JPH0721668Y2 - トイレ用冷風発生装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はトイレ内に配置される冷風発生装置に係るもの
である。

（従来の技術） 従来、トイレ等は特に冷房することはなく、厚さしのぎ
としては、精々扇風機を利用する程度である。

（考案が解決しようとする課題） このように扇風機を利用する程度では、トイレ内に冷風
を得ることはできない。

本考案はこのような実情に鑑みて提案されたもので、そ
の目的とする処は、簡単な構成で、便器に放流される洗
浄水の熱エネルギーを利用して冷風を発生させる、トイ
レ用冷風発生装置を提供する点にある。

（課題を解決するための手段） 前記の目的を達成するため、本考案に係るトイレ用冷風
発生装置は、ヒートパイプにおける便器の洗浄水貯蔵タ
ンク内に挿入された一端部に吸熱ブレードを配設すると
ともに、前記タンク外に配設されたフアンユニツト内に
挿入された他端部に放熱フインを取付け、前記フアンユ
ニツト内における同放熱フインの後方に送風機を配設し
て構成されている。

（作用） 本考案は前記したように構成されているので、前記洗浄
水貯蔵タンク内の洗浄水を冷熱源として、同タンク内に
挿入されたヒートパイプの一端部に取付けた吸熱ブレー
ドを介して、同ヒートパイプにおけるフアンユニット内
に挿入された他端部の放熱フイン側に熱移動が行なわれ
る。

而してフアンユニツト内において同放熱フインの後方に
配設された送風機が運転されることによって熱移動が促
進され、冷風が発生する。

（実施例） 以下本考案を図示の実施例について説明する。

トイレ内の床上に便器の洗浄水貯蔵タンク（１）付きの
便器（２）が据付けられていて、同タンク（１）内へは
自動的に給水されるようになっていて、洗浄水の放出後
は所定量の洗浄水が補給されたのち、給水が停止される
ようになっている。

図中（３）はタンク（１）に対する給水管（４）の開閉
バルブ（５）を開閉するように構成された先端に浮子
（６）を有する開閉バルブ操作レバーである。

（７）は前記タンク（１）の上方の壁面に配置されたフ
アンユニツト（７）である。

（８）はヒートパイプで、前記タンク（１）内に挿入さ
れた一端部に吸熱ブレード（９）が取付けられ、前記パ
イプ（８）の上部は壁面に沿って立上げられ、前記フア
ンユニツト（７）内に挿入された他端部に放熱フアン
（10）が取付けられ、更に前記フアンユニツト（７）内
における同放熱フアン（10）の後方に送風機（11）が配
設されている。

図中（12）は前記ヒートパイプ（８）を被覆する断熱材
である。

図示の実施例は前記したように構成されているので、前
記タンク（１）内の洗浄水を冷熱源として、吸熱ブレー
ド（９）を介してヒートパイプ（８）によって他端部の
放熱フイン（10）側に熱移動が行なわれる。而して前記
フアンユニツト（７）内において送風機（11）を運転す
ることによって、前記放熱フイン（10）から効率よく放
熱され、冷風が送られる。

なおトイレを使用する度に、前記タンク（１）内が新し
い冷たい水と入れ替るので、冷熱源の絶えることがな
い。

また長時間、トイレを使用せず、前記タンク（１）内の
水が室温近くに上昇しても、一度排水すると冷たい水と
入れ替るので、冷風を取出すことができる。

（考案の効果） このように本考案によれば、ヒートパイプの一端部を、
便器の洗浄水貯蔵タンク内に挿入するとともに放熱ブレ
ードを配設し、他端部を前記タンク外に配設されたフア
ンユニツト内に挿入するとともに放熱フインを取付け、
同放熱フインの後方において前記フアンユニツト内に送
風機を配設することによって、便器の洗浄用排水を冷熱
源とし、この冷熱をヒートパイプによって有効に利用
し、トイレ内に冷風を送り冷房するようにしたので、簡
単な設備で低コストでトイレを冷房し、省エネルギー効
果を挙げることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るトイレ用冷風発生装置の一実施例
を示す縦断面図である。 （１）……便器の洗浄水貯蔵タンク、（７）……フアン
ユニツト、（８）……ヒートパイプ、（９）……吸熱ブ
レード、（10）……放熱フイン、（11）……送風機。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ヒートパイプにおける便器の洗浄水貯蔵タ
   ンク内に挿入された一端部に吸熱ブレードを配設すると
   ともに、前記タンク外に配設されたフアンユニツト内に
   挿入された他端部に放熱フインを取付け、前記フアンユ
   ニツト内における同放熱フインの後方に送風機を配設し
   てなることを特徴とするトイレ用冷風発生装置。