に貫通させたもので
あっても良い。また、窪み(4c)、シール溝(4d)はサ
イドプレート(26)側に設けることもできる。
〔発明の効果〕
以上述べたように本発明によれば、サイドプレート側
の貫通穴、空間および通路を介してベーンの背面側に吐
出油を導入するようにしたので、プレッシャプレートに
はベーン背面へ高圧油を導入する通路を形成する必要が
なくなり、簡単な構造によりベーンを確実にカムリング
に押付けることができるとともに、高負荷時の内部漏れ
の増大を防止して高効率を維持することができ、また、
プレッシャプレートの簡素化によりコストの低減を図る
こともできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係るベーンポンプの縦断面
図、第2図はリアボディの正面図、第3図は第2図のII
I−III線に沿う断面図、第4図はサイドプレートの正面
図、第5図はサイドプレートの背面図である。 (4)……ポンプボディ(リアボディ)、 (4c)……空間(窪み)、 (18)……ロータ、 (20)……ベーン、 (22)……カムリング、 (24)……プレッシャプレート、 (26)……サイドプレート、 (26c)……通路、 (26e)……貫通穴。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カムリング内で回転駆動されるロータと、
    ロータの半径方向スリット内を進退動するベーンと、隣
    接する2枚のベーン間に形成されるポンプ室とこのポン
    プ室から圧油が吐出される吐出室とを隔てるプレッシャ
    プレートと、カムリングを挟んでプレッシャプレートの
    逆側に配置されたサイドプレートとをポンプボディ内に
    収容して成るベーンポンプにおいて、上記サイドプレー
    トと、ポンプボディのサイドプレートが接する部分との
    間に空間を形成するとともに、上記サイドプレートに、
    この空間と上記ポンプ室とを連通する貫通穴と、空間と
    各ベーンの背面側とを連通する通路とを形成し、上記ポ
    ンプ室から貫通穴を介して空間内に吐出された圧油を、
    上記通路を介してベーンの背面側に導入することにより
    ベーンを押し出すことを特徴とするベーンポンプ。
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