JPH07215425A - 物流システム - Google Patents

物流システム

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JPH07215425A
JPH07215425A JP1470194A JP1470194A JPH07215425A JP H07215425 A JPH07215425 A JP H07215425A JP 1470194 A JP1470194 A JP 1470194A JP 1470194 A JP1470194 A JP 1470194A JP H07215425 A JPH07215425 A JP H07215425A
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JP
Japan
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physical distribution
conveyor
work area
operation panel
control
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Application number
JP1470194A
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English (en)
Inventor
Noritsugu Ishida
典嗣 石田
Koichi Asano
浩一 浅野
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】物流システムに形成された作業領域毎に統括コ
ントローラを配置することにより、当該物流システムの
作業性を向上させる。 【構成】物流システムWには、複数の作業領域E1〜E
10が形成されている。各作業領域E1〜E10には操
作盤OP1〜OP10がそれぞれ設けられている。各操
作盤OP1〜OP10は物流ネットワークを介して在庫
管理コンピュータSC及び生産拠点管理用コンピュータ
SHC等と接続されている。そして、操作盤OP1〜O
P10は在庫管理コンピュータSC及び生産拠点管理用
コンピュータSHC等からの指令信号に基づいて各作業
領域E1〜E10内の各種設備を制御するようになって
いる。又、作業者は、各作業領域E1〜E10内におい
て、操作盤OP1〜OP10を操作することにより、作
業領域E1〜E10内の各種設備を制御できるようにな
っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は物流システムに係り、詳
しくは物流システム内に設けられた作業領域毎に、当該
作業領域を統括するコントローラを備えた物流システム
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は、組立工場の物流システムWを模
式的に示している。この物流システムWは、外部から送
られてくる各種組立部品が入った多くの部品箱を荷さば
きする有軌道台車1、その有軌道台車1にて荷さばきさ
れた各種部品箱を一時ストックする第1,第2の自動倉
庫2,3、当該自動倉庫2,3から取り出された部品箱
を組立ラインL上の所定の供給個所に配送する無人車4
を配置させている。
【0003】有軌道台車1は環状のレールに沿って走行
する無人搬送車であって、その軌道上に隣接した2箇所
に外部から部品箱を受け入れるコンベアCV1,CV2
が設置されている。又、有軌道台車1の軌道をはさんで
コンベアCV1,CV2の反対側の2箇所に有軌道台車
1が搬送した部品箱を自動倉庫2側に受け渡すコンベア
CV3,CV4が設置されている。尚、各コンベアCV
1〜CV4は部品箱を搬送する方向とは反対方向に空の
部品箱(以下、空箱という)を搬送するコンベアも合わ
せて備えている。
【0004】第1,第2の自動倉庫2,3はそれぞれ両
側に配設された収容棚2a,3aの間を走行するととも
に昇降し、部品箱を収容棚2a,3aの所定の収容部に
収納したり、収容部から取り出すクレーン2b,3bが
設けられている。又、自動倉庫2,3にはコンベアCV
5,CV6が設置されている。コンベアCV5,CV6
は収容棚2a,3aに収納する部品箱をクレーン2b,
3bに供給したり、収容棚2a,3aから取り出した部
品箱をクレーン2b,3bから無人車4側に運ぶように
なっている。
【0005】無人車4は路面上に敷設された誘導線に沿
って走行する。その走行経路は、その一部が組立ライン
Lと平行に走る環状の走行経路で形成されている。走行
経路に隣接した2箇所に自動倉庫2,3から運ばれた部
品箱を受け入れるコンベアCV7,CV8が設置されて
いる。又、組立ラインLと平行に延びる走行経路に隣接
した2箇所には無人車4にて運ばれた部品箱を受け入れ
るコンベアCV9,CV10が設置されている。尚、各
コンベアCV7〜CV10は部品箱を搬送する方向とは
反対方向に空箱を搬送するコンベアも合わせて備えてい
る。
【0006】そして、この物流システムWにおいて、各
コンベアCV1〜CV10にはそれぞれ一人づつ作業者
が配置されている。又、各コンベアCV1〜CV10
は、それぞれコンベアコントローラCnt1〜Cnt1
0が設けられ、同コンベアコントローラCnt1〜Cn
t10にて駆動制御される。そして、各コンベアコント
ローラCnt1〜Cnt10はコンベア制御盤CCにて
制御されている。自動倉庫2,3にはリモート操作盤R
OP1,ROP2が設けられ、前記クレーン2b,3b
に設置したリモートコントローラCR1,CR2を介し
てクレーン2b,3bを駆動制御する 又、有軌道台車1の軌道に隣接した位置に有軌道台車操
作盤MOPが設置され、有軌道台車1を走行制御する。
無人車4の走行経路に隣接した位置に搬送車制御盤AG
Vが設置され、無人車4を走行制御する。
【0007】更に、作業者が配置された個所には、それ
ぞれ作業者端末装置(以下、端末装置という)T1〜T
8が設置がされていて、端末装置T1〜T8はそれぞれ
作業者によってその時々の作業状況のデータを入力する
とともに、在庫管理コンピュータSCを介してホストコ
ンピュータHCから転送される作業情報を入力して表示
部に表示する。
【0008】このように構成された物流システムWのネ
ットワークを構成を図4に示す。ネットワークは階層構
造になっていて、基幹ネットワークNW1、情報系ネッ
トワークNW2、制御系倉庫用ネットワークNW3、制
御系周辺装置用ネットワークNW4及びコンベア用ネッ
トワークNW5,NW6から構成されている。
【0009】基幹ネットワークNW1にはホストコンピ
ュータHCと在庫管理コンピュータSCが接続されてい
る。情報系ネットワークNW2には在庫管理コンピュー
タSC、端末装置T1〜T8と制御コンピュータCTが
接続されている。
【0010】制御系倉庫用ネットワークNW3には制御
コンピュータCTとリモート操作盤ROP1,ROP2
が接続され、そのリモート操作盤ROP1,ROP2は
クレーン2b,3bを駆動するリモートコントローラC
R1,CR2と光通信でデータ交信を行っている。制御
系周辺装置用ネットワークNW4には制御コンピュータ
CT、コンベア制御盤CC、有軌道台車操作盤MOP及
び搬送車制御盤AGVが接続されている。
【0011】コンベア用ネットワークNW5にはコンベ
ア制御盤CCとコンベアコントローラCnt1〜Cnt
8が接続されている。コンベア用ネットワークNW6に
は搬送車制御盤AGVとコンベアコントローラCnt
9,Cnt10が接続されている。
【0012】又、この物流システムWにおいて、上記し
た生産管理系のシステムとは別に設備機器・作業者管理
系のシステムが構築されている。この設備機器・作業者
管理系のシステムは作業者の登録及び作業状況や、各設
備機器の異常故障の収集さらに作業者の判断による故障
呼び出しに対する信号の収拾を目的としたシステムであ
る。
【0013】設備機器・作業者管理系のネットワーク
(以下、生産拠点管理系ネットワークという)を図9に
示す。生産拠点管理系ネットワークNW7は生産拠点管
理用ホストコンピュータSHC、複数の生産拠点管理端
末装置ST1〜ST5、生産管理盤SB及びアンドンA
が接続されている。生産拠点管理端末装置ST1〜ST
5には、コンベアコントローラCnt1〜Cnt10、
呼び出しスイッチSW1〜SW10、有軌道台車制御盤
MOP、無人車制御盤AGV及びリモート操作盤ROP
1,ROP2等が接続されている。この場合、各コンベ
アCV1〜CV10を中心として各作業領域が形成さ
れ、作業者はそれぞれ作業領域毎に配置される。そし
て、作業者は、各作業領域毎に設けられた前記呼び出し
スイッチSW1〜SW10を押すことによってその作業
領域における異常を知らせるための異常信号を所定の生
産拠点管理端末装置ST1〜ST5に出力するようにな
っている。更に、生産拠点管理端末装置ST1〜ST5
には、前記各種操作盤及び制御盤等から当該操作盤及び
制御盤が接続された各種設備機器の異常を知らせる異常
信号が生産拠点管理端末装置ST1〜ST5に出力され
る。
【0014】生産拠点管理用ホストコンピュータSHC
は、当該ホストコンピュータSHCからの生産目標、生
産拠点管理端末装置ST1〜ST5から生産数量等を生
産管理盤SBに表示させる。又、呼び出しスイッチSW
1〜SW10等からの異常信号に基づいて呼び出し作業
領域又は異常設備機器をアンドンAに表示するようにな
っている。また、生産拠点管理用ホストコンピュータS
HCは生産拠点管理端末装置ST1〜ST5からの各種
情報に基づいて故障の多い設備機器、作業効率、生産効
率等の解析を行うようになっている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、物流
システムWのネットワークは階層構造になっていて、機
能別、すなわち端末装置T1〜T8と制御コンピュータ
CTの情報系のネットワークNW2と、制御コンピュー
タCT以下の制御系のネットワークNW3といった機能
別に構築されている。従って、各機能別にネットワーク
を構築したことにより、機能別に各機器を作り込んでい
る。ところで、機能別にコントローラを別配置している
ため、機能の異なる機器間相互のインターロックのため
の情報交換等は上層のネットワークを介して行うことに
なり、情報交換処理速度を損ねる問題がある。特に、シ
ステムが大きいほど顕著になる。
【0016】そこで、図5〜図8に示すように機器間相
互のインターロックのためのシステムが張り巡らされて
いる。例えば、図5に示すように、各端末装置T1〜T
8と、当該端末装置T1〜T8に対応するコンベアコン
トローラCnt1,Cnt2,Cnt5〜Cnt10と
の間では、通信線を介してインターロック信号の相互通
信を行っている。この場合のインターロック信号の一例
としては、コンベアCV1,CV2,CV5〜CV10
上に部品箱があるかどうか各端末装置T1〜T8を介し
て知る場合や端末装置T1〜T8でデータ入力後に直ち
にコンベアコントローラCnt1,Cnt2,Cnt5
〜Cnt10を介してコンベアCV1,CV2,CV3
〜CV10を駆動して次の処理を迅速に行いたい場合に
インターロック信号が使用される。
【0017】又、図6に示すように、リモート操作盤R
OP1,ROP2とコンベアコントローラCnt1〜C
nt8との間でも、通信線を介してインターロック信号
の相互通信を行っている。この場合のインターロック信
号はコンベアCV1〜CV8と前記クレーン2b,3b
との間の部品箱のやり取りを行うが、その部品箱の移載
を効率よく短時間で行うために使用される。
【0018】又、図7に示すように、有軌道台車1とコ
ンベアコントローラCnt1〜Cnt8との間でも、光
通信を介してインターロック信号の相互通信を行ってい
る。この場合のインターロック信号はコンベアCV1〜
CV8と有軌道台車1との間の部品箱のやり取りを行う
が、その部品箱の移載を効率よく短時間で行うために使
用される。
【0019】更に、図8に示すように、無人車4とコン
ベアコントローラCnt7〜Cnt10との間でも、通
信線を介してインターロック信号の相互通信を行ってい
る。この場合のインターロック信号はコンベアCV7〜
CV10と無人車4との間の部品箱のやり取りを行う
が、その部品箱の移載を効率よく短時間で行うために使
用される。
【0020】このように、機器間相互のインターロック
のために複雑に信号線を張り巡らすため、システム全体
としてその立ち上げ工数が膨大になるといった問題が生
じていた。しかも、あるコンベアに異常が発生した場
合、何が原因して異常発生したかを突き止めるのに時間
を要し高度な専門知識が必要になり保全性に問題があっ
た。
【0021】しかも、自動倉庫2,3におけるコンベア
制御盤CC、無人車制御盤AGV及びリモート操作盤R
OP1,ROP2の電源電圧は200ボルト、端末装置
T1〜T10の電源電圧は100ボルトであって、それ
ぞれ別々の供給電源が異なっていた。さらに、この物流
システムWにおいて、上記した生産管理系のシステムと
は別に設備機器・作業者管理系のシステムが構築されて
いる。
【0022】その結果、システム全体としてさらに複雑
になり、さらにシステム構築、保守に高度な専門知識が
必要になる問題があった。本発明は上記問題点を解決す
るためになされたものであって、その目的は、物流シス
テムに形成された作業領域毎に統括コントローラを配置
することにより、当該物流システムの作業性を向上させ
ることができる物流システムを提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1記載の発明は、複数の作業領域を有し、管
理用コントローラからの指令信号に基づいて各作業領域
内に配置された物流設備を駆動して物流作業を行う物流
システムにおいて、各作業領域毎に、当該作業領域内の
物流に関する作業と、その作業領域内に配置された各物
流設備の異常等の設備状態とを管理する統括コントロー
ラを備えるとともに、各作業領域毎に設けられた統括コ
ントローラを同一のネットワークを介して管理用コント
ローラに接続したことをその要旨とする。
【0024】請求項2記載の発明は、請求項1記載の物
流システムにおいて、統括コントローラは、当該統括コ
ントローラが配置された作業領域に配設された全ての物
流設備の電源を投入遮断制御する電源機能を有すること
をその要旨とする。
【0025】請求項3記載の発明は、請求項1記載の物
流システムにおいて、前記物流設備より出力される搬送
すべき荷が載置されているか否かを示すインターロック
信号は、前記ネットワークを介して統括コントローラ間
を通信されることをその要旨とする。
【0026】
【作用】従って、請求項1記載の発明によれば、各作業
領域毎に設けられた統括コントローラは、ネットワーク
を介して管理用コントローラから出力される指令信号に
基づいて当該作業領域内の各種設備を駆動し、部品等の
荷の物流作業を行う。
【0027】又、各作業領域において、その領域内の各
種設備の異常等の設備状態が統括コントローラに出力さ
れ、統括コントローラは前記物流作業の信号の通信に使
用した同一のネットワークを介して設備状態を示す信号
を管理コントローラに出力する。
【0028】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の統括コントローラは、当該統括コントローラが配置
された作業領域に配設された全ての物流設備の電源を投
入又は遮断制御する。従って、当該作業領域内の全ての
物流設備の電源を容易に制御することができる。
【0029】請求項3記載の発明によれば、前記物流設
備より出力される搬送すべき荷が載置されているか否か
を示すインターロック信号は、前記ネットワークを介し
て統括コントローラ間を通信される。
【0030】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1,
図2に従って説明する。尚、説明の便宜上、製品組立ラ
インLに部品を供給する物流システムWにおいて、各種
設備の基本的配置は従来技術のそれと同じであるとし
て、同一の設備については同一の符号を付してその説明
を省略する。そして、構成の異なる制御機器及び物流シ
ステムWのネットワーク構成等について以下に詳説す
る。
【0031】この物流システムWには、各種設備を区分
けした作業領域E1〜E10が形成され、各作業領域E
1〜E10には一人の作業者が配置されている。作業領
域E1はコンベアCV1とコンベアオペーレションパネ
ル(以下、「コンベア操作盤」という。」OP1とが設
置され、当該コンベア操作盤OP1にはディスプレイD
1が設けられている。このコンベア操作盤OP1は当該
コンベア操作盤OP1の電源を投入又は遮断することに
より、その作業領域E1内に配置されたコンベアCV1
等の各種設備の電源を一斉に投入したり遮断したりする
電源機能と、当該作業領域E1を担当する作業者の氏名
を入力する作業者名入力機能とを備えている。更に、コ
ンベア操作盤OP1はコンベアCV1を制御するコンベ
ア制御機能と作業者用端末機能と生産管理用端末機能と
を備えている。コンベア制御機能とは、在庫管理コンピ
ュータSC及び生産拠点管理用ホストコンピュータSH
Cからの指令に基づいてコンベアCV1を自動で制御す
る機能である。作業者用端末機能とは、作業者に当該物
流システムWの各種情報を提供したり、作業者がその作
業領域E1の作業状態を入力するための機能である。生
産管理用端末機能とは、作業者が当該作業領域E1の異
常を入力したり、作業領域E1における各種設備からの
異常を自動で入力するための機能である。即ち、コンベ
ア操作盤OP1は作業領域E1を集中制御する統括コン
トローラである。コンベア操作盤OP1のディスプレイ
D1は、作業者がコンベア操作盤OP1を適宜に操作す
ることにより、コンベアCV1の制御状態、各作業領域
E1〜E10における作業状態等の物流システムWの各
種情報及び作業領域E1〜E10での異常状態、並びに
各種作業指示等を表示する。従って、作業者はこのディ
スプレイD1の表示を視認しながら、コンベア操作盤C
V1と対話し、操作することにより、作業領域E1内で
の各種作業を遂行及び完了するようになっている。
【0032】作業領域E2は、前記作業領域E1と同様
の構成をなし、前記コンベアCV2とコンベア操作盤O
P2とが設置され、当該コンベア操作盤OP2にはディ
スプレイD2が設けられている。このとき、コンベア操
作盤OP2はコンベア操作盤OP1と同様の機能、即
ち、電源機能、作業者名入力機能、コンベア制御機能、
作業者用端末機能及び生産管理用端末機能を備え、作業
領域E1内でコンベア操作盤OP1が行う制御と同様の
制御を行う。つまり、コンベア操作盤OP2は作業領域
E2を集中制御する統括コントローラとなっている。こ
の場合、コンベア操作盤OP2のディスプレイD2は前
記ディスプレイD1と同様な表示を行い、作業者は当該
ディスプレイD2を視認しながら、コンベア操作盤CV
2と対話し、操作することにより、作業領域E2内での
各種作業を遂行及び完了するようになっている。
【0033】作業領域E3は前記有軌道台車1と有軌道
台車オペレーションパネル(以下、「有軌道台車操作
盤」という。)OP3とが備えられている。尚、当該有
軌道台車操作盤OP3は安全柵5の外側に設置されてい
る。有軌道台車操作盤OP3にはディスプレイD3が設
けられている。この有軌道台車操作盤OP3はトロリー
線で軌道S1を介して有軌道台車5と接続されている。
そして、この有軌道台車操作盤OP3は当該有軌道台車
操作盤OP3の電源を投入又は遮断することにより、そ
の作業領域E3内に配置された有軌道台車1等の各種設
備の電源を一斉に投入又は遮断する電源機能と、当該作
業領域E3を担当する作業者の氏名を入力する作業者名
入力機能とを備えている。更に、有軌道台車操作盤OP
3は作業領域E3内に配置された有軌道台車1を制御す
る有軌道台車制御機能と前記作業者用端末機能と前記生
産管理用端末機能とを備えている。有軌道台車制御機能
は、在庫管理コントローラSC及び生産拠点管理用ホス
トコンピュータSHCからの指令に基づいて有軌道台車
1を自動で制御する自動操作機能と、作業者が当該有軌
道台車操作盤OP3を操作して有軌道台車1を手動で遠
隔操作するリモート操作機能とからなっている。又、有
軌道台車操作盤OP3は、作業者用端末機能により、作
業者に当該物流システムWの各種情報を提供したり、作
業者がその作業領域E3の作業状態を入力するようにな
っている。更に、有軌道台車操作盤OP3は、生産管理
用端末機能により、作業者が当該作業領域E3の異常を
入力したり、作業領域E3における各種設備からの異常
を自動で入力するようになっている。即ち、有軌道台車
操作盤OP3は作業領域E3を集中制御する統括コント
ローラである。このとき、有軌道台車操作盤OP3のデ
ィスプレイD3は、作業者が有軌道台車操作盤OP3を
適宜に操作することにより、有軌道台車1の制御状態、
各作業領域E1〜E10における作業状態等の物流シス
テムWの各種情報及び作業領域E1〜E10での異常状
態、並びに各種作業指示等を表示する。従って、作業者
はこのディスプレイD3の表示を視認しながら、有軌道
台車操作盤OP3と対話し、操作することにより、作業
領域E3内での各種作業を遂行及び完了するようになっ
ている。
【0034】作業領域E4は安全柵5内に配置された前
記コンベアCV3,CV4及び当該コンベアCV3,C
V4を制御するコンベアコントローラCnt1,Cnt
2並びに安全柵5外に配置されたコンベアコントローラ
Cnt1,Cnt2に接続されたコンベア操作盤OP4
が設けられている。このコンベア操作盤OP4にはディ
スプレイD4が設けられている。この場合、作業者は安
全枠5外に配置され、当該安全柵5外からコンベア操作
盤OP4を操作することにより作業領域E4内に配置さ
れた前記コンベアCV3,CV4等を制御するようにな
っている。このコンベア操作盤OP4は当該コンベアO
P4の電源を投入することにより、その作業領域E4内
に配置されたコンベアCV3,CV4、コンベアコント
ローラCnt1,Cnt2等の各種設備の電源を一斉に
投入又は遮断する電源機能と、当該作業領域E4を担当
する作業者の氏名を入力する作業者名入力機能とを備え
ている。更に、コンベア操作盤OP4はコンベアCV
3,CV4を制御するコンベア制御機能と作業者用端末
機能と生産管理用端末機能とを備えている。コンベア制
御機能とは、在庫管理コンピュータSC及び生産拠点管
理用コンピュータSHCからの指令に基づいてコンベア
CV3,CV4を自動で制御する機能と、作業者がコン
ベア操作盤OP4を操作することにより手動でコンベア
CV4を操作するリモート操作機能とを備えている。
又、作業者用端末機能により、コンベア操作盤OP4は
作業者に当該物流システムWの各種情報を提供したり、
作業者がその作業領域E4の作業状態を入力するように
なっている。更に、生産管理用端末機能により、作業者
が当該作業領域E4の異常を入力したり、作業領域E4
における各種設備からの異常を自動で入力するようにな
っている。即ち、コンベア操作盤OP4は作業領域E4
を集中制御する統括コントローラである。コンベア操作
盤OP4のディスプレイD4は、作業者がコンベア操作
盤OP4を適宜に操作することにより、コンベアCV
3,CV4の制御状態、各作業領域E1〜E10におけ
る作業状態等の物流システムWの各種情報及び作業領域
E1〜E10での異常状態、並びに各種作業指示等を表
示する。従って、作業者はこのディスプレイD4の表示
を視認しながら、コンベア操作盤OP4と対話すること
により、作業領域E4内での各種作業を遂行及び完了す
るようになっている。
【0035】作業領域E5は第1の自動倉庫2とコンベ
アCV5とリモートオペレーションパネル(以下、「リ
モート操作盤」という。)OP5とが設置され、当該リ
モート操作盤OP5には、ディスプレイD5が設けられ
ている。このリモート操作盤OP5は電源機能と作業者
名入力機能とを備え、当該電源機能によって、リモート
操作盤OP5の電源を投入又は遮断することにより第1
の自動倉庫2及びコンベアCV5等の作業領域E5内の
各種設備の電源が一斉に投入又は遮断される。又、作業
者名入力機能によって、作業領域E5を担当する作業者
の氏名が当該リモート操作盤OP5に入力される。更
に、このリモート操作盤OP5は第1の自動倉庫2及び
そのクレーン2bを制御する自動倉庫制御機能とコンベ
アCV5を制御するコンベア制御機能と作業者用端末機
能及び生産管理用端末機能を備えている。この場合、第
1の自動倉庫2は安全柵5内に配置されているので、自
動倉庫制御機能は、在庫管理コンピュータHC及び生産
拠点管理用ホストコンピュータSHCからの指令信号に
基づいてクレーン2bを自動で制御する自動操作機能
と、作業者がリモート操作盤OP5を操作することによ
りクレーン2bを手動で操作するリモート操作機能との
両機能を備えている。又、コンベア制御機能によって、
コンベアCV5は在庫管理コンピュータHC及び生産拠
点管理用ホストコンピュータSHCからの指令信号に基
づいて自動で制御される。更に、作業者端末機能によっ
て、リモート操作盤OP5は作業者に当該物流システム
Wの各種情報を提供したり、作業者がその作業領域E4
の作業状態を入力する。そして、生産管理用端末機能に
よって、作業者が当該作業領域E4の異常を入力した
り、作業領域E5における各種設備からの異常を自動で
入力する。即ち、リモート操作盤OP5は作業領域E5
を集中制御する統括コントローラである。リモート操作
盤OP5はのディスプレイD5は、作業者がリモート操
作盤OP5を適宜に操作することにより、コンベアCV
5及びクレーン2bの制御状態、各作業領域E1〜E1
0における作業状態等の物流システムWの各種情報及び
作業領域E1〜E10での異常状態、並びに各種作業指
示等を表示する。従って、作業者はこのディスプレイD
5の表示を視認しながら、リモート操作盤OP5と対話
し、操作することにより、作業領域E5内での各種作業
を遂行及び完了するようになっている。
【0036】作業領域E6は、前記作業領域E5と同様
の構成をなし、第2の自動倉庫3とコンベアCV6とリ
モート操作盤OP6とが設置され、当該リモート操作盤
OP6には、ディスプレイD6が設けられている。この
とき、リモート操作盤OP6はリモート操作盤OP5と
同様の機能、即ち、電源機能、作業者名入力機能、コン
ベア制御機能、作業者用端末機能及び生産管理用端末機
能を備え、作業領域E5内でリモート操作盤OP5が行
う制御と同様の制御を行う。つまり、リモート操作盤O
P6は作業領域E6を集中制御する統括コントローラと
なっている。この場合、ディスプレイD6は前記ディス
プレイD5と同様の表示を行い、作業者は当該ディスプ
レイD6を視認しながら、リモート操作盤OP6と対話
し、操作することにより、作業領域E6内での各種作業
を遂行及び完了するようになっている。
【0037】作業領域E7は、前記作業領域E1等と同
様な構成をなし、前記コンベアCV7とコンベア操作盤
OP7とが設置され、当該コンベア操作盤OP7にはデ
ィスプレイD7が設けられている。コンベア操作盤OP
7はコンベア操作盤OP1と同様の機能、即ち、電源機
能、作業者名入力機能、コンベア制御機能、作業者用端
末機能及び生産管理用端末機能を備え、作業領域E1内
でコンベア操作盤OP1が行う制御と同様の制御を行
う。つまり、コンベア操作盤OP7は作業領域E7を集
中制御する統括コントローラを構成している。ディスプ
レイD7は前記ディスプレイD1と同様な表示を行い、
作業者は当該ディスプレイD7を視認しながら、コンベ
ア操作盤OP7と対話し、操作することにより、作業領
域E7内での各種作業を遂行及び完了するようになって
いる。
【0038】作業領域E8は、前記作業領域E1等と同
様な構成をなし、前記コンベアCV8とコンベア操作盤
OP8とが設置され、当該コンベア操作盤OP8にはデ
ィスプレイD8が設けられている。コンベア操作盤OP
8はコンベア操作盤OP1と同様の機能、即ち、電源機
能、作業者名入力機能、コンベア制御機能、作業者用端
末機能及び生産管理用端末機能を備え、作業領域E1内
でコンベア操作盤OP1が行う制御と同様の制御を行
う。つまり、コンベア操作盤OP8は作業領域E8を集
中制御する統括コントローラを構成している。ディスプ
レイD8は前記ディスプレイD1と同様な表示を行い、
作業者は当該ディスプレイD8を視認しながら、コンベ
ア操作盤OP8と対話し、操作することにより、作業領
域E8内での各種作業を遂行及び完了するようになって
いる。
【0039】作業領域E9は、前記コンベアCV9,C
V10と、各CV9,CV10に設けられたスイッチS
W11,SW12と、コンベア操作盤OP9とが設けら
れ、当該コンベア操作盤OP9にはディスプレイD8が
設けられている。このスイッチSW11,SW12はコ
ンベア操作盤OP9と接続され、作業者が手動でオン・
オフしたり、コンベア操作盤OP9が自動でオン・オフ
することにより、当該コンベアCV9,CV10は駆動
操作される。又、コンベア操作盤OP9は、前記スイッ
チSW11,SW12をオン・オフする機能を除いて、
コンベア操作盤OP1と同様の機能、即ち、電源機能、
作業者名入力機能、コンベア制御機能、作業者用端末機
能及び生産管理用端末機能を備え、作業領域E1内でコ
ンベア操作盤OP1が行う制御と同様の制御を行う。つ
まり、コンベア操作盤OP9は作業領域E9を集中制御
する統括コントローラを構成している。ディスプレイD
9は前記ディスプレイD1と同様な表示を行い、作業者
は当該ディスプレイD9を視認しながら、コンベア操作
盤OP9と対話し、操作することにより、作業領域E9
内での各種作業を遂行及び完了するようになっている。
【0040】作業領域E10は無人車4と、無人車オペ
レーションパネル(以下、「無人車操作盤」という。)
OP10とが設けられ、無人車操作盤OP10には、デ
ィスプレイD10が設けられている。この無人車操作盤
OP10は当該無人車操作盤OP10の電源を投入又は
遮断することにより、その作業領域E10内に配設され
た無人車4等の各種設備の電源を一斉に投入又は遮断す
る電源機能と、当該作業領域E10を担当する作業者の
氏名を入力する作業者入力機能とを備えている。更に、
無人車操作盤OP10は作業領域E10内に配置された
無人車4を制御する無人車制御機能と、前記作業者用端
末機能と、前記生産管理用端末機能とを備えている。無
人車制御機能は、在庫管理コンピュータSC及び生産拠
点管理用ホストコンピュータSHCからの指令に基づい
て無人車4を自動で制御する機能である。又、この場
合、作業者用端末機能により、無人車操作盤OP10
は、作業者に当該物流システムWの各種情報を提供した
り、作業者がその作業領域E10の作業状態を入力す
る。生産管理用端末機能により、無人車操作盤OP10
は作業者が当該作業領域E10の異常を入力したり、作
業領域E10に配置された各種機器からの異常を自動で
入力する。即ち、無人車操作盤OP10は作業領域E1
0を集中制御する統括コントローラである。ディスプレ
イD10は作業者が無人車操作盤OP10を適宜に操作
することにより、無人車11の制御状態、各作業領域E
1〜E10における作業状態等の物流システムWの各種
情報及び作業領域E1〜E10での異常状態、並びに各
種作業指示等を表示する。従って、作業者はこのディス
プレイD10の表示を視認しながら、無人車操作盤OP
10と対話し、操作することにより、作業領域E10内
での各種作業を遂行及び完了するようになっている。
【0041】尚、前記各制御盤OP1〜OP10は同一
のハードウェアからなる機器であり、各作業領域E1〜
E10用にソフトウェアを適宜に変更することにより使
用されている。
【0042】又、工場内には、作業者に目標及び現在の
生産数等の各種情報を表示する生産管理盤SBと、各作
業領域E1〜E10での異常状態を示すアンドンAとが
設置されている。更に、工場内の管理室内には在庫管理
コンピュータSC及び生産拠点管理用ホストコンピュー
タSHCが設置されている。更に、工場外の管理事務所
側にはホストコンピュータHCが設置されている。
【0043】次に、上記のように構成された物流システ
ムWのネットワーク構成について説明する。図2に示す
ように、この物流システムWにおけるネットワーク構成
は基幹ネットワークNW11と物流ネットワークNW1
2とから構成されている。物流ネットワークNW12は
トークンバスパッシング(IEEE802・4)準拠の
プロトコルを使用している。
【0044】基幹ネットワークNW11にはホストコン
ピュータHCが接続されるとともに、当該基幹ネットワ
ークNW11と物流ネットワークNW12とは在庫管理
コンピュータSCを介して接続されている。
【0045】物流ネットワークNW12には生産拠点管
理用コンピュータSHC、生産管理盤SB及びアンドン
Aが接続されている。そして、これらホストコンピュー
タHC、生産拠点管理用コンピュータSHC、生産管理
盤SB及びアンドンA等は例えば管理者が物流状態を管
理をするための管理層を形成している。
【0046】更に、物流ネットワークNW12には前記
各制御盤OP1〜OP10が接続されている。これら制
御盤OP1〜OP10は、作業者が当該作業エリアE1
〜E10内の各種設備を制御するために直接操作を行う
作業者層を形成している。
【0047】そして、前記コンベアCV1はコンベア制
御盤OP1に、コンベアCV2はコンベア制御盤OP2
に、有軌道台車1はトローリー線を介して有軌道台車操
作盤OP3にそれぞれ接続されている。コンベアCV
3,CV4はコンベアコントローラCnt1,Cnt2
を介してコンベア制御盤OP4に、第1,第2の自動倉
庫2,3に設けられたクレーン2a,3bはクレーンコ
ントローラCR1,CR2を介して光通信にてリモート
操作盤OP5,OP6に接続されている。コンベアCV
7はコンベア制御盤OP7に、コンベアCV8はコンベ
ア制御盤OP8に、コンベアCV9,CV10はコンベ
ア制御盤OP9に、無人車4は光通信等で無人車操作盤
OP10にそれぞれ接続されている。
【0048】これらコンベアCV1〜CV10、コンベ
アコントローラCnt1,Cnt2、第1,第2の自動
倉庫2,3、有軌道台車1及び無人車4等の部品を実際
に運ぶ各種設備は、実際に保守・点検等が必要とされる
保全層が形成している。
【0049】各操作盤OP1〜OP10はその作業領域
E1〜E10内に設置された各種設備の異常等の稼働状
態を検出し、異常信号等の設備状態信号を物流システム
ネットワークNW12上に出力する。又、コンベアCV
1〜CV10を備えた作業領域E1,E2,E4〜E9
は、当該コンベアCV1〜CV10上に部品が載置され
た状態にあるときはインターロック信号をNW12上に
出力する。
【0050】又、各操作盤OP1〜OP10は物流ネッ
トワークNW12上に出力された後記する物流データに
基づいてその作業領域E1〜E10内の各設備を制御す
るとともに、搬送すべき部品のデータを各ディスプレイ
D1〜D10に表示させる。
【0051】又、前記ホストコンピュータHCは物流シ
ステムWの搬送スケジュールのデータを工場内基幹ネッ
トワークNW11を介して在庫管理コントローラSCに
出力する。
【0052】在庫管理コントローラSCは搬送スケジュ
ールのデータに基づいて部品搬送のための物流データを
決定する。この物流データは搬送すべき部品の品名、個
数等を示す部品データ、その部品を受け取る場所を示す
受取場所データ、その部品の搬送先を示す搬送先データ
からなる。このとき、在庫管理コントローラSCはその
部品に対して独自の番号(キー番号)を決定し、当該キ
ー番号とともに物流データを物流ネットワークNW12
を介して生産拠点管理用コンピュータSHCに出力す
る。
【0053】生産拠点管理用コンピュータSHCは受取
場所データと搬送先データとに基づいて当該部品を搬送
するための経路データ(搬送経路データ)を決定する。
搬送経路データは搬送元データと搬送先データとからな
る。例えば、作業領域E5において、第1の自動倉庫2
から作業領域E6のコンベアCV7に部品を搬送する場
合には、受取場所データは第1の自動倉庫2の部品を載
置している棚のアドレスであり、搬送元データはコンベ
アCV6を示すデータであり、搬送先データはコンベア
CV7を表すデータとなる。
【0054】このとき、生産拠点管理用コンピュータS
HCは、物流データとして、「キー番号+部品デー
タ」、「キー番号+受取場所データ」、「キー番号+搬
送経路データ」を物流ネットワークNW12に出力し、
所定の操作盤OP1〜OP10に送信する。そして、当
該操作盤OP1〜OP10はその物流データに基づいて
作業領域E1〜E10内の各設備を駆動し、部品の搬送
作業が行われる。
【0055】更に又、生産拠点管理用コンピュータSH
Cは前記設備信号等の生産管理に必要な各種データを物
流ネットワークNW12を介して生産管理盤SB及びア
ンドンAに出力する。
【0056】更に、在庫管理コントローラSC、生産拠
点管理用コンピュータSHC及びホストコンピュータH
Cに設けられた各プリンタSCa,SHCa,HCaは
前記コントローラSC及び各コンピュータSHC,HC
に出力された各種のデータを印字するようになってい
る。
【0057】そして、前記物流データ、設備状態信号、
インターロック信号は物流ネットワークNW12を介し
て通信される。次に、上記のように構成された統括コン
トローラの作用及び効果について説明する。
【0058】まず、各作業領域E1〜E10には、作業
者が一人づつ配置されるとともに、その作業者が操作し
当該作業領域E1〜E10内の各種設備を制御する制御
盤E1〜E10が設置されている。そして、ホストコン
ピュータHCからの搬送スケジュールに従って在庫管理
コントローラSC及び生産拠点管理用コンピュータSH
C等で決定された物流データに基づいて、各制御盤OP
1〜OP10はそれぞれの作業領域E1〜E10内の各
種設備を制御し、当該物流システムWにて搬送作業が行
われる。このとき、当該物流データは物流ネットワーク
NW12を介して生産拠点管理用コンピュータSHCか
ら各制御盤OP1〜OP10に出力される。
【0059】この搬送作業時において、作業者は当該制
御盤OP1〜OP10を操作することにより、搬送中の
部品のデータ、ピッキング数等の作業内容など各種情報
をディスプレイD1〜D10に表示させ、当該表示に基
づいてピッキング等の作業を行う。
【0060】又、例えばコンベアCV1〜CV10を有
する各作業領域E1,E2,E4〜E9においては、当
該コンベアCV1〜CV10上に部品が載置されるとイ
ンターロック信号が当該制御盤OP1,OP2,OP4
〜OP9に出力される。そして、当該制御盤OP1,O
P2,OP4〜OP9から物流ネットワークNW12を
介して全ての制御盤OP1〜OP10に出力される。こ
のため、このインターロック信号に基づいて各制御盤O
P1〜OP10は当該コンベアCV1〜CV10上での
部品の受渡し作業の状態を判断し、その受渡し作業の完
了すると速やかに次の作業に移る。又、当該インターロ
ック信号に基づく各コンベアCV1〜CV10上の部品
の載置状態は、制御盤OP1〜OP10を操作すること
により、各ディスプレイD1〜D10上に表示される。
【0061】続いて、各作業領域E1〜E10におい
て、作業者が応援要員を必要とする場合や、各設備に異
常が発生した場合には、操作盤OP1〜OP10は異常
信号等の設備状態信号を生産拠点管理用コンピュータS
HCに物流ネットワークNW12を介して出力する。こ
のとき、アンドンAには、その設備状態信号が出力され
た作業領域E1〜E10では応援要員が必要な旨の表示
がされるとともに、生産管理盤12には、その作業領域
E1〜E10には異常内容等の情報が表示される。
【0062】以上詳述したように本実施例によれば、各
制御盤OP1〜OP10を作業領域E1〜E10毎に配
置し、当該制御盤OP1〜OP10がその作業領域E1
〜E10に配置された各種設備を制御することによって
作業性を向上させることができる。このとき、作業者は
制御盤OP1〜OP10を操作することで、当該作業領
域E1〜E10内の各種設備を例えば手動で容易に制御
できる。
【0063】又、前記各制御盤OP1〜OP10には、
各作業領域E1〜E10内に配置された各種設備を統括
管理する各種機能、即ち、作業者用端末機能、生産管理
用端末機能等を備えているので、各機能毎に制御用の機
器を設定し、システムを構築する必要が無いので、容易
にシステムを構築することができる。よって、システム
構築のための時間を短縮できるとともに、その構築時に
おけるトラブルの発生を減少させることができる。更
に、各制御盤OP1〜OP10は各作業領域E1〜E1
0内での物流作業と各種設備に発生した異常等の設備状
態に関する情報を管理するので、作業者はこの制御盤O
P1〜OP10を操作するだけで、物流作業及び設備情
報に関する情報を知ることができるため、より作業性を
向上させることができる。
【0064】又、各制御盤OP1〜OP10は電源機能
を有しているので、各作業領域E1〜E10に配置され
た各種設備の電源の投入及び遮断を容易に行うことがで
きる。よって、当該物流システムWのメンテナンス時等
における電源の投入及び遮断を容易に行え、作業領域E
1〜E10内において、作業者はその電源の投入及び遮
断のために各設備間を移動する手間や時間を省くことが
でき、その作業性を向上させることができる。又、この
電源機能により、一斉に当該作業領域E1〜E10内の
各種設備の電源を遮断することができることから、各設
備間における電源遮断時の相違に基づく誤動作等のトラ
ブルを解消できる。
【0065】加えて、各制御盤OP1〜OP10は同一
のハードウェアからなる制御盤を使用している。よっ
て、各作業領域E1〜E10に対応して、ソフトウェア
を変更するのみで各制御盤OP1〜OP10は形成され
るため、安価に当該物流システムWを構築することがで
きる。
【0066】更に、生産拠点管理用ホストコンピュータ
SHCには、各作業領域E1〜E10の各種設備の異常
等の設備状態情報が設備情報信号として物流ネットワー
クNW12を介して出力されるとともに、当該物流シス
テムWにおける部品の搬送のための物流データを決定し
物流ネットワークNW12に出力する。この場合、生産
拠点管理用コンピュータSHCは、前記設備状態信号か
ら各種設備の設備状態をいち早く検出することができ、
その設備状態に基づいて物流データを決定することがで
きるため、確実かつ正確な部品の搬送作業を行うことが
でき、当該物流システムWの能力を向上させることがで
きる。
【0067】更に、コンベアCV1〜CV10に部品が
載置されているか否かを示すインターロック信号は物流
ネットワークNW12を介して各制御盤OP1〜OP1
0間を通信される。従って、各コンベアCV1〜CV1
0と制御盤OP1〜OP10とを接続するインターロッ
ク信号用の配線は不要となり、当該物流システムW自体
をシンプルに構築できる。又、インターロック信号用の
配線が無くなり、インターロック信号が物流ネットワー
クNW12を介して行われることになったことから、当
該インターロック信号の通信処理時間を短縮することが
できる。
【0068】又、物流データは各部品毎に決定されたキ
ー番号を付して通信される。従って、制御盤OP1〜O
P10はこのキー番号によって容易にどの部品の物流デ
ータであるかを判断でき、制御盤OP1〜OP10での
処理時間を短縮することができる。
【0069】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の一部
を適宜に変更して次のように実施することもできる。 (1)上記実施例では、管理コントローラとして、物流
ネットワークNW12に接続され、各操作盤OP1〜O
P10と通信可能な在庫管理コンピュータSC、生産拠
点管理ホストコンピュータSHC及びホストコントロー
ラHC等を使用した。これを、当該物流ネットワークN
W12に管理コントローラとして、一つの集中制御用の
コントローラ(例えば生産拠点管理用ホストコンピュー
タSHC)からなる物流システムに応用してもよい。こ
の場合、当該集中制御用のコントローラが前記在庫管理
コントローラSC、生産拠点管理用ホストコンピュータ
SHC及びホストコントローラHCの各機能を担うこと
となる。
【0070】(2)上記実施例において、例えば有軌道
台車又は無人車のいずれかのみが設けられた物流システ
ム等に応用してもよい。 (3)上記実施例において、コンベアCV1〜CV10
とは別の各種設備(例えばクレーン2,3)から当該設
備上に部品が載置されているか否かを示すインターロッ
ク信号を出力するようにしてもよい。
【0071】(4)上記実施例では、操作盤OP1〜O
P10の電源投入又は遮断とともに、各作業領域E1〜
E10内の各種物流設備の電源が投入又は遮断された。
これを、各操作盤OP1〜OP10に、当該作業領域E
1〜E10内の各種物流設備の電源を投入又は遮断用の
スイッチを設け、そのスイッチのオン・オフにより、各
種物流設備の電源が一斉に投入又は遮断されるようにし
てもよい。このとき、各物流設備毎に前記電源投入又は
遮断用のスイッチを設けてもよい。
【0072】更に、各操作盤OP1〜OP10に、前記
各物流設備毎の電源投入又は遮断用のスイッチと、各物
流設備の電源を一斉に投入又は遮断するスイッチの両方
を設けてもよい。この場合、電源の投入又は遮断作業
を、物流設備毎に行うスイッチ、一斉に行うスイッチの
いずれかを適宜に選択して行うことによって、当該電源
投入又は遮断の作業性をより向上させることができる。
【0073】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1記載の発明
によれば、物流システムに形成された作業領域毎に統括
コントローラを配置し、当該統括コントローラにより物
流作業及び当該物流作業に使用される物流設備の異常等
の設備状態を管理することにより、当該物流システムに
おけるの作業性を向上させることができる優れた効果が
ある。又、請求項2記載の発明によれば、請求項1記載
の発明の効果に加えて、統括コントローラは作業領域内
の各種物流設備の電源を、投入又は遮断制御することが
でき、各物流設備における電源の投入又は遮断作業の作
業性を向上させることができる。更に、請求項3記載の
発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加え、イン
ターロック信号がネットワークを介して統括コントロー
ラ間を通信されることにより、インターロック用の配線
をする必要がなく、シンプルなシステムを構築すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施例における物流シス
テムを構成する各種設備の配置を示す構成図である。
【図2】一実施例において、物流システムのネットワー
ク構成図である。
【図3】従来例における物流システムを構成する各種設
備の配置を示す構成図である。
【図4】従来例における物流システムのネットワーク構
成図である。
【図5】従来例におけるインターロック信号用の配線を
示す構成図である。
【図6】従来例におけるインターロック信号用の配線を
示す構成図である。
【図7】従来例におけるインターロック信号用の配線を
示す構成図である。
【図8】従来例におけるインターロック信号用の配線を
示す構成図である。
【図9】従来例における生産管理用のネットワーク構成
図である。
【符号の説明】
1…物流設備としての有軌道台車、2,3…物流設備と
しての第1,第2の自動倉庫、4…物流設備としての無
人車、SC…管理用コントローラとしての在庫管理コン
ピュータ、SHC…管理用コントローラとしての生産拠
点管理用ホストコンピュータ、HC…管理用コントロー
ラとしてのホストコンピュータ、E1〜E10…作業領
域、OP1〜OP10…統括コントローラとしての各制
御盤、CV1〜CV10…物流設備としてのコンベア、
NW12…物流ネットワーク。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の作業領域を有し、管理用コントロ
    ーラからの指令信号に基づいて各作業領域内に配置され
    た物流設備を駆動して物流作業を行う物流システムにお
    いて、 各作業領域毎に、当該作業領域内の物流に関する作業
    と、その作業領域内に配置された各物流設備の異常等の
    設備状態とを管理する統括コントローラを備えるととも
    に、各作業領域毎に設けられた統括コントローラを同一
    のネットワークを介して管理用コントローラに接続した
    物流システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の物流システムにおいて、
    統括コントローラは、当該統括コントローラが配置され
    た作業領域に配設された全ての物流設備の電源を投入遮
    断制御する電源機能を有する物流システム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の物流システムにおいて、
    前記物流設備より出力される搬送すべき荷が載置されて
    いるか否かを示すインターロック信号は、前記ネットワ
    ークを介して統括コントローラ間を通信される物流シス
    テム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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