JPH07215615A - エレベータ情報装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、エレベータの利用客に安全
で快適なサービスを提供することにある。 【構成】 エレベータ制御装置１内でかごレベルを検出
しデータ処理装置６によりかごレベル入力３、かごレベ
ル出力８、オプション入力５、オプション出力１０の授
受を行いシリアル通信線１１で接続された投影カメラ１
２内の表示処理装置１４にデータを送信する。そのデー
タの種別により情報データメモリ１３から表示データ１
５を選択し、データ表示面６′に表示データ１５を投影
するエレベータ情報装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はエレベータの情報装置に
関する。

【０００２】

【従来の技術】例えば、実開昭５２−１６９２６８号公
報に提案されているようにエレベータ乗かご出入口上部
に設けられる天井枠に設けられ乗かご位置を表示する文
字板をランプにて照らし出すことによりエレベータ乗か
ご位置表示するものであった。前記提案では文字板の文
字は固定であった。

【０００３】例えば、特開平４−２０４７５号公報に提
案されているようにエレベータ乗かごの階床位置のみを
表示するものであった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】前記従来技術は、文字
板をランプで点灯する方式で文字は固定となっている。
また表示内容も乗かごの位置を現わすのみである。しか
も、出入口上部の天井枠に設けられているため利用客の
多くは顔を上げて見なければならないという問題があっ
た。

【０００５】本発明の目的は、表示位置を利用者の見や
すい位置にすると共に、品質の高いサービスを行うこと
のできるエレベータ情報装置を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】前記目的は、ビルの各フ
ロアに設けられたエレベータ三方枠内および乗かご内の
天井枠内に設置され、任意の情報を投影するカメラを内
蔵した表示装置と、データ表示面を備えたエレベータド
アを具備するエレベータにおいて、前記表示装置にてエ
レベータの乗かごの動きに連動して、前記データ表示面
に多種多様な任意の情報を提供する機能を有することに
より達成される。

【０００７】

【作用】本発明では、エレベータの乗かごの位置をエレ
ベータ制御装置で検出し、その内部に具備されたデータ
処理装置からかごレベルのデータを通信ケーブルを介し
てデータ表示装置へ送信する。かごレベルのデータを受
信したデータ表示装置に内蔵された投影カメラ内の表示
処理装置によって情報データメモリから表示データが選
択され、前記投影カメラによって、エレベータドアに設
けられたデータ表示面に表示データが投影される。

【０００８】一方、上記エレベータ制御装置内に設けら
れたオプションスイッチを入れることにより、かごレベ
ルと異なるオプションのデータが上記同様に送信され、
上記情報データメモリ内のオプションが選択される。選
択されたオプションデータは上記同様データ表示面に投
影カメラにて投影される。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の一実施例をその構成を示す図
１および図２により詳細に説明する。

【００１０】図１に示すように、実施例においてはエレ
ベータの乗かごの動きを制御するエレベータ制御装置１
とその内部にかごの位置を検出するかごレベル検出リレ
ー２とかごレベル入力３からなる入力回路、かごレベル
接点７によりかごレベル出力８が動作する出力回路、前
記入力回路出力回路からのデータを処理するデータ処理
装置６が具備され、前記入力回路にはオプションスイッ
チ４とオプション入力５、出力回路にはオプション接点
９とオプション出力が付加仕様用に設けられている。さ
らに前記エレベータ制御装置１とシリアル通信線１１に
より接続される投影カメラ１２がありその内部には、受
信したエレベータ情報を処理し情報データメモリ１３か
らデータを選択する表示処理装置１４が具備されてい
る。前記投影カメラ１２で選択された表示データ１５が
投影される構成となっている。

【００１１】さらに、図２では、図１のように構成され
る情報装置の外観を表し、前記エレベータ制御装置１を
収納しているエレベータコントロールユニット２′がシ
リアル通信線１１に電源とアースが付加された通信ケー
ブル３′により投影カメラ１２を内蔵したデータ表示装
置１′と接続されている。この装置は、エレベータ出入
口の三方枠（天井枠）４′に据付られる。投影カメラ１
２から投影される表示データ１５はエレベータドア５′
に具備されたデータ表示面６′に写し出される。

【００１２】以下上記実施例で説明されたような構成に
よるエレベータ情報装置の動作説明を図１および図２に
より行なう。

【００１３】まず例えばエレベータの乗かごが２階のレ
ベルにあるとする。この場合かごレベル検出リレー２の
２ＡがＯＮしかごレベル入力３のＸＡ２が入力される。
この状態をデータ処理装置６で認識し、かごレベル接点
７の内の２階の接点Ａ２がＯＮしかごレベル出力８のＺ
Ａ２から２階に乗かごがあるという出力データが出され
る。このデータはシリアル通信線１１を介して投影カメ
ラ１２へ送られ表示処理装置１４によってデータが判別
される。その際に情報データメモリ１３中のデータから
かごが２階レベルにあることを示す表示データ１５が選
択され投影カメラ１２によりデータ表示面６′に例えば
２の文字が写し出される。これによりかご内やエレベー
タドア５′前のホールにいる利用客がかごの位置を知る
ことができ、安心感を提供することができる。表示デー
タ１５は従来の表示文字に比べて数倍の大きさでデータ
表示面に写し出されるため、かなりの距離からでも判別
可能である。

【００１４】続いて、本発明の特徴の１つである任意の
情報を選択して投影する機能の一実施例をその構成を示
す図１、図２にて説明する。

【００１５】図１に示すようにエレベータ制御装置１の
内部に具備されたオプションスイッチ４を投入する。す
るとオプション入力５のＸＯＰ１が入力され、前記同様
データ処理装置６でオプション入力５が入ったことが認
識され、オプション接点９がＯＮする。これによりオプ
ション出力１０のＺＯＰ１からオプションスイッチ４の
ＳＷ１が投入されたことを示すデータが出される。この
データをシリアル通信線１１を介してデータ表示装置
１′内の表示処理装置１４に読み込みデータ判別した
後、表示データメモリ１３の中からオプションのデータ
を選択し投影カメラ１２にてエレベータドア５′に具備
されるデータ表示面６′に写し出される。このときオプ
ションのデータの内容は、例えば天気予報やニュースな
どの情報、例えば「本日３階にてバーゲン中」という広
告など多種多様な任意の情報とすることができ、これら
は情報データメモリ１３に格納されており、内容の追
加、削除は全てこの情報データメモリ１３によって容易
に行うことができる。

【００１６】このように実施例においては情報データメ
モリ１３に多種多様のデータを格納でき、前記のような
任意の情報や広告をエレベータドア５′に投影すること
により、エレベータの利用客だけでなくエレベータ前の
ホールを通過するだけの人にもサービスを提供すること
ができるものである。

【００１７】また、従来は表示位置が三方枠（天井枠）
４′の高さに設けられており、利用客特に小さな子供や
老人には見づらい位置であった。本発明により本問題を
解決した一実施例をその構成を示す図１、図２により以
下説明する。

【００１８】エレベータコントロールユニット２′から
通信ケーブル３′を介してかごレベルデータあるいはオ
プションデータと動力電源を供給されるデータ表示装置
１′では、投影するデータの照点距離を自由に調整可能
としており、エレベータドア５′の大きさの範囲で表示
する文字の大きさを変更することができる。それに伴い
データ表示面６′の大きさは任意に選択しなければなら
ない。また、データ表示装置１′では、投影カメラの角
度を調整することを可能としたことにより、例えば老人
ホームや小学校など利用客の身長が比較的低い場合に
は、投影する表示データ１５の位置を下げることができ
る。

【００１９】このように実施例においては、表示データ
１５の大きさや投影する位置を自在に調整できることを
可能としたことにより、利用客が最も見やすい表示デー
タ１５にでき、従来高い位置に設けられ文字の大きさも
小さく身体的負担をかけていたものを解消することがで
きるようにした。

【００２０】

【発明の効果】以上、述べたように、本発明では、エレ
ベータ前のホールおよびエレベータ乗かご内の利用客に
対して、乗かごの位置を知らせ安心感を持たせるフロア
情報を提供し、待ち時間のイライラを無くすなどの心理
的効果、多数の情報を提供することによる広告、学習効
果がある。

【００２１】また、表示位置が自由に調整できることに
より、頭部を３０°以上上げなければいけなかったもの
を、視線を少し上げるだけで見ることができるようにし
たことによる身体的負担の解消がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係わるエレベータ情報装置
の構成図である。

【図２】本発明の一実施例に係わるエレベータ情報装置
の外観図である。

【符号の説明】

１ エレベータ制御装置 １′ データ表示装置 ２′ エレベータコントロールユニット ６′ データ表示面 １２ 投影カメラ １３ 情報データメモリ １４ 表示処理装置

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ビルの各フロアに設けられたエレベータ
   三方枠内および乗かご内の天井枠内に設置され、任意の
   情報を投影するカメラを内蔵した表示装置と、データ表
   示面を備えたエレベータドアを具備するエレベータにお
   いて、前記表示装置にてエレベータの乗かごの動きに連
   動して、前記データ表示面に多種多様な任意の情報を提
   供する機能を有することを特徴としたエレベータ情報装
   置。
2. 【請求項２】 特許請求の範囲第１項において、情報装
   置に内蔵した情報データメモリを容易に追加、取外し可
   能としたことにより、エレベータからの指令に連動して
   表示データを選択しデータ表示面に情報データを投影す
   る機能を有することを特徴としたエレベータ情報装置。