JPH0721399U - ポプリを使用した装飾品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポプリを使用して、ポットマットとしても壁
掛けとしても、安定して使用できるマット状の実用性あ
る装飾品を提供する。 【構成】 支持シート１の上にキルティング布２と透視
可能な薄布３を順次積層し、周囲を縫着してなる積層体
Ｘからなるものであり、キルティング布２と薄布３の間
が袋状に形成されており、積層体Ｘの周囲表面に装飾テ
ープ４が取り付けられ、キルティング布２と薄布３の間
の開口部５がこのテープ４により蓋される位置に設けら
れている。更に、開口部５の上でテープ４上に飾り紐６
が取り付けられ、キルティング布２と薄布３の間にポプ
リ７が開口部５から出し入れ可能な状態で充填されてお
り、キルティング布２の表面に着色模様８が施されてい
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ポプリを利用した、ポットマットと壁掛けに兼用できる、マット状 の装飾品に関する。

【０００２】

【従来の技術】

ポプリは袋に詰めて、匂袋（サシエ）として使用することが古くから知られて おり、近年、我が国においても需要が増してきている。しかし、かかる匂袋等と して使用される以外には、実質的に実用的な用途は開発されていなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

そこで、本考案は、このようなポプリを使用して、ポットマットとしても壁掛 けとしても、安定して使用できるマット状の実用性ある装飾品を提供することを 課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案では、マット状の袋に、ポプリを透視できる状態で出し入れ可能にする ことにより、上記課題を解決した。

【０００５】 即ち、本考案の製品は、支持シートの上にキルティング布と透視可能な薄布を 順次積層し、周囲を縫着してなる積層体Ｘからなるものであり、キルティング布 と薄布の間が袋状に形成され、積層体Ｘの周囲表面に装飾テープを取り付け、キ ルティング布と薄布の間の開口部を上記テープにより覆われる位置に設け、更に この開口部の上でテープ上に飾り紐を取り付けられ、キルティング布と薄布の間 には、この開口部からポプリが出し入れ可能な状態で充填されているおり、また 、キルティング布の表面に着色模様が施されていることを特徴とする。

【０００６】 かかる本考案の製品は、支持シートの存在により、ポットマット及び壁掛けい ずれに使用する場合であっても、安定して平面状に保たれるものであり、また、 ポプリはキルティング布上に収納されるため、その滑らかな凹凸により、袋内で 、傷つくことなく、適度な安定性をもって、保持される。

【０００７】 なお、壁掛けに使用した際に、ポプリが若干下方にずれて位置するが、キルテ ィング布には、着色模様が施されているため、ポプリが存在しない場所でも、薄 布を通して着色模様を透視できるので、違和感なく、美しい装飾品として使用で きる。

【０００８】 ポプリは、開口部を通して交換できるので、色褪せたり、匂いが消失しても、 新鮮なものと交換できる。また、本考案の製品は、ポプリを取り出した状態で、 洗濯も可能であるので、常に、新鮮な状態で、美しく使用できる。

【０００９】 本考案において、支持シートは、製品を壁に掛けても、テーブルに置いても、 製品の形状がくずれることなく、安定して平面状に保たれるようにするためのも のであるので、幾分硬いシートを使用して形成されるのが好ましい。紙等が使用 されてもよいが、洗濯に耐える布帛を使用するのが好ましく、特に防縮性ある布 帛を使用するのがよい。なお、防水処理した布帛や糊付けにより硬仕上げした布 帛を使用してもよい。

【００１０】 次に、キルティング布は、通常市販されるような製品でよいが、そのキルティ ングは、ポプリの滑り止めという意味から、１〜４cm間隔程度で実施されるのが 好ましい。

【００１１】 また、薄布は、紗、ボイル、絽、ゴーズ、寒冷紗、オーガンジー等、透視性あ る布帛であればよいが、ポットマットとして使用するためには、ポリエステル製 等の耐熱性あるものを使用するのが好ましい。また、薄布を通して、ポプリが美 しく見えるためには、薄布は、青又は紫など青みがかった色に着色されるのが好 ましい。

【００１２】 かかる薄布の使用により、ポプリの香りも色も、効果的に露顕し、また、飾り 紐は、壁掛け用の紐としても、装飾用の紐としても有用である。この紐としては 、チロリアンブレードやリボン等が使用されるのが好ましく、蝶結びのリボンが 使用されてもよい。

【００１３】 また、製品の周囲を飾るテープは、一般に両面フリルのテープを使用するのが 好ましく、また、その中心線上には、装飾用の紐、例えばチロリアンブレードや リボン等を取り付けるのが好ましい。

【００１４】 なお、本考案の製品は、円形、多角形又はそれらの変形体に形成されてもよい が、一般に直径１５〜２２cm程度の円形またはそれに近似した形状に形成される のが好ましく、キルティング布と薄布の間に形成されるポプリの出し入れが可能 な開口部は、製品の周囲を飾るテープで覆われるものであり、３〜６cm程度に形 成されるのがよい。

【００１５】

【実施例】

次に、本考案の一例を図面に従って説明する。 図１の例では、糊付けした紫色の綿布を支持シート１として使用し、その上に 表面に花柄の着色模様８を施したキルティング布２と、薄布（紫色に染色したゴ ーズ）３を積層し、周囲をロックミシンで縫着して積層体Ｘとした（図１のＢ、 Ｃ参照）。

【００１６】 この積層体Ｘは直径約１８cmの円形に形成されるが、開口部５の存在する上部 が若干山形を形成するようになっている（図１のＢ参照）。開口部５は、キルテ ィング布２の端部から薄布３の端部を約５mm短くなるようにして、キルティング 布２と薄布３の間に約４cm幅に形成されている。なお、開口部５の薄布３は、ゴ ーズを横に裂き、カールした端部をロックミシンで押さえて、変形しないように 処理されている。

【００１７】 積層体Ｘの周囲表面は、装飾テープ４で縁取られ、上記開口部５はこのテープ ４で蓋されるようになっている。テープ４の中央は、装飾性ある紐６’で押さえ れており、開口部５の上では、この紐６’と同様の紐が、吊り下げ用の飾り紐６ に形成されている（図１のＡ参照）。この例では、装飾テープ４として両面フリ ルのレースを使用し、紐６’及び６としてチロリアンブレードを使用した。

【００１８】 約７ｇのポプリ７を、開口部５からキルティング布２と薄布３の間に入れて使 用したところ、ポットマットとしてテーブルに置いても、また飾り紐６で壁に掛 けても、非常に香りのよい装飾品として使用できた。

【００１９】 更に、この製品をポットマットとして使用し、ハーブティーを入れた熱いガラ ス製のポットを、その上に置いたところ、紫色の薄布３から透視できるポプリ７ の淡い色彩と、甘い香りが、ハーブティーの香りを微妙に増強し、非常に幻想的 な茶会を楽しむことができた。

【００２０】 なお、壁掛けに使用した場合には、ポプリ７が若干下方にずれるが、キルティ ング布２には、ポプリ７と同様の色に着色された花柄の着色模様８が設けられて いるため、薄布３を通してこの着色模様８とポプリ７が同時に違和感なく透視で き、問題なく、意匠効果に優れたものとなる。

【００２１】 また、ポプリ７を、開口部５から取り出すことにより、本考案の製品は洗濯が 可能であり、常に、美しい状態で使用できる。

【００２２】

【考案の効果】

本考案の製品は、ポットマットとしても、壁掛けとしても、非常に意匠効果に 優れた状態で、安定して使用できるものであり、ポプリ７が出し入れできるので 、ポプリ７を新鮮なものと交換でき、また、ポプリ７を取り出した状態で洗濯も 可能であり、常に新鮮な状態で使用できる。 開口部５は、装飾性あるテープ４で覆われ、更に、飾り紐６で押さえられてい るため、開口部５の存在は外見的に見えず、また、使用時に、ポプリ７がはみ出 すこともない。 なお、支持シート１として、クッションカバーを使用し、その中央部にキルテ ィング布２と透視可能な薄布３からなる袋体を設けることによって、装飾性及び 香りに優れたクッションを形成することもできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一例を示すものであり、Ａは製品の平
面図、ＢはＡの製品を構成する布帛積層体の平面図、Ｃ
はＡの製品の断面図である。

【符号の説明】

１ 支持シート ２ キルティング布 ３ 薄布 ４ テープ ５ 開口部 ６ 紐 ７ ポプリ ８ 着色模様

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 支持シート１の上にキルティング布２と
   透視可能な薄布３を順次積層し、周囲を縫着してなる積
   層体Ｘからなるものであり、キルティング布２と薄布３
   の間が袋状に形成されており、積層体Ｘの周囲表面に装
   飾テープ４が取り付けられており、キルティング布２と
   薄布３の間の開口部５がこのテープ４により蓋される位
   置にもうけられていること、該開口部５の上でテープ４
   上に飾り紐６が取り付けられており、キルティング布２
   と薄布３の間にポプリ７が開口部５から出し入れ可能な
   状態で充填されていること、及びキルティング布２の表
   面に着色模様８が施されていることを特徴とするポプリ
   を使用した装飾品。