JPH07215037A - カーボン製スタビライザー - Google Patents
カーボン製スタビライザーInfo
- Publication number
- JPH07215037A JPH07215037A JP6023575A JP2357594A JPH07215037A JP H07215037 A JPH07215037 A JP H07215037A JP 6023575 A JP6023575 A JP 6023575A JP 2357594 A JP2357594 A JP 2357594A JP H07215037 A JPH07215037 A JP H07215037A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stabilizer
- carbon cloth
- core material
- resin
- carbon
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】 軽量で復元力にすぐれ、製造も容易なスタビ
ライザーを提供する。 【構成】 スタビライザーの形状と一致する様に所定箇
所で屈曲せしめられた芯材１の表面に芯材１の軸線に対
して斜めにカーボンクロスを密に回巻してカーボンクロ
ス層２を形成せしめ、カーボンクロス層２に樹脂を含浸
させ、これを硬化せしめる。
ライザーを提供する。 【構成】 スタビライザーの形状と一致する様に所定箇
所で屈曲せしめられた芯材１の表面に芯材１の軸線に対
して斜めにカーボンクロスを密に回巻してカーボンクロ
ス層２を形成せしめ、カーボンクロス層２に樹脂を含浸
させ、これを硬化せしめる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は自動車の懸架装置の構
成部品であるスタビライザーに関するものである。
成部品であるスタビライザーに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】スタビライザーは自動車の懸架装置に組
み込まれ、自動車のロール剛性を向上させ、旋回時に車
体を安定させる機能をもつ重要な部材である。このスタ
ビライザーはその機能上、弾性を有することが是非必要
であり、弾性、強度、加工性等の見地からスチール製の
ものが主に用いられていた。
み込まれ、自動車のロール剛性を向上させ、旋回時に車
体を安定させる機能をもつ重要な部材である。このスタ
ビライザーはその機能上、弾性を有することが是非必要
であり、弾性、強度、加工性等の見地からスチール製の
ものが主に用いられていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スチー
ル製のものは比較的重く、自動車の軽量化の要請に応え
られなくなっており、より軽量なスタビライザーが求め
られているのが現状である。又、スチール製のものでは
サビが発生することがあり、耐久性においても問題があ
った。この為、中空スチール材を用いたものやアルミ等
軽合金を用いたスタビライザーも提案されているが、こ
れらは復元力において劣り、強度も小さく、到底満足で
きるものではなかった。
ル製のものは比較的重く、自動車の軽量化の要請に応え
られなくなっており、より軽量なスタビライザーが求め
られているのが現状である。又、スチール製のものでは
サビが発生することがあり、耐久性においても問題があ
った。この為、中空スチール材を用いたものやアルミ等
軽合金を用いたスタビライザーも提案されているが、こ
れらは復元力において劣り、強度も小さく、到底満足で
きるものではなかった。
【０００４】この発明はスタビライザーに関する上記問
題点を解決することを目的とするものであり、復元力に
すぐれ、その復元力（弾性）も自由に設定することがで
き、重量もスチール製のものに比してはるかに小さい全
く新しいスタビライザーを提供せんとするものである。
題点を解決することを目的とするものであり、復元力に
すぐれ、その復元力（弾性）も自由に設定することがで
き、重量もスチール製のものに比してはるかに小さい全
く新しいスタビライザーを提供せんとするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この発明は、スタビライ
ザーの形状と一致する様に所定箇所で屈曲せしめられた
芯材の表面に前記芯材の軸線に対して斜めにカーボンク
ロスを密に回巻してカーボンクロス層を形成せしめ、該
カーボンクロス層に樹脂を含浸させ、これを硬化せしめ
てスタビライザーを構成することにより、上記課題を解
決せんとするものである。
ザーの形状と一致する様に所定箇所で屈曲せしめられた
芯材の表面に前記芯材の軸線に対して斜めにカーボンク
ロスを密に回巻してカーボンクロス層を形成せしめ、該
カーボンクロス層に樹脂を含浸させ、これを硬化せしめ
てスタビライザーを構成することにより、上記課題を解
決せんとするものである。
【０００８】
【作用】このスタビライザーは、その両側に設けられて
いる結合部材を自動車の懸架機構部に結合することによ
り自動車に装着し、従来のスタビライザーと同様に用い
るものであるが、カーボンクロスで補強された合成樹脂
製であるので、従来のスチール製のスタビライザーに比
して格段に軽量であると共に、極めてすぐれた復元力を
有し、より効果的に走行中のロールを抑えることが可能
となる。又、復元力（弾性）は芯材に回巻するカーボン
クロスの回巻数（プライ数）を増減することにより自由
に変えることができるので、特性の異るスタビライザー
を容易に作り出すことができる。更に、芯材の表面にカ
ーボンクロスを回巻し、これに樹脂を含浸、硬化させる
だけなので、大規模な製造設備がなくとも簡単かつ低コ
ストで生産することが可能あり、量産性においてもすぐ
れている。又、スチール製のものの様にサビが発生する
ことは全くなく、すぐれた耐久性を有している。
いる結合部材を自動車の懸架機構部に結合することによ
り自動車に装着し、従来のスタビライザーと同様に用い
るものであるが、カーボンクロスで補強された合成樹脂
製であるので、従来のスチール製のスタビライザーに比
して格段に軽量であると共に、極めてすぐれた復元力を
有し、より効果的に走行中のロールを抑えることが可能
となる。又、復元力（弾性）は芯材に回巻するカーボン
クロスの回巻数（プライ数）を増減することにより自由
に変えることができるので、特性の異るスタビライザー
を容易に作り出すことができる。更に、芯材の表面にカ
ーボンクロスを回巻し、これに樹脂を含浸、硬化させる
だけなので、大規模な製造設備がなくとも簡単かつ低コ
ストで生産することが可能あり、量産性においてもすぐ
れている。又、スチール製のものの様にサビが発生する
ことは全くなく、すぐれた耐久性を有している。
【０００９】
【実施例】図１は発明に係るスタビライザーの一実施例
の斜視図、図２はその製造途中の状態の説明図、図３は
その拡大断面図である。
の斜視図、図２はその製造途中の状態の説明図、図３は
その拡大断面図である。
【００１０】図中１はアルミパイプ製の芯材であり、ス
タビライザーの外形と一致する様、所定箇所で屈曲せし
められている。そして、この芯材１の外側にはその軸線
Ａに対し、斜めにカーボンクロスが引き圧をかけながら
密に回巻され、カーボンクロス層２が形成されている。
なお、この実施例においては芯材１はアルミパイプを用
いたが、この芯材は強度を負担する為のものではなく、
製造中スタビライザーとしての形状を保持させるにすぎ
ぬ為、任意の形状に自由に屈曲できる材料であるなら、
アルミパイプに限る必要はなく、発泡スチロール材、木
材、プラスチック材等を用いても良い。カーボンクロス
は軸線Ａに対し、斜めに回巻されているが、この回巻角
度Θは４０°〜５０°程度が復元力付与、強度保持の点
から好ましく、発明者の実験では４５で最も良好な結果
を得た。回巻の際、引き圧をかけるのはカーボンクロス
層２中に空洞ができぬ様にする為である。
タビライザーの外形と一致する様、所定箇所で屈曲せし
められている。そして、この芯材１の外側にはその軸線
Ａに対し、斜めにカーボンクロスが引き圧をかけながら
密に回巻され、カーボンクロス層２が形成されている。
なお、この実施例においては芯材１はアルミパイプを用
いたが、この芯材は強度を負担する為のものではなく、
製造中スタビライザーとしての形状を保持させるにすぎ
ぬ為、任意の形状に自由に屈曲できる材料であるなら、
アルミパイプに限る必要はなく、発泡スチロール材、木
材、プラスチック材等を用いても良い。カーボンクロス
は軸線Ａに対し、斜めに回巻されているが、この回巻角
度Θは４０°〜５０°程度が復元力付与、強度保持の点
から好ましく、発明者の実験では４５で最も良好な結果
を得た。回巻の際、引き圧をかけるのはカーボンクロス
層２中に空洞ができぬ様にする為である。
【００１１】この様にして、芯材１の外側に形成された
カーボンクロス層２には熱硬化性樹脂３が含浸せしめら
れ、オートクレーブなど適宜手段を用いて加熱硬化が行
われ、スタビライザーとして完成する。
カーボンクロス層２には熱硬化性樹脂３が含浸せしめら
れ、オートクレーブなど適宜手段を用いて加熱硬化が行
われ、スタビライザーとして完成する。
【００１２】カーボン層２に含浸される樹脂としては、
エポキシ系樹脂が好ましい。又、この樹脂３の含浸はハ
ンドレイアップやトランスファー成形機等適宜手段によ
って行うことができる。カーボンクロス層２の樹脂含浸
量は重量比で５０％以下、好ましくは４０％以下とする
ことが望ましい。樹脂含浸量がこれ以上の場合には強
度、復元力が低下すると共に重量が過大となり好ましく
ない。なお、復元力の強弱はカーボンクロスの巻き数
（プライ数）を変えることによって自由に調節でき、巻
き数を多くすれば剛性は高くなる。なお、図中４は両端
に設けられた結合部材である。
エポキシ系樹脂が好ましい。又、この樹脂３の含浸はハ
ンドレイアップやトランスファー成形機等適宜手段によ
って行うことができる。カーボンクロス層２の樹脂含浸
量は重量比で５０％以下、好ましくは４０％以下とする
ことが望ましい。樹脂含浸量がこれ以上の場合には強
度、復元力が低下すると共に重量が過大となり好ましく
ない。なお、復元力の強弱はカーボンクロスの巻き数
（プライ数）を変えることによって自由に調節でき、巻
き数を多くすれば剛性は高くなる。なお、図中４は両端
に設けられた結合部材である。
【００１３】
【発明の効果】この発明に係るスタビライザーは上記の
通りの構成を有するものであり、従来のスチール製のス
タビライザーに比してその重量は約１／１０と極めて軽
量であり、自動車の軽量化の要請に応えることができる
と共に極めてすぐれた復元力を有し、より効果的に自動
車のロールを抑えることができ、自動車の安定した走行
に資することができるすぐれた効果を有する。又、大規
模な生産設備を用いなくとも、比較的簡単な設備で所望
の復元特性を有する高品質なスタビライザーを製造する
ことができ、製造面からもすぐれた効果を有するもので
ある。更に、サビが発生するおそれは全くなく、耐久性
においても格段にすぐれている。
通りの構成を有するものであり、従来のスチール製のス
タビライザーに比してその重量は約１／１０と極めて軽
量であり、自動車の軽量化の要請に応えることができる
と共に極めてすぐれた復元力を有し、より効果的に自動
車のロールを抑えることができ、自動車の安定した走行
に資することができるすぐれた効果を有する。又、大規
模な生産設備を用いなくとも、比較的簡単な設備で所望
の復元特性を有する高品質なスタビライザーを製造する
ことができ、製造面からもすぐれた効果を有するもので
ある。更に、サビが発生するおそれは全くなく、耐久性
においても格段にすぐれている。
【００１４】
【図１】この発明に係るスタビライザーの一実施例の斜
視図。
視図。
【図２】その製造途中の状態の説明図。
【図３】その要部の部分拡大断面図。
１ 芯材 ２ カーボンクロス層 ３ 合成樹脂 ４ 結合部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ２９Ｋ 307:04 Ｂ２９Ｌ 31:30
Claims (1)
- 【請求項１】 スタビライザーの形状と一致する様に所
定箇所で屈曲せしめられた芯材の表面に前記芯材の軸線
に対して斜めにカーボンクロスを密に回巻してカーボン
クロス層を形成せしめ、該カーボンクロス層に樹脂を含
浸させ、これを硬化せしめたことを特徴とするカーボン
製スタビライザー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6023575A JPH07215037A (ja) | 1994-01-27 | 1994-01-27 | カーボン製スタビライザー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6023575A JPH07215037A (ja) | 1994-01-27 | 1994-01-27 | カーボン製スタビライザー |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07215037A true JPH07215037A (ja) | 1995-08-15 |
Family
ID=12114352
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6023575A Pending JPH07215037A (ja) | 1994-01-27 | 1994-01-27 | カーボン製スタビライザー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07215037A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012158323A (ja) * | 2011-01-28 | 2012-08-23 | Benteler Automobiltechnik Gmbh | スタビライザー連結装置 |
| JP2013504464A (ja) * | 2009-09-10 | 2013-02-07 | イーエフアー−テクノロジーズ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング | 車両用のスタビライザ及びその製造の方法 |
| KR101525388B1 (ko) * | 2014-04-22 | 2015-06-10 | 재단법인 한국탄소융합기술원 | 스테빌라이저바 및 이를 만드는 방법 |
-
1994
- 1994-01-27 JP JP6023575A patent/JPH07215037A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013504464A (ja) * | 2009-09-10 | 2013-02-07 | イーエフアー−テクノロジーズ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング | 車両用のスタビライザ及びその製造の方法 |
| JP2012158323A (ja) * | 2011-01-28 | 2012-08-23 | Benteler Automobiltechnik Gmbh | スタビライザー連結装置 |
| KR101525388B1 (ko) * | 2014-04-22 | 2015-06-10 | 재단법인 한국탄소융합기술원 | 스테빌라이저바 및 이를 만드는 방법 |
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