JPH0721396B2 - 熱交換器 - Google Patents
熱交換器Info
- Publication number
- JPH0721396B2 JPH0721396B2 JP61150302A JP15030286A JPH0721396B2 JP H0721396 B2 JPH0721396 B2 JP H0721396B2 JP 61150302 A JP61150302 A JP 61150302A JP 15030286 A JP15030286 A JP 15030286A JP H0721396 B2 JPH0721396 B2 JP H0721396B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat exchanger
- tube
- film
- heat
- diamond
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、空調,冷凍廃熱回収等に使用され水,フロン
等の冷媒と空気,廃ガス,燃焼ガス等の流体間で熱の授
受や行う熱交換器に関するものである。
等の冷媒と空気,廃ガス,燃焼ガス等の流体間で熱の授
受や行う熱交換器に関するものである。
従来の技術 従来、この種の熱交換器は第4図に示したように、Uベ
ンドにより互いに接続された銅管1とアルミ等を材料と
するフィン2よりなり、銅管1の内部を流れる水,フロ
ン等の冷媒とフィン2間を流れるガス3が熱交換を行う
構成を有していた。この熱交換器を構成する銅管1、及
びフィン2の各一枚一枚は第3図の如く構成されてい
た。
ンドにより互いに接続された銅管1とアルミ等を材料と
するフィン2よりなり、銅管1の内部を流れる水,フロ
ン等の冷媒とフィン2間を流れるガス3が熱交換を行う
構成を有していた。この熱交換器を構成する銅管1、及
びフィン2の各一枚一枚は第3図の如く構成されてい
た。
第3図は、従来の熱交換器の一例を示したものであり、
(a)は平面図、(b)は側面図である。銅管4の内部
はフロン等の冷媒が循環しており、その冷媒の熱が銅管
4からフィンカラー5へ伝わり、フィン6へ伝わる。フ
ィン6の前方からはガス7が流動してフィン6間を通過
するが、その際に温度の異なったフィン6の表面から冷
媒から伝わる熱の授受を行うのである。この作用によっ
て冷媒と空気の熱交換が連続的に行われる。
(a)は平面図、(b)は側面図である。銅管4の内部
はフロン等の冷媒が循環しており、その冷媒の熱が銅管
4からフィンカラー5へ伝わり、フィン6へ伝わる。フ
ィン6の前方からはガス7が流動してフィン6間を通過
するが、その際に温度の異なったフィン6の表面から冷
媒から伝わる熱の授受を行うのである。この作用によっ
て冷媒と空気の熱交換が連続的に行われる。
発明が解決しようとする問題点 この様な従来の熱交換器は、フィン,管ともに金属で構
成されることが多く、材料が高価となり製造コストも高
い。しかも、この様な熱交換器を廃ガス等の腐食成分を
有する気体のもとで使用する場合、アルミ等の腐食しや
すい金属は使用できない。そこで最近ではセラミック等
を使用した熱交換器も現われつつあるが、価格,重量の
面で難点があり、現在ではごく特殊な用途に限られてい
る。
成されることが多く、材料が高価となり製造コストも高
い。しかも、この様な熱交換器を廃ガス等の腐食成分を
有する気体のもとで使用する場合、アルミ等の腐食しや
すい金属は使用できない。そこで最近ではセラミック等
を使用した熱交換器も現われつつあるが、価格,重量の
面で難点があり、現在ではごく特殊な用途に限られてい
る。
そこで本発明は、腐食成分を含むガス下でも腐食しにく
く、かつ軽量で低価格な熱交換器を提供することを目的
としたものである。
く、かつ軽量で低価格な熱交換器を提供することを目的
としたものである。
問題点を解決するための手段 本発明は、伝熱のためのフィンとして薄い板状の樹脂の
表面に高熱伝導性の膜をコーティングしたものを用いて
熱交換器を構成しようとするものである。
表面に高熱伝導性の膜をコーティングしたものを用いて
熱交換器を構成しようとするものである。
作用 上記手段を用いると、熱交換器の材料として金属をほと
んど必要とせず構成できる。そのため、比較的軽量で低
価格な熱交換器を得ることができるのである。また、コ
ーティング膜として無機材料を使用したならば廃ガス等
の腐食性ガスに特に強い熱交換器とすることができる。
その上、樹脂基板の上の膜は、高熱伝導性の膜であるの
で、熱は膜内を速やかに伝わり、樹脂だけの場合よりフ
ィン効率は著しく向上し、熱交換性能も向上する。
んど必要とせず構成できる。そのため、比較的軽量で低
価格な熱交換器を得ることができるのである。また、コ
ーティング膜として無機材料を使用したならば廃ガス等
の腐食性ガスに特に強い熱交換器とすることができる。
その上、樹脂基板の上の膜は、高熱伝導性の膜であるの
で、熱は膜内を速やかに伝わり、樹脂だけの場合よりフ
ィン効率は著しく向上し、熱交換性能も向上する。
実施例 本発明の一実施例を第1図に示す。(a)は正面図であ
り、(b)はAA断面図である。図中の8はフィンであ
り、その表面にはダイヤモンド薄膜がコーティングされ
ている。このフィン8と管9は樹脂によって一体成形さ
れており管9には多数の小孔が設けられている。この小
孔はコーティング材によって埋められて、管9の内面と
コーティング材料によってつながっている。
り、(b)はAA断面図である。図中の8はフィンであ
り、その表面にはダイヤモンド薄膜がコーティングされ
ている。このフィン8と管9は樹脂によって一体成形さ
れており管9には多数の小孔が設けられている。この小
孔はコーティング材によって埋められて、管9の内面と
コーティング材料によってつながっている。
管9の内面を流れる水やフロン等の流体の有する熱は管
9の基板材である樹脂と小孔を埋めたダイヤモンド薄膜
を伝ってフィン8へ流れる。ダイヤモンドは非常に熱伝
導率が高いため、熱の流れは樹脂のみで熱交換器を構成
した時より十分良好となり、熱効率も高くなる。一方、
フィン8へ流れ出た熱は、フィン8間を流れる空気へ放
出される。もちろん、燃焼ガス,廃ガス等がフィン8間
を流動する時は熱の移動は逆となる。またこの様なダイ
ヤモンド等の無機材料は腐食に強く、かつ、強靱である
ため、耐久性も良好である。
9の基板材である樹脂と小孔を埋めたダイヤモンド薄膜
を伝ってフィン8へ流れる。ダイヤモンドは非常に熱伝
導率が高いため、熱の流れは樹脂のみで熱交換器を構成
した時より十分良好となり、熱効率も高くなる。一方、
フィン8へ流れ出た熱は、フィン8間を流れる空気へ放
出される。もちろん、燃焼ガス,廃ガス等がフィン8間
を流動する時は熱の移動は逆となる。またこの様なダイ
ヤモンド等の無機材料は腐食に強く、かつ、強靱である
ため、耐久性も良好である。
本実施例では多数の小孔11を設けているが、この小孔は
管9の樹脂の肉厚が薄く作られ、熱が管内から管外へ十
分流れでるならば不要である。また、一方フィン8を一
枚づつ切り離し、管9を銅管とし、その外へフィン8を
はめ込むという方法も可能である。管内部の気圧が高
く、管の耐圧が要求される場合には管のみ金属としても
本発明は十分その効果を奏する。この場合、管挿入後高
熱伝導性膜をコートさせる場合と、管の挿入面に管差し
込みカラーを有するフィンをコーティングし、しかる後
に管の挿入を行う方法の2方法が考えられるが、その双
方共に効果は同等である。
管9の樹脂の肉厚が薄く作られ、熱が管内から管外へ十
分流れでるならば不要である。また、一方フィン8を一
枚づつ切り離し、管9を銅管とし、その外へフィン8を
はめ込むという方法も可能である。管内部の気圧が高
く、管の耐圧が要求される場合には管のみ金属としても
本発明は十分その効果を奏する。この場合、管挿入後高
熱伝導性膜をコートさせる場合と、管の挿入面に管差し
込みカラーを有するフィンをコーティングし、しかる後
に管の挿入を行う方法の2方法が考えられるが、その双
方共に効果は同等である。
第2図は本発明の他の一実施例である。(a)は正面
図、(b)はBB断面図である。12は管、13はフィン、14
はダイヤモンド状炭素膜を材質とする膜、15は小孔であ
る。管12の内部を水が流れ、外部の空気と熱を交換す
る。本実施例の作用及び効果は第1図に示した本発明の
もう一つの実施例とほぼ同じである。
図、(b)はBB断面図である。12は管、13はフィン、14
はダイヤモンド状炭素膜を材質とする膜、15は小孔であ
る。管12の内部を水が流れ、外部の空気と熱を交換す
る。本実施例の作用及び効果は第1図に示した本発明の
もう一つの実施例とほぼ同じである。
これら2つの実施例は双方とも管9もしくは管12の内面
も膜によりコーティングされているものを示したが、内
面を流動する流体が水等であるならば必ずしも内面にま
で膜をコーティングする必要はない。
も膜によりコーティングされているものを示したが、内
面を流動する流体が水等であるならば必ずしも内面にま
で膜をコーティングする必要はない。
発明の効果 本発明は板状のフィンの基板に樹脂を用い、その表面へ
高熱伝導性の膜をコーティングして構成したために、
腐食性のガスの中でも使用できる、非常に軽量でかつ
強靱である、樹脂の一体成形で製作できるので低コス
ト化が計れる、従来のセラミック熱交換器に比較し、
著しく効率が高い。
高熱伝導性の膜をコーティングして構成したために、
腐食性のガスの中でも使用できる、非常に軽量でかつ
強靱である、樹脂の一体成形で製作できるので低コス
ト化が計れる、従来のセラミック熱交換器に比較し、
著しく効率が高い。
したがって、低コスト,軽量で腐食に強い熱交換器を得
ることが可能となるのである。
ることが可能となるのである。
第1図は本発明の一実施例の熱交換器の構成図、第2図
は本発明の他の実施例の熱交換器の構成図、第3図は従
来例の熱交換器の構成図、第4図は同熱交換器の斜視図
である。 1……銅管、9,12……管、8,13……フィン、10,14……
コーティング膜。
は本発明の他の実施例の熱交換器の構成図、第3図は従
来例の熱交換器の構成図、第4図は同熱交換器の斜視図
である。 1……銅管、9,12……管、8,13……フィン、10,14……
コーティング膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安藤 智朗 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 安立 正明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】板状のフィンと前記板状のフィンを貫通す
る管よりなり、前記板状のフィンもしくは前記管が、樹
脂もしくは金属を基体とし、表面にダイヤモンド膜もし
くはダイヤモンド状炭素膜をコーティングして構成され
たことを特徴とする熱交換器。 - 【請求項2】板状のフィンと管がプラスチックの一体成
形で作られ、その表面をダイヤモンド膜、もしくはダイ
ヤモンド状炭素膜が覆っていることを特徴とする熱交換
器。 - 【請求項3】板状のフィンと管で構成された熱交換器の
管に多数の孔が設けられ、その孔を埋めるように全体を
覆ってダイヤモンド膜もしくはダイヤモンド状炭素膜が
成膜された熱交換器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61150302A JPH0721396B2 (ja) | 1986-06-26 | 1986-06-26 | 熱交換器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61150302A JPH0721396B2 (ja) | 1986-06-26 | 1986-06-26 | 熱交換器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS636397A JPS636397A (ja) | 1988-01-12 |
JPH0721396B2 true JPH0721396B2 (ja) | 1995-03-08 |
Family
ID=15494033
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61150302A Expired - Fee Related JPH0721396B2 (ja) | 1986-06-26 | 1986-06-26 | 熱交換器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0721396B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005147601A (ja) * | 2003-11-19 | 2005-06-09 | Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd | 放射状フィンを有する伝熱管 |
WO2010077551A3 (en) * | 2008-12-09 | 2011-02-17 | Renewable Thermodynamics, Llc | Sintered diamond heat exchanger apparatus |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002228391A (ja) * | 2001-01-30 | 2002-08-14 | Daikin Ind Ltd | フィン付き空気熱交換器 |
JP2008241052A (ja) * | 2007-03-23 | 2008-10-09 | Komatsu Ltd | 熱交換器およびその製造方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57207797A (en) * | 1981-06-13 | 1982-12-20 | Toshiba Corp | Heat exchanger |
-
1986
- 1986-06-26 JP JP61150302A patent/JPH0721396B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57207797A (en) * | 1981-06-13 | 1982-12-20 | Toshiba Corp | Heat exchanger |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005147601A (ja) * | 2003-11-19 | 2005-06-09 | Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd | 放射状フィンを有する伝熱管 |
WO2010077551A3 (en) * | 2008-12-09 | 2011-02-17 | Renewable Thermodynamics, Llc | Sintered diamond heat exchanger apparatus |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS636397A (ja) | 1988-01-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6351951B1 (en) | Thermoelectric cooling device using heat pipe for conducting and radiating | |
EP1714100B1 (en) | Method of forming a brazed plate fin heat exchanger | |
US3384154A (en) | Heat exchange system | |
US20100254081A1 (en) | Heat exchange system with a heat exchanger and a method for the manufacture of a heat exchange system | |
CA2497259A1 (en) | Dewpoint cooler | |
JP2005524039A5 (ja) | ||
US3523577A (en) | Heat exchange system | |
EP0242838B1 (en) | A heat exchange pipe for heat transfer | |
FI106066B (fi) | Työaineeseen olomuodon muutoksessa sitoutuvaan lämpöenergiaan perustuva jäähdytin | |
US20090056912A1 (en) | Thermal device for heat exchange | |
US11274887B2 (en) | Aluminum heat exchanger with fin arrangement for sacrificial corrosion protection | |
US10495383B2 (en) | Wound layered tube heat exchanger | |
JPH0721396B2 (ja) | 熱交換器 | |
US20180003450A1 (en) | Aluminum alloy finned heat exchanger | |
Webb et al. | Advanced heat exchange technology for thermoelectric cooling devices | |
US11035620B1 (en) | Loop heat pipe transfer system with manifold | |
US20070107444A1 (en) | Tube on tube heat exchanger | |
JPS6082782A (ja) | カ−ボンブロツク型ヒ−トパイプ式熱交換器 | |
JPS59109778A (ja) | 凝縮熱交換器 | |
JPH0626786A (ja) | 熱交換プレート | |
SU1476298A1 (ru) | Теплообменна труба | |
JPH0639247Y2 (ja) | 伝熱管 | |
RU2112908C1 (ru) | Термоэлектрический блок (варианты) | |
JPS61173085A (ja) | 潜熱蓄熱装置 | |
JPH0193472A (ja) | 熱交換器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |