JPH0721582Y2 - 織機における開口装置 - Google Patents

織機における開口装置

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JPH0721582Y2
JPH0721582Y2 JP8135490U JP8135490U JPH0721582Y2 JP H0721582 Y2 JPH0721582 Y2 JP H0721582Y2 JP 8135490 U JP8135490 U JP 8135490U JP 8135490 U JP8135490 U JP 8135490U JP H0721582 Y2 JPH0721582 Y2 JP H0721582Y2
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JP
Japan
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jack
hanger
jack lever
connecting rope
guide groove
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JP8135490U
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JPH0440783U (ja
Inventor
信悟 織田
Original Assignee
株式会社豊田自動織機製作所
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、織機の固定部に止着されたハンガーブラケッ
トとジャックレバーの一端側に連結されたハンガーとの
間に張設される引張ばねの作用を利用して綜絖枠を上下
動する消極開口装置に関するものである。
[従来の技術] 実公昭62−39106号公報に開示されるこの種の開口装置
ではハンガーとジャックレバーとの間にブッシュが介在
され、ジャックレバーの揺動変位に伴ってブッシュとジ
ャックレバーとの間には摺接作用が生じる。この摺接部
位には引張ばねのばね作用が集中するために摩耗損傷が
生じ易く、そのために潤滑油切れとならないような給油
配慮が行われている。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、ブッシュとジャックレバーとの間の摺接
作用が激しいために手差し給油方式ではその定期的な保
守管理が煩わしい。この摺接部位へ潤滑油を自動滴下す
る方式ではこのような保守管理の煩わしさは軽減する
が、ジャックレバーの高速揺動による油の飛び散りが手
差し給油の場合と同様にあり、油の飛び散りによって織
布、織機、床の汚損が避けられない。
本考案は給油に起因する油汚損を回避し得るジャックレ
バーとハンガーとの間の連結構造を持った開口装置を提
供することを目的とするものである。
[課題を解決するための手段] そのために本考案では、ジャックレバーの一端側には一
対の弧状のガイド溝をジャックレバーの揺動方向に沿う
ように、かつジャックレバーの揺動半径方向に並ぶよう
に設け、各ガイド溝に接合するように連結ロープをジャ
ックレバーに取付けると共に、ガイド溝に沿って接合案
内される連結ロープによってハンガーを吊下連結し、連
結ロープとガイド溝との間には連結ロープの直線部がガ
イド溝の接線となるガイド関係を設定した。
[作用] ジャックレバーとハンガーとを連結する連結ロープはジ
ャックレバーの揺動に追随して移動するが、この追随移
動はガイド溝に対して摺動することのない接離形態をと
る。従って、ジャックレバーと連結ロープとの間に給油
を行なう必要がなく、ジャックレバーの高速揺動による
油の飛び散りは無くなる。又、ハンガーがジャックレバ
ーの揺動半径方向へ並ぶ2本の連結ロープによって吊下
されるために連結ロープ周りのハンガーの回動が抑制さ
れ、隣合うハンガー同士の干渉が回避される。
[実施例] 以下、本考案を具体化した一実施例を第1〜3図に基づ
いて説明する。
織機の両サイドフレーム1A,1B上の開口ブラケット2A,2B
にはジャックレバー3A,3Bが支軸3aを介して回動可能に
支持されており、ジャックレバー3A,3Bの内端部には吊
下ロープ4A,4Bが止着されていると共に、吊下ロープ4A,
4Bの下端にはチャンネル状の可動取付体5A,5Bが掛止連
結部材6A,6Bを介して掛止吊下されている。一方のサイ
ドフレーム1A側方には機台回転に同期して回転するタペ
ットカム7及びカムレバー8からなる開口駆動機構が設
置されており、カムレバー8を連結された引き下げロー
プ9A,9Bが掛止連結部材10A,10Bを介して可動取付体5A,5
Bの下端に連結されている。
ジャックレバー3A,3Bの外端部にはハンガー11A,11Bが連
結ロープ12A,12Bを介して吊下連結されている。ジャッ
クレバー3A,3Bの外端部の直下にてサイドフレーム1A,1B
の外側面にはハンガーブラケット13A,13Bが止着されて
おり、ハンガーブラケット13A,13Bとハンガー11A,11Bと
の間には引張ばね14A,14Bが張設されている。従って、
引張ばね14A,14Bのばね作用によってカムレバー8の回
転子8aがタペットカム7に押接され、タペットカム7の
回転が可動取付体5A,5Bの上下動に変換される。これに
より可動取付体5A,5B間に架設支持された綜絖枠15が上
下動する。
第2図に示すようにジャックレバー3A,3Bの外端部には
一対のガイド溝16、17がジャックレバー3A,3Bの揺動方
向に沿って設けられており、第3図に示すように連結ロ
ープ12A,12Bがガイド溝16,17にはまり込み支持されてい
る。連結ロープ12A,12Bの両端部はガイド溝16,17の延長
線上の結合アーム片3bに止着されている。ハンガー11A,
11Bは一対の枠板を支軸11a及び複数のスプリングピン11
bによって連結して構成されており、支軸11aにはガイド
ローラ11cが回転可能に支持されている。連結ロープ12
A,12Bの中間部はハンガー11A,11Bのガイドローラ11cに
巻回されている。
両ガイド溝16,17はジャックレバーの回動中心Cを中心
とする角度範囲θ1にわたって回動中心Cとする円弧に
形成されている。
角度範囲θ2はジャックレバー3A,3Bの揺動角度に等し
く、綜絖枠15が最下動位置にあるときには連結ロープ12
A,12Bの直線部12a,12bは角度範囲θ2の下側境界線r1
両ガイド溝16,17の円弧部との交点における接線に一致
している。従って、綜絖枠15が最上動位置にあるときに
は連結ロープ12A,12Bの直線部12a,12bは角度範囲θ2
上側境界線r2と両ガイド溝16,17の円弧部との交点にお
ける接線に一致する。即ち、ジャックレバー3A,3Bが揺
動すると連結ロープ12A,12Bはこれに追随して移動する
が、連結ロープ12A,12Bは角度範囲θ2内で両ガイド溝1
6,17に対して摺接することなく接離し、連結ロープ12A,
12Bの直線部12a,12bは第2図に示す位置に配置保持され
る。
支軸3aを中心とする連結ロープ12A,12Bの揺動に伴い、
ガイド溝16に接合案内されるロープ部位とガイド溝17に
接合案内されるロープ部位との間では両ガイド溝16,17
の曲率半径の差によって行路差が生じる。この行路差に
よって連結ロープ12A,12Bの中間部がハンガー11A,11Bの
支軸11aの周りを周回する形となるが、この周回動作は
ガイドローラ11cによって案内される。従って、連結ロ
ープ12A,12Bがハンガー11A,11Bとの間でも摺接すること
はない。
摺接のない連結ロープ12A,12Bとジャックレバー3A,3Bと
の接離関係は連結ロープ12A,12Bとジャックレバー3A,3B
との接触部における確実な摩耗回避をもたらし、この接
触部への給油を不要とする。従って、給油保守管理の煩
わしさ、及びジャックレバー3A,3Bの高速揺動による油
の飛び散りの問題が解消される。
又、1つのハンガー11A,11Bに対して連結ロープ12A,12B
が1本のみ用いられているが、ハンガー11A,11Bは結果
的には2本のロープで吊下支持されることになり、連結
ロープ12A,12Bの寿命が格段に向上する。しかも、ハン
ガー11A,11Bが連結ロープ12A,12Bによって2位置で支持
されることになるため、ハンガー11A,11Bが連結ロープ1
2A,12Bの周りに回動してしまうことなく、隣合うハンガ
ー同士の干渉も回避される。これによりハンガー11A,11
Bの損傷が回避される。
又、本実施例では連結ロープ12A,12Bの直線部12a,12bが
定位置に保持されるために引張ばね14A,14Bの左右方向
の変位がなく、引張ばね14A,14Bは直線上でのみ伸縮す
る。従って、ハンガー11A,11Bと引張ばね14A,14Bとの連
結部、ハンガーブラケット13A,13Bと引張ばね14A,14Bと
の連結部における損傷度合が大幅に低減し、ばね切れ発
生といった面倒な事態が回避される。
本考案は勿論前記実施例にのみ限定されるものではな
く、例えば第4,5図に示すようにガイド溝17の内側にガ
イド孔18を設けた実施例も可能である。ガイド孔18に挿
通案内される連結ロープ12A,12Bの端部側はジャックレ
バー3A,3B上の止め孔3cに挿入され、圧接片19を介して
止めねじ20によって締め付け固定される。ガイド孔形状
はジャックレバー3A,3Bの強度を確保する上で有効であ
る。
又、第6図に示す実施例も可能である。ガイド溝21,22
と連結ロープ12A,12Bとの接離範囲はジャックレバー3A,
3Bの回動中心Cを中心とする角度範囲θ3で表され、こ
の角度範囲θ3内におけるガイド溝21,22の曲率半径R1
R2は角度範囲θ3の下側境界線r3から上側境界線r4へ向
かうにつれて徐々に増大するように設定されている。綜
絖枠15が下動側にある場合には経糸張力が引き上げ方向
に働くためにジャックレバー3A,3Bによる引き上げ力は
弱い方がよく、綜絖枠15が上動側にある場合には経糸張
力が引き下げ方向に働くためにジャックレバー3A,3Bに
よる引き上げ力は強い方がよい。ガイド溝21,22の形状
はこの必要性に適しており、良好な開口運動が得られ
る。
さらに本考案では第7図に示すようにロープ連結部材23
をハンガー11A,11Bの支軸11aに回動可能に支持し、2本
の連結ロープ24,25をロープ連結部材23に止めねじ26で
締め付け固定するようにした実施例も可能である。この
実施例では両連結ロープ24,25の行路差はロープ連結部
材23の回動によって吸収される。
[考案の効果] 以上詳述したように本考案は、ジャックレバーの一端側
に一対の弧状のガイド溝をジャックレバーの揺動方向に
沿うように、かつジャックレバーの揺動半径方向に並ぶ
ように設け、各ガイド溝に接合するように連結ロープを
ジャックレバーに取付けると共に、ガイド溝に沿って接
合案内される連結ロープによってハンガーを吊下連結
し、連結ロープとガイド溝との間には連結ロープの直線
部がガイド溝の接線となるガイド関係を設定したので、
ジャックレバーの揺動に伴う連結ロープの追随移動がジ
ャックレバーに対して摺接のない接離形態となり、これ
によりジャックレバーの揺動部への給油の必要がなくな
って油の飛び散りが解消される。又、ハンガーが結果的
には2本の連結ロープで支持される形となるために連結
ロープの寿命延長及び連結ロープ周りのハンガーの回動
抑制によるハンガー損傷回避を達成し得るという優れた
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1〜3図は本考案を具体化した一実施例を示し、第1
図は開口装置全体の正面図、第2図は一部破断要部拡大
正面図、第3図は第2図のA−A線断面図、第4図は別
例を示す一部破断要部拡大正面図、第5図は第4図のB
−B線断面図、第6図は別例を示す一部破断要部拡大正
面図、第7図は連結ロープとハンガーとの連結構成の別
例を示す要部拡大正断面図である。 ジャックレバー3A,3B、ハンガー11A,11B、連結ロープ12
A,12B、直線部12a,12b、ガイド溝16,17。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】織機の固定部に止着されたハンガーブラケ
    ットとジャックレバーの一端側に連結されたハンガーと
    の間に張設される引張ばねの作用を利用して綜絖枠を上
    下動する消極開口装置において、ジャックレバーの一端
    側には一対の弧状のガイド溝をジャックレバーの揺動方
    向に沿うように、かつジャックレバーの揺動半径方向に
    並ぶように設け、各ガイド溝に接合するように連結ロー
    プをジャックレバーに取付けると共に、ガイド溝に沿っ
    て接合案内される連結ロープによってハンガーを吊下連
    結し、連結ロープとガイド溝との間には連結ロープの直
    線部がガイド溝の接線となるガイド関係を設定した織機
    における開口装置。
JP8135490U 1990-07-30 1990-07-30 織機における開口装置 Expired - Lifetime JPH0721582Y2 (ja)

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JPH0440783U JPH0440783U (ja) 1992-04-07
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