JPH07214264A - 連続鋳造用ロールのオンライン総合診断装置 - Google Patents

連続鋳造用ロールのオンライン総合診断装置

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JPH07214264A
JPH07214264A JP1536694A JP1536694A JPH07214264A JP H07214264 A JPH07214264 A JP H07214264A JP 1536694 A JP1536694 A JP 1536694A JP 1536694 A JP1536694 A JP 1536694A JP H07214264 A JPH07214264 A JP H07214264A
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roll
rolls
continuous casting
frame
measuring
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Tsuneo Uchino
常雄 内野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 垂直型連鋳機のみならず湾曲型連鋳機にも適
用でき、ロールの各検査対象を総合的に診断できる機械
的な手段を提供すること。 【構成】 連続鋳造用のロール配列の間を抜けて行くフ
レーム(1)に、ロールの間に係合可能であってフレー
ム自身にロール配列方向へ送りを与える走行ユニット
(2,3)と、任意のロールの周面を受けてこれを回転
させる回転駆動ユニット(6,7)と、ロール列のアラ
イメント及びロール間隔を測定する測定ユニット(4,
5)と、回転駆動ユニットによって回転するロールの周
面を走査して表面疵及びロール撓みを検出可能な検査ユ
ニット(8)とを備え、フレームが停止しているときに
ロールに対して複数の項目の検査を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続鋳造設備におい
て、鋳片のガイドロールのアライメントや表面摩耗等の
複数の測定対象を総合診断するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】連続鋳造設備には、モールドの下方に鋳
片のパスラインに沿って案内しながら凝固させるための
ガイドロール列が設けられる。これらのガイドロール列
のロール間隔やアラインメント等がその適正な配置から
ずれてしまって乱れると、溶融金属がこのロール間を通
過している間の凝固の過程で、連続鋳造製品に表面疵や
内部割れが発生する。
【0003】このため、連続鋳造設備においては、ガイ
ドロール列を形成するロール間の間隔やアラインメント
が正常であるか否かを、高い精度で総合的に診断する必
要がある。
【0004】このようなロールの診断については、ロー
ル間隔を測定診断するための装置として、たとえば特開
昭57−1554号公報に記載されたものがある。
【0005】これは、ダミーバーにロール間隔測定装置
を設け、ロール間隔の少なくとも極小値を検出して順次
記録するというものである。しかしながら、このロール
間隔測定装置はダミーバーに設置されていて、直接ロー
ルの間隔を測定するものではないため測定精度が比較的
低い。また、ロールの総合診断のために必要なロールア
ライメント等の測定機構を備えていないので、ロールの
間に作業者が入ってアライメントを測定する必要があ
り、危険なロール診断作業が避けられない。
【0006】また、特開昭62−161447号公報に
は、鋳片通路間隔を形成したガイドライナを、常にパス
ライン側ロール群の中の少なくとも2個のロールに接し
ながらパスライン内を移動させるようにした測定ボック
スを備え、この測定ボックスにロール表面とパスライン
基準位置との距離を検出するセンサを設けたアライメン
ト測定装置が開示されている。
【0007】しかしながら、測定装置には走行機能がな
いため、ロールの垂直部や傾斜部でしか適用できない。
また、アライメント測定装置のほかの測定装置を備えて
いないので、たとえばロール表面の摩耗や疵の検査等を
含めた総合的な診断は行えず、それぞれに専用の装置を
用いた作業が必要となる。
【0008】更に、特開昭62−197256号公報に
は、ロール間を昇降するロープのフープの夫々の対向面
に磁界発生器を設け、このフープを介してロール対のそ
れぞれの対向面に二次磁界を発生させ、一次磁界と二次
磁界との間のインダクタンスの変化量からロール間隔を
把握すると共に、ロール間の中心に常時垂直のレーザ光
の投射によって配置ロールの偏りを知る方法が開示され
ている。
【0009】しかしながら、ロール間隔測定装置は吊り
下げ方式であるため、垂直型の連続鋳造装置にしか適用
できない。また、ロールアライメントの測定装置や、そ
の他の測定装置を含むものではないので、先の例と同様
に一度に総合的な診断を行なうことはできない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明において解決す
べき課題は、垂直型連鋳機のみならず湾曲型連鋳機にも
適用でき、ロールの各検査対象を総合的に診断できる機
械的な手段を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、連続鋳造用の
ロール配列の間を抜けて行く間に各ロールの検査・測定
を行なう診断装置であって、前記ロール配列の間に差し
込み可能なフレームに、前記ロール配列の隣接するロー
ルの間に係合可能であって前記フレームにロール配列方
向へ送りを与える走行ユニットと、前記ロール配列の任
意のロールの周面を受けてこれを回転させる回転駆動ユ
ニットと、前記ロール列のアライメント及びロール間隔
を測定する測定ユニットと、前記回転駆動ユニットによ
って回転するロールの周面を走査して表面疵及びロール
撓みを検出可能な検査ユニットとを備えてなることを特
徴とする。
【0012】また、フレームには、ロールとロールとの
間にあって鋳片を水冷するためのスプレーノズルを自動
交換するノズル交換装置を備えることもできる。
【0013】
【作用】フレームをロール配列の中に差し込んだ後に走
行ユニットを作動させると、その一部が隣接するロール
の間に入り込んで係合し、この係合位置を固定点とし走
行ユニットによってフレームに送りを与えることで、ロ
ール配列の中でのフレームの自走が可能となる。
【0014】また、ロール配列の中でフレームが停止す
るときに回転駆動ユニットが任意のロールを受けてこれ
を回転させることで、検査ユニットによる各種の走査に
よる表面疵や曲がり等の検査が行われる。そして、この
検査と同時に、測定ユニットによってロールアライメン
トやロール間隔が測定され、ロール毎に複数の対象の検
査が総合的に行われる。また、フレームの長さを適切に
すれば、ロール配列が湾曲していても、このロール配列
の間を通過させることができ、垂直型の連鋳設備以外に
も適用可能となる。
【0015】
【実施例】図1は本発明の連続鋳造用ロールの総合診断
装置の平面図、図2は図1のA−A線矢視による縦断面
図である。
【0016】図において、総合診断装置は、連続鋳造用
のロール51a,51b,・・,51f及び52a,5
2b,・・52fの間の鋳片パスラインを通過可能なフ
レーム1を備え、これを自走式としてロール列の間を走
行可能としたものである。
【0017】フレーム1の一端側には、一対の走行ユニ
ット2,3を配置する。一方の走行ユニットは2は、フ
レーム1に連結固定したブラケット2aにモータ2bに
よって回転するフィードスクリュー2cを備え、このフ
ィードスクリュー2cにネジ歯車機構によって連接した
走行ブロック2dを設けたものである。そして、走行ブ
ロック2dには、走行方向の両端をスプリング2eによ
って弾性支持されたシフタ2fを連接している。
【0018】シフタ2fには、軸線方向の中間を境とし
てネジのリードを逆向きとした2本のスクリューロッド
2gを備え、これらをモータ2g−1によって同期して
回転駆動可能とする。また、それぞれのスクリューロッ
ド2gには、ネジ歯車機構によって移動可能な2個ずつ
のブロック2hをリードが逆向きのネジにそれぞれネジ
歯車機構によって連接し、これらのブロック2hにそれ
ぞれには合計4本のリンクロッド2iを連結する。これ
らのリンクロッド2iは対をなす2個のブロック2hの
間を1辺とする三角形状のリンク機構を構成し、その頂
点部には転動ローラ2jを備える。
【0019】他方の走行ユニット3も全く同様の構成で
あり、図1において現れる共通の部材については「3」
の符番に「a」〜「j」の符号を付けて指示する。
【0020】これらの走行ユニット2,3のそれぞれの
外側には、ロール51a〜51f,52a〜52fのア
ライメント及びロール間隔を測定するための測定ユニッ
ト4,5を備える。
【0021】図3は測定ユニット4の詳細を示す概略縦
断面図、図4は要部の縦断面図である。
【0022】測定ユニット4は、フレーム1側に固定し
た2本のガイド1aによって2点支持されたゲージ4a
をスプリング4bによってガイド1aから離れる方向に
弾性付勢して備えたものである。ゲージ4aはガイド1
a部分に組み込んだスプリング4bによって、図3にお
いて下側に位置するロール52a〜52fの周面に倣い
動作して突き当たり可能とする。この場合、ゲージ4a
がガイド1aから抜けることがないように適切なストッ
パ機構を組み込んでおき、1組のロール(図においては
ロール51c,52c)を挟む前後のロールにガイド1
aの位置が対応する関係を持たせる。
【0023】ゲージ4aの中間部分の上下には、それぞ
れロール列の周面に突き当たる変位計4c,4dを設け
る。これらの変位計4c,4dは、スプリング4e,4
fによって外側に向けて付勢されたものである。そし
て、フレーム1をロール51a〜52fの列の間に差し
込んだとき、変位計4cが突き当たるロールの周面とこ
のロールを前後に挟む2個のロールへのゲージ4aの倣
いによる変位を利用して、これらのロール間のアライメ
ントを測定する。また、上下の変位計4c,4dがそれ
ぞれ対向しているロールの周面に突き当たることによっ
て、これらのロールの間の間隔を測定可能とする。
【0024】走行ユニット3の外側に配置する測定ユニ
ット5も全く同様の構成で同じ機能を持つものであり、
図1に現れている部材だけを示すと、ゲージ5a,変位
計5dを備えている。そして、このように2個の測定ユ
ニット4,5をロールの軸線方向に距離を置いて配置す
ることによって、ロールアライメント及びロール間隔を
適正な測定を可能とする。
【0025】フレーム1のほぼ中央部には、各ロール列
51a〜51f,52a〜52fのそれぞれ対をなす一
組のロールをその軸線周りに回転させ、各種の検査を行
なうための一対の回転駆動ユニット6,7を備える。
【0026】回転駆動ユニット6には、フレーム1側に
連結固定したブラケット6aにモータ6bによって回転
する2本のフィードスクリュー6cを備える。これらの
フィードスクリュー6cは、軸線方向の中間を境として
ネジのリードを逆向きとしたもので、それぞれのフィー
ドスクリュー6cには、ネジ歯車機構によって移動可能
な2個ずつのブロック6dをリードが逆向きのネジにそ
れぞれネジ歯車機構によって連接する。そして、これら
のブロック6dにそれぞれには合計4本のリンクロッド
6eを連結する。これらのリンクロッド6eは対をなす
2個のブロック2hの間を1辺とする三角形状のリンク
機構を構成し、その頂点部には支持アーム6fを連接す
る。
【0027】支持アーム6fはその両端部をロール列側
に向けて突き出した形状としてこれらの端部に駆動ロー
ラ6gを回転可能に配置したもので、これら駆動ローラ
6gを歯車機構等を介して回転駆動するためのモータ6
hを一体に備えている。
【0028】他方の回転駆動ユニット7も全く同様の構
成であり、図1において現れる部材については、符番
「7」に「a」〜「h」の符号を付して指示する。
【0029】更に、回転駆動ユニット6,7の右側に
は、ロールの亀裂や表面摩耗及び軸線方向の撓み等を測
定する検査ユニット8を配置する。この検査ユニット8
はフレーム1側に固定され、その軸線をフレーム1の走
行方向と直交する姿勢としたガイドロッド8aとこれと
平行に配置したフィードスクリュー8bとを備え、この
フィードスクリュー8bをモータ8cによって回転駆動
可能としたものである。そして、フィードスクリュー8
bにネジ歯車機構によって連接され且つガイドロッド8
aに対して摺動可能な移動ブロック8dを備え、この移
動ブロック8dにはシリンダ8eを設ける。
【0030】シリンダ8eはその軸線方向の姿勢を自由
に変更できるように移動ブロック8dに連接し、そのロ
ッドの先端にはロールの表面疵を検出するための疵検出
センサ8f及びロールの摩耗量及び撓み量の検出に利用
する変位計8gを設ける。なお、疵検出センサ8fはた
とえば漏洩磁束方式のものが利用でき、ロール周面の亀
裂等の測定を可能としたものであり、変位計8gとして
は従来周知のレーザー光線を利用したものが適用でき
る。
【0031】更に、フレーム1の右端側には、ロール5
1a〜52fを水冷するためのスプレーノズルを交換す
るためのノズル交換装置9を備える。
【0032】このノズル交換装置9は、フレーム1側に
固定したブラケット9aにモータ9b及びこれによって
回転駆動されるフィードスクリュー9cを備え、ブラケ
ット9aに摺動自在に連接した移動ブロック9dをネジ
歯車機構によってフィードスクリュー9cに連接したも
のである。移動ブロック9dには、ホルダ9eを連結し
てモータ9fによってその軸線周りの回転及び移動ブロ
ック9dとの連接点周りの旋回動作を可能とし、更にこ
のホルダ9eの先端にはノズル交換ホルダ9gをその軸
線方向に移動して位置を設定可能なコネクタ構造によっ
て連接する。
【0033】ノズル交換装置9の一端の近傍には、新た
に装着するスプレーノズル及び回収する旧いスプレーノ
ズルを作業の間保管するための格納パレット10を設け
る。この格納パレット10はフレーム1側に固定したブ
ラケット10aに固定したモータ10bとこれによって
回転駆動されるフィードスクリュー10cを備え、この
フィードスクリュー10cに格納パレット10をネジ歯
車機構によって連接したものである。
【0034】以上の構成において、各ロール51a〜5
2fを診断するとき、ロール51a〜52f列の間に診
断装置が差し込めるように、走行ユニット2,3,回転
駆動ユニット6,7検査ユニット8及びノズル交換装置
9のいずれもがロールの列に干渉しないようにシフトす
る。
【0035】この場合、走行ユニット2,3では、モー
タ2b,3bとフィードスクリュー2c,3cの操作に
よって、転動ロール2j,3jがロール51a〜52f
に突き当たらないようにする。すなわち、図2におい
て、リンクロッド2iどうしの接合点がリンクロッド2
g側に移動するようにフィードスクリュー2cを回転さ
せることで、転動ロール2jをフレーム1の内側方向に
落とし込む。
【0036】回転駆動ユニット6,7も同様にリンクロ
ッド6e,7eを折り畳むことによって、駆動ロール6
g,7gをロール51a〜52f列に当たらない位置ま
で移動させる。また、検査ユニット8はシリンダ8eは
図2の状態からロッドを後退させると共に水平の姿勢と
することで、疵検出センサ8f及び変位計8gをフレー
ム1の中に落とし込むようにシフトする。更に、ノズル
交換装置9では、ホルダ9eを移動ブロック9dとの連
接点周りで旋回させて水平姿勢とすることによって、ロ
ール51a〜52fとの干渉を無くす。
【0037】このような態勢で、フレーム1を適当な手
段でロール51a〜52fの中に差し込み、各ロール5
1a〜52fの配列ピッチに等しい間欠的な自走によっ
て各ロール51a〜52fのアライメントや表面疵等の
検査を行なう。
【0038】ここで、フレーム1をロール51a〜52
f列の中に差し込んで図2の状態としたとき、フレーム
1は走行ユニット2,3及び回転駆動ユニット6,7に
よってロール51a〜52f列をクランプ状態に拘束す
る。そして、このクランプ時期に測定ユニット4,5,
検査ユニット7,8による所定の検査とノズル交換装置
9によるスプレーノズル交換が行われる。
【0039】図3において、測定ユニット4はゲージ4
aの倣い動作によってロール52b,52dに突き当た
りその中間の変位計4cがロール52cに当たってい
る。このとき、変位計4cはゲージ4aを介してこれら
の3個のロール52b〜52dのアライメントを測定す
る。一方、ロール52cと対を成しているロール51c
にはもう一方の変位計4dが突き当たっており、変位計
4c,4dによってロール51c,52cのロール間隔
が測定される。そして、ロール51b,51c,51d
のロールアライメントは、このロール間隔の測定によっ
て間接的に算出される。
【0040】回転駆動ユニット6,7は、その支持アー
ム6f,7fのロール51a〜52f列への移動によっ
て、駆動ローラ6g,7gがそれぞれロール51d,5
2dの周面に突き当たっている。そして、モータ6h,
7hによって駆動ローラ6g,7gが回転し、これによ
りロール51d,52dは所定の方向に回転させられ
る。
【0041】一方、検査ユニット8の2本のシリンダ8
eは、その先端の疵検出センサ8f及び変位計8gがロ
ール51d,52dの周面の近傍に位置するようにその
姿勢が設定される。そして、ロール51d,52dを回
転させながら、移動ブロック8gをモータ8cの駆動に
よってロール51d,52dと平行に移動させ、これら
の回転速度及び移動速度を適切にすることによって、疵
検出センサ8fがロール51d,52dの全周面を走査
できるようにする。このような疵検出センサ8fの走査
によって、ロール51d,52dの表面の疵を検査する
ことができ、亀裂発生個所等の探査が行われる。
【0042】また、移動ブロック8dをロール51d,
52dの軸線方向の中央部に停止させ、回転駆動ユニッ
ト6,7によってロール51d,52dをそれぞれ1回
転させる。そして、この間に変位計8gによってロール
51d,52dの周面の移動軌跡を検出することによっ
て、ロール51d,52dの軸周りでの触れ回り量が測
定され、ロール51d,52dのロール曲がり量を知る
ことができる。
【0043】更に、回転駆動ユニット6,7を停止さ
せ、移動ブロック8dをロール51d,52dに沿って
移動させ、変位計8gによってロール51d,52dの
周面を軸線方向に走査する。そして、1回の走査の後に
は回転駆動ユニット6,7によってロール51d,52
dをたとえば180度回転させ、再度表面の走査を行な
う。これにより、ロール51d,52dの表面のプロフ
ィルを検査することができ、軸線方向の端部と中央部と
のプロフィルの相違によってロールの摩耗量を検出する
ことができる。
【0044】また、ロール51e,51fの間に位置し
ているノズル交換装置9の移動ブロック9dは、冷却水
噴射用のスプレーノズル(図示せず)に対応する位置に
モータ9bによって移動し、ノズル交換に備える。そし
て、モータ9fの作動によってノズル交換ホルダ9cは
ロール51e,51fの中に入り込むように操作され、
旧いスプレーノズルを拘束して取り出す。この後、移動
ブロック8dを格納パレット10側に向かわせ、ここで
旧いスプレーノズルを回収した後に、この格納パレット
10に予め準備されている新しいスプレーノズルをノズ
ル交換ホルダ9cによって保持し、取外しの場合と逆の
要領で所定の位置にスプレーノズルを装着する。
【0045】なお、このようなノズル交換装置9の作動
において、スプレーノズルのライン中での位置が予め決
められていることから、ノズル交換ホルダ9cに工具交
換のための機能を備えたものとしておけば、モータ9
b,9fを適切に制御することによって、速やかにスプ
レーノズルの交換が可能である。また、ノズル交換はロ
ール検査の度に行なうのではなく、適切な期間をおいて
実行するものとすればよい。
【0046】以上の各種の検査や測定及びスプレーノズ
ルの交換作業の後には、走行ユニット2,3及び回転駆
動ユニット6,7によるロール51a〜52fに対する
クランプを解き、フレーム1をロール51a〜52f列
の1ピッチ分だけ図2において右側に走行させる。
【0047】このような走行に際し、回転駆動ユニット
6,7の支持アーム6fをフレーム1内側方向に落とし
込むと共に検査ユニット8及びノズル交換装置9をロー
ル51a〜52f列から退避させる操作を先行して行な
う。そして、図2に示す状態から、走行ユニット2のリ
ンクロッド2iがフレーム1側に落とし込むことで転動
ロール2jをロール51a,51b及び52a,52b
の間から抜く。この後、モータ2bによって、シフタ2
fを図1及び図2の一点鎖線で示す位置まで移動させ、
モータ2g−1によってリンクロッド2iを立ち上げて
図2の一点鎖線で示すように転動ロール2jをロール5
1b,51c及び52b,52cの間に差し込む。
【0048】次いで、モータ2bを作動してシフタ2f
を移動させるときとは逆向きに主軸を回転させると、走
行ユニット2はロール51b,51c,52b,52c
に拘束されているから、ブラケット2a側が図1におい
て右側に移動する。したがって、このブラケット2aを
一体に連結しているフレーム1も移動し、最終的にロー
ルピッチ分だけ移動して停止する。なお、他方の走行ユ
ニット3も全く同様に作動してフレーム1に送りを与え
る。
【0049】このようなフレーム1の移動及び停止の後
には、先に述べたように各種の検査や測定が行われ、順
次フレーム1を移動させていくことによってロール51
a〜52fの総合的な診断が行われる。特に、フレーム
1の長さを適切にして連続鋳造設備のガイドロールの湾
曲部を通過できるようにすれば、垂直型の連続鋳造設備
だけでなく各種のラインに適用できる。
【0050】
【発明の効果】本発明では、ラインのロール配列を利用
してフレームを順次移動させながら各種の検査対象や測
定対象に対する診断を行なうことができ、垂直型だけで
なく湾曲型の連続鋳造設備においても総合的な診断が短
時間で効率的に処理される。このため、ラインの停止時
間も短縮され、生産性の大幅な向上が可能となるほか、
作業者による測定等が全く不要なので安全性も改善され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の総合診断装置の概略平面図である。
【図2】図1のA−A線矢視位置に相当する図である。
【図3】測定ユニットによるロールアライメント及びロ
ール間隔の測定を示すための図である。
【図4】図3の測定ユニットを右方向から見た要部の側
面図である。
【符号の説明】
1 フレーム 2 走行ユニット 3 走行ユニット 4 測定ユニット 5 測定ユニット 6 回転駆動ユニット 7 回転駆動ユニット 8 検査ユニット 9 ノズル交換装置 10 格納パレット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続鋳造用のロール配列の間を抜けて行
    く間に各ロールの検査・測定を行なう診断装置であっ
    て、前記ロール配列の間に差し込み可能なフレームに、
    前記ロール配列の隣接するロールの間に係合可能であっ
    て前記フレームにロール配列方向へ送りを与える走行ユ
    ニットと、前記ロール配列の任意のロールの周面を受け
    てこれを回転させる回転駆動ユニットと、前記ロール列
    のアライメント及びロール間隔を測定する測定ユニット
    と、前記回転駆動ユニットによって回転するロールの周
    面を走査して表面疵及びロール撓みを検出可能な検査ユ
    ニットとを備えてなる連続鋳造用ロールのオンライン総
    合診断装置。
  2. 【請求項2】 前記フレームに、前記ロールにあって鋳
    片を水冷するためのスプレーノズルを自動交換するノズ
    ル交換装置を備えてなる請求項1記載の連続鋳造用ロー
    ルのオンライン総合診断装置。
JP1536694A 1994-02-09 1994-02-09 連続鋳造用ロールのオンライン総合診断装置 Withdrawn JPH07214264A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000043443A (ko) * 1998-12-29 2000-07-15 이구택 연속주조기의 스트랜드 측정방법 및 그 장치
JP2009045641A (ja) * 2007-08-17 2009-03-05 Nippon Steel Corp 連続鋳造開始時の鋳型内湯面変動の防止方法

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