JPH07217027A - ユニットボックスの界壁構造 - Google Patents

ユニットボックスの界壁構造

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JPH07217027A
JPH07217027A JP3662194A JP3662194A JPH07217027A JP H07217027 A JPH07217027 A JP H07217027A JP 3662194 A JP3662194 A JP 3662194A JP 3662194 A JP3662194 A JP 3662194A JP H07217027 A JPH07217027 A JP H07217027A
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JP
Japan
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boundary wall
floor
separation wall
panel
ceiling
Prior art date
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Pending
Application number
JP3662194A
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English (en)
Inventor
Tatsuo Matsutani
立夫 松谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiwa House Industry Co Ltd
Original Assignee
Daiwa House Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 現場での施工が不要で、かつ防火性、遮音性
に優れたユニットボックスの界壁構造とする。 【構成】 ユニットボックスに設けられる床材6および
天井材8に、界壁厚み分の隙間Gを設ける。一対の界壁
下端パネル部14を底材15で接合した複合界壁下部パ
ネル11を、床材6の隙間に設ける。複合界壁下部パネ
ル11の下面には通気遮断シート20を貼り付けてお
く。両界壁下端パネル部14から一対の界壁パネル10
を立ち上げ、上端を天井材の隙間に挿入する。床大梁3
B間には、床材6の隙間Gに対応する間隔で一対の床小
梁21を設け、複合界壁下部パネルの両界壁下端パネル
部14を内面から貫通する固着具22で床小梁21に固
定する。界壁パネル10の下端の横桟25は、界壁下端
パネル部14の上端の横桟16に固着具29で固定し、
界壁パネル10の上端は、両界壁パネル間でユニットボ
ックスの天井大梁3B間に架設された天井小梁32に、
逆ハット形の界壁固定金物33を介して固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、集合住宅等のユニッ
ト工法建物におけるユニットボックスの界壁構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】集合住宅において、隣合う住戸間を仕切
る界壁は、防火や遮音のために、地盤面から屋根部まで
隙間なく連続した壁とすることが建築基準で義務付けら
れている。一方、ユニット工法建物において、ユニット
ボックスの中間部に界壁を設ける場合、ユニットボック
スを組み合わせただけでは、上下階のユニットボックス
の界壁間に隙間が生じ、また1階ユニットボックスと界
壁防火基礎との間にも隙間を生じる。そのため界壁の施
工については、建築現場において、上下のユニットボッ
クスの接合後に行われることになり、複雑な施工を要し
ている。
【0003】図8は、1,2階のユニットボックスを接
合した後に施工するようにした従来の界壁構造の一例を
示す。図8(B)は1階の床部付近の界壁構造である。
界壁40を構成する一対の界壁パネル41,41は、1
階床49,49間の隙間に下部を落とし込み、両界壁パ
ネル41,41の下端を接合する木桟42aを、角パイ
プ製の床小梁43上に載置する。床小梁43は、ユニッ
トボックスの両辺の床大梁間に架設したものである。こ
の床小梁43の両側面にドリル付きタッピングねじなど
で木桟44を固定し、各木桟44,44と前記木桟42
aの間に、各界壁パネル41,41の床下側への延長部
となる一対の耐火性面材45a,45aを釘固定する。
さらに、耐火用面材45a,45aから下方に延びる耐
火用面材45b,45bを、界壁防火基礎46を挟むよ
うに配置して木桟44に釘固定する。図8(A)は、2
階床下における界壁部分を示す。2階部分では、界壁4
0に対して床勝ちとなっており、一対の界壁パネル4
1,41の上端は、界壁部野縁51,51間に差し込ま
れて2階床50の下面から十分に離れた高さとする。こ
の2階床50の下面に押し当てて、両界壁パネル41,
41の上側延長部となる耐火性面材47,47を木桟4
2bに釘固定する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように界
壁40を現場施工で構築する構成のため、工場生産化率
が上がらない。しかも、界壁40の1階床下部分は、床
下に潜り込んで作業を行わなければならず、施工が難し
くて手間がかかる。また、界壁40の2階床下部分は、
1階の天井材48の一部を張り残しておいて、その張り
残し部から作業を行う必要があるため、やはり作業が行
い難い。しかも、天井材48の張り残し部分を後で張る
ことが必要であり、その作業にも手間がかかる。これら
のため、全体の施工期間が長くなるという問題点があ
る。さらに、耐火性面材45a,45b,47の施工性
が悪いことから、間隙を作ることがあり、耐火性、遮音
性を高めることが難しい。
【0005】この発明の目的は、現場での施工が不要
で、かつ耐火性、遮音性に優れたユニットボックスの界
壁構造を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、ユニット工
法建物におけるユニットボックスの界壁構造であって、
次の構成とする。ユニットボックスに設けられる床材お
よび天井材に、界壁厚み分の隙間を設け、一対の平行な
界壁下端パネル部を底材で接合した複合界壁下部パネル
を、前記床材の隙間に略沈み込み状態に設ける。複合界
壁下部パネルの下面には通気遮断シートを貼り付ける。
この複合界壁下部パネルの各界壁下端パネル部から一対
の界壁パネルを立ち上げ、それらの上端が前記天井材の
隙間に挿入される状態とする。
【0007】請求項2の構成では、各部材を次のように
固定する。すなわち、床材の前記隙間に対応する間隔で
ユニットボックスの床大梁間に一対の床小梁を設ける。
これら床小梁に、複合界壁下部パネルの両界壁下端パネ
ル部を内面から貫通する固着具で固定する。両界壁パネ
ルの下端の横桟は、前記各界壁下端パネル部の上端の横
桟に各々固着具で固定する。両界壁パネルの上端は、こ
れら界壁パネル間でユニットボックスの天井大梁間に架
設された天井小梁に、界壁固定金物を介して固定する。
【0008】
【作用】この構成によると、界壁パネルと別に形成した
複合界壁下部パネルを用いるので、各ユニットボックス
における界壁部分の下端面を精度良くレベル設定でき、
しかもこの下端面には通気遮断シートを張っているた
め、このシートの変形である程度の寸法吸収あるいは凹
凸吸収が行える。そのため、界壁を予めユニットボック
スに工場で設けておき、現場ではユニットボックスを据
え付けるだけで界壁の上下接合部の施工も完了させるこ
とができる。例えば、1階ユニットボックスでは基礎上
に設置することで、また2階のユニットボックスは1階
ユニットボックス上に接合することで、複合界壁下部パ
ネルの下面に貼られた通気遮断シートが、界壁防火基礎
の天端面や、1階の界壁部分の上端面に押し付け状態に
密接することになる。そのため工場生産化率が上がり、
また精度向上によって界壁部分の隙間の発生が少なくな
り、耐火性、遮音性が向上する。また、通気の遮断が確
実となって、界壁内部における結露等も起き難い。
【0009】請求項2の構成の場合は、複合界壁下部パ
ネルの両界壁下端パネル部を、その内面から貫通する固
着具でユニットボックスの床小梁に固定することによ
り、複合界壁下部パネルを固定でき、また、両界壁パネ
ルの下端は、その下端の横桟を、前記各界壁下端パネル
部の上端の横桟に固着具で固定でき、両界壁パネルの上
端は、界壁固定金物を介してユニットボックスの天井小
梁に固定でき、施工が容易となる。
【0010】
【実施例】この発明の一実施例を図1ないし図7に基づ
いて説明する。図6は鉄骨製のユニットボックスの骨組
みを示す。ユニットボックス1は、角形鋼管からなる4
本の柱2間に、内向きの溝形鋼からなる天井大梁3と床
大梁4とを溶接またはボルト等で接合してボックス状に
骨組みし、これに壁面材,天井材,床材等の各面材を張
り付けて構成される。このユニットボックス1は、現場
で複数個が上下左右に組み合わされ、相互に接合して1
棟の住宅やその他の建物とされる。
【0011】図7は、前記ユニットボックス1を組み合
わせて構成される集合住宅の一例の骨組構造を示す。こ
の集合住宅は、各階部分を2個の住戸としたものであ
り、住戸間の界壁5が、中央の2個のユニットボックス
1の中間部に設けられる。この界壁5は、予め工場にお
いて図1ないし図5のように設けられる。
【0012】図1は2階部分のユニットボックス1Bを
示す。床材6となる床パネル6aおよび床下地面材7に
は、界壁5の厚み分の隙間Gが設けられ、天井材8とな
る天井下地材8aおよび天井面材9の対応する位置にも
同じ隙間Gが設けられる。床パネル6aはALC版から
なり、床下地面材7はパーティクルボードからなる。天
井下地材8aは軽量鉄骨等からなり、天井面材9は石膏
ボード等からなる。前記床パネル6および床下地面材7
の隙間Gに、界壁5の本体部分となる一対の界壁パネル
10,10とは別体の複合界壁下部パネル11(図3)
が略沈み込み状態に設けられる。
【0013】この複合界壁下部パネル11は、木製枠体
12の外側に石膏ボード13を2枚重ねて貼り合わせて
なる一対の平行な界壁下端パネル部14,14と、これ
ら界壁下端パネル部14,14の下部間を接合した複数
本の底木桟15とで構成される。枠体12は、上下枠1
6,17と、この上下枠16,17間に介在させた複数
本の竪枠18とで構成され、両下枠17,17が上記底
木桟15を介して接合される。両界壁下端パネル部1
4,14の高さは、その上端が床下地面材7の上面に、
下端がユニットボックス1Bの床大梁4Bの下端にそれ
ぞれ揃う高さとされる。界壁下端パネル部14の石膏ボ
ード13の内面には、上下枠16,17および竪枠18
で囲まれる部分に耐火性断熱材であるグラスウール19
が貼り付けられる。また、界壁下端パネル部14の下面
には通気遮断シート20が貼り付けられ、これにより複
合界壁下部パネル11は上向きの溝形部材となる。通気
遮断シート20は、数ミリから十数ミリ程度の厚さの弾
力性のある不燃材からなり、この例では6ミリ厚程度の
ものを使用している。この複合界壁下部パネル11の取
付けは、角パイプからなる一対の床小梁21,21(図
1)に対して行われる。これら床小梁21,21は、互
いに上記隙間Gを開けて、ユニットボックス1Bの床大
梁4B,4B間に架設したものである。これら床小梁2
1,21に、対応する各界壁下端パネル部14,14が
竪枠18において、内面から貫通するドリル付きタッピ
ングねじ等の固定具22によって固定される。
【0014】界壁5の本体部である一対の界壁パネル1
0,10は、前記複合界壁下部パネル11の両界壁下端
パネル部14,14から立ち上がって、上端が天井下地
材8および天井面材9の隙間Gに挿入した状態に設置さ
れる。界壁パネル10は、木製枠体23の外側に石膏ボ
ード24を2枚貼り合わせてなる。枠体23は、上下枠
24,25と、この上下枠24,25間に介在させた複
数本の竪枠26と、竪枠26と直交するように配置され
る複数本の横桟27とで構成される。界壁パネル10の
石膏ボード24内面には、上下枠24,25,竪枠26
および横桟27で囲まれる部分に耐火性断熱材であるグ
ラスウール28が貼り付けられる。
【0015】両界壁パネル10の下端は、その下枠25
を対応する前記両界壁下端パネル部14の上枠16に釘
などの固定具29で各々固定することにより、床側に固
定される。両界壁パネル10の上端は、角パイプからな
る天井小梁32に、図4に示す逆ハット形の複数の界壁
固定金物33を介して固定される。天井小梁32は、両
界壁パネル10,10間に位置して、両側の天井大梁3
B,3B間に架設したものである。界壁固定金物33
は、天井小梁32の長手方向複数箇所に配置され、それ
ぞれ中央部でドリル付きタッピンねじ等の固定具34′
で天井小梁32に固定されると共に、釘等の固定具34
で両界壁パネル10の上端の上枠24に固定される。な
お、これら界壁パネル10の上枠24,24間にわた
り、複合界壁下部パネル11の通気遮断シート20と同
様な通気遮断シート(図示せず)を貼っておいても良
い。界壁パネル10の側部には、図1(A)に示すよう
に複数のパッキン桟木36を介して外壁側竪枠35を固
定する。外壁側竪枠35は、天井大梁3Bの下面と床大
梁4Bの上面間にわたり、これらの梁3B,4Bの外面
と同じ出入り位置に設ける。また、天井大梁3Bの界壁
5が配置される部分と、床大梁4Bの複合界壁下部パネ
ル11が配置される部分とには、直方体状の充填ピース
31をそれぞれ嵌合状態に設ける。充填ピース31は、
図5のように木製のピース本体31aの内面に石膏ボー
ド30を2枚貼り合わせたものである。
【0016】図2に示すように、1階のユニットボック
ス1Aにおいても、2階のユニットボックス1Bと同様
に複合界壁下部パネル11と一対の界壁パネル10,1
0とで構成させる界壁5が設けられる。1階のユニット
ボックス1Aは床構造を除いて2階ユニットボックス1
Bと同じ構成であり、対応部分に同一符号を付してその
説明を省略する。床材6は、床大梁4A上に床根太37
を介してパーティクルボードからなる床下地7を設けた
ものとしてあり、これに応じて床小梁21を床大梁4A
の上フランジ下面の高さに配置してある。
【0017】このように、工場で界壁5を取り付けた
1,2階のユニットボックス1A,1Bを現場で接合す
ると、図2のように1階の界壁5の上端と2階の界壁5
の下端とが通気遮断シート20を介して密接することに
なり、また1階の界壁5の下端は通気遮断シート20を
介して界壁防火基礎38上に密接することになる。この
ため、各階の界壁5および界壁防火基礎38が隙間なく
連続したものとなり、耐火性および遮音性が向上する。
また、工場生産化率が向上し、複雑な現場施工が不要
で、工期が短縮される。現場施工の不良による界壁5の
隙間の発生の問題もない。さらに、界壁5内の通気が通
気遮断シート20で遮断されることから、界壁5の内部
での結露が起き難くなる。
【0018】
【発明の効果】この発明の界壁構造は、ユニットボック
スの床材に設けた界壁厚み分の隙間に、下面に通気遮断
シートを貼り付けた複合界壁下部パネルを略沈み込み状
態に設け、この複合界壁下部パネルの各界壁下端パネル
部から一対の界壁パネルを立ち上げ、その上端を、ユニ
ットボックスの天井材に設けた界壁厚み分の隙間に挿入
したものであるため、ユニットボックスへの界壁の取付
け作業を工場で行った後に、現場でユニットボックスを
接合するだけで、各階の界壁を隙間なく連続したものと
できる。そのため、工場生産化率が向上し、また界壁の
施工のための煩雑な現場作業を省略できて工期短縮が可
能となる。また、通気遮断シートにより界壁の内外を遮
断できるので、界壁内部に結露等が起きるのを防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの発明の一実施例にかかる界壁構造
の2階部分の正面断面図、(B)は同界壁構造の側面断
面図である。
【図2】同界壁構造の1階部分の側面断面図である。
【図3】複合界壁下部パネルの拡大断面図である。
【図4】同界壁構造の上端部を示す斜視図である。
【図5】同界壁構造における充填ピースの取付け説明図
である。
【図6】同界壁構造が適用されるユニットボックスの斜
視図である。
【図7】同ユニットボックスで構成される集合住宅の骨
組構造を示す正面図である。
【図8】(A)は従来例の1階天井部を示す側面断面
図、(B)は同1階床部を示す側面断面図である。
【符号の説明】
1,1A,1B…ユニットボックス、3A,3B…天井
大梁、4A,4B…床大梁、5…界壁、6…床パネル、
7…床下地面材、8…天井下地材、9…天井面材、10
…界壁パネル、11…複合界壁下部パネル、14…界壁
下端パネル部、15…床木桟(底桟)、16…上枠(横
桟)、20…通気遮断シート、21…床小梁、22…固
定具、25…下枠(横桟)、29…固定具、32…天井
小梁、33…界壁固定金物、34,34′…固定具、G
…隙間

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユニット工法建物におけるユニットボッ
    クスの界壁構造であって、ユニットボックスに設けられ
    る床材および天井材に、界壁厚み分の隙間を設け、一対
    の平行な界壁下端パネル部を底材で接合した複合界壁下
    部パネルを、前記床材の隙間に略沈み込み状態に設け、
    前記複合界壁下部パネルの下面には通気遮断シートを貼
    り付け、前記複合界壁下部パネルの各界壁下端パネル部
    から立ち上がって上端が前記天井材の隙間に挿入された
    一対の界壁パネルを設けたユニットボックスの界壁構
    造。
  2. 【請求項2】 床材の前記隙間に対応する間隔でユニッ
    トボックスの床大梁間に設けられた一対の床小梁に、複
    合界壁下部パネルの両界壁下端パネル部を内面から貫通
    する固着具で固定し、両界壁パネルの下端の横桟を、前
    記各界壁下端パネル部の上端の横桟に各々固着具で固定
    し、両界壁パネルの上端を、これら界壁パネル間でユニ
    ットボックスの天井大梁間に架設された天井小梁に、界
    壁固定金物を介して固定した請求項1記載のユニットボ
    ックスの界壁構造。
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