JPH07214544A - スライシングマシンのワーク切削送り速度制御装置 - Google Patents

スライシングマシンのワーク切削送り速度制御装置

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JPH07214544A
JPH07214544A JP828294A JP828294A JPH07214544A JP H07214544 A JPH07214544 A JP H07214544A JP 828294 A JP828294 A JP 828294A JP 828294 A JP828294 A JP 828294A JP H07214544 A JPH07214544 A JP H07214544A
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JP
Japan
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work
blade
cutting
cutting edge
respect
Prior art date
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Application number
JP828294A
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English (en)
Inventor
Shuji Takeda
修二 竹田
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OKAMOTO KOSAKU KIKAI SEISAKUSHO KK
Okamoto Machine Tool Works Ltd
Original Assignee
OKAMOTO KOSAKU KIKAI SEISAKUSHO KK
Okamoto Machine Tool Works Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07214544A publication Critical patent/JPH07214544A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B28WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
    • B28DWORKING STONE OR STONE-LIKE MATERIALS
    • B28D5/00Fine working of gems, jewels, crystals, e.g. of semiconductor material; apparatus or devices therefor
    • B28D5/02Fine working of gems, jewels, crystals, e.g. of semiconductor material; apparatus or devices therefor by rotary tools, e.g. drills
    • B28D5/022Fine working of gems, jewels, crystals, e.g. of semiconductor material; apparatus or devices therefor by rotary tools, e.g. drills by cutting with discs or wheels
    • B28D5/028Fine working of gems, jewels, crystals, e.g. of semiconductor material; apparatus or devices therefor by rotary tools, e.g. drills by cutting with discs or wheels with a ring blade having an inside cutting edge

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 切削抵抗に応じて送り速度を制御することに
より、切削精度と生産性とを高め得るスライシングマシ
ンのワーク切削送り速度制御装置を提供する。 【構成】 ワーク8に対するブレード2の切刃4切り込
み深さとワーク8に対する切刃4の接触長さとの関係を
記憶するテーブル17aを設け、ワーク8を支持するワ
ーク支持体10を、第三の駆動部13によりブレード2
の半径方向にそのブレード2に対して相対的に変位さ
せ、ブレード2によりワーク8を切削する場合に、検出
手段14によってワーク8に対するブレード2の切り込
み深さを検出し、その検出された切り込み深さをテーブ
ル17aに基づいて速やかにワーク8に対する切刃4の
接触長さに変換し、その変換された出力の変化に応じて
第三の駆動部13への出力を送り速度制御手段21によ
り制御するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スライシングマシンの
ワーク切削送り速度制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、内周縁に切刃が形成された環状の
ブレードを回転させ、このブレードの内周に位置させた
棒状のワークをブレードの外周方向に相対的に変位させ
てワークに対するブレードの切り込み深さを増してゆく
ことにより、ワークをスライスして多数のウェハを製作
するスライシングマシンがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】切削加工において、ワ
ークに対するブレードの切刃の接触長さ(内周縁の弧の
長さ)はワークに対するブレードの切り込み深さによっ
て変化する。その様子を図2に示す。環状のブレードの
内周縁に形成された切刃の半径をR、ワークの半径を
r、ワークに対するブレードの切り込み深さをx、ワー
クに対するブレードの切刃の接触長さをclとすると、
x(横軸)に対応するcl(縦軸)の値は、R,r及び
ワークの断面形状によって異なる。すなわち、断面が円
形のワークの半径を5cm(直径10cm)とすると、
切り込み深さxがワークの直径の半分となる約5cmに
達する過程では接触長さclが次第に増し、切り込み深
さxが約5cmを越えると次第に短くなる。また、xに
対するclの変化はブレードの切刃の径が小さい程大き
くなる。
【0004】このワークに対するブレードの接触長さc
lは切削抵抗に比例し、切削抵抗が大きくなる程切削さ
れたウェハの精度が低下する。しかし、従来は、ワーク
に対するブレードの送り速度が一定であるため、ワーク
に対するブレードの接触長さclの変化に応じて切削抵
抗が変化する。これにより、切削されたウェハの寸法精
度が低下する問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、内周縁に切刃
が形成された環状のブレードを保持するチャックを駆動
する第一の駆動部と、ワークを保持するワーク支持体を
前記ブレードの半径方向と直交する方向にそのブレード
に対して相対的に変位させる第二の駆動部と、前記ワー
ク支持体を前記ブレードの半径方向にそのブレードに対
して相対的に変位させる第三の駆動部と、前記ワークに
対する前記ブレードの切り込み深さを検出する検出手段
と、前記ワークに対する前記ブレードの切り込み深さと
前記ワークに対する前記切刃の接触長さとの関係を記憶
するテーブルと、このテーブルに基づいて前記検出手段
によって検出された切り込み深さを前記ワークに対する
前記切刃の接触長さとして変換する変換手段と、この変
換手段からの出力の変化に応じて前記第三の駆動部への
出力を制御して送り速度を変化させる送り速度制御手段
とにより構成したスライシングマシンのワーク切削送り
速度制御装置である。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、ブレードの切刃の径やワークの径及び断面
形状別に、前記ワークに対する前記ブレードの切り込み
深さと前記ワークに対する前記切刃の接触長さとの関係
を記憶するテーブルを設けたスライシングマシンのワー
ク切削送り速度制御装置である。
【0007】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、検出手段によりワーク対する切り込み開始
の直前及び切削終了間際の状態を検出したときに、第三
の駆動部への出力を送り速度制御手段により制限して送
り速度を低速に制御するようにしたスライシングマシン
のワーク切削送り速度制御装置である。
【0008】
【作用】請求項1記載の発明によれば、回転するブレー
ドの半径方向にそのブレードに対してワーク支持体を相
対的に第三の駆動部で変位させることにより、ワークを
ブレードにより切削するが、この場合に、ワークに対す
るブレードの切り込み深さの変化を検出手段により検出
し、その検出された切り込み深さをテーブルに基づいて
変換手段によりワークに対する切刃の接触長さに速やか
に変換し、その変換された出力の変化に応じて第三の駆
動部への出力を制御して切削抵抗を一定にする。これに
より、切削抵抗が大きい場合にはワークに対するブレー
ドの送り速度を遅くして切削精度を高め、切削抵抗が小
さい場合には、送り速度を早めて生産性を高めることが
可能となる。
【0009】請求項2記載の発明によれば、ブレードの
切刃の径、ワークの径及び断面形状が異なった場合で
も、ワークに対する切刃の切り込み深さを、ワークに対
する切刃の接触長さに速やかに変換することが可能とな
る。
【0010】請求項3記載の発明によれば、切り込み開
始の直前ではワークに対するブレードの相対的な送り速
度を低速にすることにより、ブレードの反りを防止して
ワークに対する切刃の切り込み位置がずれることを防止
することができる。また、切削終了間際には送り速度を
低速にすることにより、ワークから切削したウェハの端
部の欠損を防止することができる。
【0011】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。図1において、スライシングマシンの装置本体1に
は、環状のブレード2を着脱自在に保持するチャック3
が垂直な軸心をもって回転自在に設けられている。ブレ
ード2の内周縁にはダイヤモンド砥粒による切刃4が形
成されている。また、装置本体1の上部に設けたフレー
ム5には、ブレード2の半径方向と平行な送り螺子6が
回転自在に保持され、この送り螺子6に螺合されたテー
ブル7の先端には、断面が円形のワーク8とこのワーク
8の外周に接着されたスライスベース9(カーボン材)
との一端を支持するワーク支持体10がブレード2の半
径方向と直交する上下方向に移動自在に装着されてい
る。
【0012】さらに、前記装置本体1には前記チャック
3を回転させる第一の駆動部(モータ)11が設けら
れ、前記テーブル7の先端には前記ワーク支持体10を
往復動させる第二の駆動部12が設けられ、前記フレー
ム5には前記送り螺子6を回転させることにより前記テ
ーブル7を前記ワーク支持体10とともに前記ブレード
2の半径方向に往復動させる第三の駆動部(正逆回転自
在のモータ)13が取り付けられている。なお、テーブ
ル7は送り螺子6の螺旋溝に係合する複数のボール(図
示せず)を内蔵する。さらに、前記チャック3の内方に
は前記ワーク8に対する前記ブレード2の切り込み深さ
を検出する検出手段14が設けられている。
【0013】次いで、電子回路について説明する。CP
U15と、プログラム等の固定データが書き込まれたR
OM16と、種々のデータが更新自在に書き込まれるR
AM17と、I/Oポート18とがバスラインにより接
続され、このI/Oポート18には、前記第一の駆動部
11を駆動する駆動回路19と、前記第二の駆動部12
を駆動する駆動回路20と、前記第三の駆動部13への
出力を制御して送り速度を変化させる送り速度制御手段
である送り速度制御回路21と、前記検出手段14とが
接続されている。また、前記切刃4の半径Rや前記ワー
ク8の半径rび断面形状別に、ワーク8に対する切刃4
の切り込み深さxと、ワーク8に対する切刃4の接触長
さclとの関係を記憶するテーブル17aが前記RAM
17に設けられている。
【0014】さらに、図3に示すように、装置本体1の
一部をなす台座1aには、前記ブレード2の半径方向に
沿って往復駆動される可動体22が設けられ、この可動
体22の先端には、ブレード2の半径方向と直交する上
下方向に往復駆動される昇降体23が設けられている。
この昇降体23には絶縁体24を介して電極(カーボン
等)25が保持されている。この電極25の側面には、
前記ブレード2の切刃4の内周縁に対向する垂直な対向
面26と、切刃4の上面及び下面のそれぞれに対向する
対向面27,28とを有する溝29が形成されている。
このような電極25は電源装置30のプラス側に接続さ
れている。また、前記チャック3と一体に回転するスピ
ンドル31は下端にプーリ32を有し、このプーリ32
と前記第一の駆動部11に駆動されるプーリ33とには
エンドレスのベルト34が巻回されている。そして、プ
ーリ32に接触するブラシ35が前記電源装置30のマ
イナス側に接続されている。
【0015】このような構成において、第一の駆動部1
1を駆動するとチャック3がブレード2とともに回転す
る。そして、ワーク8の下端がブレード2の回転面の下
方に位置するまで第二の駆動部12を駆動してワーク支
持体10を下方に変位させる。これにより、ワーク8を
切削して得るべきウェハの厚さが定められる。そし、第
三の駆動部13を駆動してテーブル7をワーク支持体1
0とともに図1において右方に移動させることにより、
ワーク8がブレード2により切削される。このときのワ
ーク8に対するブレード2の切り込み深さxは検出手段
14によって検出される。ワーク8をスライスベース9
とともに切断して1枚のウェハを得た後は、第三の駆動
部13を逆転させてワーク支持体6をブレード2の中心
に復帰させ、次の加工のために待機させる。
【0016】以上のようにしてワーク8を切削するが、
切削中に変化するワーク8に対する切刃4の切り込み深
さxが検出手段14により検出される。この場合、CP
U15はテーブルaに記憶されたデータを検索し、刻々
に変化する切り込み深さxのデータをワーク8に対する
切刃4の接触長さclに変換する変換手段として機能す
る。そして、送り速度制御回路21はCPU15により
変換された出力(cl)に応じて第三の駆動部13への
出力を制御する。これにより、切削抵抗を一定にするこ
とができる。すなわち、ワーク8に対するブレード2の
接触長さclが大きい場合(切削抵抗が大きい場合)に
は、ワーク8に対するブレード2の送り速度を遅くして
切削精度を高め、切削抵抗が小さい場合には、送り速度
を早めて生産性を高めることが可能となる。
【0017】なお、検出手段14によりワーク8に対す
る切り込み開始時期及び切削終了間際の時期を検出する
ことができるので、切り込み開始の直前ではテーブル7
の送り速度を低速にすることにより、ブレード2の反り
を防止してワーク8に対する切刃4の切り込み位置がず
れることを防止することができる。また、切削終了間際
では、切削中ウェハの一部は微小な細片により上部のワ
ーク8につながった状態であるが、その細片が切削され
ているときに送り速度を速めると、細片に加わる外力が
大き過ぎてウェハのスライスベース9側の端部が欠損し
易くなるが、この問題は、切削終了間際にテーブル7の
送り速度を低速にすることにより解消することができ
る。
【0018】前記実施例において、断面が円形のワーク
8を用いたが、本発明は、多角形やその他の断面形状を
もつワークを切削する場合にも適用されるものである。
また、ブレード2に対して相対的にワーク支持体10を
変位させるために、チャック3を上下及び水平方向に変
位させてもよい。
【0019】ところで、この種の切刃4はブレード2の
基材(ステンレスの薄板)の内周縁にダイヤモンド砥粒
をボンド等の結合剤で結合することにより形成されてい
るものが一般的である。このようなブレード2は外周方
向に引っ張った状態でチャック3に固定されるが、ブレ
ード2の張り上げ状態により、ブレード2の内径の中心
がスピンドル31の回転中心に対して20〜30μm程
度ずれて内周縁の切刃4が振れたり、切刃4が同一水平
面に対して上下に振れることがある。この現象は個々の
スライシングマシンによって異なる。また、ワーク8の
切削中に切刃4が偏摩耗することもある。
【0020】このような状態でワーク8を切削すると、
ワーク8が断続的に切削されることになり、ワーク8の
切削面にうねりが生じたり、スクラッチやピッチングが
発生することが多く、切刃4も消耗し易い。切刃4の形
状がくずれるとワーク8の切削精度が悪くなるため、ダ
イヤモンド砥粒と結合剤とを落し、切刃4の振れ修正及
び形状修正をする必要がある。この修正作業をツルーイ
ングと言う。
【0021】また、ダイヤモンド砥粒が結合剤の表面か
ら突出し、さらに、ダイヤモンド砥粒と結合剤との間に
気泡が形成されている状態が最も切削性能が高められる
が、ダイヤモンド砥粒が摩耗して結合剤からの突出量が
小さくなり、ダイヤモンド砥粒と結合剤との間の気泡に
切粉等の異物が埋まると切削性が低下する。この場合に
は、結合剤の表面を落してダイヤモンド砥粒を結合剤の
表面から突出させ、また、気泡内の異物を除去する必要
がある。この作業をドレッシングと言う。
【0022】従来、ツルーイングやドレッシングに際し
て、WA砥石を回転する切刃4に接触させる方法がある
が、この方法は切刃4の摩耗してダイヤモンド砥粒を除
去して新しいダイヤモンド砥粒を表面に露出させたり、
気泡に詰まった異物を除去するために多大な時間を要
し、ドレッシング作業も頻繁に行う必要がある。
【0023】また、従来の他の例として、ブレード2と
このブレード2の切刃4に近接させた電極との間に直流
電圧を印加し、さらに、切刃4と電極との間に研磨砥粒
を含む電界液を噴出させ、この電界液中の研磨砥粒で切
刃4のドレッシングを行う方法があるが、この方法は、
研磨砥粒や切粉等の異物を含んで粘度の高い電界液が飛
散するため、装置の潤滑部の摩耗を招き、周囲も汚れる
問題がある。
【0024】本実施例においては、第二の駆動部12に
より電極25を昇降体23とともに下降させ、或いは、
可動体22をブレード2の半径方向に移動させることに
より、電極25を切刃4に対して所定の隙間を開けて接
近させ、電極25とブラシ35との間に直流電圧を印加
すると、電極25と切刃4との間の放電作用が生じるた
め、切刃4のダイヤモンド砥粒や気泡中の異物が効率よ
く除去される。また、電界液を使用しないので、電解液
に含まれる研磨砥粒により装置の潤滑部が摩耗したり、
装置の周辺が電解液で汚れるようなこともない。
【0025】このように、ダイヤモンド砥粒を除去した
り気泡中の異物を除去する対象は、切刃4の内周縁、切
刃4の上面及び下面である。切刃4の内周縁を対象とす
る場合は、図4(a)に示すように、電極25の溝29
の対向面26を切刃4の内周縁に接近させる。切刃4の
上面を対象とする場合には、図4(b)に示すように、
電極25の対向面27を切刃4の上面に接近させ、切刃
4の下面を対象とする場合は、図4(c)に示すよう
に、電極25の対向面28を切刃4の下面に接近させ
る。図4(a)の場合には、昇降体23を上下方向に往
復させることにより、対向面26の一部が局部的に摩耗
することがない。図4(b)(c)の場合には、可動体
22をブレード2の半径方向に往復させることにより、
対向面27又は28の一部が局部的に摩耗することがな
い。また、切刃4と電極25との間の放電作用がなくな
る状態は、ダイヤモンド砥粒又は結合剤が除去されなく
なった状態を示すので、なおもツルーイング又はドレッ
シングを継続する場合は、電極25を切刃4に接近させ
る。
【0026】既に述べたように、ワーク8の外周の一部
は導電性のスライスベース9(カーボン)により形成さ
れているので、このスライスベース9を電極として用
い、切削加工中に定期的又は連続的にスライスベース9
と切刃4との間に直流電圧を印加することにより、ワー
ク8を切断する切刃4がスライスベース9に近接する度
に、切刃4のドレッシングを行うことができる。また、
ワーク8が導電性の場合には、そのワーク8と切刃4と
の間に直流電圧を印加することにより、同様の目的を達
成することができる。
【0027】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、上述したよう
に、ワークを支持するワーク支持体を、第三の駆動部に
よりブレードの半径方向にそのブレードに対して相対的
に変位させ、ブレードによりワークを切削する場合に、
検出手段によってワークに対するブレードの切り込み深
さを検出し、その検出された切り込み深さをテーブルに
基づいてワークに対するブレードの切刃の接触長さに速
やかに変換し、その変換された出力の変化に応じて第三
の駆動部への出力を送り速度制御手段により制御するよ
うにしたので、切削抵抗が大きい場合にはワークに対す
るブレードの送り速度を遅くして切削精度を高め、切削
抵抗が小さい場合には、送り速度を早めて生産性を高め
ることができる。
【0028】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、ブレードの切刃の径やワークの径及び断面
形状別に、前記ワークに対する前記ブレードの切り込み
深さと前記ワークに対する前記切刃の接触長さとの関係
を記憶するテーブルを設けたので、ブレードの切刃の
径、ワークの径及び断面形状が異なった場合でも、ワー
クに対する切刃の切り込み深さを、ワークに対する切刃
の接触長さに速やかに変換することが可能となる。
【0029】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、検出手段によりワーク対する切り込み開始
の直前及び切削終了間際の状態を検出したときに、第三
の駆動部への出力を送り速度制御手段により制限して送
り速度を低速に制御するようにしたので、切り込み開始
の直前ではワークに対するブレードの相対的な送り速度
を低速にすることにより、ブレードの反りを防止してワ
ークに対する切刃の切り込み位置がずれることを防止す
ることができ、また、切削終了間際には送り速度を低速
にすることにより、ワークから切削したウェハの端部の
欠損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るもので、ブレード及び
ワークの駆動構造を電子回路のブロック図とともに示す
説明図である。
【図2】ワークに対するブレードの切り込み深さと接触
深さとの関係を示すグラフである。
【図3】ツルーイング及びドレッシングのための装置を
示す縦断側面図である。
【図4】ツルーイング及びドレッシング動作を示す説明
図である。
【符号の説明】
2 ブレード 3 チャック 4 切刃 8 ワーク 10 ワーク支持体 11 第一の駆動部 12 第二の駆動部 13 第三の駆動部 14 検出手段 15 変換手段 17a テーブル 21 送り速度制御手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周縁に切刃が形成された環状のブレー
    ドを保持するチャックを駆動する第一の駆動部と、ワー
    クを保持するワーク支持体を前記ブレードの半径方向と
    直交する方向にそのブレードに対して相対的に変位させ
    る第二の駆動部と、前記ワーク支持体を前記ブレードの
    半径方向にそのブレードに対して相対的に変位させる第
    三の駆動部と、前記ワークに対する前記ブレードの切り
    込み深さを検出する検出手段と、前記ワークに対する前
    記ブレードの切り込み深さと前記ワークに対する前記切
    刃の接触長さとの関係を記憶するテーブルと、このテー
    ブルに基づいて前記検出手段によって検出された切り込
    み深さを前記ワークに対する前記切刃の接触長さとして
    変換する変換手段と、この変換手段からの出力の変化に
    応じて前記第三の駆動部への出力を制御して送り速度を
    変化させる送り速度制御手段とよりなることを特徴とす
    るスライシングマシンのワーク切削送り速度制御装置。
  2. 【請求項2】 ブレードの切刃の径やワークの径及び断
    面形状別に、前記ワークに対する前記ブレードの切り込
    み深さと前記ワークに対する前記切刃の接触長さとの関
    係を記憶するテーブルを設けたことを特徴とする請求項
    1記載のスライシングマシンのワーク切削送り速度制御
    装置。
  3. 【請求項3】 検出手段によりワーク対する切り込み開
    始の直前及び切削終了間際の状態を検出したときに、第
    三の駆動部への出力を送り速度制御手段により制限して
    送り速度を低速に制御するようにしたことを特徴とする
    請求項1記載のスライシングマシンのワーク切削送り速
    度制御装置。
JP828294A 1994-01-28 1994-01-28 スライシングマシンのワーク切削送り速度制御装置 Pending JPH07214544A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016507390A (ja) * 2013-02-14 2016-03-10 ヒルティ アクチエンゲゼルシャフト 動力工具及びモータ駆動型進行機構を有した装置システムを制御する方法
CN113799277A (zh) * 2021-08-10 2021-12-17 威科赛乐微电子股份有限公司 一种晶体多线切割方法

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