JPH07215233A - 電動式パワーステアリング装置 - Google Patents

電動式パワーステアリング装置

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JPH07215233A
JPH07215233A JP25847994A JP25847994A JPH07215233A JP H07215233 A JPH07215233 A JP H07215233A JP 25847994 A JP25847994 A JP 25847994A JP 25847994 A JP25847994 A JP 25847994A JP H07215233 A JPH07215233 A JP H07215233A
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康夫 清水
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茂 山脇
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ステアリング系の操舵特性および戻り特性を
向上させ、安定したステアリング性能が得られる電動式
パワーステアリング装置を提供する。 【構成】 操舵トルクセンサ12、操舵回転速度センサ
13および車速センサ14を備え、それぞれのセンサが
検出する操舵トルクT、操舵回転速度Nおよび車速Vに
基づいて制御手段15が電動機制御信号Doを出力し、
電動機制御信号Doで電動機駆動手段16を制御し、電
動機駆動手段16から出力する電動機駆動信号Moで電
動機10を駆動して操舵補助力または制動力が得られる
電動式パワーステアリング装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電動機の動力を操舵補
助力としてステアリング系に作用させ、操舵力の軽減を
図る電動式パワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電動式パワーステアリング装置に
おいて、本願発明の出願人が特開昭62―238165
号公報に開示したように、ステアリング系の操舵トルク
を検出する操舵トルク検出手段と、ステアリング系の操
舵回転速度を検出する操舵回転速度検出手段と、ステア
リング系の戻り状態を検出する戻り状態検出手段と、車
両の速度を検出する車速検出手段と、戻り状態検出手段
が戻り状態を検出した場合に操舵回転速度検出手段の出
力信号の最大値を車速検出手段の出力信号に基づいて車
速が増大するに伴い減少する値に制限する補正手段と、
操舵トルク検出手段の出力信号と補正手段の出力信号に
基づいて操舵補助力を発生する電動機の制御信号を決定
するように構成されたものは知られている。
【0003】上記のように構成された従来の電動式パワ
ーステアリング装置は、車速Vに対応して車速Vが増大
するに伴い減少するよう設定された電動機の戻り回転数
制御信号最大値(DNMAX)、および操舵回転速度Nに対
応する電動機の回転数制御信号(DN)を予めテーブル
値としてメモリに記憶しておき、戻り状態検出手段がス
テアリング系の戻り状態を検出した場合、戻り回転数制
御信号最大値(DNMAX)と回転数制御信号(DN)を比
較し、回転数制御信号(DN)が戻り回転数制御信号最
大値(DNMAX)を超えて(DN>DNMAX)も、回転数制
御信号(DN)を戻り回転数制御信号最大値(DNMAX
に減少補正することにより、車両の低速走行時にはステ
アリング系の戻り速度を比較的大きく保って戻り性能の
向上を図るとともに、車両の高速走行時にはステアリン
グ系の戻り速度を小さくして戻りの安定性を向上させて
いる。
【0004】このようにして、従来の電動式パワーステ
アリング装置は、車両の低速走行状態では電動機の戻り
速度を大きく維持することができるので戻り性能を向上
させることができるとともに、車両の高速走行状態では
電動機の戻り速度を車速の増大に応じて減少させ、ステ
アリング系の中立位置への収束時間を短縮できるので戻
り安定性を向上させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の電動式パワース
テアリング装置は、電動機の誘起電圧を利用し、ステア
リング系の減衰特性を可変することにより車両の操舵特
性を改善しているが、特に車両がより高速で走行する場
合には車両挙動が低速走行時に較べて敏感になるため、
例えば道路の継ぎ目や段差を走行する時などのように、
路面とタイヤに起因する様なハンドル取られなどが発生
する。また、車両のヨーレートの共振周波数付近で操舵
を行うと、車両のヨーレートゲインが高くなり、車両挙
動がさらに敏感になるとともに、操舵時の手応え感が不
足する場合がある。よって、ステアリング系に積極的に
減衰特性を付与することが要求され、ステアリング系に
更に大きな減衰特性を付与することが必要とされる。
【0006】また、機械的な減衰装置をステアリング系
に連結してもステアリング系の減衰特性を改善すること
ができるが、機械的な減衰装置、例えばステアリングダ
ンパなどは減衰特性が油の粘度によって決まってしまう
ため、車両の高速走行時に安定性が確保できるよう設定
にすると、低μ路走行や低速走行等のセルフアライニン
グトルクが小さい状態、または低温状態ではステアリン
グ系の戻り性能を低下させる場合がある。また、このよ
うな機械的減衰装置をステアリング系に新たに設ける
と、ステアリング系全体が大型化して車両搭載性やコス
トアップを招く課題がある。
【0007】この発明はこのような課題を解決するため
なされたもので、その目的は車速が増大するに伴ってス
テアリング系の減衰特性を増加するよう補正し、低速走
行時にはステアリング系の戻り特性を改善するととも
に、高速走行時には車両挙動の安定性を大幅に改善する
ことができ、しかもステアリング系全体を大型にしない
電動式パワーステアリング装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
この発明に係る電動式パワーステアリング装置は、ステ
アリング系の操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段
と、ステアリング系の操舵回転速度を検出する操舵回転
速度検出手段と、操舵トルク検出手段の出力信号に対応
する値から操舵回転速度検出手段の出力信号に対応する
値を減衰した電動機制御信号を決定する電動機制御信号
決定手段と、電動機制御信号決定手段の出力信号に基づ
いて電動機を駆動する電動機駆動手段とを備えたことを
特徴とする。
【0009】また、この発明に係る電動式パワーステア
リング装置は、ステアリング系の操舵トルクを検出する
操舵トルク検出手段と、ステアリング系の操舵回転速度
を検出する操舵回転速度検出手段と、ステアリング系の
往き状態と戻り状態を検出するステアリング状態検出手
段と、ステアリング状態検出手段が往き状態を検出した
場合には操舵トルク検出手段の出力信号に対応する値か
ら操舵回転速度検出手段の出力信号に対応する値を減算
補正し、戻り状態を検出した場合には操舵トルク検出手
段の出力信号に対応する値に操舵回転速度検出手段の出
力信号に対応する値を加算補正する電動機制御信号決定
手段と、電動機制御信号決定手段の出力信号に基づいて
電動機を駆動する電動機駆動手段とを備えたことを特徴
とする。
【0010】さらに、この発明に係る電動式パワーステ
アリング装置は、ステアリング系の操舵トルクを検出す
る操舵トルク検出手段と、車速を検出する車速検出手段
と、ステアリング系の往き状態と戻り状態を検出するス
テアリング状態検出手段と、このステアリング状態検出
手段が往き状態を検出した場合には操舵トルク検出手段
の出力信号に対応する値から車速検出手段からの出力信
号に対応する値を減算補正し、ステアリング状態検出手
段が往き状態を検出した場合には操舵トルク検出手段の
出力信号に対応する値に車速検出手段からの出力信号に
対応する値を加算補正する電動機制御信号決定手段と、
この電動機制御信号決定手段の出力信号に基づいて電動
機を駆動する電動機駆動手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0011】また、この発明に係る電動式パワーステア
リング装置は、ステアリング系の操舵トルクを検出する
操舵トルク検出手段と、ステアリング系の操舵回転速度
を検出する操舵回転速度検出手段と、車速を検出する車
速検出手段と、ステアリング系の往き状態と戻り状態を
検出するステアリング状態検出手段と、ステアリング状
態検出手段が往き状態を検出した場合には操舵トルク検
出手段の出力信号に対応する値から操舵回転速度検出手
段の出力信号に対応する値と車速検出手段の出力信号に
対応する値を乗算した値を減算補正し、戻り状態を検出
した場合には操舵トルク検出手段の出力信号に対応する
値に操舵回転速度検出手段の出力信号に対応する値と車
速検出手段の出力信号に対応する値を乗算した値を加算
補正する電動機制御信号決定手段と、電動機制御信号決
定手段の出力信号に基づいて電動機を駆動する電動機駆
動手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】さらに、電動機制御信号決定手段に、操舵
回転速度検出手段の出力信号が車速検出手段の出力信号
の増大に伴い減少する所定値よりも小さい場合には減算
補正および加算補正を禁止する補正禁止手段を設けたこ
とを特徴とする。
【0013】また、操舵回転速度検出手段に代えて、電
動機の電機子電圧および電機子電流を検出する電動機状
態検出手段と、電動機状態検出手段の出力信号に基づい
て操舵回転速度を演算する操舵回転速度演算手段とを設
けたことを特徴とする。
【0014】
【作用】請求項1および請求項2に係る電動式パワース
テアリング装置は、ステアリング状態検出手段および電
動機制御信号決定手段を備え、ステアリング系の往き状
態および戻り状態に対応し、それぞれ操舵トルク検出手
段の出力信号に対応する値と操舵回転速度検出手段の出
力信号に対応する値との減算補正および加算補正をして
電動機の回転数制御信号を決定するよう構成したので、
ステアリング系の往き状態、または戻り状態に応じた電
動機の操舵補助力、または制動力を得ることができる。
【0015】また、請求項3に係る電動式パワーステア
リング装置は、ステアリング状態検出手段および電動機
制御信号決定手段を備え、ステアリング系の往き状態お
よび戻り状態に対応し、それぞれ操舵トルク検出手段の
出力信号に対応する値と車速検出手段からの出力信号に
対応する値との減算補正および加算補正をして電動機の
回転数制御信号を決定するよう構成したので、ステアリ
ング系の往き状態、または戻り状態に応じた電動機の操
舵補助力、または制動力を得ることができる。
【0016】さらに、請求項4に係る電動式パワーステ
アリング装置は、ステアリング状態検出手段および電動
機制御信号決定手段を備え、ステアリング系の往き状態
および戻り状態に対応し、それぞれ操舵トルク検出手段
の出力信号に対応する値と、操舵回転速度検出手段の出
力信号に対応する値に車速検出手段の出力信号に対応す
る値を乗算した値との減算補正および加算補正をして電
動機の回転数制御信号を決定するよう構成したので、ス
テアリング系の往き状態、または戻り状態に応じた電動
機の操舵補助力、または制動力を得ることができる。
【0017】また、請求項5に係る電動式パワーステア
リング装置は、電動機制御信号決定手段に補正禁止手段
を設けたので、操舵回転速度検出手段の出力信号が車速
検出手段の出力信号の増大に伴い減少する所定値よりも
小さい場合には減算補正および加算補正を禁止すること
ができる。
【0018】さらに、請求項1、請求項2および請求項
4に係る電動式パワーステアリング装置は、操舵回転速
度検出手段の代りに、電動機状態検出手段および操舵回
転速度演算手段とを設け、電動機の電動機電圧および電
動機電流を検出し、これらの電圧および電流に基づいて
操舵回転速度を演算することができるので、演算された
操舵回転速度に基づいて電動機の操舵補助力、または制
動力を得ることができる。
【0019】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。図1はこの発明に係る電動式パワーステア
リング装置の全体構成図である。電動式パワーステアリ
ング装置は、ステアリングホイール1に一体的に設けら
れたステアリング軸2に自在継ぎ手3a、3bを備えた
連結軸3を介してステアリング・ギアボックス4内に設
けられたラック&ピニオン機構5のピニオン5aに連結
されて手動操舵力発生手段6が構成される。
【0020】ピニオン5aに噛み合うラック歯7aを備
え、これらの噛み合いにより往復運動するラック軸7
は、その両端にタイロッド8を介して転動輪としての左
右の前輪9が連結される。このようにして、ステアリン
グホイール1操舵時には通常のラック&ピニオン式のス
テアリングを介し、前輪9を転動させて車両の向きを変
えている。
【0021】手動操舵力発生手段6による操舵力を軽減
するため、操舵補助力を供給する電動機10をラック軸
7と同軸的に配設し、ラック軸7にほぼ平行に設けられ
たボールねじ機構11を介して操舵補助力を推力に変換
してラック軸7に作用させる。
【0022】電動機10のロータには駆動側ヘリカル・
ギア10aが一体的に設けられ、駆動側ヘリカル・ギア
10aはボールねじ機構11のねじ軸の軸端に一体的に
設けられた従動側ヘリカル・ギア11aと噛み合わされ
ている。ボールねじ機構11のナットはラック軸7に連
結されている。
【0023】ステアリング・ギアボックス4内にはピニ
オン5aに作用する手動トルクを検出するための操舵ト
ルクセンサ12、ステアリング軸2にはステアリング軸
2の回転速度に対応した操舵回転速度を検出するための
操舵回転速度センサ13をそれぞれ設け、トルク信号
T、操舵回転速度信号Nを制御手段15に提供してい
る。また、車速に対応した車速信号Vを検出するための
車速センサ14も設けられており、車速信号Vを制御手
段15に提供する。
【0024】本実施例では、ステアリングホイール1と
操向車輪である前輪9とが機械的に連結されており、操
舵トルクセンサ12が検出するトルク信号Tと操舵回転
速度センサ13が検出する操舵回転速度信号N、トルク
信号Tと車速センサ14が検出する車速信号V、または
トルク信号Tと操舵回転速度信号Nと車速信号Vのいず
れかの組合せ信号を制御手段15で処理して得られる電
動機制御信号Do(例えば、PWM信号)で電動機駆動
手段16(例えば、FETを用いたブリッジ回路)を介
して電動機10をPWM駆動し、走行状態に対応したス
テアリングホイール1操作の往き状態および戻り状態に
適した操舵補助力が得られるよう構成する。
【0025】図2に操舵トルクセンサ、操舵回転速度セ
ンサおよび車速センサの実施例を示す。(a)〜(c)
図は、それぞれ操舵トルクセンサ12を差動変圧器、操
舵回転速度センサ13をタコジェネレータ等の直流発電
機、車速センサ14をスリットを有する回転円盤とフォ
トカプラで構成したスピードメータで構成した例を示
す。
【0026】操舵トルクセンサ12は操舵回転方向とト
ルクに応じたトルク信号(例えば、右方向T1、左方向
T2のベクトル量)、操舵回転速度センサ13は回転方
向と回転速度に応じた信号(例えば、右方向N1、左方
向N2のベクトル量)、車速センサ14は車速に応じた
車速信号V1(スカラ量)をそれぞれ出力する。
【0027】図3にFETブリッジで構成した電動機駆
動手段の実施例を示す。電動機駆動手段16はインター
フェース回路16Aおよび4個のFET(電界効果トラ
ンジスタ)からなるブリッジ回路で構成し、電動機制御
信号Doに基づいて電動機10を駆動する電動機駆動信
号Moを出力する。なお、インターフェース回路16A
に入力される電動機制御信号Doは、例えば電動機10
の回転方向を制御する方向信号と電動機10の駆動量
(駆動トルクと回転数)を制御するPWM信号から形成
し、例えば電動機10を右回転させる場合、方向信号に
よりFETQ1をオン制御し、PWM信号のデューティ
比によりFETQ3のゲートを制御する。一方、電動機
10を左回転させる場合、方向信号によりFETQ4を
オン制御し、PWM信号によりFETQ2のゲートを制
御する。さらに、FETQ1とFETQ4、またはFE
TQ2とFETQ3を同時にオン制御して電動機10の
入力端子間を短絡し、電磁制動をかけるよう制御するこ
ともできる。
【0028】図4は請求項1および請求項2に係る電動
式パワーステアリング装置の要部ブロック構成図であ
る。なお、本図の構成は操舵トルクと操舵回転速度に基
づいて電動機制御信号を制御する電動式パワーステアリ
ング装置に関する。図4において、電動式パワーステア
リング装置は、操舵トルクセンサ12と、操舵回転速度
センサ13と、制御手段15と、電動機駆動手段16
と、電動機10とから構成する。操舵トルクセンサ12
および操舵回転速度センサ13は、それぞれ、例えば図
2の(a)、(b)に示す差動変圧器、タコジェネレー
タ等の直流発電機で構成し、電動機駆動手段16は図3
に示すFETブリッジで構成する。
【0029】制御手段15はマイクロプロセッサを基本
に構成し、ステアリング状態検出手段17および電動機
制御信号決定手段18を備え、操舵トルクセンサ12が
検出するトルク信号Tおよび操舵回転速度センサ13が
検出する操舵回転速度信号Nの絶対値に基づいてそれぞ
れトルク信号T対応のトルク制御量DT、操舵回転速度
信号N対応の回転速度制御量DNに変換するとともに、
それぞれトルク信号Tおよび操舵回転速度信号Nの方向
からステアリングホイール1の往き状態または戻り状態
を判定し、往き状態には電動機制御信号(DT−DN)、
戻り状態には電動機制御信号(DT+DN)を電動機制御
信号Doとして電動機駆動手段16に提供する。
【0030】また、制御手段15は図示しないA/D変
換手段、方向判定手段等を備え、操舵トルクセンサ12
が検出するトルク信号Tおよび操舵回転速度センサ13
が検出する操舵回転速度信号Nの絶対値を対応するディ
ジタル値に変換し、方向をFおよびGのフラグとして検
出する。さらに、制御手段15は図示しない出力手段を
備え、電動機制御信号(DT−DN)および電動機制御信
号(DT+DN)を、電動機駆動手段16が電動機10を
駆動するために適した電動機制御信号Do、例えばPW
M信号に変換して出力するよう構成する。
【0031】ステアリング検出手段17は、トルク信号
の方向フラグFおよび操舵回転速度信号NのフラグGに
基づいてステアリングホイール1の往き状態または戻り
状態を検出し、例えば往き状態はHレベル、戻り状態に
はLレベルのように状態に対応したステアリング状態信
号Stを電動機制御信号決定手段18の切替部(SW
1)21に供給する。往き状態または戻り状態の検出
は、例えばフラグFとフラグGの符号で判定するよう構
成し、フラグFとフラグGの符号が一致する場合(F=
G)は往き状態、フラグFとフラグGの符号が不一致の
場合(F≠G)には戻り状態とする。
【0032】電動機制御信号決定手段18は、トルク制
御量変換部19A、回転速度制御量変換部19B、戻り
制御量演算部20A、往き制御量演算部20B、切替部
(SW1)21を備える。トルク制御量変換部19Aは
ROM等のメモリを備え、実験結果または理論演算等に
基づいて設定した、例えば図10のテーブル1のような
操舵トルクTと対応する電動機制御量であるトルク制御
量DTのデータを予めメモリに記憶しておき、ディジタ
ル変換されたトルク信号T入力に対応したトルク制御量
Tを選択してトルク制御量信号DTを出力するよう構成
する。
【0033】回転速度制御量変換部19BはROM等の
メモリを備え、実験結果または理論演算等に基づいて設
定した、例えば図13のテーブル4または図14のテー
ブル5のような操舵回転速度Nと対応する電動機制御量
である回転速度制御量DN(DN+、DN-)のデータを予
めメモリに記憶しておき、ディジタル変換された操舵回
転速度信号N入力に対応した回転速度制御量DNを選択
して回転速度制御量信号DNを出力するよう構成する。
【0034】戻り制御量演算部20Aは加算器等からな
る演算手段で構成し、トルク制御量信号DTと回転速度
制御量信号DNを加算して戻り状態の電動機制御信号
(DT+DN)を出力し、往き制御量演算部20Bは減算
器等からなる演算手段で構成し、トルク制御量信号DT
と回転速度制御量信号DNの偏差を演算して往き状態の
電動機制御信号(DT−DN)を出力する。
【0035】切替部(SW1)21はソフトプログラム
制御のスイッチ機能を備え、ステアリング状態検出手段
17から供給されるステアリング状態信号Stに基づい
て、例えば往き状態を検出したHレベルの場合は電動機
制御信号(DT−DN)を選択(SW1の実線)し、戻り
状態を検出したLレベルの場合には電動機制御信号(D
T+DN)を選択して電動機制御信号Doとして出力す
る。
【0036】このように、制御手段15は、ステアリン
グホイール1の往き状態にトルク制御量DTと回転速度
制御量DNの偏差(DT−DN)の電動機制御信号Doを
操舵回転方向と同一方向に形成して減衰補正し、戻り状
態にはトルク制御量DTと回転速度制御量DNの和(DT
+DN)の電動機制御信号Doを操舵回転方向と反対方
向に形成して減衰補正するので、往き状態は電動機10
から操舵回転速度Nが大きくなるにつれて減少する操舵
補助力が得られ、戻り状態には電動機10から操舵回転
速度Nが大きくなるにつれて増加する制動力が得られ
る。なお、減衰補正とは、トルク制御量に操舵回転方向
と逆方向の操舵回転速度成分(回転速度制御量に対応す
る制御量)を与えることを意味する。
【0037】また、制御手段15は、回転速度制御量変
換部19Bの回転速度制御量DNを往き状態は図14に
示すテーブル5の回転速度制御量DN-、戻り状態には図
13に示すテーブル4の回転速度制御量DN+としてそれ
ぞれ準備しておき、電動機制御信号を往き状態は(DT
−DN-)、戻り状態には(DT+DN+)となるよう構成
することもできる。
【0038】図5は請求項3に係る電動式パワーステア
リング装置の要部ブロック構成図である。なお、本図の
構成は操舵トルクと車速に基づいて電動機制御信号を制
御する電動式パワーステアリング装置に関する。図5に
おいて、電動式パワーステアリング装置は、操舵トルク
センサ12と、車速センサ14と、制御手段22と、電
動機駆動手段16と、電動機10とから構成する。操舵
トルクセンサ12および車速センサ14は、それぞれ、
例えば図2の(a)、(c)に示す差動変圧器、スリッ
トを有する回転円盤とフォトカプラで構成したスピード
メータで構成し、電動機駆動手段16は図3に示すFE
Tブリッジで構成する。
【0039】制御手段22はマイクロプロセッサを基本
に構成し、ステアリング状態検出手段17および電動機
制御信号決定手段23を備え、操舵トルクセンサ12が
検出するトルク信号Tおよび車速センサ14が検出する
車速信号Vの絶対値に基づいてそれぞれトルク信号T対
応の電動機制御信号DT、車速信号V対応の減衰係数R
vに変換するとともに、減衰係数Rvに往き状態および
戻り状態の所定の制御量(例えば、操舵回転速度Nに関
する一定値のDN-、DN+制御量)を乗算し、ステアリン
グホイール1の往き状態または戻り状態を判定し、往き
状態には電動機制御信号(DT−Rv*DN-)、戻り状
態には電動機制御信号(DT+Rv*DN+)を電動機制
御信号Doとして電動機駆動手段16に提供する。
【0040】また、制御手段22は図4と同様に図示し
ないA/D変換手段を備え、操舵トルクセンサ12が検
出するトルク信号Tおよび車速センサ14が検出する車
速信号Vの絶対値を対応するディジタル値に変換する。
さらに、制御手段22は図4と同様に図示しない出力手
段を備え、電動機制信号(DT−Rv*DN-)および電
動機制御信号(DT+Rv*DN+)を、電動機駆動手段
16が電動機10を駆動するために適した電動機制御信
号Do、例えばPWM信号などに変換して出力するよう
構成する。
【0041】ステアリング状態検出手段17は、例えば
ステアリングホイール1の往き状態はHレベル、戻り状
態にはLレベルのステアリング状態信号Stを電動機制
御信号決定手段23の切替部21に提供する。
【0042】電動機制御信号決定手段23は、トルク制
御量変換部19A、減衰係数変換部24、制御量記憶部
25、乗算器26A、26B、減算器27A、加算器2
7B、切替部21を備える。トルク制御量変換部19A
は、図4の構成と同一であり、ディジタル変換されたト
ルク信号T入力に対応したトルク制御量DTを選択して
トルク制御量信号DTを出力する。
【0043】減衰係数変換部24はROM等のメモリを
備え、実験結果または理論演算等に基づいて予め設定し
た、例えば図11のテーブル2のような車速Vと対応す
る減衰係数Rvのデータを予めメモリに記憶しておき、
ディジタル変換された車速信号V入力に対応した減衰係
数Rvを選択して減衰係数信号Rvを出力するよう構成
する。
【0044】制御量記憶部25はROM等のメモリで構
成し、往き時制御量記憶部25Aおよび戻り時制御量記
憶部25Bを備える。往き時制御量記憶部25Aおよび
戻り時制御量記憶部25Bには、予め設定された一定値
の制御量、例えば操舵回転速度Nに関する一定値の制御
量DN-、DN+が記憶されており、ステアリング状態検出
手段17からのステアリング状態信号Stに基づいて選
択して出力する。乗算器26Aおよび乗算器26Bは、
それぞれ一定値の制御量DN-、DN+に減衰係数Rvを乗
算して減算器27A、加算器27Bに出力する。
【0045】減算器27Aはトルク信号T対応の電動機
制御信号DTから乗算器26Aの出力(Rv*DN-)を
減算し、一方加算器27Bはトルク信号T対応の電動機
制御信号DTに乗算器26Bの出力(Rv*DN+)を加
算して切替部21に出力する。切替部21は、ステアリ
ング状態検出手段17からのステアリング状態信号St
に基づいて往き状態は減算器27A側、戻り状態には加
算器27B側に切替え、それぞれの状態に対応した電動
機制御信号(DT−Rv*DN-)、(DT+Rv*DN+
を電動機制御信号Doとして電動機駆動手段16に出力
し、電動機駆動手段16を介して電動機10を駆動す
る。
【0046】このように、制御手段22は、ステアリン
グホイール1の往き状態にトルク制御量DTと、減衰係
数Rvに一定値の制御量DN-を乗算した(Rv*DN-
との偏差(DT−Rv*DN-)の電動機制御信号Doを
操舵回転方向と同一方向に形成し、戻り状態にはトルク
制御量DTと、減衰係数Rvに一定値の制御量DN+を乗
算した(Rv*DN+)との和(DT+Rv*DN+)の電
動機制御信号Doを操舵回転方向と反対方向に形成する
ので、往き状態は電動機から車速Vが大きくなるにつれ
て減少する操舵補助力が得られ、戻り状態には電動機か
ら車速Vが大きくなるにつれて増加する制動力が得られ
る。
【0047】図6は請求項4および請求項5に係る電動
式パワーステアリング装置の要部ブロック構成図であ
る。なお、本図の構成は操舵トルク、操舵回転速度およ
び車速に基づいて電動機制御信号を制御する電動式パワ
ーステアリング装置に関する。また、図6の操舵トルク
センサ12、操舵回転速度センサ13、車速センサ1
4、電動機駆動手段16および電動機10は図4または
図5で説明したものと同一なので説明を省略し、制御手
段29について説明する。
【0048】制御手段29はマイクロプロッセサを基本
に構成し、ステアリング状態検出手段17と、電動機制
御信号決定手段30とから構成する。ここで、ステアリ
ング状態検出手段17は図4の構成と同一であり、操舵
トルクTのフラグFおよび操舵回転速度NのフラグGの
符号に基づいてステアリングホイール1の往き状態また
は戻り状態を検出し、ステアリング状態信号Stを出力
する。
【0049】電動機制御信号決定手段30は、回転速度
シフト量変換部31A、減衰係数変換部31B、減算器
32、切替部(SW2)33、トルク制御量変換部3
4、制御減算量変換部35A、制御加算量変換部35
B、乗算器36A、36B、戻り制御量演算部37A、
往き制御量演算部37B、論理和切替部38を備える。
【0050】回転速度シフト量変換部31Aおよび減衰
係数変換部31BはROM等のメモリを備え、実験結果
または理論演算等に基づいて設定したそれぞれ、例えば
図12のテーブル3のような車速Vと対応する操舵回転
速度シフト量Hv、図11のテーブル2のような車速V
と対応する減衰係数Rvのデータを予めメモリに記憶し
ておき、ディジタル変換された車速信号Vに対応した操
舵回転速度シフト量Hv、減衰係数Rvを選択し、それ
ぞれ操舵回転速度シフト量信号Hv、減衰係数信号Rv
を出力する。
【0051】減算器32は、ディジタル変換された操舵
回転速度信号Nと回転速度シフト量変換部31Aからの
操舵回転速度シフト量信号Hvの偏差No(=N−H
v)を演算し、偏差信号Noを切替部(SW2)33お
よび補正禁止手段39に供給する。切替部(SW2)3
3はソフトプログラム制御のスイッチ機能を備え、ステ
アリング状態信号Stに基づいてスイッチSW2を切替
え、例えばHレベル(往き状態:F=G)ならば制御減
算量変換部35A側、Lレベル(戻り状態:F≠G)な
らば制御加算量変換部35B側に偏差信号Noを提供す
る。
【0052】制御減算量変換部35Aおよび制御加算量
変換部35BはROM等のメモリを備え、実験結果また
は理論演算等に基づいて設定したそれぞれ、例えば図1
4のテーブル5のような操舵回転速度N(No)と対応
する回転速度制御量DN-、図13のテーブル4のような
操舵回転速度N(No)と対応する回転速度制御量DN+
のデータを予めメモリに記憶しておき、操舵回転速度N
oに対応した回転速度制御量DN-、回転速度制御量DN+
を選択し、それぞれ回転速度制御量信号DN-、回転速度
制御量信号DN+を乗算器36A、乗算器36Bに出力す
る。
【0053】乗算器36Aおよび乗算器36Bは、それ
ぞれ回転速度制御量信号DN-、回転速度制御量信号DN+
と減衰係数信号Rvとを乗算し、演算結果(Rv*
N-)、(Rv*DN+)をそれぞれ往き制御量演算部3
7B、戻り制御量演算部37Aに供給する。
【0054】図4のトルク制御量変換部19Aと同一の
トルク制御量変換部34から供給されるトルク制御量信
号DTと(Rv*DN+)、(Rv*DN-)に基づき、戻
り制御量演算部37Aおよび往き制御量演算部37Bは
それぞれ戻り状態の電動機制御信号(DT+Rv*
N+)、往き状態の電動機制御信号(DT−Rv*
N-)を演算し、論理和切替部(SW3)38を介して
ステアリング系の往き状態または戻り状態に対応してい
ずれか一方を選択し、電動機制御信号Doとして出力す
る。
【0055】補正禁止手段39は比較器等の判定手段を
備え、減算器32の演算結果No(=N−Hv)が基準
値Ks(例えば0)を下回る場合に禁止信号Koを制御
減算量変換部35Aおよび制御加算量変換部35Bに提
供し、減算器32から制御減算量変換部35Aおよび制
御加算量変換部35Bに入力される偏差信号である操舵
回転速度信号Noを強制的に0に設定するよう制御す
る。操舵回転速度信号Noが0に設定されると、電動機
制御信号Doは、往き状態および戻り状態共にトルク制
御量信号DTのみとなり、電動機制御信号決定手段30
は補正を禁止する。
【0056】このように、電動機制御信号決定手段30
は、車速Vに対応して操舵回転速度NをNo(=N−H
v)に減少補正し、往き状態には操舵回転速度Noに対
応した回転速度制御量DN-減衰係数Rvを乗算した値
(Rv*DN-)をトルク制御量DTから減算補正(DT
Rv*DN-)して操舵回転方向と同一方向の電動機制御
信号Doを形成し、戻り状態には操舵回転速度Noに対
応した回転速度制御量DN+に減衰係数Rvを乗算した値
(Rv*DN+)をトルク制御量DTに加算補正して操舵
回転方向と反対方向の電動機制御信号Doを形成するの
で、往き状態は電動機から車速Vならびに操舵回転速度
Nが大きくなるにつれて減少する操舵補助力が得られ、
戻り状態には電動機から車速Vならびに操舵回転速度N
が大きくなるにつれて増加する制動力が得られる。
【0057】図7は請求項6に係る電動式パワーステア
リング装置の要部ブロック構成図である。図7におい
て、電動式パワーステアリング装置は図6の操舵回転速
度センサ13の代りに電動機10の電動機電流IM、電
動機電圧VMをそれぞれ検出する電動機電流検出手段4
2と、電動機電圧検出手段43からなる電動機状態検出
手段41を設け、制御手段29に操舵回転速度NMを演
算する操舵回転速度演算手段40を設けた構成とし、操
舵回転速度Nを直接検出する代りに対応する操舵回転速
度NMを演算により得るようした。
【0058】電動機10の操舵回転速度NMは、電動機
10のインダクタンスLに対応するインピーダンスZL
を無視すると(ZL=2πf*Lであり、直流なので周
波数はf=0からZL=0となる。)、電動機電流IM
電動機電圧VM、電動機の誘起電圧係数KMおよび電動機
内部抵抗RMから近似的に数1で表わされる。
【0059】
【数1】NM=(VM−RM*IM)/KM
【0060】電動機電流検出手段42および電動機電圧
検出手段43は、電動機駆動手段16から電動機10に
実際に流れる電動機電流IMと電動機10の両端に発生
する電動機電圧VMを検出し、制御手段29に設けられ
た図示しないA/D変換手段を介してディジタル値に変
換された電動機電流IMOおよび電動機電圧VMOを操舵回
転速度演算手段40に提供する。
【0061】操舵回転速度演算手段40は、ROM等の
メモリに予め記憶された電動機の誘起電圧係数KMおよ
び電動機内部抵抗RMを読み出して数1の演算を行い、
操舵回転速度NMを算出して操舵回転速度信号NMを減算
器32に提供する。
【0062】このように、電動機状態検出手段41によ
り電動機10に実際に発生する電動機電流IMと電動機
電圧VMを検出してフィードバックし、操舵回転速度演
算手段40により操舵回転速度NMを演算して減算器3
2に出力し、この操舵回転速度NMに基づいて図6と同
様の動作を行うことができる。
【0063】次に、図6の構成の動作を動作フロー図に
基づいて説明する。図8は図6の制御手段の一実施例動
作フロー図であり、状態Po〜状態P20は制御手段の
各動作状態を示す。図示しないイグニッションキーのキ
ースイッチがオン操作されると、制御手段29に電源が
印加されて動作が開始する。(状態Po) まず、制御手段29を構成するマイクロプロセッサが制
御動作を開始し、パワーオンリセット信号等の制御信号
を各構成部に送って初期リセットをかけ、イニシャライ
ズ(状態P1)を実行する。
【0064】ステアリングホイール1を操作すると、操
舵トルクセンサ12が検出したアナログ値のトルク量と
操舵回転方向を含む操舵トルク信号T1、T2が読込ま
れ(状態P2)、A/D変換部等を介してディジタルの
トルク信号Tと操舵トルクの方向を示すフラグFに変換
される(状態P3)。ディジタルのトルク信号Tは、ト
ルク制御量変換部34内のメモリに予め設定されたテー
ブル1(図10参照)のデータに基づいてトルク制御量
Tに変換されて出力される(状態P4)。
【0065】続いて、車速センサ14が検出したアナロ
グ値の車速信号V1がA/D変換部等を介してディジタ
ル値の車速信号Vに変換され(状態P5)、その後ディ
ジタル値の車速信号Vは、減衰係数変換部31B内のメ
モリに予め設定されたテーブル2(図11参照)のデー
タ、および回転速度シフト量変換部31A内のメモリに
予め設定されたテーブル3(図12参照)のデータに基
づき、それぞれ車速信号Vに対応した減衰係数Rv、お
よび操舵回転速度シフト量Hvに変換されて出力される
(状態P6、状態P7)。
【0066】同様にして、操舵回転速度センサ13が検
出したアナログ値の操舵回転速度と回転方向を含む操舵
回転速度信号N1、N2が読込まれ(状態P8)、A/
D変換部等を介してディジタル値の操舵回転速度信号N
と回転方向を示すフラグGに変換されて出力される(状
態P9)。
【0067】次に、減算器32により操舵回転速度信号
Nと操舵回転速度シフト量Hvの偏差No(=N−H
v)が演算され、演算結果の操舵回転速度信号N(=N
o)が出力されるとともに、補正禁止手段39で偏差N
oが0を超える(No>0)か否か(No≦0)の判定
がなされ、No>0の場合は操舵回転速度信号N(=N
o=N−Hv)が出力され、No≦0の場合にはN(=
No)=0が出力される(状態P10、状態P11、状
態P10′)。
【0068】続いて、状態P3で変換された操舵トルク
方向を示すフラグFと状態P9で変換された操舵回転方
向を示すフラグGの符号判定がステアリング状態検出手
段17でなされる(状態P12)。符号が一致(F=
G)する場合、ステアリング状態検出手段17は往き状
態と判断して切替部33を切替制御し、減算器32から
提供される操舵回転速度信号N(=No)を制御減算量
変換部35Aに送り、操舵回転速度信号N(=No)は
制御減算量変換部35A内のメモリに予め設定されたテ
ーブル5(図14参照)のデータに基づいて回転速度制
御量DN-に変換され(状態P13)、乗算器36Aで減
衰係数Rvと乗算されて(DN-*Rv)が得られる(状
態P14)。演算結果(DN-*Rv)をDN-と置き換
え、往き制御量演算部37Bにおいて状態P4で変換さ
れたトルク制御量DTとのレベル比較(DT−DN-)がな
され(状態P15)、トルク制御量DTが回転速度制御
量DN-(=DN-*Rv)以下の場合(DT≦DN-)、DT
=0とし(状態P15′)、電動機制御信号DT(=D
o)を出力する。一方、トルク制御量DTが回転速度制
御量DN-(=DN-*Rv)を超える場合(DT
N-)、(DT−DN-*Rv)の電動機制御信号DT(=
Do)を出力する。
【0069】また、符号が一致しない(F≠G)場合、
ステアリング状態検出手段17は戻り状態と判断して切
替部33を切替制御し、減算器32から提供される操舵
回転速度信号N(=No)を制御加算量変換部35Bに
送り、操舵回転速度信号N(=No)は制御加算量変換
部35B内のメモリに予め設定されたテーブル4(図1
3参照)のデータ基づいて回転速度制御量DN+に変換さ
れ(状態P17)、乗算器36Aで減衰係数Rvと乗算
されて(DN+*Rv)が得られる(状態P18)。演算
結果(DN+*Rv)をDN+と置き換え、戻り制御量演算
部37Aにおいて状態P4で変換されたトルク制御量D
Tと加算し(状態P19)、演算結果(DT+DN+*R
v)をDTとして電動機制御信号DT(=Do)を出力す
る。
【0070】図9は図6の制御手段の別実施例動作フロ
ー図である。図9において、図8の状態P15、P1
5′を削除した点が異なる。トルク制御量DTが回転速
度制御量DN-(=DN-*Rv)以下の場合(DT
N-)には、操舵トルク方向を示すフラグFの符号を変
え、電動機駆動手段16を構成するFETの駆動を変更
することにより電動機10の回転方向を変更するような
電動機制御信号DT(=Do)を出力し、この電動機制
御信号DTに対応した制動トルクを逆方向に駆動するよ
う制御する。
【0071】図16はこの発明に係る電動式パワーステ
アリング装置の制御手段の実施例動作フロー図であり、
P0〜P23は動作フローの各状態を示す。図示しない
イグニッションスイッチをオン操作して制御装置や他の
回路に電源が供給され(状態P0)、制御装置を構成す
るマイクロプロセッサのイニシャライズが行われ、RA
M等のメモリ、演算部および処理部等がリセット(状態
P1)される。
【0072】次に、状態P2で操舵トルク信号T1、T
2が読み込まれ、操舵トルク信号T1、T2に基づいて
状態P3で操舵トルクの作用方向と大きさが計算され、
トルクの作用方向を示すフラグFの設定、トルクの絶対
値Tへの変換が行われメモリに記憶される。
【0073】続いて、状態P4では操舵トルクの絶対値
Tをアドレスとするメモリの内容がテーブル1(図17
参照)から呼び出される。テーブル1には図17に示さ
れる操舵トルクの絶対値Tに対応するトルク制御量DT
が格納されている。さらに、状態P5では操舵トルクの
絶対値Tをアドレスとするメモリの内容がテーブル2
(図18参照)から呼び出される。テーブル2には図1
8に示される操舵トルクの絶対値Tに対応する減衰係数
R1が格納されており、この減衰係数R1はステアリン
グ系の減衰量の大きさの割合であり、操舵トルクTが小
さい範囲では一定の所定値に保たれ、操舵トルクTが増
加するに伴って減少するよう予め設定されている。
【0074】状態P6では車速信号V1を読み込み、状
態P7、状態P8で車速信号V1に対応した車速Vを演
算し、この車速Vをアドレスとするメモリの内容がテー
ブル3(図19参照)から呼び出される。テーブル3に
は図19に示すような車速Vに対応した減衰係数Rvが
格納されており、この減衰係数Rvはステアリング系の
減衰量の大きさの割合であり、車速が小さい範囲では一
定の所定値に保たれ、車速Vが増加するに伴って増加す
るよう予め設定されている。
【0075】次に、状態P9では操舵回転速度信号N
1、N2を読み込み、操舵回転速度信号N1、N2に基
づいて状態P10で操舵回転速度の大きさと作用方向が
計算され、操舵回転方向を示す回転方向フラグGと操舵
回転速度の絶対値(操舵回転数)Nに変換して記憶され
る。
【0076】続いて、状態11において操舵トルクの作
用方向を示すフラグFと操舵回転の作用方向を示すフラ
グGとの比較が行われる。フラグFとフラグGが一致す
る場合(F=G)には、ステアリング系の往き操作時と
判断して状態P12に移行し、操舵回転数Nをアドレス
とするメモリの内容がテーブル4(図20参照)から呼
び出される。テーブル4には図20に示すような操舵回
転数Nに対応した回転速度制御量DN-が格納されてお
り、この回転速度制御量DN-は操舵回転数Nが増加する
に伴って増加するよう予め設定されている。なお、この
回転速度制御量DN-を後述する状態でトルク制御量DT
から減算し、往き操作時にトルク制御量DTを操舵回転
数Nに応じて減少させることにより、ステアリング系に
減衰を与えることができる。
【0077】状態P13では回転速度制御量DN-に減衰
係数R1および減衰係数Rvを乗算し、操舵トルクおよ
び車速に応じた最適な値が回転速度制御量DN-として記
憶される。状態P14において、状態P13で記憶され
た回転速度制御量DN-とトルク制御量DTの比較が行わ
れ、トルク制御量DTが回転速度制御量DN-よりも大き
いと判定された場合(DT≧DN-)には状態P20に移
行し、トルク制御量DTと回転速度制御量DN-の偏差が
演算され、この演算結果がトルク制御量DTして出力さ
れる(状態P20)。
【0078】一方、状態P14でトルク制御量DTが回
転速度制御量DN-よりも小さいと判定された場合(DT
<DN-)には状態P15に移行し、車速Vをアドレスと
するメモリの内容がテーブル6(図22参照)から呼び
出される。テーブル6には図22に示すような車速Vに
対応した減算信号しきい値DLが格納されており、この
減算信号しきい値DLは車速Vが低車速領域および中車
速領域では0に設定され、高車速領域のみ所定の値が予
め設定されている。なお、減算信号しきい値DLは高車
速領域に於ける操舵トルクTと逆方向のアシストトルク
の最大値を示し、また図22から明らかなように低車速
領域では操舵トルクTと逆方向のアシストを行わないよ
う構成される。
【0079】続いて、状態P16でトルク制御量DT
回転速度制御量DN-の偏差を演算し、演算結果を負の電
動機制御信号DTとして記憶させ、状態P17では負の
電動機制御信号DTと状態P15の減算信号しきい値DL
に−1を乗算した値(−DL)の比較が行われ、電動機
制御信号DTの絶対値が減算信号しきい値DLの絶対値よ
りも小さい場合(|DT|<DL)には電動機制御信号D
Tに対応した逆方向のアシストが実行される。
【0080】一方、状態P17で電動機制御信号DT
絶対値が減算信号しきい値DLの絶対値よりも大きいと
判定された場合(|DT|≧DL)には状態P18に移行
して電動機制御信号DTを逆方向のアシストトルクの最
大値である減算信号しきい値DLに制限して状態P19
に移行し、減算信号しきい値DLに対応した逆方向のア
シストが実行される。
【0081】また、状態P11でステアリング系の戻り
操作時が判断された場合(F≠G)には状態P21〜状
態P23の制御が行われる。なお、状態P21〜状態P
23の制御においては、操舵トルクTと逆方向の減衰制
御は実行されない。このように、図16の制御を行うこ
とにより、車速に対応したより大きな減衰をステアリン
グ系に作用させることができる。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1および請
求項2に係る電動式パワーステアリング装置は、ステア
リングホイールの往き状態にトルク制御量と回転速度制
御量の偏差の電動機制御信号を操舵回転方向と同一方向
に形成し、戻り状態にはトルク制御量と回転速度制御量
の和の電動機制御信号を操舵回転方向と反対方向に形成
するので、往き状態には電動機から操舵回転速度が大き
くなるにつれて減少する操舵補助力、戻り状態には電動
機から操舵回転速度が大きくなるにつれて増加する制動
力を得ることができる。
【0083】また、請求項3に係る電動式パワーステア
リング装置は、ステアリングホイールの往き状態はトル
ク制御量と、減衰係数に一定値の制御量を乗算した値と
の偏差の電動機制御信号を操舵回転方向と同一方向に形
成し、戻り状態はトルク制御量と、減衰係数に一定値の
制御量を乗算した値との和の電動機制御信号を操舵回転
方向と反対方向に形成するので、往き状態には電動機か
ら車速大きくなるにつれて減少する操舵補助力、戻り状
態には電動機から車速が大きくなるにつれて増加する制
動力を得ることができる。
【0084】さらに、請求項5および請求項6に係る電
動式パワーステアリング装置は、車速に対応して操舵回
転速度を減少補正し、往き状態は操舵回転速度に対応し
た回転速度制御量に減衰係数を乗算した値をトルク制御
量から減算して操舵回転方向と同一方向の電動機制御信
号を形成し、戻り状態は操舵回転速度に対応した回転速
度制御量に減衰係数を乗算した値をトルク制御量に加算
して操舵回転方向と反対方向の電動機制御信号を形成す
るので、往き状態には電動機から車速ならびに操舵回転
速度が大きくなるにつれて減少する操舵補助力、戻り状
態には電動機から車速ならびに操舵回転速度が大きくな
るにつれて増加する制動力を得ることができる。また、
電動機制御信号決定手段に補正禁止手段を設けたので、
補正を禁止することができる。
【0085】さらに、請求項6に係る電動式パワーステ
アリング装置は、電動機状態検出手段により電動機に実
際に発生する電動機電流と電動機電圧を検出してフィー
ドバックし、操舵回転速度演算手段により操舵回転速度
を演算するので、請求項5と同様の効果が得られる。
【0086】よって、操舵回転速度、車速度、または操
舵回転速度と車速度の増加に応じて、ステアリング系の
操舵補助力を減少し、ステアリング系の制動力を増加す
ることができるので、ステアリング系の操舵特性および
戻り特性が向上し、安定したステアリング性能を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る電動式パワーステアリング装置
の全体構成図
【図2】操舵トルクセンサ、操舵回転速度センサおよび
車速センサの実施例
【図3】FETブリッジで構成した電動機駆動手段の実
施例
【図4】請求項1および請求項2に係る電動式パワース
テアリング装置の要部ブロック構成図
【図5】請求項3に係る電動式パワーステアリング装置
の要部ブロック構成図
【図6】請求項4および請求項5に係る電動式パワース
テアリング装置の要部ブロック構成図
【図7】請求項6に係る電動式パワーステアリング装置
の要部ブロック構成図
【図8】図6の制御手段の一実施例動作フロー図
【図9】図6の制御手段の別実施例動作フロー図
【図10】操舵トルクT―トルク制御量DT特性図(テ
ーブル1)
【図11】車速V―減衰係数Rv特性図(テーブル2)
【図12】車速V―操舵回転速度シフト量Hv特性図
(テーブル3)
【図13】操舵回転速度N―回転速度制御量DN+特性図
(テーブル4)
【図14】操舵回転速度N―回転速度制御量DN-特性図
(テーブル5)
【図15】操舵回転速度N―回転速度制御量DN-特性図
【図16】この発明に係る電動式パワーステアリング装
置の制御手段の実施例動作フロー図
【図17】操舵トルクT―トルク制御量DT特性図(テ
ーブル1)
【図18】操舵トルクT―減衰係数R1特性図(テーブ
ル2)
【図19】車速V―減衰係数Rv特性図(テーブル3)
【図20】操舵回転数N―回転速度制御量DN-特性図
(テーブル4)
【図21】操舵回転数N―回転速度制御量DN+特性図
(テーブル5)
【図22】車速―減算信号しきい値DL特性図(テーブ
ル6)
【符号の説明】 1…ステアリングホイール、2…ステアリング軸、3…
連結軸、3a,3b…自在継ぎ手、4…ステアリングギ
アボックス、5…ラック&ピニオン機構、5a…ピニオ
ン、6…手動操舵力発生手段、7…ラック軸、7a…ラ
ック歯、8…タイロッド、9…前輪、10電動機、10
a…駆動側ヘリカル・ギア、11…ボールねじ機構、1
1b…従動側ヘリカル・ギア、12…操舵トルクセン
サ、13…操舵回転速度センサ、14…車速センサ、1
5,22,29…制御手段、16…電動機駆動手段、1
7…ステアリング状態検出手段、18,23,30…電
動機制御信号決定手段、19A,34…トルク制御量変
換部、19B…回転速度制御量変換部、20A…戻り制
御量演算部、20B…往き制御量演算部、21,33,
38…論理和切替部(SW3)、24,31B…減衰係
数変換部、25…制御量記憶部、25A…往き時制御量
記憶部、25B…戻り時制御量記憶部、26A,26
B,36A,36B…乗算器、27A,32…減算器、
27B…加算器、31A…回転速度シフト量変換部、3
5A…制御減算量変換部、35B…制御加算量変換部、
37A…戻り制御量演算部、37B…往き制御量演算
部、40…操舵回転速度演算部、41…電動機状態検出
手段、42…電動機電流検出手段、43…電動機電圧検
出手段、Do…電動機制御信号、DN,DN-,DN+…回
転速度制御量、DT…トルク制御量、Hv…操舵回転速
度シフト量、IM…電動機電流、KM…誘起電圧係数、K
o…禁止信号、Mo…電動機駆動信号、N…操舵回転速
度信号、NM…操舵回転速度、RM…電動機内部抵抗、R
v…減衰係数、St…ステアリング状態信号、T…操舵
トルク信号、V…車速信号、VM…電動機電圧。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動機の動力をステアリング系に作用さ
    せて操舵力の軽減を図る電動式パワーステアリング装置
    において、 ステアリング系の操舵トルクを検出する操舵トルク検出
    手段と、ステアリング系の操舵回転速度を検出する操舵
    回転速度検出手段と、前記操舵トルク検出手段の出力信
    号に対応する値から前記操舵回転速度検出手段の出力信
    号に対応する値を減衰した電動機制御信号を決定する電
    動機制御信号決定手段と、この電動機制御信号決定手段
    の出力信号に基づいて前記電動機を駆動する電動機駆動
    手段とを備えたことを特徴とする電動式パワーステアリ
    ング装置。
  2. 【請求項2】 電動機の動力をステアリング系に作用さ
    せて操舵力の軽減を図る電動式パワーステアリング装置
    において、 ステアリング系の操舵トルクを検出する操舵トルク検出
    手段と、ステアリング系の操舵回転速度を検出する操舵
    回転速度検出手段と、ステアリング系の往き状態と戻り
    状態を検出するステアリング状態検出手段と、このステ
    アリング状態検出手段が往き状態を検出した場合には前
    記操舵トルク検出手段の出力信号に対応する値から前記
    操舵回転速度検出手段の出力信号に対応する値を減算補
    正し、戻り状態を検出した場合には前記操舵トルク検出
    手段の出力信号に対応する値に前記操舵回転速度検出手
    段の出力信号に対応する値を加算補正する電動機制御信
    号決定手段と、この電動機制御信号決定手段の出力信号
    に基づいて前記電動機を駆動する電動機駆動手段とを備
    えたことを特徴とする電動式パワーステアリング装置。
  3. 【請求項3】 電動機の動力をステアリング系に作用さ
    せて操舵力の軽減を図る電動式パワーステアリング装置
    において、 ステアリング系の操舵トルクを検出する操舵トルク検出
    手段と、車速を検出する車速検出手段と、ステアリング
    系の往き状態と戻り状態を検出するステアリング状態検
    出手段と、このステアリング状態検出手段が往き状態を
    検出した場合には前記操舵トルク検出手段の出力信号に
    対応する値から前記車速検出手段からの出力信号に対応
    する値を減算補正し、前記ステアリング状態検出手段が
    戻り状態を検出した場合には前記操舵トルク検出手段の
    出力信号に対応する値に前記車速検出手段からの出力信
    号に対応する値を加算補正する電動機制御信号決定手段
    と、この電動機制御信号決定手段の出力信号に基づいて
    前記電動機を駆動する電動機駆動手段とを備えたことを
    特徴とする電動式パワーステアリング装置。
  4. 【請求項4】 電動機の動力をステアリング系に作用さ
    せて操舵力の軽減を図る電動式パワーステアリング装置
    において、 ステアリング系の操舵トルクを検出する操舵トルク検出
    手段と、ステアリング系の操舵回転速度を検出する操舵
    回転速度検出手段と、車速を検出する車速検出手段と、
    ステアリング系の往き状態と戻り状態を検出するステア
    リング状態検出手段と、このステアリング状態検出手段
    が往き状態を検出した場合には前記操舵トルク検出手段
    の出力信号に対応する値から前記操舵回転速度検出手段
    の出力信号に対応する値と前記車速検出手段の出力信号
    に対応する値を乗算した値を減算補正し、戻り状態を検
    出した場合には前記操舵トルク検出手段の出力信号に対
    応する値に前記操舵回転速度検出手段の出力信号に対応
    する値と前記車速検出手段の出力信号に対応する値を乗
    算した値を加算補正する電動機制御信号決定手段と、こ
    の電動機制御信号決定手段の出力信号に基づいて前記電
    動機を駆動する電動機駆動手段とを備えたことを特徴と
    する電動式パワーステアリング装置。
  5. 【請求項5】 前記電動機制御信号決定手段に、前記操
    舵回転速度検出手段の出力信号が前記車速検出手段の出
    力信号の増大に伴い減少する所定値よりも小さい場合に
    は前記減算補正および前記加算補正を禁止する補正禁止
    手段を設けたことを特徴とする請求項4記載の電動式パ
    ワーステアリング装置。
  6. 【請求項6】 前記操舵回転速度検出手段に代えて、前
    記電動機の電動機電圧および電動機電流を検出する電動
    機状態検出手段と、この電動機状態検出手段の出力信号
    に基づいて操舵回転速度を演算する操舵回転速度演算手
    段とを設けたことを特徴とする請求項1、請求項2およ
    び請求項4記載の電動式パワーステアリング装置。
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