JPH07217182A

JPH07217182A - 幕板取付装置

Info

Publication number: JPH07217182A
Application number: JP6008981A
Authority: JP
Inventors: Hiroto Fukutome; 浩人福留; Katsuro Murai; 克朗村井
Original assignee: Matsushita Electric Works Ltd
Current assignee: Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority date: 1994-01-31
Filing date: 1994-01-31
Publication date: 1995-08-15
Anticipated expiration: 2015-09-18
Also published as: JP3088889B2

Abstract

(57)【要約】【目的】レール部材の前方の適切な位置に幕板が簡単
且つ体裁良く配設固定される幕板取付装置を提供する。【構成】レール部材１の上板部２の上面に前方へ開口
した凹所３が形成され、このレール部材１の上板部２が
取付天面７に取着され、同レール部材１の前方に配設さ
れる幕板４の後側に水平片５が突設され、この水平片５
が前記凹所３に前後方向スライド自在に挿入され、同レ
ール部材１の上板部２の凹所３部分に下方より挿通され
る螺子体６が取付天面７にねじ込まれて、前記凹所３内
の水平片５が同取付天面７とレール部材１の上板部２と
の間に挟持固定されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、吊り戸等の引戸パネル
をスライド自在に保持するレール部材が取付天面に取着
され、同引戸パネルの上方の隙間、レール部材等を覆い
隠すために同レール部材の前方に幕板が配設固定された
幕板取付装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来から、図11に示す如く、取付天面
（イ）にレール部材（ロ）を取着し、該レール部材
（ロ）の前方に幕板（ハ）を配設固定してなる幕板取付
装置は知られている。該幕板取付装置においては、天袋
収納箱体（ニ）の底板（ホ）の下面が取付天面（イ）と
なり、該取付天面（イ）にレール部材（ロ）がネジ釘
（ヘ）によって取着固定されている。該レール部材
（ロ）は略Ｌ字状に垂設されており、該レール部材
（ロ）には引戸パネル（ト）の上端に設けられるランナ
ー（チ）が転動自在に係止されて、該引戸パネル（ト）
はスライド自在に吊設保持されている。又、幕板（ハ）
は天袋収納箱体（ニ）の底板（ホ）の上側から挿入され
るネジ（リ）によって取付天面（イ）の下面に垂設固定
されており、該幕板（ハ）によって、引戸パネル（ト）
の上方の隙間、レール部材（ロ）等が外観良く覆い隠さ
れている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術においては、幕板（ハ）が天袋収納箱体（ニ）
の底板（ホ）の上側から挿入されるネジ（リ）によって
固定されるため、天袋収納箱体（ニ）の底板（ホ）の上
側から行わねばならない固定作業が困難で、しかも、該
固定作業の際に幕板（ハ）を手で支え持つ必要があり、
該幕板（ハ）の位置調整も困難であり、又、天袋収納箱
体（ニ）の底板（ホ）の上面にネジ（リ）の頭部が露出
して体裁も良くないものであった。

【０００４】本発明は、上記従来の技術における問題を
解決するために発明されたもので、すなわちその課題
は、レール部材の前方の適切な位置に幕板が簡単且つ体
裁良く配設固定される幕板取付装置を提供することであ
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本発明の請求項１）記載の幕板取付装置は、レール部材
の上板部の上面に前方へ開口した凹所を形成し、該レー
ル部材の上板部を取付天面に取着し、同レール部材の前
方に配設される幕板の後側に水平片を突設し、該水平片
を前記凹所に前後方向スライド自在に挿入し、同レール
部材の上板部の凹所部分に下方より挿通される螺子体を
取付天面にねじ込んで、前記凹所内の水平片を同取付天
面とレール部材の上板部との間に挟持固定してなり、こ
の構成によって上記課題が解決されたものである。

【０００６】本発明の請求項２）記載の幕板取付装置
は、上記請求項１）記載の幕板取付装置において、水平
片に前後方向の縦長孔を穿設し、該縦長孔に螺子体を挿
通させたことを特徴とするものである。

【０００７】本発明の請求項３）記載の幕板取付装置
は、上記請求項１）又は請求項２）記載の幕板取付装置
において、水平片の巾寸法よりも凹所のレール長手方向
寸法を大きく設定して、同水平片を凹所内にレール長手
方向スライド自在に納めたことを特徴とするものであ
る。

【０００８】本発明の請求項４）記載の幕板取付装置
は、上記請求項３）記載の幕板取付装置において、レー
ル部材の上板部の凹所部分にレール長手方向の横長孔を
穿設し、該横長孔に螺子体を挿通させたことを特徴とす
るものである。

【０００９】

【作用】本発明の請求項１）記載の幕板取付装置におい
ては、レール部材の上板部の上面に前方へ開口した凹所
が形成され、該レール部材の上板部が取付天面に取着さ
れ、同レール部材の前方に配設される幕板の後側に水平
片が突設され、該水平片が前記凹所に前後方向スライド
自在に挿入されるため、凹所に挿入される水平片によっ
て幕板の荷重が支持された状態で、該幕板を前後方向に
スライド移動させてその取付位置調整を簡単に行うこと
ができ、しかも、同レール部材の上板部の凹所部分に下
方より挿通される螺子体が取付天面にねじ込まれて、前
記凹所内の水平片が同取付天面とレール部材の上板部と
の間に挟持固定されるため、レール部材の下方からのね
じ込み作業によって幕板が固定されて、該固定作業が容
易且つ確実に行われ、同螺子体が幕板の後側に隠されて
体裁も良好で、又、幕板が適切な位置となる前に該幕板
が邪魔にならないようにして螺子体を緩くねじ込み仮止
めし、該仮止め状態で幕板の前後スライド位置調整を行
うこともできる。

【００１０】本発明の請求項２）記載の幕板取付装置に
おいては、特に、水平片に前後方向の縦長孔が穿設さ
れ、該縦長孔に螺子体が挿通されているため、幕板の前
後スライド位置調整を行っている際に、スライド移動が
スムーズにガイドされ、水平片が凹所から抜け外れるこ
ともない。

【００１１】本発明の請求項３）記載の幕板取付装置に
おいては、特に、水平片の巾寸法よりも凹所のレール長
手方向寸法が大きく設定されて、同水平片が凹所内にレ
ール長手方向スライド自在に納められているため、水平
片を凹所内でレール長手方向にスライド移動させること
によって、幕板のレール長手方向の取付位置調整も行う
ことができる。

【００１２】本発明の請求項４）記載の幕板取付装置に
おいては、上記請求項３）記載の幕板取付装置である場
合に、特に、レール部材の上板部の凹所部分にレール長
手方向の横長孔が穿設され、該横長孔に螺子体が挿通さ
れているため、幕板のレール長手方向の取付位置調整を
行って凹所内の水平片の位置が移動しても、同横長孔か
ら螺子体を支障なく挿通してねじ込むことができる。

【００１３】

【実施例】図１、図２、図３に示す幕板取付装置は、本
発明の一実施例で、レール部材１の上板部２の上面に前
方へ開口した凹所３を形成し、該レール部材１の上板部
２を取付天面７に取着し、同レール部材１の前方に配設
される幕板４の後側に水平片５を突設し、該水平片５を
前記凹所３に前後方向スライド自在に挿入し、同レール
部材１の上板部２の凹所３部分に下方より挿通される螺
子体６を取付天面７にねじ込んで、前記凹所３内の水平
片５を同取付天面７とレール部材１の上板部２との間に
挟持固定してなるものである。

【００１４】該実施例の幕板取付装置においては、水平
片５に前後方向の縦長孔８が穿設され、該縦長孔８に螺
子体６が挿通されており、又、同水平片５の巾寸法より
も凹所３のレール長手方向寸法が大きく設定されて、同
水平片５が凹所３内にレール長手方向スライド自在に納
められており、この場合に、同レール部材１の上板部２
の凹所３部分にレール長手方向の横長孔９が穿設され、
該横長孔９に螺子体６が挿通されている。

【００１５】レール部材１はアルミニウム製で、その上
板部２の一側縁より略Ｌ字状に垂設された部分に、引戸
パネル10の上端に設けられるランナー11が転動自在に係
止されて、該引戸パネル10はスライド自在に吊設保持さ
れている。又、天袋収納箱体12の底板13の下面が取付天
面７となり、該取付天面７に同レール部材１の上板部２
が取着されている。又、同天袋収納箱体12の前面開口部
には開閉自在な扉パネル14が付設されており、該扉パネ
ル14と幕板４とが略同一表面位置として連続するように
該幕板４は取付位置調整される。又、同レール部材１
は、その後側に垂設される裏板15に沿うように位置決め
されて取付天面７に取着固定される。又、同レール部材
１の上板部２上面の凹所３は、前後両方に開口して浅溝
状に形成されており、該凹所３の前縁付近に横長孔９が
穿設されている。

【００１６】該実施例の幕板取付装置は、図４、図５、
図６に示す如く、間仕切収納家具16の中程に形成される
連通開口部18の前面側開口縁の上縁部分に設けられてお
り、該連通開口部18の上方に上記天袋収納箱体12が配設
されている。該天袋収納箱体12の前面開口部に付設され
る扉パネル14は、両開き戸式に一対設けられている。
又、同連通開口部18の両側にはサイド収納部18が配設さ
れており、該サイド収納部18の前面裏側に上記引戸パネ
ル10がスライド収容される。この場合、引戸パネル10は
両開き式に一対吊設されており、両側のサイド収納部18
内へ延設されるレール部材１に保持されて、同両側のサ
イド収納部18に各々出し入れ自在に収容される。又、レ
ール部材１のレール長手方向における三箇所に上記凹所
３及び横長孔９が配設されており、これに対応するよう
に幕板４にも三つの水平片５が突設されている。同レー
ル部材１は、その横長孔９に挿通される螺子体６以外
に、下方より別途ねじ込まれるネジ釘19によって取付天
面７に取着固定されている。

【００１７】幕板４は表面化粧が施された木製角材でな
り、該幕板４の上縁付近の裏面には合成樹脂製のＬ型部
材20がネジ釘19によって取着固定されており、該Ｌ型部
材20の上横片部分が上記水平片５として突設されてい
る。該水平片５には二つの上記縦長孔８が平行に穿設さ
れており、該両縦長孔８に各々螺子体６が下方より挿通
される。

【００１８】又、該実施例の幕板取付装置においては、
予めレール部材１の上板部２がネジ釘19によって取付天
面７に取着固定され、次に凹所３に幕板４に突設される
水平片５が挿入され、この状態で、同水平片５が凹所３
内でレール長手方向にスライド移動されて、幕板４のレ
ール長手方向の取付位置調整が行われる。その後、図２
に示す如く、同幕板４を手前側に位置させて邪魔になら
ないようにして、下方より螺子体６がレール部材１の横
長孔９、水平片５の縦長孔８を挿通されてドライバー21
によって取付天面７に緩くねじ込み仮止めされ、該仮止
め状態で、同幕板４が前後方向にスライド移動されてそ
の前後方向の取付位置調整が行われる。幕板４が奥方へ
押し込まれて適切な位置となった状態で、同螺子体６が
ドライバー21によって強くねじ込み締め付けられて、前
記凹所３内の水平片５が取付天面７とレール部材１の上
板部２との間に挟持固定され、同幕板４は適切な位置に
強固に固定される。

【００１９】したがって、該実施例の幕板取付装置にお
いては、凹所３に挿入される水平片５によって幕板４の
荷重が支持された状態で、該幕板４を前後方向にスライ
ド移動させてその取付位置調整を簡単に行うことができ
る。しかも、レール部材１の下方からのねじ込み作業に
よって幕板４が固定されるため、該固定作業が容易且つ
確実に行われ、螺子体６の頭部が幕板４の後側に隠され
て体裁も良好となる。又、幕板４が適切な位置となる前
に該幕板４が邪魔にならないようにして螺子体６を緩く
ねじ込み仮止めし、該仮止め状態で幕板４の前後スライ
ド位置調整を行うことができる。

【００２０】又、該実施例の幕板取付装置においては、
特に、水平片５に前後方向の縦長孔８が穿設され、該縦
長孔８に螺子体６が挿通されているため、幕板４の前後
スライド位置調整を行っている際に、スライド移動がス
ムーズにガイドされ、水平片５が凹所３から抜け外れる
こともない。又、水平片５の巾寸法よりも凹所３のレー
ル長手方向寸法が大きく設定されて、同水平片５が凹所
３内にレール長手方向スライド自在に納められているた
め、水平片５を凹所３内でレール長手方向にスライド移
動させることによって、幕板４のレール長手方向の取付
位置調整も行うことができる。又、この場合、レール部
材１の上板部２の凹所３部分にレール長手方向の横長孔
９が穿設され、該横長孔９に螺子体６が挿通されている
ため、幕板４のレール長手方向の取付位置調整を行って
凹所３内の水平片５の位置が移動しても、同横長孔９か
ら螺子体６を支障なく挿通してねじ込むことができる。

【００２１】図７に示す幕板取付装置は、本発明の別の
実施例で、該実施例の幕板取付装置においては、レール
部材１がステンレス板でなり、該レール部材１の上板部
２が凹曲変形されて凹所３が形成されており、又、Ｌ型
部材20もステンレス板にて形成されており、それ以外
は、上記実施例と同様に形成されている。

【００２２】又、図８、図９、図10に示す幕板取付装置
は、本発明の更に別の実施例で、該実施例の幕板取付装
置においては、レール部材１の上板部２上面の凹所３
が、その後縁部分に立ち上がり壁部22が形成されて前方
にのみ開口しており、該凹所３には単一の透孔23が穿設
されている。又、同凹所３に合致する形状に水平片５が
形成されており、該水平片５は幕板４の上端面にネジ釘
19によって取着固定される平板材24によって突設され、
この場合、該平板材24は幕板４の上端面に形成される凹
段部25内に嵌合収容されており、同水平片５には先端に
開口した略Ｕ字状の切欠開口部26が形成されている。

【００２３】したがって、該実施例の幕板取付装置にお
いては、レール部材１の上板部２がその透孔23に下方よ
り挿通される螺子体６によって取付天面７に仮止めされ
た後に、幕板４に突設される水平片５が凹所３に挿入さ
れ、その際、水平片５の切欠開口部26内に前記螺子体６
が納められ、同仮止め状態で、幕板４は前後方向にのみ
スライド移動されてその前後方向の取付位置調整が行わ
れる。

【００２４】

【発明の効果】上述の如く、本発明の請求項１）記載の
幕板取付装置においては、凹所に挿入される水平片によ
って幕板の荷重が支持された状態で、該幕板を前後方向
にスライド移動させてその取付位置調整を簡単に行うこ
とができ、しかも、レール部材の下方からのねじ込み作
業によって幕板が固定されるため、該固定作業が容易且
つ確実に行われ、螺子体が幕板の後側に隠されて体裁も
良好で、又、幕板が適切な位置となる前に該幕板が邪魔
にならないようにして螺子体を緩くねじ込み仮止めし、
該仮止め状態で幕板の前後スライド位置調整を行うこと
もできるものである。

【００２５】又、本発明の請求項２）記載の幕板取付装
置においては、特に、水平片に前後方向の縦長孔が穿設
され、該縦長孔に螺子体が挿通されているため、幕板の
前後スライド位置調整を行っている際に、スライド移動
がスムーズにガイドされ、水平片が凹所から抜け外れる
こともないものである。

【００２６】又、本発明の請求項３）記載の幕板取付装
置においては、特に、水平片の巾寸法よりも凹所のレー
ル長手方向寸法が大きく設定されて、同水平片が凹所内
にレール長手方向スライド自在に納められているため、
水平片を凹所内でレール長手方向にスライド移動させる
ことによって、幕板のレール長手方向の取付位置調整も
行うことができるものである。

【００２７】又、本発明の請求項４）記載の幕板取付装
置においては、上記請求項３）記載の幕板取付装置であ
る場合に、特に、レール部材の上板部の凹所部分にレー
ル長手方向の横長孔が穿設され、該横長孔に螺子体が挿
通されているため、幕板のレール長手方向の取付位置調
整を行って凹所内の水平片の位置が移動しても、同横長
孔から螺子体を支障なく挿通してねじ込むことができる
ものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例である幕板取付装置を示す断
面図である。

【図２】同実施例の取付途中状態における断面図であ
る。

【図３】同実施例の要部分解斜視図である。

【図４】同実施例の施工形態を示す正面図である。

【図５】図４におけるＸ−Ｘ断面図である。

【図６】同実施例の取付途中状態における分解斜視図で
ある。

【図７】別の実施例である幕板取付装置を示す要部分解
斜視図である。

【図８】更に別の実施例である幕板取付装置を示す断面
図である。

【図９】同実施例の取付途中状態における断面図であ
る。

【図10】同実施例の要部分解斜視図である。

【図11】本発明の従来例である幕板取付装置を示す断面
図である。

【符号の説明】

１レール部材２上板部３凹所４幕板５水平片６螺子体７取付天面８縦長孔９横長孔

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】レール部材の上板部の上面に前方へ開口
した凹所を形成し、該レール部材の上板部を取付天面に
取着し、同レール部材の前方に配設される幕板の後側に
水平片を突設し、該水平片を前記凹所に前後方向スライ
ド自在に挿入し、同レール部材の上板部の凹所部分に下
方より挿通される螺子体を取付天面にねじ込んで、前記
凹所内の水平片を同取付天面とレール部材の上板部との
間に挟持固定してなる幕板取付装置。
【請求項２】水平片に前後方向の縦長孔を穿設し、該
縦長孔に螺子体を挿通させたことを特徴とする請求項
１）記載の幕板取付装置。
【請求項３】水平片の巾寸法よりも凹所のレール長手
方向寸法を大きく設定して、同水平片を凹所内にレール
長手方向スライド自在に納めたことを特徴とする請求項
１）又は請求項２）記載の幕板取付装置。
【請求項４】レール部材の上板部の凹所部分にレール
長手方向の横長孔を穿設し、該横長孔に螺子体を挿通さ
せたことを特徴とする請求項３）記載の幕板取付装置。